JP2005283740A - 光学接続構造及びその作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光ファイバを整列溝に対して破損したりすることなく確実にかつ安全に導入することができ、接続作業を簡単にかつ良好に行うこと。
【解決手段】 整列部材1とピン状導入部材5、6とを用いて、光ファイバ3及び4を互いに接続するものであり、整列部材1の上面に設けられた整列溝2に、光ファイバ3及び4が互いに反対側から相対して挿入され、整列部材1上に整列溝2と直交する方向にピン状導入部材5、6が保持されると、そのピン状導入部材5、6により光ファイバ3の先端と光ファイバ4の先端とが整列溝2内に押圧され導入されることで、互いに位置合わせられるようになっている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、光学接続構造及びその作製方法に係り、特に、単心及び多心光ファイバを接続するのに好適な技術に関する。
光ファイバの軸方向の抜き差しを容易にしたプッシュ・プル方式が提案されており、単心接続用においては、FC、SC、MU、LC等、多心接続用としてはMPO、MPX、MTPタイプ等の接続部品が用いられている。
これらのプッシュ・プル式コネクタは、接続される光ファイバを軸方向に抜き差しするため、バックプレーン等の装置壁面に取り付けられたアダプタとの接続に関しては、簡便に光ファイバの接続を行うことができるが、プリント基板(例えば、マザーボード等)上や装置内での光ファイバの接続に用いる際には、筐体が大きく、また、抜き差し方向への作業スペースを多く必要とするため、光ファイバの配線密度が高くなると、スペース上の問題があった。そこで、より単純で省スペースの光学接続構造が求められている。
そのため、従来技術では、複数本の光ファイバを、他の複数本の光ファイバや、複数本の光導波路を有する基板等と一括して接続する、または、光スイッチ等で光ファイバを位置合わせするV字状等の溝で光ファイバを位置合わせするようにしているが、その際、光ファイバを溝内に固定する方法として、V字状等の溝内に光ファイバを挿入し、該溝の開口部上に平板によって蓋をしているのが実状である。
このような従来技術は、複数本の光ファイバを一度に固定する際に有効であり、さらには、蓋をなす平板が用いられてあってそれが光ファイバと面接触するために、両者の摩擦が大きくなり、光ファイバ軸方向の固定力が増す利点がある。
一方、この種に関連する技術として、一対の光ファイバの突き合わせ先端部同士を互いに突き合わせて接続する接続手段に、上面の中央部に形成されたベースと、このベースの上面側に装着される蓋体とを備えるものが提案され(例えば、特許文献1参照。)、また、厳しい寸法精度を要しなくとも光ファイバの先端同士を接続できる接続装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平成8−240731号公報(第2−4頁、図1−図3) 実公昭63−44802号公報(第2−4頁、第2図−第4図)
しかしながら、上記従来技術では、面精度に乏しい平板を用いた場合、複数本の光ファイバに均等に押圧力が働かず、不均一に作用してしまうことから、位置合わせを良好に行えないことがあった。
また、平板を用いていると、その平板と光ファイバ間の作用面積が広くなるため、圧力が小さくなり、光ファイバを溝に押し付けるために十分な力が得られないばかりでなく、その力が偏ることにより、1本の光ファイバに過剰な押圧力が働き、光ファイバが破損するという恐れがあった。
特許文献1に記載されたものは、狭持部の曲面の狭持突起が、光ファイバの一部だけに接触することで光ファイバを溝に固定し易くなるものの、多心の光ファイバを固定する場合には、狭持部の精度により光ファイバの固定力にばらつきが生じるという問題があった。また、狭持突起が弾力性のある材質で形成された場合、光ファイバ固定力のバラツキは小さくなるものの、光ファイバ同士を突き合わすために、光ファイバを軸方向に移動させる際に、光ファイバ端部のエッヂが狭持突起と接触してエッヂが引き掛かることにより、光ファイバが破損するという恐れがあった。
特許文献2に記載されたものは、光ファイバを個々に溝中に固定するので、例えば、光ファイバ同士を突き合わせて並べるような狭いピッチで並列している各々の光ファイバを個別のレバーで抑えることは困難であり、そのため、ピッチを広げ、高精度な組立装置を開発することが容易に考えられるものの、そのようにすると、接続装置が大きくなるばかりでなく、高コストになる等の問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、光ファイバを整列溝に対して破損したりすることなく確実にかつ安全に導入することができ、接続作業を簡単にかつ良好に行うことができる光学接続構造及びその作製方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、整列部材の上面に設けられた整列溝内に、光ファイバを相対させて挿入し、かつ該光ファイバの各々を突き合わせて接続する光学接続構造において、前記整列溝内に前記光ファイバを相対させて挿入したとき、前記整列部材上に、前記整列溝と交差方向に配置されるピン状導入部材を保持し、該ピン状導入部材により光ファイバを前記整列溝内に押圧して互いに位置合わせし、該位置合わせしつつ光ファイバの先端を突き合わせて接続させることを特徴とする。
これにより、整列部材上にピン状導入部材を保持したとき、ピン状導入部材が光ファイバを整列溝内に押圧するので、光ファイバが互いに位置合わせすることができ、そのため、光ファイバを互いに突き合わせることで良好に接続することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の光学接続構造において、前記ピン状導入部材は、前記整列部材に着脱可能に取り付けられる押圧部材により、前記整列部材上に保持されることを特徴とする。
これにより、押圧部材によってピン状導入部材を整列部材上に保持するので、ピン状導入部材によって光ファイバを整列溝内に導入することができ、光ファイバを互いに位置合わせすることができる。
請求項3に係る発明は、請求項2記載の光学接続構造において、前記押圧部材は、前記ピン状導入部材を前記整列部材上に押圧させる押圧突起を有していることを特徴とする。
これにより、押圧突起がピン状導入部材を整列部材状に押圧させるので、ピン状導入部材を整列部材上に確実に押圧させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項3記載の光学接続構造において、前記押圧突起の底面に、弾性体が設けられていることを特徴とする。
これにより、押圧部材がピン状導入部材を整列部材上に保持したとき、押圧突起に設けられた弾性体がピン状導入部材を整列部材上に弾性力で押圧するので、光ファイバに対する押圧を的確に行うことができ、ピン状導入部材による光ファイバの導入をいっそう良好に行える。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか記載の光学接続構造において、各々が少なくとも一本の光ファイバを保持し、前記整列部材上に相対して装着される接続部材を備えていることを特徴とする。
これにより、光ファイバを保持した接続部材が整列部材に装着されるので、光ファイバが破損したり汚れたりするおそれがない。
請求項6に係る発明は、請求項5記載の光学接続構造において、前記接続部材は、前記整列部材に対し光ファイバの長さ方向に沿い移動可能に取り付けられていることを特徴とする。
これにより、接続部材が整列部材に移動可能に取り付けられるので、接続部材を整列部材上でピン状導入部材方向に移動すると、光ファイバの先端をピン状導入部材によって整列溝内に確実に押圧することができ、双方の光ファイバの先端を確実に位置合わせすることができる。
