JP2005278468A - 光学活性アミノ酸の製造方法 - Google Patents

光学活性アミノ酸の製造方法 Download PDF

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    • C12P13/22Tryptophan; Tyrosine; Phenylalanine; 3,4-Dihydroxyphenylalanine
    • C12P13/225Tyrosine; 3,4-Dihydroxyphenylalanine

Abstract

【課題】光学活性な、チロシン、トリプトファン、O-ベンジルセリン等のアミノ酸を高効率、高収率で工業的に有利に製造する方法を提供する。
【解決手段】5−置換ヒダントインを基質として、ヒダントイナーゼ及びカルバモイラーゼ、並びに任意にヒダントインラセマーゼを含む酵素による反応により光学活性アミノ酸を生成する工程を含む光学活性アミノ酸の製造方法において、前記反応を、溶存酸素量1.5ppm以下の水溶液中で行うことを特徴とする製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、微生物由来のもの等の酵素を用いた光学活性アミノ酸の製造方法に関するものである。
光学活性アミノ酸は、食品、医薬品の原料や合成中間体として有用な物質である。
光学活性アミノ酸の製造方法としては、微生物、あるいは酵素を用いた方法が知られている。例えば、特許文献1〜3には、5−置換ヒダントインを基質としたL−アミノ酸の製造方法が記載されている。また、特許文献4〜7及び非特許文献1には、微生物、あるいは酵素を用いたD−アミノ酸の製造方法が種々開示されている。
しかしながら、これらの製造方法にはいずれも、D−チロシンの蓄積濃度がきわめて低い、またはD−チロシンの光学純度が低い等の問題点があり、工業的なD−チロシンの製造方法としては満足のいかないものであった。
特公昭54−2274号公報 特公昭54−8749号公報 特開昭60−214889号公報 特開昭62−205790号公報 特開平10−80297号公報 特開平10−286098号公報 特開昭61−257931号公報 特開昭63−24894号公報 Applied and Environmental Microbiology, vol. 54, No. 4, p. 984-989
本発明の目的は、光学活性アミノ酸を高効率、高収率で工業的に有利に製造する方法を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を解決するために鋭意研究を進めたところ、5−置換ヒダントインを基質として用い、これをヒダントイナーゼ及びカルバモイラーゼを含む酵素群により光学活性アミノ酸に変換する反応において、低酸素状態の水溶液中で行うことにより、着色した不溶性生成物の生成を抑制し、著しく優れた収率が達成されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
[1] 5−置換ヒダントインを基質として、ヒダントイナーゼ及びカルバモイラーゼを含む酵素による反応により光学活性アミノ酸を生成する工程を含む光学活性アミノ酸の製造方法において、前記工程を溶存酸素濃度1.5ppm以下の水溶液中で行うことを特徴とする製造方法。
[2] 前記酵素がさらにヒダントインラセマーゼを含む、上記[1]に記載の製造方法。
[3] 前記ヒダントイナーゼ及びカルバモイラーゼが、ヒダントイナーゼ遺伝子及びカルバモイラーゼ遺伝子を有する細胞により産生されたものである、上記[1]又は[2]に記載の製造方法。
[4] 前記ヒダントインラセマーゼが、ヒダントインラセマーゼ遺伝子を有する細胞により産生されたものである、上記[2]又は[3]に記載の製造方法。
[5] 前記水溶液を不活性ガス置換環境下に置いた状態で前記工程を行う、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の製造方法。
[6] 前記細胞が、エシェリヒア コリ(Esherichia coli)である、上記[3]〜[5]のいずれかに記載の製造方法。
[7] 前記光学活性アミノ酸がチロシンである、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の製造方法。
[8] 前記チロシンがD−チロシンである、上記[7]に記載の製造方法。
本発明にかかる光学活性アミノ酸の製造方法は、目的生産物である光学活性アミノ酸の収率を著しく高めることができるという効果を有する。
本発明の光学活性アミノ酸の製造方法では、5−置換ヒダントインを基質として用いる。5−置換ヒダントインとは、5−位に置換基を有するヒダントイン誘導体であり、この5−位の置換基を適宜選択することにより、所望のアミノ酸を得ることができる。具体的には例えば、5−(4−ハイドロキシベンジル)ヒダントインを基質として用いることによりチロシンを製造することができ、5−((3−インドリル)メチル)ヒダントインを基質として用いることによりトリプトファンを製造することができ、5−(フェノキシメチル)ヒダントインを基質として用いることによりO-ベンジルセリンを製造することができるが、これらに限定されず任意の5−位置換基を有するヒダントイン誘導体により、対応する任意のアミノ酸を製造することができる。また、5−置換ヒダントインは、D−体、L−体及びこれらの混合物(DL体)のうちのいずれをも用いることができる。
本発明の製造方法では、前記5−置換ヒダントインを基質として用い、特定の酵素による反応を行う。反応のための前記酵素は、ヒダントイナーゼ及びカルバモイラーゼを含む。また、所望の光学異性体と対掌の異性体の5−置換ヒダントイン(即ちL−アミノ酸の製造においてはD−5−置換ヒダントイン、D−アミノ酸の製造においてはL−5−置換ヒダントイン)が基質中に存在している場合であってもそれを有効に反応に供させる点から、前記反応のための酵素がさらにヒダントインラセマーゼを含むことが特に好ましい。ここで、かかる複数の酵素による反応の態様は、前記特定の酵素が反応に関与する限りにおいて特に限定されず、例えば、所望の2種又は3種の酵素が一つの反応混合物中に存在し連続して反応が行われる系であってもよい。または、所望の2種又は3種の酵素が別々の反応混合物中に存在し、別々に酵素反応を行う態様であってもよい。
