JP2005284005A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明はプリンタ装置等の画像形成装置であり、特にベルトを長期間使用し、ベルトに細かい傷が形成された場合や、印字されたトナーに盛り上がりがある場合にも正確な濃度測定やレジスト測定が可能な画像形成装置を提供するものである。
【解決手段】 本発明は濃度調整や印字位置調整を行う画像形成装置に適用され、濃度調整を行う際ベルト上の傷の形成方向を検知する為、濃度検出手段29を初期位置から90度回転移動し、傷の形成方向に対応した濃度補正を行う。また、印字位置調整については、YレジストチャートとXレジストチャートを使用し、チャートの形成方向に対応して濃度検出手段の配設位置を設定し、パッチの盛り上がりに影響されることのない印字位置調整を行う構成である。
【選択図】 図2
【解決手段】 本発明は濃度調整や印字位置調整を行う画像形成装置に適用され、濃度調整を行う際ベルト上の傷の形成方向を検知する為、濃度検出手段29を初期位置から90度回転移動し、傷の形成方向に対応した濃度補正を行う。また、印字位置調整については、YレジストチャートとXレジストチャートを使用し、チャートの形成方向に対応して濃度検出手段の配設位置を設定し、パッチの盛り上がりに影響されることのない印字位置調整を行う構成である。
【選択図】 図2
Description
本発明はプリンタ装置等の画像形成装置であり、特に濃度センサを使用して印刷濃度の調整やレジスト調整を行い、印刷処理を行う画像形成装置に関する。
プリンタ装置等の画像形成装置では、装置電源投入時、又はトナー交換後印字濃度の調整やレジスト調整を行う。例えば、転写ベルト上に濃度調整用パッチやレジスト調整用パッチを印字し、このパッチ濃度を濃度センサで測定し、補正値を算出している。
例えば、特許文献1は近赤外線正反射型トナー濃度センサを使用して濃度検出を行い、最も濃度の濃いパッチの印字出力条件に合うように印刷条件を設定し、濃度補正及びレジスト補正を行っている。
一方、特許文献2には上記濃度補正を行う際、転写ベルトに傷があると検出結果に影響が生じる為、傷の影響を考慮して傷の発生し難い位置にパッチ印字を行う発明が記載されている。
特開2002−148890号公報(段落番号0028〜0145、図1〜図29)
特開2000−172147号公報(段落番号0052〜0112、図1〜図12)
しかしながら、上記従来の装置では以下の問題がある。先ず、従来の濃度センサでは転写ベルトの状態によって測定結果が異なる。すなわち、長期間転写ベルトを使用すると、ベルトの進行方向に細かい傷が付く。この場合、図22に示すように、細かい傷によって反射光が散乱し、濃度センサの受光部は正確な受光量を検出できない。この状態で濃度検出を行うと、図23に示すように、濃度レベルの高いパッチ(パッチ番号「1」、「2」等)で測定結果に差が生じ、正確な濃度測定を行うことができない。
また、レジスト調整を行う際、ベルト上にカラートナーと黒トナーを印字するが、図24に示すようにカラートナーTaに黒トナーTbが重なって印字された状態となる場合がある。かかる場合、例えば黒トナーTbに盛り上がりが生じ、陰の発生によって正確なレジスト測定を行うことができない。
そこで、本発明はベルトを長期間使用し、ベルトに細かい傷が形成された場合や、印字されたトナーに盛り上がりがある場合にも正確な濃度測定やレジスト測定が可能な画像形成装置を提供するものである。
上記課題は本発明によれば、像担持体表面を帯電手段により帯電し、該帯電された前記像担持体表面に露光手段により画像情報に対応した露光を行い静電潜像を形成し、該静電潜像を現像手段によりトナー現像してトナー像を形成し、内側に前記像担持体と対応させて転写部を構成すべく転写手段を配設して循環移動するベルト体に前記トナー像を直接転写した後、用紙に前記トナー像を一括転写し、その後用紙に転写したトナー像を定着器により定着する画像形成装置において、前記転写手段によって前記ベルト体に転写された濃度調整チャートの濃度検出を行う濃度検出手段と、前記濃度検出手段を回転移動させる位置移動手段と、初期位置に設置された前記濃度検出手段の濃度検出出力が、前記位置移動手段によって移動された位置での検出出力より小さい時、対応する補正値を前記検出出力に加味する補正手段とを有する画像形成装置を提供することによって達成できる。