請求項7に係る発明は、請求項5又は6記載の光学接続構造において、前記接続部材は、先端に、前記ピン状導入部材を挟み込み、かつ該導入部材を前記整列部材上に押圧させる斜面を有していることを特徴とする。
これにより、整列部材上に接続部材を相対して装着すると共に、その整列部材上の各接続部材間にピン状導入部材を保持したとき、両接続部材の斜面によってピン状導入部材を挟み込んで、ピン状導入部材を整列部材上に押圧するので、ピン状導入部材が光ファイバを整列溝に確実に導入でき、光ファイバの位置合わせを良好に行える。
請求項8に係る発明は、請求項5〜7のいずれか記載の光学接続構造において、前記接続部材が前記ピン導入部材を保持する装着部位を有することを特徴とする。
光ファイバの先端を位置合わせする際には、ピン導入部材は、接続部材により保持されているため、ピン導入部材を紛失し難く、作業性が向上する。
請求項9に係る発明は、請求項1〜8のいずれか記載の光学接続構造において、前記押圧部材は、前記整列部材に対し、垂直方向に着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
これにより、整列部材に対し、押圧部材を鉛直方向に沿って着脱させることができるので、ピン状導入部材を整列部材上に押圧保持できるばかりでなく、接続部材が整列部材上に装着された状態にあるにも拘わらず、整列部材に押圧部材を確実に取り付けることができ、組み付けを良好に行える。
請求項10に係る発明は、請求項2〜9のいずれか記載の光学接続構造において、前記押圧部材は、ピン状導入部材を挿通保持する取り付け穴を有することを特徴とする。
これにより、押圧部材を整列部材に取り付けると、ピン状導入部材を整列部材上に保持しておくことができるので、ピン状導入部材の保持を簡単にかつ良好に行える。
請求項11に係る発明は、請求項1〜10のいずれか記載の光学接続構造において、前記ピン状導入部材は、円柱状形状、若しくは多角形形状であることを特徴とする。
ピン状導入部材が円柱状形状、若しくは多角形形状であると、光ファイバを整列溝に対して破損したり傷付くことなく確実にかつ安全に導入することができる。
請求項12に係る発明は、上面に光ファイバを挿入する整列溝を設けた整列部材と、整列部材上に前記整列溝と交差方向に保持されるピン状導入部材とを用い、前記整列部材の整列溝内に光ファイバを相対させて挿入したとき、該それぞれの光ファイバの先端をピン状導入部材によって互いに位置合わせし、接続する光学接続構造の作製方法であって、前記ピン状導入部材を整列部材に保持する保持工程と、前記ピン状導入部材により光ファイバの外周面を整列部材上に押圧し、該光ファイバの先端を整列溝に導入して互いに位置合わせする工程と、光ファイバを前記整列溝内で突き合わせて接続する工程とを有することを特徴とする。
これにより、光ファイバを整列溝内で簡単に互いに位置合わせすることができるので、光ファイバを破損したり汚染したりすることなく、確実にかつ安全に整列溝に導入できる光学接続構造を簡単に作製することができる。
請求項13に係る発明は、請求項12記載の光学接続構造において、前記保持工程は、前記整列部材に対し直交方向に沿い着脱可能に取り付けられる押圧部材により、前記ピン状導入部材を前記整列部材上に保持することを特徴とする。
これにより、前記保持工程時、押圧部材によってピン状導入部材を整列部材上に保持するので、押圧部材の保持を確実に行うことができ、光ファイバの位置合わせを良好に行える。
請求項14に係る発明は、請求項記12又は13載の光学接続構造の作製方法において、予め、光ファイバをそれぞれ保持した二個の接続部材を、前記整列部材に相対して装着する装着工程を有することを特徴とする。
これにより、光ファイバを保持した接続部材を整列部材に装着するので、光ファイバが破損したり汚れたりするおそれがない。
請求項15に係る発明は、請求項14に記載の光学接続構造の作製方法において、前記装着工程により接続部材を前記整列部材上に装着する一方、前記保持工程により前記ピン状導入部材を前記整列部材上の前記接続部材間に保持したとき、前記二個の接続部材により前記ピン状導入部材を挟み込むと共に、該ピン状導入部材を整列部材上に押圧固定する工程を有することを特徴とする。
これにより、二個の接続部材によってピン状導入部材を挟み込み、ピン状導入部材を整列部材上に押圧固定するので、光ファイバの位置合わせを良好に行うことができる。
請求項1に係る発明によれば、整列溝に対し、光ファイバを破損したりすることなく確実にかつ安全に導入することができ、光ファイバの接続作業を簡単にかつ良好に行うことができる効果が得られる。
請求項2に係る発明によれば、ピン状導入部材によって光ファイバを整列溝内に導入することができ、光ファイバを互いに位置合わせすることができる効果が得られる。
請求項3に係る発明によれば、ピン状導入部材を整列部材上に確実に押圧させることができる効果が得られる。
請求項4に係る発明によれば、押圧突起に設けられた弾性体がピン状導入部材を整列部材上に弾性力で押圧することにより、光ファイバに対する押圧を的確に行うことができ、ピン状導入部材による光ファイバの導入をいっそう良好に行える効果が得られる。
請求項5に係る発明によれば、光ファイバを保持した接続部材が整列部材に装着されることにより、光ファイバが破損したり汚れたりするおそれがない効果が得られる。
請求項6に係る発明によれば、接続部材を整列部材上に移動可能に取り付けることにより、光ファイバの先端をピン状導入部材によって整列溝内に確実に押圧することができ、双方の光ファイバの先端を確実に位置合わせすることができる効果が得られる。
請求項7に係る発明によれば、両接続部材の斜面によってピン状導入部材を挟み込んで、ピン状導入部材を整列部材上に押圧するように構成したので、ピン状導入部材が光ファイバを整列溝に確実に導入でき、光ファイバの位置合わせを良好に行える効果が得られる。
請求項8に係る発明によれば、ピン状導入部材を整列部材上に押圧保持できるばかりでなく、接続部材が整列部材上に装着された状態にあるにも拘わらず、整列部材に押圧部材を確実に取り付けることができ、組み付けを良好に行える効果が得られる。
請求項9に係る発明によれば、ピン状導入部材を整列部材上に確実に保持しておくことができ、ピン状導入部材の保持を簡単にかつ良好に行える効果が得られる。
請求項10に係る発明によれば、光ファイバを整列溝に対して破損や傷付くことなく確実にかつ安全に導入することができる効果が得られる。
請求項11に係る発明によれば、光ファイバを整列溝内で簡単に互いに位置合わせすることにより、光ファイバを破損させることなく、確実にかつ安全に整列溝に導入できる光学接続構造を簡単に作製することができる効果が得られる。
請求項12に係る発明によれば、保持工程時、押圧部材によってピン状導入部材を整列部材上に保持することで、押圧部材の保持を確実に行うことができ、光ファイバの位置合わせを良好に行える効果が得られる。
請求項13に係る発明によれば、光ファイバを保持した接続部材を整列部材に装着することにより、光ファイバが破損したり汚れたりするおそれがない効果が得られる。
請求項14に係る発明によれば、二個の接続部材によってピン状導入部材を挟み込み、ピン状導入部材を整列部材上に押圧固定するようにしたので、光ファイバの位置合わせを良好に行うことができ、光学接続構造に対する信頼性を高めることができる効果が得られる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の第1の実施の形態に係る光学接続構造を示す斜視図である。
