JP2009019649A - ロックアップダンパー - Google Patents

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Abstract

【課題】捩り振動減衰性能の向上を実現できるロックアップダンパーを提供する。
【解決手段】ロックアップダンパー62は、一体で回転する1対の入力プレート63と、出力プレート64と、複数の第1スプリング65と、複数の第2スプリング(図示せず)と、摩擦部材66と、を備えている。出力プレート64は、複数の長孔64bを有しており、長孔64bの縁には回転方向に対向するように配置された1対の当接部64cが形成されている。摩擦部材66は、1対の当接部64cの回転方向間に隙間S1を介して配置された複数のピン67と、ピン67の両端に固定された1対のベースプレート68と、ベースプレート68に固定され1対の入力プレート63と当接する複数の摩擦フェーシング69と、を有している。ベースプレート68同士の軸方向間の寸法は、出力プレート64の軸方向寸法よりも大きい。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体式トルク伝達装置に用いられるロックアップダンパーに関する。
流体式トルク伝達装置として、例えば、ロックアップ装置を備えたトルクコンバータが知られている。ロックアップ装置は、フロントカバーとタービンを機械的に連結するための機構であり、タービンとフロントカバーとの間の空間に配置されている。ロックアップ装置によりフロントカバーからタービンへトルクが直接伝達される。
従来のロックアップ装置は、ピストンと、ロックアップダンパーと、を有している。ピストンは、軸方向に移動可能に配置されており、フロントカバーに押し付けられるとフロントカバーと摺動する。ロックアップダンパーは、1対のリティーニングプレートと、ハブフランジと、リティーニングプレートとハブフランジとを回転方向に弾性的に連結する複数のスプリングと、を有している。リティーニングプレートは、スプリングを回転方向に弾性変形可能なように保持しており、ピストンと一体で回転する。ハブフランジは、1対のリティーニングプレートの間に配置されており、タービンに固定されている。
油圧によりピストンがフロントカバーに押し付けられると、フロントカバーに入力されたトルクは、ピストンおよびロックアップダンパーを介してタービンへ伝達される。このとき、ロックアップダンパーにより捩り振動が吸収および減衰される(例えば、特許文献1を参照)。
特開2006−162054号公報
特許文献1に記載のロックアップダンパーでは、捩り振動を吸収および減衰する性能を高めるために、スプリングと並列に作用する摩擦発生機構が採用されている。この摩擦発生機構では、エンジンにおける燃焼変動に起因する微小捩り振動に対してヒステリシストルクの発生を抑制する回転方向の隙間が確保されている。これにより、エンジンからフロントカバーへ微小捩り振動が伝達されても、ヒステリシストルクの発生が抑制され、微小捩り振動がタービンへ伝達されるのを抑制できる。
しかし、この回転方向の隙間の範囲内でも、実際には、摩擦部材が設けられた金属プレートなどがハブフランジと摺動するため、不要なヒステリシストルクが発生する。この結果、所定角度の範囲内でヒステリシストルクを抑制することが困難となっている。
このように、所定角度の範囲内でヒステリシストルクの発生を確実に抑制することで、捩り振動減衰性能の向上を実現することが求められている。
本発明の課題は、捩り振動減衰性能の向上を実現できるロックアップダンパーを提供することにある。
第1の発明に係るロックアップダンパーは、一体で回転する1対の入力部材と、出力部材と、少なくとも1つの弾性部材と、摩擦部材と、を備えている。出力部材は、1対の入力部材の間に入力部材に対して所定角度の範囲内で回転可能に配置された部材であって、回転方向に対向するように配置された少なくとも1対の当接部を有している。弾性部材は1対の入力部材と出力部材とを回転方向に弾性的に連結する。摩擦部材は、1対の当接部の回転方向間に隙間を介して配置された少なくとも1つのピンと、ピンの両端に固定され1対の入力部材と当接する1対の摩擦プレートと、を有している。摩擦プレート同士の軸方向間の寸法は、出力部材の軸方向寸法よりも大きい。
フロントカバーを介して入力部材にトルクが伝達されると、出力部材に対して入力部材が回転し、入力部材と出力部材との間で弾性部材が圧縮される。このとき、摩擦部材のピンが出力部材の当接部に当接すると、入力部材に対して摩擦部材が回転する。この結果、1対の摩擦プレートが1対の入力部材と摺動し、ヒステリシストルクが発生する。