このように構成することにより、例えばベルト体の表面に傷等が発生した場合、当該傷の形成方向によって濃度検出手段を回転移動し、検出出力が低下する場合、当該位置では傷の影響を受け検出出力が小さくなると判断し、対応する補正値を加味して濃度検出手段の出力を補正し、傷に影響されない印字濃度の調整を行う構成である。
また、上記補正値は予め記憶手段に記憶され、濃度検出手段の検出出力に当該記憶手段に記憶した補正値を読み出して加算することにより、容易にベルト上の傷に影響されない印字濃度の調整を行うことができる。
また、前記位置移動手段は、例えば前記濃度検出手段を初期位置から90度回転した位置に移動させる構成である。但し、90度の位置に限定されるものではない。
さらに、上記課題は本発明によれば、像担持体表面を帯電手段により帯電し、該帯電された前記像担持体表面に露光手段により画像情報に対応した露光を行い静電潜像を形成し、該静電潜像を現像手段によりトナー現像してトナー像を形成し、内側に前記像担持体と対応させて転写部を構成すべく転写手段を配設して循環移動するベルト体に前記トナー像を直接転写した後、用紙に前記トナー像を一括転写し、その後用紙に転写したトナー像を定着器により定着する画像形成装置において、前記転写手段によって前記ベルト体に転写されたレジスト調整チャートの濃度検出を行う濃度検出手段と、前記濃度検出手段を回転移動させる位置移動手段と、前記ベルト体の移動方向に平行に前記レジスト調整チャートが形成された場合、前記濃度検出手段を90度回転移動した位置に移動して濃度検出を行い、前記ベルト体の移動方向に直交する方向に前記レジスト調整チャートが形成された場合、前記濃度検出手段を初期位置に設置して濃度検出を行う制御手段と、前記濃度検出手段による検知出力に従って印字位置調整を行う調整手段とを有する画像形成装置を提供することによって達成できる。
さらに、上記課題は本発明によれば、像担持体表面を帯電手段により帯電し、該帯電された前記像担持体表面に露光手段により画像情報に対応した露光を行い静電潜像を形成し、該静電潜像を現像手段によりトナー現像してトナー像を形成し、内側に前記像担持体と対応させて転写部を構成すべく転写手段を配設して循環移動するベルト体に前記トナー像を直接転写した後、用紙に前記トナー像を一括転写し、その後用紙に転写したトナー像を定着器により定着する画像形成装置において、前記転写手段によって前記ベルト体に転写されたレジスト調整チャートの濃度検出を行う濃度検出手段と、前記濃度検出手段を回転移動させる位置移動手段と、前記ベルト体の移動方向に平行に前記レジスト調整チャートが形成された場合、前記濃度検出手段を90度回転移動した位置に移動して濃度検出を行い、前記ベルト体の移動方向に直交する方向に前記レジスト調整チャートが形成された場合、前記濃度検出手段を初期位置に設置して濃度検出を行う制御手段と、前記濃度検出手段による検知出力に従って印字位置調整を行う調整手段とを有する画像形成装置を提供することによって達成できる。
このように構成することにより、ベルト体に形成されるレジスト調整チャートの形成方向に従って濃度検出手段の配設位置を変更し、トナーの盛り上がりに影響されない印字位置調整を行うことができる。
また、前記ベルト体に前記トナー像を直接転写する構成に代えて、例えばベルト体上に用紙を担持し、該担持される用紙上に前記トナー像を転写し、該用紙上に転写されたトナー像を定着器により定着する画像形成装置に適用する。このように構成することにより、より多くの画像形成装置に正確な印字濃度の検出処理、及び印字位置検出処理を適用することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態を説明する画像形成装置として、タンデム方式のプリンタ装置の全体構成を説明する図である。同図において、プリンタ装置1は画像形成部2、両面印刷用搬送ユニット3、及び給紙部4で構成されている。ここで、画像形成部2は4個の画像形成ユニット2−1〜2−4を並設した構成であり、同図の紙面右側から左側に向かってマゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に配設されている。また、この中のマゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の画像形成ユニット2−1〜2−3は減法混色によりカラー印刷を行う構成であり、ブラック(K)の画像形成ユニット2−4はモノクロ印刷に使用する。
