JP2005276954A - 半導体可変抵抗素子、受光用半導体集積回路装置、光ディスク記録装置 - Google Patents

半導体可変抵抗素子、受光用半導体集積回路装置、光ディスク記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ICチップ内に形成される半導体可変抵抗素子、及び記録速度を向上させることができる光ディスク記録装置を提供すること
【解決手段】本発明に係る半導体可変抵抗素子10は、基板1と、基板1上に形成され第1導電型を有する半導体層2と、その半導体層2中に形成され第2導電型を有する複数の拡散抵抗3と、その半導体層2上に形成された絶縁膜4と、その絶縁膜4上に形成された制御電極5とを備える。複数の拡散抵抗3のそれぞれは、絶縁膜4に接するように形成される。また、制御電極5は、複数の拡散抵抗3をまたぐように形成される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、半導体可変抵抗素子とその製造方法、及びその半導体可変抵抗素子を内蔵する受光用半導体集積回路装置、光ディスク記録装置に関する。
近年、記録媒体として、CDやDVDといった光ディスク(光記録媒体)が普及している。これら光ディスクは、専用の記録装置により製作される。図1は、このような光ディスク記録装置100の構成、特に、そのピックアップ部の構成を示す。このピックアップ部において、光ディスクに照射されるビームが生成され、また、そのビームの強度等がモニターされる。
図1に示されるように、一般的な光ディスク記録装置100は、レーザー110、位相回折格子111、ビームスプリッタ−112、折り曲げミラー113、コリメータレンズ114、対物レンズ115、凹レンズ116、反射光モニターIC(集積回路装置)117、及びレーザー光モニターIC120を備える。レーザー110から放射されたビームは、位相回折格子111を介してビームスプリッタ112へ入射する。ビームスプリッタ112で分けられたビームの一方は、コリメータレンズ114、対物レンズ115を通して光ディスクに照射される。反射光モニターIC117は、光ディスクからの反射光を検出する。
ビームスプリッタ112で分けられたビームの他方は、レーザー光モニターIC120に入射する。このレーザー光モニターIC120は、書き込みに用いられるビームの強度、つまり、レーザー110の光出力を検出する。この検出されたレーザー110の光出力は、レーザー110の駆動電流をフィードバック制御するために用いられる。このように、レーザー110の光出力をフィードバック制御することによって、所定の強度を有するビームを光ディスクの製造に使用することが可能となる。特許文献1(特開平5−3361号公報)には、このようなフィードバック制御を行うレーザー光出力制御装置が開示されている。
また、図2は、一般的なレーザー光モニターIC120の回路構成を示す。レーザー光モニターIC120は、フォトダイオード122、アンプ130a、130bを備え、それらは、ICチップ121上に形成されている。これらアンプ130a、130bは、外部可変抵抗151を介して互いに接続されている。レーザー光140がフォトダイオード122に入射すると、フォトダイオード122は、そのレーザー光140の強度に対応した受光電流を生成する。この受光電流は、アンプ130a、130b及び外部可変抵抗151によって電圧変換増幅される。その結果、レーザー光140の強度に対応した出力電圧が出力端子125から出力される。このようなレーザー光モニターIC120における増幅率は、外部可変抵抗151の抵抗率を調節することによって適正な値に設定され得る。
図2に示されるように、外部可変抵抗151は、ICチップ121外部に存在する。これは、図1に示されたピックアップ部内における各構成部材に対して、非常に高精度な位置合わせ(アラインメント)が要求されるからである。つまり、ピックアップ部の組み立て作業の際、後に調整することが難しいレンズ類や反射鏡に対してまず配置・調節が行われ、その後にレーザー光モニターIC120の配置が行われるからである。その後、レーザー光モニターIC120と外部可変抵抗151が接続され、外部可変抵抗151を調節することによって、レーザー光の検出感度が適正な値に設定される。
この場合、外部可変抵抗151を取り付けるために、ICチップ121の外にボンディングワイヤなどの配線を引き出す必要がある。この時、図2に示されるように、寄生インダクタンス152や寄生容量153が配線に付加されてしまう。これら寄生インダクタンス152や寄生容量153は、周波数特性におけるピーキングや過渡応答特性におけるリンギングの発生の原因となる。そして、これらピーキングやリンギングは、レーザー光モニターIC120の動作の高速化に対する障害となる。ピックアップ部(図1参照)内で使用されるレーザー光モニターICを高速化すること、ひいては光ディスク記録装置の記録速度を向上させることが望まれている。
特開平5−3361号公報
