JP2005274032A - 静電浮遊炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の静電浮遊炉は、システム全体が非常に大掛りで大きなスペースが必要であると共に、メンテナンスが煩雑であるなどの問題点があった。
【解決手段】帯電させた試料Pを電極間で発生する電場により浮遊状態にして加熱処理を行う静電浮遊炉であって、互いに結合する上部容器2と下部容器3とで内部を真空に排気可能な密閉容器1を形成し、上部容器2の上面側に、試料を加熱するための加熱用レーザ光Lが透過可能な材料から成るアクセス用窓4を設けると共に、下部容器2の内部空間に対して、試料Pの帯電及び浮遊した試料の制御を行うための各電極5〜9を配置することで、小型軽量化を実現すると共に、メンテナンスにも容易に対処し得るものとした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、帯電させた試料を電極間で発生する電場により浮遊状態にして、この試料に非接触で加熱処理を行うのに用いる静電浮遊炉に関するものである。
一般に、静電浮遊炉は、真空に排気可能な密閉空間内に、複数の電極や、外部から導入したレーザ光を試料に照射する光学系及び浮遊した試料の位置を認識するための光学系を備えており、密閉空間内を真空又は特定の気体で満たして、帯電させた試料を電極間で発生する電場により浮遊状態にし、この試料にレーザ光を照射してその位置を制御しつつ非接触で加熱処理するものである。
上記の静電浮遊炉には、全体のシステムとして、密閉空間内を排気する真空装置、レーザ発振器や光学経路を含む試料の加熱装置、電源である高速高電圧装置、試料の位置を認識し且つ制御する装置、密閉空間内に試料を供給し且つ同試料を回収する装置、及びカメラや照明などを含む観察装置といった各種周辺機器が用いられる。
また、この種の静電浮遊炉は、より良好な試料の加熱処理を実現するために、無重量(微小重量を含む)環境で用いるのが望ましく、無重量環境を得る手段としては、宇宙航行体や航空機への搭載、又は当該静電浮遊炉を自由落下させる落下塔が挙げられる。
ところで、上記したような静電浮遊炉を無重量環境で用いる場合、試験の早期実現、試験結果の早期の入手及び運用コストなどを考慮すると航空機への搭載が有利である。しかしながら、従来の静電浮遊炉は、各種装置とともにシステム化されていたため、航空機に搭載するものでも、システム全体が非常に大掛りで大きなスペースが必要であると共に、メンテナンスが煩雑であるなどの問題点があり、このような問題点を解決することが課題であった。
本発明は、上記従来の状況に鑑みて成されたもので、比較的小型の航空機にも搭載し得るように小型軽量化を実現することができると共に、システム全体の小型軽量化を実現することも可能であり、メンテナンスにも容易に対処することができる静電浮遊炉を提供することを目的としている。
本発明の静電浮遊炉は、帯電させた試料を電極間で発生する電場により浮遊状態にして加熱処理を行う静電浮遊炉であって、互いに結合する上部容器と下部容器とで内部を真空に排気可能な密閉容器を形成し、上部容器の上面側に、試料を加熱するための加熱用レーザ光が透過可能な材料から成るアクセス用窓を設けると共に、下部容器の内部空間に対して、試料の帯電及び浮遊した試料の制御を行うための各電極を配置した構成としており、上記構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
また、本発明の静電浮遊炉は、より好ましい実施形態として、下部容器の内部空間は、底部側が試料の帯電領域であると共に、帯電領域の上側が浮遊した試料の制御領域であり、これらの領域に対応して各電極が配置してあることを特徴としている。
さらに、本発明の静電浮遊炉は、より好ましい実施形態として、下部容器の内部空間における上下方向の中心線を基準にして、上部容器に上部電極を設けるとともに下部容器に下部電極を設け、且つ、下部容器内に、夫々リング状を成す上段電極及び下段電極を上下に配置すると共に、中心線を間にして対向する二個一組のサイド電極を90度の位相差で二組配置し、下部電極と下段電極が、試料を帯電させて帯電した試料の軌道を中心線上に保つ帯電用電極を構成し、上部電極と上段電極が、浮遊した試料の垂直移動を制御する垂直制御用電極を構成し、サイド電極が、浮遊した試料の水平移動を制御する水平制御用電極を構成していることを特徴としている。
