JP2005287545A - 起床式ベッドにおける枕保持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 上半身支持床が起立可能な起床(リクライニング)式ベッドにおいて、上半身支持床の起立時に枕が上半滑支持床に沿って滑り落ちないようにするための枕保持構造として、枕を所望の範囲内で移動可能なものを提供する。
【解決手段】 枕16を被覆する筒状の枕カバー17に、紐通し穴19付きの耳形の紐掛け18を設けるとともに、ベッド11の上半身支持床12のヘッド側エッジ部に、T形の紐掛け20を取付け、枕カバー17の紐掛け18の紐通し穴19に、復線的にのびるループ状の伸縮性の紐材26を、その中央部まで挿通した後、上半身支持床12の紐掛け20に向かって折り返して、両端相当部を紐掛け20の軸部に掛け止める。
【選択図】 図1
【解決手段】 枕16を被覆する筒状の枕カバー17に、紐通し穴19付きの耳形の紐掛け18を設けるとともに、ベッド11の上半身支持床12のヘッド側エッジ部に、T形の紐掛け20を取付け、枕カバー17の紐掛け18の紐通し穴19に、復線的にのびるループ状の伸縮性の紐材26を、その中央部まで挿通した後、上半身支持床12の紐掛け20に向かって折り返して、両端相当部を紐掛け20の軸部に掛け止める。
【選択図】 図1
Description
この発明は、上半身支持床を適宜の角度起立可能に構成した起床式(リクライニング式)のベッドにおいて、上半身支持床の起立時に、枕が上半身支持床に沿って滑り落ちないように保持するための構造(方式)の改良に関するものである。
この種の枕保持構造のうち、比較的構造が簡単なものとしては、上半身支持床を構成するマット(マットレス)上の床敷き材(シーツ、敷布団など)の枕設置部と枕に、雌雄の面ファスナーを取付け、面ファスナー相互の接合によって、枕をシート形敷き材上に保持するものや、マットに凹部を設け、凹部に対する枕の装着によって、枕をマットに保持するものが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
しかしこれらの公知の枕保持構造は、いずれも枕を上半身支持床に移動不能に固定するため、頭部の枕に対する当接位置を変えるには、頭又は上半身を動かさなければならず、特に上半身が不自由な人にとっては苦痛を伴うという難点がある。
特許第2770872号公報
特開平5−317367号公報
この発明は、公知のものに認められる上記のような難点に鑑み、起床式ベッドにおける枕保持構造として、枕を相当の範囲内で移動自在なものを提供することを課題としている。
この発明によれば、上記の課題は、特許請求の範囲の請求項1に記載のように、筒状の枕カバーを、紐材を介して、ベッドの上半身支持床又はベッド支持枠のヘッド側エッジ部に連結してなる起床式ベッドにおける枕保持構造によって解決する。
この発明に係る枕保持構造における紐材としては、ループ形(無端形)や直形(非ループ形)を問わず、紐類、ベルト類、バンド類、テープ類などを用いることができるが、特に、特許請求の範囲の請求項2に記載のごとく、ゴム紐などの伸縮性のものを用いることが望ましい。
筒状の枕カバーとベッドの上半身支持床又はベッド支持枠のヘッド側エッジ部との紐材を介した連結は、紐材としてループ形を用いる場合には、枕カバーに耳形、ループ形、ゲート形(アーチ形、ブリッジ形等)などの紐通し穴付きの紐掛けを取付ける一方、上半身支持床やベッド支持枠のヘッド側エッジ部に、押えねじ形、T形やフック形などの紐掛けを取付け、復線的にのびる紐材を枕カバーの紐掛けの紐通し穴に掛け止めて、上半身支持床やベッド支持枠の紐掛けに向かって折り返した後、紐材の両端相当部を押えねじ類の軸部に引掛けた状態で締め付けたり、単にT形やフック形などの紐掛けの軸部に掛け止めるなどの形態で行うことができる。
また直形を用いる場合には、枕カバーに上記と同様に紐通し穴付きの紐掛けを設けるとともに、ベッドの上半身支持床やベッド支持枠のヘッド側エッジ部にも、紐通し穴付きの紐掛けを付設し、かつ紐材の各端部に、長さ方向に間隔をおいて、雌雄の面ファスナーやボタンとボタン穴まどの一対の止め具を取付け、各端部を、枕カバーの紐掛けとベッドの紐通し穴とベッド支持枠の紐掛けの紐通し穴を通して巻き掛けた後、一対の止め具で止めるほか、枕カバーと紐材の連結端部に、雌雄一対の面ファスナーや、永久磁石(マグネット)と磁性材を取り付けて、両者を接合したり、ベッド支持枠のヘッド側エッジ部が磁性材の場合には、紐材の連結端部に永久磁石を取り付けて接合したり、ベッド支持枠のヘッド側エッジ部が非磁性材製の場合には、該部に磁性材を取付けて、紐材に取り付けた永久磁石と接合するなどの形態で行うことができる。
特許請求の範囲の請求項1の発明によれば、枕は、紐材を介して、ベッドの上半身支持床又はベッド支持枠のヘッド側エッジ部に繋がるので、上半身支持床の起立時における枕のずり落ちの防止作用が奏される一方、枕は相当の範囲にわたって移動させることができるので、頭部を含む上半身を移動させずに、頭部の当接位置を変えることができる。
また特許請求の範囲の請求項2に記載の発明、すなわち伸縮性の紐材によれば、枕の移動範囲を広げることができる。
以下図面に基づいて、この発明に係る枕保持構造の幾つかの実施形態について説明する。
まず図1〜図4に示す形態は、紐材としてループ形の伸縮性のものを用いる場合の例で、枕16を被覆する筒状の枕カバー17に、左右一対の紐通し穴19付きの耳形の紐掛け18を設けるとともに、ベッド11の床敷き材13を敷く上半身支持床12のヘッド側エッジ部に、左右一対のT形の紐掛け20を取付け、枕カバー17の各紐掛け18の紐通し穴19に、各紐材26を、その中央部まで挿通した後、各紐掛け20に向かって折り返して、両端相当部を各紐掛け20の軸部に掛け止めた構造からなっている。
