JP2005282648A - 湿式摩擦材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 湿式摩擦材において、潤滑油量が多い部位、潤滑油が抜け難い部位においても充分な引き摺りトルクの低減効果が得られること。
【解決手段】 湿式摩擦材1では、セグメントピース3aの内周左角とセグメントピース3bの内周右角は、油溝6aの中心線に対して角度αで切り落とされており、油溝6bは幅がほぼ均一な油溝となり、油溝6aは内周角部4を油溝の中心線に対して高さがβmmの位置からα度に拡げた油溝となる。ATに組み込まれた場合、非締結状態においてセグメントタイプ摩擦材1が矢印の方向に回転したとき、分岐した矢印で示されるように、内周から供給されるATFが回転後部側の角度αで拡がった部分4に当接することによって、ATFが積極的に摩擦材基材3aの摩擦面に供給されてセパレータプレートと摩擦面との接触が抑制され、過剰なATFは幅がほぼ均一な油溝6bから排出され、ATFによる引き摺りトルクが大幅に低減される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、油中に浸した状態で対向面に高圧力をかけることによってトルクを得る湿式摩擦材であって、平板リング状の芯金にセグメントピースに切断した摩擦材基材を全周両面または片面に接着してなるセグメントタイプ摩擦材または平板リング形状の芯金の全周両面または片面に摩擦材基材を接着した摩擦材を両面または片面プレス加工して半径方向に複数の油溝を形成してなるプレス型摩擦材に関するものである。
近年、湿式摩擦材として、材料の歩留まり向上による低コスト化、引き摺りトルク低減による車両での低燃費化を目指して、図7に示されるような平板リング状の芯金2に平板リング形状に沿ったセグメントピースに切断した摩擦材基材23を油溝26となる間隔をおいて接着剤で順次並べて全周に亘って接着し、裏面にも同様にセグメントピースに切断した摩擦材基材23を接着してなるセグメントタイプ摩擦材21が開発されている。図7は従来のセグメントタイプ摩擦材の部分構成を示す平面図である。このようなセグメントタイプ摩擦材21は、自動車等の自動変速機(Automatic Transmission、以下「AT」とも略する。)やオートバイ等の変速機に用いられる複数または単数の摩擦板を設けた摩擦材係合装置用として用いることができる。
一例として、自動車等の自動変速機には湿式油圧クラッチが用いられており、複数枚のセグメントタイプ摩擦材と複数枚のセパレータプレートとを交互に重ね合わせ、油圧で両プレートを圧接してトルク伝達を行うようになっており、非締結状態から締結状態に移行する際に生じる摩擦熱の吸収や摩擦材の摩耗防止等の理由から、両プレートの間に潤滑油(Automatic Transmission Fluid,自動変速機潤滑油、以下「ATF」とも略する。)を供給している。しかし、油圧クラッチの応答性を高めるためにセグメントタイプ摩擦材とセパレータプレートとの距離は小さく設定されており、また油圧クラッチの締結時のトルク伝達容量を充分に確保するために、セグメントタイプ摩擦材上に占める油通路の総面積は制約を受ける。この結果、油圧クラッチの非締結時にセグメントタイプ摩擦材とセパレータプレートとの間に残留する潤滑油が排出され難くなり、両プレートの相対回転によって潤滑油による引き摺りトルクが発生するという問題があった。
そこで、特許文献1に記載の発明においては、湿式フリクションプレート(セグメントタイプ摩擦材)においてセグメントピースを内周外周二段に配置するとともに、セグメントピースの内周側縁の少なくとも一部を回転方向遅れ側に臨む半径方向油通路の半径方向内端に向けて半径方向外側に傾斜させることによって、潤滑油を半径方向油通路の半径方向内端に効果的に導くことができるとしている。
特開2002−340071号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、半径方向の油通路が細くしかも平行であり、これに対して図7に示されるように従来の湿式摩擦材21において、半径方向の油通路の外周開口部aと内周開口部bの溝幅比(a/b)と引き摺りトルク低減率との関係を試験したところ、溝幅比(a/b)=1.0即ち平行の場合には約30%のトルク低減率しかなく、溝幅比(a/b)=3.0,4.0の場合の半分の効果しか得られなかった。しかも特許文献1に記載の技術においては、小さく切断したセグメントピースを内周外周二段に接着しており、製造に手間がかかってコストアップするにも関わらず、充分な潤滑油による引き摺りトルクの低減が成されていないという問題点があった。