図1は本実施形態を説明する画像形成装置として、タンデム方式のプリンタ装置の全体構成を説明する図である。同図において、プリンタ装置1は画像形成部2、両面印刷用搬送ユニット3、及び給紙部4で構成されている。ここで、画像形成部2は4個の画像形成ユニット2−1〜2−4を並設した構成であり、同図の紙面右側から左側に向かってマゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に配設されている。また、この中のマゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の画像形成ユニット2−1〜2−3は減法混色によりカラー印刷を行う構成であり、ブラック(K)の画像形成ユニット2−4はモノクロ印刷に使用する。
ここで、上記各画像形成ユニット2−1〜2−4はそれぞれドラムセットC1とトナーセットC2で構成され、現像容器に収納された現像剤(の色)を除き同じ構成である。したがって、例えばイエロー(Y)用の画像形成ユニット2−3を例にして構成を説明する。ドラムセットC1には感光体ドラム9、帯電器9a、印字ヘッド9b、クリーナ9cが収納され、トナーセットC2には現像ロールやトナーが収納されている。感光体ドラム9は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成され、感光体ドラム9の周面近傍には、上記帯電器9a、印字ヘッド9b、現像ロール、転写器、クリーナ9cが順次配設されている。
感光体ドラム9は矢印方向に回動し、先ず帯電器9aからの電荷付与により、感光体ドラム9の周面を一様に帯電する。そして、印字ヘッド9bからの印字情報に基づく光書き込みにより、感光体ドラム9の周面に静電潜像を形成し、現像ロールによる現像処理によりトナー像を形成する。この時、感光体ドラム9の周面に形成されるトナー像は、現像容器に収納したイエロー(Y)色のトナーによる。このようにして感光体ドラム9の周面に形成されるトナー像は、感光体ドラム9の矢印方向の回動に伴って転写器の位置に達し、感光体ドラム9の直下を矢印方向に移動する用紙に転写される。
一方、用紙の搬送は、前述の給紙部4を構成する給紙コロ13、給紙カセット14、給紙待機ロール15、搬送ベルト19、駆動ロール20等で構成され、給紙コロ13の回動によって給紙カセット14から搬出された用紙は、待機ロール15の位置まで送られ、更にトナー像に一致するタイミングで搬送ベルト19上に送られ、転写器に達する。そして、転写器においてトナー像が転写され、トナー像が転写された用紙は搬送ベルト19の移動に従って、搬送ベルト19上を矢印方向に移動し、定着器22において熱定着処理が施される。
また、用紙の上面には、上記イエロー(Y)のトナー像のみならず、他の色のドラムセットC1及びトナーセットC2によって転写されたマゼンダ(M)や、シアン(C)のトナー像も転写され、前述の減法混色に従ったカラー印刷が行われる。
尚、上述の用紙は給紙カセット14から搬出される用紙のみならず、MPFトレイ17から供給される用紙も含まれ、この場合には用紙は給紙コロ18によって搬入され、前述の経路に従って印刷処理が行われる。また、29は本例で使用する濃度センサであり、搬送ベルト19の周面に形成された後述するパッチ印刷(濃度調整チャート、及びレジスト調整チャート)の濃度を検出する。
また、上記定着器22はフューザーローラ22a、バックアップローラ22b、及びオイル塗布ロール22cで構成され、用紙が上述のフューザーローラ22aとバックアップローラ22b間を挟持搬送される間、用紙に転写された複数色のトナー像は溶融して用紙に定着する。
