JP2005285149A - 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 WATEの問題を解決し高密度の情報の記録再生が可能な磁気記録媒体、その製造方法、および磁気記録再生装置を提供する。
【解決手段】 非磁性基板上に、少なくとも裏打ち層と垂直磁気記録膜を有する垂直磁気記録媒体において、裏打ち層は少なくとも2層以上の軟磁性膜と、軟磁性膜の間に設けた反強磁性膜を含む構造とし、反強磁性膜と軟磁性膜とは交換結合させ、反強磁性膜を挟んだ上と下の軟磁性膜の交換結合の向きを相違させる。また、反強磁性膜をMnIrまたはMnFe系合金で形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、磁気記録媒体、その製造方法、およびこの磁気記録媒体を用いた磁気記録再生装置に関するものである。
垂直磁気記録方式は、従来、媒体の面内方向に向けられていた磁気記録層の磁化容易軸を媒体の垂直方向に向けることにより、記録ビット間の境界である磁化遷移領域付近での反磁界が小さくなるため、記録密度が高くなるほど静磁気的に安定となって熱揺らぎ耐性が向上することから、面記録密度の向上に適した方式である。
また、基板と垂直磁気記録膜との間に軟磁性材料からなる裏打ち層を設けた場合には、いわゆる垂直2層媒体として機能し、高い記録能力を得ることができる。このとき、軟磁性裏打ち層は磁気ヘッドからの記録磁界を還流させる役割を果たしており、記録再生効率を向上させることができる。
一般に垂直磁気記録媒体は、基板上に裏打ち層(軟磁性膜)を設け、磁性層の磁化容易軸を基板面に対して垂直に配向させる下地膜、Co合金からなる垂直磁気記録膜および保護膜の順で構成されている。この中で、磁気記録媒体の記録再生特性を改善するには、垂直磁気記録膜に対して、ノイズの低い垂直磁性膜を使うのは勿論であるが、裏打ち層構造についても幾つかの改善手法が提案されている。
例えば、反平行の磁化を有する軟磁性膜を積層した構造が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、反平行の磁化を有する上下の2層の軟磁性膜は反強磁性結合されてはいるが、それぞれの軟磁性膜は磁区制御(磁区のピンニング)がされていないので、スパイクノイズが発生するために好ましくない。
また、裏打ち層を積層構造にすることで、表面平坦性、ノイズ特性を改善する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、この構成では、軟磁性において磁区が形成されて、スパイクノイズが発生するため好ましくない。
さらに、裏打ち層を軟磁性膜と反強磁性膜の積層構造として、スピンの向きを一定方向に揃えた方法が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。しかしながら、反強磁性膜と上下に設けられた軟磁性膜はそれぞれ同一方向に交換結合している、例えば特許文献3記載の方法では、あるトラックに信号を記録した際に、記録したトラックから数μmの広域にわたっての信号が減磁する現象(Wide Adjacent Track Erasure)が発生するために好ましくない。本明細書においてこの現象をWATEと記載する。
特開昭58−166531号公報 特開2000−348327号公報 特開平06−103553号公報
しかしながら、垂直2層媒体を用いる垂直磁気記録方式により高記録密度記録が可能な磁気記録再生装置を実用化するためには、裏打ち層からのノイズの低減、スパイクノイズの抑制とWATE問題の解決が不可欠である。
しかしながら、上記のように単に裏打ち層を設けた磁気記録媒体を用いた場合では、スパイクノイズの抑制とWATE問題を解決することは非常に困難であり、また、解決するためには非常に多くの膜を成膜する必要があるため、問題を解決しかつ安易に製造が可能な磁気記録媒体が要望されていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、WATEの問題を解決し高密度の情報の記録再生が可能な磁気記録媒体、その製造方法、および磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
(1)非磁性基板上に、少なくとも裏打ち層と垂直磁気記録膜を有する垂直磁気記録媒体において、前記裏打ち層は少なくとも2層以上の軟磁性膜と前記軟磁性膜の間に設けられた反強磁性膜からなる多層膜から構成されており、反強磁性膜と軟磁性膜が交換結合しており、反強磁性膜の上と下の軟磁性膜の交換結合磁界の向きが異なることを特徴とする磁気記録媒体。
