JP3206929U - 載設物の滑り落ち防止具、シーツ、枕カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】リクライニング機能を備えた介護ベッドにおいて、上半身側を起こしたときのシーツ等の滑り落ちを確実に防止する滑り落ち防止具を提供する。【解決手段】リクライニング機能を備えた介護ベッド1のマットレス15上に敷設されるシーツ21の滑り落ちを防止するための滑り落ち防止具3であって、紐状部材31と、シーツ21の上端部211に一体に設けられて紐状部材31の一端を通し得る孔部350を保持する布テープ35とを有する。紐状部材31は、その一端を布テープ35の孔部350の孔枠に連結され、他端を介護ベッド1のマットレス載置台10の裏面側の部位/部材に連結される。【選択図】図1

Description

本考案は、リクライニング機能を備えた介護ベッド上に敷設され若しくは載置されている載設物(シーツ,枕等)が、介護ベッドの上半身側を起こしたときに滑り落ちることを防止するための滑り落ち防止具に関する。
また、本考案は、滑り落ち防止具を備えたシーツや枕カバーに関する。
リクライニング機能を備えた介護ベッドでは、上半身側を起こしたときにマットレス上のシーツや枕がずり落ちて、使用者には不快感を与え、介護者には整え直すための余分な手間をかけさせることが多い。このため、ずり落ちを防止する手段が望まれている。
従来、ずり落ちを防止するための手段としては、例えば、
(a)シーツの裏面(敷設状態で隠れる側の面)に滑り止めを設ける;
(b)シーツの上端部(上半身側の端部,以下同様)の両コーナーにゴムバンドを取り付けておき、マットレス上端部の両コーナーに掛止する;
(c)シーツの上端部を、クリップで、マットレスの上端部に挟み止めする;
等が提案され、若しくは、実際に用いられている。
特許第3668949号(特許文献1)には、マットレスの上端部に袋状のカバーを被着し、該袋状カバーを介して、シーツの上端部をマットレス載置台(ベッド)の裏面側の上端部に連結する構成が開示されている。即ち、袋状カバーの表面側(=マットレス上端部の表面側を覆う部位)とシーツの上端部とを安全ピンで連結するとともに、袋状カバーの裏面側(=マットレス上端部の裏面側を覆う部位)とマットレス載置台(ベッド)とを結着部材で連結する構成が開示されている。
ここで、裏面側にて袋状カバーとマットレス載置台(ベッド)とを連結する結着部材としては、一端を袋状カバーの裏面側に縫いつけられた帯状の面ファスナーの他端をマットレス載置台の網目に通して巻き付けて止める例が示されているが、これに限定されず、他の例として、一端を袋状カバーの裏面側に縫いつけられた紐の他端をマットレス載置台の網目に通して結びつけるようにして良い旨も記載されている(段落0045)。
また、表面側にて袋状カバーとシーツとを連結する構成も安全ピンに限定されず、例えば、一対の面ファスナーを用いて止める構成や、フックをフック孔に係止する構成を用いて良い旨も記載されている。
特許第3668949号公報
前述の防止手段(a)では、裏面に滑り止めを設けた特製のシーツが必要であり、普通のシーツを使用できないという問題がある。
前述の防止手段(b)では、使用に伴い徐々にゴムバンドが伸びてしまうため、長期間の使用に耐え得ないという問題がある。
前述の防止手段(c)では、クリップをマットレスに取り付けるための構造(例:特開2006−204643号公報に記載の構造等)を付加する必要があり、構成が複雑化してコスト高となる。また、メンテナンスの手間隙も要する。
前述の特許文献1では、袋状カバーをマットレスの上端部に被着する作業に人手と手間を要するため、あまり頻繁に袋状カバーを取り替えて洗濯することができず、不衛生になりがちである。また、シーツとマットレス載置台(ベッド)とを直接的に結びつけるのではなく、その間に袋状カバー及びその附属部材(安全ピン/面ファスナー/フック,一端を袋状カバーに縫いつけられた複数の帯状の面ファスナー/紐)を介するため、シーツに皺や偏りが生じ易くなり、それらを無くすべく綺麗に整える作業に手間隙を要する。
