JP2005286843A - 画像処理装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 RGB信号からK信号に変換する際に、濃い色は濃く、細い線は細く、変換することができる画像処理装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】 複数の色信号に対する変換色信号の関係を表した色変換データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶した色変換データに基づいて前記複数の色信号を変換色信号に変換する色変換手段と、を有する画像処理装置において、前記記憶手段は、前記複数の色信号を複数の色に関する変換色信号に変換する第1の色変換データと、前記複数の色信号をひとつの色に関する変換色信号に変換する第2の色変換データとを記憶する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像処理装置および画像形成装置に関する。
従来、光の3原色信号R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)をモノクロ信号K(クロ)に変換する場合には、RGB3色の平均値を求めてそれをKに変換する方法があった。(例えば、特許文献1参照)
特開平9−109463号公報(第1頁)
上記従来の技術においては以下のような問題があった。例えば原色の赤は、RGB信号上ではR=100%、G=B=0%として表される。これを上記従来の技術に基づいてモノクロ信号に変換すると、K=33%となってしまう。このため本来濃く見えるはずの原色の赤が、変換後は薄くなってしまっていた。また、RGB信号のタイミングがずれてしまっている場合、K信号に変換した際に、線が太く薄くなってしまうことがあった。
このように従来の技術では、RGB信号からK信号に変換する際、濃い色を濃く、細い線を細くできないことがある、という問題があった。
本発明は、複数の色信号に対する変換色信号の関係を表した色変換データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶した色変換データに基づいて前記複数の色信号を変換色信号に変換する色変換手段と、を有する画像処理装置において、前記記憶手段は、前記複数の色信号を複数の色に関する変換色信号に変換する第1の色変換データと、前記複数の色信号をひとつの色に関する変換色信号に変換する第2の色変換データとを記憶することを特徴とする画像処理装置および画像形成装置を提供する。
本発明によると、RGB信号からK信号に変換する際に、濃い色は濃く、細い線は細く、変換することができる画像処理装置および画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、原稿上のカラー画像を読み取ってその複製画像を形成するデジタル式カラー複写機などの画像形成装置の内部構成を概略的に示している。この画像形成装置は、原稿のカラー画像を読み取って入力する画像読取手段としてのスキャナ部1と、入力されたカラー画像の複製画像を用紙にプリントする画像形成手段としてのプリンタ部2とから構成されている。
原稿を読み取るスキャナ部1は、原稿台4、露光ランプ5、リフレクタ6、第1ミラー7、第1キャリッジ8、第2キャリッジ9、第2ミラー11、第3ミラー12、結像レンズ13、CCD形カラーイメージセンサ(光電変換素子:以下CCDという)15から構成されている。
上記露光ランプ5からの光をリフレクタ6により、原稿台4に載置された原稿に集光させると、原稿からの反射光は、第1ミラー7、第2ミラー11、第3ミラー12、および、結像レンズ13を介してCCD15に入射される。CCD15は入射光を光の3原色に応じた、赤(R)、緑(G)、青(B)ら、複数の色信号に変換する。プリンタ部2は、周知の減色混合法に基づいて、各色成分ごとに色分解された画像、すなわちイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の画像をそれぞれ形成する第1〜第4の画像形成部10y、10m、10c、10kを有している。
各画像形成部10y、10m、10c、10kの下方には、搬送ベルト21を含む搬送機構20が配設されている。搬送ベルト21は、駆動ローラ91と従動ローラ92との間に巻回されて張設され、矢印a方向に一定速度で無端走行される。
