JP2005277649A - ミキサのパラメータ設定方法、ミキサおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 カスケード接続された全てのミキサに、同一内容のテーブル50,60を記憶させる。オンオフテーブル50は各ミキサにおいて各パラメータをリンクさせるか否か(オン/オフ状態)を記憶する。また、グループテーブル60は、複数の「リンクグループ」毎に、各ミキサのパラメータの種類を記憶する。例えば、「機器ID=#0」のミキサにおいて「パラメータ3」がオフ状態に設定されたとする。「グループ4」内においては、「ID=#3」のミキサは同一の「パラメータ3」を用いてリンクされているから、「ID=#3」のミキサの「パラメータ3」も連動してオフ状態に設定される。また、「ID=#1および#2」のミキサにおいては、所定の波及方法(オン/オフ状態を排他的に決定する)に基づいて、「パラメータ2」がオン状態に設定される。
【選択図】 図3
Description
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数のミキサ間で多様な形態でパラメータを連動して制御することができるミキサのパラメータ設定方法、ミキサおよびプログラムを提供することを目的としている。
請求項1記載のミキサのパラメータ設定方法にあっては、相互に通信可能に接続された、第1,第2および第3のミキサのうちの任意のミキサにおいて実行されるミキサのパラメータ設定方法において、前記第1,第2および第3のミキサにおいて各々設定される同種または異種のパラメータのうち、前記第1,第2および第3のミキサのうち二のミキサにおけるパラメータを相互に関連付け他の一のミキサにおけるパラメータを前記二のミキサの何れのパラメータにも関連付けないように、パラメータの関連状態を特定したリンク情報(オンオフテーブル50,グループテーブル60)を記憶する記憶過程と、自機の何れかのパラメータの値を設定する設定操作(操作子群2の操作)を検出する検出過程と、前記リンク情報に基づいて、該検出過程において検出されたパラメータが、他のミキサの何れかのパラメータとの間に関連付けられているか否かを判定する判定過程(SP34,SP36)と、前記判定過程における判定結果が肯定的であったことを条件として、前記他のミキサに対して、前記設定操作によって設定されたパラメータの値、または前記他のミキサにおいて設定すべきパラメータの値を送信する送信過程(SP38,変形例)とを処理装置に実行させることを特徴とする。
また、請求項2記載のミキサのパラメータ設定方法にあっては、相互に通信可能に接続された、第1,第2および第3のミキサのうち任意のミキサにおいて実行されるミキサのパラメータ設定方法において、前記第1,第2および第3のミキサにおいて各々設定される同種または異種のパラメータのうち、前記第1,第2および第3のミキサのうち二のミキサにおけるパラメータを相互に関連付け他の一のミキサにおけるパラメータを前記二のミキサの何れのパラメータにも関連付けないように、パラメータの関連状態を特定したリンク情報(オンオフテーブル50,グループテーブル60)を記憶する記憶過程と、他のミキサにおける何れかのパラメータの種別を特定する情報(リンクグループの番号)と該他のミキサにおけるパラメータの値とを受信し、または、自機における何れかのパラメータの種別を特定する情報(リンクグループの番号)と自機におけるパラメータの値とを受信する受信過程と、前記リンク情報と、前記受信過程において受信された情報とに基づいて自機の何れかのパラメータを更新すべきか否かを判定する判定過程(SP72,SP74)と、前記判定過程における判定結果が肯定的であったことを条件として、自機の対応するパラメータを更新するパラメータ更新過程(SP76)とを処理装置に実行させることを特徴とする。
また、請求項3記載のミキサにあっては、請求項1または2記載のミキサのパラメータ設定方法を実行することを特徴とする。
また、請求項4記載のプログラムにあっては、請求項1または2記載のミキサのパラメータ設定方法を処理装置に実行させることを特徴とする。
また、他のミキサからパラメータの値等を受信した場合に自機の何れかのパラメータを更新すべきか否かを判定し、変更すべき場合にのみ自機の対応するパラメータを更新する構成においても、同様に一部のミキサの一部のパラメータに対してのみパラメータの設定を連動させることができる。
これにより、本発明によれば、パラメータの種類やミキサに応じた多様な形態でパラメータを連動して制御することができる。
次に、本発明の一実施例のミキシングシステムのハードウエア構成を図1を参照し説明する。
図において100〜103は「4」台のデジタルミキサであり、それぞれにカスケード入力端子30とカスケード出力端子32とが設けられている。ここで、カスケード入力端子30は、他のミキサのミキシングバスの信号を自機のミキシングバスに入力するための端子であり、カスケード出力端子32は、自機のミキシングバスの信号を他のミキサのミキシングバスに対して出力するための端子である。
