JP2005279840A - セル生産方式 - Google Patents

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Hiromitsu Oe
浩光 大江
Hiroyuki Kurita
博之 栗田
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Abstract


【課題】大型で重量も大きい液晶ディスプレイ装置、或いはプラズマディスプレイ装置などの精密な大型版状製品を、コンベアラインによる流れ作業によらず、個々の作業台上で1人の作業員が複数の製造工程の組立や部品の取り付け、或いは検査、梱包などの作業を受け持ち製作を進めるセル生産方式を提供する。
【解決手段】作業台盤の傾斜角度を任意に設定自在な作業台1A〜1C、2を複数台、版状製作品を隣接の作業台の作業台盤へ渡らせる横移動が可能な間隔Lで横一列に配置する。各作業台の前面側へ作業員5を1人ずつ配置し、先頭の作業台1Aの作業台盤上で版状製作品の製作を開始し、予定の製作工程を終えると、その版状製作品を順次後工程の作業台1B、1Cへ渡らせる横移動を行い、最終の作業台2の作業台盤上で製作を完成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、大型で重量も大きい液晶ディスプレイ装置、或いはプラズマディスプレイ装置などの精密な大型版状製品を、コンベアラインによる流れ作業によらず、個々の作業台上で1人の作業員が複数の製造工程の組立や部品の取り付け、或いは検査、梱包などの作業を受け持ち製作を進めるセル生産方式の技術分野に属する。
従来、生産方式の多くは、コンベアラインに載って流れる製作品に、同コンベアラインに沿って立つ複数の作業員が順次に部品の取り付けや組立工程を実施して完成する流れ作業方式が一般的であった。しかし、コンベアの流れ速度は技術的な習熟度が低い作業員の能力に合わせるほかなく、そのため習熟度の高い作業員の技術的能力を十分に生かし切れず、生産効率がさして高くならないという問題点がクローズアップされている。その一方で、最近の産業界にめざましい多品種少量生産の要請は、コンベアラインによる流れ作業方式では、製品の品種替えに多大な時間と手間が掛かり、対応しきれない、という問題点が浮上してセル生産方式の採用が増える傾向にある。
従来、セル生産方式に関しては、下記の特許文献1に開示されたセル生産方法及びセル生産設備などが公知である。
また、下記の特許文献2には、やはりセル生産方法の実施に好適な作業台が開示されている。
特開2003−251575号公報 特開2002−96279号公報
上記特許文献1に開示されたセル生産方法は、大要、各作業者が生産ラインに沿ってテーブルの高さ調節が容易な作業台車を押して移動してゆき、各工程部に用意された部品や組立治具を使用して、順次、1台の作業台車上で製品の組立を完成する生産方式である。作業員は一人一人作業台車を押して生産ラインを順に移動し、各工程部で順次製作作業を行うから、各作業員の技術的能力に応じて個性的な生産活動を行える。しかし、作業時における作業員の歩行移動の距離が長くなるからエネルギーを消費し疲労し易い。しかも各工程部へ到着する度に、そこに用意された部品や組立治具の意味、内容と手順を思い出し確認しながら各工程を的確に遂行しなければならないので、一瞬戸惑ったり、うっかりミスを招きやすいから、製品の品質の確保、及び生産性の向上に多くを期待し難い。
上記特許文献2に開示された作業台は、一案ではある。しかし、本願発明が一つの対象とする大型で重量も大きい液晶ディスプレイ装置、或いはプラズマディスプレイ装置などは、一例として縦辺の長さが1200mm、横辺の長さは1700mmもあるので、作業員の手は製作品の全面に届かず、作業台の周囲をぐるぐる回りながら、しかも無理な、又は窮屈な姿勢で製作作業をしなければならないという問題点がある。
