JP2005272083A - オプション給紙装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステッピングモータを給紙駆動源に用いた給紙装置において、給紙毎に発生する突発音を低減し、ファーストプリントタイムの遅延を防止する。
【解決手段】初回の起動はホールド1回で行い、給紙リトライ時の起動は2回のホールドで行う。また、給紙リトライ時の起動は2回のホールドで行い、かつ、モータの電流値を増加させてもよい。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像形成装置のオプション給紙装置の給紙制御方法に関するものである。
従来からシート材に画像を形成する画像形成装置において、シート材の積載容量を増加させるために画像形成装置に対して給紙装置をオプション装置として着脱可能に構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図1、図2、図3、図4、図5−1、図5−2、図6は従来の技術を説明する図である。
図1は、従来の画像形成装置のオプション給紙装置の構成を説明する図である。
1はシート材であり、前記画像形成装置から給紙命令を受信すると、前記シート材を給紙する給紙パッド2により前記シート材一番上のシート材が前記シート材の搬送路3へ送り出され、画像形成装置4にて画像形成される。5は、前記シート材の給紙を検知するための給紙センサであり、給紙動作後、給紙されたシート材を検知した場合、出力を前記画像形成装置4へ送信する。6は、前記給紙パッド2を駆動する為のステッピングモータである。7は、前記シート材1の一番上のシート材とそれに隣接した下のシート材とを分離する為の分離パッドである。また、8は前記分離パッド7を前記給紙パッドに圧力を印加するための分離パッドバネである。9は、前記シート材1の一番上のシート材を、前記分離バット7の位置まで押し上げる為の板バネ9である。10は前記シート材1の搬送を行うための搬送ローラである。
図2は、従来のオプション給紙装置の給紙機構の構成を説明する図である。
前記画像形成装置4より前記オプション給紙装置から給紙を行う命令を前記オプション装置が受信すると、前記分離パッド2を20へ回転させるために、ソレノイド21の爪22が方向23へ引かれる。前記ソレノイド21の爪22が引かれると、前記ソレノイド21の爪22で支えられていた欠歯ギヤ24の欠歯バネ25により発生していた圧が解除され、前記欠歯ギヤ24が20方向に回転する。また、6は前記ステッピングモータであり、前記ソレノイド21が引かれるタイミングで28方向に回転を開始する。そして、前記欠歯ギヤ20の歯車が前記ステッピングモータ6のピニオンギヤ26に噛み合い前記ステッピングモータ6の駆動力を前記欠歯ギヤ20へ伝達する。そして、前記給紙パッドを20方向へ回転させ前記シート材1を27の方向へ搬送する。
図3は、従来のオプション給紙装置の給紙が失敗した場合の給紙制御を説明する給紙シーケンスのフローチャートである。
前記オプション装置が給紙命令を受信する30と、前述したように前記ソレノイドを引き給紙動作31を行う。給紙動作を行い前記シート材1が前記画像形成装置4に設けられた、給紙センサ5にて検知された場合32は、前記給紙動作は終了33し、給紙命令待ち34の状態となる。一方、給紙動作を行ったにもかかわらず、前記、給紙センサ5にてシート材が検知されなかった場合、再度同じ給紙動作であるリトライモード35に移行する。前記リトライモード35は、前記1回目の給紙動作と同じ給紙動作を再度行うモードである。そして、再度、給紙動作を行っても前記給紙センサ5にて前記シート材1が検知されなかった場合36、前記オプション給紙装置は、給紙エラーを前記画像形成装置に出力する38。
図4は、従来の電気回路ブロック図である。
