JP2005277882A - 電圧制御型発振器 - Google Patents
電圧制御型発振器Info
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Abstract
【課題】安定した発振信号を出力するとともに小型化が可能な電圧制御型発振器を提供する。
【解決手段】バリキャップダイオード及び共振素子を備え、バリキャップダイオードDvの容量値を変化させることによって共振周波数を制御するとともに、外部からのシフト信号によって発振周波数帯域の切り換えを行う共振回路部Xと、発振用トランジスタTr1及び負荷容量部を備え、発振用トランジスタTr1によって共振回路部Xの共振周波数に基づき発振信号を出力する負性抵抗回路部Yと、増幅用トランジスタTr2及びフィルタを備え、増幅用トランジスタTr2によって負性抵抗回路部Yからの発振信号を増幅するとともに、該増幅した信号を前記フィルタを介して外部へ出力する増幅回路部Zと、を含んでなる電圧制御型発振回路であって、前記負荷容量部及び前記フィルタの容量成分を前記シフト信号によって同時に可変させるようになした。
【選択図】図1
【解決手段】バリキャップダイオード及び共振素子を備え、バリキャップダイオードDvの容量値を変化させることによって共振周波数を制御するとともに、外部からのシフト信号によって発振周波数帯域の切り換えを行う共振回路部Xと、発振用トランジスタTr1及び負荷容量部を備え、発振用トランジスタTr1によって共振回路部Xの共振周波数に基づき発振信号を出力する負性抵抗回路部Yと、増幅用トランジスタTr2及びフィルタを備え、増幅用トランジスタTr2によって負性抵抗回路部Yからの発振信号を増幅するとともに、該増幅した信号を前記フィルタを介して外部へ出力する増幅回路部Zと、を含んでなる電圧制御型発振回路であって、前記負荷容量部及び前記フィルタの容量成分を前記シフト信号によって同時に可変させるようになした。
【選択図】図1
Description
本発明は、携帯電話機などの移動体通信機器に用いられ、複数の異なる発振周波数帯域の周波数で発振することができるマルチバンド型の電圧制御型発振器に関するものである。
従来より、移動体通信機器やその他の通信装置の送信用発振器、受信部の局部発振器等に電圧制御型発振器が用いられており、特に近年の通信システムの多様化に伴い、デュアルバンドやトリプルバンドなど2以上の周波数帯域の周波数を発振出力することができるマルチバンド型電圧制御型発振器が使用されている。
図4は、周波数帯域の異なる2つの通信システムに対応可能な従来のデュアルバンド型の電圧制御型発振器の一例を示す等価回路図である。同図に示す電圧制御型発振器は、ストリップラインSL2とバリキャップダイオードDvとコンデンサC3とから成る共振回路を含み、前記バリキャップダイオードDvに制御電圧を供給して共振周波数を制御する共振回路部Xと、該共振回路部Xからの共振周波数に基づいて発振信号を出力する発信用トランジスタTr1を含む負性抵抗回路部Yと、該負性抵抗回路部Yからの発振信号を増幅して出力する増幅用トランジスタTr2を含む増幅回路部Zとから構成されている。
また、前記共振回路部Xには異なる2つの周波数帯域を切り換えるための周波数帯域切換手段が設けられている。このような周波数帯域切換手段は、例えば、2つのコンデンサC4、C5を直列接続し、これをストリップラインSL2と並列接続するとともに、コンデンサC4及びC5の接続部分とグランド電位との間にスイッチングダイオードDsを配置することにより構成されている。そして、共振回路部Xにおいて周波数帯域を切り換えるには、シフト端子Vsから供給されるシフト信号によりスイッチングダイオードDsのオン・オフを制御し、コンデンサC4及びC5から成る容量成分を可変させることにより行われる(例えば、特許文献1参照。)。
ところで上述した電圧制御型発振器のように周波数帯域の切り換えを行う場合、双方の周波数帯域において発振条件を満たすように2つの双方の周波数帯域の中間に位置する周波数に合わせて負性抵抗回路部Yの負荷容量や増幅回路部Zのインピーダンスを設定するようにしていた。しかしながら、周波数帯域の切り換え幅が大きい場合、双方の周波数帯域において発振条件を満たすように負荷容量を設定することが困難であり、例えば、周波数帯域の切り換え幅が400MHzより大きくなると、従来のように固定された負荷容量では双方の周波数帯域において発振条件を最適化することができず、その結果、発振信号の出力レベルが低下するといった問題が誘発される。
