JP2005276566A - 照明カバー及びその製造方法 - Google Patents

照明カバー及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005276566A
JP2005276566A JP2004086489A JP2004086489A JP2005276566A JP 2005276566 A JP2005276566 A JP 2005276566A JP 2004086489 A JP2004086489 A JP 2004086489A JP 2004086489 A JP2004086489 A JP 2004086489A JP 2005276566 A JP2005276566 A JP 2005276566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
transparent resin
mass
parts
light diffusing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004086489A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Tanaka
田中  渉
Shinji Noguchi
晋治 野口
Takao Marutani
隆雄 丸谷
Yoshiteru Tanuki
義照 田抜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP2004086489A priority Critical patent/JP2005276566A/ja
Publication of JP2005276566A publication Critical patent/JP2005276566A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】照明カバーにおいて、既存の乳濁ガラスや乳白ガラス製照明カバーよりも軽量で、乳濁ガラスや乳白ガラス調の高級感のある外観・質感を有し、光線透過率が高いものを提供する。
【解決手段】照明カバーを形成する積層板1は、透明樹脂100質量部に対して含有する光拡散剤が0.5質量部以上40質量部以下である樹脂組成物からなる光拡散層2と、透明樹脂からなる透明樹脂層3と、光拡散剤を含有する艶消し層4とを備えている。これら各層の相対的な配置を、光拡散層2を最も照明光源に近い側とし、ついで照明光源から遠ざかるように透明樹脂層3、艶消し層4の順とすることにより照明光源から出る光の透過と拡散を調節する。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明カバー及びその製造方法に関する。
従来から、高級感があり、深みがある照明カバーとして、乳濁ガラスや乳白ガラスを加工した照明カバーが使用されてきた。しかし、乳濁ガラスや乳白ガラスは製造時にフッ化カルシウム(蛍石、CaF)やクレオライト(NaAlF)等の有害なフッ化物を用いるため安全上好ましくない特性を有している。また、フッ化物を有する層が非常に脆く、取り扱いが困難であり、しかも、ガラス材は重いことから、照明カバーとしての強度向上、デザインの自由度向上、及び軽量化の要望が常にあった。更に、乳濁ガラスや乳白ガラスを加工した照明カバーは、照明点灯時・消灯時の外観が優れる一方で、光線透過率が10%から40%程度と低いために、照射効率がかなり悪いという問題があった。また、乳濁ガラスや乳白ガラス自体が高価なために照明カバーも高価となり、安価かつ上述の問題を改善できる照明カバーが望まれていた。
ところで、一般に使用される照明カバーとして、厚い透明樹脂製成形体の表面に白色インキを用いたスクリーン印刷を行い、印刷面を照明光源側に配して使用することがあるが、スクリーン印刷は、形成された層の厚みが数μmと非常に薄く、照明光の拡散性を高めるために光拡散剤を高濃度に添加する必要があった。このため、照明光の透過と拡散のバランスがとれず、乳濁ガラスや乳白ガラス調の高級感があり深みをもった照明カバーは実現できなかった。
一方、これまでに、透明樹脂層と、光拡散剤を含む光拡散層からなる磨りガラス調の樹脂材料及びその材料からなる照明カバー等が開示されている(例えば、特許文献1乃至特許文献4参照)。
特開平11−170449号公報 特開平11−172019号公報 特開平11−221882号公報 特開平11−165367号公報
しかしながら、特許文献1乃至特許文献3に記載の照明カバーは、照明光源と光拡散層と透明樹脂層の相対位置関係が明確でないため、照明光源から出る光の透過と拡散を適切に調節することができず、乳濁ガラスや乳白ガラス調の高級感があり深みを持った照明カバーは実現できない。また、特許文献4に記載の照明カバーでは、照明光源側に光拡散層を配置するが、光拡散剤の添加量が透明性樹脂100質量部に対して50質量部を超えて120質量部と極めて多いために光線透過率が低く、照射効率が悪い。
本発明は、上記課題を解決するものであり、既存の乳濁ガラスや乳白ガラス製照明カバーよりも軽量で、乳濁ガラスや乳白ガラス調の高級感のある外観・質感を有し、光線透過率が高い照明カバーを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために種々検討を重ねた結果、照明光源から出る光の透過と拡散を調節するために、特定濃度以下に光拡散剤を含有させた光拡散層を照明光源に近い側に配置して、照明光源から遠い側に透明樹脂層を配置した多層構造を有する照明カバーが、高級感があり、深みがある乳濁ガラスや乳白ガラス調の外観を有することを見出し、本発明に至った。
