JP2005286142A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 特性の異なる素子が同一基板上に混載された半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明の半導体装置の製造方法は、絶縁層8上に設けられた半導体層10の上方に、該半導体層10のうち第1領域R1を覆う保護層30を形成し、
前記保護層30に覆われていない第2領域R2の前記半導体層10の上にエピタキシャル成長法により、堆積半導体層16を形成し、
前記保護層M1を除去し、
前記半導体層10に素子分離領域を形成することで、前記第1領域R1には第1半導体層部10Aを形成し、前記第2領域R2には、前記半導体層10と前記堆積半導体層16とからなる第2半導体層部10Bを形成すること、を含む。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の半導体装置の製造方法は、絶縁層8上に設けられた半導体層10の上方に、該半導体層10のうち第1領域R1を覆う保護層30を形成し、
前記保護層30に覆われていない第2領域R2の前記半導体層10の上にエピタキシャル成長法により、堆積半導体層16を形成し、
前記保護層M1を除去し、
前記半導体層10に素子分離領域を形成することで、前記第1領域R1には第1半導体層部10Aを形成し、前記第2領域R2には、前記半導体層10と前記堆積半導体層16とからなる第2半導体層部10Bを形成すること、を含む。
【選択図】 図1
Description
本発明は、絶縁層上の半導体層に設けられたMIS(Metal Insurator Silicon)トランジスタを有する半導体装置の製造方法に関する。
近年の半導体装置の高集積化に伴ない、SOC(System On Chip)化が注目を集めている。そのため、種々の耐圧の異なるデバイスを同一基板に混載する技術の開発が行われている。また、近年では、低消費電力および高速動作性を実現できるために、絶縁層上に設けられた半導体層(以下、「SOI(Silicon on Insurator)層」ともいう)を用いた半導体装置が注目されている。このようなSOI層に設けられたMOSトランジスタでは、低消費電力での動作性を実現するために、薄膜化されたSOI層に設けられることがある。そのため、ある程度の耐圧が必要とされる個所では、SOI層の膜厚によっては、十分な耐圧を確保できないことがある。よって、電源部分やI/O部分などのある程度の耐圧を必要とする回路を形成する場合には、バルク状の半導体層に設けられたMOSトランジスタなどと組み合わせて形成することがある。
また、デジタル回路とアナログ回路とが混載された回路においても、デジタル回路は、低消費電力での動作の実現できるMOSトランジスタで構成し、アナログ回路は、耐圧が十分に確保できるMOSトランジスタで構成することが望ましい。
特開平10−335589号公報
上述のように、同一の基板上に能力の異なるMOSトランジスタを複数混載する方法として、特許文献1に開示されている半導体装置を例示することができる。特許文献1に記載の半導体装置では、同一のSOI基板上のデジタル回路ブロック部とアナログ回路ブロック部とが混載されている。つまり、能力の異なるMOSトランジスタが複数形成されている。しかし、この半導体装置では、SOI層に設けられているMOSトランジスタ間を分離する素子分離領域が絶縁層に到達するものではない。そのため、バルク状の半導体層に設けられMOSトランジスタと同様の構成をとることになり、SOI層を用いる効果を十分に発揮できないことがある。
本発明は、特性の異なる素子が同一基板上に混載された半導体装置の製造方法を提供する。
本発明の半導体装置の製造方法は、
絶縁層上に設けられた半導体層の上方に、該半導体層のうち第1領域を覆う保護層を形成し、
前記保護層に覆われていない第2領域の前記半導体層の上にエピタキシャル成長法により、堆積半導体層を形成し、
前記保護層を除去し、
前記半導体層に素子分離領域を形成することで、前記第1領域には第1半導体層部を形成し、前記第2領域には、前記半導体層と前記堆積半導体層とからなる第2半導体層部を形成すること、を含む。
絶縁層上に設けられた半導体層の上方に、該半導体層のうち第1領域を覆う保護層を形成し、
前記保護層に覆われていない第2領域の前記半導体層の上にエピタキシャル成長法により、堆積半導体層を形成し、
前記保護層を除去し、
