JP2005060589A - 廃棄物の炭化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱量コントロールを広範囲で容易且つ正確に行う。
【解決手段】 炭化システム1は、複数の小型の収斂装置3,3・・を配置してなるマルチミラー収斂装置2と、燃焼室14と収容室15とを有し、マルチミラー収斂装置2で収斂された太陽光によって廃棄物を加熱して炭化処理する炭化炉4とからなる。マルチミラー収斂装置2は、同型で同じ大きさの収斂装置3,3・・を、半径の異なる二重の同心円周上に等間隔で配列して形成され、各収斂装置3は、口径が略1mの放物面凹鏡である主鏡M1と、双曲面凸鏡である副鏡M2と、平面反射鏡M3,M4とを有する光学系と、この光学系を支持し、赤緯軸と極軸との2軸を中心に両軸部を回転させることで、主鏡M1を常に太陽に直面させる自動追尾機能を有するクーデ赤道儀とから形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家庭や工場等から排出される一般廃棄物や産業廃棄物等を、太陽光収斂装置で収斂した収斂光束によって加熱して炭化処理する廃棄物の炭化システムに関する。
生ゴミなどの一般廃棄物や産業廃棄物(以下単に「廃棄物」という。)は、熱源を備えた処理装置で加熱して炭化処理する場合がある。例えば特許文献1には、ヘリオスタット鏡で収斂した太陽光でゴミを850℃以上の高温で焼却し、この焼却灰をベルトコンベヤでトラック上に排出するゴミ等の焼却システムの発明が開示されている。
また、出願人は、特願2002−231606号において、太陽光をパラボラ凹面集光鏡を有する太陽光収斂装置で収斂し、その収斂光束を、複数の反射鏡で導いて密閉容器内の廃棄物に照射することで、廃棄物を瞬時に超高温で加熱して炭化処理する炭化装置とその方法との発明を提供している。これらの発明は、太陽光を効果的に利用した低コストな廃棄物処理を可能としたものである。
特開2003−106680号公報
ところが、これらのシステムや装置においては、太陽光の収斂に単一の大きな装置を用いるため、熱量コントロールが難しい。後者の装置では反射鏡の一部の角度を変更して熱量の調整を可能とはしているものの、それでもコントロールできる熱量の範囲は小さい。また、巨大な収斂装置の製造にコストがかかる上、運搬や操作、メンテナンス等にも不便であった。さらに、個々の反射鏡の時点で反射する熱量が大きいため、装置の耐久性や操作上の安全性にも問題が残っていた。
加えて後者の装置では、廃棄物の密閉容器を真空状態とする真空処理装置や、炭化処理後に大気圧に戻す加圧装置、そしてこれらの装置の稼働に伴う各処理工程が必要となるため、やはりコストアップを招く上、処理時間も長くかかってしまう。
そこで、本発明は、太陽光の収斂装置を用いても、収斂光束の熱量コントロールが広範囲で容易に行えると共に、耐久性や使い勝手、メンテナンスに優れ、システム全体が簡略して製造コストも低減できる廃棄物の炭化システムを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、太陽光を光学系で収斂して収斂光束を発生させる太陽光収斂装置を複数個配列し、各収斂光束を所定方向へ射出可能なマルチミラー収斂装置と、廃棄物を収容し、マルチミラー収斂装置からの収斂光束の照射によって廃棄物を直接或いは間接に加熱可能な炭化炉とからなる廃棄物の炭化システムとしたものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、マルチミラー収斂装置により好適な太陽光収斂装置の配列を得るために、マルチミラー収斂装置を、太陽光収斂装置を1つの円周上または複数の同心円周上に配列した構成としたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の目的に加えて、炭化時に発生したガスの処理のための余分な装置や処理工程を不要として、システム全体での一層の簡略化やコストダウンを達成するために、炭化炉を、収斂光束が照射される熱源体