本発明の製造方法における反応は、具体的にはD−アミノ酸の製造方法の場合、下記の反応(I)〜(III)を含む反応を例示することができる:
Figure 2005278468
上記反応式中、Rは任意の置換基であり、好ましくは既知のアミノ酸の側鎖(例えばチロシンの側鎖であれば4−ハイドロキシベンジル基、トリプトファンの側鎖であれば3−インドリルメチル基、O-ベンジルセリンであればフェノキシメチル基)を表す。
本発明における反応の工程は、具体的には例えば、反応(II)及び(III)が一つの反応混合物中で行われるものでもよく、反応(II)及び(III)が別々の反応混合物中で行われるものでもよい。また、反応(I)は本発明の製造方法におけるより好ましい態様において行われるものである。
L−アミノ酸を製造する場合であれば、例えば上記反応中のD−ヒダントイナーゼ及びD−カルバモイラーゼの代わりにL−ヒダントイナーゼ及びL−カルバモイラーゼを用いた反応により製造を行うことができる。
ここでD−ヒダントイナーゼとは、D−5−置換ヒダントインを、N−カルバモイル−D−アミノ酸に変換する反応を触媒する酵素をいう。また、D−カルバモイラーゼとは、N−カルバモイル−D−アミノ酸をD−アミノ酸に変換する反応を触媒する酵素をいう。D−アミノ酸の製造においては、これらヒダントイナーゼ及びカルバモイラーゼの2つの酵素は、その少なくとも一方がD−体を基質とする反応のみを選択的に触媒し、L−体を基質とする反応は実質的に触媒しないことが好ましく、より好ましくは両方がD−体を基質とする反応のみを選択的に触媒する。
また、L−ヒダントイナーゼとは、L−5−置換ヒダントインを、N−カルバモイル−L−アミノ酸に変換する反応を触媒する酵素をいう。また、L−カルバモイラーゼとは、N−カルバモイル−L−アミノ酸をL−アミノ酸に変換する反応を触媒する酵素をいう。L−アミノ酸の製造においては、これらヒダントイナーゼ及びカルバモイラーゼの2つの酵素は、その少なくとも一方がL−体を基質とする反応のみを選択的に触媒し、D−体を基質とする反応は実質的に触媒しないことが好ましく、より好ましくは両方がL−体を基質とする反応のみを選択的に触媒する。
さらに、ヒダントインラセマーゼとは、ヒダントイン及びその誘導体をラセミ化する反応を触媒する酵素をいう。
前記各酵素としては、それぞれの酵素を発現する遺伝子を有する細胞により産生されたものを用いることができる。即ち、ヒダントインラセマーゼ遺伝子、ヒダントイナーゼ遺伝子及びカルバモイラーゼ遺伝子を有する細胞により産生された酵素を用いることができる。例えば、これら3種の遺伝子を全て含む1種の細胞を用いて各酵素を同時に得ることができる。または、これら3種の遺伝子の1つ又は2つのみを含む細胞を適宜組み合わせ用いることもできる。より具体的には例えば、ヒダントインラセマーゼ遺伝子及びヒダントイナーゼ遺伝子を有する細胞と、カルバモイラーゼ遺伝子を有する細胞とからそれぞれ各遺伝子に由来する酵素を得、これらを組み合わせて用いることができる。ヒダントインラセマーゼ遺伝子、ヒダントイナーゼ遺伝子及びカルバモイラーゼ遺伝子、これらを有する細胞、並びに当該細胞を用いた酵素の産生については、後に別途詳述する。
前記反応は、具体的には例えば、前記細胞を培地中で培養して所望の酵素を含む培養物を得、当該培養物と基質とを混合することにより行うことができる。または、培養物から分離した菌体、菌体の洗浄物、細胞を破砕処理あるいは溶菌処理等した処理物、これらから酵素を回収した粗酵素液、又はそれを精製した酵素液等を、基質と混合して反応を行うこともできる。さらには、前記細胞を培養しながら光学活性アミノ酸を生成する反応を同時に行うこともできる。この場合は、細胞の生育に必要な炭素源、窒素源、無機イオン等の栄養素、及びビタミン、アミノ酸等の有機微量栄養素を反応混合物に添加することができる。また基質は、反応開始時に全て反応混合物中に添加する必要はなく、分割添加してもよい。
本発明の製造方法では、前記反応により光学活性アミノ酸を生成する工程を、溶存酸素濃度1.5ppm以下、好ましくは0.3ppm以下の水溶液中で行う。水溶液中の溶存酸素量は、具体的には例えば、酸素電極計(株式会社バイオット製 S-1型)、酸化還元電位計(Broadly James社製)等により測定することができる。また、相対的な酸素濃度を酸化還元電位計(Broadly James社製)等により測定することができる。このような低い溶存酸素濃度での反応は、前記水溶液を不活性ガス置換環境下に置いた状態とすることにより達成することができる。
より具体的には例えば、不活性ガス雰囲気下で、前記水溶液中に不活性ガスを流入させながら反応を行うことにより、低い溶存酸素濃度における反応を達成することができる。前記不活性ガスとしては、例えば窒素、アルゴン等を用いることができる。密閉された反応槽に前記不活化ガスを流入した場合には、流出口から流出するガスを酸素ガス分析装置(株式会社バイオット製 DEX-1562-2型)等により測定することができる。
また、水溶液中の酸化還元電位(ORP)を測定し、低酸素状態の反応が達成されていることを確認することができる。
一般的に、水溶液中の溶存酸素濃度は、温度や溶質の種類及び量により変化するが、例えば純水37℃の場合、十分な撹拌、及び通気が行われている状態、すなわち飽和溶存酸素濃度は6.86ppm程度である(生物工学実験書(日本生物工学会編 培風館)のデータによる)。これに対して、本発明の製造方法においては、溶存酸素濃度を1.5ppm以下、好ましくは0.3ppm以下という低い値として反応を行う。このような低酸素状態で反応を行うことにより、不溶性物質が反応系内に生成する等して目的生成物である光学活性アミノ酸の収率が低下することを防ぐことができる。また、反応のための酵素源として細胞、細胞破砕物等を用いた場合等において、反応系に酸素を基質とする不所望な副反応を触媒する酵素が混入することがありうるが、そのような場合であっても、このような低酸素状態で反応を行うことにより、それら不所望な副反応を抑制し、良好に反応を行うことができる。具体的には例えば、本発明の光学活性アミノ酸の製造方法は、L−アミノ酸オキシダーゼ(EC1.4.3.2)、及びD−アミノ酸オキシダーゼ(EC1.4.3.3)等の酵素の共存下であっても、良好に行うことができる。