この形態では、床敷き材13上の枕16は、枕カバー17と伸縮性のループ状の紐材226介したベッド11の上半身支持床12に対する連結により、上半身支持床12の起立時にも所定の部位内に保持される一方、上下左右の相当の範囲内を随意に移動させることができる。
図5と図6に示す形態も、ループ形の伸縮性の紐材を用いるもので、上記の形態と同じように、筒状の枕カバー17に、左右一対の紐通し穴19付きの耳形の紐掛け18を設ける一方、ベッド支持枠14のヘッド枠15の上方部のエッジ部に、左右一対の押えねじ形の紐掛け21(特に図6参照)を取付け、枕カバー17の各紐掛け18の紐通し穴19に、ループ形の各紐材26を、その中央部まで挿通し、該部から各紐掛け21に向かって折り返した両端相当部を、各紐掛け21の軸部に掛け止めた後、締め付けたものである。
この形態でも、枕カバー17と伸縮性の紐材26を介したベッド枠15に対する連結により、枕16は、上半身支持床12の起立時にも、所定の部位内に保持される一方、広範囲にわたって任意に移動可能である。
次に図7と図8は、それぞれ直形の伸縮性の紐材を用いる場合における枕カバー部と、ベッド11の上半身支持床12又はベッド支持枠15のヘッド枠のヘッド側エッジ部における紐の掛止め状態を例示したもので、枕カバー17とベッド11の上半身支持床12又はベッド支持枠15のヘッド側エッジ部に、ループ形の紐掛け22、23を取付け、端部に長さ方向に間隔をおいて雌雄の面ファスナー24、24を取付けた直形の伸縮性の紐材26の端部を、紐掛け22,23に通した後、対向する雌雄の両面ファスナー24、24を接合して掛け止める構造である。
また図9は、直形の伸縮性紐材を用いる場合における紐材の端部と枕カバーとの連結状態を示したもので、枕カバー17に雌雄の一方の面ファスナー24を取付けた耳形の紐止め25を設けるとともに、紐材26の端部に、雌雄の他方の面ファスナー24を取付け、雌雄の両面ファスナー24、24の接合を介して連結する構造である。
この発明はこのほか種々の形態で実施することができるもので、上記の形態に限定されるものでないことはもちろんである。
11 ベッド
12 上半身支持床
13 床敷き材
14 ベッド支持枠
15 ヘッド枠
16 枕
17 枕カバー
18 耳形の紐掛け
19 紐通し穴
20 T形の紐掛け
21 押えねじ形の紐掛け
22 ゲート形の紐掛け
23 ゲート形の紐掛け
24 面ファスナー
25 耳形の紐止め
26 紐材
12 上半身支持床
13 床敷き材
14 ベッド支持枠
15 ヘッド枠
16 枕
17 枕カバー
18 耳形の紐掛け
19 紐通し穴
20 T形の紐掛け
21 押えねじ形の紐掛け
22 ゲート形の紐掛け
23 ゲート形の紐掛け
24 面ファスナー
25 耳形の紐止め
26 紐材
Claims (2)
- 筒状の枕カバーを、紐材を介して、ベッドの上半身支持床又はベッド支持枠のヘッド側エッジ部に連結してなる、起床式ベッドにおける枕保持構造。
- 紐材が伸縮性である、請求項1記載の起床式ベッドにおける枕保持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004102672A JP2005287545A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 起床式ベッドにおける枕保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004102672A JP2005287545A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 起床式ベッドにおける枕保持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005287545A true JP2005287545A (ja) | 2005-10-20 |
Family
ID=35321170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004102672A Pending JP2005287545A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 起床式ベッドにおける枕保持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005287545A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103976837A (zh) * | 2014-05-10 | 2014-08-13 | 朱劲荣 | 齿轮控制的病床枕头勾挂架 |
-
2004
- 2004-03-31 JP JP2004102672A patent/JP2005287545A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103976837A (zh) * | 2014-05-10 | 2014-08-13 | 朱劲荣 | 齿轮控制的病床枕头勾挂架 |
CN103976837B (zh) * | 2014-05-10 | 2017-02-01 | 朱劲荣 | 齿轮控制的病床枕头勾挂架 |
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