本発明の目的は、ICチップ内に形成される半導体可変抵抗素子及びその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、周波数特性及び過渡応答特性を向上させることができる受光用半導体集積回路装置及び可変抵抗装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、記録速度を向上させることができる光ディスク記録装置を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明に係る半導体可変抵抗素子(10)は、基板(1)と、基板(1)上に形成され第1導電型を有する半導体層(2)と、その半導体層(2)中に形成され第2導電型を有する複数の拡散抵抗(3)と、その半導体層(2)上に形成された絶縁膜(4)と、その絶縁膜(4)上に形成された制御電極(5)とを備える。複数の拡散抵抗(3)のそれぞれは、絶縁膜(4)に接するように形成される。また、制御電極(5)は、複数の拡散抵抗(3)をまたぐように形成される。この半導体層(2)は、エピタキシャル層である。
この半導体可変抵抗素子(10)において、複数の拡散抵抗(3)は、第1方向(X)に沿って互いに平行に形成される。この時、制御電極(5)は、第2方向(Y)に沿って形成される。そして、この第1方向(X)と第2方向(Y)は交差する。また、第1方向(X)と第2方向(Y)は直角であると好適である。
また、この半導体可変抵抗素子(10)において、制御電極(5)は、隣接する拡散抵抗(3)のそれぞれをまたぐように形成される複数の第1制御電極(5t)と、その複数の第1制御電極(5t)の間を接続する複数の第2制御電極(5s)とを備えてもよい。ここで、その複数の第1制御電極(5t)は、第2方向(Y)に沿って形成され、その複数の第2制御電極(5s)は、第3方向(X)に沿って形成される。この第2方向(Y)と第1方向(X)は交差する。また、第2方向(Y)と第1方向(X)は直角であり、第3方向(X)と第1方向(X)は平行であると好適である。
本発明に係る半導体可変抵抗素子(10)において、第1導電型はp型であり、第2導電型はn型である。この時、制御電極(5)には、正の電圧(Vcg)が印加される。あるいは、第1導電型はn型であり、第2導電型はp型である。この時、制御電極(5)には、負の電圧(Vcg)が印加される。
また、本発明に係る半導体可変抵抗素子(10)は、複数の拡散抵抗(3)の1つ(3a)に接続される第1端子(11)と、複数の拡散抵抗(3)の全てに接続される第2端子(12)とを更に備える。この第1端子(11)は、上記1つの拡散抵抗(3a)の一端(E1)に接続され、第2端子(12)は、上記1つの拡散抵抗(3a)の他端(E2)に接続される。
このような半導体可変抵抗素子(10)と、その外部に設けられる可変電圧電源(50)とによって、可変抵抗装置が構成される。つまり、可変電圧電源(50)は、半導体可変抵抗素子(10)の制御電極(5)に接続され、制御電極(5)に印加する電圧(Vcg)を変化させる。この電圧(Vcg)を調整することによって、隣接する拡散抵抗(3)の間の領域(C1〜C3)において正孔あるいは電子のチャネルが確立される。これにより、隣接する拡散抵抗(3)間がショートする。従って、上記第1端子(11)と第2端子(12)の間の抵抗率(Rv)が変化する。すなわち、半導体により形成される可変抵抗素子(10)、及び可変抵抗装置が実現される。
以上の半導体可変抵抗素子(10)は、例えば、CDやDVD等の光ディスクを製造する際に用いられる光ディスク記録装置(80)に適用される。
本発明に係る受光用半導体集積回路装置(20)は、上記半導体可変抵抗素子(10)を用いるアンプ(30)と、その半導体可変抵抗素子(10)の第1端子(11)と第2端子(12)のうち一方に接続された半導体受光素子(22)と、第1端子(11)と第2端子(12)のうち他方に接続された出力端子(25)とを備える。半導体受光素子(22)としてフォトダイオードが例示される。この半導体受光素子(22)は、光(40)を検出し、検出された光(40)の強度に対応する電流(Ip)を生成する。アンプ(30)は、その電流(Ip)に対して電圧変換増幅を行う。その結果、検出された光(40)の強度に対応する出力電圧(Vout)が出力端子(25)から出力される。
この受光用半導体集積回路装置(20)は、半導体可変抵抗素子(10)を含んで1つのチップ(21)上に形成される。この受光用半導体集積回路装置(20)と、チップ(21)外部に配置される可変電圧電源(50)とによって受光装置(60)が構成される。つまり、可変電圧電源(50)は、半導体可変抵抗素子(10)の制御電極(5)に接続され、制御電極(5)に印加する電圧(Vcg)を変化させる。このように、半導体可変抵抗素子(10)の抵抗率(Rv)、すなわち受光用半導体集積回路装置(20)のアンプ(30)の増幅率は、印加する電圧(Vcg)を変化させることによって制御される。
このように、受光装置(60)の増幅率(感度)を決定する可変抵抗を、チップ(21)外部に配置する必要がない。従って、信号線の寄生インダクタンスや寄生容量を削減することが可能となり、周波数特性におけるピーキング及び過渡応答特性におけるリンギングが低減される。すなわち、本発明に係る受光用半導体集積回路装置(20)及び受光装置(60)によれば、周波数特性及び過渡応答特性が向上する。
本発明に係る光ディスク記録装置(80)は、この受光装置(60)と、受光用半導体集積回路装置(20)の出力端子(25)に接続された制御装置(72)と、その制御装置(72)に接続され光(40)を放射するレーザー装置(70、71)とを備える。レーザー装置(70、71)によって放射される光(40)は、受光用半導体集積回路(20)の半導体受光素子(22)によって検出される。また、出力端子(25)から出力される出力電圧(Vout)は、制御装置(72)に入力される。この時、制御装置(72)は、その出力電圧(Vout)に基づき、レーザー装置(70、71)が放射する光(40)の強度をフィードバック制御する。本発明に係る受光用半導体集積回路装置(20)によれば、ピーキングやリンギングが低減される。つまり、受光用半導体集積回路装置(20)の高速動作が可能となる。従って、本発明に係る光ディスク記録装置(80)によれば、記録速度が向上する。
