JP2007178665A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト寄り調整機構の近傍に濃度調整機能を備えながら精度の高い濃度補正を行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】KCMYの色順で濃度調整モード設定(S1)。転写ベルト34上に濃度補正用パッチP1〜P8を印字(S2)。濃度センサ37で濃度パッチP(P1〜P8)と前後のベルト面を測定(S3)。「ベルト面基準出力値/(濃度パッチPの前のベルト出力+濃度パッチPの後のベルト面出力)/2)*パッチ出力」を計算、濃度センサ値を補正(S4)。補正された濃度センサ37の出力値と予め記憶されている基準濃度とを比較、トナー濃度を補正すべき現像バイアス値を算出し所定の記憶領域に格納(S5)、CMYKの各色の処理が完了したかを調べ(S6)、否なら(S6がNO)、処理S2に戻る。可なら(S6がYES)、濃度調整処理終了(S7)。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像形成装置に係わり、より詳しくはベルト寄り調整機構の近傍に濃度調整機能を備えた画像形成装置に関する。
近年、カラープリンタ装置(カラー画像形成装置)が広く使用されるようになっている。特にタンデム方式のカラー画像形成装置は印字速度に優れていることから注目されている。
このような方式の画像形成装置では、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)の3色、又はブラック(K)を含めた4色の画像を順次転写し、重ね合わせて定着処理を行い、画像形成を行う。
ところで、この形式の画像形成装置では、副走査方向に移動する転写媒体(用紙)に画像形成を行うため、各色の位置合わせに精度を要する。また、カラー画像形成装置においては色合いも重要であり、一色のトナー濃度でも基準よりずれていると合成色の色合いが異なったものとなる。
したがって、上記のようなカラー画像形成装置においては、画像の整合、色合いの整合を図る必要がある。
そのような色合いの整合(トナーの付着量の調整)については、感光体ドラムに形成されたトナーの付着量を測定する濃度センサを用いるものが知られている。(例えば、特許文献1参照。)
この特許文献1の技術は、濃度センサの発光部から照射した光の、正反射成分と乱反射成分を受光部で検出し、その正反射成分と乱反射成分の差分からドラム上やベルト上のトナー付着量を検出している。
ベルト上のトナー付着量の検出に限っていえば、ベルト上に各色に濃淡複数種類の濃度パッチを作成して、この濃度パッチを濃度センサで測定する方法もよく知られている。
図13は、そのような従来のベルト(用紙搬送ベルト又は中間転写ベルト)上に濃淡複数種類の濃度パッチを形成してその濃度を濃度センサで測定する場合の一般的は方法を示す図である。
同図に示すベルト1は、駆動ローラ2と従動ローラ3に掛け渡されて、駆動ローラ2により駆動され、矢印aで示すように反時計回り方向に循環移動する。その上移動部に、不図示の画像形成部によりテスト用チャートとなる濃度パッチ4が形成されている。
そして、駆動ローラ2の外側面に近接して、濃度センサ5が不図示の本体フレームに固定されて配置されている。同図の状態からベルト1が循環移動するに従って濃度パッチ4が搬送されて移動し、濃度センサ5の検知領域を通過して、濃度パッチ4の濃度が計測される。
この計測された濃度値は、予め制御部の記憶装置に記憶されている基準濃度値と比較され、双方間に差が生じていれば、その差を補償するように濃度の補正が行われる。
ところで、上記のようにトナー付着量を検出する濃度センサ5は、照射部から照射した光の正反射成分と乱反射成分の差分を受光部で検出してトナーの量を測定している。したがって、濃度センサ5からベルト測定面までの距離や、濃度センサ5とベルト測定面との角度が変化すると、測定結果も変動することがある。
図14(a),(b) は、ベルトには必須の装置として設けられているベルト寄り調整機構の1例を示す図である、同図(c) は、濃度測定時に発生する不具合を説明する図である。
尚、ベルト寄り調整機構は種々のものが実用化されているが、同図(a),(b) に示す方式が、構成が簡便で最も広く使用されている方式である。
この方式は、ベルト1を掛け渡されている複数のローラのうちの1個のローラでベルト寄りを矯正する。同図(a) は駆動ローラ2を示しており、この駆動ローラ2は不図示の駆動系に連結されている回転軸の一端6aを、固定点7に位置決めされ、他端6bが上下左右に揺動するようになっていて、ベルト寄り調整機構を兼ねている。
すなわち、同図(b) に示すように、回転軸の他端6bは、上最大位置6b´と下最大位置6b" との間を揺動する。
同図(a),(b) には図示を省略した図13に示すベルト1が、図14(b) で右方に寄っていることがベルトセンサで検出されると、回転軸の他端6bは上最大位置6b´方向に移動してベルトを左方に移動させる。
それとは逆にベルト1が、図14(b) で左方に寄っていることがベルトセンサで検出されると、回転軸の他端6bは、下最大位置6b" 方向に移動してベルトを右方に移動させる。
ところが、図14(c) に示すように、回転軸の他端6bが上下いずれかに移動すると、他端6b側の駆動ローラ2の端部も上下いずれかに揺動する、駆動ローラ2の端部が上下いずれかに揺動すると、ベルト1上に形成されている濃度パッチ4(図13参照)と濃度センサ5との位置関係、及び濃度パッチ4に対する濃度センサ5からの照射光及び濃度センサ5によって検出される反射光の角度関係が変動する。
このように、濃度センサ5から測定面までの距離または濃度センサと測定面との角度が変化した場合、濃度センサ5の測定結果が変動してしまい、正しい濃度補正が行われなくなるという問題が発生する。
図15(a),(b) は濃度パッチと濃度センサの出力の対応関係を示す図である。同図(a) は横軸にパッチ番号を示し、縦軸に濃度センサの出力を示している。同図(a) に示す黒四角のプロットは、ベルト1が基準位置つまり中心位置にあるときの、パッチ番号1番から8番までの濃度パッチに対応する濃度センサの出力を示している。