40は、前記画像形成装置の範囲を示したものであり、41は、前記オプション給紙装置の範囲を示したものである。42は、前記画像形成装置の制御を行うASICであり、前記オプション給紙装置の制御を行っているCPU43へ給紙信号44を送信する。前記CPU43は前記給紙信号44を受信すると前記給紙ソレノイド21を駆動する為の信号であるソレノイドON信号45をドレノイド駆動用トランジスタ46へ出力する。前記ソレノイド駆動用トランジスタ46は、前記ソレノイドON信号45を受信すると前記ソレノイド21に通電47を行う。また、前記ソレノイドON信号45と同時に、前記ステッピングモータ6の駆動を行う為の励磁パルス信号48が前記ステッピングモータの駆動を行うステッピングモータドライバ49へ送信される。前記ステッピングモータドライバ49は、前記CPU43の励磁パルスに従って、前記ステッピングモータへ通電50を行う。5は給紙されたシート材の検知を行う給紙センサであり、前記シート材1の給紙を検知すると給紙検知信号51を前記CPU43に出力し、前記CPU43は、給紙検知信号51を前記ASIC42へ出力する。
図5−1,5−2は、ステッピングモータの2−2相励磁駆動における、励磁パルス信号とステッピングモータの駆動原理を説明する図である。
図5−1はステッピングモータのバイポーラ駆動における励磁パルスを示した図である。(1)→(2)→(3)→(4)の順でステッピングモータドライバに励磁パルスが送信され前記ステッピングモータに通電が行われる。
図5−2は、図5−1で示した励磁パルスでの前記ステッピングモータのステータの励磁状態とロータの回転状態を模擬的に示した図である。
60はA相ステータ、61はB相ステータ、62は前記ステッピングモータのロータである。(1)−停止の状態では、ステータがA相B相ともにN極の箇所へロータのS極が移動し停止している。前記(1)の励磁状態から(2)の励磁状態へ通電が切り換わるとステータの磁極の状態が変化する。(2)の励磁状態になると、(2)−移動に示したように63の方向へロータに回転力が発生し前記ロータが回転する。前記ロータは、(2)−停止の位置で停止する。前述したメカニズムでロータは励磁信号に従って回転動作を行う。
図6は、設定された励磁位置に対して180°の対向した位置でロータが停止している状態で励磁された場合のステータからロータに印加される磁力を示したものである。前記180°対向した状態でロータをホールドしスローアップを開始した場合、以下に示すメカニズムにより脱調の可能性が高くなる。前記脱調を回避する為にはロータがセットリングするまでの時間だけ所定の励磁を2回行う必要がある。オプション給紙装置の電源投入直後は、前記ロータのステータに対する位置が不明な為、前記ロータがランダムな位置に停止している。65の様にロータがステータに対して180°の位置に無い場合は、ロータは励磁位置まで回転し停止する。しかし、偶然にも設定された励磁位置に対して180°の位置にロータが停止していた場合、ロータの回転力方向が確定できずに、ロータが脱調する可能性が非常に高くなる。図5−2で説明したようなメカニズムでロータの回転動作を考えると、ステータの励磁位置に対して180°対向した位置にロータがある場合、回転力66の方向が確定できずロータが設定された位置に移動しないことがある。ロータが移動しない状態で次の励磁状態に移行した場合、所望の回転方向に対して逆方向に回転力が発生し、逆回転する67。前記逆回転した状態から脱調せずに正回転を行うには、正回転している状態よりも多くの加速度負荷が発生する。この状態から正回転させるためには、通常の静的な機械的負荷に加え、前記加速度負荷を満足するモータトルクが必要である。この問題を解決する為に、通常の励磁パターンでは、モータ起動時の励磁は、最初の2回だけロータがセットリングする程度の時間を設け、逆回転したとしても、モータが停止するまでの励磁時間を確保した状態で、スローアップさせるような制御を行っている。ロータがセットリングする程度の時間、モータを励磁することをホールド動作と表現することにする。
特開平11−31032号公報
しかしながら、上記従来例では以下に示す問題点があった。
・モータ起動時において常に2回のホールド動作を設けている為、耳障りな突発音が発生する。
・1回のホールド動作に対して、2回のホールド動作を行った場合、給紙の時間が長くなる為、1枚目のプリントが終了するまでの時間であるファーストプリントタイムが長くなってしまう。