各デジタルミキサ100〜103のRAM20には、図3(a)に示すオンオフテーブル50および同図(b)に示すグループテーブル60が記憶される。なお、図において「#0」〜「#3」は、各々デジタルミキサ100〜103に付与される機器IDの番号である。これら機器IDの付与方法については後述する。オンオフテーブル50は、各パラメータに対して、各ミキサがリンクをオン状態にするのかオフ状態にするかの情報を記憶するものである。ここで、あるミキサのあるパラメータのリンクがオフ状態に設定されると、当該ミキサにおいて当該パラメータの変更が生じても他のミキサのパラメータに対してなんら影響が及ばず、また他のミキサにおいて対応するパラメータの変更が生じても当該ミキサの当該パラメータに対してなんら影響が及ばないことになる。一方、リンクがオン状態になると、後述するグループテーブル60の状態に応じて、当該ミキサと他のミキサとの間で相互にパラメータ値に対して影響を及ぼしあうことになる。
3.1.機器IDの割当処理
次に、本実施例の動作を説明する。まず、各ミキサにおいては、カスケード入出力端子30,32を介して他のミキサがカスケード接続されているか否かが定期的に検索される。そして、他のミキサがカスケード接続されていることが判明すると、これら複数のミキサのうち最下流に接続されているミキサが「マスタ」に設定され、その機器IDは「#0」に設定される。そして、マスタから上流に向かって、各ミキサには「#1」,「#2」,「#3」,……のように昇順の機器IDが順次付与されてゆく。また、カスケード接続の状態が変更された場合、例えば新たなミキサがカスケード接続された場合、あるいはカスケード接続されていたミキサの接続が外された場合においては、変更後の接続状態に基づいて各ミキサに対して機器IDが再割当される。これにより、図1の接続状態においては、上述したようにデジタルミキサ100〜103に対して、「#0」〜「#3」の機器IDが順次付与されることになる。また、機器IDが再割当されたときには、全てのミキサで保持されているオンオフテーブル50およびグループテーブル60内の機器IDが、新たな(再割当後の)機器IDの状態を反映するように変更、追加または削除される。これにより、機器IDと各テーブルの内容との整合性が保たれることになる。
各デジタルミキサの表示器群6に含まれるLCD表示器には、ユーザの操作に応じてデジタルミキサの設定状態を表示・設定するための各種画面を表示することができる。そして、ユーザが何れかのミキサにおいて所定の操作を行うと、オンオフテーブル50またはグループテーブル60の内容を表示器群6内のLCD表示器に表示させるとともに、マウスおよびキーボードを操作してこれらテーブルの編集を行うことができる。具体的には、オンオフテーブル50については、自機に係る列に含まれる各セルの内容(オン/オフ)を変更することができる。また、グループテーブル60に対しては、既存のリンクグループの内容を変更し、または新規なリンクグループを追加することもできる。そこで、これらの操作が行われた場合の処理を説明する。
何れかのミキサの操作子群2において、何れかのパラメータ(対象パラメータという)のリンクをオフ状態からオン状態に変更する操作が行われると、当該ミキサにおいて図4(a)に示すオン設定イベントルーチンが起動される。同図(a)において処理がステップSP2に進むと、自機内のオンオフテーブル50において、該対象パラメータの自機に係る欄がオン状態に設定される。次に、処理がステップSP4に進むと、自機において該対象パラメータをオン状態に設定した旨を通知するための制御データ(オンオフテーブル変更データ)が生成され、該制御データが、カスケード入出力端子30,32を介して、隣接するミキサに送信される。なお、後述する処理により、かかる制御データは最終的には他の全ミキサに転送される。これにより、全てのミキサ内において、該オンオフテーブル変更データの内容を反映するようにオンオフテーブル50が更新され、各ミキサ内のオンオフテーブル50の内容が同一になるように保持される。
また、何れかのミキサにおいて、何れかのパラメータ(対象パラメータ)のリンクをオフ状態に設定する操作が行われると、当該ミキサにおいて図4(b)に示すオフ設定イベントルーチンが起動される。同図(b)において処理がステップSP20に進むと、自機内のオンオフテーブル50において、該対象パラメータの自機に係る欄がオフ状態に設定される。次に、処理がステップSP22に進むと、自機において該対象パラメータをオフ状態に設定した旨を通知するための制御データ(オンオフテーブル変更データ)が生成され、該制御データが、カスケード入出力端子30,32を介して、隣接するミキサに送信される。なお、上述したステップSP4の場合と同様に、かかる制御データは最終的には他の全ミキサに転送され、全てのミキサ内において該オンオフテーブル変更データの内容を反映するようにオンオフテーブル50が更新される。また、リンクをオフ状態に設定した場合には自機における対象パラメータの値はなんら変更されないから、対象パラメータの値はリンクをオフ状態に設定する前の値がそのまま保持される。