この実施形態の光学接続構造は、図1に示すように、整列部材1と、ピン状導入部材5、6とを用いて、光ファイバ3及び4を互いに接続するようにしたものであり、整列部材1の上面に設けられた整列溝2に、光ファイバ3及び4が互いに反対側から相対して挿入され、整列部材1上に整列溝2と直交する方向にピン状導入部材5、6が保持されると、そのピン状導入部材5、6により光ファイバ3の先端と光ファイバ4の先端とが整列溝2内に導入されることで、互いに位置合わせられるようになっている。
整列部材1は、上方が開放して形成された、いわゆる上方開放型の平板状をなしている。整列溝2は、整列部材1の上面の中央部にその長さ方向に沿って設けられており、光ファイバ3及び4を挿入して整列させることができる大きさのV字状をなしている。ピン状導入部材5、6は、整列部材1の幅寸法と同程度の長さ、若しくはそれより若干長いピン状をなしており、整列部材1の上面に、整列溝2と直交する方向に保持される。
この実施形態の光学接続構造の作製方法を、図2を用いて以下に説明する。図2は、光学接続構造の作製方法の一例を側面から見た説明図である。
図2において、まず、2本の光ファイバ3、4の先端側を整列部材1の整列溝2に挿入する(図2(a))。この場合、光ファイバ3、4の双方は、離間しており、まだ接続されていない。
その状態にあるとき、整列部材1に対して2本のピン状導入部材5、6を保持させ(図2(b))、次いで、光ファイバ3及び4の先端を互いに突き合せることで、両者3、4を接続する(図2(c))。
この場合、光ファイバ3及び4が整列溝2に沿って押し込まれると、光ファイバ3の先端部がピン状導入部材5によって整列部材1上に押圧される一方、光ファイバ4の先端部がピン状導入部材6によって整列部材1上に押圧されるので、双方の光ファイバ3、4の先端を整列溝2に導入して互いに位置合わせすることができ、その位置合わせしつつ光ファイバ3、4の先端を互いに突き合わせることで、双方の光ファイバ3、4が接続される。
これにより、図1に示す光学接続構造が作製されることとなる。
従って、この光学接続構造の作製方法によれば、ピン状導入部材5、6を整列部材1上に整列溝2と直交する方向に保持する保持工程と、そのピン状導入部材5、6により光ファイバ3、4の外周面を整列部材1上に押圧し、光ファイバ3、4の先端を整列溝2に導入して互いに位置合わせする工程と、光ファイバ3、4を整列溝2内で突き合わせて接続する工程とを有している。
図3及び図4は、この発明の光学接続構造に係る第2の実施の形態を示している。
この実施形態において、前述した図1及び図2に示す第1の実施形態と異なるのは、押圧部材7が加えられ、その押圧部材7によってピン状導入部材5、6を整列部材1上に保持させるようにした点にある。
即ち、押圧部材7は、整列部材1に上方から着脱可能に取り付けられるものであり、図4に示すように、天板7aとその両側にそれぞれ垂下して設けられた側板7bとにより全体として略コ字状をなし、両側板7b間に下方に向けて開口される開口部7cが設けられ、天板7aの内側には、ピン状導入部材5、6を押圧する押圧突起8が設けられている。押圧突起8は、天板7aの内側の中央部に整列部材1の整列溝2の位置と対応して設けられ、押圧部材7を整列部材1に取り付けたとき、ピン状導入部材5、6を整列部材1上に押圧させることで保持するようになっている。そのため、ピン状導入部材5、6は、押圧部材7の両側板7bを挿通することで保持されるようになっている。
この実施形態の光学接続構造の作製方法について、図5を用いて説明する。図5は、図3に示す光学接続構造の作製方法の一例を示している。
図5において、まず、2本の光ファイバ3、4の先端側を整列部材1の整列溝2に挿入する(図5(a))。この場合、光ファイバ3の先端と光ファイバ4の先端とはまだ突き合っていない状態である。
その状態で上方から2個のピン状導入部材5、6を載置し(図5(b))、次いで、押圧部材7を整列部材1に取り付け、押圧部材7がピン状導入部材5、6を整列部材1上に保持して押圧突起8が光ファイバ3、4を整列溝2内に導入させることで、光ファイバ3、4を互いに位置合わせする(図5(c))。その後、一方の光ファイバ3の先端側を整列溝2に沿い前進移動して光ファイバ3、4の先端同士を位置合わせし、かつ互いに突き合せることで接続させる(図5(d))。
これにより、図3に示す光学接続構造が作製されることとなる。
従って、この光学接続構造の作製方法によれば、ピン状導入部材5、6を整列部材1上に整列溝2と直交する方向に保持する保持工程と、そのピン状導入部材5、6により光ファイバ3、4の外周面を整列部材1上に押圧し、光ファイバ3、4の先端を整列溝2に導入して互いに位置合わせする工程と、光ファイバ3、4を整列溝2内で突き合わせて接続する工程とを有している。
また、前記保持工程においては、整列部材1に対して直交方向に沿い着脱可能に取り付けられる押圧部材により、ピン状導入部材5、6を整列部材1上に保持している。
図6及び図7は、この発明の光学接続構造に係る第3の実施の形態を示している。
この実施形態の光学接続構造は、押圧部材7として、図7にて示すものが用いられた点にある。
即ち、この実施形態の押圧部材7は、図7に示すように、天板7aとその両側に設けられた側板7bとの略コ字状をなし、その天板7aの内側に押圧突起8が設けられている他、押圧突起8の底面に弾性体9が設けられ、押圧部材7が整列部材1に取り付けられたとき、押圧突起8が弾性体9を介してピン状導入部材5、6を整列部材1に向けて弾性力で押圧するようにしている。
従って、ピン状導入部材5、6は、弾性体9を介して押圧部材7の押圧突起8によって整列溝2の開口部上に押し付けられることで、光ファイバ3、4が整列溝2内で位置合わせされるようにしている。
図6に示す光学接続構造の作製方法について、図8を用いて説明する。図8は、図6に示す光学接続構造の作製方法の一例を示している。
まず、2本の光ファイバ3、4を整列部材1の整列溝にそれぞれ挿入する(図8(a))。
その状態で、上方から2個のピン状導入部材5、6を載置して(図8(b))、次いで上方から押圧部材7を整列部材1に取り付けて押圧部材7によってピン状導入部材5、6を整列部材1上に支持すると、押圧部材7の押圧突起8が弾性体9を介してピン状導入部材5、6を整列部材1の整列溝2に押し付けることにより、光ファイバ3、4を整列溝2内に誘導して互いに位置合わせし(図8(c))、その後、一方の光ファイバ3を整列溝2に沿い前進移動して光ファイバ3、4の先端同士を突き合わせて、双方の光ファイバ3、4を接続させる(図8(d))。
これにより、図6に示す光学接続構造が作製されることとなる。
上記のように、光ファイバ3、4の接続構造において、光ファイバ3、4を整列部材1の整列溝2に挿入したとき、その整列部材1上にピン状導入部材5、6を保持することにより、光ファイバ3、4を整列溝2内で確実に位置合わせすることができ、光ファイバを確実にかつ安定して固定することができる。
しかも、ピン状導入部材5、6が円柱状をなしていると、光ファイバ3、4とピン状導入部材5、6との接触面積を小さくすることができ、そのため、光ファイバ3、4が移動したときにピン状導入部材5、6に引き掛かることがないので、光ファイバを破損したり傷付けたりすることなく整列溝に導入することができる。
また、ピン状導入部材5、6が前述のように円柱状をなしていると、ピン状導入部材5、6が整列部材1上に保持されたとき、円周方向のどの位置でも光ファイバ3、4に対し同様な形態で接触するため、整列溝2に対して高精度な位置合わせを要することなく簡単に行える。
従って、特許文献1のように、多心の光ファイバであっても固定力にばらつきが生じたりするのを防止することができると共に、光ファイバを軸方向に移動させても破損や傷を付けたりするのを回避することができ、また、並列される複数本の光ファイバであっても、一括的にかつ均等に押圧できるので、特許文献2のように光学接続構造が大きくなることを回避することができ、高コスト化するのを抑えることができる。