一方、増幅回路部Zにおいても同様の問題があり、周波数帯域の切り換え幅が大きくなると、双方の周波数帯域に対してフィルタの通過帯域を最適化させることができず、発振信号の出力レベルが低下するといった問題が誘発される。
そこで上記問題を解決するために、周波数帯域の切り換えに応じて発振条件が最適化されるように負性抵抗回路部Yの負荷容量を変化させるようにしたもの(例えば、特許文献2参照。)や、周波数帯域の切り換えに応じて増幅回路部Zのフィルタの通過帯域が最適化されるように、フィルタのインピーダンスを変化させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献3参照。)。
例えば、特許文献2の技術において負性抵抗回路部Yの負荷容量を異なる周波数帯域に対応させて切り換えるには、発振トランジスタのエミッタ−コレクタ間のコンデンサにスイッチングダイオードを直列接続した上、このスイッチングダイオードをオン・オフさせることにより行われる。前記スイッチングダイオードのオン・オフは、負性抵抗回路部Yにシフト信号供給用の外部端子を別途設け、この外部端子からスイッチングダイオードにシフト信号を供給することによって行われる。
また、特許文献3の技術において増幅回路部Zのフィルタのインピーダンスを異なる周波数帯域に対応させて切り換える場合は、増幅回路部Zにインダクタンス可変用のスイッチングダイオードを設けた上、シフト信号によってこのスイッチングダイオードをオン・オフすることにより行われる。この場合も特許文献2の技術と同様に、増幅回路部Zにシフト信号供給用の外部端子が別途設けられていた。
特開2003−233320号公報
特開2001−144535号公報
特開平11−168324号公報
しかしながら上述した従来の電圧制御型発振器において、負性抵抗回路部Yの負荷容量や増幅回路部Zのフィルタのインピーダンスを異なる周波数帯域の切り換えに対応させて切り換えるには、共振回路部Xにおけるシフト信号を供給するための外部端子(シフト端子Vs)とは別に負性抵抗回路部Y、増幅回路部Zのそれぞれにシフト信号を供給するための外部端子が必要となり、電圧制御型発振器の構成が複雑化してしまうという問題があった。
また、外部端子から供給されるシフト信号中には通常ノイズが含まれているため、シフト信号供給用の外部端子1個につき最低1個のノイズカット用コンデンサが必要となる。従って、シフト信号供給用の外部端子の個数が増えるとそれに応じてノイズカット用のコンデンサの個数も増えるため、これによっても電圧制御型発振器の構成が複雑化してしまうという問題があった。
本発明は上記欠点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、いずれの周波数帯域においても安定して所望の発振信号を出力することができる構成の簡単なマルチバンド型の電圧制御型発振器を提供することにある。
本発明の電圧制御型発振器は、バリキャップダイオード及び共振素子を備え、前記バリキャップダイオードの容量値を変化させることによって共振周波数を制御するとともに、外部からのシフト信号によって発振周波数帯域の切り換えを行う共振回路部と、発振用トランジスタ及び負荷容量部を備え、前記発振用トランジスタによって前記共振回路部の共振周波数に基づき発振信号を出力する負性抵抗回路部と、増幅用トランジスタ及びフィルタを備え、前記増幅用トランジスタによって前記負性抵抗回路部からの発振信号を増幅するとともに、該増幅した信号を前記フィルタを介して外部へ出力する増幅回路部と、を含んでなる電圧制御型発振回路であって、前記負荷容量部及び前記フィルタの容量成分を前記シフト信号によって同時に可変させるようになしたことを特徴とするものである。