(2)反強磁性膜と上下に設けられた軟磁性膜がそれぞれ交換結合しており、それぞれの軟磁性膜は互いに交換結合をしていないことを特徴とする(1)に記載の磁気記録媒体。
(3)反強磁性膜を挟んだ上と下の軟磁性膜の、交換結合磁界の向きが180°異なることを特徴とする(1)または(2)のいずれか1項に記載の磁気記録媒体。
(4)軟磁性膜の磁化容易軸が基板半径方向であることを特徴とする(1)または(3)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(5)外部磁界がない状態における反強磁性膜を挟んだ上と下の軟磁性膜の磁化の向きが反平行であることを特徴とする(1)〜(4)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(6)反強磁性膜がMnIrまたはMnFe系合金であることを特徴とする(1)〜(5)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(7)各々の軟磁性膜の磁化反転磁界する磁界範囲((Hs+)−(Hs−))が25Oe以下であることを特徴とする(1)〜(6)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(8)反強磁性膜の下に、fcc構造またはhcp構造の磁性材料層を設けることを特徴とする(1)〜(7)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(9)裏打ち層の残留磁化が0であることを特徴とする(1)〜(8)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(10)軟磁性膜がCoを主成分とする材料であることを特徴とする(1)〜(9)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(11)裏打ち層を構成する軟磁性膜の総厚が20nm〜120nmの範囲内であることを特徴とする(1)〜(10)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(12)裏打ち層を構成する軟磁性膜の総厚が30nm〜80nmの範囲内であることを特徴とする(1)〜(11)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(13)裏打ち層を構成する軟磁性膜の一層あたりの厚さが10nm〜60nmの範囲内であることを特徴とする(1)〜(12)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(14)垂直磁気記録膜が少なくともCoとPtと酸化物を含むグラニュラー構造であることを特徴とする(1)〜(13)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(15)非磁性基板上に、少なくとも裏打ち層と垂直磁気記録膜を有する垂直磁気記録媒体の製造方法であって、裏打ち層を少なくとも2層以上の軟磁性膜と、軟磁性膜の間に設けた反強磁性膜とからなる多層膜で構成し、反強磁性膜と軟磁性膜を交換結合させ、反強磁性膜の上と下の軟磁性膜の交換結合の向きを異なるように成膜すること特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
(16)磁場中にて軟磁性膜を成膜することを特徴とする(15)に記載の磁気記録媒体の製造方法。
(17)反強磁性膜の上下に設けられた軟磁性膜を異なった方向での磁場中にて成膜することを特徴とする(15)または(16)に記載の磁気記録媒体の製造方法。
(18)(15)〜(17)の何れか1項に記載の磁気記録媒体の製造方法で製造した磁気記録媒体。
(19)磁気記録媒体と、該磁気記録媒体に情報を記録再生する磁気ヘッドとを備えた磁気記録再生装置であって、磁気ヘッドが単磁極ヘッドであり、磁気記録媒体が、(1)〜(13)または(18)の何れか1項に記載の磁気記録媒体であることを特徴とする磁気記録再生装置。
非磁性基板上に、少なくとも裏打ち層と垂直磁気記録膜を有する垂直磁気記録媒体において、裏打ち層は少なくとも2層以上の軟磁性膜と、軟磁性膜の間に設けた反強磁性膜を含む構造とし、反強磁性膜と軟磁性膜とは交換結合させ、反強磁性膜を挟んだ上と下の軟磁性膜の、交換結合磁界の向きを相違させることにより、エラーレートに優れ、WATE問題が発生しない磁気記録媒体を安易に製造することが可能となり、高密度の情報の記録再生が可能な磁気記録媒体、その製造方法、および磁気記録再生装置を提供できるようになった。