さらに、本発明の静電浮遊炉は、より好ましい実施形態として、上部容器に、透明な材料から成り且つ浮遊した試料の制御領域の上側に配置される遮蔽板を設けると共に、下部容器に、アクセス用窓を通して上側から導入した加熱用レーザ光を浮遊した試料に向けて反射する加熱用反射鏡を設けたことを特徴としている。
さらに、本発明の静電浮遊炉は、より好ましい実施形態として、密閉容器の外部に、加熱用レーザ光の集光レンズを備えると共に、集光レンズが、密閉容器に対する加熱用レーザ光の導入方向に位置調整可能であることを特徴としている。
さらに、本発明の静電浮遊炉は、より好ましい実施形態として、サイド電極の内部に、加熱用反射鏡を配置すると共に、同サイド電極の内部に、加熱用レーザ光の導入及び反射の経路を設けたことを特徴としている。
さらに、本発明の静電浮遊炉は、より好ましい実施形態として、下部容器の底面に、試料が通過可能な開口部を設けると共に、下部容器の底部に、内部空間に対して、開口部を通して試料を供給し且つ回収するための供給回収装置を備えたことを特徴としている。
さらに、本発明の静電浮遊炉は、より好ましい実施形態として、供給回収装置は、軸線回りに回転可能な円柱体を備えており、円柱体は、試料押し出し用のプランジャとともに未処理の試料を収容する供給ポケットと、処理後の試料を収容する回収ポケットを、周方向に所定間隔で交互に備えていることを特徴としている。
さらに、本発明の静電浮遊炉は、より好ましい実施形態として、下部容器に、平行にコリメートされ且つアクセス用窓を通して上側から導入した位置認識用レーザ光を浮遊した試料に向けて反射する照射用反射鏡と、位置認識用レーザ光が照射された試料の像を上側のアクセス用窓に向けて反射する捕捉用反射鏡を備えたことを特徴としている。
さらに、本発明の静電浮遊炉は、より好ましい実施形態として、直流電源を用いることを特徴としている。
本発明の静電浮遊炉によれば、上部容器と下部容器とで密閉容器を形成し、上部容器の上面側にアクセス用窓を設けると共に、下部容器の内部空間に対して各電極を配置した構成としたことにより、比較的小型の航空機にも搭載し得るように小型軽量化を実現することができ、例えば密閉容器の内部を地上で真空状態又は特定の気体で満たしてから航空機に搭載することが可能であるから、航空機には少なくとも真空装置や特定気体の容器及び供給装置などを搭載する必要がなく、システム全体の小型軽量化を図ることが可能になり、また、内部を真空状態又は特定の気体で満たした密閉容器を複数用意して航空機に搭載することも可能であるから、一回の運用でより多くの処理を実施することができ、運用コストの大幅な低減を実現することもできる。さらに、上記小型軽量化に伴って密閉容器の製造コストの低減、並びにシステム全体の製造コストの低減を実現することが可能であるほか、密閉容器の上部容器と下部容器を互いに外すだけで、電極等の内部構成に対するメンテナンスを容易に行うことができる。
また、本発明の静電浮遊炉によれば、試料の帯電領域と浮遊した試料の制御領域とを物理的に上下に分けて、これらの領域に対応して各電極を配置しており、より具体的には、下部電極と下段電極とで帯電用電極を構成し、上部電極と上段電極とで垂直制御用電極を構成し、サイド電極で水平制御用電極を構成したことにより、高電圧装置を用いたうえで、固定した静電場を形成して、帯電領域において試料を充分に帯電させた後、帯電時に急加速した試料を減速させつつ軌道をコントロールしながら制御領域に導くことができ、その後は、充分に減速して制御領域のほぼ中央に導かれた試料の浮遊制御を低速中電圧の装置により容易に行うことができる。これにより、高速高電圧装置を用いていた従来に比べて、試料の浮遊及び位置の制御において高速高電圧が不要となるので、電力を大幅に削減することができ、システム全体のさらなる小型軽量化に貢献することができる。