本発明の目的は、精密な大型版状製品の製作工程を複数の作業員で分担し、各作業員は固有の作業台の前に立ってあまり広範囲に動かずに分担した製作工程の作業を進め、しかも常に楽な姿勢で製作作業ができ、前後の製作工程を担当する作業員との連絡、連繋を密にして作業時間のロスを可及的に防止し、作業効率、生産効率の向上を図ることが可能なセル生産方式を提供することである。
本発明の次の目的は、精密な大型、大重量の版状製品の製作に際し、製作品を手で支えたり起こしたりする力仕事の作業は殆どなく、人の手で製作品を触る回数を極力少なくして、常に適正な姿勢で作業が出来るように作業盤台の作業員に対する傾斜角度の設定を自由自在となし、しかもコロ又はコロコンベアの活用により隣接する作業台への横移動を軽便に行えて作業員の労働条件を可及的に改善したセル生産方式を提供することである。
上記した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るセル生産方式は、
作業台盤15、25の傾斜角度を任意に設定自在な作業台1、2を複数台、版状製作品7を隣接の作業台の作業台盤15へ渡らせる横移動が可能な間隔Lで横一列に配置し、各作業台1、2の前面側へ作業員5を1人ずつ配置し、先頭の作業台1Aの作業台盤15上で版状製作品7の製作を開始し、予定の製作工程を終えると、その版状製作品7を順次後工程の作業台1B、1Cへ渡らせる横移動を行い、最終の作業台2の作業台盤25上で製作を完成することを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載したセル生産方式において、
各作業台1、2の作業台盤15、25の盤面、及び版状製作品7の下辺部を支持して横移動を案内する部位にそれぞれ、作業台1、2の列方向に回転する複数のコロ又はコロコンベア20が設置されており、隣接する作業台盤15、25の角度を一致させ、コロ又はコロコンベア20の回転を利用して版状製作品7を隣接の作業台盤15、25へ渡らせる横移動を行うことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載したセル生産方式において、
各作業台1、2の作業台盤15、25は、前面側に作業員5が立って版状製作品7の組立、部品の取り付け等の製作作業を行うのに適切な高さに設置されており、作業台盤15の下方位置に版状製作品7の製作に必要な部品類を前面側の作業員5に向かって供給する下り傾斜のコロコンベア21を設置した架台が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1又は2に記載したセル生産方式において、
作業台1の背面側には、作業台1の前面側に位置する作業員5の手が届く位置まで版状製作品7の製作に必要な部品類を供給する部品供給台6が、作業台1の上を跨ぐ構造で前後方向へ移動可能に設置されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項1又は2に記載したセル生産方式において、
最終の作業台2は床面から垂直方向に上下動するリフター3との組合せで構成されており、作業台2の脚部には前後方向へのみ往復移動させることが可能な固定キャスター27が取り付けられており、作業台盤25は垂直な姿勢にまで回動可能であり、この作業台盤25上で製作を完成した製品は作業台盤を垂直姿勢にしてリフター3に載せ替え次工程へ移されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項1〜4のいずれか一に記載したセル生産方式において、
先頭の作業台1Aの作業台盤15上に先ず搬送用板22を載置し、この搬送用板22の上に版状製作品7を載せ、版状製作品7を隣接する作業台盤15、25へ渡らせる横移動は前記搬送用板22へ載せたままの状態で行い、最終の作業台2の作業台盤25上で製作を完成した製品は、搬送用板22と分離して製品のみをリフター3に載せ替えて次工程へ移すことを特徴とする。