図1は、2層の軟磁性膜がこの2層の間に設けられた反強磁性膜と反平行にそれぞれ交換結合している媒体のMHループの一例を示す。外部磁界がないa点では上下の軟磁性膜は反平行な磁化状態である。マイナス方向に磁界を印加していくと、b点に達し上下の軟磁性の磁化はマイナス方向である。逆にプラス方向に磁化を印加していくと、a点を通った後、c点に達し上下の軟磁性の磁化はプラス方向である。それぞれの軟磁性膜と反強磁性膜が交換結合しているので、可逆的なMH曲線を示す。d、eはそれぞれ結合磁界の大きさ、Hs+,Hs−は飽和磁界を表し、(Hs+)−(Hs−)は磁化反転磁界範囲を表している。
膜の厚さは、例えばTEM(透過型電子顕微鏡)で観察することにより求めることができる。
図2は、本発明の磁気記録媒体の第1の実施形態の一例を示すものである。ここに示されている磁気記録媒体は、非磁性基板1上に、第1軟磁性膜2と、軟磁性結晶下地膜3と、反強磁性膜4と、第2軟磁性膜5、と配向制御層6と、垂直磁気記録膜7と、保護膜8と潤滑膜とが順次形成された構成となっている。
非磁性基板としては、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料からなる金属基板を用いてもよいし、ガラス、セラミック、シリコン、シリコンカーバイド、カーボンなどの非金属材料からなる非金属基板を用いてもよい。
ガラス基板としては、アモルファスガラス、結晶化ガラスがあり、アモルファスガラスとしては汎用のソーダライムガラス、アルミノシリケートガラスを使用できる。また、結晶化ガラスとしては、リチウム系結晶化ガラスを用いることができる。セラミック基板としては、汎用の酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化珪素などを主成分とする焼結体や、これらの繊維強化物などが使用可能である。
非磁性基板は、平均表面粗さRaが2nm以下、好ましくは1nm以下であるとことがヘッドを低浮上させた高記録密度記録に適している点から望ましい。
また、表面の微小うねり(Wa)が0.3nm以下(より好ましくは0.25nm以下)であるのがヘッドを低浮上させた高記録密度記録に適している点から好ましい。端面のチャンファー部の面取り部、側面部の少なくとも一方のいずれの表面平均粗さRaが10nm以下(より好ましくは9.5nm以下)のものを用いることが磁気ヘッドの飛行安定性にとって好ましい。微少うねり(Wa)は、例えば、表面粗さ測定装置P−12(KLA−Tencor社製)を用い、測定範囲80μmでの表面平均粗さとして測定することができる。
軟磁性膜は、軟磁性材料からなるもので、この材料としては、Fe、Ni、Coを含む材料を用いることができる。
この材料としては、FeCo合金(FeCo、FeCoBなど)、FeNi合金(FeNi、FeNiMo、FeNiCr、FeNiSiなど)、FeAl合金(FeAl、FeAlSi、FeAlSiCr、FeAlSiTiRu、FeAlOなど)、FeCr合金(FeCr、FeCrTi、FeCrCuなど)、FeTa合金(FeTa、FeTaC、FeTaNなど)、FeMg合金(FeMgOなど)、FeZr合金(FeZrNなど)、FeC合金、FeN合金、FeSi合金、FeP合金、FeNb合金、FeHf合金、FeB合金、CoB合金、CoP合金、CoNi合金(CoNi、CoNiB、CoNiPなど)、FeCoNi合金(FeCoNi、FeCoNiP、FeCoNiBなど)などを挙げることができる。
またFeを60at%以上含有するFeAlO、FeMgO、FeTaN、FeZrN等の微結晶構造、あるいは微細な結晶粒子がマトリクス中に分散されたグラニュラー構造を有する材料を用いてもよい。
軟磁性膜2または5の材料としては、上記のほか、Coを80at%以上含有し、Zr、Nb、Ta、Cr、Mo等のうち少なくとも1種を含有するCo合金を用いることができる。
この材料としては、CoZr、CoZrNb、CoZrTa、CoZrCr、CoZrMo系合金などを好適なものとして挙げることができる。
軟磁性膜は、アモルファス構造または微細結晶構造からなることが好ましい。アモルファス構造または微細結晶構造とすることで、表面粗さが悪化することにより、上に設けられる垂直磁気記録膜の結晶配向性を悪化させることがないからである。