各画像形成部10y、10m、10c、10kは、それぞれ像担持体としての感光体ドラム61y、61m、61c、61kを含んでいる。各感光体ドラム61y、61m、61c、61kの周囲には、帯電装置62y、62m、62c、62k、除電装置63y、63m、63c、63k、現像装置64y、64m、64c、64k、転写装置93y、93m、93c、93k、クリーニングブレード65y、65m、65c、65k、および、排トナー回収スクリュー66y、66m、66c、66kが配置されている。
搬送機構20の下方には、各画像形成部10y、10m、10c、10kにより形成された画像を転写する被画像形成媒体(記録媒体)としての用紙Pを複数枚収容した用紙カセット22a、22bが配置されている。
用紙カセット22a、22bの一端部にピックアップローラ23a、23bが配置されている。ピックアップローラ23a、23bと従動ローラ92との間には、レジストローラ24が配置されている。
なお、他の感光体ドラム61y、61m、61cに形成されたトナー像は、搬送ベルト21上を搬送される用紙Pの搬送タイミングに合わせて各転写位置に供給される。
レジストローラ24と第1の画像形成部10yとの間であって、従動ローラ92の近傍には、吸着ローラ26が配設されている。搬送ベルト21の一端であって、駆動ローラ91の近傍には、位置ずれセンサ96が配設されている。位置ずれセンサ96は、たとえば、透過形あるいは反射形の光センサにより構成される。
駆動ローラ91の外周上であって、位置ずれセンサ96の下流側の搬送ベルト21上には、搬送ベルトクリーニング装置95が配置されている。搬送ベルト21を介して搬送された用紙Pが駆動ローラ91から離脱されて、さらに搬送される方向には、定着装置80が配設されている。定着装置80は用紙P上に形成されたトナーを用紙に定着させ、排紙ローラ対87により排出される。
各感光体ドラム61y、61m、61c、61kの外周面上にそれぞれ色分解された静電潜像を形成する露光装置50は、後述する画像処理装置36にて色分解された各色ごとの画像データ(Y、M、C、K)に基づいて発光制御される半導体レーザ発振器60を有している。半導体レーザ発振器60の光路上には、ポリゴンモータ54により回転されるポリゴンミラー51、および、fθレンズ52、53が順に設けられている。
fθレンズ53と各感光体ドラム61y、61m、61c、61kとの間には、第1の折り返しミラー55y、55m、55c、55k、および、第2および第3の折り返しミラー56y、56m、56c、57y、57m、57cが配置されている。なお、黒用のレーザビーム光は、第1の折り返しミラー55kにより折り返された後、他のミラーを経由せずに感光体ドラム61k上に案内されるようになっている。
図2は、画像形成装置の電気的接続および制御のための信号の流れを概略的に表わすブロック図を示している。図2において、制御系は、主制御部30内のメインCPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)31、スキャナ部1のスキャナCPU100、および、プリンタ部2のプリンタCPU110の3つのCPUで構成される。
メインCPU31は、プリンタCPU110と共有RAM(ランダム・アクセス・メモリ)35を介して双方向通信を行うものである。メインCPU31は動作指示をだし、プリンタCPU110は状態ステータスを返すようになっている。プリンタCPU110とスキャナCPU100はシリアル通信を行い、プリンタCPU110は動作指示をだし、スキャナCPU100は状態ステータスを返すようになっている。操作パネル40は、種々のモードの選択画面等が表示されるタッチパネル内蔵の液晶表示部42、プリントキー44、動作モード選択キー145をはじめとする各種操作キー、および、これらが接続されたパネルCPU41を有し、メインCPU31に接続されている。
主制御部30は、メインCPU31、ROM(リード・オンリ・メモリ)32、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)33、NVRAM(Non Volatile RAM:不揮発性ランダム・アクセス・メモリ)34、共有RAM35、画像処理装置36、ページメモリ制御部37、ページメモリ38、プリンタコントローラ39、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)コントローラ45、HDD46、外部インタフェース122、タイマ123、カウンタ124などによって構成されている。
メインCPU31は、全体的な制御を司るものである。ROM32は、制御プログラムなどが記憶されている。RAM33は、一時的にデータを記憶するものである。NVRAM34はバッテリバックアップされた不揮発性のメモリであり、電源を遮断しても記憶データを保持するようになっている。