本発明は、耳障りな突発音を取り除き、かつ、ファーストプリントタイムを遅延させることを防止することに鑑みたものであり、
第1の目的とするところは、モータ起動のたびに発生する耳障りな突発音を取り除き、確実に給紙を行うことを目的とするものである。
第2の目的とするところは、モータ起動のたびに発生する耳障りな突発音を取り除き、ファーストプリントタイムの遅延を防止することを目的とするものである。
第3の目的とするところは、給紙リトライ時のモータの出力トルクを増大させ、機械的な負荷トルクに対するモータ出力トルクのマージンを増加させることを目的とするものである。
上記第1の目的を達成するために請求項1、請求項2、請求項3記載、のオプション給紙装置では、1回目の給紙動作においては、1回のホールド動作でモータの起動を行い、リトライ時に2回のホールド動作を行うことにより、ロータが励磁位置に確実に移動してから、モータの起動を行う。
上記第2の目的を達成するために請求項1、請求項2、請求項3記載、のオプション給紙装置では、1回目の給紙動作においては、1回のホールド動作でモータの起動を行い、リトライ時に2回のホールド動作を行うことにより、ロータが励磁位置に確実に移動してから、モータの起動を行う。
上記第3の目的を達成するために請求項2記載、のオプション給紙装置では、1回目の給紙動作においては、1回のホールド動作でモータの起動を行い、リトライ時に2回のホールド動作を行うことともに、モータの通電電流を増加させることで、ロータが励磁位置に確実に移動してから起動を行うとともに、機械的な負荷に対するモータトルクのマージンを増加させる。
本発明によれば、
上記第1の目的を達成するために請求項1、請求項2、請求項3、記載のオプション給紙装置では、1回目の給紙動作においては、1回のホールド動作でモータの起動を行い、リトライ時に2回のホールド動作を行うことにより、ロータが励磁位置に確実に移動してから、モータの起動を行うことにより、モータ起動のたびに発生する耳障りな突発音を取り除き、確実に給紙を行うことができる。
上記第2の目的を達成するために請求項1、請求項2、請求項3記載のオプション給紙装置では、1回目の給紙動作においては、1回のホールド動作でモータの起動を行い、リトライ時に2回のホールド動作を行うことでモータ起動のたびに発生する耳障りな突発音を取り除き、ファーストプリントタイムの遅延を防止することができる。
上記第3の目的を達成するために請求項2記載のオプション給紙装置では、給紙リトライ時のモータの出力トルクを増大させ、機械的な負荷トルクに対するモータ出力トルクのマージンを増加させることができる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
(第1の実施例)
図1、図2、図3、図4、図5−1、図5−2、図6、図7、図8は本発明第1の実施形態を示すものであり、初回の給紙は、ホールドを1回行った後にモータ起動を行い、リトライ給紙時はホールドを2回行った後にモータの起動を行い、ロータが設定された励磁位置と180°対向する位置にあったとしても確実に給紙動作を行うことを説明する図である。
図1は、本発明第1の実施形態の構成を説明する図である。
1はシート材であり、前記画像形成装置から給紙命令を受信すると、前記シート材1を給紙する給紙パッド2により前記シート材1の一番上のシート材が前記シート材1の搬送路3へ送り出され、画像形成装置4にて画像形成される。5は、前記シート材1の給紙を検知するための給紙センサであり、給紙動作後、給紙されたシート材1を検知した場合、出力を前記画像形成装置へ送信する。6は、前記給紙パッド2を駆動する為のステッピングモータである。7は、前記シート材1の一番上のシート材とそれに隣接した下のシート材とを分離する為の分離パッドである。また、8は前記分離パッド7を前記給紙パッドに圧力を印加するための分離パッドバネである。9は、前記シート材の一番上のシート材を、前記分離バットの位置まで押し上げる為の板バネである。10は前記シート材1の搬送を行うための搬送ローラである。