本考案は上述の諸事情に鑑みたものであり、リクライニング機能を備えた介護ベッドの上半身側を起こしたときの載設物(シーツ,枕等)の滑り落ちを確実に防止できるようにすることを目的とする。また、そのための作業を、介護者が一人でも簡単に行うことができるようにすることを目的とする。
本考案の構成を、下記[1]〜[12]に記す。なお、この項([課題を解決するための手段])と次項([考案の効果])に於いて、符号や図番は理解を容易にするために付したものであり、本考案を符号や図番の構成に限定する趣旨ではない。
[1]構成1
リクライニング機能を備えた介護ベッド1のマットレス15上に敷設若しくは載置されている載設物21(/25)が、当該介護ベッド1の上半身側が起こされたときに滑り落ちることを防止するための滑り落ち防止具3であって、
1本又は2本以上の紐状部材31(/31c,31e)と、
前記載設物21(/25)の上端部211に当該載設物21(/25)と一体に設けられ、前記紐状部材31の一端を通し得る孔部350(350c,350e,350ee)を保持する孔部保持部材35と、
を有し、
前記紐状部材31(/31c,31e)は、その一端を前記孔部保持部材35の孔部350(350c,350ee)の孔枠351(351c,351e,351ee)に連結され、他端を前記介護ベッド1のマットレス載置台10の可係止部位101に連結される、
ことを特徴とする滑り落ち防止具3。
上記に於いて、載設物としては、シーツ21や枕25を例示することができる。
また、上記に於いて、孔部保持部材35は、例えば、比較的細い幅の帯状の布(布テープ)を、シーツ21や枕25若しくは枕カバー250の上端部に縫いつける/貼り付ける等して構成することができる。
また、上記に於いて、孔部保持部材35が保持する孔部350は、載設物21/25との関わりによるのではなく、後述の構成12のように孔部保持部材35のみで形成されてもよく(図3(b))、或いは、後述の構成11のように孔部保持部材35と該孔部保持部材35が設けられる載設物21(/25)との関わりによって形成されてもよい(図3(a))。或いはまた、載設物21(/25)の上端部付近で該載設物21(/25)自体に孔部350を形成し、必要に応じて、その周囲を補強材21Rで補強し、該孔部350及びその周囲を、孔部保持部材35と定義してもよい(図4)。
[2]構成2
構成1に於いて、
前記マットレス載置台10の可係止部位は、マットレス載置台10の通気孔100間の縁枠101である、
ことを特徴とする滑り落ち防止具3。
[3]構成3(図3(c))
構成1に於いて、
前記載設物は、介護ベッド1のマットレス15上に敷設されて幅方向両端の縁部21eをマットレス15の裏面側に折り返されるシーツ21であり、
前記紐状部材31の少なくとも1本は、前記他端を、前記マットレス載置台10の可係止部位101に代えて、マットレスの裏面側に前記シーツ21の縁部21eとともに折り返されている該縁部21e付近の孔部350eの孔枠351eに連結される、
ことを特徴とする滑り落ち防止具3。
図3(c)に於いて、21cr1はマットレス15の表面と側面の境界の折り目、21cr2はマットレス15の側面と裏面の境界の折り目である。つまり、21cr1〜21cr2の距離は、概ね、マットレス15の厚さに相当する。
[4]構成4(図2)
構成1に於いて、
前記載設物は、介護ベッド1のマットレス15上に敷設されて幅方向両端の縁部21eをマットレスの裏面側に折り返されるシーツ21であり、
前記孔部保持部材35は、その両端が前記シーツ21の幅方向両端の縁部21eから突出するように当該シーツ21の上端部に設けられた布テープ35であり、その両端にはそれぞれ先端部を折り返して当該布テープに固着することにより形成された孔部350eeを有し、
前記シーツ21の幅方向両端の縁部21e寄りに配される紐状部材31eは、前記他端を、前記マットレス載置台10の可係止部位101に代えて、マットレス15の裏面側に前記シーツ21の縁部21eとともに折り返されている前記布テープ35両端の孔部35eeの孔枠351eeに連結される、