共有RAM35は、メインCPU31とプリンタCPU110との間で、双方向通信を行うために用いるものである。ページメモリ制御部37は、ページメモリ38に対して画像情報を記憶したり、読み出したりするものである。ページメモリ38は、複数ページ分の画像情報を記憶できる領域を有し、スキャナ部1からの画像情報を圧縮したデータを1ページ分ごとに記憶可能に形成されている。HDDコントローラ45を介してメインCPU31や画像処理装置36と接続されるHDD46は磁気ディスク等を用い、画像データを長期に渡って保持することができるようになっている。
外部インタフェース122はLANやインターネットに接続されたコンピュータなどと、画像データや状態ステータスの送受信を行う。外部インタフェース122が繋がるプリンタコントローラ39は他にページメモリ38や画像処理装置36、プリンタ部2のレーザドライバ113などと接続されており、それぞれで入出力される画像データを整合させる。タイマ123はメインCPU31に時間情報を提供する。カウンタ124はプリンタ部2で画像形成をした用紙の枚数をカウントする。
スキャナ部1は、スキャナ部1の制御を司るスキャナCPU100、制御プログラムなどが記憶されているROM101、データ記憶用のRAM102、前記CCD15を駆動するCCDドライバ103、前記第1キャリッジ8などを移動するスキャナモータの回転を制御するスキャナモータドライバ104、および画像補正部105などによって構成されている。
画像補正部105は、CCD15から出力されるR、G、Bのアナログ信号をそれぞれ8bitデジタル信号に変換するA/D変換回路、CCD15のばらつき、あるいは、周囲の温度変化などに起因するCCD15からの出力信号に対するスレッショルドレベルの変動を補正するためのシェーディング補正回路、および、シェーディング補正回路からのシェーディング補正されたデジタル信号を一旦記憶するラインメモリなどから構成されている。
プリンタ部2は、プリンタ部2の制御を司るプリンタCPU110、制御プログラムなどが記憶されているROM111、データ記憶用のRAM112、前記半導体レーザ発振器60を駆動するレーザドライバ113、前記露光装置50のポリゴンモータ54を駆動するポリゴンドライバ114、前記搬送機構20による用紙Pの搬送を制御する搬送制御部115、前記帯電装置、現像ローラ、および、転写装置を用いて帯電、現像、転写を行うプロセスを制御するプロセス制御部116、前記定着装置80を制御する定着制御部117などによって構成されている。なお、画像処理装置36、ページメモリ38、画像補正部105、プリンタコントローラ39、およびレーザドライバ113は、画像データバス120によって接続されている。
図3は、画像処理装置36の内部のブロック図である。画像処理装置36は、スキャナ部1からの第1のRGB信号が入力される入力部131、入力部131からの第1のRGB信号を変換色信号としてのYMC信号および第2のRGB信号およびK信号に変換する色変換手段としての色変換部132、色変換部132に入力される第1のRGB信号に対してどのようなYMC信号および第2のRGB信号およびK信号を出力するかという対応テーブルを記憶する記憶手段としてのテーブルROM135、色変換部132から出力されるYMC信号および第2のRGB信号およびK信号にフィルタ処理や階調処理、墨入れ処理などを施す後処理部133、そして後処理部133から出力されるYMC信号および第2のRGB信号およびK信号、および、後処理部133の墨入れ処理によって生成されたK信号を外部に出力する出力部134によって構成されている。
色変換部132は操作パネル40の動作モード選択キー145の選択に基づいてテーブルROM135に記憶された色変換テーブルを参照する。この色変換テーブルは、色変換部132に入力された信号に対してどのような信号を出力するかの対応データである。
色変換テーブルは第1の色変換データとしてのYMC変換テーブル、第2の色変換データとしてのモノクロ変換テーブル、第3の色変換データとしてのRGB変換テーブルが用意されている。
YMC変換テーブルは、入力された第1のRGB信号に対して出力するYMC信号の値を記述したテーブルである。RGB変換テーブルは、入力された第1のRGB信号に対して出力する第2のRGB信号の値を記述したテーブルである。モノクロ変換テーブルは入力された第1のRGB信号に対して出力するK信号の値が記憶されているが、YMC変換テーブルおよびRGB変換テーブルとフォーマットを揃えるため、Y、M、CあるいはR、G、Bそれぞれに対応する値に等しくKの値を与えてある。