本発明に係る半導体可変抵抗素子(10)の製造方法は、(a)基板(1)上にエピタキシャル層(2)を形成するステップと、(b)エピタキシャル層(2)の中に、エピタキシャル層(2)の表面に到達する複数の拡散抵抗(3)を形成するステップと、(c)エピタキシャル層(2)の上に絶縁膜(4)を形成するステップと、(d)絶縁膜(4)上に、複数の拡散抵抗(3)をまたぐように、制御電極(5)を形成するステップとを備える。
本発明に係る受光用半導体集積回路装置(20)の感度調節方法は、(A)半導体受光素子(22)が光(40)を検出するステップと、(B)検出された光(40)の強度に応じた信号を、半導体可変抵抗素子(10)を用いるアンプ(30)により増幅するステップと、(C)増幅された信号を出力するステップと、(D)半導体可変抵抗素子(10)の制御電極(5)に電圧(Vcg)を印加するステップと、(E)制御電極(5)に印加する電圧(Vcg)を変化させることによって、アンプ(30)の増幅率を変化させるステップとを備える。
本発明に係る半導体可変抵抗素子は、ICチップ内に形成される。
本発明に係る受光用半導体集積回路装置及び可変抵抗装置によれば、周波数特性及び過渡応答特性が向上する。
本発明に係る光ディスク記録装置によれば、記録速度が向上する。
添付図面を参照して、本発明による半導体可変抵抗素子とその製造方法、可変抵抗装置、受光用半導体集積回路装置、及び光ディスク記録装置を説明する。
(第1の実施の形態)
最初に、本発明に係る半導体可変抵抗素子の構成及び動作について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体可変抵抗素子10の構造を示す平面図である。また、図4A及び図4Bは、図3における鎖線A−Aに沿った半導体可変抵抗素子10の断面図である。
図4Aに示されるように、半導体可変抵抗素子10は、基板1と、基板1上に形成されたエピタキシャル層2と、そのエピタキシャル層2中に形成された複数の拡散抵抗3(3a〜3d)と、そのエピタキシャル層2上に形成された絶縁膜4と、その絶縁膜4上に形成された制御電極5とを備える。基板1として、約10Ω・cmの抵抗率を有するp型のシリコン基板が例示される。絶縁膜4として、数100ÅのSiO膜が例示される。また、制御電極5の材料としてポリシリコンが例示される。
エピタキシャル層2は、基板1と同一結晶軸を持つ単結晶層であり、エピタキシャル成長によって基板1上に1〜10μmの厚さで形成される。エピタキシャル成長の利点は、基板上に基板と同一、または異なった材料で、導電型や抵抗を自由に制御でき、構造の自由度が増す点である。例えば、エピタキシャル層2は、数Ω・cmの抵抗率を有する。
複数の拡散抵抗3は、エピタキシャル層2中に不純物イオンを注入することによって形成される。図4Aにおいて、エピタキシャル層2の導電型はn型であり、複数の拡散抵抗3の導電型はp型である。また、図4Bに示されるように、エピタキシャル層2の導電型がp型であり、複数の拡散抵抗3の導電型がn型であってもよい。ここで、図4A及び図4Bに示されるように、この複数の拡散抵抗3(3a〜3d)は、絶縁膜4に接するように形成されている。これにより、隣接する拡散抵抗(3a〜3d)の間には、チャネル領域(C1〜C3)が形成される。逆に言えば、複数の拡散抵抗3は、チャネルが発生する程度の間隔で形成される。
本発明に係る半導体可変抵抗素子10において、隣接する拡散抵抗3間にチャネルが形成されるように、上述の制御電極5は、これら複数の拡散抵抗3をオーバラップするように(またぐように)形成される。例えば、図3に示されるように、複数の拡散抵抗3(3a〜3d)は、X方向に沿って互いに略平行に形成されているとする。この時、制御電極5は、このX方向と交差する方向に延在するように形成される。特に、図3に示されるように、制御電極5が、X方向と直交するY方向に沿って形成されると好適である。
このように、拡散抵抗3aと3b、拡散抵抗3bと3c、拡散抵抗3cと3dの間には、それぞれチャネル領域C1、C2、C3が形成される。
本発明に係る半導体可変抵抗素子10において、複数の拡散抵抗3のうち1つは第1端子11に接続され、複数の拡散抵抗3の全ては第2端子12に接続される。例えば、図3に示されるように、1つの拡散抵抗3aは、コンタクト6eを介して第1端子11に接続され、又、複数の拡散抵抗3a〜3dのそれぞれは、コンタクト6a〜6dのそれぞれを介して第2端子12に接続される。ここで、第1端子11は、拡散抵抗3aの一端E1近傍に接続され、第2端子12は、他端E2近傍に接続される。このように、第1端子11と第2端子12間に電圧が印加されると、少なくとも拡散抵抗3aを通って電流Ipが流れる。また、図3に示されるように、制御電極5は、第2端子12(端部E2)より第1端子11(端部E1)に近い位置に形成されている。
以上のように構成された半導体可変抵抗素子10の動作を、以下に説明する。図5は、本発明に係る半導体可変抵抗素子10の動作を示すグラフ図である。図5において、横軸は、制御電極5に印加される制御電圧Vcg(絶対値)を示し、縦軸は、半導体可変抵抗素子10による抵抗率Rvの逆数を示す。また、拡散抵抗3a〜3dのそれぞれは、抵抗率Ra〜Rdを有するとする。これら抵抗率Ra〜Rdは等しくてもよい。