なお、反応を行う水溶液中の反応基質、反応生産物の酸化を防止するためには、酸化防止剤、もしくは還元剤を加える方法もある。かかる酸化防止剤もしくは還元剤としては、具体的にはジチオスレイトールや、亜硫酸ソーダなどが挙げられる。反応に際してこれら酸化防止剤もしくは還元剤を添加する量は目的の反応を阻害しない範囲で適宜調節することができ、当業者であれば予備的な実験により適切な濃度を決定できる。
前記反応の条件については、溶存酸素量を前記所定の範囲とすること以外には特に制限はないが、具体的には例えば25〜40℃の適当な温度に調整し、pH5〜9に保ちつつ、8時間〜5日間静置又は撹拌することにより行うことができる。pHの維持は、例えばpHをモニタしながら酸及びアルカリ、例えばNaOHとH2SO4を適宜添加することにより行うことができる。
反応工程により生成する光学活性アミノ酸の定量は、周知の方法を用いて速やかに行うことができる。すなわち、簡便にはMerck製のTPTLC CHIRなどを利用した薄層クロマトグラフィーを利用することができ、より高い分析精度が求められる場合は、ダイセル化学工業製のCHIRALPAK WHなどの光学分割カラムを利用した高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いればよい。
生成した光学活性アミノ酸は、公知の手法により分離精製することができる。例えば、反応終了後の反応混合物をイオン交換樹脂に接触させて光学活性アミノ酸を吸着させ、これを溶離後晶析する方法、又は溶離後、活性炭により脱色ろ過し晶析する方法等が挙げられる。
本発明の製造方法で製造される光学活性アミノ酸は、特に限定されないが、チロシン、トリプトファン及びO-ベンジルセリン等を挙げることができる。また本発明の製造方法では、上記の通りヒダントイナーゼ及びカルバモイラーゼを適宜選択することにより、D−体、L−体のいずれのアミノ酸をも製造することができる。
続いて以下に、本発明に用いるための、ヒダントインラセマーゼ遺伝子、ヒダントイナーゼ遺伝子及びカルバモイラーゼ遺伝子、これらを有する細胞、並びに当該細胞を用いた酵素の産生について詳述する。
ヒダントインラセマーゼ遺伝子、ヒダントイナーゼ遺伝子及びカルバモイラーゼ遺伝子としては、既知のものを用いてよい。例えば、D−ヒダントイナーゼ遺伝子、D−カルバモイラーゼ遺伝子及びヒダントイラセマーゼ遺伝子として、それぞれ下記(A)〜(C)のDNAによりコードされる遺伝子を用いることもできる。
(A).D−ヒダントイナーゼ遺伝子をコードするDNA
以下の(i)〜(iv)から選ばれるDNA:
(i)配列表の配列番号1に記載の塩基配列を有するDNA、
(ii)配列表の配列番号1に記載の塩基配列と相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有するDNA、
(iii)配列表の配列番号2に記載のアミノ酸配列をコードするDNA、及び
(iv)配列表の配列番号2に記載のアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸残基の置換、欠失、挿入、付加及び/又は逆位を含むアミノ酸配列をコードするDNA。
(B).D−カルバモイラーゼ遺伝子をコードするDNA
以下の(v)〜(viii)から選ばれるDNA:
(v)配列表の配列番号3に記載の塩基配列を有するDNA、
(vi)配列表の配列番号3に記載の塩基配列と相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有するDNA、
(vii)配列表の配列番号4に記載のアミノ酸配列をコードするDNA、及び
(viii)配列表の配列番号4に記載のアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸残基の置換、欠失、挿入、付加及び/又は逆位を含むアミノ酸配列をコードするDNA。
(C).ヒダントインラセマーゼ遺伝子をコードするDNA
以下の(ix)〜(xii)から選ばれるDNA:
(ix)配列表の配列番号5に記載の塩基配列を有するDNA、
(x)配列表の配列番号5に記載の塩基配列と相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有するDNA、
(vii)配列表の配列番号6に記載のアミノ酸配列をコードするDNA、及び
(viii)配列表の配列番号6に記載のアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸残基の置換、欠失、挿入、付加及び/又は逆位を含むアミノ酸配列をコードするDNA。
ここで「ストリンジェントな条件」とは、いわゆる特異的なハイブリッドが形成され、非特異的なハイブリッドが形成されない条件をいう。具体的には、相同性が高いDNA同士、例えば50%以上、より好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上の相同性を有するDNA同士がハイブリダイズし、それより相同性が低いDNA同士がハイブリダイズしない条件、あるいは通常のサザンハイブリダイゼーションの洗いの条件である60℃、1×SSC、0.1%SDS、好ましくは、60℃、0.1×SSC、0.1%SDS、さらに好ましくは65℃、0.1×SSC、0.1%SDSに相当する塩濃度でハイブリダイズする条件が挙げられる。
また、「数個」とは、アミノ酸残基のタンパク質の立体構造や、ヒダントイナーゼ活性又はカルバモイラーゼ活性を大きく損なわない範囲のものであり、具体的には、2〜50個、好ましくは2〜30個、さらに好ましくは2〜10個である。
なお、配列表配列番号1および3のDNAは、フラボバクテリウム エスピー(Flavobacterium sp.)AJ11199(FERM−P4229)株の染色体DNAより単離、取得されたものである(特公昭56−025119号公報)。フラボバクテリウム エスピー(Flavobacterium sp.)AJ11199(FERM−P4229)株は、当初アルカリゲネス アクアマリヌス(Alcaligenes aquamarinus)として1977年9月29日に通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託された微生物であるが、再同定の結果、フラボバクテリウム エスピー(Flavobacterium sp.)に分類されることが判明したため、フラボバクテリウム エスピー(Flavobacterium sp.)AJ11199(国内寄託番号FERM−P4229)株として独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター(日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6)に寄託され、さらに2002年5月30日のブダペスト条約に基づく寄託への移管請求により、国際寄託番号FERM BP−8063として同センターに寄託されている(ブダペスト条約上の原寄託日 1981年5月1日)。