そこで、本発明は、潤滑油量が多い部位、潤滑油が抜け難い部位においても充分な引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、製造が短時間でできてコストダウンできる湿式摩擦材を提供することを課題とするものである。
請求項1の発明にかかる湿式摩擦材は、平板リング形状の芯金に前記平板リング形状に沿ってセグメントピースに切断した摩擦材基材を全周両面または片面に接着して、隣り合う前記セグメントピース同士の間隙によって半径方向に複数の油溝が形成されてなるセグメントタイプ摩擦材、若しくは平板リング形状の芯金の全周両面または片面に摩擦材基材を接着した摩擦材を両面または片面プレス加工して半径方向に複数の油溝を形成してなるプレス型摩擦材であって、前記複数の油溝は内周開口部または中間部分が左右対称の形状に拡がった油溝と前記内周開口部から外周開口部までの幅がほぼ均一な油溝とが所定の割合で混在しているものである。
請求項2の発明にかかる湿式摩擦材は、請求項1の構成において、前記複数の油溝は、前記内周開口部が前記油溝の中心線に対して一定の角度で左右対称に拡がった油溝と、前記内周開口部から外周開口部までの幅がほぼ均一な油溝とが所定の割合で混在しているものである。
請求項3の発明にかかる湿式摩擦材は、請求項1または請求項2の構成において、前記所定の割合が20%:80%〜80%:20%の範囲内であるものである。
請求項4の発明にかかる湿式摩擦材は、請求項2または請求項3の構成において、前記一定の角度は20度〜70度の範囲内であるものである。
請求項5の発明にかかる湿式摩擦材は、請求項2乃至請求項4のいずれか1つの構成において、前記一定の角度で左右対称に拡がった部分の高さの前記油溝全体の高さに対する割合が10%〜70%の範囲内であるものである。
請求項6の発明にかかる湿式摩擦材は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、前記所定の割合が50%:50%であって、前記内周開口部若しくは中間部分が左右対称の形状に拡がった油溝と前記内周開口部から外周開口部までの幅がほぼ均一な油溝とが交互に設けられているものである。
請求項7の発明にかかる湿式摩擦材は、請求項2乃至請求項6のいずれか1つの構成において、前記一定の角度は約45度であるものである。
請求項8の発明にかかる湿式摩擦材は、請求項2乃至請求項7のいずれか1つの構成において、前記一定の角度で左右対称に拡がった部分の高さの前記油溝全体の高さに対する割合が約30%であるものである。
請求項1の発明にかかる湿式摩擦材においては、隣り合うセグメントピース同士の間隙によって若しくは両面または片面プレス加工によって形成される複数の油溝が、内周開口部または中間部分が左右対称の形状に拡がった油溝と前記内周開口部から外周開口部までの幅がほぼ均一な油溝とが所定の割合で混在している。
これによって、非締結状態において湿式摩擦材がいずれかの方向に空転したときに、内周から供給される潤滑油が空転後部側の拡がった部分に当接することによって、潤滑油が積極的に摩擦材基材の摩擦面に供給されてセパレータプレートと摩擦面との接触が抑制され、過剰な潤滑油は内周開口部から外周開口部までの幅がほぼ均一な油溝から排出される。これによって、顕著な引き摺りトルク抑制効果を得ることができる。湿式摩擦材が逆方向に空転した場合には、反対側の拡がった部分が同様な役割を果たす。
また、セグメントタイプ摩擦材の場合は芯金のリング状部分の幅一杯で横長の大きなセグメントピースとできるので、セグメントピースの数を少なくすることができ、切り出しと接着のための時間が短縮され、低コスト化することができる。さらに、プレス型摩擦材の場合には芯金のリング状部分の両面または片面全面に摩擦材基材を接着して両面または片面プレスするのみで製造できるので、大量生産に向いており、やはり低コスト化することができる。
このようにして、潤滑油量が多い部位、潤滑油が抜け難い部位においても充分な引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、製造が短時間でできてコストダウンできる湿式摩擦材となる。