また、同図(a) の黒三角のプロットは、ベルト1が基準位置から上又は下に離れたときの、パッチ番号1番から8番までの濃度パッチに対応する濃度センサの出力を示している。
同図(a) に示すように、ベルト寄り調整機構が働いて、駆動ローラ2の回転軸の他端6bが上下いずれかに移動すると、濃度センサの出力が正しい値よりも低い値を出力することが判明する。
また、同図(b) は、横軸に濃度パッチが展開されている測定ポイントを示し、縦軸にパッチ番号1番から8番までの濃度パッチに対応する濃度センサの出力を示している。この測定ポイントによる濃度パッチ対応の濃度センサ出力の特性図は、後述する本発明の濃度センサの検知方式と比較するために示したものである。
図16は、濃度センサがベルト寄り調整機構の動作から影響を受けないようにした従来の画像形成装置の構成を示す断面図である。同図に示す画像形成装置8は、4つの画像形成ユニット9を有する画像形成部と、この画像形成部の下方に配置された中間転写ベルト11、その中間転写ベルト11の更に下方に配置された給紙部12を備えている。
中間転写ベルト11は、駆動ローラ13と従動ローラ14に掛け渡され、下部のほぼ中央内側に配置されてテンションローラ15によって張設されている。このテンションローラ15に対し中間転写ベルト11を挟んで転写ローラ16が対向配置されている。
この画像形成装置8は、転写部を中間転写ベルト11の下部中央に配置したことにより、従動ローラ14にベルト寄り調整機構を設け、代わって駆動ローラ13を位置固定して、この駆動ローラ13に近接して濃度センサ17が設けられている。
画像形成部により4色のカラー画像をベルト面に形成された中間転写ベルト11が転写部に循環移動してくるタイミングで、給紙部12に収容されている用紙が搬送路18に沿って給送され、中間転写ベルト11からカラー画像を転写される。
カラー画像を転写された用紙は、そのまま搬送路18に沿って搬送され、定着部19を通過しながら、熱と圧力で転写画像を紙面に定着されて、上部排紙トレー21上に排出される。
特開平06−250480号公報(要約、図1、図2参照)
ところで、上記画像形成装置8の構成は、転写部を中間転写ベルト11の下部中央に配置したことにより、装置全体が上下に伸びて腰高な構成となっている。
また、本来は転写部となるべき従動ローラ14にベルト寄り調整機構を設けたことにより、その近傍を通過する搬送路18が横に膨らんで配置されることになり、装置全体が横方向に大きくなっている。
このように、ベルトに対して濃度センサを配置すべき位置が限られているため濃度センサがベルト寄り調整機構の動作に影響を受けないようなハード構成にすると装置全体が大型化するという問題があった。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、ベルト寄り調整機構の近傍に濃度調整機能を備えながら精度の高い濃度補正を行うことができる画像形成装置を提供することである。
先ず、第1の発明の画像形成装置は、黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色により個々に画像を形成し、それら個々の画像を重ねたカラー画像を転写ベルト上に形成するカラー画像形成手段と、該カラー画像形成手段により形成されたカラー画像を上記転写ベルトから用紙に転写する転写手段と、上記転写ベルトの寄りを調整するベルト寄り調整手段と、を備えた画像形成装置であって、上記各色の基準濃度値と上記転写ベルト面の基準濃度値とを保持する基準濃度値保持手段と、上記各色の濃度補正用パッチを上記転写ベルトに形成する濃度補正用パッチ形成手段と、上記ベルト寄り調整手段の近傍で上記各色の濃度補正用パッチと該濃度補正用パッチ近傍の上記転写ベルト面の濃度とを読み取る濃度センサと、該濃度センサにより読み取られた上記転写ベルト面の濃度と上記基準濃度値保持手段に保持される上記転写ベルト面の基準濃度値とから濃度補正値を算出する補正値演算手段と、該補正値演算手段により算出された濃度補正値に基づいて上記濃度センサにより読み取られた上記各色の濃度補正用パッチに対する上記濃度センサの出力値を補正する濃度センサ出力値補正手段と、該濃度センサ出力値補正手段の補正値に基づいて上記各色の画像形成時の現像バイアスを可変する高圧電荷発生部と、を備えて構成される。
次に、第2の発明の画像形成装置は、黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色により個々に画像を形成し、それら個々の画像を重ねたカラー画像を転写ベルト上に形成するカラー画像形成手段と、該カラー画像形成手段により形成されたカラー画像を上記転写ベルトから用紙に転写する転写手段と、上記転写ベルトの寄りを調整するベルト寄り調整手段と、を備えた画像形成装置であって、上記各色の基準濃度値を保持する基準濃度値保持手段と、上記各色の濃度補正用パッチを上記転写ベルトに形成する濃度補正用パッチ形成手段と、上記ベルト寄り調整手段に一体に連結され該ベルト寄り調整手段の移動に応じて移動し、上記各色の濃度補正用パッチの濃度を読み取る濃度センサと、該濃度センサにより読み取られた上記濃度補正用パッチの濃度と上記基準濃度値保持手段に保持される基準濃度とにより濃度補正値を算出する補正値演算手段と、該補正値演算手段により算出された濃度補正値に基づいて上記濃度センサにより読み取られた上記各色の濃度補正用パッチに対する上記濃度センサの出力値を補正する濃度センサ出力値補正手段と、該濃度センサ出力値補正手段の補正値に基づいて上記各色の画像形成時の現像バイアスを可変する高圧電荷発生部と、を備えて構成される。
更に、第3の発明の画像形成装置は、黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色により個々に画像を形成し、それら個々の画像を重ねたカラー画像を転写ベルト上に形成するカラー画像形成手段と、該カラー画像形成手段により形成されたカラー画像を上記転写ベルトから用紙に転写する転写手段と、上記転写ベルトの寄りを調整するベルト寄り調整手段と、を備えた画像形成装置であって、上記各色の基準濃度値を保持する基準濃度値保持手段と、上記各色の濃度補正用パッチを上記転写ベルトに形成する濃度補正用パッチ形成手段と、上記ベルト寄り調整手段の近傍で上記各色の濃度補正用パッチの濃度を読み取る濃度センサと、上記ベルト寄り調整手段の移動方向と移動量を検出する位置センサと、上記濃度センサにより読み取られた上記各色の濃度補正用パッチの濃度値を上記基準濃度値と上記位置センサの検出値とに基づいて補正する濃度センサ出力値補正手段と、該濃度センサ出力値補正手段の補正値に基づいて上記各色の画像形成時の現像バイアスを可変する高圧電荷発生部と、を備えて構成される。