を有する燃焼室と、その燃焼室の上方で隣接し、廃棄物が投入される収容室とに分離されると共に、収容室で発生したガスを燃焼室内へ導入する誘導手段が備えられる構成としたものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3の目的に加えて、誘導手段を簡単に形成するために、誘導手段を、収容室の上方と燃焼室とを接続する案内管としたものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1または2の目的に加えて、炭化時に発生したガスの処理のための余分な装置や処理工程を不要として、システム全体での一層の簡略化やコストダウンを達成するために、炭化炉を、最下位置に廃棄物の燃焼室が設けられ、上方から収斂光束が照射される深底体で、燃焼室より上方位置にガスの排出口が設けられる構成としたものである。
請求項1に記載の発明によれば、太陽光を効果的に利用して廃棄物を短時間で炭化させることができる。特に、収斂装置を複数利用したマルチミラー収斂装置を採用しているから、小型の収斂装置を用いて大型の収斂装置と同等の総熱量が確保できる一方、収斂装置の数を増減することで熱量コントロールが広範囲で容易且つ正確に行える。また、個々の収斂装置で集光される熱量が比較的小さいため、装置の耐久性や操作上の安全性が高くなる上、総コストが安価で済み、運搬、操作、メンテナンスも容易となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、マルチミラー収斂装置に効果的な太陽光収斂装置の配列を得ることができる。
請求項3及び5に記載の発明によれば、請求項1または2の効果に加えて、炭化時に発生したガスを炭化炉内で確実に完全燃焼させることができる。よって、真空処理装置等の余分な装置や処理工程が不要となり、システム全体での一層の簡略化やコストダウンが達成可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、誘導手段を簡単に形成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
《形態1》
図1は、炭化システムの一例を示す全体図で、炭化システム1は、複数の小型の太陽光収斂装置(以下単に「収斂装置」という。)3,3・・を配置してなるマルチミラー収斂装置2と、このマルチミラー収斂装置2で収斂された太陽光によって廃棄物を加熱して炭化処理する炭化炉4とからなる。
まず、マルチミラー収斂装置2は、同型で同じ大きさの収斂装置3,3・・を、図1上側の平面説明図で示すように、半径の異なる二重の同心円周上に等間隔で18基配列したものである。各収斂装置3は、図2に示す如く、口径が略1mの放物面凹鏡である主鏡M1と、双曲面凸鏡である副鏡M2と、平面反射鏡M3,M4とからなる光学系5と、この光学系5を支持し、赤緯軸Dと極軸Rとの2軸を中心に後述する両軸部を回転させ、主鏡M1を常に太陽に直面させる自動追尾機能を有するクーデ赤道儀6とから形成されている。
収斂装置3の光学系5は、主鏡M1によって反射させた太陽光を副鏡M2によって平行光束に収斂し、この平行光束を主鏡M1の中心に形成した貫通孔7を通して主鏡M1及び副鏡M2の軸線方向に反射させた後、平面反射鏡M3で反射して赤緯軸Dに沿って進行させ、さらに平面反射鏡M4で反射して極軸Rに沿って進行させることで、平行光束を極軸Rに沿ってクーデ赤道儀6の後方に射出可能としている。
また、クーデ赤道儀6は、架台8と、架台8の上端で極軸Rが地球の自転軸と平行となるように、且つ極軸Rを中心に回転可能に支持される極軸部9と、極軸Rと直交する赤緯軸Dに沿って極軸部9へ連結され、赤緯軸Dを中心に回転可能に設けられて主鏡M1及び副鏡M2を支持する赤緯軸部10とからなる。極軸部9には、モータと減速機構とからなる第1駆動部11が設けられ、架台8に内蔵した図示しない制御部による駆動制御により、極軸部9の回転角度を変更可能としている。同様に赤緯軸部10にも、モータと減速機構とからなる第2駆動部12が設けられて、制御部による駆動制御によって、赤緯軸部10、すなわち主鏡M1及び副鏡M2の回転角度を任意に変更可能としている。13,13は、極軸部9及び赤緯軸部10に夫々設けられるバランスウェイトである。