(動作例1)
動作例1において、エピタキシャル層2の導電型はn型であり、拡散抵抗3の導電型はp型であり(図4A参照)、電流Ipが第1端子11から第2端子12へ流れているとする。この時、半導体可変抵抗素子10における抵抗率Rvは、1/Rv=1/Raにより与えられる。また、この場合、拡散抵抗3aにおいて、端部E1の電位の方が端部E2の電位より高い。拡散抵抗3a〜3dは、端部E2において接続されているので、拡散抵抗3b〜3dの電位は、拡散抵抗3aの端部E2における電位と略等しくなる。つまり、チャネル領域C1付近(図4A参照)において、拡散抵抗3aの電位は、拡散抵抗3bの電位より高くなる。
ここで、動作例1によれば、制御電極5には、絶対値が徐々に増加するように「負」の制御電圧Vcgが印加される。この時、拡散抵抗3aからの正孔が、チャネル領域C1の絶縁膜4との界面付近に集まり始める。そして、制御電圧VcgがV1になった時に、拡散抵抗3aと3bとの間でチャネルが確立されるとする。この時、正孔は、拡散抵抗3aから拡散抵抗3bへ向けて走る。つまり、拡散抵抗3aと3bは、チャネル領域C1においてショートし、電流Ipは、第1端子11から拡散抵抗3a及び3bを介して第2端子12へ流れる。この場合、可変抵抗は、拡散抵抗3aと3bにより構成される並列抵抗になり、その抵抗率Rvは、図5に示されるように、1/Rv=1/Ra+1/Rbにより与えられる。すなわち、抵抗率Rvは小さくなる。
同様に、制御電圧VcgがV2になった時に、拡散抵抗3bと3cとの間でチャネルが確立されるとする。この場合、可変抵抗は、拡散抵抗3a〜3cにより構成される並列抵抗になり、その抵抗率Rvは、1/Rv=1/Ra+1/Rb+1/Rcにより与えられる。更に、制御電圧VcgがV3になった時に、拡散抵抗3bと3cとの間でチャネルが確立されるとする。この場合、可変抵抗は、拡散抵抗3a〜3cにより構成される並列抵抗になり、その抵抗率Rvは、1/Rv=1/Ra+1/Rb+1/Rc+1/Rdにより与えられる。このように、制御電極5に印加する制御電圧Vcgを調節することによって、抵抗率Rvを増減させることが可能となる。すなわち、半導体により形成される可変抵抗素子が実現される。
(動作例2)
動作例2において、エピタキシャル層2の導電型はn型であり、拡散抵抗3の導電型はp型であり(図4A参照)、電流Ipが第2端子12から第1端子11へ流れているとする。この時、拡散抵抗3aにおいて、端部E2の電位の方が端部E1の電位より高い。つまり、チャネル領域C1付近において、拡散抵抗3bの電位は、拡散抵抗3aの電位より高くなる。ここで、動作例2によれば、制御電極5には、絶対値が徐々に増加するように「負」の制御電圧Vcgが印加される。この時、拡散抵抗3bからの正孔が、チャネル領域C1の絶縁膜4との界面付近に集まり始める。
制御電圧VcgがV1になった時に、拡散抵抗3aと3bとの間でチャネルが確立されるとする。この時、正孔は、拡散抵抗3bから拡散抵抗3aへ向けて走る。つまり、拡散抵抗3aと3bは、チャネル領域C1においてショートし、電流Ipは、第2端子12から拡散抵抗3a及び3bを介して第1端子11へ流れる。抵抗率Rvは、拡散抵抗3aと3bにより構成される並列抵抗となり、その値は小さくなる。同様に、制御電圧VcgがV2及びV3になった時に、それぞれチャネル領域C2及びC3においてチャネルが確立される。これにより、抵抗率Rvは、だんだん小さくなる。
(動作例3)
動作例3において、エピタキシャル層2の導電型はp型であり、拡散抵抗3の導電型はn型であり(図4B参照)、電流Ipが第1端子11から第2端子12へ流れているとする。この時、拡散抵抗3aにおいて、端部E1の電位の方が端部E2の電位より高い。つまり、チャネル領域C1付近において、拡散抵抗3aの電位は、拡散抵抗3bの電位より高くなる。ここで、動作例3によれば、制御電極5には、絶対値が徐々に増加するように「正」の制御電圧Vcgが印加される。この時、拡散抵抗3bからの電子が、チャネル領域C1の絶縁膜4との界面付近に集まり始める。
制御電圧VcgがV1になった時に、拡散抵抗3aと3bとの間でチャネルが確立されるとする。この時、電子は、拡散抵抗3bから拡散抵抗3aへ向けて走る。つまり、拡散抵抗3aと3bは、チャネル領域C1においてショートし、電流Ipは、第1端子11から拡散抵抗3a及び3bを介して第2端子12へ流れる。抵抗率Rvは、拡散抵抗3aと3bにより構成される並列抵抗となり、その値は小さくなる。同様に、制御電圧VcgがV2及びV3になった時に、それぞれチャネル領域C2及びC3においてチャネルが確立される。これにより、抵抗率Rvは、だんだん小さくなる。
(動作例4)
動作例3において、エピタキシャル層2の導電型はp型であり、拡散抵抗3の導電型はn型であり(図4B参照)、電流Ipが第2端子12から第1端子11へ流れているとする。この時、拡散抵抗3aにおいて、端部E2の電位の方が端部E1の電位より高い。つまり、チャネル領域C1付近において、拡散抵抗3bの電位は、拡散抵抗3aの電位より高くなる。ここで、動作例4によれば、制御電極5には、絶対値が徐々に増加するように「正」の制御電圧Vcgが印加される。この時、拡散抵抗3aからの電子が、チャネル領域C1の絶縁膜4との界面付近に集まり始める。