このような構成の画像形成装置の動作について図4を参照して説明する。
スキャナ部1の原稿台4に原稿を載置して操作パネル40動作モード選択キー145にて、色変換テーブルを選択してからプリントキー44を押すと動作を開始する。
プリントキー44が押されるとパネルCPU41が主制御部30のメインCPU31に指示し、メインCPU31はプリンタCPU110を介してスキャナCPU100へ画像読取を開始するよう指示を出す。スキャナCPU100は画像読取開始指示を受けると画像読取動作を開始する。すなわち、露光ランプ5が原稿に光を照射する。原稿で反射された光は、所定の動作をする第1ミラー7、第2ミラー11、第3ミラー12、および、結像レンズ13を介してCCD15に読取られる(ステップ1)。
原稿の反射光がCCD15で第1のRGB信号に変換され、この第1のRGB信号は主制御部30の画像処理装置36へと送られる。画像処理装置36へ送られた第1のRGB信号は入力部131を通り色変換部132へと送られる。色変換部132では、動作モード選択キー145での選択に基づいて、参照する色変換テーブルを決定する(ステップ2)。
すなわち、カラープリントを選択した場合はテーブルROM135に記憶された色変換テーブルのうちYMC変換テーブルを参照する(ステップ3)。そして、第1のRGB信号がYMC信号に変換される(ステップ4)。
また、モノクロプリントを選択した場合はモノクロ変換テーブルを参照する(ステップ5)。そして、第1のRGB信号がK信号に変換される(ステップ6)。
また、カラースキャンを選択した場合はRGB変換テーブルを参照する(ステップ7)そして、第1のRGB信号が第2のRGB信号に変換される(ステップ8)。
YMC信号やK信号はその後処理部133で下地処理や階調補正、墨入れなどの処理をされてYMCK信号として出力部134から出力される。
出力されたYMCK信号は、共有RAM35を介してプリンタ部2へと送られ、YMCK夫々のトナーで画像が用紙にプリントされる(ステップ9)。
第2のRGB信号は外部インタフェース122からインターネットやLANを介して接続されたコンピュータへと、スキャン画像データとして送られる(ステップ10)。
モノクロ変換テーブルは用途に合ったチューニングがなされている。これについて以下述べる。ここでは、R、G、B、Y、M、C、Kのそれぞれの色成分の濃さを8bitの範囲で表現する際に最も濃い場合を255、その色成分がない場合を0として説明する。たとえば、鮮やかにはっきりと目立つ色を、濃く表現するようモノクロ変換するテーブルについて述べる。
一般書類などはモノクロ画像に赤印や青線などといった色が載っている場合がある。この赤や青といった色は書類上では鮮やかにはっきりと目立つ色として用いられている。このような原稿を読み取って得たRGB信号をモノクロ変換する際は、赤や青といった色は黒に見劣りしない程度に濃く、ただしそれぞれの色の差異が認識できる程度に濃さを変えて色変換を行うのが好ましい。
従来は、赤すなわち(R,G,B)=(255,0,0)の入力に対するK信号は、RGBの平均すなわち85の値を持たせていた。しかし、赤は原稿上では濃く見える色なので、モノクロ変換テーブルでは大きな値を持たせるようにする。ただし黒すなわちK=255との差異を持たせるために、赤すなわち(R,G,B)=(255,0,0)の入力に対するK信号はK=224と設定してやる。また青すなわち(R,G,B)=(0,0,255)の入力に対しても、黒や赤との差異を示すために例えばK=208として出力する。入力されるRGBに対するKの値は上記に限るものではなく、例えば写真など色々な色彩を含む画像をモノクロ変換する際には、その画像の色合いや色数に合わせたモノクロ変換テーブルをつくっておけばよい。
例えば植物などの画像であれば緑を強調して表現したいところである。それにあわせてモノクロ変換テーブルは緑すなわち(R,G,B)=(0,255,0)の入力に対してK=224とするというように、強調したい色が濃く出力するように設定しておけばよい。
赤青緑のどの色をどの程度の濃さの黒として表現するかは、ひとによって好みや感じ方が異なる。したがって、RGBとKの対応関係は不特定多数のひとを対象にした調査から定めるとよい。あるいは、ユーザそれぞれに合うようにカスタマイズしたテーブルを記憶させておいてもよい。次に、RGB信号のタイミングのずれから生じてしまう、モノクロ画像のぼけや太りを防ぐモノクロ変換テーブルについて述べる。
これは、RGBの値のうちひとつのみを用いてモノクロ画像を生成することで、3つの信号の干渉から生じるモノクロ変換後の線の太りや薄色化を避けたものである。
図5は、原稿上の黒の部分を示している。縦軸は濃さ、横軸は線幅である。