請求項2の発明にかかる湿式摩擦材においては、複数の油溝が、内周開口部が油溝の中心線に対して一定の角度で左右対称に拡がった油溝と、内周開口部から外周開口部までの幅がほぼ均一な油溝とが所定の割合で混在している。
これによって、非締結状態において湿式摩擦材がいずれかの方向に空転したときに、内周から供給される潤滑油が空転後部側の一定の角度で拡がった部分に当接することによって、潤滑油が積極的に摩擦材基材の摩擦面に供給されてセパレータプレートと摩擦面との接触が抑制され、過剰な潤滑油は内周開口部から外周開口部までの幅がほぼ均一な油溝から排出される。これによって、顕著な引き摺りトルク抑制効果を得ることができる。湿式摩擦材が逆方向に空転した場合には、反対側の一定の角度で拡がった部分が同様な役割を果たす。
また、セグメントタイプ摩擦材の場合は芯金のリング状部分の幅一杯で横長の大きなセグメントピースとできるので、セグメントピースの数を少なくすることができ、切り出しと接着のための時間が短縮され、低コスト化することができる。さらに、プレス型摩擦材の場合には芯金のリング状部分の両面または片面全面に摩擦材基材を接着して両面または片面プレスするのみで製造できるので、大量生産に向いており、やはり低コスト化することができる。
このようにして、潤滑油量が多い部位、潤滑油が抜け難い部位においても充分な引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、製造がより短時間でできてコストダウンできる湿式摩擦材となる。
請求項3の発明にかかる湿式摩擦材は、所定の割合が20%:80%〜80%:20%の範囲内であるものである。本発明者らが鋭意実験研究を繰り返した結果、内周開口部若しくは中間部分が拡がった油溝と幅がほぼ均一な油溝との割合が20%:80%〜80%:20%の範囲内である場合には、顕著な引き摺りトルク抑制効果を得ることができることが分かった。本発明者らはこの知見に基いて、本発明を完成したものである。
このようにして、充分な引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、製造が短時間でできてコストダウンできる湿式摩擦材となる。
請求項4の発明にかかる湿式摩擦材は、内周角部を油溝の中心線に対して拡げる一定の角度は20度〜70度の範囲内であるものであり、本発明者らが鋭意実験研究を繰り返した結果、この角度範囲内とすることによって顕著な引き摺りトルクの低減効果が得られることが分かった。本発明者らはこの知見に基いて、本発明を完成したものである。
このようにして、充分な引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、製造が短時間でできてコストダウンできる湿式摩擦材となる。
請求項5の発明にかかる湿式摩擦材は、一定の角度で左右対称に拡がった部分の高さの油溝全体の高さに対する割合が10%〜70%の範囲内であるものであり、本発明者らが鋭意実験研究を繰り返した結果、この高さ範囲内とすることによって顕著な引き摺りトルクの低減効果が得られることが分かった。本発明者らはこの知見に基いて、本発明を完成したものである。
このようにして、充分な引き摺りトルクの低減効果が得られる湿式摩擦材となる。
請求項6の発明にかかる湿式摩擦材は、所定の割合が50%:50%であって、内周開口部若しくは中間部分が左右対称の形状に拡がった油溝と内周開口部から外周開口部までの幅がほぼ均一な油溝とが交互に設けられているものである。本発明者らが鋭意実験研究を繰り返した結果、内周開口部若しくは中間部分が拡がった油溝と幅がほぼ均一な油溝との割合を1:1即ち同数としてさらに交互に配置することによって、引き摺りトルクの低減効果が最も顕著に表れることが分かった。本発明者らはこの知見に基いて、本発明を完成したものである。
このようにして、より大きな引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、製造が短時間でできてコストダウンできる湿式摩擦材となる。
請求項7の発明にかかる湿式摩擦材は、一定の角度が約45度であるものであり、本発明者らが鋭意実験研究を繰り返した結果、内周角部を油溝の中心線に対して約45度に拡げることによって、引き摺りトルクの低減効果が最も顕著に表れることが分かった。本発明者らはこの知見に基いて、本発明を完成したものである。したがって、内周角部を油溝の中心線に対して約45度に拡げた油溝と幅がほぼ均一な油溝とを同数ずつ交互に配置した場合に、最も大きな引き摺りトルクの低減効果が得られることとなる。