ことを特徴とする滑り落ち防止具3。
[5]構成5
構成4に於いて、
前記シーツ21の幅方向中央に配される紐状部材31cは、前記他端を、前記マットレス載置台10の可係止部位101に連結される、
ことを特徴とする滑り落ち防止具3。
[6]構成6
構成3〜構成5の何れかの滑り落ち防止具3が設けられたシーツ21。
[7]構成7(図2)
リクライニング機能を備えた介護ベッド1の上半身側が起こされたときに滑り落ちることを防止するための滑り落ち防止具3を備えたシーツ21であって、
前記滑り落ち防止具3は、
少なくとも3本の紐状部材31(31c,31e,31e)と、
前記シーツ21の上端部に当該シーツ21と一体に設けられ、前記紐状部材31の一端を通し得る孔部350を少なくとも5個保持する布テープ35と、
を有し、
前記布テープ35は、その両端が前記シーツ21の幅方向両端の縁部21eから突出するように当該シーツ21の上端部に設けられ、その両端にはそれぞれ先端部を折り返して当該布テープ35に固着することにより形成された孔部350eeを有し、
前記紐状部材31は、その一端を前記布テープ両端の孔部350eeを除く孔部350c/350の孔枠351c/351に連結され、他端を前記介護ベッド1のマットレス載置台10の可係止部位101、又は、当該布テープ35の両端の孔部350eeの孔枠351eeに連結される、
ことを特徴とするシーツ21。
[8]構成8(図5)
構成1に於いて、
前記載設物は、介護ベッド1のマットレス15上に載置される枕カバー250と、該枕カバー250の上端部側の開口部251から収容された枕25であり、
前記孔部保持部材35は、前記枕カバー250の開口部251付近に設けられている、
ことを特徴とする滑り落ち防止具3。
[9]構成9(図5(b))
構成8に於いて、
前記孔部保持部材35は、前記枕カバー250の開口部251付近の表側と裏側とに設けられており、
前記紐状部材31は、その一端を前記枕カバー250の開口部251の表側の孔部保持部材35の孔部の孔枠に連結され、他端を前記枕カバー250の開口部251の裏側の孔部保持部材35の孔部に挿通された後、前記マットレス載置台10の通気孔100間の縁枠101に連結される、
ことを特徴とする滑り落ち防止具3。
[10]構成10
構成8又は構成9の何れかの滑り落ち防止具3が設けられた枕カバー250。
[11]構成11(図3(a))
構成1〜構成3、構成8、構成9の何れかに於いて、
前記孔部保持部材35は前記載設物21/25の上端部に縫いつけられた布テープ35であり、長手方向の所定の部位が縫いつけられずに前記載設物21/25から浮かされることにより前記孔部350が形成されている、
ことを特徴とする滑り落ち防止具3。
[12]構成12(図3(b))
構成1〜構成3、構成8、構成9の何れかに於いて、
前記孔部保持部材35は、布テープ基部35aと、該布テープ基部35aの上面に隆起する緩みを持つように縫いつけられた布テープ付加部35bとから成り、前記孔部保持部材35の孔部350は、前記布テープ付加部35bの隆起する緩みの下方且つ前記布テープ基部35aとの間として構成されている、
ことを特徴とする滑り落ち防止具3。
構成1は、リクライニング機能を備えた介護ベッド1のマットレス15上に敷設若しくは載置されている載設物21(/25)が、当該介護ベッド1の上半身側が起こされたときに滑り落ちることを防止するための滑り落ち防止具3であって、1本又は2本以上の紐状部材31(/31c,31e)と、前記載設物21(/25)の上端部211に当該載設物21(/25)と一体に設けられ、前記紐状部材31の一端を通し得る孔部350(350c,350e,350ee)を保持する孔部保持部材35とを有し、前記紐状部材31(/31c,31e)は、その一端を前記孔部保持部材35の孔部350(350c,350ee)の孔枠351(351c,351e,351ee)に連結され、他端を前記介護ベッド1のマットレス載置台10の可係止部位101に連結されることを特徴とする滑り落ち防止具3であるため、紐状部材31によりシーツ21や枕25等の載設物の上端部をマットレス載置台10に結びつけることができる。このため、介護ベッドの上半身側を起こしたときのシーツ21や枕25等の滑り落ちを、確実に防止することができる。また、そのための作業も紐状部材31を結びつけるという簡単な作業で足りるため、介護者が一人であっても容易に行うことができる。