本発明のセル生産方式によれば、各作業台1、2の前に1人ずつ配置された作業員5は、作業台盤15の下方位置のコロコンベア20により、又は作業台盤15の上方へ前進して来る部品供給台6によって製作に必要な部品類が身近に供給されるので、立っている位置を広範囲に動く必要がなく、隣接する先工程の作業台1から横移動されてきた版状製作品7を直接作業台盤15上に受け入れ、分担された製作工程を速やかに繰り返し作業するだけであり、分担工程を終了すると、後工程1又は2の作業台15、又は25へ相互の作業台盤15又は25の傾斜角度を一致させて作業台盤から作業台盤へ直接横移動させる、一種の流れ作業方式を採用しているので、各作業員5に力仕事は要求されず、疲労度は低い。また、分担された作業内容は一種固定化されているので、作業への取り組みに一瞬戸惑ったり、うっかりミスするおそれが少なく、製品の品質の確保、及び生産性の向上に多くを期待できる。しかも隣接する作業台1、2の作業員5との間で連繋を保ち、製作工程消化の連絡を密にすることで、全体のラインバランスを同期化でき、作業時間のロスタイムを防ぎ、ひいては作業効率、生産効率を可及的に高めることができる。
本発明の場合、各作業台1、2の作業台盤15、25は、作業員5による製作作業の必要に応じてその傾斜角度を任意に設定自在(傾動自在)であるから、作業台盤上の精密な大型、大重量の版状製品7の製作作業を、作業台1、2の前側に位置したままで、無理のない作業姿勢で楽々と能率良く進めることができる。そして、隣接する作業台1、2の作業台盤15又は25の傾斜角度を一致させることにより、コロコンベア20の回転を利用して軽く安全に渡らせる横移動を行うことができ、あるいは最終の作業台で製作を完成した製品は作業台盤25から直接リフター3へ載せ替えて次工程に移すことができるなど、製作品を手で持ったり触る機会はきわめて少なくて済み、精密な製作品を汚したり静電気等による悪影響やトラブルを与える慮れが極めて少ない。
隣接する作業台1、2の作業台盤15、25へコロコンベア20の回転を利用して渡らせる横移動を行う版状製作品7は、先頭の作業台1Aにおいて搬送用板22の上に載せているから、前記横移動において製作品が擦れて傷が付くような心配は殆どない。
作業台盤15又は25の傾斜角度を任意に設定自在な作業台1、2を複数台、版状製作品7を隣接の作業台盤15又は25へ渡らせる横移動が可能な間隔Lで横一列に配置し、各作業台1、2の前面側へ作業員5を1人ずつ配置し、先頭の作業台1Aの作業台盤15上で版状製作品7の製作を開始する。予定の製作工程を終えると、その版状製作品7を順次後工程の作業台1B、1Cへ渡らせる横移動を行い、最終の作業台2の作業台盤25上で製作を完成する。
各作業台1、2の作業台盤15、25の盤面、及び版状製作品7の下辺部を支持して横移動を案内する部位にそれぞれ、各作業台1、2の列方向に回転する複数のコロ又はコロコンベア20を設置し、隣接する作業台盤15、25の傾斜角度を一致させ、コロコンベア20の回転を利用して版状製作品7を隣接の作業台盤15又は25へ渡らせる横移動を行う。
以下に、本発明を図示した実施例に基づいて説明する。
図1は本発明に係るセル生産方式の全体像を平面配置図として示す。図中の符号1A、1B、1Cはそれぞれ、製作品の製作工程を分担して製作する作業台1の並び順を示し、符号2は最終の作業台を示している。これらの作業台1、2は、後述するように作業台盤15、25の傾斜角度を任意に設定自在に構成されている。符号5は各作業台1、2の前面側へ1人ずつ配置された作業員を示している。作業台1A、1B、1Cは共通の構成であるが、最終の作業台2は後述するように製作を完成した製作品を次の検査工程4へ移すためのリフター3との組合せで構成するなど、構造が若干異なっている。図1の例では、3台の作業台1A、1B、1Cと最終の作業台2との合計4台の構成で示しているが、この例の限りではない。製作品の製作工程の分担の仕方により多くも少なくもなる。