このようにして、より大きな引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、製造が短時間でできてコストダウンできる湿式摩擦材となる。
請求項8の発明にかかる湿式摩擦材は、一定の角度で左右対称に拡がった部分の高さの油溝全体の高さに対する割合が約30%であるものである。本発明者らが鋭意実験研究を繰り返した結果、一定の角度で左右対称に拡がった部分の高さの油溝全体の高さに対する割合が約30%とすることによって、引き摺りトルクの低減効果が最も顕著に表れることが分かった。本発明者らはこの知見に基いて、本発明を完成したものである。したがって、内周角部を油溝の中心線に対して油溝全体の高さに対する割合が約30%の位置から約45度に拡げた油溝と、幅がほぼ均一な油溝とを同数ずつ交互に配置した場合に、最も大きな引き摺りトルクの低減効果が得られることとなる。
このようにして、より大きな引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、製造が短時間でできてコストダウンできる湿式摩擦材となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本発明の実施の形態においては、湿式摩擦材のうち主としてセグメントタイプ摩擦材について説明するが、プレス型摩擦材についても同様な作用効果が得られる。
実施の形態1
まず、本発明の実施の形態1にかかる湿式摩擦材について、図1乃至図5を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態1にかかる湿式摩擦材の一部を示した部分平面図である。図2は本発明の実施の形態1にかかる湿式摩擦材における油溝の内周角部の傾斜角度と引き摺りトルク低減率の関係を示す図である。図3は本発明の実施の形態1にかかる湿式摩擦材における油溝の内周角部の傾斜部分高さと引き摺りトルク低減率の関係を示す図である。図4は本発明の実施の形態1にかかる湿式摩擦材における内周角部の傾斜した油溝の全油溝に対する割合と引き摺りトルク低減率の関係を示す図である。図5は本発明の実施の形態1にかかる湿式摩擦材における回転数と引き摺りトルクの関係を従来の湿式摩擦材と比較して示す図である。
図1に示されるように、本実施の形態1にかかる湿式摩擦材としてのセグメントタイプ摩擦材1は、平板リング形状の芯金2に複数のセグメントピース3a,3bを接着剤(熱硬化性樹脂)を使用して油溝6bの間隔を空けて並べて貼り付け、芯金2の裏面にも同様に接着剤で貼り付けてなるものである。ここで、セグメントピース3aの内周左角とセグメントピース3bの内周右角は、油溝6aの中心線に対して角度αで切り落とされており、カット部分4となって互いに向き合って内周拡がり部分を形成している。そして、両面から230℃〜250℃の熱プレスで30秒〜90秒加圧して芯金2にセグメントピース3a,3bを固着させ、完成品(セグメントタイプ摩擦材1)を得た。
このセグメントタイプ摩擦材1において、セグメントピース3aの内周右角5及びセグメントピース3bの内周左角5は切り落とされておらず、したがって油溝6bは幅がほぼ均一な油溝となる。一方、油溝6aは内周角部4を油溝の中心線に対して高さがβmmの位置からα度に拡げた油溝となる。図1に示されるように、これら油溝6aと油溝6bは交互に同数配置されている。そして、ATに組み込まれた場合、非締結状態においてセグメントタイプ摩擦材1が矢印の方向に回転したとき、分岐した矢印で示されるように、内周から供給されるATFが回転後部側の角度αで拡がった部分4に当接することによって、ATFが積極的に摩擦材基材3aの摩擦面に供給されてセパレータプレートと摩擦面との接触が抑制され、過剰なATFは幅がほぼ均一な油溝6bから排出される。
これによって、顕著な引き摺りトルク抑制効果を得ることができる。セグメントタイプ摩擦材1が逆方向に空転した場合には、反対側の一定の角度で拡がった部分4が同様な役割を果たす。
そこで、より大きな引き摺りトルク抑制効果を得るために、本実施の形態1のセグメントタイプ摩擦材1に関する三つのパラメータ、即ち傾斜角度α、高さβ、そして内周側が拡がった油溝6aの割合、についてそれぞれ最適値を求めるべく実験を行った。その結果を示すのが、図2乃至図4の棒グラフである。