上記第1〜第3の発明の画像形成装置は、いずれも、例えば、ベルト定着ユニットに、ベルト内においてトナーを用紙に溶融させる定着ローラの下流側に配置され、直径が15mm以下で且つ上記ベルトとの接触角度が90°以下である用紙分離用ローラを備えて構成され、また、例えば、ベルト定着ユニットに、トナーを用紙に溶融させる定着ローラ内においてバックアップローラと対向する位置に配置されて回転する複数のローラを備えて構成される。
第1の発明によれば、濃度パッチ周囲のベルト面の濃度センサ出力からベルト寄り調整機構を兼ねるベルト駆動ローラの動きを検出して濃度パッチの測定データを補正するので、ベルト寄り調整機構の近傍に濃度調整機能を備える小型化された構成であるにもかかわらず精度の高い濃度補正を行うことができるという利点がある。
また、第2の発明によれば、ベルト寄り調整機構を兼ねるベルト駆動ローラの動きと同じように濃度センサが動くように構成するので、濃度センサとベルト面距離や角度が常に変わらず、これにより、濃度パッチを常に正しく測定することができ、したがって、濃度パッチの測定データを補正することなく濃度補正ができるという利点がある。
また、第3の発明によれば、ベルト寄り調整機構を兼ねるベルト駆動ローラの動きを位置センサで検出して、その位置データから濃度パッチの測定データを補正するので、濃度補正の精度が向上するという利点がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1における濃度調整機能を備えたカラー画像形成装置(以下、単にプリンタという)の内部構成を説明する断面図である。
図1に示すプリンタ20は、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置であり、画像形成部22、中間転写ベルトユニット23、及び給紙部24で構成されている。
上記画像形成部22は、同図の右から左へ4個の画像形成ユニット25(25M、25C、25Y、25K)を多段式に並設した構成からなる。
上記4個の画像形成ユニット25のうち上流側(図の右側)の3個の画像形成ユニット25M、25C及び25Yは、それぞれ減法混色の三原色であるマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の色トナーによるモノカラー画像を形成し、画像形成ユニット25Kは、主として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラック(K)トナーによるモノクロ画像を形成する。
上記の各画像形成ユニット25は、トナー容器(トナーカートリッジ)に収納されたトナーの色を除き全て同じ構成である。したがって、以下ブラック(K)用の画像形成ユニット25Kを例にしてその構成を説明する。
画像形成ユニット25は、最下部に感光体ドラム27を備えている。この感光体ドラム27は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム27の周面近傍を取り巻いて、クリーナ28、帯電ローラ29、印字ヘッド31、及び現像器32の現像ローラ33が配置されている。
現像器32は、上部のトナー容器に同図にはM、C、Y、Kで示すようにマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のいずれかのトナーを収容し、中間部には図では定かに示していないが下部へのトナー補給機構を備えている。
また、現像器32の下部には側面開口部に上述した現像ローラ33を備え、内部にトナー撹拌部材、現像ローラ33にトナーを供給するトナー供給ローラ、現像ローラ33上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備えている。
中間転写ベルトユニット23は、本体装置のほぼ中央で図の左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の転写ベルト34と、この転写ベルト34を掛け渡されて転写ベルト34を図の反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ35と従動ローラ36を備えている。
上記の転写ベルト34は、トナー像を直接ベルト面に転写(一次転写)されて、そのトナー像を更に用紙に転写(二次転写)すべく用紙への転写位置まで搬送するので、ここではユニット全体を中間転写ベルトユニットといっている。
この中間転写ベルトユニット23は、特には図示しないが、転写ベルト34のループ内にベルト位置制御機構を備えている。ベルト位置制御機構は、転写ベルト34を介して感光体ドラム27の下部周面に押圧する導電性発泡スポンジから成る一次転写ローラ38を備えている。
ベルト位置制御機構は、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の3個の画像形成ユニット25M、25C及び25Yに対応する3個の一次転写ローラ38を鉤型の支持軸を中心に同一周期で回転させる。
そして、ベルト位置制御機構は、ブラック(K)の画像形成ユニット25Kに対応する1個の一次転写ローラ38を上記3個の一次転写ローラ38の周期と異なる回転周期で回転させて転写ベルト34を感光体ドラム27から離接させる。
すなわち、ベルト位置制御機構は、中間転写ベルトユニット23の転写ベルト34の位置を、フルカラーモード(4個全部の一次転写ローラ38が転写ベルト34に当接)、モノクロモード(画像形成ユニット25Kに対応する一次転写ローラ38のみが転写ベルト34に当接)、及び全非転写モード(4個全部の一次転写ローラ38が転写ベルト34から離れる)に切換える。