構成2〜5、8、9、11、12も、それぞれ、より具体的な構成に於いて、略同様の作用効果を奏することができる。
構成7は、リクライニング機能を備えた介護ベッド1の上半身側が起こされたときに滑り落ちることを防止するための滑り落ち防止具3を備えたシーツ21であって、前記滑り落ち防止具3は、少なくとも3本の紐状部材31(31c,31e,31e)と、前記シーツ21の上端部に当該シーツ21と一体に設けられ、前記紐状部材31の一端を通し得る孔部350を少なくとも5個保持する布テープ35とを有し、前記布テープ35は、その両端が前記シーツ21の幅方向両端の縁部21eから突出するように当該シーツ21の上端部に設けられ、その両端にはそれぞれ先端部を折り返して当該布テープ35に固着することにより形成された孔部350eeを有し、前記紐状部材31は、その一端を前記布テープ両端の孔部350eeを除く孔部350c/350の孔枠351c/351に連結され、他端を前記介護ベッド1のマットレス載置台10の可係止部位101、又は、当該布テープ35の両端の孔部350eeの孔枠351eeに連結されることを特徴とするシーツ21であるため、構成1と同様の作用効果を奏し得るシーツ21を提供することができる。構成6も同様である。
構成10は、構成8又は9の何れかの滑り落ち防止具3が設けられた枕カバー250であるため、構成8又は9と同様の作用効果を奏し得る枕カバー250を提供することができる。
(a)はリクライニング機能を備えた介護ベッド1に於ける滑り落ち防止具3(31,35)の配置関係を模式的に示す説明図、(b)は(a)内矢視B方向から見た模式的説明図、(c)は矢視Bが指示する部位を(a)の紙面直交方向・上方から見た模式的説明図、(d)は(a)内矢視D方向から見た模式的説明図。 シーツ21の幅方向両端の縁部21eをマットレス15の裏面側に折り込む場合であって、布テープ(孔部保持部材)35の長手方向両端に孔部350eeが形成されている場合を示す説明図。(a)は(b)内矢視A方向から見た模式図、(b)はシーツ21の上端部付近を示す模式的平面図であり、縁部21eをマットレス15の裏側へ折り込んでいない状態を示す。(c)は(d)内矢視C方向から見た模式図、(d)はシーツ21の上端部付近を示す模式的平面図であり、縁部21eをマットレス15の裏側へ折り込んだ状態を示す。 (a)(b)は孔部保持部材35の孔部350を形成する態様を例示する模式的断面図(図2(d)内の矢視3−3(図内ではローマ数字で表記)線で示す部位の断面図)、(c)は孔部保持部材35をシーツ21に一体に設ける態様であって図2とは異なる態様を例示する模式的平面図。(a)は孔部保持部材35とシーツ21とで孔部350を形成する例、(b)は孔部保持部材35のみで孔部350を形成する例を示す。また、(c)は図2(b)に対応する部位を示した図である。 孔部保持部材35の孔部350を形成する態様であって図3(a)(b)とは異なる態様を例示する模式的断面図(a)と、(a)内矢視Bで示す方向から見た平面図(b)。 シーツ21及び枕25の滑り落ちを防止する実施の形態を模式的に示す説明図。(a)はシーツ21の上端部付近を示す平面図であり、(b)は(a)内矢視B方向から枕25及び枕カバー250を見た状態を示す。
図面を参照して、本考案の実施の形態を説明する。
