JP2005286862A - 音量制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 端末装置25は、送信アダプタ20,21との距離を測定し、その測定結果から自己の座標(X,Y)を得る。そして、端末装置25は音量設定情報VC、座標(X,Y)およびスピーカID情報を受信部30へ出力する。これにより、スピーカID情報によって特定されるスピーカSPの中心線Lが座標(X,Y)を通るように、スピーカ制御装置10がスピーカの角度を制御する。また、オーディオ装置5は、音量設定情報VCとスピーカID情報に基づき、該当するスピーカ装置6に供給するオーディオ信号の音量を調整する。この結果、端末装置25を持っているユーザの位置においては、所望の音量が設定される。
【選択図】 図1
Description
この装置によれば、騒音と逆位相の音をスピーカから出力することにより、その周囲の音を消すようにしており、上記の例で言えば、読書したい人のそばにこの消音装置を設置することにより、その周囲ではステレオの音が消去されて静かに読書できるようになる
また、前記位置検出手段は、前記端末装置内に設けられるGPS装置であってもよい。
5はオーディオ装置であり、各種の音楽ソース(CD,MD,チューナなど)からのオーディオ信号を増幅して出力する。このオーディオ装置5の出力信号は、スピーカ装置6,6,6・・・に各々供給されるようになっており、各スピーカSP,SP・・・毎に音量を調整できるようになっている。すなわち、各スピーカSP,SP・・・毎に異なるチャンネルが割り当てられ、各チャンネル毎に独立して音量調整が行われるようになっている。
まず、カウンタ25iがカウントしているクロックの周期とカウント結果の積を求め、その積に音速を掛ける。ここで、クロックの周期とカウント結果の積は、赤外線が端末装置25に到達してから超音波が到達するまでの時間差を示し、その時間差に音速を掛けたものは送信アダプタ20または21から端末装置25間での距離となる。
以上の処理の後、ステップSd9に進み、RAM25hに記憶したIDコードにより、送信アダプタ20あるいは21のどちらまでの距離かを判断する。この判断の後は、ステップSd10を介してステップSd1に戻り、以後は上述した動作を繰り返す。
ここで、予め端末装置25の操作部25dを用いて送信アダプタ20と21との間の距離Dを入力し、RAM25hに記憶させておく。そして、CPU25fは、一定の期間に距離L1,L2の測定に成功した場合は、距離D,L1,L2を用いて端末の位置を算出する(ステップSd10)。この算出においては三角測量の原理を用いる。この実施形態においては、送信アダプタ20の位置を部屋Rの原点(0,0)に設定し、三角形の3辺である距離D,L1,L2の値から端末装置25の座標(X,Y)を求める。
ここで、ユーザは予めどのスピーカSPが自分用のスピーカであるかを決めておき、端末装置25の操作部25dを操作してスピーカID情報を入力し、RAM25hの所定のエリアに格納しておく。ステップSb3においては、RAM25hに記憶されているスピーカID情報が読み出されて送信される。
また、ユーザは、所望の音量を示す音量設定情報VCを端末装置25の操作部25dを操作して入力する。CPU25fは、音量設定情報VCが入力されると、この音量設定情報VCを送信部25jを介して送信する。
また、CPU1は、端末装置25から供給された音量設定情報VCとスピーカID情報とをオーディオ装置5に供給する。これにより、オーディオ装置5は、該当するスピーカ装置6に供給するオーディオ信号の音量を音量設定情報VCに合わせた値にする。以上の処理により、ユーザが居る位置においては、当該ユーザが希望した音量で音を聞くことができる。そして、他のユーザも上記と同様の操作を行うと、各々のユーザにおいて所望の音量で音を聞くことができる。
さらに、Zの値を端末装置25から適宜入力する構成にしてもよい。
本願発明は、上述した実施形態に限らず、種々の変形を加えて実施することができる。例えば、端末装置25の機能を携帯電話に組み込んで使用することもできる。このようにすると、カラオケボックスのように複数の人が同時に楽音を聞くような室内での使用に際して特に好適である。以下に使用状況の一例を説明する。
カラオケボックス内の各個人が、携帯電話を用いてスピーカID情報と音量設定情報VCを送信する。Aさんが歌を歌い出しても、各人が個別に音量設定しているので、それぞれ好みの音量で聞くことができる。また、Bさんがカラオケの最中にフロントに電話をかけにいったとしても、音量は各個人の位置に対して制御され、しかも、鋭い指向性をもったスピーカSPを使用しているので、電話の位置ではカラオケ音は聞こえない。したがって、Bさんは静かな環境でフロントに電話をかけることができる。Bさんが自分の席に戻ると、再びカラオケ音が聞こえ出す。そして、Bさんが別の場所に移ったときは、再び携帯電話を用いてスピーカID情報と音量設定情報VCおよび座標(X,Y)を送信する。この結果、移動した場所に音が聞こえるようにスピーカSPの角度θ、αが制御され、かつ、設定した音量となるように制御される。