一方、炭化炉4は、下方の燃焼室14と、その上方で隣接する廃棄物の収容室15とに分離形成されている。燃焼室14の入口側(図1の右側)には、鉄等の金属或いはセラミックからなる熱源体16が設けられ、燃焼室14の出口側(同図の左側)には、燃焼室14よりも上方で開口する排気口17が設けられている。また、収容室15は、図示しない蓋体によって開閉可能な投入口18と、熱源体16の近傍を通って下方に向けて開口し、図示しない蓋体によって開閉可能な排出口19とを有する。さらに、燃焼室14と収容室15とは、収容室15の上方と燃焼室14における熱源体16の近傍とを接続する誘導手段としての案内管20によって連通している。
そして、マルチミラー収斂装置2には、各収斂装置3ごとに凹面反射鏡21,21・・が配置されて、各収斂装置3の平面反射鏡M4から射出された平行光束を反射して、炭化炉4の熱源体16に焦点を結ばせるようにしている。
以上の如く構成された炭化システム1においては、収容室15の投入口18から生ゴミ等の廃棄物S1を投入し、マルチミラー収斂装置2によって太陽光を集光する。すなわち、各収斂装置3において、主鏡M1で反射した太陽光を副鏡M2で平行光束とし、貫通孔7を通して平面反射鏡M3側へ射出し、平面反射鏡M3及びM4によって反射させて、極軸Rに沿って架台8に設けた図示しない透孔を通して後方へ射出するものである。この各収斂装置3によって得られる平行光束の総熱量は、口径4mの主鏡を用いた同型で単一の大型収斂装置と略同等の熱量となる。なお、クーデ赤道儀6の特徴により、太陽が移動しても、常に平行光束は極軸Rに沿った一定方向へ射出されるようになっている。
こうして各収斂装置3から射出された全ての平行光束は、凹面反射鏡21,21・・によって熱源体16へ集光されるため、熱源体16が発熱して燃焼室14内が短時間で1000℃〜2000℃の高温となる。よって、収容室15内の廃棄物S1は燃焼室14の高温で加熱されて炭化し、高純度の炭化物S2となる。なお、この炭化物は、炭化処理後に一度にまとめて排出口19から排出しても良いし、燃焼室14内に設けたコンベヤやアーム等の搬送機構によって炭化処理を行いながら搬送して排出口19から排出するようにしても良い。
一方、炭化の際に発生する水蒸気やガスは、矢印aで示すように、収容室14の上方から案内管20を通って燃焼室14へ誘導されるため、高温の燃焼室14内で完全燃焼して分解され、無害なガスとして排気口17から排気される。なお、排気口17には、ガスの回収装置を接続しても良いし、そのまま大気へ開放させても良い。
このように上記形態1の炭化システム1によれば、太陽光を効果的に利用して廃棄物を短時間で炭化させることができる。特に、小型の収斂装置3を複数利用したマルチミラー収斂装置2を採用しているから、大型の収斂装置と同等の総熱量が確保できる一方、収斂装置3の数を増減することで熱量コントロールが広範囲で容易且つ正確に行える。また、個々の収斂装置3で集光される熱量が比較的小さいため、装置の耐久性や操作上の安全性が高くなる上、総コストが安価で済み、運搬、操作、メンテナンスも容易となる。
さらに、マルチミラー収斂装置2を、収斂装置3を複数の同心円周上に配列して形成しているから、マルチミラー収斂装置2により好適な収斂装置3の配列が得られる。
一方、炭化炉4を、収斂光束が照射される熱源体16を有する燃焼室14と、その燃焼室14の上方で隣接し、廃棄物が投入される収容室15とに分離すると共に、収容室15で発生したガスを燃焼室14内へ導入する誘導手段を備えたことで、炭化時に発生したガスを炭化炉4内で確実に完全燃焼させることができる。よって、真空処理装置等の余分な装置や処理工程が不要となり、システム全体での一層の簡略化やコストダウンが達成できる。
また、誘導手段を、収容室15の上方と燃焼室14とを接続する案内管20としたことで、誘導手段を簡単に形成することができる。