制御電圧VcgがV1になった時に、拡散抵抗3aと3bとの間でチャネルが確立されるとする。この時、電子は、拡散抵抗3aから拡散抵抗3bへ向けて走る。つまり、拡散抵抗3aと3bは、チャネル領域C1においてショートし、電流Ipは、第2端子12から拡散抵抗3a及び3bを介して第1端子11へ流れる。抵抗率Rvは、拡散抵抗3aと3bにより構成される並列抵抗となり、その値は小さくなる。同様に、制御電圧VcgがV2及びV3になった時に、それぞれチャネル領域C2及びC3においてチャネルが確立される。これにより、抵抗率Rvは、だんだん小さくなる。
以上に説明されたように、制御電極5に印加する制御電圧Vcgを調節することによって、抵抗率Rvを増減させることが可能となる。つまり、この半導体可変抵抗素子10と、その外部に設けられる可変電圧電源とによって、可変抵抗装置が構成される。可変電圧電源50は、半導体可変抵抗素子10の制御電極5に接続され、制御電極5に印加する制御電圧Vcgを変化させる。このように、半導体により形成される可変抵抗素子10、及び可変抵抗装置が実現される。尚、この半導体可変抵抗素子10において、複数の拡散抵抗3の長さや幅、隣接する拡散抵抗3間の距離、複数の拡散抵抗3における不純物密度は、設計者により任意に設定され得る。これにより、所望の電圧特性(図5参照)を有する半導体可変抵抗素子10が得られる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体可変抵抗素子10の構造を示す平面図である。図6において、図3に示された構成と同様の構成には同一の符号が付され、その説明は適宜省略される。本実施の形態において、複数の拡散抵抗3a〜3eのそれぞれは、コンタクト6a〜6eを介して第2端子12に接続される。また、第1端子11は、コンタクト6fを介して、拡散抵抗3cの端部E1近傍に接続される。このように、本発明に係る半導体可変抵抗素子10において、第1端子11に接続される1つの拡散抵抗3は、複数の拡散抵抗3(3a〜3e)のうちいずれでもよい。
本発明の第2の実施の形態に係る半導体可変抵抗素子10の動作は以下の通りである。例えば、エピタキシャル層2の導電型はp型であり、拡散抵抗3の導電型はn型であるとする(図4B参照)。また、拡散抵抗3a〜3eのそれぞれは、抵抗率Ra〜Reを有するとする。電流Ipが第1端子11から第2端子12へ流れる場合、拡散抵抗3cにおいて、端部E1の電位の方が端部E2の電位より高くなる。拡散抵抗3a〜3eは、端部E2において接続されているので、拡散抵抗3a、3b、3d、3eの電位は、拡散抵抗3cの端部E2における電位と略等しくなる。つまり、チャネル領域C2及びC3付近において、拡散抵抗3cの電位は、拡散抵抗3b及び3dの電位より高くなる。
ここで、動作例1によれば、制御電極5には、絶対値が徐々に増加するように「正」の制御電圧Vcgが印加される。第1の実施の形態における場合と同様に、ある制御電圧Vcgが制御電極5に印加された時、チャネル領域C2及びC3においてチャネルが確立される。この時、図6に示されるように、電子は、拡散抵抗3b及び拡散抵抗3dから拡散抵抗3cへ向けて走る。つまり、拡散抵抗3b〜3dは、チャネル領域C2及びC3においてショートし、電流Ipは、第1端子11から拡散抵抗3b〜3dを介して第2端子12へ流れる。従って、抵抗率Rvの逆数1/Rvは、1/Rcから1/Rb+1/Rc+1/Rdに変化する。すなわち、抵抗率Rvは小さくなる。
更に、チャネル領域C1及びC4においてチャネルが確立された場合、抵抗率Rvの逆数1/Rvは、1/Ra+1/Rb+1/Rc+1/Rd+1/Reとなり、抵抗率Rvは更に小さくなる。このように、制御電極5に印加する制御電圧Vcgを調節することによって、抵抗率Rvを増減させることが可能となる。すなわち、半導体により形成される可変抵抗素子が実現される。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体可変抵抗素子10の構造を示す平面図である。図7において、図3に示された構成と同様の構成には同一の符号が付され、その説明は適宜省略される。本実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様に、制御電極5は、複数の拡散抵抗3(3a〜3d)をまたぐように形成される。但し、その制御電極5は直線的な形状に限られない。図7に示されるように、制御電極5は、屈曲部を有するように形成されてもよい。
本実施の形態において、制御電極5は、隣接する2つの拡散抵抗3をまたぐ部分(以下、第1制御電極5tと参照される)と、その第1制御電極5tの間を接続する部分(以下、第2制御電極5sと参照される)とにより構成される。例えば、図7に示されるように、複数の拡散抵抗3(3a〜3d)が、X方向に沿って互いに略平行に形成されている場合、第1制御電極5tは、このX方向と交差する方向に延在するように形成される。特に、第1制御電極5tは、X方向と直交するY方向に沿って形成されると好適である。また、第2制御電極5sは、拡散抵抗3に平行にX方向に沿って形成されると好適である。このようにして、拡散抵抗3aと3b、拡散抵抗3bと3c、拡散抵抗3cと3dの間には、それぞれチャネル領域C1、C2、C3が形成される。
本実施の形態に係る半導体可変抵抗素子10の動作は、上述の第1及び第2の実施の形態における動作と同様である。すなわち、制御電極5に印加する制御電圧Vcgを調整することによって、チャネル領域C1〜C3において正孔あるいは電子のチャネルが確立される。これにより、隣接する拡散抵抗3間がショートし、抵抗率Rvが変化する。すなわち、半導体により形成される可変抵抗素子が実現される。