上記の中間転写ベルトユニット23の上面部のベルト移動方向最下流側に近接して濃度センサ37が、本体装置のフレームに固定して配置されている。
また、上記の中間転写ベルトユニット23には、上面部のベルト移動方向最上流側の画像形成ユニット25Mの更に上流側に、ベルトクリーナ39が配置されている。ベルトクリーナ39は転写ベルト34上に残留する廃トナーを不図示の廃トナー容器に回収する。
給紙部24は、給紙カセット41を備え、給紙カセット41の給紙口(図の右方)近傍には、用紙取出ローラ42、給送ローラ対43、待機搬送ローラ対45が配置されている。
待機搬送ローラ対45の用紙搬送方向(図の鉛直上方向)には、転写ベルト34を介して従動ローラ36に圧接する二次転写ローラ46が配設されて、用紙への二次転写部を形成している。
この二次転写部の下流(図では上方)側にはベルト式定着装置47が配置されて、ベルト式定着装置47の更に下流側には、定着後の用紙をベルト式定着装置47から搬出する搬出ローラ対48が配設されている。搬出ローラ対48は、ベルト式定着装置47から搬出した用紙を上部排紙トレー49上に排出する。
図2は、上記構成のプリンタ10における、内部の回路構成を示す図である。同図において、回路構成は、インターフェイス(I/F)51、プリンタコントローラ部52、EEPROM53、ROM54、操作パネル55、ヘッドコントローラ部56で構成されている。
プリンタコントローラ部52には、本体装置10の内部の適宜の位置に配設されている温湿度センサ57と図1に示した濃度センサ37が接続されている。また、図1には図示を省略したが、高圧電源を含む高圧ユニット58が接続されている。また、他方のヘッドコントローラ部56には、図1に示した4個の印字ヘッド31が接続されている。
インターフェイス(I/F)51は不図示のホスト機器から送られてくる印刷データを入力し、印刷データの中の画像データをヘッドコントローラ部56に出力し、印刷データの中のコマンドをプリンタコントローラ部52に出力する。
EEPROM53には後述する各種の基準濃度データや濃度の補正の調整値などが記憶され、ROM54には印刷プログラムや、制御プログラムが記憶されている。
ヘッドコントローラ部56には、特には図示しないが、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、クロ(K)に対応する4つの領域で構成されたフレームメモリを備えている。ヘッドコントローラ部56は、インターフェイス(I/F)51から入力される画像データに基づいて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、クロ(K)のビットマップデータを作成する。
そして、イエロー(Y)のビットマップデータはフレームメモリのイエロー(Y)の記憶エリアに記憶され、マゼンタ(M)のビットマップデータはフレームメモリのマゼンタ(M)の記憶エリアに記憶され、シアン(C)のビットマップデータはフレームメモリのシアン(C)の記憶エリアに記憶され、クロ(K)のビットマップデータはフレームメモリのクロ(K)の記憶エリアに記憶される。
プリンタコントローラ部52は、本例のプリンタ10の印刷制御及びシステム制御を行うCPUを備えた中央制御部であり、特には図示しないが、時間カウンタ、数値カウンタ、レジスタ等が内蔵され、ROM54に記憶されているプログラムに従って各部の制御を行う。
このプリンタコントローラ部52は、操作パネル55に設けられた不図示のキー操作部からの操作信号を入力し、また、これも不図示の表示部に表示信号を出力する。
そして、プリンタコントローラ部52は、インターフェイス(I/F)51から供給されるコマンドに基づいて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、クロ(K)毎に、印字指令をヘッドコントローラ部56に出力する。
ヘッドコントローラ部56は、上記の印字指令に基づいて、イエロー(Y)の印字データを画像形成ユニット25Kの印字ヘッド31に供給し、マゼンタ(M)の印字データを画像形成ユニット25Mの印字ヘッド31に供給し、シアン(C)の印字データを画像形成ユニット25Cの印字ヘッド31に供給し、クロ(K)の印字データを画像形成ユニット25Kの印字ヘッド31に供給する。そして、各画像形成ユニット25によって前述の各色の印字が行われる。
また、ヘッドコントローラ部56は、上記の印字データを各印字ヘッド31に供給すると共に、その実印字ドット数等を、プリンタコントローラ部52に通知する。
図3(a),(b) は、上記画像形成装置10のプリンタコントローラ部52において処理される濃度補正時の濃淡8種類の濃度パッチの印字画素の構成(仕様)を示す図である。
同図(a) は上から下に濃い方から淡い方へ番号1番から4番までの4種類の濃度パッチP1〜P4を示し、同図(b) は、上から下に、上記の次に濃い方から淡い方へ番号5番から8番までの4種類の濃度パッチP5〜P8を示している。いずれの濃度パッチP(P1〜P8)も8×8画素から成っている。
図4(a) は、上記の番号1番から8番までの濃淡8種類の濃度パッチP1〜P8が、画像形成ユニット25によって生成され転写ベルト34上に転写された状態を示す平面図であり、同図(b) は、その側面図である。
転写ベルト34は、同図(a) に矢印bで示すように濃度センサ37方向に走行する。したがって、濃度パッチP1〜P8は、濃度センサ37によって、濃色の濃度パッチP1から順次淡い色の濃度パッチP2、P3、・・・、P8へと検知されていく。
また、図4(b) に示すように、本例の画像形成装置10の構成では、ベルト寄り調整機構は駆動ローラ35が兼ねるように構成されている。これにより、駆動ローラ35は、転写ベルト34の寄りを調整するために、その回転軸の同図(b) の奥行き方向向う側の端部を一定に位置決めされ、図面奥行き方向手前側の軸端部を図の矢印cで示すように上下動させる。
このように、ベルト寄り調整機構を駆動ローラ35側に設けるのは、ベルト寄り調整のために転写ベルト34が上下する部分を、画像を最終的に用紙へ転写する2次転写部分を構成する従動ローラ36側に構築できないからである。