さらに、本発明の静電浮遊炉によれば、試料の制御領域の上側に配置される遮蔽板を採用したことにより、加熱処理時に生じた試料の蒸発成分が広がるのを防止して、例えばアクセス用窓の汚損などを防ぐことができる。また、アクセス用窓を通して導入した加熱用レーザ光を反射する加熱用反射鏡を採用すると、加熱用レーザ光を試料の直前で集束させて高密度のエネルギとして照射することが可能になると共に、導入する加熱用レーザ光及び加熱用反射鏡を複数設ければ、密閉容器が上側のみにアクセス用窓を有する簡単な構造でありながら、試料に対して略水平な複数方向から加熱用レーザ光を照射することができ、これにより試料を均等に加熱することができる。また、加熱用反射鏡を介して加熱用レーザ光を導入することで試料蒸発による汚れに強くなり、安定したパワーを得ることができる。
さらに、本発明の静電浮遊炉によれば、密閉容器の外部に位置調整可能な集光レンズを備えたことにより、密閉容器の内部構造を何ら複雑化することなく、試料に照射する加熱用レーザ光のスポット径を簡単に調整することができる。
さらに、本発明の静電浮遊炉によれば、サイド電極の内部に、加熱用反射鏡とともに加熱用レーザ光の導入及び反射の経路を設けたことにより、密閉容器の内部構成が効率的に且つコンパクトに配置されたものとなり、さらなる小型化に貢献し得ると共に、試料の位置認識用のレーザ光や観察系のためのスペースを確保しやすくなる。
さらに、本発明の静電浮遊炉によれば、下部容器の底面の開口部を通して試料を供給し且つ回収する供給回収装置を採用したことにより、複数の試料の加熱処理を短時間で連続して行うことができ、運用コストのさらなる低減に貢献し得るものとなる。
さらに、本発明の静電浮遊炉によれば、供給回収装置が、回転可能な円柱体に、試料押し出し用のプランジャとともに未処理の試料を収容する供給ポケットと、処理後の試料を収容する回収ポケットを、周方向に所定間隔で交互に備えたものとしたことにより、供給回収装置としての構造が比較的簡単であって、未処理の試料については、外部からの簡単な操作で密閉容器の内部空間に容易に供給することができ、処理後の試料については、同じく外部からの簡単な操作とともに重力を利用して容易に収容することができる。
さらに、本発明の静電浮遊炉によれば、下部容器内で対を成す照射用反射鏡及び捕捉用反射鏡により、試料蒸発による汚れから保護されたアクセス用窓を通して位置認識用レーザ光が間接的に導入され且つ取り出されるため、試料蒸発による汚れに強く、安定した試料の像及び位置を取得することができる。
さらに、本発明の静電浮遊炉によれば、上記の構成に加えて直流電源を用いることにより、電力を大幅に削減することができ、当該静電浮遊炉及びシステム全体の小型軽量化や製造コストの低減に貢献することができる。
図1〜図5は、本発明に係わる静電浮遊炉の一実施例を説明する図である。図示の静電浮遊炉は、互いに結合する上部容器2と下部容器3とで内部を真空に排気可能な密閉容器1を形成し、上部容器2の上面側に、試料を加熱するための加熱用レーザ光Lが透過可能な透明材料から成るアクセス用窓4を設けると共に、下部容器3の内部空間に対して、試料Pの帯電及び浮遊した試料Pの制御を行うための各電極5〜9が配置してある。アクセス用窓4の材料としては、例えばフッ化バリウムが用いられる。
上部容器2は、円形のアクセス用窓4を保持する円環状の部材である。下部容器3は、上部容器2に対して複数のボルト及びナットで連結する円環状の枠3Aを備えており、枠3Aの内側に概略有底円筒状の容器本体3Bが溶接してある。なお、上部容器2は、内部構成のメンテナンス等を行う際には、下部容器3から外すことが可能である。
アクセス用窓4の下面中央には、凸型のばね座10が固定してあり、このばね座10には、概略円筒状を成す電極ホルダ11の上端部が遊嵌してあると共に、同電極ホルダ11との間にコイルスプリング12が介装してある。また、電極ホルダ11の内部には、ピン状の上部電極5が設けてあり、同電極ホルダ11の下端部には、光学用合成石英ガラス等の透明材料から成る円形の遮蔽板13が取付けてある。このとき、上部電極5は、遮蔽板13の中心を貫通して、その下端部を遮蔽板13の下面に露出させている。