請求項1の発明は、少なくとも2種類以上の層が積層された積層板からなる照明カバーにおいて、前記積層板は、透明樹脂100質量部に対して含有する光拡散剤が0.5質量部以上40質量部以下である樹脂組成物からなる光拡散層と、透明樹脂からなる透明樹脂層とを含み、前記光拡散層を照明光源に近い側に配置し、前記透明樹脂層を前記照明光源から遠い側に配置したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の照明カバーにおいて、前記積層板の最も照明光源から遠い側の面に、艶消し処理を施したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の照明カバーにおいて、前記積層板は、光拡散剤を含有する艶消し層をさらに含み、前記艶消し層を、前記透明樹脂層より前記照明光源から遠い側に配置したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の照明カバーにおいて、前記光拡散層を構成する前記光拡散剤が無機微粒子であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3又は請求項4のいずれかに記載の照明カバーにおいて、前記艶消し層を構成する前記光拡散剤が無機微粒子であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の照明カバーにおいて、前記光拡散層を構成する前記光拡散剤の重量平均粒子径が、0.25μm以上10μm以下であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の照明カバーにおいて、前記艶消し層の表面の算術平均粗さRa値が、1μm以上5μm以下であることを特徴とする。
請求項8の発明は、透明樹脂100質量部に対して、光拡散剤を0.5質量部以上40質量部以下の範囲で添加して、光拡散層を形成する材料となる樹脂組成物を調整する材料調整工程と、前記樹脂組成物からなる光拡散層と、透明樹脂からなる透明樹脂層とを含む、少なくとも2層以上の積層板を形成する積層板形成工程と、前記積層板を、前記光拡散層が照明光源に近い側に配置され、前記透明樹脂層が前記照明光源から遠い側に配置されるように所定形状に成形するカバー成形工程とを備えたことを特徴とする照明カバーの製造方法である。
請求項9の発明は、請求項8に記載の照明カバーの製造方法において、前記積層板形成工程の後に、前記積層板の最も照明光源から遠い側の面に、光拡散剤を含有する樹脂組成物を所望の厚さで被覆して艶消し層を形成する艶消し工程を、さらに備えることを特徴とする。
本発明の照明カバー及び本発明の製造方法により作製された照明カバーによれば、特定濃度以下に光拡散剤を含有させた光拡散層を照明光源に近い側に配置し、照明光源から遠い側に透明樹脂層を配置することにより照明光源から出る光の透過と拡散を調節したので、光線透過率が高く、高級感及び深みがある乳濁ガラスや乳白ガラス調の外観を有する照明カバーが得られる。また、照明カバーの材料として樹脂を用いることにより、既存の乳濁ガラスや乳白ガラス製照明カバーよりも軽量な照明カバーを得ることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について詳細に説明する。図1に示されるように、照明カバーは、複数の層が積層された積層板1からなり、積層板1は、照明光源に近い側から遠い側に向けて、光拡散層2と、透明樹脂層3と、艶消し層4とを備えている。
まず、光拡散層2について説明する。光拡散層2は、透明樹脂100質量部に対して、光拡散剤を0.5質量部以上40質量部以下の範囲で含有する樹脂組成物からなるものである。
透明樹脂としては公知の樹脂が使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル樹脂、メチルメタクリレート−スチレン共重合樹脂、アクリル系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シクロオレフィン樹脂等が挙げられ、特に制限はなく、使用条件等に応じて適宜選択することが可能である。
透明性や着色等の意匠性を重視する際は、アクリル系樹脂が望ましい。アクリル系樹脂としては、メタクリル酸メチル(以後、「MMA」と称する)50質量%以上含む単量体を重合して得られた重合体が望ましく、特にMMAを80質量%以上含む単量体を重合して得られた重合体が望ましい。具体的には、MMAの単独重合体であるポリメタクリル酸メチルや、MMA50質量%以上と、MMAと共重合可能な不飽和単量体50質量%以下とからなる共重合体が挙げられる。
MMAと共重合可能な不飽和単量体として、例えば、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フェニル等のMMA以外のメタクリル酸エステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸、アクリル酸のような不飽和カルボン酸類;スチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、無水マレイン酸、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等が挙げられる。必要に応じてこれらの2種以上を用いることもできる。また、上記共重合体は、無水グルタル酸単位やグルタルイミド単位を有していてもよい。
上記MMAと共重合可能な不飽和単量体として、アクリル酸メチルのようなアクリル酸アルキルエステル類が好ましい。アクリル酸アルキルエステル類をMMAと適量共重合させることで、成形時の流動性及び耐熱分解性等が向上して成形加工性が良好となるが、共重合量が増えると耐熱性の低下、透過率の悪化等を招く。不飽和単量体としてアクリル酸アルキルエステル類を含む場合、上記共重合体における単量体組成として、MMAとアクリル酸アルキルエステル類の合計に対し、アクリル酸アルキルエステルが30質量%以下であるのが好ましく、15質量%以下であるのがより好ましく、10質量%以下であるのが更に好ましい。
