JP2005282915A - 焼結原料の装入装置 - Google Patents

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Takeshi Teragakinai
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CHUGOKU KOGYO KK
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Abstract

【課題】スクレーパーの裏面に傾斜した溝を形成して、シュート上に残る原料を掻き落として残存を防止する。
【解決手段】焼結設備の上方に位置するシュート上に原料を供給してパレット上に前記原料を案内すると共に、前記シュート上でスクレーパー15を摺動させ、前記原料を掻き落とすようにした焼結原料の装入装置は、前記スクレーパー15の裏面に、前記原料が前記シュート上を滑落する滑落方向に対して所定の角度を有する溝17が形成され、この溝17によって掻き落としの効率を上げるようにした構成である。
【選択図】図4

Description

本発明は、焼結原料の装入装置に関し、特に、スクレーパーの裏面に傾斜した溝を形成することにより、シュート上に残存する原料の一部を掻き落し、残存しないようにするための新規な改良に関する。
従来、鉄鋼業において高炉用原料となる焼結鉱を製造するには、約10mm以下の大きさの鉄鉱石粉末に適度の粒度のコークス粉と石灰石粉末を混合し、装入装置で焼結パレットと呼ばれる移動式の床上に堆積させ、原料層表面のコークスに点火し、パレット下方から空気を吸引しながらコークスを燃焼させる。この時、燃焼は原料層の上部から下部に向かって進行し、その燃焼熱によって粉鉱石が焼結されて、高炉用原料である焼結鉱が製造される。
焼結原料の装入装置は、原料ホッパー、ロールフィーダー、案内用シュートから構成され、焼結原料はこれらを経て焼結パレットに給鉱される。通常、原料は案内用シュート上を滑落して落下するが、この時原料が湿っていたり、結合し易い配合としているために、シュート(デフレクタープレートともいう)部上に付着・堆積するといった問題が発生する。
このため、特許文献1に開示された装入装置では、傾斜面の一部もしくは全部をロッドもしくはワイヤー及びスクレーパーで構成し、付着物の除去を図っている。特許文献2も特許文献1と同様である。また、特許文献3では、助走シュート下部に線状部材からなるスリットシュートを設けた装置が開示されている。
特開平8−42977号公報 特開平8−240388号公報 特開平11−118358号公報
従来の焼結原料の装入装置は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、いずれの構成も複雑な装置となり、設置費用及びメンテナンスの観点から採用は困難であった。
また、本出願人においても自社工場内において、シュート上に鋼板製のスクレーパーを設置し、上下動により付着物の除去を行っているが、スクレーパーの歪み(特に中央)により掻き残しが生じたり、スクレーパーとシュートが面接触しているため、面に入った付着原料がスクレーパーを押し上げて掻き残りを生じている。更に、スクレーパーの移動時にシュートの横漏れ用のシール部に隙間が生じて掻き残しを生じて原料が洩れ、それによりスクレーパー走行レールに原料が堆積してスクレーパーを浮かせて、更に隙間を生じさせ、掻き残りが発生している。
本発明による焼結原料の装入装置は、焼結設備の上方に位置するシュート上に原料を供給してパレット上に前記原料を案内すると共に、前記シュート上でスクレーパーを摺動させ、前記原料を掻き落すようにした焼結原料の装入装置において、前記スクレーパーの裏面には、前記原料が前記シュート上を滑落する滑落方向に対して所定の角度を有する溝が形成されている構成であり、また、前記角度は45度とした構成であり、また、前記溝は、前記スクレーパーの幅方向に沿って複数形成されている構成であり、また、前記シュートの幅方向の両側部には、上方に延設された板状のスカートが設けられている構成であり、また、前記スクレーパーの幅方向の両側部には、曲折したブラケットが設けられ、前記ブラケットは前記スカートの上方を覆っている構成である。
本発明による焼結原料の装入装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、スクレーパーの裏面に傾斜した溝を設けているため、シュート上に残存する原料の一部をこの溝によって掻き落とし、残存をなくすようにすることができる。
また、シュートの両側部に立ち上げて形成したスカートにスクレーパーの両側部に設けたブラケットが覆っている構成であるため、必要とするスカート高さが確保でき、シュート上を滑落する原料の両側部からの漏れを防止することができる。
本発明は、スクレーパーの裏面に傾斜した溝を設けることにより、シュート上に残存する原料の一部をこの溝によって掻き落とし、残存をなくすようにすることを目的とする。
以下、図面と共に本発明による焼結原料の装入装置の好適な実施の形態について説明する。
図1において符号1で示されるものは焼結設備であり、この焼結設備1のパレット2の上方位置にはシュート3が斜めに位置して設けられている。
前記シュート3の上方位置には、原料ホッパー4が設けられ、ミキサーで鉄鉱石粉末5と石灰石7とコークス11とを事前に混練した原料10が収容され、ロールフィーダ6で定量がシュート3上に供給されるように構成されている。
前記パレット2の最上流側には、返鉱8(粒が小さく高炉で使用できない焼結鉱)を収容する床敷ホッパー12が設けられており、この返鉱8はパレット2のスリットから原料がこぼれないように、適量がパレット2の最下部に供給されるように構成されている。
前記シュート3は、図2で示されるように構成されており、このシュート3の両側に配置された走行レール13、14を案内として、横長形状のスクレーパー15が矢印で示されるように上下動するように構成されている。
前記スクレーパー15は、図3〜図5のように板厚が例えば34mmで形成されて全体形状が台形状に形成され、その裏面16にはスクレーパー15の幅方向Bに沿って溝17が1個又は複数個形成されており、この溝17の傾斜角度θは、前記シュート3上を滑落する前記原料10の滑落方向Aに対して45度の角度となるように構成されている。尚、この傾斜角度θは、45度に限ることなく、傾斜していれば作業効果を得ることができるが、実験の結果、45度が最適であった。
前記シュート3とスクレーパー15との関係は、図6で示されるように構成されており、シュート3の幅方向Bの両側部20、21には走行レール13、14を含むレール式ガイド装置30が設けられている。
前記シュート3の両側部20、21には、一対の板状で上方が曲折した形状のスカート31が設けられ、前記スクレーパー15の幅方向Bの両側部22、23に設けられた曲折形状のブラケット40は前記スカート31を覆うように外側へ曲折して形成されている。
前記スクレーパー15に設けられたブラケット40の端部に設けられたローラ50は、前記走行レール14に摺接するように構成され、スクレーパー15の上下動は一対のレール式ガイド装置30によって支持されている。
尚、前述の図4、図5及び図6は、スクレーパー15の片側のみしか示されていないが、図示していない側も図示と同様に構成されている。
次に、動作について説明する。まず、前述の構成において、約10mm以下の大きさの鉄鉱石粉末5に適度の粒度のコークス11と石灰石7とを事前に混練した原料10をシュート3を介すと共に直接パレット2の床上に堆積させ、原料層表面のコークスに点火し、その燃焼熱によって粉鉱石が焼結されて高炉用原料である焼結鉱が製造される。
前述の場合、スクレーパー15によってシュート3上の残存原料は、掻き落されるが、このスクレーパー15の裏面に形成された溝17の壁部で掻き落とされた一部の残存原料は、溝17内を通じて外部へ排出されるため、スクレーパー15とシュート3との間に隙間ができにくく、その結果、シュート3上における残存原料の発生を防止し、効率よく原料の供給を行うことができる。
本発明は、焼結設備に限ることなく、食品等の粉体原料の供給設備にも適用が可能である。
本発明による焼結原料の装入装置を示す全体構成図である。 図1のスクレーパーを示す平面図である。 図1のスクレーパーを示す断面図である。 図1のスクレーパーの一部を示す平面図である。 図4の正面図である。 図5の拡大詳細図である。
符号の説明
1 焼結設備
2 パレット
3 シュート
4 原料ホッパー
5 鉄鉱石粉末
7 石灰石
10 原料
15 スクレーパー
16 裏面
17 溝
A 滑落方向
20、21 側部
30 レール式ガイド装置
31 スカート
40 ブラケット