一方、両面印刷用搬送ユニット3は装置本体に対して着脱自在に構成され、本例のプリンタ装置1によって両面印刷を行う際装着するユニットであり、内部に複数の搬送ロール28a〜28eが配設されている。両面印刷の場合、切換板24によって一旦上方に用紙が送られ、例えば用紙の後端が搬送ロール28に達した時、用紙の搬送を停止し、更に用紙を逆方向に搬送する。この制御によって、用紙は例えば点線で示す位置にある切換板24の左側を下方に搬送され、両面印刷用搬送ユニット3の用紙搬送路に搬入され、搬送ロール28a〜28eによって用紙が送られ、待機ロール15に達し、前述と同様トナー像と一致するタイミングで転写器に送られ、トナー像が用紙の裏面に転写される。
図2は上記外観構成のプリンタ装置の制御回路図である。同図において、プリンタ装置はインターフェイス(I/F)30、ヘッドコントローラ部31、プリンタコントローラ部32で構成され、プリンタコントローラ部32には更にEEPROM33、ROM34、操作パネル35が接続されている。プリンタコントローラ部32はROM34に記憶されたプログラムに従って処理を行い、操作パネル35からオペレータの操作信号が入力する。
また、プリンタコントローラ部32は高圧ユニット36に対して制御信号を送り、例えば現像バイアス電源や帯電電圧の電源として使用される。また、ヘッドコントローラ部32には温湿度(温度/湿度)センサ37、及び濃度センサ29が接続され、濃度情報等がプリンタコントローラ部32に供給される。
一方、ヘッドコントローラ部31にはヘッドM〜Kが接続されている。ここで、ヘッドMは前述の画像形成ユニット2−1に対応して配設された印字ヘッドであり、ヘッドCは画像形成ユニット2−2に対応して配設された印字ヘッドであり、ヘッドYは画像形成ユニット2−3に対応して配設された印字ヘッドであり、ヘッドKは画像形成ユニット2−4に対応して配設された印字ヘッドである。
不図示のホスト機器から供給された印刷データは、例えばRGB信号であり、上記インターフェイス(I/F)30によって、カラーマッチング処理、及びCMYKへの色変換処理を行い、2値化又は多値化処理を行う。そして、上記データはヘッドコントローラ部31を介して各ヘッド(印字ヘッド)M〜Kに出力される。
図3は上記構成において、前述の搬送ベルト19及び濃度センサ29の配設位置を説明する図である。搬送ベルト19は前述の駆動ロール20によって矢印方向に回動し、上記印字ヘッドの駆動によりパッチ印刷(濃度調整チャート、又はレジスト調整チャート)40が施される。そして、このパッチ印刷40は搬送ベルト19の矢印方向への移動によって濃度センサ29の配設位置に達し、パッチ印刷40の濃度検出が行われる。尚、濃度センサ29の配設位置は同図に示す位置であるが、同図に点線で示す位置に配設してもよい。
図4は上記パッチ印刷40の印字例であり、矢印で示す搬送方向に従ってマゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に印字される。このパッチ印刷40は濃度調整チャートであり、前述のホスト機器から供給された印刷データに基づき、インターフェイス(I/F)30によって上記処理が行われた後、ヘッドコントローラ部3を介して各色の印字ヘッドによって搬送ベルト19上に印字されたものである。
尚、濃度調整チャートは図5に示すように、各色(マゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K))毎にパッチ番号「1」〜「6」の6段階の濃度レベルの印字が行われる。
一方、図6は上記濃度センサ29の具体的な構成を説明する図である。濃度センサ29は搬送ベルト19上に位置し、発光部29aと受光部29bで構成されている。そして、発光部29aはLEDで構成され、駆動信号(LEDオン信号)の供給によって発光し、受光部29bを構成する例えばフォットトランジスタによってパッチ印刷40の反射光が受光される。受光部29bは光電変換を行い、受光量に対応する電圧出力をアナログ/デジタル変換部(A/D変換部)29cに出力し、測定結果をプリンタコントローラ部32に出力する。
以上の構成において、本例の処理動作を説明する。尚、本例においては濃度調整とレジスト調整に分けて以下で説明する。
先ず、濃度調整について説明する。
先ず、濃度調整について説明する。
図7は濃度調整を説明するフローチャートであり、印字ヘッドの発光光量のバラツキや、ベルトの表面性の差等を調整する基本的な濃度調整である。先ず、濃度調整チャートを搬送ベルト19上に印字する(ステップ(以下、Sで示す)1)。この濃度調整チャートは、前述の図4及び図5に示すパッチ印刷40であり、例えばホスト機器から供給される印刷データに基づいて印字される。