そして、ピン状導入部材5、6の保持時、例えば、図9(a)に示すように、光ファイバ3が整列溝2から外れ、ピン状導入部材5と整列溝2との間に挟まれてしまったとき、即ち、光ファイバ軸方向が整列溝2方向と平行になっていないとき、従来技術のように平板を用いた場合には、該平板と光ファイバとの接触面積が大きくなってしまい、そのまま光ファイバの位置を調節することが困難となるおそれがある。
しかしながら、この実施形態においては、上述したように、円柱状のピン状導入部材5、6を用いていると、図9(b)のように、光ファイバ3の軸心が整列溝2方向と平行になるよう、該光ファイバを、その軸心とピン状導入部材5の軸心との交点10を中心にして回転させることにより、光ファイバ3を整列溝2に容易に導入することができ、光ファイバの位置合わせを容易に行える。
また、例えば図10(a)に示すように、光ファイバ3が浮くことによって整列溝2内に位置合わせができなかった場合、光ファイバ3をその軸方向に前進移動させると、図10(b)のように、光ファイバ3の先端11がピン状導入部材5の外周面の下部外周部12に接触して下方に押圧されるので、図10(c)に示すように、整列溝2に光ファイバ3を導入させることができる。従って、ピン状導入部材5、6として、光ファイバに対する接触面積が小さい円柱状であることにより、光ファイバ3、4が整列溝2から万一外れた場合でも、簡単な操作で光ファイバを導入でき、位置合わせさせることができる。
更に、押圧部材7によりピン状導入部材5、6を整列溝2の表面(開口)上に保持させることにより、ピン状導入部材を整列溝2から簡単に着脱させることができる。そのため、押圧部材7を用いることにより、再接続時にも、整列溝2に対し光ファイバ3、4を前回と同様の力で固定する固定力を再現することができる。また、押圧部材7を用いることで、2本からなるピン状導入部材を同時に保持することができ、光ファイバ3、4の接続作業を円滑に行うこともできる。その上、押圧突起8に弾性体9が設けられることで、ピン状導入部材5、6の各々に均一に押圧力を加えることができ、相対する光ファイバ3、4を均等に押圧することができる。
なお、この実施形態の光学接続構造に用いるピン状導入部材5、6を構成する材料としては、光ファイバを破損させずに整列溝上に保持できるものであれば特に限定はされないが、金属、ガラス、セラミック等、比較的、硬度が高いものが好ましい。また、円周面の滑り性があるほうがより好ましい。更に、ピン状導入部材5、6の長さLとしては、安定性を高めるため、図11に示すように、整列部材1の幅W1とほぼ同じ幅またはそれ以上であることが好ましい。また、ピン状導入部材5、6を整列溝2の上面に平行に押し付けるため、押圧部材7の押圧突起8の幅W2は、整列溝2の幅以上であってかつ整列部材1の幅よりも狭いことが好ましい。また、押圧突起8は、ピン状導入部材5、6を整列溝2に押さえ込むことができれば、押圧部材7の材料と異なっていても、また、同一材質であっても構わない。また、押圧突起8自体が弾性体であっても構わない。
ピン状導入部材5、6の形状は、前記のように円柱状が好ましいが、断面が円形ではなく、六角形や八角形などの多角形であっても構わない。
本実施形態の光学接続構造に用いるピン状導入部材5,6の本数は、接続する光ファイバ3、4の本数によっては、複数本のピン状導入部材5,6を並べて使用してもよく、また、光ファイバ3,4を整列溝2に、より安定して固定させるために、図6のピン状導入部材5の左側とピン状導入部材6の右側に補助的な他のピン状導入部材を装着してもよい。
従って、この実施形態によれば、プリント基板上や装置内での光ファイバの接続において、ピン状導入部材5、6及び押圧部材7を用いることにより、整列部材1上の整列溝2で光ファイバ3、4の位置合わせを確実にかつ安定して行うことができ、しかも光ファイバを破損させることなく接続することができ、接続作業を簡単にかつ良好に行うことができる。そのため、歩留まりが向上して接続作業効率が向上する。
図12は、この発明の光学接続構造に係る第4の実施の形態を示す図である。
この実施形態の光学接続構造は、光ファイバ3、4をそれぞれ保持した接続部材13、13を用い、この接続部材13、13が整列部材1に相対して装着されることにより、それぞれの接続部材13、13に保持されている光ファイバ3、4を整列部材1の整列溝2に挿入させ、整列部材1上において各接続部材13、13間にピン状導入部材5、6を保持させ、該ピン状導入部材5、6により2本の光ファイバ3、4を整列溝2で互いに位置合わせさせ、接続されるようにしている。
従って、この実施形態では、光ファイバ3、4を予め保持しておくと共に、整列部材1に相対して装着される接続部材13、13が設けられるので、予め、光ファイバ3、4をそれぞれ保持した二個の接続部材13、13を、整列部材1に両端側から相対して装着する工程を有している。
上記のように、予め、光ファイバ3、4を接続部材13、13に保持させておき、その接続部材13を整列部材1に装着させると、光ファイバ3、4が整列部材1の整列溝2に挿入されて仮固定された状態となるので、光ファイバ3、4が汚染されるのを防ぐことができるばかりでなく、光ファイバ3、4の整列溝2に対する挿入を行い易くすることができる。
図13〜図16は、この発明の光学接続構造に係る第5の実施の形態を示している。
この実施形態の光学接続構造においては、図14に示す接続部材13、図15に示す整列部材1、及び図16に示す押圧部材7を用いて光ファイバ3、4を位置合わせし、接続したものである。
即ち、接続部材13は、図14に示すように、その底面に固定部位18が長さ方向に設けられ、側面には、整列部材1に装着するためにラッチ部19が設けられている。固定部位18は、光ファイバ3、4を嵌め込むことで保持できるようになっており、上方が頂部となる逆V字状の溝をなしている。ラッチ部19は、接続部材13の両側に下方に延びて設けられた張り出し壁19aの先端に内方に向けて突設されている。
整列部材1は、図15に示すように、上面の中央部に光ファイバを位置合わせするための整列溝2が設けられている他、底面の両側に上記接続部材13のラッチ部19が係合するための係合部位20が設けられている。係合部位20は、整列部材1の底部において幅方向の両端部が長さ方向に切り除かれることで形成されている。
押圧部材7は、図16に示すように、天板7aの内側に押圧突起8が設けられると共に、その押圧突起8に弾性体9が備えられている他、側板7bに整列部材1に取り付けるためにラッチ部21が設けられている。ラッチ部21は、側板7bの先端に内方に向かって突設されており、整列部材1の係合部位20に係合されることで、押圧部材7が整列部材1に取り付けられるようになっている。その場合、押圧部材7の両側板7b、7bを拡開させ、係合部位20に対するラッチ部21の係合を解除することで、押圧部材7を整列部材1から取り外せるようにもなっている。
この実施形態の光学接続構造の作製方法について、図17を用いて以下に説明する。図17は、図13に示す光学接続構造の作製方法の一例を示している。
まず、光ファイバ3の先端側を一方の接続部材13の固定部位18に嵌め込んで保持する共に、光ファイバ4の先端部を他方の接続部材13の固定部位18に嵌め込んで保持しておく。この場合、光ファイバ3、4の先端側は、接続部材13、13に対して、適度の寸法で突出するようにする。
次いで、それら接続部材13の光ファイバ3、4を有する接続部材13のラッチ部19を、整列部材1の係合部位20に係合させることで、接続部材13を整列部材1に装着する(図17(a))。この場合、接続部材19が装着されると同時に、整列溝2に光ファイバ3、4が整列部材1上の整列溝2に跨るように挿入される。