《形態2》
次に、炭化システムの他の形態を説明する。なお、形態1と同じ構成部は同じ符号を付して重複する説明を省略する。
図3に示す炭化システム30も、同様に複数の収斂装置32からなるマルチミラー収斂装置31と、炭化炉33とを有する。ここでの炭化炉33は、上記形態1のように収容室と燃焼室とを完全に分離した構造でなく、筒状の深底体で、内部に、最下位置の第1燃焼室34から、その上方へ順に重なる第4燃焼室37までの4つの燃焼室を区画形成したもので、各燃焼室の間の3つの仕切板38,38・・と、第4燃焼室37の上側の天井板39とには、同心の透孔40,40・・が形成されている。また、第4燃焼室37の上方には、透孔40の真上で開口する光束の導入室41が形成され、その導入室41の側方にL字状の煙道管42が分岐接続されている。さらに、第3燃焼室36の側面には、光束の導入口43,43が一対穿設されている。なお、導入室41の開口は、耐熱性の透明ガラスで閉塞しても良い。
一方、第1燃焼室34内には、廃棄物S1を収容した容器44が載置される。この容器44は、第1燃焼室34の側面に設けた図示しない開閉扉から、コンベヤ等の送り機構によって自動的に出し入れされる。
そして、マルチミラー収斂装置31は、先の形態1と同じ光学系5とクーデ赤道儀6とを有する収斂装置32,32・・が複数用いられるが、ここでは、全収斂装置32を2つのグループに分けて、一方のA群の収斂装置32,32・・からの光束は、架台8に設けられた平面反射鏡45と凹面反射鏡46とによって導入室41の真上から、第4燃焼室37内で焦点を結ぶように射出されて、容器44内の廃棄物S1を上方から加熱するようにしている。また、他方のB群の収斂装置32,32・・からの光束は、架台8に設けられた2つの平面反射鏡47,47と、架台8の外部に設けられた凹面反射鏡48とによって、第3燃焼室36の導入口43,43から横向きに射出されて、第3燃焼室36内で焦点を結ぶようにしている。なお、収斂装置32はA群の方がB群よりも多くなっている。
よって、この炭化炉33においては、A群の収斂装置32,32・・からの光束によって廃棄物が1000℃以上の高温で加熱されて燃焼炭化することになるが、この炭化により発生したガスは、各透孔40,40・・を介して第2燃焼室35、第3燃焼室36、第4燃焼室37と順に上昇し、導入室41から煙道管42を通って外部へ排出される。このとき、第3燃焼室36ではB群の収斂装置32からの光束の焦点が、第4燃焼室37ではA群の収斂装置32からの光束の焦点が位置することで、両燃焼室36,37が最も高温となっているため、上昇するガスは上へ行く程高温となる第3、第4燃焼室36,37内で完全燃焼し、不純物が完全に取り除かれた状態となって排出される。
このように上記形態2の炭化システム30においても、太陽光を効果的に利用して廃棄物を短時間で炭化させることができ、マルチミラー収斂装置31の採用による熱量のコントロールの容易性及び正確性、装置の耐久性や操作上の安全性、総コストの安価、運搬やメンテナンスの容易性、といった形態1と同様の効果が得られる。また、発生ガスを炭化炉内で完全燃焼させることによるシステム全体の簡略化やコストダウンも同様に達成できる。
特に、この形態2では、炭化時に発生するガスが炭化炉33内を上昇しながら完全燃焼する合理的な構造となっているため、炭化炉の構造が形態1よりも簡単になるという利点がある。
なお、マルチミラー収斂装置に用いる個々の収斂装置としては、上記形態1,2のクーデ式に限らず、ナスミス式、ヘリオスタット式、シーロスタット式等の他の形式のものも採用可能である。図4はナスミス式の収斂装置50を用いた炭化システムの説明図で、まず収斂装置50は、図5にも示す如く、垂直軸を中心に水平回転可能な架台51と、その架台51に支持され、水平軸を中心に垂直方向へ回転可能な枠体52とを備え、枠体52で主鏡53及び副鏡54を支持させて、主鏡53及び副鏡54で集光した太陽光束を、4つの平面反射鏡55,55・・で垂直軸方向へ射出するものである。