また、低吸水性の観点から、MMAと共重合可能な不飽和単量体としてスチレンを用いることが好ましいが、スチレンの共重合量が多くなると透過率の悪化、耐光性の悪化等を招く。不飽和単量体としてスチレンを用いる場合、MMAとスチレンの合計に対して、スチレンが50質量%以下であるのが好ましく、20質量%以下であるのがより好ましく、15質量%以下であるのが更に好ましい。
また、MMAと共重合可能な不飽和単量体として、アリルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート等の多官能メタクリレートや多官能アクリレート等を含んでもよい。しかしながら、成形する際は、前述の多官能メタクリレートや多官能アクリレートの共重合量が多くなると成形時の流動性が悪くなるため、その共重合量はMMAと共重合可能な単量体の全量に対し、5質量%以下であるのが好ましく、1質量%以下であるのがより好ましい。ただし、アクリル系樹脂を、キャスト重合等により板状で得る際は、この限りではない。
透明樹脂の製造方法に特に制限はなく、公知の方法が適用できる。例えば、アクリル系樹脂であれば、溶液重合、懸濁重合、乳化重合、塊状重合、キャスト重合等の各重合方法が採用できる。その際、重合開始剤又は分子量調節剤等として、公知のアゾ系化合物、過酸化物、各種メルカプタン化合物、テルペノイド系化合物等を適宜使用できる。
光拡散層2を構成する光拡散剤としては、重量平均粒子径が0.25μm以上であることが好ましい。また、重量平均粒子径が10μm以下であることが好ましく、7μm以下がより好ましく、5μm以下が更に好ましい。重量平均粒子径が小さすぎると、照明カバーとして使用する際に透過光が赤みを帯びてしまい高級感が失われてしまう。一方、重量平均粒子径が大きすぎると、光源の隠蔽性を上げるために添加量を増やす必要があり、その際に透過率が低下して照明カバーとしての機能が低下してしまう。
光拡散層2に使用する光拡散剤の種類に特に制限はなく、公知の有機微粒子や無機微粒子を使用条件等に応じて適宜選択すればよい。有機微粒子としては、架橋スチレン系微粒子、架橋アクリル系微粒子、架橋スチレン−アクリル系微粒子、架橋スチレン−ブタジエン系微粒子、架橋シリコーン微粒子、架橋シロキサン系微粒子、架橋ウレタン系微粒子、メラミン系重合体等が挙げられる。無機微粒子としては、炭酸カルシウム、沸化カルシウム、沸化カリウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、酸化チタン、チタン酸カリウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、結晶形シリカ、不定形シリカ、ガラスフレーク、ガラス繊維、アルミナ、マイカ、タルク、クレー等がある。照明カバーの材料として使用する際は、有機微粒子は一般に高価であるために価格的に不利であり、無機微粒子の使用が望ましい。中でも、拡散性と遮光性のバランスが優れる酸化チタンと硫酸バリウムが好ましい。なお、数種類の有機微粒子、無機微粒子、又は有機微粒子と無機微粒子を複合して使用することも可能である。
光拡散層2を構成する透明樹脂と光拡散剤の割合は、透明樹脂100質量部に対して、使用する全ての光拡散剤の合計が0.5質量部以上である必要があり、1質量部以上であるのが好ましく、2質量部以上であるのがより好ましい。また、40質量部以下である必要があり、15質量部以下であるのが好ましく、7質量部以下であるのがより好ましい。光拡散剤の割合が0.5質量部未満では遮光性、拡散性能が悪くなり、照明カバーとして使用した際に内部の照明光源が透けて見えてしまい高級感が失われる。一方、光拡散剤の割合が40質量部を超えると、遮光性が高すぎて光線透過率が極度に低下し、照射効率が低くなり照明カバーとして使用することが困難になる。
光拡散層2の厚さは照明カバーとして使用する際に、0.01mm以上必要であり、0.05mm以上が好ましく、0.1mm以上がより好ましい。また、1.2mm以下が好ましく、0.9mm以下がより好ましく、0.7mm以下が更に好ましい。0.01mm未満であると遮光性・拡散性能が劣り、照明カバーとして使用困難となる。厚すぎると遮光性が強すぎて暗くなり、照明カバーとして使用困難となる。
次に、透明樹脂層3について説明する。透明樹脂層3は透明樹脂からなる。使用される透明樹脂としては、上述の光拡散層2と同様な、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル樹脂、メチルメタクリレート−スチレン共重合樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シクロオレフィン樹脂等が挙げられ、透明樹脂の種類に特に制限はなく、使用条件等に応じて適宜選択することが可能である。また、光拡散層2及び透明樹脂層3に使用する透明樹脂は、それぞれ異なった樹脂であってもよく、同じ樹脂であってもよい。性能に支障が無い限り特に制限はないので、使用条件等に応じて透明樹脂を適宜選択することが可能である。
透明性や着色等の意匠性を重視する際は、アクリル系樹脂が望ましい。アクリル系樹脂としては、光拡散層2と同様に、メタクリル酸メチルを50質量%以上含む単量体を重合して得られた重合体が望ましく、特にMMAを80質量%以上含む単量体を重合して得られた重合体が望ましい。
透明樹脂層3は、照明カバーに高級感と深みを付与するために、光拡散層2を挟んで照明光源と反対側に、必ず配置される必要がある。
透明樹脂層3の厚さは照明カバーとして使用する際に、0.05mm以上必要であり、0.1mm以上が好ましく、0.15mm以上がより好ましい。また、4mm以下が好ましく、2.5mm以下がより好ましく、2mm以下が更に好ましい。透明樹脂層3の厚さが、0.05mm未満では外観の深みが失われてしまう。一方、透明樹脂層3の厚さが、厚すぎると照明カバーとした際の質量が大きくなり軽量化の利点が失われてしまう。