まず、傾斜角度αの最適値を求めるために、高さβ=3mm(セグメントピース3a,3bの高さ(上下方向の長さ)は10mm、したがって高さの割合としては30%)、内周側が拡がった油溝6aの割合=50%に固定して、傾斜角度αを7通りに変化させたサンプルを作製してAT実機に組み込み、引き摺りトルク低減率を測定した。なお、引き摺りトルク低減率はセグメントタイプ摩擦材1の回転数を500rpmから3000rpmまで順次増加させた中の、500rpmごとの測定値6点の平均値として表した。
その結果、図2に示されるように、傾斜角度αが10度の場合は引き摺りトルク低減率は約12%と低いが、20度になると一気に40%近くまで上昇し、さらに傾斜角度αが増すごとに上昇して、傾斜角度α=45度の場合に最大値約60%の引き摺りトルク低減率を示す。その後は傾斜角度αが増すごとに下降して、α=70度の場合は未だ40%以上の引き摺りトルク低減率を保っているが、α=80度になると一気に10%以下に落ちてしまう。したがって、傾斜角度αは20度から70度の範囲内に保つことによって、顕著な引き摺りトルク低減効果が得られ、特にα=45度の場合に最大の引き摺りトルク低減効果が得られると結論付けることができる。
次に、高さ(カット量)βの最適値を求めるために、傾斜角度α=45度、内周側が拡がった油溝6aの割合=50%に固定し、高さβを9通りに変化させたサンプルを作製してAT実機に組み込み、引き摺りトルク低減率を測定した。なお、引き摺りトルク低減率はセグメントタイプ摩擦材1の回転数を500rpmから3000rpmまで順次増加させた中の、500rpmごとの測定値6点の平均値として表した。
その結果、図3に示されるように、高さβが0.5mmの場合は引き摺りトルク低減率は約12%と低いが、1.0mmになると一気に約25%まで上昇し、以後高さβが増すごとに上昇して、高さβ=3.0mmの場合に最大値約60%の引き摺りトルク低減率を示す。その後は高さβが増すごとに少しずつ下降して、高さβ=7.0mmの場合には未だ約30%の引き摺りトルク低減率を保っているが、β=8.0mmになると一気に10%以下に落ちてしまう。したがって、高さ(カット量)βは1.0mmから7.0mm(セグメントピース3a,3bの高さは10mm、したがって高さの割合としては10%から70%)の範囲内に保つことによって、顕著な引き摺りトルク低減効果が得られ、特にβ=3.0mm(30%)の場合に最大の引き摺りトルク低減効果が得られると結論付けることができる。
次に、内周側が拡がった油溝6aの割合の最適値を求めるために、傾斜角度α=45度、高さβ=3.0mmに固定し、内周側が拡がった油溝6aの割合を7通りに変化させたサンプルを作製してAT実機に組み込み、引き摺りトルク低減率を測定した。なお、引き摺りトルク低減率はセグメントタイプ摩擦材1の回転数を500rpmから3000rpmまで順次増加させた中の、500rpmごとの測定値6点の平均値として表した。
その結果、図4に示されるように、内周側が拡がった油溝6aの割合が10%の場合は引き摺りトルク低減率は約15%と低いが、20%になると一気に40%近くまで上昇し、以後内周側が拡がった油溝6aの割合が増すごとに上昇して、50%の場合に最大値約60%の引き摺りトルク低減率を示す。その後は内周側が拡がった油溝6aの割合が増すごとに少しずつ下降して、80%の場合には未だ約40%の引き摺りトルク低減率を保っているが、100%になると一気に10%以下に落ちてしまう。したがって、内周側が拡がった油溝6aの割合は20%から80%の範囲内に保つことによって、顕著な引き摺りトルク低減効果が得られ、特に50%の場合即ち油溝6aと油溝6bが同数の場合に最大の引き摺りトルク低減効果が得られると結論付けることができる。
このように最適値が求められて、傾斜角度α=45度、高さβ=3.0mm、内周側が拡がった油溝6aの割合=50%として製造された本実施の形態1にかかるセグメントタイプ摩擦材1の相対回転数と引き摺りトルクの関係を、図7に示される従来のセグメントタイプ摩擦材21と比較して試験した。試験条件としては、相対回転数=500〜3000rpm、ATF油温=40℃、ATF油量=1000mL/minにおいて試験し、ディスク枚数=3枚(したがって、相手材の鋼板ディスクは4枚)、パッククリアランス=0.25mm/枚、で行った。結果を図5に示す。