また、配列表の配列番号5のDNAは、マイクロバクテリウム リクエファシエンス(Microbacterium liquefaciens)AJ3912株から単離・精製されたものである。マイクロバクテリウム リクエファシエンス(Microbacterium liquefaciens)AJ3912株は、当初フラボバクテリウム エスピー.(Flavobacterium sp.)AJ3912(FERM−P3133)株として1975年6月27日に通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託されたが、再同定の結果オーレオバクテリウム リクエファシエンス(Aureobacterium liquefaciens)に分類されることが判明した。さらに種名変更により、オーレオバクテリウム リクエファシエンス(Aureobacterium liquefaciens)はマイクロバクテリウム リクエファシエンス(Microbacterium liquefaciens)に分類され、マイクロバクテリウム リクエファシエンス(Microbacterium liquefaciens)AJ3912(国内寄託番号FERM−P3133)として独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託され、さらに2001年6月27日のブダペスト条約に基づく寄託への移管請求により、国際寄託番号FERM BP−7643として同センターに寄託されている(ブダペスト条約上の原寄託日 1981年5月1日)。
上記(A)〜(C)のDNAのそれぞれは、必要に応じて、その上流及び下流のそれぞれにプロモーター及びターミネーター等の他の配列を連結し、さらに他の配列と連結し、形質転換のためのプラスミドを構築し、これを細胞内に導入することにより、それぞれの酵素を発現させることができる。
前記プロモーターとしては、ラムノースプロモーター、trpプロモーター等を用いることができるが、trpプロモーターを特に好ましく用いることができる。trpプロモーターは、トリプトファンの生合成に関与するいくつかの酵素をコードする遺伝子群の上流に存在するプロモーターであり、大腸菌などに存在する。本発明では、trpプロモーターとして既に知られているものを用いてもよい。trpプロモーターは、trpプロモーターを含むクローニング用ベクターあるいはこのようなベクターを含む細胞の形態で市販されている。trpプロモーターを用いることにより、ヒダントイナーゼおよびカルバモイラーゼの発現量を十分に得ることができる。また、trpプロモーターはラムノースプロモーターにおけるラムノース添加のような誘導剤を添加を要しない。したがって、アミノ酸製造を行う生産工程において誘導剤添加に伴う種々の工程または処理を省くことができる。さらに、trpプロモーターは、グルコースによって抑制されないので、工業的規模でのアミノ酸製造で形質転換微生物を高密度培養するためにグルコースを用いても、酵素の発現量が抑制されずにすむ。
前記ターミネーターとしては、rrnBターミネーター、T7ターミネーター、fdファージターミネーター、T4ターミネーター、テトラサイクリン耐性遺伝子のターミネーター、大腸菌trpA遺伝子のターミネーターなどが挙げられる。rrnBターミネーターなどは、プラスミドの安定性を良くするという点で好ましい。
また、形質転換体を選別するために、前記プラスミドはアンピシリン耐性遺伝子、カナマイシン耐性などのマーカーを有することが好ましい。
前記(A)〜(C)のDNA、及び必要に応じて連結するプロモーター、ターミネーター及びマーカー等の他の配列を、既知のベクター等に連結することにより、形質転換のためのプラスミドを構築することができる。そのようなベクターとしては、具体的な例を挙げると、pHSG系(宝酒造(株)製)、pUC系(宝酒造(株)製)、pPROK系(クローンテック社製)、pSTV系(宝酒造(株)製)、pTWV系(宝酒造(株)製)、pKK233−2(クローンテック社製)、pBR322系のプラスミド、あるいはその誘導体などが挙げられる。ここで「誘導体」とは、塩基の置換、欠失、挿入、付加または逆位などによってプラスミドに改変を施したものを意味する。なお、ここでいう改変とは、変異剤やUV照射などによる変異処理、あるいは自然変異などによる改変をも含む。上記プラスミド並びにその誘導体は、複製開始点の種類により、宿主細胞内でのコピー数が異なり、高コピープラスミドとしては、pHSG系、pUC系、pPROK系のプラスミドが挙げられ、低コピープラスミドとしては、pSTV系、pTWV系、pKK233系、pBR322系のプラスミドが挙げられる。
上記のようにして得られた形質転換のためのプラスミドを宿主細胞に導入して形質転換体が得られる。組換えDNA技術を用いてタンパク質を大量生産する場合、形質転換される宿主細胞としては、細菌細胞、放線菌細胞、酵母細胞、カビ細胞、植物細胞、動物細胞などを用いることができる。一般には、大腸菌を用いてタンパク質を大量生産する技術について数多くの知見があるため、大腸菌、好ましくはエシェリヒア コリが用いられる。特に、エシェリヒア コリ JM109株、特に(DE3)株が好ましい。
前記(A)〜(C)のDNAを3つとも一つのプラスミドに搭載するのは酵素遺伝子の大きさ等の点から実用性が低いため、(A)〜(C)のDNAのうち1つ又は2つを有するプラスミドを構築し、これらを必要に応じて組み合わせて宿主に導入して、所望の遺伝子を有する形質転換体細胞を得ることが好ましい。複数種のプラスミドを構築した場合、それらは1種の宿主に全て導入して1種の形質転換体を得てその単独培養により所望の酵素をまとめて得てもよく、別々の宿主に導入して複数種の形質転換体を得てそれらを培養することによりそれぞれに由来する所望の酵素を得、それらを組み合わせて用いてもよい。具体的には例えば、(A)〜(C)のDNAのうちの2つを搭載したプラスミドと、残りの1つを搭載したプラスミドとを構築し、これら2種のプラスミドを1種の宿主に導入して1つの形質転換体を得てこれを培養するか、又はこれら2種のプラスミドを別々の宿主に導入して2つの形質転換体を得てこれらを共培養するか若しくは別々に培養して、所望の酵素を得ることができる。