本発明の場合、各作業台1A、1B、1C及び最終の作業台2を個別に受け持つ作業員5は、一例として上記した大型で重量も大きい液晶ディスプレイ装置、或いはプラズマディスプレイ装置などの精密な大型版状製作品7(図4の点線図示を参照)の製作工程を分担して遂行し、所定の製作工程を終了すると、隣接する後工程の作業台の作業台盤へ手送りによって渡らせる横移動を行う。そのため各作業台1A、1B、1C及び最終の作業台2はそれぞれ、版状製作品7の横移動が可能な間隔L、例えばL=400mm程度の間隔を相互間にあけて横一列に配置されている。先頭の作業台1Aの作業台盤15上で版状製作品7の製作を開始し、最終の作業台2の作業台盤25上で製作を完成する。図1に示した実施例の場合、作業台1B、1Cの背面側に、製作に必要な部品類を用意して各作業者5に向かって必要なだけ供給するための部品供給台6が設置されている。
以下に、各作業台の構成を説明する。
先ず図2〜図5は上記1A、1B、1Cに使用される作業台1を示している。この作業台1は、一例として外径が28mm程度の樹脂被覆接着薄肉鋼管を骨材に使用し、金属製又は合成樹脂製の継手により骨材を連結して立体枠構造に組み立てられている。各支柱11の下端には、工場の床面10への据え付け固定が容易な接地ゴム脚12が取り付けられている。
前記の各支柱11…により略水平に支持された上辺枠13(図3、図4)は、平面形状を縦×横が1100mm×1700mm程度の大きさの矩形状とされ、各作業員5の製作作業に楽な姿勢がとれる適切な高さ(一例として床上700mm〜850mm程度)とされている。この上辺枠13のうちの前側辺と、作業台盤15の手前側辺とを、ヒンジ継手14で連結して作業台盤15が傾動可能に支持されている。作業台盤15は、手前側辺を回転中心として、後縁側を上下動させる傾動を行い、前側に位置する作業員5に対し、作業台盤15上の版状製作品7の製作作業に適切な傾斜角度を設定可能に構成されている。図4に示すように、作業台盤15は、大型の版状製作品7を載せられるように2重パイプ構造で頑丈に組み立てられている。
上記の作業台盤15を傾動させる手段として、図5に示したように、作業台1の背面部に、側面から見ると三角形状のシリンダ台16が付設されている。これらの各シリンダ台16に1本ずつ合計2本のエアーシリンダ17、17の基端部が連結され、同エアーシリンダ17の他端部(出力軸端)が上記作業台盤15の後縁側と連結されている。したがって、前記エアーシリンダ17、17の空気圧制御により、作業台盤15は、図4中に点線で示した約15°の伏せ姿勢から、実線で示す約45°の最大傾斜角の姿勢にまで任意自在にその傾斜角度を設定し固定することが可能である。かくして作業台盤15上の版状製作品7を、作業員5の製作作業に最も適切な角度姿勢に設定することができる。作業台盤15が伏せた姿勢は、背面側の上辺枠13に直立された2本の支柱18、18の上に突き当たった位置として安定に支持される。エアーシリンダ17、17の空気圧制御のためのコントローラの図示は省略したが、作業員5の手元近くに配置される。
作業台1の上記作業台盤15の前側辺には、版状製作品7の下辺部を支持して横移動を案内するように直立された背の低い受け台19がやはり2重パイプ構造で頑丈に設けられている。そして、作業台盤15の盤面、および前記受け台19の台面にそれぞれ、版状製作品7を隣接の作業台盤15へ渡らせる横移動を軽くスムーズに行う手段として、図示例では各作業台1A、1B、1Cの列方向に回転する複数のコロコンベア20が設置されている。コロコンベア20は、溝形断面のフレームの溝内に複数のコロが一定のピッチで配置され、両端の軸が回転自在に支持されたユニット型の構成である。前記フレームの両端を継手20aにより作業台盤15のパイプへ取り付け固定することにより複数列設置されている。コロコンベア20に代わるコロを1個ずつ並べて設置しても良い。したがって、大型で重量も大きい版状製作品7は、隣接する作業台盤15相互の傾斜角度を一致させると、コロコンベア20の回転を利用して隣接の作業台盤15へ手送りで渡らせる横移動を軽快に行うことができる(請求項2記載の発明)。