また、Cさんがカラオケを歌っている最中に、携帯電話に電話がかかってきたときは、音量を0にするように音量設定情報VCを送信する。これにより、カラオケ音は消去され、その場所において静寂な環境で電話にでることができる。
また、AさんとBさんが、Cさんが歌っている最中に話をしたくなった場合は、Aさん、Bさんがそれぞれ、携帯電話から自分の位置の座標(X,Y)を送信するとともに、音量を0にする音量設定情報VCを送信する。これにより、Aさん、Bさんの付近は消音状態になるので、両者は会話することができる。
さらに別の使い方として、歌の上手いDさんが歌っているときは、他の人は大きな音量を設定してDさんの歌を聴くことができる。逆に、歌の上手くないBさんが歌い出すと他の人は小さな音量を設定することができる。この場合、携帯電話に端末装置25の機能が組み込んであるので、携帯電話を操作する振りをしてさりげなく音量を下げることができる。
上述した実施形態においては、スピーカSPに供給されるオーディオ信号の音量を制御することにより、各ユーザの位置における音量制御を行ったが、ユーザの位置おける音を打ち消す音波を発生するスピーカを設け、このスピーカの向きを実施形態と同様に制御して音量を調整してもよい。なお、音の打ち消しは、ユーザの位置における音をマイクで取り込み、取り組んだ音と逆位相の信号を発生して指向性の強いスピーカでユーザの位置に出力すればよい。この場合の構成例としては、図3に示すように、端末装置25の近傍において音を集音するマイクMICを設け、このマイクMICから出力される音声信号の逆位相の信号を生成する逆位相信号生成部5aをオーディオ装置5内に設ける。そして、逆位相生成部5aの出力信号をスピーカ装置6に供給する。受音点には、通常の放音を行うスピーカSPと、逆位相の音波を出力するスピーカSPの2つの中心線が通るように、各スピーカの向きを調整する。
端末装置の位置検出方法は実施形態に示した方法に限らない。端末装置の位置が特定されればよく、例えば、GPSを用いて位置検出を行ってもよい。
天井から床面に向かって非常に狭い範囲で音を出力するスピーカが開発されている。このようなスピーカを天井に多数配置し、座標(X,Y)に基づいてそれらを選択しもよい。この場合には、スピーカの向きを制御する機構は不要になる。
端末装置25から受信部30までの伝送媒体は、赤外線、電波等なにを用いてもよく、、また、端末装置25および受信部30に携帯電話網を介して通信ができる携帯電話機能を設け、端末装置25から受信部30に対して発呼して回線を確立し、この回線を通じて音量設定情報VC、座標(X,Y)およびスピーカID情報を送信するようにしてもよい。
オーディオ装置5が各スピーカSP,SP・・・に供給するオーディオ信号は同じ信号でもよく、また、異なる音楽ソースから出力された異なるオーディオ信号でもよい。
また、スピーカとしては、複数のスピーカを集合して指向性の強い一つのスピーカとして機能させることができるアレイスピーカを用いてもよい。この場合、各スピーカにはベッセル関数に基づく重み係数が付与される。
Claims (4)
- 1もしくは複数のスピーカを有し、供給された位置情報に応じて、前記スピーカの選択もしくは向きの制御を行うことにより受音位置を変化させる受音位置制御手段と、
供給された音量制御信号に基づいて前記スピーカの音量を制御するオーディオ装置と、
前記音量制御信号を空中伝搬媒体を用いて出力する携帯可能な端末装置と、
前記端末装置の位置を検出し、位置情報として空中伝搬媒体を用いて出力する位置検出手段と、
前記位置情報および前記音量制御信号を受信し、各々前記受音位置制御手段および前記オーディオ装置に供給する受信手段
とを具備することを特徴とする音量制御装置。 - 前記位置検出手段は、空中伝搬速度が異なる2つの伝搬媒体を2カ所以上の出力部から出力する送信手段と、前記端末装置内に設けられ前記送信手段から出力される2つの伝搬媒体の到達時間差から前記2カ所以上の出力部までの距離を算出し、この算出した距離と前記各出力部の距離とから前記端末装置の位置を検出する位置算出手段
とを具備することを特徴とする請求項1記載の音量制御装置。 - 前記位置検出手段は、前記端末装置内に設けられるGPS装置であることを特徴とする請求項1記載の音量制御装置。
- 前記オーディオ装置は、前記端末装置の位置で受信した音波の逆位相の信号を生成し、かつ、逆位相の信号を前記スピーカに供給する逆位相信号出力手段を有することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の音量制御装置。
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