軟磁性膜の保磁力Hcは20(Oe)以下(好ましくは10(Oe)以下)とするのが好ましい。なお、1Oeは、約79A/mである。
軟磁性下地膜2の飽和磁束密度Bsは、0.6T以上(好ましくは1T以上)とするのが好ましい。
また、裏打ち層に用いる軟磁性膜の飽和磁束密度Bs(T)と軟磁性膜の膜厚t(nm)との積Bs・t(T・nm)の総和が20(T・nm)以上(好ましくは40(T・nm)以上)であることが好ましい。このBs・tが上記範囲未満であると、OW特性が悪化するため好ましくない。
裏打ち層に用いる軟磁性膜の膜厚t(nm)は120(nm)以下(好ましくは80(nm)以下)であることが好ましい。軟磁性膜の厚さが上記範囲を超えると表面性の悪化による特性の劣化や生産性の悪化が生じるため好ましくない。
軟磁性膜の形成方法としては、スパッタリング法を用いることができる。
最上層の軟磁性膜の表面(配向制御膜側の面)は、軟磁性膜を構成する材料が部分的、あるいは完全に酸化されていることもできる。つまり、最上層の軟磁性膜の表面(配向制御膜側の面)およびその近傍に、軟磁性膜を構成する材料が部分的に酸化されるか、もしくは前記材料の酸化物を形成して配されていることもできる。
反強磁性膜は、軟磁性膜と交換結合することで一方向に磁化を揃えためのものである。この磁化の向きとしては基板半径方向であることが好ましい。反強磁性膜の材料としてはMnIrまたはMnFe系合金であることが好ましい。MnIr、MnFe系合金は軟磁性膜および反強磁性膜を磁場中で成膜することで軟磁性膜と反強磁性膜とを交換結合させることが可能であり、成膜した後の磁場中でのアニールや冷却などの工程がなくてもよいため好ましい。
反強磁性膜の膜厚は、MnIr系合金では3(nm)以上10(nm)以下、MnFe系合金では、10(nm)以上30(nm)以下であることが好ましい。特に、MnIr系合金が4(nm)から7(nm)の範囲では、交換結合磁界も十分に大きくすることができ、厚さも薄いために好ましい。
軟磁性結晶下地膜は反強磁性の結晶性を改善し、交換結合磁界を大きくするためのものである。軟磁性結晶下地膜としては、fccまたはhcp構造を有する材料であることが好ましい。特にNiFe合金、CoFe合金は最適である。軟磁性結晶下地膜は、軟磁性材料でなければならない。非磁性材料を用いると、反強磁性膜と軟磁性結晶下地膜の基板側に設けた軟磁性膜の交換結合が生じないためである。
軟磁性および反強磁性を成膜する際には、交換結合する磁化の向きを異なる方向にするために、成膜時の磁界の向きを調整することができる。特に基板半径方向で反平行にすることが容易で好ましい。
配向制御膜は、垂直磁気記録膜の配向および粒径を制御するためのものである。配向制御膜の材料としては、RuまたはRu合金が好ましい。
配向制御膜の厚さを3nm以上30nm(特に10〜20nm)とするのが好ましい。配向制御膜の厚さが上記範囲であるとき、垂直磁気記録膜の配向性がよく、かつ記録時における磁気ヘッドと裏打ち層との距離を小さくすることができるので、再生信号の分解能を低下させることなく記録再生特性を高めることができるからである。
配向制御膜は、Ruと酸化物のグラニュラー構造としてもよい。酸化物としては、SiO2、Al2O3、Cr2O3、CoO、Ta2O5などを挙げることができる。
垂直磁気記録膜は、その磁化容易軸が基板に対して主に垂直方向に向いたものであり、少なくともCoとPtと酸化物からなるグラニュラー構造を有することが好ましい。
特にCoCrPtにSiO2、TiO、TiO2、ZrO2、Cr2O3、CoO、Ta2O5などの酸化物からなるグラニュラー構造であることが好ましい。
特にCrの含有量が5at%以上30at%以下(好ましくは8at%以上15at%以下)、Ptの含有量が10at%以上22at%以下(好ましくは13at%以上20at%以下)であることが好ましい。ターゲットに酸化物を添加して成膜して作成する方法やCoCrPt合金を成膜する際に酸素を添加して反応性スパッタで成膜する方法がある。
主に垂直方向に向いたものとは垂直方向の保磁力Hc(P)と面内方向の保磁力Hc(L)がHc(P)>Hc(L)である垂直磁気記録膜のことである。
Crまたは酸化物の含有量が上記範囲未満であると、磁性粒子間の交換結合が大きくなり、その結果磁気クラスター径が大きくなり、ノイズが増大するため好ましくない。また、CrまたはCrと酸化物の含有量が上記範囲を超えると、保磁力および残留磁化(Mr)と飽和磁化(Ms)の比Mr/Msが低下するため好ましくない。