図1(a)は、介護ベッド1に於ける、滑り落ち防止具3(31,35)の設置位置を模式的に示す。図示のように、滑り落ち防止具3(31,35)は介護ベッド1の上端部付近に設けられており、シーツ21の上端部211の縁に沿って縫いつけられてシーツ21と一体化された布テープ(=孔部保持部材)35と、該布テープ35を介護ベッド1の裏面側に連結するための少なくとも1本の紐状部材(例:木綿の紐)31とから成る。
この滑り落ち防止具3は、リクライニング機能を備えた介護ベッド1の上半身側が起こされたときに、シーツ21が滑り落ちる(ずり落ちる)ことを防止する。即ち、紐状部材31が、その一端をシーツ21と一体の布テープ35に連結され、他端を介護ベッド1の裏面側に連結されるため、結果、シーツ21は、紐状部材31を介して介護ベッド1に連結されることとなり、滑り落ちが確実に防止される。なお、図1(b)(d)では、紐状部材31としては2本が示されているが、1本のみ又は3本以上であってもよく、後述の図2の例では3本(31c,31e,31e)が用いられている。
紐状部材31の連結について、さらに、述べる。
紐状部材31は、その一端を、図1(d)に示すように、布テープ35に設けられた孔部350に挿通されて結びつけられる。図中、knは結び目を示す。また、紐状部材31は、その他端を、図1(c)に示すように介護ベッド1の上端部を経て、裏面側に結びつけられる。例えば、図1(b)に示すように、裏面側のマットレス載置台10の通気孔100−通気孔100間の縁枠101に結びつけられる。
布テープ35には、図3(a)、図3(b)、又は、図4(a)(b)に示すようにして、孔部350が形成されており、該孔部350の孔枠351に、紐状部材31の前記一端が結びつけられる。ここで、図3(a)、図3(b)、図4(a)は、図2(d)内の矢視3−3(図内ではローマ数字で表記)線部分の模式的断面図である。
図3(a)は、布テープ35とシーツ21とで、孔部350を形成した例である。この例では、シーツ21の上端部の縁に沿って布テープ35を縫いつける際に、所定間隔をあけて縫いつけない部分を設け、該部分をシーツ21から若干浮かせる(=離間させる)ようにすることで、孔部350を所望の各部位(孔部350を設けるべき各部位)に形成している。つまり、シーツ21の上端部に沿って或る長さに渡って布テープ35を縫いつけた後、縫いつけない部分を或る所定の長さに渡って設けるとともに該部分を弛ませてシーツ21から浮かせ、その後、再び布テープ35をシーツ21に縫いつける、ということを繰り返すことにより、孔部350を所望の各部位に形成している。
図3(b)は、布テープ35を、布テープ基部35aと布テープ付加部35bとで構成して、布テープ単独で孔部350を形成した例である。即ち、布テープ基部35aの上面の所定の各部位(孔部350を設けるべき各部位)に、該布テープ基部35aの上面から浮く(隆起する)弛み(緩み)を持つようにして布テープ付加部35bを縫いつけることにより孔部350を形成し、こうして孔部350を所望の各部位に形成した布テープ35を、シーツ21の上端部の縁に沿って縫いつけたものである。
布テープ付加部35bとしては、布テープ基部35aと同じ材質であってもよく、異なる材質であってもよい。また、布テープ付加部35bとしては、1枚の長い布テープ(布テープ基部35aより長い布テープ)を、布テープ基部35aと2枚重ねにして、上述のように所望の各部位を浮かせて縫いつけてもよく、また、比較的短い長さの複数の布テープを、それぞれ所望の各部位に、上述のように浮かせて縫いつけてもよい。また、布テープ付加部35bの幅は、布テープ基部35aと同じであってもよく、狭くてもよい。さらに、布テープ付加部35bは、テープ状(帯状)のものに限定されず、例えば、紐状のもので構成してもよい。
図4(a)(b)は、シーツ21の上端部の縁近傍の所定の各部位(孔部350を設けるべき各部位)に孔をあけるとともに、該孔の周囲を必要に応じて補強材21Rで補強することにより、孔部350を形成した例である。この場合、孔部350の上縁とシーツ21の上縁との間の部位(シーツ21の当該の部位)が孔枠351となり、この部位に、紐状部材31の前記「一端」が結びつけられる。