次に、濃度センサ29によって搬送ベルト19上に印字された濃度調整チャートの濃度検出を行い、センサ出力を取得する(S2)。
次に、前述のEEPROM33に予め登録した補正値を呼出し、濃度センサ29によって取得したデータに加味する(S3)。例えば、EEPROM33から呼び出した補正値を濃度センサ29によって取得したデータに加算し、濃度補正を行う。
次に、前述のEEPROM33に予め登録した補正値を呼出し、濃度センサ29によって取得したデータに加味する(S3)。例えば、EEPROM33から呼び出した補正値を濃度センサ29によって取得したデータに加算し、濃度補正を行う。
次に、上記補正後のセンサ出力を得る為の高圧設定を行う(S4)。この設定は、例えばプリンタコントローラ部32から高圧ユニット36に制御信号を出力し、高圧ユニット36から帯電器に供給する電圧値を調整する。
上記のようにして基本的な濃度調整が完了した後、図8に示すフローチャートに従ってベルト上の傷の影響を考慮した補正を行う。
先ず、濃度センサ29の配設角度を0度として濃度センサ29の光量調整を行い、得られる出力をA値とする(ステップ(以下、STで示す)1)。図9(a)は濃度センサ29の設置角度が0度の場合であり、この場合同図に示すように、矢印で示すベルト搬送方向に対して濃度センサ29の長手方向が直交する方向に設定される。この場合、前述の図6に示す濃度センサ29の構成から、発光部29aの発光は矢印50aで示す方向に出力され、ベルト上面で反射し、反射光は矢印50b方向に出力し、濃度センサ29の受光部29bによって検出される。したがって、この場合図9(a)に示すベルト面に形成された横方向の傷(ベルト搬送方向に直交する方向に形成された傷)に対してはあまり影響を受けない。一方、同図(b)に示すベルト面に形成された縦方向の傷(ベルト搬送方向に平行する方向に形成された傷)に対しては大きな影響を受け、例えば同図(b)に示すように反射光50bが散乱し、受光部29bによって検出する受光光量は大きく影響される。
先ず、濃度センサ29の配設角度を0度として濃度センサ29の光量調整を行い、得られる出力をA値とする(ステップ(以下、STで示す)1)。図9(a)は濃度センサ29の設置角度が0度の場合であり、この場合同図に示すように、矢印で示すベルト搬送方向に対して濃度センサ29の長手方向が直交する方向に設定される。この場合、前述の図6に示す濃度センサ29の構成から、発光部29aの発光は矢印50aで示す方向に出力され、ベルト上面で反射し、反射光は矢印50b方向に出力し、濃度センサ29の受光部29bによって検出される。したがって、この場合図9(a)に示すベルト面に形成された横方向の傷(ベルト搬送方向に直交する方向に形成された傷)に対してはあまり影響を受けない。一方、同図(b)に示すベルト面に形成された縦方向の傷(ベルト搬送方向に平行する方向に形成された傷)に対しては大きな影響を受け、例えば同図(b)に示すように反射光50bが散乱し、受光部29bによって検出する受光光量は大きく影響される。
そこで、次に濃度センサ29の配設角度を90度回転し、濃度センサ29によってベルト一周分の平均出力を取得し、この時のセンサ出力をB値として取得する(ST2)。図9(c)は濃度センサ29を90度回転させた状態を示す。この場合、同図(c)に示すように、矢印で示すベルト搬送方向に対して濃度センサ29の長手方向が平行する方向に設置される。この場合、ベルト面に形成された横方向の傷に対しては大きな影響を受け、受光部29bによって検出する光量は小さくなる。
次に、上記A値とB値を比較し(ST3)、A値がB値と同じであるか、A値よりB値が小さい場合、センサ補正を行うことなく補正処理を終了する(ST3が(A≧B)、ST4)。一方、A値よりB値が大きい場合、A値とB値の差に応じたセンサ補正値を、例えばROM34から取得し、センサ出力に対する補正処理を実施する(ST3が(A<B)、ST5)。すなわち、濃度センサ29の出力が図10(a)又は(c)に示す場合、補正を行うことなく処理を終了し、濃度センサ29の出力が図10(b)に示す場合、上記補正を行う。