Ptの含有量が上記範囲未満であると、記録再生特性の改善効果が不十分であるとともに、残留磁化(Mr)と飽和磁化(Ms)の比Mr/Msが低下し熱揺らぎ耐性が悪化するため好ましくない。また、Ptの含有量が上記範囲を超えると、ノイズが増大するため好ましくない。
垂直磁気記録膜は、CoCrPt材料からなる1層構造とすることもできるし、組成の異なる材料からなる2層以上の構造とすることもできる。
垂直磁気記録膜の厚さは、5〜20nm(より好ましくは10〜16nm。)とするのが好ましい。垂直磁気記録膜の厚さが5nm以上であると、十分な磁束が得ることができ、再生時における出力が低くならず、出力波形がノイズ成分にうもれてしまうことがないので、より高記録密度に適した磁気記録再生装置として動作するので好ましい。また、垂直磁気記録膜の厚さが20nm以下であると、垂直磁気記録膜内の磁性粒子の粗大化を抑えることができ、ノイズの増大といった記録再生特性の劣化が生じるおそれがないため好ましい。
垂直磁気記録膜の保磁力は、4000(Oe)以上とすることが好ましい。保磁力が4000(Oe)未満であると、高記録密度における必要な分解能が得られず、また熱揺らぎ耐性が劣るため好ましくない。
垂直磁気記録膜の残留磁化(Mr)と飽和磁化(Ms)の比Mr/Msが0.95以上であることが好ましい。Mr/Msが0.95未満の磁気記録媒体は、熱揺らぎ耐性に劣るため好ましくない。
垂直磁気記録膜の逆磁区核形成磁界(−Hn)は、1000以上であることが好ましい。逆磁区核形成磁界(−Hn)が、1000未満の磁気記録媒体は、熱揺らぎ耐性に劣るため好ましくない。
垂直磁気記録膜は、結晶粒子の平均粒径が4nm以上8nm以下であることが好ましい。この平均粒径は、例えば垂直磁気記録膜の結晶粒子をTEM(透過型電子顕微鏡)で観察し、観察像を画像処理することにより求めることができる。
保護膜は垂直磁気記録膜の腐食を防ぐとともに、磁気ヘッドが媒体に接触したときに媒体表面の損傷を防ぐためのもので、従来公知の材料を使用でき、例えばC、SiO2、ZrO2を含むものが使用可能である。保護層の厚さは、1nm以上5nm以下とするのがヘッドと媒体の距離を小さくできるので高記録密度の点から望ましい。
潤滑膜には従来公知の材料、例えばパーフルオロポリエーテル、フッ素化アルコール、フッ素化カルボン酸などを用いるのが好ましい。
本形態の磁気記録媒体にあっては、裏打ち層が少なくとも2層以上の軟磁性膜と前記軟磁性膜の間に設けられた反強磁性膜からなる多層膜から構成されており、反強磁性膜と軟磁性膜が交換結合しており、反強磁性膜の上と下の軟磁性膜の交換結合磁界の向きが異なる磁気記録媒体であるので、高密度の情報の記録再生が可能な磁気記録媒体となる。
図3は、上記磁気記録媒体を用いた磁気記録再生装置の例を示すものである。ここに示す磁気記録再生装置は、磁気記録媒体10と、磁気記録媒体10を回転駆動させる媒体駆動部11と、磁気記録媒体10に情報を記録再生する磁気ヘッド12と、ヘッド駆動部13と、記録再生信号処理系14とを備えている。記録再生信号処理系14は、入力されたデータを処理して記録信号を磁気ヘッド12に送ったり、磁気ヘッド12からの再生信号を処理してデータを出力することができるようになっている。
以下、実施例を示して本発明の作用効果を明確にする。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
洗浄済みのガラス基板(オハラ社製、外直径2.5インチ)をDCマグネトロンスパッタ装置(アネルバ社製C−3010)の成膜チャンバ内に収容して、到達真空度1×10−5Paとなるまで成膜チャンバ内を排気した後、このガラス基板上に軟磁性膜1として89Co−4Zr−7Nb(Co含有量89at%、Zr含有量4at%、Nb含有量7at%)を50nm、軟磁性結晶下地膜として80Ni−20Feを5nm、反強磁性膜として80Mn−20Irを6nm成膜した。このとき基板加熱はおこなわず、磁界を基板半径方向の内周から外周に向かって磁界を印加した。続いて、89Co−4Zr−7Nbを磁界を基板半径方向の外周から内周に向かって磁界を印加して50nm成膜した。この膜の飽和磁束密度Bs(T)と膜厚t(nm)の積Bs・t(T・nm)が110(T・nm)であることを振動式磁気特性測定装置(VSM)で確認した。軟磁性膜と反強磁性膜が成膜時の磁界印加により交換結合していることを確認した。
次いで、配向制御膜としてRuを20nm、垂直磁気記録膜として66Co−8Cr−18Pt−8SiO2を12nm成膜した。