Claims (5)

  1. 焼結設備(1)の上方に位置するシュート(3)上に原料(10)を供給してパレット(2)上に前記原料(10)を案内すると共に、前記シュート(3)上でスクレーパー(15)を摺動させ、前記原料(10)を掻き落すようにした焼結原料の装入装置において、
    前記スクレーパー(15)の裏面(16)には、前記原料(10)が前記シュート(3)上を滑落する滑落方向(A)に対して所定の角度を有する溝(17)が形成されていることを特徴とする焼結原料の装入装置。
  2. 前記角度は45度であることを特徴とする請求項1記載の焼結原料の装入装置。
  3. 前記溝(17)は、前記スクレーパー(15)の幅方向(B)に沿って複数形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の焼結原料の装入装置。
  4. 前記シュート(3)の幅方向(B)の両側部(20,21)には、上方に延設された板状のスカート(31)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の焼結原料の装入装置。
  5. 前記スクレーパー(15)の幅方向(B)の両側部(22,23)には、曲折したブラケット(40)が設けられ、前記ブラケット(40)は前記スカート(31)の上方を覆っていることを特徴とする請求項4記載の焼結原料の装入装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011111735A1 (ja) * 2010-03-12 2011-09-15 新日本製鐵株式会社 焼結機における原料装入装置
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KR101289225B1 (ko) 2011-11-08 2013-07-29 주식회사 포스코 유도경사장치

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