一方、エンジンにおける燃焼変動に起因する微小捩り振動が入力部材に伝達されると、ピンおよび当接部の間に確保された隙間の分だけ、摩擦部材は入力部材と一体回転する。この結果、所定角度の範囲内で摩擦部材と入力部材との間におけるヒステリシストルクの発生を抑制できる。
さらに、1対の摩擦プレートの軸方向間寸法が出力部材の軸方向寸法よりも大きいため、摩擦プレートが出力部材と摺動するのを防止できる。このため、所定角度の範囲内において不要なヒステリシストルクの発生を防止できる。
以上のように、このロックアップダンパーでは、所定角度の範囲内でヒステリシストルクの発生を確実に抑制できるため、捩り振動減衰性能の向上を実現できる。
第2の発明に係るロックアップダンパーは、第1の発明に係るロックアップダンパーにおいて、ピンが、出力部材の軸方向寸法よりも長い本体部と、本体部の両端に形成され摩擦プレートを本体部との間に挟み込む1対の固定部と、を有している。
第3の発明に係るロックアップダンパーは、第1または第2の発明に係るロックアップダンパーにおいて、摩擦プレートが、ピンの端部に固定されたベースプレートと、ベースプレートに固定された少なくとも1つの摩擦フェーシングと、を有している。
第4の発明に係るロックアップダンパーは、第3の発明に係るロックアップダンパーにおいて、摩擦プレートが、環状のベースプレートと、回転方向に並んで配置された複数の摩擦フェーシングと、を有している。
第5の発明に係るロックアップダンパーは、第3の発明に係るロックアップダンパーにおいて、摩擦プレートが、環状のベースプレートと、環状の摩擦フェーシングと、を有している。
第6の発明に係るロックアップダンパーは、第1から第5のいずれかの発明に係るロックアップダンパーにおいて、出力部材が、弾性部材が収容される開口部と、開口部とは異なる半径方向位置に配置された孔と、を有している。1対の当接部は、孔の縁により形成されている。
第7の発明に係るロックアップダンパーは、第1から第5のいずれかの発明に係るロックアップダンパーにおいて、弾性部材が収容される開口部を出力部材が有している。1対の当接部は開口部の周辺部に設けられた切欠きの縁により形成されている。
本発明であれば、上記の構成を有しているため、ロックアップダンパーの性能を高めることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<トルクコンバータの全体構成>
図1および図2を用いて本発明の第1実施形態に係るロックアップダンパー62が採用されたトルクコンバータ1について説明する。図1はトルクコンバータ1の縦断面概略図である。図1の左側にはエンジン(図示せず)が配置され、図1の右側にトランスミッション(図示せず)が配置されている。また、図1に示す線O−Oは、トルクコンバータ1の回転軸線である。
トルクコンバータ1は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)からトランスミッションの入力シャフトにトルクを伝達するための装置であり、主に、トルクが入力されるフロントカバー2と、インペラ3と、タービン4と、ステータ5と、ロックアップ装置6と、から構成されている。
フロントカバー2にはインペラ3が固定されており、フロントカバー2とインペラ3とにより流体室が形成されている。タービン4は流体室内でインペラ3に対向するように配置されている。タービン4は、タービンシェル41と、タービンシェル41に固定された複数のタービンブレード42と、タービンシェル41に固定されたタービンハブ43と、を有している。タービンハブ43は、図示しないトランスミッションの入力シャフトに連結されている。ステータ5は、タービン4からインペラ3への作動油の流れを調節するための機構であり、インペラ3とタービン4との間に配置されている。
<ロックアップ装置の構成>
ロックアップ装置6は、必要に応じてフロントカバー2とタービン4とを機械的に連結するための装置であり、図1に示すようにフロントカバー2とタービン4と間に配置されている。ロックアップ装置6は、フロントカバー2と摺動可能なピストン61と、ピストン61とタービン4とを回転方向に弾性的に連結するロックアップダンパー62と、を有している。
ピストン61は、タービンハブ43により相対回転可能にかつ軸方向へ移動可能に支持されており、環状の摩擦フェーシング61aが固定されている。
ロックアップダンパー62は、ピストン61とタービン4との間に配置された機構であって、入力プレート63と、出力部材としての出力プレート64と、弾性部材としての複数の第1スプリング65と、複数の第2スプリング(図示せず)と、摩擦部材66と、を有している。
入力プレート63は、複数のリベット63cにより固定された1対のリティーニングプレート63a、63b(1対の入力部材)を有しており、ピストン61に対して一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられている。出力プレート64は、リティーニングプレート63a、63bに対して所定角度の範囲内で回転可能なように配置されており、タービンハブ43に固定されている。