図5に示されるように、相対回転数500rpmの時点で既に差が出ており、本実施の形態1にかかるセグメントタイプ摩擦材1の方が引き摺りトルクが小さくなっている。その後、相対回転数が上がるにしたがってセグメントタイプ摩擦材1は引き摺りトルクが徐々に小さくなるが、従来のセグメントタイプ摩擦材21はさらに大きくなって差は開いて行き、その後従来のセグメントタイプ摩擦材21も引き摺りトルクが徐々に小さくなるが、相対回転数3000rpmの時点では、本実施の形態1にかかるセグメントタイプ摩擦材1の引き摺りトルクはほぼゼロになっているのに対して、従来のセグメントタイプ摩擦材21の引き摺りトルクは約0.45N・mもある。
このように、本実施の形態1のセグメントタイプ摩擦材1は、潤滑油量が多い部位、潤滑油が抜け難い部位においても、充分な引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、セグメントピース3a,3bを大きくして製造が短時間でできてコストダウンできる。さらに、セグメントピース3a,3bの相対する2辺4,4のカット形状が同一であるため、摩擦材基材からセグメントピース3a,3bを切り出す際に相対する2辺を切り出すための刃を交換する必要がない。このため、セグメントピース3a,3bを切り出す工程が短時間で済み、セグメントタイプ摩擦材1の製造工程を短縮することができる。
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2にかかる湿式摩擦材について、図6を参照して説明する。図6(a)は本発明の実施の形態2にかかる湿式摩擦材の一部を示した部分平面図、(b)は本発明の実施の形態2の第1の変形例にかかる湿式摩擦材の一部を示した部分平面図、(c)は本発明の実施の形態2の第2の変形例にかかる湿式摩擦材の一部を示した部分平面図、(d)は本発明の実施の形態2の第3の変形例にかかる湿式摩擦材の一部を示した部分平面図、(e)は本発明の実施の形態2の第4の変形例にかかる湿式摩擦材の一部を示した部分平面図である。
図6(a)に示されるように、本実施の形態2にかかる湿式摩擦材もセグメントタイプ摩擦材11Aであり、平板リング形状の芯金2に複数のセグメントピース13a,13bを接着剤(熱硬化性樹脂)を使用して油溝16bの間隔を空けて並べて貼り付け、芯金2の裏面にも同様に接着剤で貼り付けてなるものである。ここで、セグメントピース13aの内周左角とセグメントピース13bの内周右角は、油溝16aの中心線に対して対称に半径Rの曲線に沿って切り落とされており、カット部分14となって互いに向き合って内周拡がり部分を形成している。そして、両面から230℃〜250℃の熱プレスで30秒〜90秒加圧して芯金2にセグメントピース13a,13bを固着させ、完成品(セグメントタイプ摩擦材11A)を得た。
このセグメントタイプ摩擦材11Aにおいて、セグメントピース13aの内周右角15及びセグメントピース13bの内周左角15は切り落とされておらず、したがって油溝16bは幅がほぼ均一な油溝となる。一方、油溝16aは内周角部14を油溝16aの中心線に対して対称に曲線状に拡げた油溝となる。図6(a)に示されるように、これら油溝16aと油溝16bは交互に同数配置されている。そして、ATに組み込まれた場合、非締結状態においてセグメントタイプ摩擦材11Aが矢印の方向に回転したとき、内周から供給されるATFが回転後部側の曲線状に拡がった部分14に当接することによって、ATFが積極的に摩擦材基材13aの摩擦面に供給されてセパレータプレートと摩擦面との接触が抑制され、過剰なATFは幅がほぼ均一な油溝16bから排出される。
これによって、顕著な引き摺りトルク抑制効果を得ることができる。セグメントタイプ摩擦材11Aが逆方向に回転した場合には、反対側の曲線状に拡がった部分14が同様な役割を果たす。
このように、本実施の形態2のセグメントタイプ摩擦材11Aは、潤滑油量が多い部位、潤滑油が抜け難い部位においても、充分な引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、セグメントピース13a,13bを大きくして製造が短時間でできてコストダウンできる。さらに、セグメントピース13a,13bの相対する曲線状部分14,14のカット形状が同一であるため、摩擦材基材からセグメントピース13a,13bを切り出す際に相対する曲線状部分を切り出すための刃を交換する必要がない。このため、セグメントピース13a,13bを切り出す工程が短時間で済み、セグメントタイプ摩擦材11Aの製造工程を短縮することができる。