そして、図4の炭化システムは、形態2の炭化炉33と組み合わせたもので、水平方向で収斂装置50,50・・を碁盤目状に配置してマルチミラー収斂装置31aを形成し、A群の収斂装置50,50・・からの光束は、架台51の下方へ設けた平面反射鏡56,56・・と、炭化炉33の上方に配置した凹面反射鏡57,57・・とによって炭化炉33の導入室41から第1燃焼室34へ射出させ、B群の収斂装置50(ここでは1つであるが、多くしても良い。)からの光束は、同じく架台51の下方へ設けた平面反射鏡55によって、導入口43から第3燃焼室36へ射出させている。
このように、クーデ式を始めとするこれらの形式の収斂装置は、太陽の位置に関わりなく一定方向へ光束を射出できるため、炭化炉との位置関係は変化させる必要がなく、形態1や形態2と同様の作用効果が得られる。クーデ式やナスミス式を含むこれらの収斂装置は、形態1の炭化炉と形態2の炭化炉との何れとの組み合わせも可能である。また、平面反射鏡や凹面反射鏡の利用によって任意に方向転換は可能であるので、マルチミラー収斂装置と炭化炉との位置関係も自由に設定できる。
さらに、マルチミラー収斂装置における収斂装置の配列形態も、上記形態1では3重以上の同心円周上に配置しても良いし、逆に一つの円周上に配置しても良い。勿論このような同心円周上に限らず、炭化炉の所定位置へ収斂光束を射出可能であれば、適宜形態の変更は可能で、複数種の形式の収斂装置を組み合わせてマルチミラー収斂装置を構成することもできる。
その他、炭化炉においても、例えば形態1では、ガスの完全燃焼用の第2燃焼室を燃焼室と別個に設けて、収容室と第2燃焼室とを案内管で接続するようにしたり、熱源体を有する燃焼室を複数設けて、収斂装置からの太陽光束を各燃焼室毎に分けて照射することで、炭化炉での熱量分布の調整を図ったりすることもできる。また、誘導手段としての案内管は、一つに限らず、複数本設けても良いし、案内管にファン等の送気手段を設けてガスの強制的な誘導を図っても良い。
一方、形態2では、燃焼室の数を増減したり、炭化炉を複数設けて収斂装置からの太陽光束を炭化炉ごとに分けて照射したりすることができる。また、炭化炉の側方からの太陽光束の導入をなくして、炭化炉の上方からのみの照射とすることも可能である。
形態1の炭化システムの全体図である。 クーデ式の収斂装置の説明図である。 形態2の炭化システムの全体図である。 炭化システムの変更例を示す全体図である。 ナスミス式の収斂装置の説明図である。
符号の説明
1,30・・炭化システム、2,31,31a・・マルチミラー収斂装置、3,32,50・・太陽光収斂装置、4,33・・炭化炉、5・・光学系、6・・クーデ赤道儀、14・・燃焼室、15・・収容室、16・・熱源体、34・・第1燃焼室、35・・第2燃焼室、36・・第3燃焼室、37・・第4燃焼室、M1・・主鏡、M2・・副鏡。

Claims (5)

  1. 太陽光を光学系で収斂して収斂光束を発生させる太陽光収斂装置を複数個配列し、前記各収斂光束を所定方向へ射出可能なマルチミラー収斂装置と、
    廃棄物を収容し、前記マルチミラー収斂装置からの収斂光束の照射によって廃棄物を直接或いは間接に加熱可能な炭化炉とからなる廃棄物の炭化システム。
  2. マルチミラー収斂装置が、太陽光収斂装置を1つの円周上または複数の同心円周上に配列したものである請求項1に記載の廃棄物の炭化システム。
  3. 炭化炉が、収斂光束が照射される熱源体を有する燃焼室と、その燃焼室の上方で隣接し、廃棄物が投入される収容室とに分離されると共に、前記収容室で発生したガスを前記燃焼室内へ導入する誘導手段が備えられる請求項1または2に記載の廃棄物の炭化システム。
  4. 誘導手段が、収容室の上方と燃焼室とを接続する案内管である請求項3に記載の廃棄物の炭化システム。
  5. 炭化炉が、最下位置に廃棄物の燃焼室が設けられ、上方から収斂光束が照射される深底体で、前記燃焼室より上方位置にガスの排出口が設けられる請求項1または2に記載の廃棄物の炭化システム。
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