すなわち、同図(a)又は(c)に示す測定結果が得られる時、横方向の傷が形成されている場合であり、濃度センサ29は0度の状態で使用し、同図(b)に示す測定結果が得られる時、縦方向の傷が形成されている場合であり、濃度センサ29を0度の状態で使用すると検出レベルが低下するので、この検出レベルの低下をROM34から取得するデータによって補正するものである。
図11はROM34に予め記憶された補正データの例であり、上記A値とB値との比較結果に従って補正カーブ1〜3が選択され、選択された補正カーブに従って濃度センサ29の発光部29aの発光出力が調整される。
図12に点線で示すセンサ出力は上記補正前の測定結果であり、ROM34に記憶された補正データに従って発光光量の補正が行われた後のセンサ出力が実線で示す測定結果である。同図に示すように、パッチ番号「1」〜「6」の印字濃度に対応した補正が行われ、ベルト面の傷が測定結果に影響することがない濃度測定が可能となる。
以上のように、本例によれば0度〜90度の回転が可能な濃度センサ29を使用し、ベルトの移動方向に対して0度及び90度における濃度センサ29の出力値を取得し、比較することによってベルトに形成された傷の方向を推測し、測定結果に影響がある場合0度に対するセンサ出力に補正を行い、ベルトの傷に影響されることのない濃度測定を可能とするものである。
尚、上記実施形態では搬送ベルトを使用したが、搬送ベルトに限らず、感光体ドラム9の感光面に形成されたトナー像が直接転写される転写ベルトを使用し、当該転写ベルトに濃度調整チャートやレジスト調整チャートを印字し、濃度センサに濃度検出させる構成としてもよい。この場合、転写ベルトは通常ベルトに転写されたトナー像を用紙に一括転写し、その後用紙に転写されたトナー像を定着器により定着する装置に使用される転写ベルトである。
次に、レジスト調整について説明する。
図13(a)、(b)はレジスト調整チャートの構成を説明する図であり、同図(a)はYレジストチャートであり、同図(b)はXレジストチャートである。Yレジストチャートはベルトの搬送方向に対して直交する方向にカラートナーTaと黒トナーTbが交互に印字され、Xレジストチャートはベルトの搬送方向に対して平行にカラートナーTaと黒トナーTbが交互に印字されている。図14はXレジストチャートの一部を拡大して示すものであり、図15に示す断面Aの拡大図である。
図13(a)、(b)はレジスト調整チャートの構成を説明する図であり、同図(a)はYレジストチャートであり、同図(b)はXレジストチャートである。Yレジストチャートはベルトの搬送方向に対して直交する方向にカラートナーTaと黒トナーTbが交互に印字され、Xレジストチャートはベルトの搬送方向に対して平行にカラートナーTaと黒トナーTbが交互に印字されている。図14はXレジストチャートの一部を拡大して示すものであり、図15に示す断面Aの拡大図である。
また、図15はXレジストチャートが印字されたベルト19上に濃度センサ29を0度の配設角度で配置された状態を示す。この状態においてベルトを同図の矢印方向に搬送すると、前述の図20で説明したように測定結果が不正確となる。そこで、本例ではレジスト調整を以下のように行う。
図16は本例の処理を説明するフローチャートである。同図において、先ず濃度センサ29の設置角度を0度とし、Yレジスト調整を行う(ステップ(以下、STPで示す)1)。すなわち、図13(a)で説明したYレジストチャートが印字されたベルト上の位置を濃度センサ29で測定し、Y方向の印字位置ずれを測定する。この時、ベルトの搬送方向に対してYレジストチャートは直交する方向に形成され、濃度センサ29もベルトの搬送方向に対して直交する方向に位置するのでトナーの盛り上がり等による影響を受けない。すなわち、濃度センサ29から出力された発光50aと反射光50bの方向は、図17に示すようにカラートナーTaや黒トナーTbが印字された方向に平行し、例えトナーの一部に盛り上がりがあっても陰を形成することがない。したがって、濃度センサ29は正確な受光光量を検出することができる。
次に、濃度センサ29の設置角度を90度回転し、Xレジスト調整を行う(STP2)。すなわち、図18に示すようにXレジストチャートに対して濃度センサ29の発光が平行する位置に濃度センサ29を設置する。したがって、この場合もベルトの搬送方向に対してXレジストチャートは平行する方向になり、トナーの盛り上がりによる影響を受けない。すなわち、例えトナーの一部に盛り上がりがあっても陰を形成することがなく、濃度センサ29は正確な受光光量を検出することができる。尚、図19はこの場合の濃度センサ29の出力例を示し、同図に示す位置aがレジスト一致位置である。