第1スプリング65および第2スプリングは、リティーニングプレート63a、63bにより回転方向に弾性変形可能なように保持されており、入力プレート63と出力プレート64とを回転方向に弾性的に連結する。第1スプリング65は出力プレート64に形成された複数の開口64a内に配置されている。第2スプリングは、第1スプリング65と並列に作用するように配置されている。第1スプリング65および第2スプリングにより、正側および負側において2段階の捩り特性が実現されている(図4参照)。
<摩擦部材の構成>
このロックアップダンパー62では、2段特性に加えて、摩擦部材66によりヒステリシストルクを発生させる機構が実現されている。図2および図3を用いて摩擦部材66の構成について説明する。図2は摩擦部材66およびその周辺の断面図である。図3は摩擦部材66およびその周辺の平面図である。
図2および図3に示すように、摩擦部材66は、入力プレート63と出力プレート64との間でヒステリシストルクを発生させるための部材であり、複数のピン67と、環状の1対のベースプレート68と、ベースプレート68に固定された複数の摩擦フェーシング69と、を有している。
ピン67は、1対のベースプレート68を連結するための部材であり、図3に示すように、出力プレート64に形成された長孔64b内に配置されている。ピン67および長孔64bは、例えば回転方向に等ピッチで配置されている。例えば図3に示すように、ピン67および長孔64bは、開口64a同士の間であって開口64aの半径方向内側に配置されている。
図2に示すように、ピン67は、円柱状の本体部67aと、本体部67aの両端に設けられた固定部67bと、を有している。本体部67aの外径は長孔64bの回転方向の寸法よりも小さい。このため、長孔64bの縁に形成されている一方の当接部64cと本体部67aとが当接している状態では、他方の当接部64cと本体部67aとの回転方向間には隙間S1が形成されている。この隙間S1に対応する捩り角度は隙間角度θ1である。この隙間角度θ1の範囲内では出力プレート64が摩擦部材66に対して回転可能であるため、微小捩り角度に対してヒステリシストルクの発生を抑制することができる。
また、本体部67aの外径は長孔64bの半径方向寸法よりも小さい。これにより、ピン67が出力プレート64に対して回転方向に移動する場合に、出力プレート64にピン67が接触するのを防止できる。
なお、図3では本体部67aが長孔64bの端部に当接しているが、ロックアップダンパー62にトルクが作用していない中立状態では、ピン67は長孔64bの回転方向のほぼ中央に位置している。
本体部67aの軸方向の長さは、出力プレート64の厚みよりも長くなるように設定されている。本体部67aの両端には軸方向を向く1対の当接面67cが形成されており、1対の当接面67cは出力プレート64に対して軸方向の外側(エンジン側およびトランスミッション側)に配置されている。図2に示すように、ベースプレート68は、当接面67cに当接した状態で、本体部67aと固定部67bとの間に挟み込まれている。本体部67aによりベースプレート68の軸方向間寸法が決定されている。本体部67aの軸方向の長さが出力プレート64の厚みよりも長いため、ベースプレート68と出力プレート64との間には隙間S2が形成されている。これにより、ベースプレート68が出力プレート64と摺動するのを防止できる。
複数の摩擦フェーシング69は、回転方向に並んで配置されている。具体的には図3に示すように、摩擦フェーシング69は、ベースプレート68に沿って回転方向に延びる円弧状のプレートである。複数の摩擦フェーシング69は1対のベースプレート68の軸方向外側の面に接着などにより固定されている。摩擦フェーシング69は、回転方向に等ピッチで配置されており、ピン67のかしめ作業を考慮して、隣り合うピン67の回転方向間に配置されている。ピン67の周辺には摩擦フェーシング69は設けられていないため、固定部67bは外部に露出している。図2に示すように、1対の固定部67bはリティーニングプレート63a、63bと軸方向に対向している。また、摩擦フェーシング69の厚みの分だけ、固定部67bとリティーニングプレート63aとの間および固定部67bとリティーニングプレート63bとの間には隙間S3が形成されている。
摩擦部材66の軸方向寸法(より詳細には、摩擦フェーシング69の摩擦面の軸方向間の寸法)はリティーニングプレート63a、63bの軸方向間の内側寸法よりも若干大きく設定されている。このため、リティーニングプレート63a、63bの弾性力により、リティーニングプレート63a、63bの間に摩擦部材66は挟み込まれており、この結果、リティーニングプレート63a、63bは摩擦フェーシング69に押し付けられている。