図7に示されるように、本実施の形態によれば、複数の拡散抵抗3a〜3dのX方向に沿った「実効的な長さ」は互いに異なる。この「実効的な長さ」とは、拡散抵抗3aの場合、コンタクト6aと6eの間の距離を意味し、拡散抵抗3b〜3dの場合、第1制御電極5tがオーバーラップする位置と、それぞれのコンタクト6b〜6dとの間の距離を意味する。複数の拡散抵抗3a〜3dのY方向の幅や、それらにおける不純物密度が等しい場合、「実効的な長さ」の違いは、複数の拡散抵抗3a〜3dのそれぞれの抵抗率Ra〜Rdの違いに反映される。この時、チャネルが確立されるチャネル領域C1〜C3に応じて、抵抗率Rvの飛び幅は変動し得る。このように、可変の抵抗率Rvの変化率を非線形的に設定したい場合などにおいて、設計者は自由に半導体可変抵抗素子10を設計することが可能である。
(製造方法)
次に、図8A〜図8Cを参照して、本発明に係る半導体可変抵抗素子10の製造方法を説明する。まず、図8Aに示されるように、シリコン等の基板1上に、エピタキシャル成長によってエピタキシャル層2が形成される。例えば、基板1の導電型はp型であり、エピタキシャル層2の導電型はn型である。また、エピタキシャル層2の膜厚は、1〜10μmである。
続いて、エピタキシャル層2上にレジスト膜が形成され、そのレジスト膜に所定のパターニングが施される。その後、ボロン等の不純物イオンが、イオン注入法によりエピタキシャル層2中に注入される。これにより、図8Bに示されるように、p型の拡散抵抗3が複数形成される。この複数の拡散抵抗3は、エピタキシャル層2中に形成され、且つ、エピタキシャル層2の表面に達するように形成される。また、この複数の拡散抵抗3は、互いに平行に形成されることが好ましい(図3、図6、図7参照)。また、この複数の拡散抵抗3のそれぞれの長手方向の長さは、任意である(図7参照)。その後、レジストパターンは除去される。
次に、図8Cに示されるように、エピタキシャル層2の上に、熱酸化法などの方法によって絶縁膜4が形成される。この絶縁膜4の膜厚は、数100Åである。続いて、ポリシリコン膜が、絶縁膜4上に形成され、そのポリシリコン膜上に、所望のレジストパターンが形成される。そして、そのレジストパターンをマスクにして、ドライエッチングなどによりポリシリコン膜がエッチングされる。これにより、所望のパターンを有する制御電極5が形成される。具体的には、図3、図6、図7に示されたように、この制御電極5は、複数の拡散抵抗3をまたがるように(オーバーラップするように)パターニングされている。尚、この制御電極5の抵抗率は、砒素などイオンを注入することによって調節されてもよい。
その後、絶縁膜4及び制御電極5上に層間絶縁膜が形成される。そして、複数の拡散抵抗3に達するように、所定の位置に複数のコンタクト6が形成される(図3、図6、図7参照)。その後、制御電極5及びコンタクト6に対して所定の配線が施され、本発明に係る半導体可変抵抗素子10が完成する。
以上に説明された半導体可変抵抗素子10は、例えば、CDやDVD等の光ディスクを製造する際に用いられる光ディスク記録装置に適用される。図1に示されたように、光ディスク記録装置は、レーザー光の強度を検出する受光用半導体集積回路装置(以下、レーザー光モニターICと参照される)を備える。このレーザー光モニターICの感度は、それが有するアンプの増幅率を変化させることにより調整される。本発明に係る半導体可変抵抗素子10は、そのレーザー光モニターICが有するアンプに適用され得る。
図9は、本発明に係るレーザー光モニターICの構成例を示す回路図である。図9に示されるように、レーザー光モニターIC20は、上述の半導体可変抵抗素子10を用いるアンプ30と、半導体受光素子としてのフォトダイオード22と、出力端子25とを備える。フォトダイオード22は、半導体可変抵抗素子10の第1端子11と第2端子12のうち一方に接続される。また、出力端子25は、第1端子11と第2端子12のうち他方に接続される。このフォトダイオード22は、光電変換素子であり、入射するレーザー光40を検出し、検出されたレーザー光40の強度に対応する受光電流45を生成する。この受光電流45(Ip)は、例えば、図9に示される矢印の方向に流れる。半導体可変抵抗素子10を用いたアンプ30は、その受光電流45に対して電圧変換増幅を行う。その結果、検出されたレーザー光40の強度に対応する出力電圧Voutが出力端子25から出力される。
このレーザー光モニターIC20は、半導体可変抵抗素子10を含んで1つのICチップ21上に形成される。ここで、半導体可変抵抗素子10の制御電極5は、そのICチップ21外部の配線と接続される。すなわち、図9に示されるように、制御電極5は、ICチップ21外部の可変電圧電源50及び制限抵抗51に接続される。このように、レーザー光モニターIC20と、可変電圧電源50と、制限抵抗51とによって、光ディスク記録装置に適用される受光装置60が構成される。制御電極5に印加される制御電圧Vcgは、可変電圧電源50及び制限抵抗51により調節される。これにより、半導体可変抵抗素子10の抵抗率Rv、すなわちレーザー光モニターIC20の感度(アンプ30の増幅率)が制御される。