本発明の電圧制御型発振器によれば、共振回路部に設けたシフト端子から供給されるシフト信号によって共振回路部の発振周波数帯域の切り換えを行うのと同時に、前記シフト信号を負性抵抗回路部及び増幅回路部にも供給して、負性抵抗回路部の負荷容量部及び増幅回路部のフィルタの容量成分を一括的に可変させるようになしたことから、従来例のように負性抵抗回路部及び増幅回路部に共振回路部とは別個にシフト信号を供給するための外部端子やノイズカット用のコンデンサの個数を増やす必要はなく、全体の構成を簡素に維持しつつ、いずれの周波数帯域においても安定して所望の発振信号を出力することができるようになる。
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の電圧制御型発振器の回路構成を示す等価回路図である。尚、本実施形態においては異なる2つの発振周波数帯域の周波数を出力することができるデュアルバンド型の電圧制御型発振器を例に説明する。
同図に示す電圧制御型発振器は、発振回路部X、負性抵抗回路部Y及び増幅回路部Zを有し、各回路部X、Y、Zにはそれぞれシフト回路S1〜S3が設けられている。
(共振回路部X)
前記共振回路部Xは、ストリップラインSL1、可変容量ダイオードDv、ストリップラインSL2及びコンデンサC3から成る共振素子、コンデンサC1、C4、C6、及び第1のスイッチングダイオードDs1、インダクタ素子L1、コンデンサC2、C5、シフト端子Vsから成る第1のシフト回路S1を含んで構成されている。
前記共振回路部Xは、ストリップラインSL1、可変容量ダイオードDv、ストリップラインSL2及びコンデンサC3から成る共振素子、コンデンサC1、C4、C6、及び第1のスイッチングダイオードDs1、インダクタ素子L1、コンデンサC2、C5、シフト端子Vsから成る第1のシフト回路S1を含んで構成されている。
前記第1のシフト回路S1は、コンデンサC4とグランドとの間にコンデンサC5を配置させるとともに、コンデンサC4及びコンデンサC5の接続点とシフト端子Vsとをインダクタ素子L1を介して接続し、第1のスイッチングダイオードDs1のアノードをコンデンサC4及びコンデンサC5の接続点に、カソードをグランドにそれぞれ接続することにより構成されている。またインダクタ素子L1−シフト端子Vsの接続点とグランドとの間にはノイズカット用のコンデンサC2が配置されている。
このような構成から成る第1のシフト回路S1によって異なる2つの発振周波数帯域(高周波側と低周波側)の切り換えを行うようにしている。まず、高周波側の発振周波数帯域とするには、シフト端子Vsからローレベルのシフト信号(バイアスがゼロの場合を含む)を第1のスイッチングダイオードDs1に印加して、第1のスイッチングダイオードDs1をオフにする。この場合、バリキャップダイオードDv、ストリップラインSL1、コンデンサC3、C4から成る共振回路において、コンデンサC4に対しコンデンサC5が直列接続されることとなり、バリキャップダイオードDvに対し並列に接続される容量成分が、コンデンサC4とコンデンサC5の合成容量に相当し、その結果、高周波側の発振周波数帯域とすることができる。
一方、低周波側の発振周波数帯域とするには、シフト端子Vsからハイレベルのシフト信号を第1のスイッチングダイオードDs1に印加して、第1のスイッチングダイオードDs1をオンにする。この場合、バリキャップダイオードDv、ストリップラインSL1コンデンサC3、C4から成る共振回路において、スイッチングダイオードDs1の寄生容量とコンデンサC5との並列接続に対し、コンデンサC4が直列接続されることとなり、この場合、共振回路の合成容量が第1のスイッチングダイオードDs1をオフにした場合に比して大きくなり、低周波側の発振周波数帯域とすることができる。
尚、共振回路部Xは外部制御端子Vtを備えており、この外部制御端子Vtから可変容量ダイオードDvの容量成分を制御する制御電圧が供給されるようになっている。このようにして、可変容量ダイオードDvに印加される制御電圧を所定値に制御することにより、ストリップラインSL2、コンデンサC3、C4から成るLC共振回路に、可変容量ダイオードDvの容量成分を付加し、共振周波数の微調整を行っている。
(負性抵抗回路部Y)
前記負性抵抗回路部Yは、発振用トランジスタTr1、抵抗R1、R2、インダクタ素子L2、コンデンサC8、C10、及び第2のスイッチングダイオードDs2、コンデンサC9、インダクタ素子L3から成る第2のシフト回路S2を含んで構成されている。