本例において、濃度センサ37は、図15(b) に示したように測定ポイントを計測しながら濃度パッチP1〜P8のパッチ面だけの濃度を検出するのではなく、濃度パッチ面とその前後の周囲の転写ベルト34の面の濃度も検出する。
図5は、本例における濃度センサ37による濃度検出値の例を示す図である。同図は横軸に測定ポイントを示し、縦軸にセンサ出力を示しているが、横軸に示す測定ポイントは、濃度パッチP1〜P8のパッチ面だけの濃度を検出するためのものではなく、参考までに示しているだけである。
図5の縦軸のセンサ出力に示すように、転写ベルト面に対応する濃度センサ37の出力は出力Hを除いて全て180を示している。これは、転写ベルト34の面に対応する濃度センサ37の出力が180(基準値)になるように、濃度センサ37の感度調整が予めなされているためである。
そして、濃度パッチP7とP8の間の転写ベルト面対応の濃度センサ出力Hが、およそ170と低下しているのは、ベルト寄りを補正するためにベルト寄り調整機構によって駆動ローラ35の軸端が上下いずれかに移動したためである。そして、これによって転写ベルト34の測定面と濃度センサ37との距離及び角度が変位したためである。
したがって、転写ベルト面対応の濃度センサ出力Hの前後の濃度パッチP7とP8の濃度センサ出力も正常値を示していないことは明らかである。この補正方法(濃度調整方法)について以下に説明する。
尚、以下に述べる濃度調整は、電源投入時、使用環境変動時、消耗品交換時、規定印字枚数を印字後等に行われる。
図6は、画像形成装置10のプリンタコントローラ部52において処理される濃度調整時の処理を示すフローチャートである。
先ず、KCMYの色の順で、濃度調整を行うように調整モードが設定される(S1)。これにより、以下に述べる濃度調整が先ず黒(K)から開始される。
上記に続いて、転写ベルト34上に濃度補正用チャートを印字する(S2)。この処理では、黒(K)の図3(a),(b) に示した濃度パッチP1〜P8が画像形成ユニット25Kで生成され、その濃度パッチP1〜P8が図4(a),(b) に示したように転写ベルト34に転写される。
次に、プリンタコントローラ部52は、濃度センサ37でチャートと周辺ベルト面を測定する(S3)。
この処理では、例えば図5に示したような濃度パッチP1〜P8に対応する測定信号と、各濃度パッチ間の転写ベルト面に対応する測定信号とが濃度センサ37からプリンタコントローラ部52に出力される。
プリンタコントローラ部52は、濃度センサ37の上記出力に基づいて「(180/((ベルト面A出力+ベルト面B出力)/2))*パッチ出力」を計算し、濃度センサ値を補正する(S4)。
この処理では、補正対象となっている濃度パッチPn(n=1、2、・・・、8)に先行する転写ベルト面に対応する濃度センサ37の出力(ベルト面A出力)と濃度パッチPnの後に続く転写ベルト面に対応する濃度センサ37の出力(ベルト面B出力)とが加算され、この加算値が2で除算される。
これにより、濃度パッチPnの前後の転写ベルト面に対応する濃度センサ37の出力の平均値が算出される。そして、その平均値で転写ベルト面対応出力の基準値である180が除算されて、転写ベルトが変位したことによる濃度センサ37の出力の差分が算出される。
この差分に濃度パッチPnに対応する濃度センサ37の出力値が乗算されることにより、濃度センサ37の出力値が補正される。
続いて、プリンタコントローラ部52は、上記補正された濃度センサ37の出力値と、予めEEPROM53に記憶されている基準濃度とを比較し、トナー濃度を補正すべき現像バイアス値を算出して、この算出した現像バイアス値をEEPROM53の所定の記憶領域に格納する(S5)。
この処理では、基準濃度と比較された濃度パッチPnの印字濃度が基準濃度よりも薄い時は、薄い分濃度を濃くする現像バイアスに設定し、印字濃度が濃い時は濃い分濃度を薄くする現像バイアスに設定して濃度が調整される。
これにより、画像形成時には、黒(K)の画像が正しく再現される。
次に、プリンタコントローラ部52は、CMYKの各色について上記の処理が完了したか否かを調べ(S6)、まだ、完了していなければ(S6がNO)、処理S2に戻って、処理S2〜S6により、次の色の濃度調整を行う。
処理S6の判別がNOとなって処理S2〜S6が繰り返されることによりCMYKの各色について濃度調整処理が完了すると(S6がYES)、この濃度調整処理が終了される(S7)。
図7(a) は、上記の処理S3における濃度パッチPnに前後する転写ベルト面に対応する濃度センサ37の出力(ベルト面出力)の値と、当該濃度パッチPnに対応する濃度センサ37の出力(センサ出力補正前)の値と、処理S4において補正された濃度センサ37の出力(センサ出力補正後)の値を示す図表である。
同図(a) に示すように、Hに対応するベルト面出力が基準値180から大きくずれて、164.00となっている。このベルト面出力と基準値とによって、濃度パッチP7に対応するセンサ出力補正前の値128.40が、大きく修正されてセンサ出力補正後の値134.72となっている。
濃度パッチP8についても同様にセンサ出力補正前の値150.67が、大きく修正されてセンサ出力補正後の値157.83となっている。
他の濃度パッチについても、前後のベルト面出力が基準値よりも、やや低く若干の修正はされているが、濃度パッチP7やP8のように大きな補正ではない。
図7(b) には、上記の図表から得られるセンサ出力補正前の値(×印のプロット)とセンサ出力補正後の値(○印のプロット)のグラフである。濃度パッチP7とP8のセンサ出力補正前の基準からずれた値が、センサ出力補正後の値では、直線状に伸びる正しい値となって示されている。
このように、ベルト寄り調整機構を備えた駆動ローラのベルト面からの濃度パッチ測定でも、濃度パッチだけでなくベルト面の濃度も同時に観測することによってセンサ出力を正しく補正することができ、これにより実画像形成時には、正しい濃度の画像が形成されるように現像バイアスを補正することが可能となる。
(実施形態2)
図8(a) は、実施形態2におけるプリンタの濃度補正機構を示す斜視図であり、同図(b) は、その側面図である。尚、プリンタ本体のハード構成は、濃度補正機構の部分を別にすれば図1及び図2に示したプリンタ20と同一である。