次に、艶消し層4について説明する。艶消し層4は、光拡散剤を有する。使用する光拡散剤の種類に特に制限はなく、公知の有機微粒子や無機微粒子を使用条件等に応じて適宜選択すればよい。これらの微粒子の中でも、一般的な透明樹脂の屈折率よりも低い屈折率を有する、結晶形シリカ、不定形シリカ、ガラスフレークを使用すると、表層の白色度合いが向上して照明カバーとして使用する際の質感が向上するため、特に好ましい。
なお、数種類の有機微粒子、無機微粒子、又は有機微粒子と無機微粒子を複合して使用することも可能である。光拡散層2に使用する光拡散剤と同じでも異なっていてもよく、適宜選択組み合わせが可能である。
艶消し層4を形成する方法としては種々の公知方法が適用可能であり、必要に応じて選択できる。例えば、溶剤と光拡散剤を撹拌分散したものを塗布乾燥する方法、溶剤とバインダー樹脂と光拡散剤を所定の割合で撹拌分散した樹脂組成物を塗布乾燥する方法、上述の光拡散層2や透明樹脂層3と共に、光拡散剤と透明樹脂からなる樹脂組成物を複数の押出機と多層Tダイを使用して共押出成形する方法、光拡散剤と透明樹脂からなる樹脂組成物をカレンダー成形やTダイを使用した押し出し成形で製膜したフィルムをラミネートする方法等が挙げられる。
特に、艶消し層4に耐久性を持たせる観点、良好な外観を得る観点から、光拡散剤と透明樹脂を含む樹脂組成物を、溶剤等に溶解して塗布乾燥する方法、複数の押出機と多層Tダイを使用して共押出成形する方法、予め製膜してラミネートする方法等が好ましい。透明樹脂は、光拡散層2及び透明樹脂層3と同様に、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル樹脂、メチルメタクリレート−スチレン共重合樹脂、アクリル樹脂等であり、特に制限はない。使用条件等に応じて透明樹脂を適宜選択使用することが可能である。また、光拡散層2、透明樹脂層3、及び艶消し層4に使用する透明樹脂は、それぞれ異なった樹脂でもよく、あるいは2層が同じで残り1層が異なる、あるいは3層とも同じ樹脂という組み合わせでもよい。性能に支障がない限り特に制限はないので、目的に応じて選択すればよい。
艶消し層4を構成する樹脂組成物は、透明樹脂と溶剤の合計量100質量部に対して、使用する全ての光拡散剤の合計が0.5質量部より多いことが必要であり、1質量部以上であることが好ましく、2質量部以上であることがより好ましく、20質量部以下である必要があり、15質量部以下であることが好ましく、10質量部以下であることがより好ましい。0.5質量部以下では艶消し度合いが低く効果が得られず、20質量部を超えると表面がざらついて質感が悪化する。透明樹脂と光拡散剤の割合が上述の範囲にあれば、艶消し層4の厚さを調節することで、照明カバーとしての光学性能・質感をコントロールすることが可能である。
艶消し層4を構成する光拡散剤は、重量平均粒径0.5μm以上から8μm以下であり、粒径10μm以上の粒子が全体の20質量%以下である無機微粒子が好ましい。粒径10μm以上の粒子の含有率が高すぎると照明カバー表面がざらついてしまい、質感が悪くなる。
艶消し層4の厚さは照明カバーとして使用する際に、0.5μm以上が好ましく、1μm以上がより好ましく、3μm以上が更に好ましい。また、50μm以下が好ましく、40μm以下がより好ましく、30μm以下が更に好ましい。薄すぎると艶消し性が得られず、厚すぎると外観が乱反射で白くなりすぎ質感が劣ってしまう。
なお、本実施形態においては、積層板1の最も照明光源から遠い側の面に艶消し効果を付与する艶消し処理の方法として、艶消し層4を形成した場合について説明したが、上述の艶消し層4を形成する方法以外に、サンドブラスト処理や、薬品処理、熱成形時に型シボやロールマットを有意面に当てて、表面に凹凸を付与する方法が挙げられる。しかしながら、艶消し効果のコントロール性・安定性等の観点から、艶消し層4を形成する方が好ましい。
艶消し層4、又は透明樹脂層3に凹凸による艶消し効果を付与する際の表面粗さは、JIS B 0601に準じて測定した算術平均粗さRa値で、1μm以上5μm以下が好ましい。Ra値が小さすぎると艶消し効果が不十分であり、大きすぎると凹凸が目立って高級感が失われてしまう。
本発明において、光拡散層2、透明樹脂層3、艶消し層4は、相対的に光拡散層2が照明光源側にあり、ついで照明光源から遠ざかるように透明樹脂層3、艶消し層4となっていることが重要であり、その順番通りであれば、照明カバーとしての性能に著しい障害とならない範囲で照明光源と光拡散層2の間、光拡散層2と透明樹脂層3の間、透明樹脂層3と艶消し層4の間、及び艶消し層4上に他の層を形成することも可能である。例えば、調色を目的に着色層を形成してもよい。
各層には、必要に応じて、性能を損なわない範囲で、公知の方法で種々の公知の添加剤を含有させることができる。このような添加剤としては、染料・顔料等の着色剤;顔料や光拡散剤の分散性を改善するための展着剤や分散剤;アクリル酸エステル・メタクリル酸エステル類を主成分とするコアシェル型グラフト構造を有するゴム状重合体等に代表される耐衝撃性改質剤;ヒンダードアミン、ヒンダードフェノール類のような耐熱安定剤・耐候性改質剤;ベンゾトリアゾール類、ベンゾフェノン類、トリアジン類、マロン酸エステル類、シアノアクリレート類のような紫外線吸収剤;燐酸エステル類のような難燃剤;パルミチン酸、ステアリルアルコールのような滑剤;有機系及び無機系の抗菌剤;帯電防止剤等が挙げられる。なお、これらは必要に応じて複数を併用することもできる。