前記負性抵抗回路部Yは、発振用トランジスタTr1、抵抗R1、R2、インダクタ素子L2、コンデンサC8、C10、及び第2のスイッチングダイオードDs2、コンデンサC9、インダクタ素子L3から成る第2のシフト回路S2を含んで構成されている。
かかる負性抵抗回路部Yにおいて、発振用トランジスタTr1のコレクタを高周波的に接地させるコルピッツ回路を形成して発振条件を成立させている。すなわち、負性抵抗回路部Yの発振用トランジスタTr1のコレクタを高周波的に接地すれば、ベースから見たインピーダンスは負性となり、そして、発振用トランジスタTr1のベースに共振回路部Xを結合コンデンサC6を介して接続し、他端を接地すれば、この回路は共振回路部Xの振幅特性とトランジスタの負性利得が1以上で共振回路と発振用トランジスタTr1の負性の位相角の和が2nπ(nは整数)となる条件を満たす周波数にて発振する。
また負性抵抗回路部Yに設けられている第2のシフト回路S2は、コンデンサC8とグランドとの間にコンデンサC9を配置させるとともに、コンデンサC8−コンデンサC9の接続点と前記シフト端子Vsとをインダクタ素子L3及びバイパスラインBLを介して接続し、コンデンサC8−コンデンサC9の接続点とグランドとの間に第2のスイッチングダイオードDs2を配置させることにより構成されている。尚、第2のスイッチングダイオードDs2はアノードがコンデンサC8−コンデンサC9の接続点に、カソードがグランドに接続されている。
高周波側の発振周波数帯域で発振させる場合、シフト端子Vsから第1のスイッチングダイオードDs1にローレベルのシフト信号が供給されるとともに、このシフト信号がバイパスラインBLを経由して第2のスイッチングダイオードDs2にも供給され、第2のスイッチングダイオードDs2がオフになる。この場合、コンデンサC8に対してコンデンサC9が直列接続されることになり、負性抵抗回路部Yにおける負荷容量部の容量成分がコンデンサC8とコンデンサC9の合成容量に相当し、その結果、負性抵抗回路部Yの動作範囲を高周波側の発振周波数帯域にマッチングさせることができる。
一方、低周波側の発振周波数帯域で発振させる場合、第1のスイッチングダイオードDs1にハイレベルのシフト信号が供給されるとともに、このシフト信号がバイパスラインBLを経由して第2のスイッチングダイオードDs2にも供給され、第2のスイッチングダイオードがオンになる。この場合、第2のスイッチングダイオードDs2の寄生容量とコンデンサC9との並列接続に対し、コンデンサC8が直列接続されることになり、負性抵抗回路部Yにおける負荷容量部の容量成分が第2のスイッチングダイオードDs2をオフにした場合に比して増加し、負性抵抗回路部Yの動作範囲を低周波側の発振周波数帯域にマッチングさせることができる。
このようにして共振回路部Xのシフト端子Vsから供給されるシフト信号を負性抵抗回路部スイッチ回路S2にも供給することによって、第2のスイッチングダイオードDs2のオン・オフを制御し、これによって負性抵抗回路部Yにおいて、異なる2つの発振周波数帯域に対応した最適な発振条件に切り換えることができる。
(増幅回路部Z)
前記増幅回路部Zは、増幅用トランジスタTr2、抵抗R3、R4、ストリップラインSL3、コンデンサC10、C11、C13、C14、及び第3のスイッチングダイオードDs3、コンデンサC12から成る第3のシフト回路S3を含んで構成されており、負性抵抗回路部Yからの発振信号を増幅させて出力端子Voから出力する。
前記増幅回路部Zは、増幅用トランジスタTr2、抵抗R3、R4、ストリップラインSL3、コンデンサC10、C11、C13、C14、及び第3のスイッチングダイオードDs3、コンデンサC12から成る第3のシフト回路S3を含んで構成されており、負性抵抗回路部Yからの発振信号を増幅させて出力端子Voから出力する。
このような増幅回路部Zに設けられている第3のシフト回路S3は、コンデンサC11とグランドとの間にコンデンサC12を配置させるとともに、コンデンサC11−コンデンサC12の接続点をインダクタ素子L4及びバイパスラインBLを介してシフト端子Vsに接続し、コンデンサC11−コンデンサC12の接続点とグランドとの間に第3のスイッチングダイオードDs3を配置させることにより構成されている。尚、第3のスイッチングダイオードDs3のアノードはコンデンサC11−コンデンサC12の接続点に、カソードはグランドに接続されている。