前記半導体層に素子分離領域を形成することで、前記第1領域には第1半導体層部を形成し、前記第2領域には、前記半導体層と前記堆積半導体層とからなる第2半導体層部を形成すること、を含む。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、同一の絶縁層上にその膜厚が異なる領域を複数有する半導体層を形成することができる。その後、この半導体層が膜厚の異なる領域ごとに分離されるよう素子分離領域を形成することで、複数のMISトランジスタが形成される領域であって、それらの半導体層の膜厚が異なる第1および第2半導体層部を形成することができる。その結果、MISトランジスタの特性に応じて、適切な膜厚を有する半導体層にMISトランジスタを作り分けることができる。たとえば、デジタル回路を構成するMISトランジスタを半導体層の膜厚が小さい第1半導体層部に形成し、アナログ回路を構成するMISトランジスタを第2半導体層部に形成することにより、デジタル回路とアナログ回路が混載した半導体装置であって、SOI層の利点をも有する半導体装置を製造することができる。
なお、本発明において、特定のA層の上方にB層を形成するとは、A層の上に直接B層を形成する場合の他に、A層の上に他の層を介してB層を形成する場合を含むという意味である。
本発明は、さらに下記の態様をとることができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記保護層は、酸化膜であることができる。この態様によれば、保護層を耐エピタキシャル成長のマスクとして好適に用いることができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記素子分離領域は、前記第1領域と、前記第2領域の境界部を含む半導体層を除去して形成されることができる。この態様によれば、第1半導体層部および第2半導体層部がそれぞれ膜厚の均一な半導体層を有するように形成することができる。第1領域と第2領域との境界では、それぞれの領域の半導体層の膜厚が異なるために、平坦な面を構成することができない。平坦性の損なわれる面上に各種素子を形成する場合、パターニング時のマスクの合わせずれなどが生じることがある。このことは、半導体装置の信頼性を損ねる一因となることがある。しかし、この態様によれば、そのような平坦性の損なわれる領域の半導体層は除去されるため、均一な膜厚の半導体層を有する第1半導体層部および第2半導体層部を形成することができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記第1半導体層部および前記第2半導体層部は、前記絶縁層の上方に島状に形成されることができる。この態様によれば、メサ型の素子分離法により、同一の絶縁層上に島状の第1半導体層部と第2半導体層部とを形成することができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記第1半導体層部に第1MISトランジスタを形成すること、と、
前記第2半導体層部に第2MISトランジスタを形成すること、とを含むことができる。この態様によれば、同一絶縁層上に設けられ、その半導体層の膜厚が異なる複数の半導体層部にそれぞれMISトランジスタが形成された半導体装置を製造することができる。その結果、複数の耐圧の異なるMISトランジスタをそれぞれの用途に合わせた膜厚を有する半導体層に形成することができる。
前記第2半導体層部に第2MISトランジスタを形成すること、とを含むことができる。この態様によれば、同一絶縁層上に設けられ、その半導体層の膜厚が異なる複数の半導体層部にそれぞれMISトランジスタが形成された半導体装置を製造することができる。その結果、複数の耐圧の異なるMISトランジスタをそれぞれの用途に合わせた膜厚を有する半導体層に形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。まず、本実施の形態の製造方法により得られる半導体装置の構造について図1を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態の製造方法により得られる半導体装置を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、本実施の形態の製造方法により得られる半導体装置は、支持基板6の上に設けられた絶縁層8の上で、第1領域R1には第1半導体層部10Aが、第2領域R2には第2半導体層部10Bが設けられている。第1半導体層部10Aと第2半導体層部10Bとは、島状の半導体層であって、その半導体層の膜厚が異なっている。本実施の形態では、第2半導体層部10Bは、半導体層10と堆積半導体層16とが積層されてなり、第1半導体層部10Aは、半導体層10からなる。つまり、第2半導体層部10Bは、第1半導体層部10Aと比して半導体層の膜厚が大きい。第1半導体層部10Aの半導体層の膜厚は、たとえば、10〜80nmとすることができ、第2半導体層部10Bの半導体層の膜厚は、たとえば、80〜200nmとすることができる。第1半導体層部10Aおよび第2半導体層部10BにはそれぞれMIS(Metal insulator Silicon)トランジスタ100A,Bが設けられている。