なお、本発明におけるプラスミド、DNA断片、種々の酵素、形質転換体の作製、形質転換体の選抜などを扱う諸操作については、MOLECULAR CLONING, A LABORATORY MANUAL, 2nd Edition, J. Sambrookら編、1989、COLD SPRING HARBOR LABORATORY PRESS等に記載された既知の手法に従って行うことができる。
また、ヒダントインラセマーゼ遺伝子、ヒダントイナーゼ遺伝子及びカルバモイラーゼ遺伝子を有する細胞としては、上記のような形質転換体のほかに、ヒダントインラセマーゼ、ヒダントイナーゼ及び/又はカルバモイラーゼを産生する公知の菌株を用いることもできる。
ヒダントイナーゼを産生する公知の菌株としては、具体的には例えば、バチルス属細菌であって耐熱性の酵素を産生するものが知られている。例えば、バチルス・ステアロサーモフィラス(Bacillus stearothermophilus)ATCC31195株からD−ヒダントイナーゼを得ることができる。ATCC31195株は、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American Type Culture Collection、住所12301 Parklawn Drive, Rockville, Maryland 20852, United States of America)から入手することができる。また、L−ヒダントイナーゼは、例えば、バチルス・エスピー(Bacillus sp.)AJ 12299株にその存在が知られている(特許文献8:特開昭63−24894号公報)。バチルス・エスピーAJ 12299株は、1986年7月5日に通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託され、受託番号FERM−P8837が付与され、2001年6月27日に独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターにブダペスト条約に基づき移管され、受託番号FERM BP−7646が付与された微生物である。
カルバモイラーゼを産生する公知の菌株としては、具体的には例えば、シュードモナス エスピー(Pseudomonas sp.)AJ 11220株が知られている(特公昭56−003034号公報)。再同定の結果、シュードモナス エスピー(Pseudomonas sp.)AJ 11220株は、アグロバクテリウム エスピー(Agrobacterium sp.)に属することが判明している。アグロバクテリウム エスピー AJ 11220株は1977年12月20日に通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託され、受託番号FERM−P4347が付与され、2001年6月27日に独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターにブタペスト条約に基づき移管され、受託番号FERM BP−7645が付与された微生物である(ブダペスト条約上の原寄託日 1981年5月1日)。L−カルバモイラーゼは、例えば、バチルス・エスピー(Bacillus sp.)AJ 12299株にその存在が知られている(特許文献8:特開昭63−24894号公報)。バチルス・エスピーAJ 12299株は、1986年7月5日に通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託され、受託番号FERM−P8837が付与され、2001年6月27日に独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターにブダペスト条約に基づき移管され、受託番号FERM BP−7646が付与された微生物である。
上記のような、ヒダントイナーゼ遺伝子及びカルバモイラーゼ遺伝子、並びに必要に応じてヒダントインラセマーゼ遺伝子を有する細胞を培養することにより、ヒダントイナーゼ、カルバモイラーゼ、さらにヒダントインラセマーゼをコードするDNAを導入した場合にはヒダントインラセマーゼが発現生産される。生産培地としては、M9−カザミノ酸培地、LB培地など、大腸菌を培養するために通常用いる培地を用いてもよい。より具体的な培養条件、生産誘導条件は、用いたベクターのマーカー、宿主菌などの種類に応じて適宜選択する。
培養した細胞を遠心分離操作などにより回収した後、破砕あるいは溶菌させ、酵素を回収し、粗酵素液として使用することができる。破砕には超音波破砕、フレンチプレス破砕、ガラスビーズ破砕などの方法を用いることができ、また溶菌させる場合には卵白リゾチームや、ペプチターゼ処理、または、これらを適宜組み合わせた方法が用いられる。さらに、必要に応じて、通常の沈澱、濾過、カラムクロマトグラフィーなどの手法により、これらの酵素を精製して用いることも可能である。この場合、これらの酵素の抗体を利用した精製法も利用できる。
また、タンパク質を組み換えDNA技術を用いて大量生産するには、該タンパク質を生産する形質転換体内で該タンパク質が会合し、タンパク質の封入体(inclusion body)を形成させることも好ましい形態として挙げられる。この発現生産方法の利点は、目的のタンパク質を菌体内に存在するプロテアーゼによる消化から保護する点および目的のタンパク質を菌体破砕に続く遠心分離操作によって簡単に精製できる点等である。
このようにして得られるタンパク質封入体は、タンパク質変性剤により可溶化され、主にその変性剤を除去することによる活性再生操作を経た後、正しく折り畳まれた生理的に活性なタンパク質に変換される。例えば、ヒトインターロイキン−2の活性再生(特許文献4参照)等多くの例がある。
タンパク質封入体から活性型タンパク質を得るためには、可溶化・活性再生等の一連の操作が必要であり、直接活性型タンパク質を生産する場合よりも操作が複雑になる。しかし、菌体の生育に影響を及ぼすようなタンパク質を菌体内で大量に生産させる場合は、不活性なタンパク質封入体として菌体内に蓄積させることにより、その影響を抑えることができる。