高周波側の発振周波数帯域で発振させる場合、シフト端子Vsから第1のスイッチングダイオードDs1にローレベルのシフト信号が供給されるとともに、このシフト信号がバイパスラインBLを経由して第3のスイッチングダイオードDs3にも供給され、第3のスイッチングダイオードDs3がオフになる。この場合、ストリップラインSL3とコンデンサC11とから成るフィルタにおいて、コンデンサC11に対しコンデンサC12が直列接続されることになり、その結果、フィルタの容量成分がコンデンサC11とコンデンサC12との合成容量に相当し、高周波側の発振周波数帯域に対応したフィルタ特性とすることができる。
一方、低周波側の発振周波数帯域で発振させる場合、第1のスイッチングダイオードDs1にハイレベルのシフト信号が供給されるとともに、このフト信号がバイパスラインBLを経由して第3のスイッチングダイオードDs3にも供給され、第3のスイッチングダイオードDs3がオンになる。この場合、ストリップラインSL3とコンデンサC11とから成るフィルタにおいて、第3のスイッチングダイオードDs3の寄生容量とコンデンサC12との並列接続に対し、コンデンサC11が直列接続されることになり、その結果、第3のスイッチングダイオードDs3をオフにした場合に比しフィルタの容量成分が増加し、低周波側の発振周波数帯域に対応したフィルタ特性とすることができる。
尚、各シフト回路S1〜S3にはインダクタ素子L1、L3、L4が設けられており、これによって発振信号が出力端子Vo以外の端子に漏れるのを有効に防止している。
かくして上述した本発明の電圧制御型発振器は、シフト端子Vsより入力されるシフト信号によって共振回路部Xに設けた第1のスイッチングダイオードDs1のオン・オフを行うことにより共振回路部の容量を可変させて周波数帯域の切り換えを行うとともに、前記シフト信号をバイパスラインBLを介して負性抵抗回路部Yに設けた第2のシフト回路及び増幅回路部Zに設けた第3のシフト回路に供給して第2のスイッチングダイオードDs2及び第3のスイッチングダイオードDs3のオン・オフを行うことにより、負性抵抗回路部Yの負荷容量及び増幅回路部Zのフィルタの容量成分を一括的に可変させて、負性抵抗回路部Yにおける発振条件及び増幅回路部Zにおけるフィルタの通過帯域を、それぞれの周波数帯域に適したものとなすことができいずれの周波数帯域においても安定して所望の発振信号を出力することが可能となる。しかもこの場合、負性抵抗回路部Y及び増幅回路部Zに共振回路部Xとは別個にシフト信号を供給するための外部端子やノイズカット用のコンデンサを設ける必要はないため、電圧制御型発振器全体の構成を簡素に維持することができる。
次に上述した本発明の電圧制御型発振器の全体構造を図2を用いて説明する。
この電圧制御型発振器は、回路基板1の主面にダイオードやチップ抵抗等の電子部品素子2を搭載するとともに、回路基板内部にストリップラインや容量形成電極等の配線パターン(図示せず)を形成した構造を有している。そして、これらの配線パターン及び電子部品素子2をビアホール導体等を介して接続させることにより、図1に示す電子回路を構成している。
また、回路基板1の側面には、図1の各種端子と対応した外部端子電極3が形成されている。この外部端子電極3は、回路基板1の側面に半円柱状のスルーホールを形成するとともに、該スルーホール内面に導体膜を被着させることにより形成される。そして、電圧制御型発振器をマザーボード等の外部配線基板に搭載した上、外部端子電極3と外部配線基板上の電極パッドとを半田等の導電性接着剤を介して接合することにより、電圧制御型発振器が外部配線基板に電気的・機械的に接続されるようになっている。
本実施形態においては、8個の外部端子電極3が形成されており、回路基板1の外周4辺の略中央に形成されている4個の外部端子電極がグランド端子として、それ以外の4個の外部端子電極のうち1つがシフト端子Vsとして機能する。