上部容器2は、上記構成とすることで、下部容器3と結合した際に遮蔽板13が後記するサイド電極9の上部に当接した状態となり、この遮蔽板13にコイルスプリング12の反発力を付与して、遮蔽板13及び上部電極5の位置を維持するようにしてある。
下部容器3は、内側に概略円筒状の絶縁サポート14が設けてある。絶縁サポート14は、上側の大径部14aと下側の小径部14bを有している。そして、下部容器3は、絶縁サポート14の内側となる底部に下部電極6を備えると共に、絶縁サポート14の小径部14bの内側に、円環状の上下二段の電極ホルダ15,16を介して、夫々リング状を成す上段電極7及び下段電極8を備え、さらに、絶縁サポート14の大径部14aの内側に、二個一組のサイド電極9を二組備えている。
ここで、下部容器3の内部空間は、底部側を試料Pの帯電領域A1とし、帯電領域A1の上側を浮遊した試料Pの制御領域A2としており、これらの領域A1,A2に対応して各電極5〜9が配置してある。また、各電極5〜9は、下部容器3の内部空間における上下方向の中心線を基準にして、上部電極5と下部電極6を上下に配置すると共に、上段電極7及び下段電極8を上下二段に配置し、とくに図2に示すように、中心線を間にして対向する二個一組のサイド電極9を90度の位相差で二組配置している。
そして、下部電極6と下段電極8により、試料Pを帯電させて帯電した試料Pの軌道を中心線上に保つ帯電用電極を構成し、上部電極5と上段電極7により、浮遊した試料Pの垂直移動を制御する垂直制御用電極を構成すると共に、各サイド電極9により、浮遊した試料Pの水平移動を制御する水平制御用電極を構成している。また、先述の如くサイド電極9に当接する遮蔽板13は、浮遊した試料Pの制御領域A2の上側に配置されることとなる。
さらに、下部容器3内には、アクセス用窓4を通して上側から導入した加熱用レーザ光Lを浮遊した試料Pに向けて反射する凹面の加熱用反射鏡17が設けてある。この実施例では、各サイド電極9が、上方向及び先端方向に開放した中空状を成していて、各サイド電極9の内部に加熱用反射鏡17が夫々設けてあり、各サイド電極9の内部に、加熱用レーザ光Lの導入及び反射の経路が形成してある。
すなわち、この実施例では、密閉容器1の中心線回りに90度間隔で、サイド電極9とともに加熱用反射鏡17が合計四個配置してあって、密閉容器1の上側から四本の加熱用レーザ光Lを導入し、各加熱用レーザ光Lを夫々の加熱用反射鏡17で集束又は集束せずに密閉容器1の中心方向に反射させる。これにより、浮遊した試料Pに対して四方から加熱用レーザ光Lが照射され、同試料Pを均等に加熱する。
また、密閉容器1の中心線回りにおいて、各加熱用反射鏡17の間には、平行にコリメートされ且つアクセス用窓4を通して上側から導入した位置認識用レーザ光を浮遊した試料Pに向けて反射する照射用反射鏡18aと、位置認識用レーザ光が照射された試料Pの像を上側のアクセス用窓4に向けて反射する捕捉用反射鏡18bを備えている。照射用反射鏡18aと捕捉用反射鏡18bは、容器中心線を間にして対を成し、90度異なる位相で二組配置してある。つまり、当該静電浮遊炉は、試料Pを浮遊状態にした後、位置認識用レーザ光によって三軸方向における試料Pの位置を検出し、その検出結果に基づいて垂直制御用電極及び水平制御用電極を制御することにより、浮遊した試料Pを三軸の中心に保つようにする。
なお、図3及び図4は、図2中のA―A線及びB―B線に基づく断面であるが、各電極5〜9の配置を表すために夫々の拡大図中にサイド電極9を仮想線で示し、照射用反射鏡18a及び捕捉用反射鏡18bに加熱用反射鏡17の符号を付記した。
さらに、当該静電浮遊炉は、図1に示すように、密閉容器1の外部に、各加熱用レーザ光Lの集光レンズ19を備えている。各集光レンズ19は、密閉容器1に対する加熱用レーザ光Lの導入方向(上下方向)に位置調整可能であり、その位置調整により、試料Pに照射した加熱用レーザ光Lのスポット径を変化させてエネルギの密度を調整することができる。
そして、当該静電浮遊炉は、下部容器3の底面すなわち下部電極6の上面中央に、試料Pが通過可能な開口部20を設けると共に、下部容器1の底部に、内部空間に対して、開口部20を通して試料Pを供給し且つ回収するための供給回収装置21を備えている。また、下部電極6の上面は、開口部20に向けて僅かに下り傾斜しており、これにより、供給した未処理の試料Pが下部電極6のほぼ中央に位置するようにし、且つ処理後の試料Pを円滑に回収し得るようにしてある。