次いで、CVD法により4nmの保護膜を形成した。
次いで、ディッピング法によりパーフルオロポリエーテルからなる潤滑膜を形成し、磁気記録媒体を得た。
(比較例1)
反強磁性膜4を設けなかったこと以外は、実施例1に準じて磁気記録媒体を作製した。
(比較例2、3)
軟磁性膜2、5の磁化方向を2層とも内周から外周の同一方向にしたこと以外は、実施例1に準じて磁気記録媒体を作製した。
これら実施例および比較例の磁気記録媒体について、記録再生特性を評価した。記録再生特性の評価は、米国GUZIK社製リードライトアナライザRWA1632、およびスピンスタンドS1701MPを用いて測定した。
記録再生特性の評価には、書き込みをシングルポール磁極、再生部にGMR素子を用いたヘッドを用いて、記録周波数条件を線記録密度800kFCIとして測定した。
WATEの評価には、800kFCIの信号を書いた後、3μm離れたトラックに100kFCIの信号を10万回書いた後のエラーレートの劣化度を測定した。測定結果を表1に示す。
実施例1は、比較例1〜3に比較してエラーレートの劣化が小さいことが確認できた。
(実施例2、3)
軟磁性膜と反強磁性膜の交換結合の向きを変えた以外は実施例1に準じて磁気記録媒体を作製した。これらの実施例の磁気記録媒体についてエラーレートを測定した。測定結果を表1に示す。
軟磁性膜と反強磁性膜の反強磁性の向きを変えることにより、実施例2および3は比較例に比べてエラーレートの劣化が改善できたことが確認できた。特に反強磁性の向きが反平行である実施例1および2はエラーレートの劣化が小さい。
(実施例3〜12)
軟磁性膜の膜厚と組成を変えた以外は実施例1に準じて磁気記録媒体を作製した。これらの実施例に磁気記録媒体についてエラーレートを測定した。測定結果を表2に示す。
実施例4〜12はエラーレートの劣化が改善できたことが確認できた。特に軟磁性膜の厚さを薄くしたほうが改善が大きいことがわかる。また半径方向の磁化が0である実施例4〜6および9〜12は特に改善が大きいことがわかる。
(実施例13〜17)
反強磁性膜の膜厚と組成を変えたこと以外は実施例1に準じて磁気記録媒体を作製した。これらの実施例の磁気記録媒体についてエラーレートを測定した。測定結果を表3に示す。
実施例13〜17はエラーレートの劣化が改善できたことが確認できた。特にMnIrが4〜7nmの範囲である実施例1および13は特に改善が大きいことがわかる。
(実施例18〜22)
軟磁性結晶下地膜の膜厚と組成を変えたこと以外は実施例1に準じて磁気記録媒体を作製した。これらの実施例の磁気記録媒体についてエラーレートを測定した。測定結果を表4に示す。
実施例18〜22はエラーレートの劣化が改善できたことが確認できた。
(実施例23〜25)
裏打ち層の膜数を変えた以外は実施例1に準じて磁気記録媒体を作製した。これらの実施例の磁気記録媒体についてエラーレートを測定した。測定結果を表5に示す。
実施例23〜25はエラーレートの劣化が改善できたことが確認できた。
Figure 2005285149
Figure 2005285149
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Figure 2005285149
以上述べたように本発明によれば、非磁性基板上に、少なくとも裏打ち層と垂直磁気記録膜を有する垂直磁気記録媒体において、前記裏打ち層は少なくとも2層以上の軟磁性膜と前記軟磁性膜の間に設けられた反強磁性膜からなる多層膜から構成されており、反強磁性膜と軟磁性膜が交換結合しており、反強磁性膜の上と下の軟磁性膜の交換結合磁界の向きが異なる。反強磁性膜を挟んだ上と下の軟磁性膜の、交換結合磁界の向きを相違させることにより、エラーレートに優れ、WATE問題が発生しない磁気記録媒体を安易に製造することが可能となり、高密度の情報の記録再生が可能な磁気記録媒体、その製造方法、および磁気記録再生装置を提供できる。
本発明の磁気記録媒体の裏打ち層のMHループの一例を示す。 本発明の磁気記録媒体の一例を示す断面図である。 本発明の磁気記録再生装置の1例を示す概略図である。
符号の説明
1 非磁性基板
2 第1軟磁性膜
3 軟磁性結晶下地膜
4 反強磁性膜
5 第2軟磁性膜
6 配向制御層
7 垂直磁気記録膜
8 保護膜
10 磁気記録媒体
11 媒体駆動部
12 磁気ヘッド
13 ヘッド駆動部
14 記録再生信号処理系

Claims (19)