また、図10は、本発明に係るレーザー光モニターICの他の構成例を示す回路図である。図10において、図9に示された構成と同様の構成には同一の符号が付され、その説明は適宜省略される。図10において、レーザー光モニターIC20は、フォトダイオード22と、出力端子25と、アンプ30a、30bとを備える。アンプ30aは、フォトダイオード22に接続され、アンプ30bは、出力端子25に接続される。また、アンプ30a及び30bは、それぞれ抵抗31(抵抗率:R1)及び抵抗32(抵抗率:R2)を有する。そして、半導体可変抵抗素子10は、アンプ30aとアンプ30bの結合結線部において、可変抵抗として利用される。このような回路構成のレーザー光モニターIC20において、出力電圧Voutは、Vout=Ip×R1×R2/Rvにより与えられる。つまり、半導体可変抵抗素子10の抵抗率Rvを変化させることによって、レーザー光モニターIC20の感度が調節される。
このように、受光装置60の増幅率(感度)を決定する可変抵抗を、ICチップ21外部に配置する必要がない。従って、信号線の寄生インダクタンスや寄生容量を削減することが可能となり、周波数特性におけるピーキング及び過渡応答特性におけるリンギングが低減される。すなわち、本発明に係るレーザー光モニターIC20及び受光装置60によれば、周波数特性及び過渡応答特性が向上する。
図11は、本発明に係る光ディスク記録装置80の構成を示すブロック図である。この光ディスク記録装置80は、上述の受光装置60と、レーザー70と、レーザー70を駆動するレーザー駆動装置71と、レーザー駆動装置71及び出力端子25に接続された強度制御装置72とを備える。レーザー70によって放射されるレーザー光40は、レーザー光モニターIC20のフォトダイオード22によって検出される。上述のように、アンプ30によって検出信号が適正に増幅される。そして、出力端子25から出力される出力電圧Voutは、強度制御装置72に入力される。この時、その強度制御装置72は、その出力電圧Voutに基づき、レーザー駆動装置71を制御する。これにより、レーザー70の出力、すなわちレーザー光40の強度がフィードバック制御される。
上述の通り、本発明に係るレーザー光モニターIC20によれば、ピーキングやリンギングが低減される。これは、そのレーザー光モニターIC20の高速動作が可能となることを意味する。従って、本発明に係る光ディスク記録装置80によれば、記録速度が向上する。
図1は、光ディスク記録装置のピックアップ部を示す概略図である。 図2は、従来のレーザー光モニターICの構成を示す回路図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体可変抵抗素子の構造を示す平面図である。 図4Aは、本発明の第1の実施の形態に係る半導体可変抵抗素子の構造を示す断面図である。 図4Bは、本発明の第1の実施の形態に係る半導体可変抵抗素子の構造を示す断面図である。 図5は、本発明に係る半導体可変抵抗素子の動作を示すグラフ図である。 図6は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体可変抵抗素子の構造を示す平面図である。 図7は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体可変抵抗素子の構造を示す平面図である。 図8Aは、本発明に係る半導体可変抵抗素子の製造方法を示す断面図である。 図8Bは、本発明に係る半導体可変抵抗素子の製造方法を示す断面図である。 図8Cは、本発明に係る半導体可変抵抗素子の製造方法を示す断面図である。 図9は、本発明に係る受光用半導体集積回路装置及び受光装置の1つの構成を示す回路図である。 図10は、本発明に係る受光用半導体集積回路装置及び受光装置の他の構成を示す回路図である。 図11は、本発明に係る光ディスク記録装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 基板
2 エピタキシャル層
3 拡散抵抗
4 絶縁膜
5 制御電極
6 コンタクト
10 半導体可変抵抗素子
11 第1端子
12 第2端子
20 レーザー光モニターIC
21 ICチップ
22 フォトダイオード
25 出力端子
30 アンプ
31 内蔵抵抗
40 レーザー光
50 外部可変電源
60 受光装置
70 レーザー
80 光ディスク記録装置

Claims (17)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成され第1導電型を有する半導体層と、
    前記半導体層中に形成され第2導電型を有する複数の拡散抵抗と、
    前記半導体層上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成された制御電極と
    を具備し、
    前記複数の拡散抵抗のそれぞれは、前記絶縁膜に接するように形成され、
    前記制御電極は、前記複数の拡散抵抗をまたぐように形成された
    半導体可変抵抗素子。
  2. 請求項1に記載の半導体可変抵抗素子において、
    前記複数の拡散抵抗は、第1方向に沿って互いに平行に形成された
    半導体可変抵抗素子。
  3. 請求項2に記載の半導体可変抵抗素子において、
    前記制御電極は、第2方向に沿って形成され、
    前記第1方向と前記第2方向は交差する
    半導体可変抵抗素子。
  4. 請求項3に記載の半導体可変抵抗素子において、
    前記第1方向と前記第2方向は直角である
    半導体可変抵抗素子。
  5. 請求項2に記載の半導体可変抵抗素子において、
    前記制御電極は、
    隣接する前記拡散抵抗のそれぞれをまたぐように形成される複数の第1制御電極と、
    前記複数の第1制御電極の間を接続する複数の第2制御電極と