上記したように、製作過程の版状製作品7は、製作工程の進捗と共にコロコンベア20の回転を利用して隣接の作業台盤15へ渡らせる横移動を行うにあたり、版状製作品7が横移動の度に擦れて傷つく不都合を回避する保護対策として、及び横送りの際に直接版状製作品7を掴んだり押したりしないで済むように、先頭の作業台1Aの作業台盤15上には、軽量化の目的で孔明き板とした搬送用板22を先ず載置する(図2参照)。この搬送用板22の上に版状製作品7を載せた状態で、以後の製作工程を進める。そして、版状製作品7を隣接する作業台1B、1Cの作業台盤15へ渡らせる横移動は、必ず搬送用板22を介して行う。最終の作業台2の作業台盤25上で製作を完成した段階で、製品を搬送用板22と分離し、製品のみをリフター3に載せ替えて次工程へ移すのである(請求項5に記載した発明)。
各作業台1A、1B、1Cには、上記作業台盤15の下方位置に、各製作工程で版状製作品7に必要とされる部品類を、作業台1の背面側に位置する部品供給台6などから、前面側の作業員5に向かって使用に適切な状態、姿勢で、且つ必要な数量を供給する下り傾斜のコロコンベア21を複数列設置して面状に構成した架台(図3を参照)が設けられている(請求項3に記載した発明)。このコロコンベア21も、フレームの両端を継手により作業台1の該当するパイプと連結して設置されている。よって、作業員5は、作業盤台15の下方に位置する下り傾斜のコロコンベア21上を進んできた製作に必要な部品類を必要の都度取り出して使用し製作作業に励むことができる。製作に必要な部品類は、随時見回る供給担当の作業員が運んできて、或いは部品供給台6に用意してあるものを下ろして、必要なだけ下り傾斜のコロコンベア21上へ送り込む。よって製作担当の作業員5は、あちこちに広く歩き回る必要がなく、疲れないし、製作に集中して作業効率を高めることができる。
その上、図1の実施例では作業台1Bと1Cの背面側に位置する部品供給台6自体も、版状製作品7の製作に必要な部品類を必要の都度、作業員5が直接手で取れるように供給する。図3と図4に示したように、部品供給台6の台枠6aの下には前後方向に転がる固定車輪6bが設置されている。左右の台枠6a、6aの間隔は、図1に例示したように作業台1B、或いは1Cの横幅寸法よりも少し大きい。また、図4に示したように下側の架台6cでさえも、同図4中に点線で示した伏せ状態の作業台盤15よりも背を高く構成して、部品供給台6は、作業台1B或いは1Cの上を跨いで前後方向へ移動可能な門型構造に構成されている。即ち、前記台枠6aの上に立てた支柱6e…の上端部に、上下2段の構成で、版状製作品7の製作に必要とされる部品類を必要な数量だけ載置する架台6c、6dが設けられている。そして、図4に示したように、部品供給台6の台枠6aの後端部を繋ぐパイプと、作業台1B又は1Cの背面部の支柱11を結ぶパイプとが、エアーシリンダ6fにて連結されている。従って、製作作業のために作業台盤15を図4に点線で示した伏せの状態にした上で、図示を省略したコントローラによりエアーシリンダ6fを伸縮させる空気圧制御を行うことにより、床面10上に固定されて動かない作業台1B又は1Cに対し、前後方向に転がる固定車輪6bを設置した部品供給台6の方が所定のストロークで前後方向へ往復移動する。つまり、作業員5に向かって前進してきた部品供給台6の上下2段の架台6c、6dから、作業員5は必要とされる部品類を必要な数量だけ直接手でつかみ取って製作作業に使用することができる。この意味でも、作業員5は、あちこちに広く歩き回る必要がなく、疲れないし、製作に集中して作業効率を高めることができる。
次に、図6〜図8に示した最終の作業台2について説明する。