  1. 非磁性基板上に、少なくとも裏打ち層と垂直磁気記録膜を有する垂直磁気記録媒体において、前記裏打ち層は少なくとも2層以上の軟磁性膜と前記軟磁性膜の間に設けられた反強磁性膜からなる多層膜から構成されており、反強磁性膜と軟磁性膜が交換結合しており、反強磁性膜の上と下の軟磁性膜の交換結合の向きが異なることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 反強磁性膜と上下に設けられた軟磁性膜がそれぞれ交換結合しており、それぞれの軟磁性膜は互いに交換結合をしていないことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 反強磁性膜を挟んだ上と下の軟磁性膜の、交換結合磁界の向きが180°異なることを特徴とする請求項1または2の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  4. 軟磁性膜の磁化容易軸が基板半径方向であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  5. 外部磁界がない状態における反強磁性膜を挟んだ上と下の軟磁性膜の磁化の向きが反平行であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  6. 反強磁性膜がMnIrまたはMnFe系合金であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  7. 各々の軟磁性膜の磁化反転磁界する磁界範囲((Hs+)−(Hs−))が1975A/m(25Oe)以下であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  8. 反強磁性膜の下に、fcc構造またはhcp構造の磁性材料層を設けることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  9. 裏打ち層の残留磁化が0であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  10. 軟磁性膜がCoを主成分とする材料であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  11. 裏打ち層を構成する軟磁性膜の総厚が20nm〜120nmの範囲内であることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  12. 裏打ち層を構成する軟磁性膜の総厚が30nm〜80nmの範囲内であることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  13. 裏打ち層を構成する軟磁性膜の一層あたりの厚さが10〜60nmの範囲内であることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  14. 垂直磁気記録膜が少なくともCoとPtと酸化物を含むグラニュラー構造であることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  15. 非磁性基板上に、少なくとも裏打ち層と垂直磁気記録膜を有する垂直磁気記録媒体の製造方法であって、裏打ち層を少なくとも2層以上の軟磁性膜と、軟磁性膜の間に設けた反強磁性膜とからなる多層膜で構成し、反強磁性膜と軟磁性膜を交換結合させ、反強磁性膜の上と下の軟磁性膜の交換結合の向きを異なるように成膜すること特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  16. 反強磁性膜の上下に設けられた軟磁性膜を異なった方向での磁場中にて成膜することを特徴とする請求項15に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  17. 磁場中にて反強磁性膜を成膜することを特徴とする請求項15または16に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  18. 請求項15〜17の何れか1項に記載の磁気記録媒体の製造方法で製造した磁気記録媒体。
  19. 磁気記録媒体と、該磁気記録媒体に情報を記録再生する磁気ヘッドとを備えた磁気記録再生装置であって、磁気ヘッドが単磁極ヘッドであり、磁気記録媒体が、請求項1〜13または18の何れか1項に記載の磁気記録媒体であることを特徴とする磁気記録再生装置。
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