<トルクコンバータの動作>
トルクコンバータ1の動作について説明する。
フロントカバー2およびインペラ3が回転すると、インペラ3からタービン4へ作動油が流れ、作動油を介してインペラ3からタービン4へトルクが伝達される。タービン4に伝達されたトルクはタービンハブ43を介して入力シャフト(図示せず)に伝達される。
入力シャフトの回転速度が一定になると、ロックアップ装置6が作動する。具体的には、油圧によりピストン61がエンジン側へ移動し、ピストン61の摩擦フェーシング61aがフロントカバー2に押し付けられる。この結果、ピストン61がフロントカバー2と一体回転し、フロントカバー2からピストン61を介してロックアップダンパー62の入力プレート63にトルクが伝達される。ロックアップダンパー62では、入力プレート63から第1スプリング65および第2スプリングを介して出力プレート64にトルクが伝達され、タービン4を介して入力シャフトにトルクが伝達される。
ロックアップ装置6がフロントカバー2とタービン4とを連結している状態で、捩り角度が隙間角度θ1よりも大きい捩り振動がフロントカバー2に入力されると、入力プレート63が出力プレート64に対して回転する。このとき、第1スプリング65および第2スプリングにより捩り振動が吸収されるとともに、摩擦部材66のピン67が出力プレート64の当接部64cにより回転方向に押される。この結果、出力プレート64と一体で摩擦部材66が入力プレート63に対して回転し、一方の摩擦フェーシング69とリティーニングプレート63aとの間および他方の摩擦フェーシング69とリティーニングプレート63bとの間で摩擦抵抗が発生し、入力プレート63と出力プレート64との間でヒステリシストルクH1が発生する。これにより、捩り角度が比較的大きい捩り振動を吸収および減衰することができる。
また、エンジンにおける燃焼変動に起因する微小捩り振動がフロントカバー2に入力されると、微小捩り角度が隙間角度θ1よりも小さい場合はピン67が、当接部64cと接触することなく長孔64b内を回転方向に移動する。これにより、隙間角度θ1の範囲内では、入力プレート63とともに摩擦部材66が出力プレート64に対して回転し、入力プレート63と出力プレート64との間でヒステリシストルクH1の発生を抑制できる。
さらに、ピン67の本体部67aが出力プレート64の軸方向寸法よりも長いため、ベースプレート68と出力プレート64との間には隙間S2が確保されている。これにより、ベースプレート68が出力プレート64と摺動するのを防止でき、不要なヒステリシストルクの発生を防止できる。
実際には、摩擦部材66以外の部材(例えば、第1スプリング65および第2スプリングなど)がリティーニングプレート63a、63bおよび出力プレート64と摺動する場合があるため、図4に示すように、隙間角度θ1の範囲内ではヒステリシストルクH1よりも大幅に小さいヒステリシストルクH2が発生する。しかし、このヒステリシストルクH2には、摩擦部材66により発生するヒステリシストルクは含まれていない。
<特徴>
ロックアップダンパー62の特徴は以下の通りである。
(1)
以上に説明したように、このロックアップダンパー62では、摩擦部材66のピン67と出力プレート64の当接部64cとの間に隙間S1が確保されているため、この隙間S1に対応する隙間角度θ1の範囲内では比較的大きなヒステリシストルクH1の発生を抑制できる。
さらに、ピン67の本体部67aが出力プレート64の軸方向寸法よりも長いため、ベースプレート68と出力プレート64との間には隙間S2が確保されている。これにより、ベースプレート68が出力プレート64と摺動するのを防止でき、隙間角度θ1の範囲内で不要なヒステリシストルクの発生を防止できる。
以上のように、このロックアップダンパー62では、微小捩り振動に対してヒステリシストルクの発生を確実に防止することができ、捩り振動減衰性能を高めることができる。
(2)
このロックアップダンパー62では、摩擦部材66が、ピン67と、ピン67の端部に固定された1対のベースプレート68と、ベースプレート68に固定された複数の摩擦フェーシング69と、を有している。このため、構造の簡素化が可能となる。
(3)
このロックアップダンパー62では、回転方向に並んで配置された複数の摩擦フェーシング69を摩擦部材66が有しており、ピン67の固定部67bが外部に露出している。このため、ピン67のかしめ作業が容易となり、組み付け性が向上する。
(4)
このロックアップダンパー62では、1対の当接部64cが長孔64bにより形成されているため、当接部64cの加工が容易になるとともに、当接部64cの強度を確保しやすくなる。