次いで、整列部材1上において、接続部材13、13間に2個のピン状導入部材5、6を挿入してこれらピン状導入部材5、6を整列部材1に載置し(図17(b))、その後、押圧部材7のラッチ部21を整列部材1の係合部位20に対し上方から係合して押圧部材7を整列部材1に取り付けると、押圧部材7の押圧突起8がピン状導入部材5、6に下方への押圧力を加えることにより、光ファイバ3、4が整列溝2内で位置合わせされる(図17(c))。
その後、左側の接続部材13を前進移動させ、これに伴い該接続部材13に保持された光ファイバ3も整列溝2内を前進移動することで、光ファイバ3、4の先端同士が互いに突き合せられ、接続されることとなる(図17(d))。
これにより、図13に示す光学接続構造が作製されることとなる。
上記のように、予め、光ファイバ3、4を接続部材13、13に保持させておき、その接続部材13を整列部材1に装着させることで、光ファイバ3、4が整列部材1の整列溝2に挿入されて仮固定された状態となるので、前述した第1〜第3の実施形態のように光ファイバ3、4を直接整列溝2内に挿入させる場合に比較すると、整列溝2に対する光ファイバの挿入がし易くなるばかりでなく、光ファイバを破損したり汚染したりする恐れがなくなる。
しかも、光ファイバ3、4をピン状導入部材以外の部品で整列部材1に仮固定しておくと、その後、ピン状導入部材5、6を押圧部材7によって整列部材1に保持するとき、光ファイバが整列溝2から外れたり、破損したりするという恐れがなくなり、次に行うべき作業を円滑に行うことができる。
また、接続部材13へ光ファイバ3、4を保持する方法は、如何なる方法を用いてもよく、整列溝2(又は貫通孔)に挿入して接着剤で固定したり、機械的に把持させたりしてもよい。また、整列部材1に対する接続部材13の装着方法は、上記ではラッチ部19と係合部位20とによる係合方法を用いているが、この方法に限らず、接続部材13と整列部材1を接着固定したり、凹凸部位による嵌め込み、機械的摩擦力によって固定したりすることもでき、従って、要は、接続部材13を整列部材1に装着できれば、如何なる方法を採用してもよい。このようなことは、押圧部材7と整列部材1との取り付けの場合においても同様である。
更に、ピン状導入部材5、6は、上記のように押圧部材7とは別体で整列溝2上に載置され、その後、押圧部材7によって保持されるようにしているが、予め、押圧部材7若しくは接続部材13に保持されていても構わない。或いは、接着剤等により、予め押圧突起8に固定しておいてもよい。
ピン状導入部材5,6が、予め接続部材13に保持されている例としては、上述の図26が挙げられる。図26では、接続部材13に設けるピン状導入部材5,6を保持する装着部位には、接続部材13側面に貫通する装着孔25を用いているが、これに限らず、図29のように上部から挿入できる装着溝26を設けてもよく、あるいは、予め弾性力のある接着剤等で、図14の接続部材の先端部に固定しても構わない。
そして、光ファイバ同士を接続させるため、上述では接続部材13を移動させた例を示したが、例えば、光ファイバ3、4が接続部材13に機械的に把持されている場合、一旦、その把持を解除し、光ファイバの先端を移動させて突き合わせた後、再び光ファイバを把持するようにしてもよい。
図18及び図19は、この発明の光学接続構造の第6の実施の形態を示している。
この実施形態の光学接続構造は、図19にて示す接続部材13、図15にて前述した整列部材1を用いている。
即ち、接続部材13は、図19に示すように、光ファイバを装着するための固定部位18と、整列部材1に固定するためのラッチ部19とが設けられている他、更にその先端には斜面22aが設けられている。この斜面22aは、接続部材13の先端において、上方から下方に至るに従って次第に肉厚になるよう、鉛直方向から所定の角度傾斜するように形成されている。
この接続部材13は、整列部材1に相対して装着されているとき、これらの間にピン状導入部材5、6が保持されると、先端に設けられた斜面22a間でピン状導入部材5、6を挟み込むことにより、その斜面22aによってピン状導入部材5、6を整列溝2側に押し付けるようになっている。
この実施形態の光学接続構造の作製方法について、図20を用いて以下に説明する。図20は、図18に示す光学接続構造の作製方法の一例を示している。
まず、図示していないが、光ファイバ3の先端側を一方の接続部材13の固定部位18に嵌め込んで保持する共に、光ファイバ4の先端部を他方の接続部材13の固定部位18に嵌め込んで保持しておく。この場合、光ファイバ3、4の先端側は、接続部材13、13に対して、適度の寸法で突出するようにする。
次いで、それら接続部材13の光ファイバ3、4を有する接続部材13のラッチ部19を、整列部材1の係合部位20に係合させることで、接続部材13を整列部材1に装着する(図20(a))。この場合、整列部材1には、接続部材13が装着されると同時に、整列溝2に光ファイバ3、4が挿入される。
次いで、整列部材1上において、接続部材13、13間にピン状導入部材5、6を保持する(図20(b))。
その後、左側の接続部材13を前進移動させ、これに伴い該接続部材13に保持された光ファイバ3も整列溝2内を前進移動することで、光ファイバ3、4同士が整列溝2内で位置合わせされる(図20(c))。
このとき、接続部材13の移動により、接続部材13、13同士が近づくと、接続部材13の斜面22aによってピン状導入部材5、6が互いに押し付けられる一方、ピン状導入部材5、6が整列溝2側に押し付けられるので、ピン状導入部材5、6によって光ファイバ3、4を整列溝2に確実に位置合わせすることができ、同時に互いに突き合わせて接続される。
これにより、図18に示す光学接続構造が作製されることとなる。
従って、この光学接続構造の作製方法によれば、接続部材13を整列部材1上に装着する一方、ピン状導入部材5、6を整列部材1上の接続部材13、13間に保持したとき、
接続部材13、13によりピン状導入部材5、6を挟み込むと共に、そのピン状導入部材5、6を整列部材1上に押圧固定する工程をも有しているので、上記光学接続構造を的確に作製することができる。
上記のように、整列部材1上において各接続部材13、13間にピン状導入部5、6を保持したとき、各接続部材13、13の先端の斜面22aによってピン状導入部材5、6を挟み込み、ピン状導入部材5、6を整列部材1に対して強固に押圧させるので、光ファイバ3、4を整列溝2で良好に位置合わせすることができ、接続させることができ、またピン状導入部材5、6の固定を行うこともでき、これにより、部材作製工程、及び接続工程を簡略化することができる。
図21〜図23は、この発明の光学接続構造の第7の実施の形態を示している。
この実施形態の光学接続構造は、図22に示す接続部材13、図15にて前述した整列部材1、図23に示す押圧部材5、6を用いている。
即ち、接続部材13は、図22に示すように、光ファイバを装着するための固定部位18と、整列部材1に固定するためのラッチ部19と、先端に設けられた斜面22aとの他、その先端に切欠22bが設けられている。この切欠22bは、後述する押圧部材7の押圧突起8を挿入し得る大きさで矩形状に切り除かれている。
押圧部材7は、図23に示すように、天板7aの内側に押圧突起8が設けられると共に、その押圧突起8に弾性体9が備えられ、側板7bに整列部材1に取り付けるためにラッチ部21が設けられている他、ピン状導入部材5、6を押圧突起8の先端に位置決めできるよう、側板7bに取り付け穴23が設けられている。取り付け穴23は、2本のピン状導入部材5、6が挿入されたとき、上下方向に移動できない程度であって、かつ水平方向には若干ながら移動できる程度の大きさである。