また、図8(a),(b) には、図1及び図4で示した構成と同一の構成又は機能の部分には、図1及び図4と同一の番号を付与して示している。
図8(a),(b) に示すように、本例の濃度補正機構おいては、駆動ローラ35の支持軸59に、逆コの字状の保持部材61が固定して連結されている。この保持部材61の中央部に、濃度センサ37が転写ベルト34の端部に対向して固定されている。
同図(b) に示すように、駆動ローラ35は、転写ベルト34の寄りを調整するために、その支持軸59の図面奥行き方向向う側端部を一定に位置決めされ、図面奥行き方向手前側の端部を図の矢印dで示すように上下に揺動する。
濃度センサ37は、保持部材61を介して駆動ローラ35の支持軸59に固定されているので、駆動ローラ35の支持軸59が矢印dで示すように上下に揺動すると、その揺動に応じて濃度センサ37も矢印eで示すように上下に揺動する。
つまり、ベルト寄り調整機構が働いて転写ベルト34の駆動ローラ35外周面に接するベルト部が上下しても、濃度センサ37も同じく上下するので、濃度パッチPnを精度良く測定できる。
この場合は、測定された濃度パッチPnに対応する濃度センサ37の出力値を補正する必要はなく、濃度センサ37の出力値をそのままEEPROM53内に格納されている基準濃度値と比較する。
そして、濃度センサ37の出力値が示す濃度が基準濃度よりも薄い時は薄い分濃度を濃くする現像バイアスに設定する。また、濃度センサ37の出力値が示す濃度が基準濃度よりも濃い時は濃い分濃度を薄くする現像バイアスに設定して、印字実行時の濃度を調整する。
(実施形態3)
図9は、実施形態3におけるプリンタの内部の回路構成を示す図である。尚、プリンタのハード構成は、濃度補正機構の部分を別にすれば図1及び図2に示したプリンタ20と同一である。
図9において、回路構成は、図2に示した回路構成にローラ位置センサ62が追加されている。他の部分は図2に示した回路構成と同一であるので、番号の図示と説明は省略する。
図10(a) は、実施形態3におけるプリンタの濃度補正機構を示す斜視図であり、同図(b) は、その側面図、同図(c) はローラ位置センサの出力を示す図である。
尚、プリンタ本体のハード構成は、濃度補正機構の部分を別にすれば図1及び図2に示したプリンタ20と同一である。また、図10(a),(b) には、図1及び図4で示した構成と同一の構成又は機能の部分には、図1及び図4と同一の番号を付与して示している。
図10(a),(b) に示すように、本例の濃度補正機構においては、駆動ローラ35の支持軸59の上下動の距離を検出するローラ位置センサ62が、不図示の本体フレームに固定されて支持軸59の真下に配設されている。また、濃度センサ37の配置は、図4(a),(b) の場合と同一である。
本例においては、図10(b) の矢印fに示すように、駆動ローラ35の支持軸59が上最大位置と下最大位置との間を揺動すると、同図(c) に示すようにローラ位置センサ62の出力が変動する。
同図(c) は、横軸に駆動ローラ35の支持軸59の上最大位置と下最大位置間を14等分し、下位置から上位置までを「1」から「15」の数値で示している。そして縦軸に下位置「1」から上位置「15」に対応するローラ位置センサ62の出力を示している。
同図(c) に示すように、ローラ位置センサ62の出力は下位置「1」から上位置「15」まで直線的に変化する。
本例のこの構成において、駆動ローラ35の支持軸59の位置を、ローラ位置センサ62が検出し、その検出データをもとに、濃度パッチPnに対応する濃度センサ37の出力データを補正することができ、濃度補正が正確に行われる。
尚、上記の実施形態1〜3では、濃度センサ37は正反射成分と乱反射成分の差分を検出しトナーの量を測定するとしたが、これに限ることなく、正反射分成分のみで濃度を検出する濃度センサ、または乱反射分成分のみで濃度を検出する濃度センサでも良い。
(実施形態4)
ところで上記プリンタにおける定着装置においては、以下のような構成になっている。
図11(a),(b) は、実施形態4としての定着装置の構成を2例示す図である。同図(a) に示す定着装置63は、ベルト定着方式を採用しており、ヒータ64、ヒータローラ65、定着ベルト66、定着ローラ67、プレスローラ68、及び分離軸69から構成されている。
図11(a) に示すように、ヒータ64はヒータローラ65の中に装着されている。定着ベルト66は、図の反時計回り方向に回転している。用紙は搬送ルート71に従って図の下から上に搬送される。
ヒータ64により加熱されたヒータローラ65は、定着ベルト66を加熱する。定着ローラ67は、プレスローラ68と協働して、プレスローラ68と定着ベルト66の間を通過する用紙上のトナー像を、熱と圧力で用紙に定着させる。
定着の終了した用紙は、プレスローラ68と定着ベルト66の回転によって定着部から上方に送出される。
上方に送出された用紙は、分離軸69が形成する大きい曲率のために容易に定着ベルト66から分離され、搬出ローラ対48に搬送を引き継がれて機外に排出される。
このように、分離軸69は、定着の終了した用紙が定着ベルト66に巻き付かないように、用紙を定着ベルト66から強制的に剥がす役目を果たしている。
上記の分離軸69は、大きい曲率を必要とするので直径15mm以下、定着ベルト66との接触角度は90°以下が望ましい。こうして定着部を通過後の用紙は定着ベルト66より分離され、搬出ローラ対48により搬送を引き継がれ上部排紙トレー49上に排出される。
尚、定着ローラ67が、小径のローラであれば定着ローラ67を通過直後で、用紙は容易に分離されるが、定着ローラ67を小径のローラにすると把持部の領域を十分に採れず定着性が悪くなる。
把持部の幅広い領域を必要とする高速機には、従来の定着ローラ67だけの構成では、十分な幅広い領域の把持部を確保できない。そうかといって、幅広い把持部を確保出来るスポンジローラで定着ローラを構成すると耐久性に問題が残る。
また、爪分離方式の定着装置であると、用紙によって分離爪が押され定着ローラが傷つけられる虞がある。また、分離爪と定着ローラとの接触部の痕が画像に現れやすく画像品質を低下させる虞もある。