次に、照明カバーの製造方法について説明する。照明カバーの製造方法は、光拡散層2を形成する材料となる樹脂組成物を調整する材料調整工程と、積層板1を形成する積層板形成工程と、積層板1を所定形状に成形するカバー成形工程と、艶消し層4を形成する艶消し工程とを有している。
材料調整工程では、透明樹脂と光拡散剤とを上記所定比率で配合する。透明樹脂に光拡散剤を添加する方法として、公知の方法が適用できる。例えば、予め重合して得たビーズ状、ペレット形状あるいは粉砕された透明樹脂に、所望の無機微粒子、その他必要に応じて上記添加剤等をヘンシェルミキサー等でブレンドして、一軸又は二軸の押出機や各種ニーダー等を用いて溶融混練し、ペレット化する方法が挙げられる。その際に、使用する押出し機等は水分・空気等を脱揮するためにベントを有している方が好ましい。また、使用する樹脂を重合させる際に、光拡散剤を予め添加して同時に重合固化させる方法も挙げられる。
積層板形成工程及びカバー成形工程では、種々の公知方法が適用できる。例えば、積層板形成工程において、複数の押出機と多層Tダイを使用して共押出成形により、光拡散層2と透明樹脂層3を有する積層板1を作製し、カバー成形工程おいて、この積層板1を所定形状に加熱成形する方法等が挙げられる。
また、艶消し工程では、上述した方法により艶消し層4が形成される。一例として、複数の押出機と多層Tダイを使用して共押出成形により、光拡散層2と透明樹脂層3と艶消し層4を有する積層板1を作製し、その後に、所望の照明カバーの形状に加熱成形する方法が挙げられる。また、別の例として、多層Tダイを使用して光拡散層2と透明樹脂層3を有する積層板1を作製し、所望の照明カバーの形状に加熱成形した後に、無機微粒子とバインダーとなる透明樹脂を適当な溶剤に溶かした塗料を、透明樹脂層3に塗布して艶消し層4を形成する方法等が挙げられる。
前者の利点は一度に照明カバーを成形できることであるが、難点として成形時に艶消し層4の厚さが変わるために艶消し状態の調節が困難なことが挙げられる。後者は、照明カバーとするために工程数が必要であるが、艶消し層4を最後に形成するために安定した外観・質感が得やすい。乳濁ガラスや乳白ガラス調の高級感と質感を得る際は、後者の方法が好ましい。
以下、本発明の実施例と、本発明が実施されていない比較例について説明する。まず、評価試験の方法及び使用した材料について説明する。
全光線透過率は、後述する各実施例及び比較例で得た積層板の一部分を切り出して、JIS K 7105のB法に準拠して測定した。
照明カバーの各層の厚みは、後述する各実施例及び比較例で得た照明カバーを切断して、厚み方向断面を光学顕微鏡で観察し、付属のスケールにて読み取り測定して、これを各層の厚さとした。
照明カバーの外観は、照明カバー内部に照明光源(松下電器産業照明社製、ツインPa(40W)、電球色)を入れ、消灯時及び点灯時の外観を目視観察し、乳濁ガラスや乳白ガラス調の深みの有る外観を呈し綺麗で好ましいものを○、好ましく無いものを×として評価した。
ランプイメージの評価試験では、照明カバー内部に照明光源(松下電器産業照明社製、ツインPa(40W)、電球色)を入れ、照明カバーの外側から目視観察し、内部の照明光源の形状・イメージの見え難さ、透過光の色合い等を評価して、光源の形状・イメージが見え難く透過光の色合いが良好なものを○、光源の形状・イメージが見え易いもの又は色合いが悪いものを×とした。
照度測定試験では、照明カバー内部に照明光源(松下電器産業照明社製、ツインPa(40W)、電球色)を入れて、図2に示される実験室内に取り付け、測定点A及び測定点Bで照度測定を行った。なお、図2には、測定点A及び測定点Bの各位置と共に、実験室の大きさ及び照明設定位置を示している。
表面粗さの評価試験では、レーザー顕微鏡(キーエンス株式会社製、VK−8500)を使用してJIS B 0601に準じて算術平均粗さRa値を測定した。顕微鏡の倍率、範囲等は以下の通りである。下記の測定条件及び測定範囲で3カ所を測定し、その平均値を算出してRa値とした。
測定倍率 :50倍
測定範囲 :220μm×300μm
測定ピッチ:0.05μm
次に、使用した材料について説明する。透明樹脂としては、アクリル樹脂成形材料であるアクリペットMD(#001透明ペレット、三菱レイヨン株式会社製)を使用した。また、耐衝撃性改質剤としてコアシェル型構造のアクリル系耐衝撃性改質剤を使用した。以下にアクリル系耐衝撃性改質剤の製造例を示す。なお、使用するモノマー、開始剤、乳化剤、試薬について表1に示した略号を適用する。
Figure 2005276566
攪拌機、還流冷却器、窒素吹き込み口、単量体追加口、温度計を備えた5口フラスコに以下の混合物を仕込んだ。
DW :300質量部
SFS :0.48質量部
硫酸第1鉄 :0.4×10−6質量部
EDTA :1.2×10−6質量部
次に、上記混合物を攪拌及び窒素置換しながら80℃に昇温して、以下の混合物を2時間かけて投入し、80℃で1時間保持して重合を完結させた。
MMA :22質量部
BA :16質量部
St :2質量部
BDMA :1.2質量部
AMA :0.15質量部
t−BH :0.07質量部
RS :0.54質量部
引き続き、SFS:0.2質量部、DW:5質量部からなる混合物を入れて15分間保持した後、以下の混合物を3時間かけて滴下し、3時間保持して重合を完結させた。
BA :50質量部
St :10質量部
BDMA :0.15質量部
AMA :1.1質量部
CHP :0.17質量部
RS :1.13質量部
引き続いて、SFS:0.2質量部、DW:5質量部からなる混合物を入れて15分間保持した後、さらに以下の混合物を2時間かけて滴下し、1時間保持して重合を完結させ、室温まで冷却した。
MMA :57質量部
MA :3質量部
t−BH :0.1質量部
n−OM :0.2質量部