目的タンパク質を封入体として大量生産させる方法として、強力なプロモーターの制御下、目的のタンパク質を単独で発現させる方法の他、大量発現することが知られているタンパク質との融合タンパク質として発現させる方法がある。
さらに、融合タンパク質として発現させた後に、目的のタンパク質を切り出すため、制限プロテアーゼの認識配列を適当な位置に配しておくことも有効である。
タンパク質封入体が形成される場合には、変性剤で融合タンパク質として回収されたタンパク質封入体を可溶化する。菌体タンパク質とともに可溶化してもよいが、以降の精製操作を考慮すると、封入体を取り出して、これを可溶化するのが好ましい。封入体を菌体から回収するには、従来公知の方法で行えばよい。例えば、菌体を破壊し、遠心分離操作等によって封入体を回収する。タンパク質封入体を可溶化させる変性剤としては、グアニジン塩酸(例えば、6M、pH5〜8)や尿素(例えば8M)などが挙げられる。
これらの変性剤を透析等により除くと、活性を有するタンパク質として再生される。透析に用いる透析溶液としては、トリス塩酸緩衝液やリン酸緩衝液などを用いればよく、濃度としては20mM〜0.5M、pHとしては5〜8が挙げられる。
再生工程時のタンパク質濃度は、500μg/ml程度以下に抑えるのが好ましい。再生した酵素タンパク質が自己架橋を行うのを抑えるために、透析温度は5℃以下であることが好ましい。また、変性剤除去の方法として、この透析法のほか、希釈法、限外濾過法などがあり、いずれを用いても活性の再生が期待できる。
以下、実施例に基づき、本発明についてさらに詳細に説明する。なお、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
(実施例1)AJ3912株由来ヒダントインラセマーゼ遺伝子、AJ11199株由来D−ヒダントイナーゼ遺伝子共発現E.coliの作製とN−カルバモイル−D−チロシンの生産
1−1.ヒダントインラセマーゼ遺伝子搭載プラスミドの構築
エシェリヒア コリ(Esherichia coli)W3110株染色体DNA上のtrpオペロンのプロモーター領域を表1に示すオリゴヌクレオチドをプライマーとしてPCR(表1の(1)と(2)の組み合わせ)により目的遺伝子領域を増幅し、得られたDNA断片をpGEM−Teasyベクター(プロメガ製)にライゲーションした。このライゲーション溶液でE.coli JM109を形質転換し、アンピシリン耐性株の中からtrpプロモーターがlacZ遺伝子と反対向きに挿入された目的のプラスミドを有する株を選択した。
次にこのプラスミドをEcoO109I/EcoRIにて処理して得られるtrpプロモーターを含むDNA断片と、pUC19(Takara製)のEcoO109I/EcoRI処理物とライゲーションした。このライゲーション溶液でE.coli JM109を形質転換し、アンピシリン耐性株の中から目的のプラスミドを有する株を選択し、プラスミドをpTrp1と命名した。
次にpKK223−3(Amersham Pharmacia製)をHindIII/HincIIにて処理し、得られたrrnBターミネーターを含むDNA断片とpTrp1のHindIII/PvuII処理物とライゲーションした。このライゲーション溶液でE.coli JM109を形質転換し、アンピシリン耐性株の中から目的のプラスミドを有する株を選択し、プラスミドをpTrp2と命名した。
次にpTrp2を鋳型として表1に示すオリゴヌクレオチドをプライマーとしてPCR(表1の(1)と(3)の組み合わせ)によりtrpプロモーター領域を増幅した。このDNA断片をEcoO109I/NdeIにより処理し、pTrp2のEcoO109I/NdeI処理物とライゲーションした。このライゲーション溶液でE.coli JM109を形質転換し、アンピシリン耐性株の中から目的のプラスミドを有する株を選択し、このプラスミドをpTrp4と命名した。
pSTV28(Takara製)のEcoO109I/PvuI処理して得られる2.4kbのDNA断片、pKK223−3(Amersham Pharmacia製)をHindIII/PvuIにて処理して得られる0.9kbのDNA断片、及びpTrp4のEcoO109I/HindIII処理によって得られる0.3kbのDNA断片をライゲーションした。このライゲーション溶液でE.coli JM109を形質転換し、クロラムフェニコール耐性株の中から目的のプラスミドを有する株を選択し、そのプラスミドをpTrp8と命名した。
Figure 2005278468
マイクロバクテリウム リクエファシエンス(Microbacterium liquefaciens)AJ3912株の染色体DNAを鋳型として表2に示すオリゴヌクレオチドをプライマーとしてPCRにより目的遺伝子を増幅した。この断片をNdeI/EcoRIにて処理し、得られたDNA断片とpTrp4のNdeI/EcoRI処理物をライゲーションした。このライゲーション溶液でE.coli JM109を形質転換し、アンピシリン耐性株の中から目的のプラスミドを有する株を選択し、そのプラスミドをpTrp4Rと命名した(図1)。なお、図中においては、trpプロモーターを「Ptrp」、rrnBターミネーターを「TrrnB」、アンピシリン耐性遺伝子を「AMPr」、ヒダントインラセマーゼ遺伝子を「HRase gene」と表示している。
Figure 2005278468
1−2.ヒダントインラセマーゼ及びD−ヒダントイナーゼ遺伝子搭載プラスミドの構築
フラボバクテリウム エスピー(Flavobacterium sp.)AJ11199株の染色体DNAを鋳型として、表3に示すオリゴヌクレオチドをプライマーとしてPCRにより目的とするD−ヒダントイナーゼ遺伝子を増幅した。これらの断片をNdeI/EcoRIにて処理し、得られたDNA断片をH−NEと命名した。
Figure 2005278468
上記工程1−1で得たAJ3912株由来ヒダントインラセマーゼ遺伝子搭載プラスミドpTrp4Rを鋳型として、表4に示すオリゴヌクレオチドをプライマーとしてPCRにより目的とするSD配列を含むヒダントインラセマーゼ遺伝子を増幅した。得られたDNA断片をpGEM−Teasyベクター(プロメガ製)にライゲーションした。このライゲーション溶液でE.coli JM109を形質転換し、アンピシリン耐性株の中からlacZ遺伝子と反対向きに挿入されたプラスミドを有する株を選択した。得られたプラスミドをEcoRI/BamHIにて処理し、得られたヒダントインラセマーゼ遺伝子を含むDNA断片をR−EBとした。
Figure 2005278468