また、長孔64bが開口64aとは異なる半径方向位置に配置されているため、長孔64bが開口64aの配置に影響を及ぼしにくくなり、設計の自由度の低減を防止できる。
(5)
このように、このトルクコンバータ1では、ロックアップダンパー62を有しているため、微小捩り振動によるこもり音と加速時(あるいは減速時)の振動との両方を低減することができ、ロックアップ可能領域を拡大することができる。すなわち、このトルクコンバータ1であれば燃費を向上させることができる。
<他の実施形態>
本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の修正および変更が可能である。
(1)
出力プレート64に設けられた1対の当接部64cの構成は前述の実施形態に限定されない。例えば図5に示すように、出力プレート64の開口64aの縁(より詳細には、開口64aの半径方向内側の縁)に切欠き164bが設けられていてもよい。この場合、切欠き164bの縁により1対の当接部164cが形成されている。
(2)
摩擦フェーシング69の構成は前述の実施形態に限定されない。例えば、摩擦フェーシング69が環状の部材であってもよい。この場合、ピン67の固定部67bがベースプレート68から軸方向外側へ突出しない構成が好ましい。
また、ベースプレート68および摩擦フェーシング69が一体で成形されていてもよい。
(3)
摩擦部材66の配置は前述の実施形態に限定されない。例えば、摩擦部材66が第1スプリング65の半径方向外側に配置されていてもよい。
(4)
ロックアップダンパー62以外の構成は、前述の実施形態に限定されない。例えば、このロックアップダンパー62は、トルクコンバータ以外に流体継手にも適用可能である。
トルクコンバータの縦断面概略図。 ロックアップダンパーの捩り特性線図。 摩擦部材およびその周辺の部分断面図。 摩擦部材およびその周辺の部分平面図。 摩擦部材およびその周辺の部分断面図(他の実施形態)。 摩擦部材およびその周辺の部分平面図(他の実施形態)。
符号の説明
1 トルクコンバータ
2 フロントカバー
3 インペラ
4 タービン
5 ステータ
6 ロックアップ装置
61 ピストン
62 ロックアップダンパー
63 入力プレート
63a、63b リティーニングプレート(入力部材)
64 出力プレート(出力部材)
64a 開口
64b 長孔(孔)
64c 当接部
65 第1スプリング(弾性部材)
66 摩擦部材
67 ピン
67a 本体部
67b 固定部
67c 当接面
68 ベースプレート(摩擦プレート)
69 摩擦フェーシング(摩擦プレート)

Claims (7)

  1. 一体で回転する1対の入力部材と、
    前記1対の入力部材の間に前記入力部材に対して所定角度の範囲内で回転可能に配置された部材であって、回転方向に対向するように配置された少なくとも1対の当接部を有する出力部材と、
    前記1対の入力部材と前記出力部材とを回転方向に弾性的に連結する少なくとも1つの弾性部材と、
    前記1対の当接部の回転方向間に隙間を介して配置された少なくとも1つのピンと、前記ピンの両端に固定され前記1対の入力部材と当接する1対の摩擦プレートと、を有する摩擦部材と、を備え、
    前記1対の摩擦プレートの軸方向間寸法は、前記出力部材の軸方向寸法よりも大きい、
    ロックアップダンパー。
  2. 前記ピンは、前記出力部材の軸方向寸法よりも長い本体部と、前記本体部の両端に形成され前記摩擦プレートを前記本体部との間に挟み込む1対の固定部と、を有している、
    請求項1に記載のロックアップダンパー。
  3. 前記摩擦プレートは、前記ピンの端部に固定されたベースプレートと、前記ベースプレートに固定された少なくとも1つの摩擦フェーシングと、を有している、
    請求項1または2に記載のロックアップダンパー。
  4. 前記摩擦プレートは、環状の前記ベースプレートと、回転方向に並んで配置された複数の前記摩擦フェーシングと、を有している、
    請求項3に記載のロックアップダンパー。
  5. 前記摩擦プレートは、環状の前記ベースプレートと、環状の摩擦フェーシングと、を有している、
    請求項3に記載のロックアップダンパー。
  6. 前記出力部材は、前記弾性部材が収容される開口部と、前記開口部とは異なる半径方向位置に配置された孔と、を有しており、
    前記1対の当接部は、前記孔の縁により形成されている、
    請求項1から5のいずれかに記載のロックアップダンパー。
  7. 前記出力部材は、前記弾性部材が収容される開口部を有しており、
    前記1対の当接部は、前記開口部の周辺部に設けられた切欠きの縁により形成されている、
    請求項1から5のいずれかに記載のロックアップダンパー。
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