    を備える
    半導体可変抵抗素子。
  6. 請求項5に記載の半導体可変抵抗素子において、
    前記複数の第1制御電極は、第2方向に沿って形成され、
    前記複数の第2制御電極は、第3方向に沿って形成され、
    前記第2方向と前記第1方向は交差する
    半導体可変抵抗素子。
  7. 請求項6に記載の半導体可変抵抗素子において、
    前記第2方向と前記第1方向は直角であり、
    前記第3方向と前記第1方向は平行である
    半導体可変抵抗素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の半導体可変抵抗素子において、
    前記半導体層は、エピタキシャル層である
    半導体可変抵抗素子。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体可変抵抗素子において、
    前記第1導電型はp型であり、
    前記第2導電型はn型であり、
    前記制御電極には、正の電圧が印加される
    半導体可変抵抗素子。
  10. 請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体可変抵抗素子において、
    前記第1導電型はn型であり、
    前記第2導電型はp型であり、
    前記制御電極には、負の電圧が印加される
    半導体可変抵抗素子。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の半導体可変抵抗素子において、
    前記複数の拡散抵抗の1つに接続される第1端子と、
    前記複数の拡散抵抗の全てに接続される第2端子と
    を更に具備し、
    前記第1端子は、前記1つの拡散抵抗の一端に接続され、
    前記第2端子は、前記1つの拡散抵抗の他端に接続される
    半導体可変抵抗素子。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の半導体可変抵抗素子と、
    前記半導体可変抵抗素子の前記制御電極に接続された可変電圧電源と
    を具備し、
    前記半導体可変抵抗素子の抵抗率は、前記制御電極に印加される電圧を変化させることによって制御される
    可変抵抗装置。
  13. 請求項11に記載の半導体可変抵抗素子を用いるアンプと、
    前記第1端子と前記第2端子のうち一方に接続された半導体受光素子と、
    前記第1端子と前記第2端子のうち他方に接続された出力端子と
    を具備し、
    前記半導体受光素子は、光を検出し、検出された前記光の強度に対応する電流を生成し、
    検出された前記光の強度に対応する出力電圧が前記出力端子から出力される
    受光用半導体集積回路装置。
  14. 請求項13に記載の受光用半導体集積回路装置と、
    前記半導体可変抵抗素子の前記制御電極に接続された可変電圧電源と
    を具備し、
    前記受光用半導体集積回路装置の前記アンプの増幅率は、前記制御電極に印加される電圧を変化させることによって制御される
    受光装置。
  15. 請求項14に記載の受光装置と、
    前記受光用半導体集積回路装置の前記出力端子に接続された制御装置と、
    前記制御装置に接続され光を放射するレーザー装置と
    を具備し、
    前記レーザー装置によって放射される光は、前記受光用半導体集積回路の前記半導体受光素子によって検出され、
    前記出力端子から出力される前記出力電圧は、前記制御装置に入力され、
    前記制御装置は、前記出力電圧に基づき、前記レーザー装置が放射する前記光の強度をフィードバック制御する
    光ディスク記録装置。
  16. (a)基板上にエピタキシャル層を形成するステップと、
    (b)前記エピタキシャル層の中に、前記エピタキシャル層の表面に到達する複数の拡散抵抗を形成するステップと、
    (c)前記エピタキシャル層の上に絶縁膜を形成するステップと、
    (d)前記絶縁膜上に、前記複数の拡散抵抗をまたぐように、制御電極を形成するステップと
    を具備する
    半導体可変抵抗素子の製造方法。
  17. 半導体可変抵抗素子を用いるアンプと半導体受光素子とを備える受光用半導体集積回路装置の感度調節方法であって、
    前記半導体可変抵抗素子は、基板と、前記基板上に形成され第1導電型を有する半導体層と、前記半導体層中に形成され第2導電型を有する複数の拡散抵抗と、前記半導体層上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された制御電極とを備え、前記複数の拡散抵抗のそれぞれは、前記絶縁膜に接するように形成され、前記制御電極は、前記複数の拡散抵抗をまたぐように形成され、
    前記感度調節方法は、
    (A)前記半導体受光素子が光を検出するステップと、
    (B)検出された前記光の強度に応じた信号を前記アンプにより増幅するステップと、
    (C)増幅された前記信号を出力するステップと、
    (D)前記制御電極に電圧を印加するステップと、
    (E)前記制御電極に印加する電圧を変化させることによって、前記アンプの増幅率を変化させるステップと
    を具備する
    受光用半導体集積回路装置の感度調節方法。
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