以上のように、本例によればレジスト調整においてYレジス調整を0度の位置に配設された濃度センサ29によって行い、Xレジス調整を90度の位置に配設された濃度センサ29によって行い、Y方向及びX方向の印字位置ずれを濃度センサ29によって正確に調整することができる。
尚、上記実施形態では搬送ベルトを使用したが、搬送ベルトに限らず、感光体ドラム9の感光面に形成されたトナー像が直接転写される転写ベルトを使用し、当該転写ベルトに濃度調整チャートやレジスト調整チャートを印字し、濃度センサに濃度検出させる構成としてもよい。この場合、転写ベルトは通常ベルトに転写されたトナー像を用紙に一括転写し、その後用紙に転写されたトナー像を定着器により定着する装置に使用される転写ベルトである。
また、図20に示すように、ベルトの搬送方向に対して斜め方向のレジストチャート(Aレジストチャート、Bレジストチャート)を使用する場合にも対応する方向に位置させた濃度センサ29を使用してレジスト調整を行うことができる。例えば、図21は濃度センサ29を回転させ、Aレジストチャートに対応する位置に設置して当該方向のレジスト調整を行う場合の例を示す。
1・・・プリンタ装置
2・・・画像形成部
2−1〜2−4・・・画像形成ユニット
3・・・両面印刷用搬送ユニット
4・・・給紙部
9・・・感光体ドラム
13・・・給紙コロ
14・・・給紙カセット
15・・・給紙待機ロール
17・・・MPFトレイ
19・・・搬送ベルト
20・・・駆動ロール
22・・・定着器
22a・・・フューザーローラ
22b・・・バックアップローラ
22c・・・オイル塗布ロール
28a〜28e・・・搬送ロール
29・・・濃度センサ
29a・・・発光部
29b・・・受光部
29c・・・A/D変換部
30・・・インターフェイス(I/F)
31・・・ヘッドコントローラ部
32・・・プリンタコントローラ部
33・・・EEPROM
34・・・ROM
35・・・操作パネル
36・・・高圧ユニット
40・・・パッチ印刷
2・・・画像形成部
2−1〜2−4・・・画像形成ユニット
3・・・両面印刷用搬送ユニット
4・・・給紙部
9・・・感光体ドラム
13・・・給紙コロ
14・・・給紙カセット
15・・・給紙待機ロール
17・・・MPFトレイ
19・・・搬送ベルト
20・・・駆動ロール
22・・・定着器
22a・・・フューザーローラ
22b・・・バックアップローラ
22c・・・オイル塗布ロール
28a〜28e・・・搬送ロール
29・・・濃度センサ
29a・・・発光部
29b・・・受光部
29c・・・A/D変換部
30・・・インターフェイス(I/F)
31・・・ヘッドコントローラ部
32・・・プリンタコントローラ部
33・・・EEPROM
34・・・ROM
35・・・操作パネル
36・・・高圧ユニット
40・・・パッチ印刷
Claims (5)
- 像担持体表面を帯電手段により帯電し、該帯電された前記像担持体表面に露光手段により画像情報に対応した露光を行い静電潜像を形成し、該静電潜像を現像手段によりトナー現像してトナー像を形成し、内側に前記像担持体と対応させて転写部を構成すべく転写手段を配設して循環移動するベルト体に前記トナー像を直接転写した後、用紙に前記トナー像を一括転写し、その後用紙に転写したトナー像を定着器により定着する画像形成装置において、
前記転写手段によって前記ベルト体に転写された濃度調整チャートの濃度検出を行う濃度検出手段と、
前記濃度検出手段を回転移動させる回転移動手段と、
初期位置に設置された前記濃度検出手段の濃度検出出力が、前記回転移動手段によって移動された位置での検出出力より小さい時、対応する補正値を前記検出出力に加味する補正手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記補正値は予め記憶手段に記憶され、前記濃度検出手段の検出出力に加算されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記回転移動手段は、前記濃度検出手段を初期位置から90度回転した位置に移動させることを特徴とする請求項1、又は2記載の画像形成装置。