図2に示す3つの孔部350c,350,350は、上述の何れかの手法によって形成された孔部である。ここで、孔部350cは、布テープ35の長手方向(=シーツ21の幅方向)の概ね中央部に形成された孔部である。また、孔部350,350は、布テープ35の長手方向の両端寄りで、且つ、シーツ21がマットレス15の裏面側に折り込まれるときにマットレス15の表面から側面に折り曲げられる部位の内側に対応する部位に形成された孔部である。つまり、シーツ21は、幅方向の両側の縁部分21e,21eがマットレス15の表面を外れて側面から裏面へ折り込まれるのであるが、該縁部分21eよりも内側で、且つ、該縁部分21eに近い部位に対応する部位に形成された孔部が、孔部350,350である。
図2に示す例では、これら3つの孔部350c,350,350に加えて、さらに、布テープ35の両端部分で、且つ、シーツ21の幅方向両端の縁を越えてシーツ21から突出する部分に、合計2つの孔部350ee,350eeが、それぞれ形成されている。これら2つの孔部350ee,350eeは、布テープ35の長手方向両端の各先端部分をそれぞれ折り返して当該布テープに縫いつけることにより形成されたものである。これら2つの孔部350ee,350eeの孔枠351ee,351eeには、紐状部材31の前記「他端」が結びつけられる。
つまり、図2(a)(b)に示すように、両端寄りの孔部350/350には、紐状部材31e/31eの一端が挿通されて、図2(c)(d)に示すように、孔枠351/351に結びつけられるとともに、その他端が、マットレスの裏面側に折り返されている孔部350ee/350eeの孔枠351ee/351eeに結びつけられるのである。
これに対して、長手方向中央部の孔部350の孔枠351には、紐状部材31cの一端が結びつけられるとともに、その他端は、前述の図1(b)の例と同様に、マットレス載置台の通気孔−通気孔間の縁枠101に結びつけられる。
このように、図2の例では、シーツ21の幅方向中央部では、紐状部材31cの他端はマットレス載置台10の縁枠(可係止部位)101に結びつけられるのに対して、両端寄りでは、布テープ35の両端部分の孔枠351ee/351eeに結びつけられる。このように構成した理由は、リクライニング機能で介護ベッド1の上半分を起こしたとき、マットレス載置台10が、幅方向中央部付近では露出されているため、紐状部材31の他端を縁枠101に結びつけ易いのに対して、両端寄りの部位では、構造上、隠れている場合が多く、結びつけ難い場合が生ずるためである。
紐状部材を結びつける順序としては、表側(シーツ21の側,紐状部材の一端の側)を先にしてもよく、裏側(マットレス載置台10の側,紐状部材の他端の側)を先にしてもよい。上述のように構成されており、且つ、結びつける順序も任意であるため、紐状部材31(31c/31e/31e)を結びつける作業が、非常に容易となる。なお、先述の特許文献1内の段落0045で言及されている構成のように、一端を袋状カバーの裏面側に縫いつけられた紐の他端をマットレス載置台の網目に通して結びつける作業は、極めて困難である。その理由は、袋状カバーがベッドに固定され、該袋状カバーに紐の一端が固定されているため、作業の自由度が大幅に制約されることにある。
図2に示す例(布テープ35の両端に孔部350ee,350ee、及び、孔枠351ee,351eeを形成した例)の変形例を、図3(c)に示す。
図3(c)の例では、シーツ21の幅方向両端の縁から突出しない部分に、孔部350eを設けており、この部分の孔枠351eに、紐状部材31eの前記「他端」を結びつけるように構成している。図3(c)で、21cr1は、シーツ21の両側の縁部分をマットレス15の裏面側へ折り込むときに表面と側面の境界線となる部分である。また、21cr2は、側面と裏面の境界線となる部分である
このような構成でも、図2と略同様の効果を得る。
次に、載設物がシーツ21ではなく、枕25(枕カバー250)の場合を説明する。即ち、上記では「シーツ21の滑り落ち防止」について述べているが、「枕25の滑り落ち防止」も、同様に実現することができる。