供給回収装置21は、水平にした軸線回りに回転可能な円柱体22を備えている。この実施例の円柱体22は、図3及び図4に示すように、四個の供給ポケット23と同じく四個の回収ポケット24を周方向に45度間隔で交互に備えていると共に、下部容器3の外側に設けた操作部25に連結してあり、操作部25を回転操作することで任意の回転位置にすることができる。
各供給ポケット23には、試料押し出し用のプランジャ26と、プランジャ26に試料押し出しの力を付与するスプリング27と、未処理の試料Pが夫々収容してある。プランジャ26は、供給ポケット23の上端部において位置規制され、開口部20から内部空間に突出することはない。また、スプリング27は、試料Pを勢い良く押し出すことがないように、プランジャ26及び試料Pの重量に抗する程度の弱い力を有するものであれば良い。回収用ポケット24は、初期において空である。
さらに、当該静電浮遊炉は、下部容器3の外側に、各電極5〜9に対する電源端子28,29や図示しない真空装置に対するバルブ付接続部30が備えてあるほか、制御領域A2に対する照明装置(図示せず)等を備え、電源には直流電源を用いている。そして、静電浮遊炉は、航空機内に設置したラック(図1に示す)31に、各種周辺機器とともに固定する。なお、試料Pは、金属製又は非金属製の球体であって、直径は例えば2〜3mm程度である。
上記静電浮遊炉は、上部容器2と下部容器3とで密閉容器1を形成し、上部容器2の上面側にアクセス用窓4を設けると共に、下部容器3の内部空間に対して各電極5〜9を配置したので、小型軽量であって、比較的小型の航空機にも搭載が可能である。また、上部容器2と下部容器3を外すだけで、電極5〜9の修理や交換などのメンテナンスを容易に行うことができる。
そして、静電浮遊炉は、航空機の急上昇及び急降下の繰り返しにより生じる無重量環境を利用しながら、試料Pの加熱処理を行うこととなるが、まず始めに、密閉容器1の内部を排気して真空状態又は特定の気体を満たした状態にする。このとき、当該静電浮遊炉では、排気作業又は特定気体の充填作業を予め地上で行うことができる。つまり、当該静電浮遊炉は、小型軽量であるから、密閉容器1を予め真空状態又は特定の気体を満たした状態にして取り扱うことが容易である。これにより、航空機には少なくとも真空装置や特定気体の容器及び供給装置を搭載する必要がなく、システム全体の小型軽量化を図ることも可能になる。また、真空状態又は特定の気体を満たした状態にした密閉容器1を複数用意して航空機に搭載することもできるので、試験環境の柔軟な設定が可能であると共に、一回の運用でより多くの処理を実施し得るものとなる。なお、特定の気体としては、酸素、窒素及びアルゴン等を用いるが、ほとんどの気体雰囲気での試験が可能である。
次に、試料Pの加熱処理を行うには、供給回収装置21の円柱体22を回転操作して、開口部20と供給ポケット23とを合致させることにより、スプリング27及びプランジャ26の働きで未処理の試料Pを内部空間の底部である帯電領域A1に供給し、各電極5〜9に適宜の電圧を印加して、主として帯電用電極である下部電極6と下段電極8によって試料Pをプラスに帯電させる。このとき、印加する電圧の具体例としては、上部電極5が1.0kV、下部電極6が0V、上段電極7が−0.5kV、下段電極8が−20kV及びサイド電極9が0Vである。
上記の如く試料Pに充分な帯電が成されると、同試料Pは、帯電用電極(下部電極6及び下段電極8)の位置で形成された静電場の静電レンズ効果により、減速しつつ軌道のコントロールが成されて制御領域A2に導かれ、この制御領域A2で浮遊する。また、浮遊後の試料Pには、先述の位置認識用レーザ光を用いた位置検出が行われ、その検出結果に基づいて、垂直制御用電極(上部電極5及び上段電極7)に適宜電圧を印加することで上下方向の位置制御を行うと共に、水平制御用電極(サイド電極9)に適宜電圧を印加することで水平方向の位置制御を行う。