この作業台2も傾斜角度を任意に設定自在な作業台盤25を備えているが、脚部26の下には前後方向へのみ往復移動させることが可能な固定キャスター27が取り付けられており、製作工程の必要に応じて前後方向へ移動させることが可能に構成されている。この最終の作業台2はまた、床面10から垂直方向に上下動するリフター3との組合せで構成されている。図8で明らかなように、左右の脚部26、26の内法間隔は、リフター3の上に設けたコロコンベア台30の横長寸法よりも大きく構成され、作業台2はリフター3及びコロコンベア台30の上を跨いで前後方向へ移動可能に構成されている。
要するに、作業台盤25を図7中に点線で指示した約45°の傾斜姿勢(版状製作品7の製作作業の姿勢)にしたときは、リフター3及びコロコンベア台30の手前側(図7中の左側)の位置で製作作業をする作業員5に対して、足元のリフター3及びコロコンベア台30の存在がさして邪魔でない適正な作業位置まで作業台2を前進させて、その位置と姿勢で前工程の作業台1Cから版状製作品7の横送りを受け、そのまま当該作業台2での製作作業に移ることができる。
一方、当該最終の作業台2で所定の製作工程を全て完了したときは、作業台盤25を図7中に実線で示した垂直な姿勢とし、製作した製品はリフター3の上に設置されたコロコンベア台30へ載せ替えるため、作業台盤25がリフター3の真上位置又は近傍の適当位置となるまで作業台2を後退移動させる。なお、作業台盤25を図7中に実線で示した垂直な姿勢とした状態を安定に保つ手段として、図7に示したように、一端を作業台2の下辺パイプと連結し、他端を作業台盤25の背面下部に連結した2本のパイプ32と33の中央部をフの字形状に継手34で屈曲自在に連結したリンク機構の一方のパイプ32が作業台2の口部の水平方向に固定したストッパ用パイプ35に丁度当たって止まる構成とされている。
以上の各動作と使用を可能にするため、作業台2の作業盤台25にも、その前側辺に沿って垂直に背の低い受け台29が設けられている。そして、作業台盤25の盤面、および受け台29の台面にもそれぞれ、版状製作品7を隣接の作業台1Cからの横移動として軽くスムーズに受け入れるため、各作業台1A〜1Cの列方向に回転するコロコンベア20(又はコロ)が複数列設置されている。また、作業台盤25は、その背面中央部の水平なパイプを、その後ろ側の水平な固定パイプと回転継手28により連結して、図7中に実線で示した垂直姿勢から、点線で示した約45°の傾斜姿勢にまで回動可能に設置されている。この作業台盤25を傾動させるエアーシリンダ36は、その基端部を作業台2の背面のパイプと連結され、他端側が作業台盤25の背面下半部のパイプと直接連結されている。更に作業台2を上述したように作業員5に向かって前進、後退させるエアーシリンダ31が、その一端部を作業台2の背面下部のパイプと連結され、他端側は図示を省略したが床面10に固定した反力台と連結されている。
したがって、この最終の作業台2の場合も、図示を省略したコントローラを作業員5が操作して空気圧制御を行うことにより、エアーシリンダ31の伸縮によって作業台2の前進後退が行われる。或いはまた、エアーシリンダ36の伸縮により作業台盤25を垂直姿勢から45°の傾斜姿勢まで回動させることができる。このエアーシリンダ36の縮動方向を、作業台盤25の垂直姿勢にする方向としたことにより、エアーシリンダ36にクッション(緩衝作用)の作用をさせ、重量移動のスピードを遅くして安全性を高めている。
以上要するに、この最終の作業台2は、作業盤台25を、前工程の作業台1Cの作業台盤15と一致する約45°の傾斜角度に設定することにより、前工程の作業台1Cでの製作工程を終了した版状製作品7の横送りを受け入れる。そして、当該作業台2における最終の製作工程として、作業員5は、作業台盤25を前記約45°の傾斜角度に設定したまま、例えば版状製作品7に脚7aを取り付ける(図7を参照)等の作業を実施して製品として完成させる。しかる後に、作業員5は、エアーシリンダ36の空気圧制御により、作業台盤25を垂直な姿勢となし、更に作業台2を後退移動させて、前記版状製作品7から突き出た脚7aが丁度リフター3のコロコンベア台30の上へ載る位置に設定する。そうしておいて、リフター3を上昇させ、垂直な姿勢の版状製作品7の脚7aを持ち上げさせてその支持をリフター3のコロコンベア台30に載せ替える。