MISトランジスタ100Aは、第1半導体層部10Aの上に設けられたゲート絶縁層20aと、ゲート絶縁層20aの上に設けられたゲート電極22aと、ゲート電極22aの側面に設けられたサイドウォール絶縁層24aとを有する。第1半導体層部10Aにおいて、サイドウォール絶縁層24aの側方には、ソース領域およびドレイン領域(以下、「ソース/ドレイン領域」という)26aが設けられている。ソース/ドレイン領域26aと、チャネル領域(ゲート絶縁層20aの下の半導体層領域)との間には、LDD領域28aが設けられている。
MISトランジスタ100Bは、MISトランジスタ100Aと同様に第2半導体層部10Bの上に設けられたゲート絶縁層20bと、ゲート絶縁層20bの上に設けられたゲート電極22bと、ゲート電極22bの側面に設けられたサイドウォール絶縁層24bとを有する。第2半導体層部10Bにおいて、サイドウォール絶縁層24bの側方には、ソース/ドレイン領域26bが設けられている。ソース/ドレイン領域26bと、チャネル領域(ゲート絶縁層20bの下の半導体層領域)との間には、LDD領域28bが設けられている。
本実施の形態の半導体装置では、MISトランジスタ100Aは、第1半導体層部10Aのうちソース/ドレイン領域26以外の領域であるボディ領域12に中性領域が存在しない完全空乏型のデバイスである。一方、MISトランジスタ100Bは、ボディ領域12に中性領域が存在する部分空乏型のデバイスである。MISトランジスタ100Aは、膜厚の小さい第1半導体層部10Aに設けられることで、低消費電力で高速動作性を実現することができ、MISトランジスタ100Bは、第1半導体層部10Aと比して膜厚の大きい第2半導体層部10Bに設けられているため、耐圧を確保することができる。
本実施の形態の半導体装置の製造方法により形成される半導体装置は、同一の絶縁層8上にその半導体層の膜厚が異なる第1半導体層部10Aと第2半導体層部10Bとを有することになる。そのため、能力や特性の異なる素子を同一基板に設ける場合に、それぞれの素子に適した膜厚の半導体層部に作り分けることができる。たとえば、第1半導体層部10Aには、低消費電力で高速動作性の要求される完全空乏型のMISトランジスタ100Aを形成し、第2半導体層部10Bには、所望の耐圧が確保される部分空乏型のMISトランジスタ100Bを形成することができる。このように、SOI層を用いる利点を有しつつ、特性の異なるMISトランジスタを同一基板上に有する半導体装置を製造することができる。
次に、本実施の形態の半導体装置の製造方法について図2〜5を参照しながら説明する。図2〜5は、本実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程を模式的に示す断面図である。
(1)まず、支持基板6の上に絶縁層8および半導体層10が設けられたSOI基板を準備する。SOI基板としては、支持基板6の上に絶縁層8および半導体層10が積層された基板を用いた場合を例として説明するが、この他に、SIMOX(Separation by Implanted Oxgen)基板、貼り合わせ基板またはレーザアニール基板などを用いることができる。半導体層10としては、たとえば、Si、Si−Ge、GaAs、InP、GaP、GaNなどを用いることができる。半導体層10の膜厚は、後の工程で同一の絶縁層8上に形成される島状の半導体層部のうち、もっとも膜厚の小さな半導体層部の膜厚であることが好ましく、たとえば、10〜80nmとすることができる。
ついで、図2に示すように、半導体層10の上の全面に、熱酸化膜(図示せず)を形成し、この熱酸化膜の上にマスク層M1を形成する。マスク層M1は、第1領域R1を覆うように形成されている。マスク層M1としては、たとえば、レジスト層を用いることができる。このマスク層M1をマスクとして、熱酸化膜を除去し、第1領域R1を覆う熱酸化膜(保護層)30が形成される。これにより、第2領域R2では、半導体層10が露出した状態となる。熱酸化膜の除去は、公知のエッチング技術により行うことができる。ついで、マスク層M1を除去する。この熱酸化膜30が後の工程で行われるエピタキシャル成長の際に、第1領域R1に堆積半導体層を形成しないための保護層の役割を果たす。