ここで、従来の静電浮遊炉では、試料を充分に帯電させると、浮遊する際の初期速度が高速になるので、浮遊した試料の初期の位置制御を行うのに高速高電圧が必要であり、高速高電圧を供する装置が大型であることからシステム全体も大掛りであった。
これに対して、当該静電浮遊炉では、試料Pの帯電領域A1と浮遊した試料Pの制御領域A2とを物理的に上下に分けて、これらの領域A1,A2に対応して各電極5〜9を配置しているので、高電圧装置及び直流電源を用いて、試料Pの充分な帯電と静電レンズ効果を利用した良好な浮遊を行うことができ、その後は、充分に減速されて制御領域A2のほぼ中央に導かれた試料Pの浮遊制御を低速中電圧装置で容易に行うことができる。したがって、当該静電浮遊炉では、従来のような高速高電圧装置が不要となり、電力を大幅に削減することができ、システム全体の小型軽量化をも実現する。
上記の如く試料Pを浮遊させた後には、無重量環境になったところで、密閉容器1内に加熱用の四本の加熱用レーザ光Lを導入し、これらの加熱用レーザ光Lを試料Pに照射して同試料Pを加熱処理する。このとき、当該静電浮遊炉では、制御領域A2の外側に90度間隔で四個の加熱用反射鏡17を配置しているので、密閉容器1が上側のみにアクセス用窓4を有するものであるにも関わらず、一方向から導入した四本の加熱用レーザ光Lを試料Pに対して四方から照射して、同試料Pを均等に加熱することができ、しかも、加熱用反射鏡17によりレーザ光Lを試料Pの直前で集束させることが可能であって、高密度のエネルギとして照射することができる。
また、上記の加熱処理時には試料Pから蒸発成分が生じることとなるが、当該静電浮遊炉では、試料Pの制御領域A2の上側に遮蔽板13が配置してあるので、この遮蔽板3により蒸発成分の拡散を防いでアクセス用窓4の汚損などを未然に防止し、加熱用レーザ光Lが容器内部で加熱用反射鏡17を介して導入されることから、蒸発成分が加熱処理に与える影響を極力低下させることができる。さらに、試料Pの位置認識においても同様に、容器内部において対を成す照射用反射鏡18a及び捕捉用反射鏡18bと、遮蔽板13の効果により、蒸発成分が位置認識に与える影響を極力低下させることができる。
上記の試料Pの加熱処理を終了した後には、重力下において各電極5〜9への通電を遮断することにより、試料Pを下部容器3の底部に落下させ、供給回収装置21の円柱体22を回転操作して回収ポケット24内に試料Pを収容する。なお、航空機による運用においては、飛行過程で1Gを超える重力を得ることができるので、その重力によりプランジャ26をスプリング27に抗して降下させ、処理後の試料Pが供給ポケット23内に入ったところで円柱体22を回転させることにより、同試料Pを供給ポケット23に回収することも可能である。
その後は、次の未処理の試料Pを密閉容器1の内部空間に供給し、上記と同様の手順で試料Pの加熱処理を行う。このように、当該静電浮遊炉は、外部からの簡単な操作で未処理の試料Pの供給と処理後の試料Pの回収を容易に行い得ると共に、複数の試料の加熱処理を短時間で連続して行うことができ、先述した小型軽量化、省電力化及びシステム全体の小型軽量化などと相俟って、運用コストの大幅な低減を実現することができる。
また、当該静電浮遊炉では、各サイド電極9の内部に加熱用反射鏡17を設けているので、密閉容器1の内部構成が効率的に且つコンパクトに配置されたものとなる。これにより、各サイド電極9の間には、照射用反射鏡18a及び捕捉用反射鏡18bを配置するのに充分なスペースが確保され、なお且つ、図5に示す如くカメラ32による試料Pの観察スペースを充分に確保し得る。図5において、試料Pは、各々透明なアクセス用窓4及び遮蔽板13を通して観察することができ、カメラ32は試料Pの帯電及び浮遊に対応して位置を変える。
なお、本発明に係わる静電浮遊炉は、その構成の詳細が上記実施例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成を適宜変更することができる。
本発明に係わる静電浮遊炉の一実施例を説明する断面図である。 静電浮遊炉の平面図である。 図2中のA―A線に基づく断面図及び内部の拡大図である。 図2中のB―B線に基づく断面図及び内部の拡大図である。 カメラによる試料の撮影を説明する断面図である。