上述のようにして得られた最終ラテックスの重合率は99%以上であった。ステンレス製の容器に凝固剤として1.6%酢酸カルシウム水溶液300部を仕込み、混合攪拌下90℃に昇温して、これに最終ラテックス300質量部を10分間にわたって連続的に添加し、その後5分間保持した。そして、室温まで冷却し、脱イオン水で洗浄しながら遠心脱水(1300G、3分間)して濾別して湿潤状の重合体を得た。この湿潤状の重合体を75℃で48時間乾燥させて白色粉体状の重合体を得た。これを耐衝撃性改質剤(A)とする。
アクリペットMD(#001透明ペレット、三菱レイヨン株式会社製)を100質量部、光拡散剤として硫酸バリウム(AD硫酸バリウム、日本化学株式会社製、重量平均粒径3.5μm)5質量部、酸化チタン(R820、石原産業株式会社製、重量平均粒径0.25〜0.40μm)0.5質量部、分散剤としてカオーワックスEBFF(花王株式会社製)0.1質量部を、予めヘンシェルミキサーで混合したものを定量フィーダーで均等の割合となるようにホッパーから供給し、ベント付き46mmφ2軸押出機で樹脂温度250℃にてペレット化して、光拡散剤総量が透明樹脂100質量部に対して5.5質量部である光拡散層を構成する樹脂組成物を得た。
2台の押出機(ベント付き90mmφでL/Dが32の単軸押出機、及び同50mmφでL/Dが32の単軸押出機)にフィードブロック、ダイ、及びポリッシングロール3本から成るユニットを用いて、上述90mmφ押出機より透明樹脂層の原料として、アクリペットMD(#001透明ペレット、三菱レイヨン株式会社製)を、50mmφ押出機より光拡散層の原料として、上述の樹脂組成物を供給して押し出すことで共押出シート成形を行い、光拡散層と透明樹脂層からなる幅950mmの積層板を得た。
積層板の合計厚みはポリッシングロールのクリアランスで2mmを目標に調整した。各層の厚みは二機の押出機の吐出量バランスで調整し、光拡散層の厚さ0.2mm、透明樹脂層の厚さ1.8mmの積層板を得た。
得られた積層板を熱成形により、照明光源に近い側に光拡散層が配置され、照明光源から遠い側に透明樹脂層が配置される形状となるように、積層板の温度を160℃に加熱し、周辺をクランプしながら常法に従い真空成形を実施して、直径500mm、高さ132mm、厚さ0.72mmのドーム形状の照明カバーを作製した。光拡散層の厚さは0.09mm、外側の透明樹脂層の厚さは0.63mmであった。
実施例1と同様にして照明カバーを作製し、ついで透明樹脂層側にサンドブラスト処理を行って表面に凹凸を付与し、透明樹脂層の表面に艶消し効果を持たせた。
実施例1と同様にして照明カバーを作製し、ついでアクリル系ラッカーであるポリナール500(大橋化学工業株式会社製)、100質量部に対し、不定形シリカ(重量平均粒径6.2μm、粒径10μm以上が2質量%以下)7質量部を溶解分散したものを作製して、前述の照明カバーの透明樹脂層側から、エアガンを使用して塗布、乾燥させて、照明光源側から光拡散層、透明樹脂層、艶消し層の順に配置された照明カバーを得た。艶消し層の厚さは11.4μmであった。
実施例1のアクリペットMD100質量部に変えて、アクリペットMD90質量部と耐衝撃性改質剤(A)10質量部として、後は実施例1と同様にして照明カバーを作製した。ついで実施例3と同様にして艶消し層を塗布、乾燥させて、照明光源側から光拡散層、透明樹脂層、艶消し層の順に配置された照明カバーを得た。艶消し層の厚さは10.4μmであった。
光拡散剤として使用する酸化チタンを、R820よりも平均粒径が大きいR580(石原産業株式会社製、重量平均粒径0.35〜0.45μm)、1.0質量部に変えて、後は実施例4と同様にして、照明光源側から光拡散層、透明樹脂層、艶消し層の順に配置された照明カバーを得た。艶消し層の厚さは10.4μmであった。
〈比較例1〉
光拡散層の光拡散剤に使用する酸化チタンの使用量を40質量部に変更して、光拡散剤総量が透明樹脂100質量部に対して45質量部としたこと以外は、実施例1と同様にして2層の積層板を作製して、照明カバーを成形した。
〈比較例2〉
光拡散層に使用する酸化チタンの重量平均粒径を0.20μmに変更したこと以外は、実施例1と同様にして2層の積層板を作製して、照明カバーを成形した。
〈比較例3〉
押出機の吐出量及びTダイのリップ厚を変更して、光拡散層と透明樹脂層の厚さをそれぞれ3.2mmにした厚さ6.4mmの2層の積層板を作製したこと以外は、実施例1と同様にして2層の積層板を作製して、照明カバーを成形した。成形後の光拡散層の厚さは1.3mm、透明樹脂層の厚さは1.3mmであった。
〈比較例4〉
市販の乳濁ガラス製の照明カバー(オーデリック(株)製バスルームライトOW009212に使用されているカバー)を使用して、全光線透過率、外観、ランプイメージを実施例1と同様に評価した。なお、全光線透過率については、できるだけ平面に近い部分を切り出して測定した。
〈比較例5〉
実施例3の艶消し層に使用した不定形シリカの重量平均粒径を20μmのものに変えたこと以外は、実施例3と同様にして照明カバーを作製した。
〈比較例6〉
実施例3の艶消し層に使用した不定形シリカの重量平均粒径を0.5μmのものに変えたこと以外は、実施例3と同様にして照明カバーを作製した。
評価試験の結果を表2に示す。表2に示されるように、実施例1乃至実施例5の照明カバーは、照度が高く、乳濁ガラスや乳白ガラス調の優れた外観を有していた。また、実施例2乃至実施例5の照明カバーは、艶消し処理を行わなかった実施例1に比べて適度な艶消し効果を有し、より高級感の向上が見られた。また、各実施例においては、照明カバーの材料として樹脂を用いたので、比較例4の乳濁ガラス製照明カバーよりも軽量であった。