(2)次に、図3に示すように、第2領域R2の半導体層10の上に、たとえば、エピタキシャル成長法により、堆積半導体層16を形成する。堆積半導体層16の膜厚は、第2領域R2に形成したいMISトランジスタ100B(図1参照)の特性に応じて決定され、たとえば、70〜160nmとすることができる。この工程により、第1領域R1と第2領域R2とで半導体層10の膜厚が異なる半導体層を形成することができる。
(3)次に、図4に示すように、第1領域R1に残存している熱酸化膜30を除去する。熱酸化膜30の除去は、公知のエッチング技術により行うことができる。
(4)次に、図5に示すように、半導体層10に素子分離領域14を形成する。素子分離領域14は、半導体層10の所定の領域にマスク層(図示せず)を形成し、このマスク層をマスクとして、半導体層10を絶縁層8が露出するまでエッチングすることにより行われる。半導体層10の除去は、公知のエッチング技術により行うことができる。マスク層は、第1領域R1と第2領域R2の境界部を含む領域の上方に開口を有するように形成する。つまり、素子分離領域14が、第1領域R1と第2領域R2の境界部を含む半導体層10を除去して形成されるようにする。上述のようにして、第1領域R1と第2領域R2とで膜厚が異なる半導体層10を形成する場合、第1領域R1と第2領域R2の境界部では平坦な面を形成することができない。このように平坦性が損なわれている表面に各種素子を形成する場合には、たとえば、ゲート電極22の形成や配線の形成などの各種パターニング工程でマスクのずれが生じてしまうという問題が起こることがある。このことは、半導体装置の信頼性を損ねる一因となることがある。しかし、本実施の形態の製造方法によれば、素子分離領域14の形成の際に膜厚の不均一な部分が除去されるので、そのような問題を回避することができる。また、メサ型の素子分離法を用いることにより、STI法のように、溝に絶縁層を埋め込む工程が必要なく、簡易で良好な素子分離を行うことができる。
(5)次に、図1に参照されるように、第1半導体層部10Aおよび第2半導体層部10BにMISトランジスタ100A,Bを形成する。MISトランジスタ100AおよびMISトランジスタ100Bの形成方法の一例について説明する。
まず、第1半導体層部10Aおよび第2半導体層部10Bにゲート絶縁層20a,bを形成する。このゲート絶縁層20a,bは、それぞれのMISトランジスタ100A,Bの駆動電圧に応じて適切な膜厚となるように別々の工程で形成することができる。本実施の形態の製造方法では、ゲート絶縁層20aの膜厚は、たとえば、1〜10nmであり、ゲート絶縁層20bの膜厚は、10〜100nmとなるように形成することができる。たとえば、第1半導体層部10Aおよび第2半導体層部10Bの上に、ゲート絶縁層20bの一部となる熱酸化膜(図示せず)を形成し、この熱酸化膜が第2半導体層部10Bの上にのみ残存するよう他の領域のゲート絶縁層20bを除去する。その後、ふたたび、第1半導体層部10Aおよび第2半導体層部10Bの上に熱酸化膜(図示せず)を形成する。これにより、第2半導体層部10Bの上には、複数の工程で形成された熱酸化膜が積層されてなるゲート絶縁層20bが形成され、第1半導体層部10Aの上にはゲート絶縁層20bと比して膜厚の小さい熱酸化膜からなるゲート絶縁層20aが形成される。
ついで、ゲート絶縁層20aおよびゲート絶縁層20bの上にゲート電極22a,bを形成する。ゲート電極22a,bは、同一の工程で形成することができる。ゲート電極22a,bは、導電層(図示せず)を形成し、この導電層をパターニングすることにより形成される。導電層としては、たとえば、多結晶シリコン層を用いることができる。
ついで、ゲート電極22a,bをマスクとして、第1半導体層部10Aおよび第2半導体層部10Bに所定の導電型の不純物の導入を行い、LDD領域28a,bを形成する。LDD領域28a,bの不純物濃度は、後の工程で形成されるソース/ドレイン領域26a,bと比して小さくなるように形成する。
ついで、ゲート電極22a,bの側面にサイドウォール絶縁層24a,bを形成する。サイドウォール絶縁層24a,bの形成は、第1半導体層部10Aおよび第2半導体層部10Bを覆うように、絶縁層(図示せず)を形成し、この絶縁層に異方性のエッチングを施すことにより行われる。絶縁層としては、たとえば、酸化シリコン層や窒化シリコン層またはそれらの積層膜を用いることができる。