符号の説明
1 密閉容器
2 上部容器
3 下部容器
4 アクセス用窓
5 上部電極(垂直制御用電極)
6 下部電極(帯電用電極)
7 上段電極(垂直制御用電極)
8 下段電極(帯電用電極)
9 サイド電極(水平制御用電極)
13 遮蔽板
17 加熱用反射鏡
18a 照射用反射鏡
18b 捕捉用反射鏡
19 集光レンズ
20 開口部
21 供給回収装置
22 円柱体
23 供給ポケット
24 回収ポケット
26 プランジャ
A1 帯電領域
A2 制御領域
L 加熱用レーザ光
P 試料

Claims (10)

  1. 帯電させた試料を電極間で発生する電場により浮遊状態にして加熱処理を行う静電浮遊炉であって、互いに結合する上部容器と下部容器とで内部を真空に排気可能な密閉容器を形成し、上部容器の上面側に、試料を加熱するための加熱用レーザ光が透過可能な材料から成るアクセス用窓を設けると共に、下部容器の内部空間に対して、試料の帯電及び浮遊した試料の制御を行うための各電極を配置したことを特徴とする静電浮遊炉。
  2. 下部容器の内部空間は、底部側が試料の帯電領域であると共に、帯電領域の上側が浮遊した試料の制御領域であり、これらの領域に対応して各電極が配置してあることを特徴とする請求項1に記載の静電浮遊炉。
  3. 下部容器の内部空間における上下方向の中心線を基準にして、上部容器に上部電極を設けるとともに下部容器に下部電極を設け、且つ、下部容器内に、夫々リング状を成す上段電極及び下段電極を上下に配置すると共に、中心線を間にして対向する二個一組のサイド電極を90度の位相差で二組配置し、下部電極と下段電極が、試料を帯電させて帯電した試料の軌道を中心線上に保つ帯電用電極を構成し、上部電極と上段電極が、浮遊した試料の垂直移動を制御する垂直制御用電極を構成し、サイド電極が、浮遊した試料の水平移動を制御する水平制御用電極を構成していることを特徴とする請求項2に記載の静電浮遊炉。
  4. 上部容器に、透明な材料から成り且つ浮遊した試料の制御領域の上側に配置される遮蔽板を設けると共に、下部容器に、アクセス用窓を通して上側から導入した加熱用レーザ光を浮遊した試料に向けて反射する加熱用反射鏡を設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の静電浮遊炉。
  5. 密閉容器の外部に、加熱用レーザ光の集光レンズを備えると共に、集光レンズが、密閉容器に対する加熱用レーザ光の導入方向に位置調整可能であることを特徴とする請求項4に記載の静電浮遊炉。
  6. サイド電極の内部に、加熱用反射鏡を配置すると共に、同サイド電極の内部に、加熱用レーザ光の導入及び反射の経路を設けたことを特徴とする請求項4又は5に記載の静電浮遊炉。
  7. 下部容器の底面に、試料が通過可能な開口部を設けると共に、下部容器の底部に、内部空間に対して、開口部を通して試料を供給し且つ回収するための供給回収装置を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の静電浮遊炉。
  8. 供給回収装置は、軸線回りに回転可能な円柱体を備えており、円柱体は、試料押し出し用のプランジャとともに未処理の試料を収容する供給ポケットと、処理後の試料を収容する回収ポケットを、周方向に所定間隔で交互に備えていることを特徴とする請求項7に記載の静電浮遊炉。
  9. 下部容器に、平行にコリメートされ且つアクセス用窓を通して上側から導入した位置認識用レーザ光を浮遊した試料に向けて反射する照射用反射鏡と、位置認識用レーザ光が照射された試料の像を上側のアクセス用窓に向けて反射する捕捉用反射鏡を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の静電浮遊炉。
  10. 直流電源を用いることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の静電浮遊炉。
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