次に、本実施の形態2の第1の変形例にかかる湿式摩擦材としてのセグメントタイプ摩擦材について、図6(b)を参照して説明する。図6(b)に示されるように、本実施の形態2の第1の変形例にかかるセグメントタイプ摩擦材11Bは、これまで説明したセグメントタイプ摩擦材1やセグメントタイプ摩擦材11Aのように、セグメントピースの内周側が切り取られているものでなく、油溝16aを挟んで対向したセグメントピースの中間部分24が対称に切り取られているものである。
このように、油溝16aの内周側でなく中間部分を拡げた形状にした場合にも同様の効果が得られ、セグメントタイプ摩擦材11BがATに組み込まれた場合、非締結状態においてセグメントタイプ摩擦材11Bが矢印の方向に回転したとき、内周から供給されるATFが回転後部側のV字形状に拡がった部分24に当接することによって、ATFが積極的に摩擦材基材23aの摩擦面に供給されてセパレータプレートと摩擦面との接触が抑制され、過剰なATFは幅がほぼ均一な油溝16bから排出される。
これによって、顕著な引き摺りトルク抑制効果を得ることができる。セグメントタイプ摩擦材11Bが逆方向に回転した場合には、反対側の曲線状に拡がった部分24が同様な役割を果たす。
次に、本実施の形態2の第2の変形例にかかる湿式摩擦材としてのセグメントタイプ摩擦材について、図6(c)を参照して説明する。図6(c)に示されるように、本実施の形態2の第2の変形例にかかるセグメントタイプ摩擦材11Cは、セグメントピース333a,33bの内周側34が矩形状に切り取られている。したがって、非締結状態においてセグメントタイプ摩擦材11Cが矢印の方向に回転したとき、内周から供給されるATFが回転後部側の矩形状に拡がった部分34に当接することによって、ATFが積極的に摩擦材基材33aの摩擦面に供給されてセパレータプレートと摩擦面との接触が抑制され、過剰なATFは幅がほぼ均一な油溝16bから排出される。
これによって、顕著な引き摺りトルク抑制効果を得ることができる。セグメントタイプ摩擦材11Cが逆方向に回転した場合には、反対側の矩形状に拡がった部分34が同様な役割を果たす。
次に、本実施の形態2の第3の変形例にかかる湿式摩擦材としてのセグメントタイプ摩擦材について、図6(d)を参照して説明する。図6(d)に示されるように、本実施の形態2の第3の変形例にかかるセグメントタイプ摩擦材11Dは、セグメントピース433a,43bの内周側44が半長円形状に斜めに切り取られている。したがって、非締結状態においてセグメントタイプ摩擦材11Dが矢印の方向に回転したとき、内周から供給されるATFが回転後部側の半長円形状に拡がった部分44に当接することによって、ATFが積極的に摩擦材基材43aの摩擦面に供給されてセパレータプレートと摩擦面との接触が抑制され、過剰なATFは幅がほぼ均一な油溝16bから排出される。
これによって、顕著な引き摺りトルク抑制効果を得ることができる。セグメントタイプ摩擦材11Dが逆方向に回転した場合には、反対側の半長円形状に拡がった部分44が同様な役割を果たす。
次に、本実施の形態2の第4の変形例にかかる湿式摩擦材としてのセグメントタイプ摩擦材について、図6(e)を参照して説明する。図6(e)に示されるように、本実施の形態2の第4の変形例にかかるセグメントタイプ摩擦材11Eは、セグメントピース533a,53bの中間部分が矩形状に切り取られている。したがって、非締結状態においてセグメントタイプ摩擦材11Eが矢印の方向に回転したとき、内周から供給されるATFが回転後部側の矩形状に拡がった部分54に当接することによって、ATFが積極的に摩擦材基材53aの摩擦面に供給されてセパレータプレートと摩擦面との接触が抑制され、過剰なATFは幅がほぼ均一な油溝16bから排出される。
これによって、顕著な引き摺りトルク抑制効果を得ることができる。セグメントタイプ摩擦材11Eが逆方向に回転した場合には、反対側の矩形状に拡がった部分54が同様な役割を果たす。
上記各実施の形態においては、湿式摩擦材としてセグメントタイプ摩擦材を例にして説明したが、プレス型摩擦材においても同様な作用効果を得ることができる。