ついで、サイドウォール絶縁層24a,bの側方の半導体層に所定の導電型の不純物を導入してソース/ドレイン領域26a,bを形成する。ソース/ドレイン領域26a,bの形成では、必要に応じて、所定の導電型の不純物を導入した後に熱処理などの拡散処理を施してもよい。また、ソース/ドレイン領域26a,bは、別々の工程で形成してもよい。その場合には、以下のようにして形成することができる。まず、第1半導体層部10A(または第2半導体層部10B)をレジスト層などのマスク層で覆い、第2半導体層部10B(または第1半導体層部10A)の所定の領域に不純物を導入し、マスク層を除去する。その後、第2半導体層部10Bをマスク層で覆い、第1半導体層部10Aの所定の領域に不純物を導入した後、マスク層を除去する。ついで、導入した不純物の拡散処理を行う場合には、それらを同一の工程で行う。
以上の工程により、本実施の形態にかかる半導体装置を製造することができる。
本実施の形態の半導体装置の製造方法によれば、同一の絶縁層8上にその膜厚が異なる第1領域R1と第2領域R2を有する半導体層10を形成することができる。その後、この半導体層10が膜厚の異なる第1領域R1と第2領域R2ごとに分離されるよう素子分離領域14を形成することで、複数のMISトランジスタが形成される領域であって、それらの半導体層の膜厚が異なる第1半導体層部10Aおよび第2半導体層部10Bを形成することができる。その結果、MISトランジスタの特性に応じて、適切な膜厚を有する半導体層にMISトランジスタを作り分けることができる。たとえば、デジタル回路を構成するMISトランジスタを半導体層の膜厚が小さい第1半導体層部10Aに形成し、アナログ回路を構成するMISトランジスタを第2半導体層部10Bに形成することにより、デジタル回路とアナログ回路が混載した半導体装置であって、SOI層の利点をも有する半導体装置を製造することができる。
なお、本発明の半導体装置の製造方法は、上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で変形が可能である。たとえば、本実施の形態では、LDD領域28を設ける場合について説明したが、これに限定されず設けなくてもよい。また、ゲート電極22a,bやソース/ドレイン領域26a,b上にシリサイド層が設けられていてもよい。また、本実施の形態では、半導体層の膜厚が異なる領域が2種(第1領域R1および第2領域R2)である場合を例示したが、これに限定されず、3種以上の領域を有していてもよい。
6 支持基板、 8 絶縁層、 10 半導体層、 10A 第1半導体層部、 10B 第2半導体層部、 12 ボディ領域、 14 素子分離領域、 16 堆積半導体層、 20a,b ゲート絶縁層、 22a,b ゲート電極、 24a,b サイドウォール絶縁層、 26a,b ソース/ドレイン領域、28a,b LDD領域、 熱酸化膜30、 M1 マスク層 100A,B MISトランジスタ100
Claims (5)
- 絶縁層上に設けられた半導体層の上方に、該半導体層のうち第1領域を覆う保護層を形成し、
前記保護層に覆われていない第2領域の前記半導体層の上にエピタキシャル成長法により、堆積半導体層を形成し、
前記保護層を除去し、
前記半導体層に素子分離領域を形成することで、前記第1領域には第1半導体層部を形成し、前記第2領域には、前記半導体層と前記堆積半導体層とからなる第2半導体層部を形成すること、を含む、半導体装置の製造方法。 - 請求項1において、
前記保護層は、酸化膜である、半導体装置の製造方法。 - 請求項1または2において。
前記素子分離領域は、前記第1領域と、前記第2領域の境界部を含む半導体層を除去して形成される、半導体装置の製造方法。 - 請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記第1半導体層部および前記第2半導体層部は、前記絶縁層の上方に島状に形成される、半導体装置の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれかにおいて、
前記第1半導体層部に第1MISトランジスタを形成すること、と、
前記第2半導体層部に第2MISトランジスタを形成すること、とを含む、半導体装置の製造方法。
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