また、用紙の巻付きを検出するセンサ(フォトセンサ)を使用する例も見られるがフォトセンサを使用するとコスト高となる。
上記のような不具合を解消するために本例においては図11(a) に示すように小径の分離軸69が設けられたものである。
尚、このような小径の分離軸69に代えて、図11(b) に示すように、分離ステー72に置き換えても良い。
ただし、分離ステー72は回転しないので、定着ベルト66の裏面との摩擦抵抗が生じる。したがって、分離ステー72の表面には、摩擦係数の小さい且つ摺動性の高い樹脂を用いるか、又は板金の表面にテフロン(登録商標)等の塗装又はテープを貼着したものが好ましい。
いずれにしても、定着ローラへの用紙の巻付きは、軽度の巻付きでも用紙ジャムを引き起こしやすく、その後の回復処理に手間取ることになる。重度の巻付きだと定着装置を分解しなければならない状態に陥ることになる。
この不具合を、本例の図11(a),(b) に示す小径の分離軸69又は分離ステー72の配設によって容易に解消することができる。
図12(a),(b) は、実施形態4としての定着装置の他の構成を2例示す図である。同図(a) に示す定着装置は、ヒータ73を中心部に内蔵したドラム状板金74、ドラム状板金74の変形部に保持されるローラ保持部材75、このローラ保持部材75に保持された二個の定着ローラ76a及び76bを内蔵した円筒状の定着ベルト77を備えている。
そして、この円筒状の定着ベルト77内の上記二個の定着ローラ76a及び76bに対向してバックアップローラ78が配置されている。このバックアップローラ78は他のヒータ79を内蔵している。
上記のドラム状板金74は、伝熱性の良いアルミニウム等の材質から成り、定着ベルト77との摩擦抵抗を軽減するように、ドラム状板金74の外側は表面精度を高め、更にグリース塗布を行うにようしても良い。
上記の定着ベルト77は、バックアップローラ78により、同方向に回転するように設定されている。定着ベルト77の材質は、ポリイミドで構成されている。
定着ローラ76aと定着ローラ76bは、バックアップローラ78との対向部における用紙把持面を広くするために、バックアップローラ78に対向して並列に配置されている。また、定着ローラ76aとローラ76bは、定着ベルト77に負荷をかけないように双方ともに回転している。
また、バックアップローラ78は、その中心が、定着ローラ76aと定着ローラ76bが並列に配置された中間点を含む面内に配置されるように配設される。これにより、定着ローラ76aとバックアップローラ78との接点から、定着ローラ76bとバックアップローラ78との接点までに間に、用紙把持部が形成される。
用紙搬送ルート71に沿って搬送される用紙は、定着ローラ76a及び76bとバックアップローラ78との接点間において幅広く把持され、紙面に転写されているトナー像を熱と圧力で紙面に定着される。
このように、本案の定着装置は、ベルト定着方式を採用し、ドラム状板金74の中にヒータ73が装着されている。これにより、定着ベルト77が加熱されて、定着ローラ76a及び76bとバックアップローラ78との間を通過する。
バックアップローラ78は、内蔵するヒータ79により、ドラム状板金74内のヒータ73の熱量不足を補っている。
以上の構成で高速化等における定着把持部の把持不足が補える定着装置を提供することが可能となる。
図12(b) は、変形例として、ドラム状板金74の代わりにニッケル電鋳管81を定着ベルト77内に配置した例を示している。その他の構成及び動作は同図(a) の場合と同様である。
尚、定着ローラ76a及び76bは、上述したように回転するようにしてもよいが、回転しない構成としてもよい。その場合は、定着ベルト77と接する部分にテフロン(登録商標)シートを貼るか、PFAチューブで覆うなど、摩擦係数の小さな部材を介装するとよい。
実施形態1におけるベルト式定着装置を備えたカラー画像形成装置(プリンタ)の内部構成を説明する断面図である。 実施形態1におけるプリンタの内部の回路構成を示す図である。 (a),(b) は実施形態1におけるプリンタのプリンタコントローラ部において処理される濃度補正時の濃淡8種類の濃度パッドの印字画素の構成を示す図である。 (a) は実施形態1におけるプリンタにおいて濃淡8種類の濃度パッドが画像形成ユニットによって転写ベルト上に形成された状態を示す平面図、(b) はその側面図である。 実施形態1におけるプリンタの濃度センサによる濃度検出値の例を示す図である。 実施形態1におけるプリンタのプリンタコントローラ部において処理される濃度調整時の処理を示すフローチャートである。 (a) は濃度パッチに前後する転写ベルト面対応の濃度センサ出力(ベルト面出力)と当該濃度パッチ対応の濃度センサ出力(センサ出力補正前)と補正処理により補正された濃度センサ出力(センサ出力補正後)の値を示す図表、(b) はそのグラフである。 (a) は実施形態2におけるプリンタの濃度補正機構を示す斜視図、(b) はその側面図である。 実施形態3におけるプリンタの内部の回路構成を示す図である。 (a) は実施形態3におけるプリンタの濃度補正機構を示す斜視図、(b) はその側面図、(c) はローラ位置センサの出力を示す図である。 (a),(b) は実施形態4としての定着装置の構成を2例示す図である。 (a),(b) は実施形態4としての定着装置の他の構成を2例示す図である。 従来のベルト(用紙搬送ベルト又は中間転写ベルト)上に濃淡複数種類の濃度パッチを形成してその濃度を濃度センサで測定する場合の一般的は方法を示す図である。 (a),(b) はベルトには必須の装置として設けられているベルト寄り調整機構の1例を示す図、(c) は濃度測定時に発生する不具合を説明する図である。 (a),(b) は濃度パッチと濃度センサの出力の対応関係を示す図である。 濃度センサがベルト寄り調整機構の動作から影響を受けないようにした従来の画像形成装置の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 ベルト
2 駆動ローラ
3 従動ローラ
4 濃度パッチ
5 濃度センサ
6a 回転軸の一端
6b 回転軸の他端
7 固定点
8 画像形成装置
9 画像形成ユニット
11 中間転写ベルト