その後、版状製作品7を運送用板22と分離して、版状製作品7のみをその脚7aでリフター3のコロコンベア台30の上に立て、次工程4のコンベア台との高さ調整を行い、次工程4のコンベア台へ手送りで渡らせる横送りを行い、最終の検査、梱包等を行う。
本発明に係るセル生産方法の平面配置図である。 作業台1A、1B、1Cの関係を示した正面図である。 作業台とその背後の部品供給台を示した斜視図である。 上記作業台とその背後の部品供給台を示した断面図である。 作業台を示す斜視図である。 最終の作業台を示した正面図である。 最終の作業台を示した側面図である。 最終の作業台を示した斜視図である。
符号の説明
15 作業台盤
25 作業台盤
1 作業台
2 作業台(最終の作業台)
L 間隔
5 作業員
1A 先頭の作業台
7 版状製作品
1B、1C後工程の作業台
19 受け台
29 受け台
20 コロコンベア
21 下り傾斜のコロコンベア
6 部品供給台
3 リフター
27 固定キャスター
30 コロコンベア台
22 搬送用板

Claims (6)

  1. 作業台盤の傾斜角度を任意に設定自在な作業台を複数台、版状製作品を隣接の作業台の作業台盤へ渡らせる横移動が可能な間隔で横一列に配置し、各作業台の前面側へ作業員を1人ずつ配置し、先頭の作業台の作業台盤上で版状製作品の製作を開始し、予定の製作工程を終えると、その版状製作品を順次後工程の作業台へ渡らせる横移動を行い、最終の作業台の作業台盤上で製作を完成することを特徴とする、セル生産方式。
  2. 各作業台の作業台盤の盤面、及び版状製作品の下辺部を支持して横移動を案内する部位にそれぞれ、作業台の列方向に回転する複数のコロ又はコロコンベアが設置されており、隣接する作業台盤の角度を一致させ、コロ又はコロコンベアの回転を利用して版状製作品を隣接の作業台盤へ渡らせる横移動を行うことを特徴とする、請求項1に記載したセル生産方式。
  3. 各作業台の作業台盤は、前面側に作業員が立って版状製作品の組立、部品の取り付け等の製作作業を行うのに適切な高さに設置されており、作業台盤の下方位置に版状製作品の製作に必要な部品類を前面側の作業員に向かって供給する下り傾斜のコロコンベアを設置した架台が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載したセル生産方式。
  4. 作業台の背面側には、作業台の前面側に位置する作業員の手が届く位置まで版状製作品の製作に必要な部品類を供給する部品供給台が、作業台の上を跨ぐ構造で前後方向へ移動可能に設置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載したセル生産方式。
  5. 最終の作業台は床面から垂直方向に上下動するリフターとの組合せで構成されており、作業台の脚部には前後方向へのみ往復移動させることが可能な固定キャスターが取り付けられており、作業台盤は垂直な姿勢にまで回動可能であり、この作業台盤上で製作を完成した製品は作業台盤を垂直姿勢にしてリフターに載せ替え次工程へ移されることを特徴とする、請求項1又は2に記載したセル生産方式。
  6. 先頭の作業台の作業台盤上に先ず搬送用板を載置し、この搬送用板の上に版状製作品を載せ、版状製作品を隣接する作業台盤へ渡らせる横移動は前記搬送用板へ載せたままの状態で行い、最終の作業台の作業台盤上で製作を完成した製品は、搬送用板と分離して製品のみをリフターに載せ替えて次工程へ移すことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載したセル生産方式。
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