その一例を、図5に即して説明する。
図5では、枕25を枕カバー250に収容し、枕カバー250の上端部に固着した布テープ(孔部保持部材)35の孔部の孔枠351に紐状部材31の一端を結びつけ、その他端を、前述の例と同様にして、裏面側のマットレス載置台の通気孔の縁枠(何れも図5で不図示)に結びつけている。なお、図5(a)内のシーツ21については、前述と同様であるため、布テープ35を図示するにとどめ、説明は割愛する。
枕25が収容される枕カバー250は、上端に開口部251を有する。換言すれば、枕25は、上端の開口部251から、枕カバー250に収容される。このため、介護ベッド1を起こした状態でも、枕25の出し入れが容易である。
また、開口部251は閉じ紐255(図5(a))によって閉じられるのであるが、これに代えて、滑り落ち防止用の紐状部材31を用いて閉じるように構成してもよい。つまり、紐状部材31の一端を、開口部251の表側(ベッド使用者の側,図5(b)で下方側)の布テープ35の孔部の孔枠に結びつける(knは結び目)とともに、他端を、開口部251の裏側(シーツ21に接する側,図5(b)で上方側)の布テープ35の孔部に挿通した後、マットレス載置台10に結びつけるようにしてもよい。
このように構成すると、枕カバー250の開口部251を閉じる作業が一度で済み、介護者の作業負担が軽減される。
前述の例では、布テープ35をシーツ21に縫いつけることにより布テープ35をシーツ21に固着しているが、固着する手法は「縫いつけ」に限定されず、これに代えて、公知の各種の手法を採用してよいことは勿論である。また、このことは、布テープ基部35aと布テープ付加部35bとの固着に関しても同様である。
また、前述の図2の例では、幅方向の非両端寄りの部位の孔部としては、中央部の孔部350cのみを設けているが、2個以上の孔部を設けてもよい。なお、図2のように中央部のみに孔部を設けた場合には、作業が少なくて済むため作業者が楽であり、且つ、シーツ21の滑り落ちを防止する効果としても十分な効果を得ることができる。
また、前述の例では、マットレス載置台10の通気孔100や通気孔100−100間の縁枠101を、図1(b)(c)のような形状・位置として示しているが、これらは一例を示すものであり、形状や位置等は任意である。また、紐状部材の前記「他端」を結びつけるべき部位も縁枠101に限定されない。公知の介護ベッドのマットレス載置台に用いられている部材若しくは部位等であって、紐状部材31の前記「他端」を結びつけ得る部材/部位等であればよい。
1 介護ベッド
10 マットレス載置台
100 通気孔
101 通気孔縁枠
15 マットレス
21 シーツ(載設物)
211 シーツの上端部
21e シーツ21の幅方向の縁部分
25 枕(載設物)
250 枕カバー
251 枕カバーの開口部
3 滑り落ち防止具
31,31c,31e 紐状部材(木綿製の紐)
35 孔部保持部材(幅細で帯状の布,布テープ)
35a 布テープ基部
35b 布テープ付加部
350,350c,350e,350ee 孔部
351,351c,351e,351ee 孔部の孔枠

Claims (12)

  1. リクライニング機能を備えた介護ベッドのマットレス上に敷設若しくは載置されている載設物が、当該介護ベッドの上半身側が起こされたときに滑り落ちることを防止するための滑り落ち防止具であって、
    1本又は2本以上の紐状部材と、
    前記載設物の上端部に当該載設物と一体に設けられ、前記紐状部材の一端を通し得る孔部を保持する孔部保持部材と、
    を有し、
    前記紐状部材は、その一端を前記孔部保持部材の孔部の孔枠に連結され、他端を前記介護ベッドのマットレス載置台の可係止部位に連結される、
    ことを特徴とする滑り落ち防止具。
  2. 請求項1に於いて、
    前記マットレス載置台の可係止部位は、マットレス載置台の通気孔間の縁枠である、
    ことを特徴とする滑り落ち防止具。
  3. 請求項1に於いて、