12 給紙部
13 駆動ローラ
14 従動ローラ
15 テンションローラ
16 転写ローラ
17 濃度センサ
18 搬送路
19 定着部
20 画像形成装置
21 上部排紙トレー
22 画像形成部
23 中間転写ベルトユニット
24 給紙部
25(25M、25C、25Y、25K) 画像形成ユニット
27(27m、27c、27y、27k) 感光体ドラム
28 クリーナ
29 帯電ローラ
31 印字ヘッド
32 現像器
33 現像ローラ
34 転写ベルト
35 駆動ローラ
36 従動ローラ
37 濃度センサ
38 一次転写ローラ
39 ベルトクリーナ
41 給紙カセット
42 用紙取出ローラ
43 給送ローラ対
45 待機搬送ローラ対
46 二次転写ローラ
47 ベルト式定着装置
48 搬出ローラ対
49 上部排紙トレー
51 インターフェイス(I/F)
52 プリンタコントローラ部
53 EEPROM
54 ROM
55 操作パネル
56 ヘッドコントローラ部
57 温湿度センサ
58 高圧ユニット
P(P1〜P8) 濃度パッチ
59 支持軸
61 保持部材
62 ローラ位置センサ
64 ヒータ
65 ヒータローラ
66 定着ベルト
67 定着ローラ
68 プレスローラ
69 分離軸
71 用紙搬送ルート
72 分離ステー
73 ヒータ
74 ドラム状板金
75 ローラ保持部材
76a、76b 定着ローラ
77 定着ベルト
78 バックアップローラ
79 ヒータ
81 ニッケル電鋳管

Claims (5)

  1. 黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色により個々に画像を形成し、それら個々の画像を重ねたカラー画像を転写ベルト上に形成するカラー画像形成手段と、該カラー画像形成手段により形成されたカラー画像を前記転写ベルトから用紙に転写する転写手段と、前記転写ベルトの寄りを調整するベルト寄り調整手段と、を備えた画像形成装置であって、
    前記各色の基準濃度値と前記転写ベルト面の基準濃度値とを保持する基準濃度値保持手段と、
    前記各色の濃度補正用パッチを前記転写ベルトに形成する濃度補正用パッチ形成手段と、
    前記ベルト寄り調整手段の近傍で前記各色の濃度補正用パッチと該濃度補正用パッチ近傍の前記転写ベルト面の濃度とを読み取る濃度センサと、
    該濃度センサにより読み取られた前記転写ベルト面の濃度と前記基準濃度値保持手段に保持される前記転写ベルト面の基準濃度値とから濃度補正値を算出する補正値演算手段と、
    該補正値演算手段により算出された濃度補正値に基づいて前記濃度センサにより読み取られた前記各色の濃度補正用パッチに対する前記濃度センサの出力値を補正する濃度センサ出力値補正手段と、
    該濃度センサ出力値補正手段の補正値に基づいて前記各色の画像形成時の現像バイアスを可変する高圧電荷発生部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色により個々に画像を形成し、それら個々の画像を重ねたカラー画像を転写ベルト上に形成するカラー画像形成手段と、該カラー画像形成手段により形成されたカラー画像を前記転写ベルトから用紙に転写する転写手段と、前記転写ベルトの寄りを調整するベルト寄り調整手段と、を備えた画像形成装置であって、
    前記各色の基準濃度値を保持する基準濃度値保持手段と、
    前記各色の濃度補正用パッチを前記転写ベルトに形成する濃度補正用パッチ形成手段と、
    前記ベルト寄り調整手段に一体に連結され該ベルト寄り調整手段の移動に応じて移動し、前記各色の濃度補正用パッチの濃度を読み取る濃度センサと、
    該濃度センサにより読み取られた前記濃度補正用パッチの濃度と前記基準濃度値保持手段に保持される基準濃度とにより濃度補正値を算出する補正値演算手段と、
    該補正値演算手段により算出された濃度補正値に基づいて前記濃度センサにより読み取られた前記各色の濃度補正用パッチに対する前記濃度センサの出力値を補正する濃度センサ出力値補正手段と、
    該濃度センサ出力値補正手段の補正値に基づいて前記各色の画像形成時の現像バイアスを可変する高圧電荷発生部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色により個々に画像を形成し、それら個々の画像を重ねたカラー画像を転写ベルト上に形成するカラー画像形成手段と、該カラー画像形成手段により形成されたカラー画像を前記転写ベルトから用紙に転写する転写手段と、前記転写ベルトの寄りを調整するベルト寄り調整手段と、を備えた画像形成装置であって、
    前記各色の基準濃度値を保持する基準濃度値保持手段と、
    前記各色の濃度補正用パッチを前記転写ベルトに形成する濃度補正用パッチ形成手段と、
    前記ベルト寄り調整手段の近傍で前記各色の濃度補正用パッチの濃度を読み取る濃度センサと、
    前記ベルト寄り調整手段の移動方向と移動量を検出する位置センサと、
    前記濃度センサにより読み取られた前記各色の濃度補正用パッチの濃度値を前記基準濃度値と前記位置センサの検出値とに基づいて補正する濃度センサ出力値補正手段と、
    該濃度センサ出力値補正手段の補正値に基づいて前記各色の画像形成時の現像バイアスを可変する高圧電荷発生部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. ベルト定着ユニットに、ベルト内においてトナーを用紙に溶融させる定着ローラの下流側に配置され、直径が15mm以下で且つ前記ベルトとの接触角度が90°以下である用紙分離用ローラを備えたことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の画像形成装置。
  5. ベルト定着ユニットに、トナーを用紙に溶融させる定着ローラ内においてバックアップローラと対向する位置に配置されて回転する複数のローラを備えたことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の画像形成装置。
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