また、何れかのミキサにおいて、グループテーブル60の内容を編集する操作が実行されると、図4(c)に示すグループテーブル編集イベントルーチンが起動される。図において処理がステップSP50に進むと、受け付けた編集操作に基づいて、自機のグループテーブル60における対応箇所が変更される。次に、処理がステップSP52に進むと、グループテーブル60の変更内容を通知するための制御データ(グループテーブル変更データ)が生成され、該制御データが、カスケード入出力端子30,32を介して、隣接するミキサに送信される。なお、上述したステップSP4の場合と同様に、かかる制御データは最終的には他の全ミキサに転送され、全てのミキサ内において該グループテーブル変更データの内容を反映するようにグループテーブル60が更新される。
何れかのミキサにおいて、パラメータを制御するためのフェーダ、ボリューム操作子、スイッチ等の操作子が操作されると、図5に示すパラメータ変更イベントルーチンが起動される。図において処理がステップSP30に進むと、自機のRAM20内の所定領域(カレント領域)に記憶され該操作子に対応するパラメータ(対象パラメータ)の値が、該操作子の操作量に応じて再設定される。次に、処理がステップSP32に進むと、自機がカスケード接続されているか否かが判定される。また、ステップSP34においては、オンオフテーブル50において、自機の対象パラメータのリンクがオン状態であるか否かが判定される。さらに、ステップSP36においては、自機の対象パラメータが属しているリンクグループが存在するか否かが判定される。
次に、何れかのミキサにおいて、上流側から(カスケード入力端子30を介して)制御データが受信されると、該ミキサにおいて図6に示す上流制御データ受信イベント処理ルーチンが起動される。図において処理がステップSP60に進むと、自機の下流側にカスケード接続されている他のミキサが存在するか否かが判定される。ここで「YES」と判定されると処理はステップSP62に進み、受信した制御データがそのままカスケード出力端子32を介して下流側のミキサに送信される。一方、ステップSP60において「NO」と判定されると、ステップSP62はスキップされる。次に、処理がステップSP64に進むと、受信した制御データはパラメータ・リンクデータであるか否かが判定される。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、オンオフテーブル50とグループテーブル60とによってミキシングシステム内のパラメータのリンク状態を規定したが、かかるリンク状態を記憶する方式は実施例の方式に限定されるわけではなく、それぞれのリンクグループに属する機器とパラメータや、それぞれの機器のそれぞれのパラメータのオン/オフ状態を規定できるデータ方式であれば、どのような形式であっても適用できる。
Claims (4)
- 相互に通信可能に接続された、第1,第2および第3のミキサのうちの任意のミキサにおいて実行されるミキサのパラメータ設定方法において、
前記第1,第2および第3のミキサにおいて各々設定される同種または異種のパラメータのうち、前記第1,第2および第3のミキサのうち二のミキサにおけるパラメータを相互に関連付け他の一のミキサにおけるパラメータを前記二のミキサの何れのパラメータにも関連付けないように、パラメータの関連状態を特定したリンク情報を記憶する記憶過程と、
自機の何れかのパラメータの値を設定する設定操作を検出する検出過程と、
前記リンク情報に基づいて、該検出過程において検出されたパラメータが、他のミキサの何れかのパラメータとの間に関連付けられているか否かを判定する判定過程と、
前記判定過程における判定結果が肯定的であったことを条件として、前記他のミキサに対して、前記設定操作によって設定されたパラメータの値、または前記他のミキサにおいて設定すべきパラメータの値を送信する送信過程と
を処理装置に実行させることを特徴とするミキサのパラメータ設定方法。 - 相互に通信可能に接続された、第1,第2および第3のミキサのうち任意のミキサにおいて実行されるミキサのパラメータ設定方法において、
前記第1,第2および第3のミキサにおいて各々設定される同種または異種のパラメータのうち、前記第1,第2および第3のミキサのうち二のミキサにおけるパラメータを相互に関連付け他の一のミキサにおけるパラメータを前記二のミキサの何れのパラメータにも関連付けないように、パラメータの関連状態を特定したリンク情報を記憶する記憶過程と、
他のミキサにおける何れかのパラメータの種別を特定する情報と該他のミキサにおけるパラメータの値とを受信し、または、自機における何れかのパラメータの種別を特定する情報と自機におけるパラメータの値とを受信する受信過程と、
前記リンク情報と、前記受信過程において受信された情報とに基づいて自機の何れかのパラメータを更新すべきか否かを判定する判定過程と、
前記判定過程における判定結果が肯定的であったことを条件として、自機の対応するパラメータを更新するパラメータ更新過程と
を処理装置に実行させることを特徴とするミキサのパラメータ設定方法。 - 請求項1または2記載のミキサのパラメータ設定方法を実行することを特徴とするミキサ。
- 請求項1または2記載のミキサのパラメータ設定方法を処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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