図6には点線で図5の線を示してあり、実線でスキャナ部1で読み取って生成したRGB信号を示している。原稿画像が黒であればRGBの3つの信号は重なり、図に示すとこのようになるはずである
しかし実際には図7に示す実線のようにRGBの3つの信号がずれてしまうことがある。従来の技術のようにRGBの平均値からモノクロ信号を生成すると、太線で示したように原稿よりも濃さは低く、幅は太ってしまう。これに対して、RGBのうちひとつをKに用いるようにすれば線が太ることなく、また濃さが低下してしまうことを避けてシャープな画像にすることができる。
原稿上で無彩色の部分であれば、読み取って生成したRGB信号の3つの値はともに等しいため、3つのうち任意のひとつをKに用いればよい。
原稿上で有彩色の部分についてのRGB信号は、たとえば(R,G,B)=(255,0,255)といった場合、RGBのうちGのみをKに用いてしまうと、原稿上では濃く見えていた色であっても、モノクロ画像に変換したあとでは濃度が低下してしまい、判別し難いほど薄くなってしまうおそれがある。すなわち、用途によっては、RGB信号のうち任意のひとつをKに用いるのは、無彩色についてのみ用いるのが好ましい場合もある。
有彩色の扱いとして、従来のようにRGBの3つの平均をKとして用いてしまうと次のような問題が生じる。たとえば(R,G,B)=(255,0,255)といった場合、カラー原稿上では濃く見えるが、3つの平均170をKとして用いると、変換したモノクロ画像上では濃度が低下し薄くなってしまう。
これを避けるため、この実施例ではRGBそれぞれに係数をかけて足し合わせる。ただし、この係数はRGBのうちいくつの色成分が0でないかによって選択される。
無彩色と有彩色の区別は次のように行う。無彩色はRGBのうちどの2つの差も0となる色である。しかし色変換を行う際に、無彩色に近い有彩色も無彩色に変換してしまったほうが、より鮮明なモノクロ画像を得ることができる場合が多い。そのため、RGBのうちの2つの差が所定の値以下であるときは、無彩色として扱うことが好ましい。
以上のようなデータは、例えば以下のロジックに従って生成される。まず、入力されたRGB信号の、RとGの差の絶対値、GとBの差の絶対値、BとRの差の絶対値の3つと、所定の値としての閾値THとを比較する(ステップ1、ステップ2、ステップ3)。
RとGの差の絶対値、GとBの差の絶対値、BとRの差の絶対値の3つともTH以下である場合、出力するYMC信号は全て、RGB信号のうちのひとつの信号と等しい値にする。この実施例ではYMC3つともB信号と等しい値とするが、この値はRと等しくしてもよいし、Gと等しくしてもよい。(ステップ4)
RとGの差の絶対値、GとBの差の絶対値、BとRの差の絶対値の3つのうちひとつでもTH以上のものがある場合は、RGBのうち値が0でないものを数える。この実施例ではRが0以上であると判断される(ステップ5)とカウント値Sを1増加させ(ステップ6)、Gが0以上であると判断される(ステップ7)とカウント値Sを更に1増加させ(ステップ8)、Bが0以上であると判断される(ステップ9)とカウント値Sを更に1増加させる(ステップ10)。
このカウント値Sに基づいて、下記の数式1から、出力するK信号を定める。(ステップ11)
Figure 2005286843
ここで、係数C(S)、C(S)、C(S)は、RGBのうち1色が0以上であるときに用いる係数C(1)、C(1)、C(1)、RGBのうち2色が0以上であるときに用いる係数C(2)、C(2)、C(2)、RGBの3色とも0以上であるときに用いる係数C(3)、C(3)、C(3)、を表している。
(1)、C(1)、C(1)はRGBのうち1色が0以上であるときに用いるので、1前後とすると、モノクロ変換されてもその濃さがしっかり表現される。
(2)、C(2)、C(2)はRGBのうち2色が0以上であるときに用いるので0.5前後とすると、モノクロ変換されても2色の混合色の濃さが丁度よく表現される。
(3)、C(3)、C(3)はRGBの3色とも0以上であるときに用いるので0.3前後とすると、モノクロ変換されても3色の混合色の濃さがしっかり表現される。
これら係数のバランスを変えてやれば、任意の色成分が強調されたモノクロ画像を生成することが可能である。また閾値THを変えても同様の効果を得ることができる。上記係数や閾値THを変えてモノクロ変換テーブルを複数生成してこれらをテーブルROM135に記憶しておき、ユーザが操作パネル40から、あるいは外部インタフェース122より外部から、選択することができるようにすれば、画像の濃さを調整することができる。