本発明を実施するに際しては、湿式摩擦材のその他の部分の構成、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等についても、上記各実施の形態に限定されるものではない。
図1は本発明の実施の形態1にかかる湿式摩擦材の一部を示した部分平面図である。 図2は本発明の実施の形態1にかかる湿式摩擦材における油溝の内周角部の傾斜角度と引き摺りトルク低減率の関係を示す図である。 図3は本発明の実施の形態1にかかる湿式摩擦材における油溝の内周角部の傾斜部分高さと引き摺りトルク低減率の関係を示す図である。 図4は本発明の実施の形態1にかかる湿式摩擦材における内周角部の傾斜した油溝の全油溝に対する割合と引き摺りトルク低減率の関係を示す図である。 図5は本発明の実施の形態1にかかる湿式摩擦材における回転数と引き摺りトルクの関係を従来の湿式摩擦材と比較して示す図である。 図6(a)は本発明の実施の形態2にかかる湿式摩擦材の一部を示した部分平面図、(b)は本発明の実施の形態2の第1の変形例にかかる湿式摩擦材の一部を示した部分平面図、(c)は本発明の実施の形態2の第2の変形例にかかる湿式摩擦材の一部を示した部分平面図、(d)は本発明の実施の形態2の第3の変形例にかかる湿式摩擦材の一部を示した部分平面図、(e)は本発明の実施の形態2の第4の変形例にかかる湿式摩擦材の一部を示した部分平面図である。 図7は従来のセグメントタイプ摩擦材の部分構成を示す平面図である。
符号の説明
1,11A,11B,11C,11D,11E セグメントタイプ摩擦材
2 芯金
3a,3b,13a,13b,23a,23b,
33a,33b,43a,43b,53a,53b セグメントピース
4,14,24,34,44,54 カット部分
6a,6b,16a,16b 油溝

Claims (8)

  1. 平板リング形状の芯金に前記平板リング形状に沿ってセグメントピースに切断した摩擦材基材を全周両面または片面に接着して、隣り合う前記セグメントピース同士の間隙によって半径方向に複数の油溝が形成されてなるセグメントタイプ摩擦材、若しくは平板リング形状の芯金の全周両面または片面に摩擦材基材を接着した摩擦材を両面または片面プレス加工して半径方向に複数の油溝を形成してなるプレス型摩擦材であって、
    前記複数の油溝は内周開口部または中間部分が左右対称の形状に拡がった油溝と前記内周開口部から外周開口部までの幅がほぼ均一な油溝とが所定の割合で混在していることを特徴とする湿式摩擦材。
  2. 前記複数の油溝は、前記内周開口部が前記油溝の中心線に対して一定の角度で左右対称に拡がった油溝と、前記内周開口部から外周開口部までの幅がほぼ均一な油溝とが所定の割合で混在していることを特徴とする請求項1に記載の湿式摩擦材。
  3. 前記所定の割合が20%:80%〜80%:20%の範囲内であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の湿式摩擦材。
  4. 前記一定の角度は20度〜70度の範囲内であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の湿式摩擦材。
  5. 前記一定の角度で左右対称に拡がった部分の高さの前記油溝全体の高さに対する割合が10%〜70%の範囲内であることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載の湿式摩擦材。
  6. 前記所定の割合が50%:50%であって、前記内周開口部若しくは中間部分が左右対称の形状に拡がった油溝と前記内周開口部から外周開口部までの幅がほぼ均一な油溝とが交互に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の湿式摩擦材。
  7. 前記一定の角度は約45度であることを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1つに記載の湿式摩擦材。
  8. 前記一定の角度で左右対称に拡がった部分の高さの前記油溝全体の高さに対する割合が約30%であることを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか1つに記載の湿式摩擦材。

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