- 像担持体表面を帯電手段により帯電し、該帯電された前記像担持体表面に露光手段により画像情報に対応した露光を行い静電潜像を形成し、該静電潜像を現像手段によりトナー現像してトナー像を形成し、内側に前記像担持体と対応させて転写部を構成すべく転写手段を配設して循環移動するベルト体に前記トナー像を直接転写した後、用紙に前記トナー像を一括転写し、その後用紙に転写したトナー像を定着器により定着する画像形成装置において、
前記転写手段によって前記ベルト体に転写されたレジスト調整チャートの濃度検出を行う濃度検出手段と、
前記濃度検出手段を回転移動させる回転移動手段と、
前記ベルト体の移動方向に平行に前記レジスト調整チャートが形成された時、前記濃度検出手段を90度回転移動した位置に移動して濃度検出を行い、前記ベルト体の移動方向に直交する方向に前記レジスト調整チャートが形成された時、前記濃度検出手段を初期位置に設置して濃度検出を行う制御手段と、
前記濃度検出手段による検知出力に従って印字位置調整を行う調整手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記ベルト体に前記トナー像を直接転写する構成に代えて、ベルト体上に用紙を担持し、該担持される用紙上に前記トナー像を転写し、該用紙上に転写されたトナー像を定着器により定着する画像形成装置であることを特徴とする請求項1、2、3、又は4記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004098532A JP2005284005A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004098532A JP2005284005A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005284005A true JP2005284005A (ja) | 2005-10-13 |
Family
ID=35182439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004098532A Withdrawn JP2005284005A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005284005A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100838880B1 (ko) * | 2002-07-30 | 2008-06-16 | 히다치 가세고교 가부시끼가이샤 | 접착재 테이프, 그 접속방법, 제조방법, 압착방법 |
US7657196B2 (en) * | 2007-02-02 | 2010-02-02 | Ricoh Company, Limited | Compact image forming apparatus with a moveable optical sensor |
JP2015206843A (ja) * | 2014-04-17 | 2015-11-19 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 |
-
2004
- 2004-03-30 JP JP2004098532A patent/JP2005284005A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100838880B1 (ko) * | 2002-07-30 | 2008-06-16 | 히다치 가세고교 가부시끼가이샤 | 접착재 테이프, 그 접속방법, 제조방법, 압착방법 |
US7657196B2 (en) * | 2007-02-02 | 2010-02-02 | Ricoh Company, Limited | Compact image forming apparatus with a moveable optical sensor |
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