    前記載設物は、介護ベッドのマットレス上に敷設されて幅方向両端の縁部をマットレスの裏面側に折り返されるシーツであり、
    前記紐状部材の少なくとも1本は、前記他端を、前記マットレス載置台の可係止部位に代えて、マットレスの裏面側に前記シーツの縁部とともに折り返されている該縁部付近の孔部の孔枠に連結される、
    ことを特徴とする滑り落ち防止具。
  4. 請求項1に於いて、
    前記載設物は、介護ベッドのマットレス上に敷設されて幅方向両端の縁部をマットレスの裏面側に折り返されるシーツであり、
    前記孔部保持部材は、その両端が前記シーツの幅方向両端の縁部から突出するように当該シーツの上端部に設けられた布テープであり、その両端にはそれぞれ先端部を折り返して当該布テープに固着することにより形成された孔部を有し、
    前記シーツの幅方向両端の縁部寄りに配される紐状部材は、前記他端を、前記マットレス載置台の可係止部位に代えて、マットレスの裏面側に前記シーツの縁部とともに折り返されている前記布テープ両端の孔部の孔枠に連結される、
    ことを特徴とする滑り落ち防止具。
  5. 請求項4に於いて、
    前記シーツの幅方向中央に配される紐状部材は、前記他端を、前記マットレス載置台の可係止部位に連結される、
    ことを特徴とする滑り落ち防止具。
  6. 請求項3〜請求項5の何れかの滑り落ち防止具が設けられたシーツ。
  7. リクライニング機能を備えた介護ベッドの上半身側が起こされたときに滑り落ちることを防止するための滑り落ち防止具を備えたシーツであって、
    前記滑り落ち防止具は、
    少なくとも3本の紐状部材と、
    前記シーツの上端部に当該シーツと一体に設けられ、前記紐状部材の一端を通し得る孔部を少なくとも5個保持する布テープと、
    を有し、
    前記布テープは、その両端が前記シーツの幅方向両端の縁部から突出するように当該シーツの上端部に設けられ、その両端にはそれぞれ先端部を折り返して当該布テープに固着することにより形成された孔部を有し、
    前記紐状部材は、その一端を前記布テープ両端の孔部を除く孔部の孔枠に連結され、他端を前記介護ベッドのマットレス載置台の可係止部位、又は、当該布テープの両端の孔部の孔枠に連結される、
    ことを特徴とするシーツ。
  8. 請求項1に於いて、
    前記載設物は、介護ベッドのマットレス上に載置される枕カバーと、該枕カバーの上端部側の開口部から収容された枕であり、
    前記孔部保持部材は、前記枕カバーの開口部付近に設けられている、
    ことを特徴とする滑り落ち防止具。
  9. 請求項8に於いて、
    前記孔部保持部材は、前記枕カバーの開口部付近の表側と裏側とに設けられており、
    前記紐状部材は、その一端を前記枕カバーの開口部の表側の孔部保持部材の孔部の孔枠に連結され、他端を前記枕カバーの開口部の裏側の孔部保持部材の孔部に挿通され、さらに、前記マットレス載置台の可係止部位に連結される、
    ことを特徴とする滑り落ち防止具。
  10. 請求項8又は請求項9の何れかの滑り落ち防止具が設けられた枕カバー。
  11. 請求項1〜請求項3、請求項8、請求項9の何れかに於いて、
    前記孔部保持部材は前記載設物の上端部に縫いつけられた布テープであり、長手方向の所定の部位が縫いつけられずに前記載設物から浮かされることにより前記孔部が形成されている、
    ことを特徴とする滑り落ち防止具。
  12. 請求項1〜請求項3、請求項8、請求項9の何れかに於いて、
    前記孔部保持部材は、布テープ基部と、該布テープ基部の上面に隆起する緩みを持つように縫いつけられた布テープ付加部とから成り、前記孔部保持部材の孔部は、前記布テープ付加部の隆起する緩みの下方且つ前記布テープ基部との間として構成されている、
    ことを特徴とする滑り落ち防止具。
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