これらのような変換データは、細かな色の違いを表現するために、RGBの3成分の濃さの様々な組合せ全てに対して、対応する出力Kの値を与えてやるのが簡単である。RGBが8bitで表現されている場合、R、G、Bそれぞれ2個に区切られており、これらの2×2×2=16777216種類の組合せに対して値を与えておくことになる。
このような大量のデータを記憶しておく領域が確保できない場合や、色の差異をもっと大まかに表現すれば事足りるような場合、以下のような方法を採ることもできる。
すなわち、RGBの組合せのうち重要なものだけにKの値を与えておく。そうすればテーブルROM135に記憶しておくモノクロ変換テーブルの量を節約することができる。この場合、モノクロ変換テーブルとして記憶されていないRGB値に対するKの値は、モノクロ変換テーブル上に存在するRGB値を補間することで求める。この補間処理は例えば以下のように行う。
まずモノクロ変換テーブルのRGB値をRGB直交座標系にプロットする。これらをデータ点と呼ぶ。更に色変換部132に入力されたRGB信号のRGB値をプロットする。この点を入力点と呼ぶ。入力点を含み、4つのデータ点を頂点とする最小の三角錐を求める。
この三角錐において各頂点と入力点の距離R1〜R4を求める。4つのデータ点のうち入力点からの距離が近い頂点2つをT1、T2とする。このT1、T2に対応したKの値KT1、KT2を用いて、下記の数式2から、入力点に対して出力するKの値を求める。
Figure 2005286843
あるいは、入力点との距離が最も短いデータ点2点をT1、T2とし、入力点からそれぞれの点への距離をRt1、Rt2として、上記の数式2により、出力するKの値を決めてもよい。
あるいは次のようにして定めてもよい。すなわち、入力点を含み4つのデータ点を頂点とする最小の三角錐を求める。この三角錐の任意の面の重心を求める。この面の3つの頂点と重心の距離に関して重み付けをして3つの頂点に対応するKの値から、出力するKの値を決める。あるいは、重み付けをせず単純に3つの頂点に対応するKの値3つの平均を採ることによって、出力するKの値を決めてもよい。
これらに限らず、モノクロ変換テーブル点間をなめらかに補間することが可能な方法であればどのような空間補間法を用いてもよい。以上のように、モノクロプリントを行う際に、用途にあわせて第1のRGB信号に対するK信号の値を定めたモノクロ変換テーブルを用いることで、出力するモノクロ画像において用途に合わせて色の差異を表現できるようになる。ここでは各色成分情報が8bitで表されるものとして説明したが、この分解能に限るものではないことはいうまでもない。
また、入力としてRGBの3色分の信号の組合せで説明したが、これ以外の組合せであってもよい。ここでは色変換テーブルはテーブルROM135に記憶されるものとして説明したがこれに限るものではない。色変換テーブルをHDD46に記憶させておき、色変換テーブル使用時にはRAM33に読み出すようにして、このRAM33から色変換部132へと色変換テーブルを読み出す構成としても同様の効果を得ることができる。
いずれにせよ、色変換テーブルは色変換部132から参照し得ればよく、その記憶手段が記憶情報を書換え可能に記憶していればなおよい。ここでは色変換テーブルはRGBの入力に対してYMCの出力を与えるものとして示したが、色変換部132の入力チャネル数や出力チャネル数が異なったとしても、入力された色データを異なる色データに変換する装置であって、その異なる色データへの変換がテーブルデータを参照して行われるものであれば、本発明が適用できることはいうまでもない。
画像形成装置の構成を示す断面図。 画像形成装置の電気的接続および制御のための信号の流れを概略的に表わすブロック図。 画像形成装置の画像処理装置のブロック図。 画像形成装置の動作を示すフローチャート。 モノクロ画像のぼけや太りを説明する第1の図。 モノクロ画像のぼけや太りを説明する第2の図。 モノクロ画像のぼけや太りを説明する第3の図。
符号の説明
1 スキャナ部
2 プリンタ部
30 主制御部
36 画像処理装置
131 入力部
132 色変換部
133 後処理部
134 出力部
135 テーブルROM

Claims (11)

  1. 複数の色信号に対する変換色信号の関係を表した色変換データを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶した色変換データに基づいて前記複数の色信号を変換色信号に変換する色変換手段と、を有する画像処理装置において、
    前記記憶手段は、
    前記複数の色信号を複数の色に関する変換色信号に変換する第1の色変換データと、