従って、押圧部材7は、整列部材1への取り付けに際し、予め、ピン状導入部材5、6を取り付け穴23に挿通することで保持している。
そして、ピン状導入部材5、6を保持した押圧部材7が、整列部材1に取り付けられたとき、整列部材1に装着されている両接続部材13の斜面22a間にピン状導入部材5、6を挟み込むことにより、その斜面22aによってピン状導入部材5、6が整列溝2側に押し付けられ、これにより、ピン状導入部材5、6が光ファイバ3、4を整列溝2で位置合わせできるようにしている。
この実施形態の光学接続構造の作製方法について、図24を用いて以下に説明する。図24は、図21に示す光学接続構造の作製方法の一例を示している。
まず、図示していないが、光ファイバ3の先端側を一方の接続部材13の固定部位18に嵌め込んで保持する共に、光ファイバ4の先端部を他方の接続部材13の固定部位18に嵌め込んで保持しておく。この場合、光ファイバ3、4の先端側は、接続部材13、13に対して、適度の寸法で突出するようにする。
次いで、それら接続部材13の光ファイバ3、4を有する接続部材13のラッチ部19を、整列部材1の係合部位20に係合させることで、接続部材13を整列部材1に装着する(図24(a))。この場合、整列部材1には、接続部材13が装着されると同時に、整列溝2に光ファイバ3、4が挿入される。
次いで、整列部材1上において、接続部材13、13間でピン状導入部材5、6を載置すると共に、そのピン状導入部材5、6を、押圧部材7の取り付け穴23内に挿通させて保持しておき、その押圧部材7のラッチ部21が整列部材1の係合部位20に係合されることで、押圧部材7を整列部材1に取り付ける(図24(b))。
これにより、係合部材7の押圧突起8がピン状導入部材5、6を整列部材1上に押圧することとなる。
但し、この場合、整列部材1上に接続部材13、13を装着したとき、これら両接続部材13、13間の寸法が図24(a)に示す状態より広くしておき、押圧部材7内の2本のピン状導入部材5、6が整列部材1上に載置し得る程度に大きめにしておいてもよい。
その後、左側の接続部材13を前進移動させ、これに伴い該接続部材13に保持された光ファイバ3も整列溝2内を前進移動することで、光ファイバ3、4同士が整列溝2内で位置合わせされる(図24(c))。
このとき、接続部材13の移動により、接続部材13同士が近づいてその先端の斜面22aによってピン状導入部材5、6を挟み込むと、斜面22aによってピン状導入部材5、6が整列溝2側に押し付けられるので、光ファイバ3、4を整列溝2に確実に位置合わせすることができ、同時に互いに突き合わせて接続される。
またその際、接続部材13の先端(斜面22a)側にはピン状導入部材5、6を挟持したときの反力により、上方への力が働こうとするが、その際、接続部材13の先端(斜面2a)側が押圧部材7によって下方に押圧されていることから、接続部材13は、整列部材1に装着された状態が保たれ、固定されたままとなる。
上記のように、整列部材1に対し、光ファイバ3、4を有する接続部材13と、ピン状導入部材5、6を有する押圧部材7とを組み付けた状態にあるとき(図24(b)参照)、接続部材13を操作することで、光ファイバ3、4を整列溝2で位置合わせしかつ接続させることができ、また接続部材13自体を固定させることもできるので、整列部材1と接続部材13とピン状導入部材5、6と押圧部材7とを複雑な機構を要することなく相互に固定することができ、これにより、部材作製工程、および接続工程を簡略化することができると共に、光学接続構造としての信頼性を高めることもできる。
なお、上記した本発明の光学接続構造において、使用される接続部材の材料及び形状は特に限定されず、材料としてはジルコニア,ガラス,プラスチック,セラミック,金属等で作製されたものが好ましく使用される。
また、本発明で取り扱う光ファイバは、光ファイバ接続部品の適用目的に応じて適宜選択して使用され、例えば、石英またはプラスチック製のシングルモード光ファイバ、マルチモード光ファイバ等が好ましく使用される。接続される光ファイバの本数に制限はなく、整列溝の本数分に対応する光ファイバを接続できる。したがって、接続部材に固定される光ファイバの本数には、特に制限はない。
そして、光ファイバ接続方法は何等限定されず,如何なる既存の光ファイバ接続方法も使用することができ、さらに、屈折率整合剤を光ファイバ間に塗布して接続しても、また、光ファイバ同士を突き合わせることによるPC(Physical Contact)接続を行ってもよい。屈折率整合剤を用いる場合は、材料、形態、設置方法は特に限定されず、材料としては、光ファイバの屈折率,材質により適宣選択して使用すればよく、例えば、シリコーンオイル,シリコーングリス等が好ましく使用される。また、屈折率整合剤の形態は、液状でも固体状でもよく、例えばオイル状,グリス状,ジェル状,フィルム状のものでもよい。
次に、本発明の具体的実施例について、以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
〔実施例1〕
図6にて示す光学接続構造を作製するため、250μm径光ファイバ心線の被覆材を端部から15mmを除去し、その被覆材の端部から10mmのところで光ファイバ素線(125μm径)をカットすることで、図3に示す光ファイバ3、4を用意した。
また、図6及び図8にて示す整列部材1、図7にて示す押圧部材7をABS樹脂を用いてそれぞれ作製した。その際、押圧部材7の押圧突起8には、弾性体9として100μm厚のアクリル製粘着剤を貼り付けた。
上記各部材を用いて光学接続構造を作製するには、図8のようにして行う。
即ち、図8(a)に示すように、整列部材1に形成されたV字状の整列溝2に、上記のように作製された光ファイバ3、4を挿入して仮固定しておき、次いで、同図(b)に示すように、ピン状導入部材5、6として、1mmφのステンレスピンを整列溝2上に2本載置する。
次いで、図8(c)に示すように、押圧部材7を上方から整列部材1上に取り付けることで、押圧部材7によってステンレスピンのピン状導入部材5、6を整列溝2上に押さえ込んで保持することにより、光ファイバ3、4を整列溝2に位置合わせさせた。その後、図8(d)に示すように、一方(左側)の光ファイバ3を前進移動させ、光ファイバ3の先端を他方の光ファイバ4の先端に突き合せ、互いに接続することにより、本発明の光学接続構造を作製した。
この実施例1によって得られた光学接続構造は、上記のように、光ファイバ3、4を整列部材1に挿入させ、その後、ピン状導入部材5、6を整列部材1上に保持することで、光ファイバ3、4に対して確実に押圧力が働くようにすることができた。
また、ピン状導入部材5、6は、整列部材1に保持された際、光ファイバ3、4との接触面が円周部であり、光ファイバに対して任意の位置でも同形態で接触することができるため、光ファイバ軸方向には高精度な位置合わせが不要となり、光ファイバを確実に整列溝2に導入することができた。
この場合、光ファイバ3が例え整列溝2内に挿入されず、ピン状導入部材5、6と整列溝2との間に挟まれた場合(図9参照)にも、ピン状導入部材5、6の軸心と光ファイバの軸心との交点10を中心にして、光ファイバ3を回転させることにより、光ファイバ3を整列溝2内に挿入させることができる。
さらに、光ファイバ3を整列溝2内に位置合わせすることができず、整列溝2から外れたとしても(図10参照)、光ファイバを光ファイバ軸方向に移動させることで、光ファイバ3の先端がピン状導入部材5の下部外周部12に接触することで、整列溝2に導入することができ、従って、前述のようにピン状導入部材が円柱状であることによって、両者間の接触面積が小さく、光ファイバ3がピン状導入部材5から外れた場合(図10(c))でも、簡単な操作で光ファイバ3を整列溝2内に挿入でき、双方の光ファイバ3、4を容易に位置合わせさせることができた。