上述のように本発明の電圧制御型発振器によれば、発振周波数帯域の切り換えに応じて負性抵抗回路部Yの負荷容量及び増幅回路部Zのフィルタ特性の切り換えを、共振回路部Xに設けたシフト端子Vsから供給されるシフト信号で行うことができるようになる。従って、シフト端子用の外部端子電極3を回路基板1の側面に1個設けるだけで良く、外部端子電極用のスルーホールの個数が減る分、回路基板1の上面を電子部品素子2を搭載するために有効利用することができるようになり、電圧制御型発振器の全体構造を小型化することが可能となる。また、電圧制御型発振器が搭載される外部配線基板側のシフト端子用の外部端子電極3と対応する電極パッドの数も減らすことができるため外部配線基板の小型化につながるという利点もある。
尚、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
例えば上述した実施形態においては、異なる2つの周波数帯域の周波数を発振出力することができるデュアルバンドの電圧制御型発振器を例に説明したが、例えば図3に示す如く、3以上の周波数帯域の周波数を発振出力することができる電圧制御型発振器にも本発明を適用できる。この電圧制御型発振器は4つの周波数帯域に切り換えることができ、上述したデュアルバンド型の電圧制御型発振器に、前記第1〜第3のシフト回路と同様の回路構成から成るシフト回路S1’〜S3’を加えることより簡単に形成できる。前記シフト回路S1’は共振回路部Xに、前記シフト回路S2’は負性抵抗回路部Yに、前記シフト回路S3’は増幅回路部Zにそれぞれ設けられており、これらのシフト回路S1’〜S3’はバイパスラインBL’を介して相互に接続されている。そして、シフト回路S1’に設けたシフト端子Vs’から供給されるシフト信号によって、共振回路部X、負性抵抗回路部Y、増幅回路部Zの容量成分を同時に可変させるようにしている。これによって4つの周波数帯域の切り換えを行うとともに、負性抵抗回路部Yにおける発振条件及び増幅回路部Zにおけるフィルタの通過帯域を、それぞれの周波数帯域に適したものとなすことができ、いずれの周波数帯域においても安定して所望の発振信号を出力することが可能となる。しかも、負性抵抗回路Y及び増幅回路部Zに共振回路部Xとは別個にシフト信号を供給するための外部端子やノイズカット用のコンデンサを設ける必要はないため、全体構成が簡単な電圧制御型発振器となすことができる。
X・・・共振回路部
Y・・・負性抵抗回路部
Z・・・増幅回路部
S1〜S3・・・シフト回路
Dv・・・バリキャップダイオード
Ds・・・スイッチングダイオード
Tr1・・・発振用トランジスタ
Tr2・・・増幅用トランジスタ
BL・・・バイパスライン
Y・・・負性抵抗回路部
Z・・・増幅回路部
S1〜S3・・・シフト回路
Dv・・・バリキャップダイオード
Ds・・・スイッチングダイオード
Tr1・・・発振用トランジスタ
Tr2・・・増幅用トランジスタ
BL・・・バイパスライン
Claims (1)
- バリキャップダイオード及び共振素子を備え、前記バリキャップダイオードの容量値を変化させることによって共振周波数を制御するとともに、外部からのシフト信号によって発振周波数帯域の切り換えを行う共振回路部と、
発振用トランジスタ及び負荷容量部を備え、前記発振用トランジスタによって前記共振回路部の共振周波数に基づき発振信号を出力する負性抵抗回路部と、
増幅用トランジスタ及びフィルタを備え、前記増幅用トランジスタによって前記負性抵抗回路部からの発振信号を増幅するとともに、該増幅した信号を前記フィルタを介して外部へ出力する増幅回路部と、を含んでなる電圧制御型発振回路であって、
前記負荷容量部及び前記フィルタの容量成分を前記シフト信号によって同時に可変させるようになしたことを特徴とする電圧制御型発振器。
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CN118069566A (zh) * | 2024-04-16 | 2024-05-24 | 四川华鲲振宇智能科技有限责任公司 | 一种服务器中的信号切换电路 |
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2004
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