比較例1の照明カバーは、実施例と比較して全光線透過率、及び照度が低く、光源の利用効率が悪かった。比較例2の照明カバーは、点灯時に透過光が赤みを帯びて外観が悪化した。比較例3の照明カバーは、実施例と比較して全光線透過率、及び照度が低く、光源の利用効率が悪かった。比較例4の照明カバーは、外観は優れるが、実施例と比較して全光線透過率、及び照度が低く、光源の利用効率が悪かった。比較例5の照明カバーは、表面粗さRa値が6.5μmであり、艶消し効果は十分にあるが、表面外観が粗く、実施例に比較して外観が劣るものであった。比較例6の照明カバーは、表面粗さRa値が0.4μmであり、艶消し効果がほとんど確認できず、実施例に比較して外観が劣るものであった。
Figure 2005276566
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
本発明の一実施形態による照明カバーの断面図。 照度測定試験における実験室の大きさ、照明設置位置及び測定点を説明する実験室の上面図。
符号の説明
1 積層板
2 光拡散層
3 透明樹脂層
4 艶消し層

Claims (9)

  1. 少なくとも2種類以上の層が積層された積層板からなる照明カバーにおいて、
    前記積層板は、透明樹脂100質量部に対して含有する光拡散剤が0.5質量部以上40質量部以下である樹脂組成物からなる光拡散層と、透明樹脂からなる透明樹脂層とを含み、
    前記光拡散層を照明光源に近い側に配置し、前記透明樹脂層を前記照明光源から遠い側に配置したことを特徴とする照明カバー。
  2. 前記積層板の最も照明光源から遠い側の面に、艶消し処理を施したことを特徴とする請求項1に記載の照明カバー。
  3. 前記積層板は、光拡散剤を含有する艶消し層をさらに含み、
    前記艶消し層を、前記透明樹脂層より前記照明光源から遠い側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の照明カバー。
  4. 前記光拡散層を構成する前記光拡散剤が無機微粒子であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の照明カバー。
  5. 前記艶消し層を構成する前記光拡散剤が無機微粒子であることを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれかに記載の照明カバー。
  6. 前記光拡散層を構成する前記光拡散剤の重量平均粒子径が、0.25μm以上10μm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の照明カバー。
  7. 前記艶消し層の表面の算術平均粗さRa値が、1μm以上5μm以下であることを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の照明カバー。
  8. 透明樹脂100質量部に対して、光拡散剤を0.5質量部以上40質量部以下の範囲で添加して、光拡散層を形成する材料となる樹脂組成物を調整する材料調整工程と、
    前記樹脂組成物からなる光拡散層と、透明樹脂からなる透明樹脂層とを含む、少なくとも2層以上の積層板を形成する積層板形成工程と、
    前記積層板を、前記光拡散層が照明光源に近い側に配置され、前記透明樹脂層が前記照明光源から遠い側に配置されるように所定形状に成形するカバー成形工程とを備えたことを特徴とする照明カバーの製造方法。
  9. 前記積層板形成工程の後に、
    前記積層板の最も照明光源から遠い側の面に、光拡散剤を含有する樹脂組成物を所望の厚さで被覆して艶消し層を形成する艶消し工程を、さらに備えることを特徴とする請求項8に記載の照明カバーの製造方法。
JP2004086489A 2004-03-24 2004-03-24 照明カバー及びその製造方法 Pending JP2005276566A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004086489A JP2005276566A (ja) 2004-03-24 2004-03-24 照明カバー及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004086489A JP2005276566A (ja) 2004-03-24 2004-03-24 照明カバー及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005276566A true JP2005276566A (ja) 2005-10-06

Family

ID=35176007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004086489A Pending JP2005276566A (ja) 2004-03-24 2004-03-24 照明カバー及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005276566A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007197900A (ja) * 2006-01-23 2007-08-09 Matsushita Electric Works Ltd 洋風便器装置
JP2012209057A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Kurabo Ind Ltd 照明用カバー
US8399560B2 (en) 2004-09-16 2013-03-19 Evonik Roehm Gmbh Use of polyalkyl(meth)acrylate bead polymers and moulding material for producing extruded moulded parts with a matt surface
KR101417410B1 (ko) 2012-11-16 2014-07-08 현대자동차주식회사 천연소재 적용 무드 조명 구현을 위한 입체 패널