その後、光ファイバ同士の接続点において接続損失を測定したところ、0.5dB以下の結果となり、光学接続構造として特性上に優れて十分使用可能であった。
〔実施例2〕
図13にて示す光学接続構造を作製するために、実施例1と同様に加工した光ファイバ3、4を用意した。また、図14に示すように、底面に一辺が0.4mmの正三角形の断面を持つV字状の固定部位18を有すると共に、側面にラッチ19を有するABS樹脂製の接続部材13を作製した。
また、光ファイバ3、4を接続部材13の固定部位18に挿入して保持するが、その際、光ファイバ3、4の先端を接続部材13の先端から1.1mm突き出して保持する。一方、図15に示す整列部材1、図16に示す押圧部材7をABS樹脂を用いてそれぞれ作製した。作製に際しては、押圧部材7の押圧突起8に弾性体9として100μm厚のアクリル製粘着剤を貼り付けた。
上記各部材を用いて光学接続構造を作製するには、図25のようにして行う。
即ち、図25(a)に示すように、整列部材1上に光ファイバ3、4を保持した接続部材13をそれぞれ装着し、そのとき同時に整列部材1の整列溝2上に光ファイバ3、4をそれぞれ挿入して仮固定した。この場合、光ファイバ3の先端部が整列溝2に挿入された状態となっているが、光ファイバ4の先端部においては整列溝から0.3mm程度浮き上がり、はみ出た状態となっている。
次に、図25(b)に示すように、整列部材1上において接続部材13と接続部材13との間に、1mmφのステンレスピンからなるピン状導入部材5、6を載置し、その後、同図(c)に示すように、押圧部材7のラッチ部21を整列部材1の係合部位20に係合させ、整列部材1に押圧部材7を上方から取り付けることでピン状導入部材5、6を整列溝2上に押し付けた。この場合、左側のピン状導入部材5が、左側の接続部材13からはみ出している光ファイバ3の先端部を整列溝2内に押し付けた状態となっているが、右側の導入突起6においては、右側の接続部材13からはみ出している光ファイバ4の先端部が整列溝2からはみ出た状態のままとなっている。
その後、図25(d)に示すように、右側の接続部材13を前進移動して光ファイバ4を前進させると、光ファイバ4の先端11がピン状導入部材6の下部外周部12と接触し、該下部外周部12によって下方に押圧されながら整列溝2に導入されることにより、光ファイバ3、4が互いに位置合わせさせられ、光ファイバ4の前進が更に進むと、双方のファイバ3、4の先端が突き合わせられて接続されることにより、本発明の光学接続構造を作製した。
実施例2によって得られた光学接続構造は、実施例1の場合と同様に優れた効果を生じるものであった。また、この光学接続構造の場合には、光ファイバを接続部材に固定することにより、接続部材を把持することができ、光ファイバを整列溝に装着し易くなり、不用意に光ファイバと接触することがなくなり、光ファイバを破損したり汚染したりすることがなくなった。
また、光ファイバ3、4を接続部材13によって整列部材1に仮固定することができるので、ピン状導入部材5、6を保持するために押圧部材を整列部材1上に取り付けたとき、光ファイバ3、4が整列溝2から外れたり、破損したりするのを防止することができた。更に、接続部材13を整列部材1に装着した際、例え光ファイバ先端が整列溝2から浮き上がってはみ出すことがあったとしても、光ファイバ3、4を破損することなく、整列溝2に導入することができた。
その後、光ファイバ同士の接続点において接続損失を測定したところ、0.5dB以下の結果となり、光学接続構造として特性に優れて十分使用可能であった。
〔実施例3〕
図21にて示す光学接続構造を作製するため、実施例1と同様に加工した光ファイバ3、4を用意した。また、図22に示すように、下面に一辺が0.4mmの正三角形の断面を持つV字状の固定部位18を有すると共に、側面にラッチ19を有するABS樹脂製の接続部材13を作製した。接続部材13の先端には30度の斜面22aを設けた。そして、接続部材13の固定部位18に対し、実施例2と同様に加工した光ファイバ3、4を挿入して保持させ、その際、光ファイバ3、4を接続部材13の先端22から1.1mm突き出して保持した。
また、図15にて示す整列部材1、図23にて示す押圧部材7をABS樹脂を用いてそれぞれ作製した。
上記各部材を用いて光学接続構造を作製するには、図24に示すように行う。
即ち、図24(a)に示すように、整列部材1に、光ファイバ3、4を保持した接続部材13を装着し、このとき同時に整列部材1の整列溝2に光ファイバ3、4が挿入された後、同図(b)に示すように、1mmφのステンレスピンからなるピン状導入部材5、6を整列溝2上に載置する。
次いで、図24(c)に示すように、整列部材1上において二個の接続部材13、13間に押圧部材7を上方から入れ、その押圧部材7の取り付け穴23にピン状導入部材5、6を挿通することでピン状導入部材5、6を整列溝2上に保持する。
次いで、図24(d)に示すように、右側の接続部材13を前進移動させ、二個の接続部材13、13によってピン状導入部材5、6を狭持すると、ピン状導入部材5、6が押圧部材7によって整列部材1の整列溝2に押し付けられるので、光ファイバ3、4が整列溝2内で互いに位置合わせされ、同時に互いに突き合わさって接続された。
実施例3によって得られた光学接続構造は、実施例2の場合と同様に優れた効果を生じるものであった。また、この光学接続構造の場合には、接続部材13を操作させることで、光ファイバ3、4を整列溝2へ固定することができるばかりでなく、光ファイバ3、4を互いに接続させることができ、さらには接続部材13、13をも固定させることができるので、複雑な連鎖機構を不要とする、部材作製工程、および接続工程を簡略化することができた。
その後、光ファイバ同士の接続点において接続損失を測定したところ、0.5dB以下であり、光学接続構造として特性に優れて十分使用可能であった。
〔実施例4〕
図26に示す、光学接続構造を作製するため、実施例1と同様に加工した光ファイバ34を用意した。また、図14に示すように、下面に一辺が0.4mmの正三角形の断面を持つV字状の固定部位18を有すると共に、側面にラッチ19を有するABS樹脂製の接続部材13と、さらに、図27に示すように先端部にピン状導入部材5,6の装着孔25を有するABS樹脂せいの接続部材24を作製した。
また、光ファイバ3,4を接続部材13、24の固定部位18に挿入して保持するが、その際、光ファイバ3は、接続部材24の先端から1.1mm引き込み保持する。また、光ファイバ4は、接続部位13の先端から1.2mm突き出して保持する。さらに、1mmφのステンレスピンからなるピン状導入部材5、6を整列部材24の装着孔25に装着した。一方、図15に示す整列部材1、図16に示す押圧部材をABS樹脂を用いてそれぞれ作製した。作製に関しては、押圧部材7の押圧突起8に弾性体9として100μm厚のアクリル製粘着剤を貼り付けた。
上記各部材を用いて光学接続構造体を作製するには、図28にようにして行う。
即ち、図28(a)に示すように、整列部材1上に光ファイバ4を保持した接続部材13を装着後、光ファイバ3を保持した接続部材24を装着し、そのとき同時に整列部材1の整列溝2に光ファイバ3,4が挿入され、接続部材24に装着されているピン状導入部材5、6はそれぞれ、光ファイバ3、4上に載置されている。
ついで、図28(b)に示すように、整列部材1上において2個の接続部材13、24間に押圧部材7を上方から入れ、押圧突起によりピン状導入部材を整列部材上に保持する。
ついで、図28(c)に示すように、接続部材13を前進後退させ、光ファイバ3、4を付き合わせ接続された。