    前記複数の色信号をひとつの色に関する変換色信号に変換する第2の色変換データと
    を記憶することを特徴とする画像処理装置。
  2. RGB信号に対する変換色信号の関係を表した色変換テーブルを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶した色変換テーブルに基づいて前記RGB信号を変換色信号に変換する色変換手段と、を有する画像処理装置において、
    前記記憶手段は、
    前記RGB信号をYMC信号に変換する第1の色変換テーブルと、
    前記RGB信号をK信号に変換する第2の色変換テーブルと
    を記憶することを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記第2の色変換データは、前記複数の色信号のうちどの2つの色信号の差も所定の値以下である場合には、前記色変換部に入力した前記複数の色信号のうち特定1つの色信号と等しい信号を出力するよう記述されていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記記憶手段は、前記複数の色信号のうちどの2つの色信号の差も所定の値以下である場合には、前記色変換部に入力した前記複数の色信号のうち特定1つの色信号と等しい信号を出力するよう記述された前記色変換データを記憶していることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記色変換手段は、前記複数の色信号のうちどの2つの色信号の差も所定の値以下である場合には、前記色変換部に入力した前記複数の色信号のうち特定1つの色信号と等しい信号を出力することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記記憶手段は、前記第2の色変換データとは異なる、複数の色信号をひとつの色に関する変換色信号に変換する第3の色変換データを記憶することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記記憶手段は、前記RGB信号を他のRGB信号に変換する第3の色変換テーブルをも記憶することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  8. カラー原稿を読み取って複数の色信号を出力する画像読み取り手段と、
    この画像読み取り手段が出力する複数の色信号に対する変換色信号の関係を表した色変換データを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶した色変換データに基づいて前記複数の色信号を変換色信号に変換する色変換手段と、
    この色変換手段で変換された変換色信号に基づいて画像を形成する画像形成手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記記憶手段は、
    前記複数の色信号を複数の色に関する変換色信号に変換する第1の色変換データと、
    前記複数の色信号をひとつの色に関する変換色信号に変換する第2の色変換データと
    を記憶することを特徴とする画像形成装置。
  9. カラー原稿を読み取ってRGB信号を出力するスキャナ部と、
    このスキャナ部が出力するRGB信号に対する変換色信号の関係を表した色変換テーブルを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶した色変換テーブルに基づいて前記RGB信号を変換色信号に変換する色変換手段と、
    この色変換手段で変換された変換色信号に基づいて画像を形成するプリンタ部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記記憶手段は、
    前記RGB信号をYMC信号に変換する第1の色変換テーブルと、
    前記RGB信号をK信号に変換する第2の色変換テーブルと
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記変換色信号は、前記画像形成装置の外部から参照されることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  11. 前記記憶手段は、前記RGB信号を他のRGB信号に変換する第3の色変換テーブルをも有することを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
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