pTrp8のNdeI/BamHI処理物とH−NE及びR−EBをライゲーションした。このライゲーション溶液でE.coli JM109を形質転換し、クロラムフェニコール耐性株の中から目的のプラスミドを有する株を選択し、そのプラスミドをpTrp8HRと命名した(図2)。
1−3.N−カルバモイル−D−チロシンの生産
pTrp8HRを有するE.coli JM109を50μg/mlクロラムフェニコールを含むLB培地(50ml)で30℃、16時間培養した。得られた培養液1mlを50μg/mlクロラムフェニコールを含む300mlの培地I(グルコース2.5%、硫酸アンモニウム0.5%、燐酸2水素1カリウム0.14%、クエン酸3ナトリウム2水和物0.23%、硫酸鉄(II)7水和物0.002%、硫酸マグネシウム7水和物0.1%、硫酸マンガン5水和物0.002%、チアミン塩酸塩0.0001%(pH7.0))に移し、Jar培養装置にてpH7.0、溶存酸素濃度1.5ppm以上に制御しながら33℃にて24時間培養した。得られた培養液15mlを50μg/mlクロラムフェニコールを含む培地II(グルコース2.5%、硫酸アンモニウム0.5%、燐酸0.3%、クエン酸3ナトリウム2水和物0.23%、硫酸マグネシウム7水和物0.1%、硫酸鉄(II)7水和物0.002%、硫酸マンガン5水和物0.002%、チアミン塩酸塩0.0001%(pH7.0))に移し、Jar培養装置にてpH7.0、溶存酸素濃度1.5ppm以上に制御し、培養9時間以降グルコース50%水溶液を3.5ml/hrにて添加を行いながら、35℃にて24時間培養した。得られた培養液225ml(乾燥菌体重量約9g)を4.275Lの基質溶液(2.6g/dl DL−5−(4−ハイドロキシベンジル)ヒダントイン、1.05mM 硫酸マグネシウム、21mM KPB(pH7.5))に添加し、反応液のpH9.0に保ちながら(8N NaOHにて調整)、37℃にて、窒素雰囲気下で反応液中に窒素ガスを流入させながら反応を行った。反応中、反応液の酸化還元電位を、酸化還元電位計(商品名F-935-B120-DH、Broadly James社製)を用いてモニタしたところ、図3−2に示される通りに推移した。反応中を通して、水溶液中の溶存酸素量を測定した溶存酸素計の指示値は0.3ppm以下を示した。また、反応開始後数回にわたり反応液中に生成したN−カルバモイル−D−チロシン量を測定し変換収率(モル%)を求めたところ、図3−1に示される通りに推移し、反応30時間後、2.9g/dlのN−カルバモイル−D−チロシン(モル収率97%)が得られた。
(実施例2)AJ3912株由来ヒダントインラセマーゼ遺伝子、AJ11199株由来D−ヒダントイナーゼ遺伝子及びD−カルバモイラーゼ遺伝子共発現E.coliの作製とD−チロシンの生産
2−1.D−ヒダントイナーゼ及びD−カルバモイラーゼ遺伝子搭載プラスミドの構築
pHSG298(Takara製)をEcoRI/KpnIにて処理し、得られたDNA断片とtrpプロモーターカセット(図4)をライゲーションし、このライゲーション溶液でE.coli JM109を形質転換した。カナマイシン耐性株の中から目的のプラスミドを有する株を選択し、目的のプラスミドをpTrp298EKと命名した。なお、配列表配列番号10には、図4に示されるtrpプロモーターカセットの上側の鎖の配列を記載した。
フラボバクテリウム エスピー(Flavobacterium sp.)AJ11199株の染色体DNAを鋳型として、表5に示すオリゴヌクレオチドをプライマーとしてPCRにより目的とするD−ヒダントイナーゼ遺伝子を増幅した。この断片をKpnI/XbaIにて処理し、得られたDNA断片とpTrp298EKのKpnI/XbaI処理物をライゲーションした。このライゲーション溶液でE.coli JM109を形質転換し、カナマイシン耐性株の中から目的のプラスミドを有する株を選択し、そのプラスミドをpTrp298DHHase3と命名した。
Figure 2005278468
フラボバクテリウム エスピー(Flavobacterium sp.)AJ11199株の染色体DNAを鋳型として、表6に示すオリゴヌクレオチドをプライマーとしてPCRにより目的とするD−カルバミラーゼ遺伝子を増幅した。この断片をKpnI/XbaIにて処理し、得られたDNA断片とpTrp298EKのKpnI/XbaI処理物をライゲーションした。このライゲーション溶液でE.coli JM109を形質転換し、カナマイシン耐性株の中から目的のプラスミドを有する株を選択し、そのプラスミドをpTrp298DCHase1と命名した。
次にpTrp298DCHase1をEcoRI/XbaIにて処理し、trpプロモーターとD−カルバミラーゼ遺伝子が連結したDNA断片を得、このDNA断片をpHSG299(Takara社製)のEcoRI/XbaI処理物とライゲーションした。このライゲーション溶液でE.coli JM109を形質転換し、カナマイシン耐性株の中から目的のプラスミドを有する株を選択し、そのプラスミドをpTrp299DCHase1と命名した。
Figure 2005278468
pTrp298DHHase3を鋳型として、表7に示すオリゴヌクレオチドをプライマーとしてPCRを行い、得られたDNA断片をXbaI/PstI処理後、pTrp299DCHase1のXbaI/PstI処理物とライゲーションした。このライゲーション溶液でE.coli JM109を形質転換し、カナマイシン耐性株の中から目的のプラスミドを有する株を選択し、そのプラスミドをpTrpHrCrと命名した(図5)。なお、図中においては、D−ヒダントイナーゼ遺伝子を「DHHase」若しくは「DHHase gene」、D−カルバミラーゼ遺伝子を「DCHase」若しくは「DCHase gene」、カナマイシン耐性遺伝子を「Km」と表示している。
Figure 2005278468
pTrpHrCrを鋳型として表8に示すオリゴヌクレオチドをプライマーとしてPCRにより目的遺伝子を増幅した。この断片をNdeI/EcoRIにて処理し、得られたDNA断片とpTrp8のNdeI/EcoRI処理物をライゲーションした。このライゲーション溶液でE.coli JM109を形質転換し、クロラムフェニコール耐性株の中から目的のプラスミドを有する株を選択し、そのプラスミドをpTrp8CHと命名した(図6)。なお、図中においては、クロラムフェニコール耐性遺伝子を「Cmr」と表示している。