実施例4によって得られた光学接続構造は、実施例1と同様に優れた効果を生じるものであった。また、この光学接続構造の場合には、接続部位24にピン状導入部材が装着されており、ピン状導入部材が小型で取り扱いが困難な場合には、ピン状導入部材を紛失したり、作業性が悪くなったりして装着時間が長くなる不具合がなくなった。
また、接続部材に光ファイバを保持させる際に光ファイバの先端位置をピン状導入部材に合わせることで目視でも位置合わせ装着可能となった。
その後、光ファイバ同士の接続点において接続損失を測定したところ、0.5dB以下の結果となり、光学接続構造として特性に優れて十分使用可能であった。
なお、上記実施形態において、ピン状導入部材が円柱状に形成された例を示したが、それ以外の形状、例えば外周面が六角形状、八角形状などのような多角形形状に形成されても略同様の効果を得ることができ、図示例に限定されるものではない。
この発明の光学接続構造に係る第1の実施の形態を示す説明用斜視図である。 図1に示す光学接続構造の作製方法の一例を示す説明図である。 この発明の光学接続構造に係る第2の実施の形態を示す説明用側面図である。 押圧部材を示す斜視図である。 図3に示す光学接続構造の作製方法の一例を示す説明図である。 この発明の光学接続構造に係る第3の実施の形態を示す説明用側面図である。 押圧部材を示す斜視図である。 図6に示す光学接続構造の作製方法の一例を示す説明図である。 (a)は光ファイバが整列溝からずれた状態を示す説明用平面図、(b)は光ファイバを整列溝に戻すときの説明用平面図である。 (a)は光ファイバが整列溝から浮き上がっている場合の説明図、(b)は光ファイバがピン状導入部材まで移動した状態を示す説明図、(c)は、光ファイバが前進したときピン状導入部材によって整列溝に導入される状態を示す説明図である。 整列部材の幅とピン状導入部材の長さと押圧部材の押圧突起の幅との関係を示す説明図である。 この発明の光学接続構造に係る第4の実施の形態を示す説明用斜視図である。 この発明の光学接続構造に係る第5の実施の形態を示す説明用斜視図である。 接続部材を示す斜視図である。 整列部材を示す斜視図である。 押圧部材を示す斜視図である。 図13に示す光学接続構造の作製方法の一例を示す説明図である。 この発明の光学接続構造に係る第6の実施の形態を示す説明図である。 接続部材を示す斜視図である。 図18に示す光学接続構造の作製方法の一例を示す説明図である。 この発明の光学接続構造に係る第7の実施の形態を示す説明図である。 接続部材を示す斜視図である。 押圧部材を示す斜視図である。 図21に示す光学接続構造の作製方法の一例を示す説明図である。 この発明の光学接続構造の具体的実施例中の実施例2における、光学接続構造の作製方法の一例を示す説明図である。 この発明の光学接続構造の具体的実施例中の実施例4における、光学接続構造の作製方法の一例を示す説明図である。 図26に示す光学接続構造に装着される接続部材の説明図である。 (a)整列部材上に光ファイバを保持した接続部材を装着後、接続部材を装着した際の光学接続構造の説明図。(b)ピン状導入部材を整列部材上に保持した光学接続構造の説明図。(c)光ファイバ3、4を付き合わせ接続された際の光学接続構造の説明図。 (a)図17に示される光学接続構造の作製方法の一例を示す説明図である。(b)(a)の側面図である。
符号の説明
1 整列部材
2 整列溝
3、4 光ファイバ
5、6 ピン状導入部材
7 押圧部材
8 押圧突起
9 弾性体
13 接続部材
22a 斜面
23 取り付け穴



Claims (15)

  1. 整列部材の上面に設けられた整列溝内に、光ファイバを相対させて挿入し、かつ該光ファイバの各々を突き合わせて接続する光学接続構造において、
    前記整列溝内に前記光ファイバを相対させて挿入したとき、前記整列部材上に、前記整列溝と交差方向に配置されるピン状導入部材を保持し、該ピン状導入部材により光ファイバを前記整列溝内に押圧して互いに位置合わせし、該位置合わせしつつ光ファイバの先端を突き合わせて接続させることを特徴とする光学接続構造。
  2. 請求項1記載の光学接続構造において、
    前記ピン状導入部材は、前記整列部材に着脱可能に取り付けられる押圧部材により、前記整列部材上に保持されることを特徴とする光学接続構造。
  3. 請求項2記載の光学接続構造において、
    前記押圧部材は、前記ピン状導入部材を前記整列部材上に押圧させる押圧突起を有していることを特徴とする光学接続構造。
  4. 請求項3記載の光学接続構造において、
    前記押圧突起の底面に、弾性体が設けられていることを特徴とする光学接続構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか記載の光学接続構造において、
    各々が少なくとも一本の光ファイバを保持し、前記整列部材上に相対して装着される接続部材を備えていることを特徴とする光学接続構造。
  6. 請求項5記載の光学接続構造において、
    前記接続部材は、前記整列部材に対し光ファイバの長さ方向に沿い移動可能に取り付けられていることを特徴とする光学接続構造。
  7. 請求項5又は6記載の光学接続構造において、
    前記接続部材は、先端に、前記ピン状導入部材を挟み込み、かつ該導入部材を前記整列部材上に押圧させる斜面を有していることを特徴とする光学接続構造。
  8. 請求項5〜7のいずれか記載の光学接続構造において、
    前記接続部材が前記ピン導入部材を保持する装着部位を有することを特徴とする光学接続構造体。
  9. 請求項1〜8のいずれか記載の光学接続構造において、
    前記押圧部材は、前記整列部材に対し、垂直方向に着脱可能に取り付けられることを特徴とする光学接続構造。
  10. 請求項2〜9のいずれか記載の光学接続構造において、
    前記押圧部材は、ピン状導入部材を挿通保持する取り付け穴を有することを特徴とする光学接続構造。
  11. 請求項1〜10のいずれか記載の光学接続構造において、
    前記ピン状導入部材は、円柱状形状、若しくは多角形形状であることを特徴とする請求項記載の光学接続構造。
  12. 上面に光ファイバを挿入する整列溝を設けた整列部材と、整列部材上に前記整列溝と交差方向に保持されるピン状導入部材とを用い、前記整列部材の整列溝内に光ファイバを相対させて挿入したとき、該それぞれの光ファイバの先端をピン状導入部材によって互いに位置合わせし、接続する光学接続構造の作製方法であって、
    前記ピン状導入部材を整列部材に保持する保持工程と、
    前記ピン状導入部材により光ファイバの外周面を整列部材上に押圧し、該光ファイバの先端を整列溝に導入して互いに位置合わせする工程と、
    光ファイバを前記整列溝内で突き合わせて接続する工程とを有することを特徴とする光学接続構造の作製方法。
  13. 請求項12記載の光学接続構造において、
    前記保持工程は、前記整列部材に対し直交方向に沿い着脱可能に取り付けられる押圧部材により、前記ピン状導入部材を前記整列部材上に保持することを特徴とする光学接続構造の作製方法。
  14. 請求項記12又は13載の光学接続構造の作製方法において、
    予め、光ファイバをそれぞれ保持した二個の接続部材を、前記整列部材に相対して装着する装着工程を有することを特徴とする光学接続構造の作製方法。
  15. 請求項14に記載の光学接続構造の作製方法において、
    前記装着工程により接続部材を前記整列部材上に装着する一方、前記保持工程により前記ピン状導入部材を前記整列部材上の前記接続部材間に保持したとき、前記二個の接続部材により前記ピン状導入部材を挟み込むと共に、該ピン状導入部材を整列部材上に押圧固定する工程を有することを特徴とする光学接続構造の作製方法。

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