US8975337B2 (en) 2004-05-05 2015-03-10 Evonik Röhm Gmbh Moulding compound for mouldings with high weather resistance
JP2015090778A (ja) * 2013-11-05 2015-05-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 発光モジュール及び照明装置
JP2020138997A (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 リケンテクノス株式会社 光拡散性フィルム用ポリ塩化ビニル系樹脂組成物
JP7462490B2 (ja) 2020-06-30 2024-04-05 三菱電機株式会社 透光性カバー、灯具および照明装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8975337B2 (en) 2004-05-05 2015-03-10 Evonik Röhm Gmbh Moulding compound for mouldings with high weather resistance
US8399560B2 (en) 2004-09-16 2013-03-19 Evonik Roehm Gmbh Use of polyalkyl(meth)acrylate bead polymers and moulding material for producing extruded moulded parts with a matt surface
JP2007197900A (ja) * 2006-01-23 2007-08-09 Matsushita Electric Works Ltd 洋風便器装置
JP2012209057A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Kurabo Ind Ltd 照明用カバー
KR101417410B1 (ko) 2012-11-16 2014-07-08 현대자동차주식회사 천연소재 적용 무드 조명 구현을 위한 입체 패널
JP2015090778A (ja) * 2013-11-05 2015-05-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 発光モジュール及び照明装置
JP2020138997A (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 リケンテクノス株式会社 光拡散性フィルム用ポリ塩化ビニル系樹脂組成物
JP7338987B2 (ja) 2019-02-27 2023-09-05 リケンテクノス株式会社 光拡散性フィルム用ポリ塩化ビニル系樹脂組成物
JP7462490B2 (ja) 2020-06-30 2024-04-05 三菱電機株式会社 透光性カバー、灯具および照明装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6042945A (en) Light diffusing laminated resin sheet
CA2629843C (en) White light diffusing thermoplastic composition
JP5149916B2 (ja) 光学用マットフィルム
JP4430185B2 (ja) 光拡散複合パネル
CA2428966C (en) Light emitting diode signs and translucent plastic sheets used therein
CN107533249B (zh) 高效率的漫射照明遮盖物
JP2005276566A (ja) 照明カバー及びその製造方法
JP2004090626A (ja) 光拡散性積層樹脂板
US20090051078A1 (en) Multilayer, light-diffusing film for insert molding
JPH08198976A (ja) 光拡散性メタクリル系樹脂板
JPH1044285A (ja) 照明機器カバー用光拡散性樹脂積層板及び照明機器カバー
JP2008093971A (ja) 光拡散性メタクリル樹脂多層板
JP2000296580A (ja) 耐衝撃性光拡散樹脂板
JP3866397B2 (ja) 光拡散性に優れたアクリル系樹脂板および照明カバー器具
KR100682755B1 (ko) 광택 제거용 열가소성 수지 첨가제 및 그를 배합한열가소성 수지 조성물
TWI398476B (zh) A light diffusing board resin composition and a light diffusion plate
JP5341053B2 (ja) 光拡散性積層樹脂板およびその製造方法
JPH11221882A (ja) クリスタル調磨りガラス外観のアクリル系樹脂積層板
JP2005112971A (ja) 樹脂組成物および積層樹脂板
JP2011252091A (ja) 流動模様形成用メタクリル樹脂組成物、及びその成形体
JP2004051946A (ja) シートおよびその積層シート
JP3989983B2 (ja) 光源保護カバー用色調保持性シート
JP2005112972A (ja) 樹脂組成物及び積層樹脂板
JP2004230869A (ja) 光拡散性艶消アクリル樹脂板の製造方法
JPH10202760A (ja) 光源保護カバー用色調シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080924

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090217