Figure 2005278468
2−2.D−チロシンの生産
実施例1の工程1−1で調製したpTrp4R、及び上記工程で調製したpTrp8CHの2プラスミドを有するE.coli JM109をLB培地(50ml)で30℃、16時間培養した。得られた培養液1mlを300mlの培地I(グルコース2.5%、硫酸アンモニウム0.5%、燐酸2水素1カリウム0.14%、クエン酸3ナトリウム2水和物0.23%、硫酸鉄(II)7水和物0.002%、硫酸マグネシウム7水和物0.1%、硫酸マンガン5水和物0.002%、チアミン塩酸塩0.0001%(pH7.0))に移し、Jar培養装置にてpH7.0、溶存酸素濃度1.5ppm以上に制御しながら33℃にて24時間培養した。得られた培養液15mlを300mlの培地II(グルコース2.5%、硫酸アンモニウム0.5%、燐酸0.3%、クエン酸3ナトリウム2水和物0.23%、硫酸マグネシウム7水和物0.1%、硫酸鉄(II)7水和物0.002%、硫酸マンガン5水和物0.002%、チアミン塩酸塩0.0001%(pH7.0))に移し、Jar培養装置にてpH7.0、溶存酸素濃度1.5ppm以上に制御し、培養9時間以降グルコース50%水溶液を3.5ml/hrにて添加を行いながら、35℃にて24時間培養した。
得られた培養液15ml(乾燥菌体重量約600mg)を285mlの基質溶液(3.1g/dl DL−5−(4−ハイドロキシベンジル)ヒダントイン、1.05mM 硫酸マンガン、21mM KPB(pH7.5))に添加し、反応液のpHを7.5に保ちながら(1N NaOHと2N H2SO4にて調整)、37℃にて、窒素雰囲気下で反応液中に窒素ガスを流入させながら反応を行った。反応中、反応液の酸化還元電位(ORP)を、酸化還元電位計(商品名F-935-B120-DH、Broadly James社製)を用いてモニタしたところ、図7−2の「窒素ガス置換あり」の曲線で示される通りに推移した。反応中を通して、水溶液中の溶存酸素量を測定した溶存酸素計の指示値は0.3ppm以下を示した。また、反応開始後数回にわたり反応液中に生成したD−チロシン量を測定し変換収率(モル%)を求めたところ、図7−1の「窒素ガス置換あり」の曲線で示される通りに推移し、反応24時間後、3.0g/dlのD−チロシン(モル収率99%)が得られた。
(比較例1)
培養液と基質溶液との反応を、窒素ガスを流入させずに反応液を空気中に置いて行った他は実施例1と同様に操作し、D−チロシンを製造した。反応液の酸化還元電位は、図7−2の「窒素ガス置換なし」の曲線で示された通りに推移した。また、D−チロシンの変換収率は図7−1の「窒素ガス置換なし」の曲線で示される通りに推移し、反応24時間後、0.6g/dlのD−Tyr(モル収率22%)が得られた。
以上のように、本発明にかかる光学活性アミノ酸の製造方法は、光学活性アミノ酸の効率的な生産に有用であり、特にD−体又はL−体のチロシン、トリプトファン、O-ベンジルセリン等の光学活性アミノ酸の工業的な生産に適している。
実施例1におけるプラスミドpTrp4Rの構築を示す概略図である。 実施例1におけるプラスミドpTrp8HRの構築を示す概略図である。 実施例1のN−カルバモイル−D−チロシンの製造における反応時間と変換収率との関係を示すグラフである。 実施例1のN−カルバモイル−D−チロシンの製造における反応時間と酸化還元電位(ORP)との関係を示すグラフである。 実施例2において用いたtrpプロモーターカセットを示す図である。 実施例2におけるプラスミドpTrpHrCrの構築を示す概略図である。 実施例2におけるプラスミドpTrp8CHの構築を示す概略図である。 実施例2及び比較例1のD−チロシンの製造における反応時間と変換収率との関係を示すグラフである。 実施例2及び比較例1のD−チロシンの製造における反応時間と酸化還元電位(ORP)との関係を示すグラフである。
配列番号1:D−ヒダントイナーゼ(DHHase)遺伝子
配列番号2:D−ヒダントイナーゼ
配列番号3:D−カルバモイラーゼ(DCHase)遺伝子
配列番号4:D−カルバモイラーゼ
配列番号5:ヒダントインラセマーゼ(HRase)遺伝子
配列番号6:ヒダントインラセマーゼ
配列番号7:プライマー7
配列番号8:プライマー8
配列番号9:プライマー9
配列番号10:プライマー10
配列番号11:プライマー11
配列番号12:プライマー12
配列番号13:プライマー13
配列番号14:プライマー14
配列番号15:プライマー15
配列番号16:プライマー16
配列番号17:プライマー17
配列番号18:プライマー18
配列番号19:プライマー19
配列番号20:プライマー20
配列番号21:プライマー21
配列番号22:プライマー22
配列番号23:プライマー23
配列番号24:プライマー24

Claims (8)

  1. 5−置換ヒダントインを基質として、ヒダントイナーゼ及びカルバモイラーゼを含む酵素による反応により光学活性アミノ酸を生成する工程を含む光学活性アミノ酸の製造方法において、前記工程を溶存酸素濃度1.5ppm以下の水溶液中で行うことを特徴とする製造方法。
  2. 前記酵素がさらにヒダントインラセマーゼを含む、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記ヒダントイナーゼ及びカルバモイラーゼが、ヒダントイナーゼ遺伝子及びカルバモイラーゼ遺伝子を有する細胞により産生されたものである、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記ヒダントインラセマーゼが、ヒダントインラセマーゼ遺伝子を有する細胞により産生されたものである、請求項2又は3に記載の製造方法。
  5. 前記水溶液を不活性ガス置換環境下に置いた状態で前記工程を行う、請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
  6. 前記細胞が、エシェリヒア コリ(Esherichia coli)である、請求項3〜5のいずれか1項に記載の製造方法。
  7. 前記光学活性アミノ酸がチロシンである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法。
  8. 前記チロシンがD−チロシンである、請求項7に記載の製造方法。
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