図2は、本発明第1の実施形態の給紙機構の構成を説明する図である。
前記画像形成装置4より前記オプション給紙装置の給紙を行う命令を前記オプション装置が受信すると、前記給紙パッド2を20へ回転させるために、ソレノイド21の爪22が23の方向へ引かれる。前記ソレノイド21の前記爪22が引かれると、前記ソレノイド21で支えられていた欠歯ギヤ24の欠歯バネ25により発生していた圧が解除され、前記欠歯ギヤ24が20方向に回転する。また、6は前記ステッップングモータであり、前記ソレノイド21が引かれるタイミングで28の方向に回転を開始する。前記欠歯ギヤ20の歯が前記ステッピングモータ6のピニオンギヤ26に噛み合い前記ステッピングモータ6の駆動力を前記欠歯ギヤ24へ伝達する。そして、前記給紙パッド2を20の方向へ回転させ前記シート材1を27の方向へ搬送する。
図3は、本発明第1の実施形態の給紙が失敗した場合の給紙制御を説明するフローチャートである。
前記オプション装置が給紙命令を受信する30と、前述したように前記ソレノイド21を引き初回の給紙である第1の給紙シーケンスで給紙31を行う。前記第1のシーケンスで給紙31を行い前記シート材1が前記画像形成装置4に設けられた、前記給紙センサ5にて検知された場合32は、前記給紙動作は終了33し、給紙命令待ち34の状態となる。一方、前記第1の給紙動作31を行ったにもかかわらず、前記給紙センサ5にて前記シート材1が検知されなかった場合、2回目給紙である第2の給紙シーケンスで給紙を行うリトライモード35に移行する。前記リトライモード35にて給紙できた場合36、前記給紙動作は終了33し、給紙命令待ち34の状態となる。一方、前記リトライモード35でも、前記シート材1が給紙されず前記給紙センサ5にて前記シート材1が検知されなかった場合、給紙エラーを前記オプション給紙装置は、給紙エラーを前記画像形成装置に出力する39。
図4は、本発明第1の実施形態の電気回路ブロック図である。
40は、前記画像形成装置の範囲を示したものであり、41は、前記オプション給紙装置の範囲を示したものである。42は、前記画像形成装置の制御を行うASICであり、前記オプション給紙装置の制御を行っているCPU43へ給紙信号44を送信する。前記CPU43は前記給紙信号44を受信すると前記給紙ソレノイド21を駆動する為の信号であるソレノイドON信号45をドレノイド駆動用トランジスタ46へ出力する。前記ソレノイド駆動用トランジスタ46は、前記ソレノイドON信号45を受信すると前記ソレノイド21に通電47を行う。また、前記ソレノイドON信号45と同時に、前記ステッピングモータ6の駆動を行う為の励磁パルス信号48が前記ステッピングモータの駆動を行うステッピングモータドライバ49へ送信される。前記ステッピングモータドライバ49は、前記CPU43の励磁パルスに従って、前記ステッピングモータへ通電50を行う。51は給紙されたシート材の検知を行う給紙センサ5であり、前記シート材1の給紙を検知すると給紙検知信号51を前記CPU43に出力し、前記CPU43は、給紙検知信号51を前記ASIC42へ出力する。
図5−1、5−2は、ステッピングモータの2−2相励磁駆動における、励磁パルス信号とステッピングモータの駆動原理を説明する図である。
図5−1はステッピングモータのバイポーラ駆動における励磁パルスを示した図である。(1)→(2)→(3)→(4)の順でステッピングモータドライバに励磁パルスが送信され前記ステッピングモータに通電が行われる。
図5−2は、図5−1で示した励磁パルスでの前記ステッピングモータのステータの励磁状態とロータの回転状態を模擬的に示した図である。
60はA相ステータ、61はB相ステータ、62は前記ステッピングモータのロータである。(1)−停止の状態では、ステータがA相B相ともにN極の箇所へロータのS極が移動し停止している。前記(1)の励磁状態から(2)の励磁状態へ通電が切り換わるとステータの磁極の状態が変化する。(2)の励磁状態になると、(2)−移動に示したように63の方向へロータに回転力が発生し前記ロータが回転する。前記ロータは、(2)−停止の位置で停止する。前述したメカニズムでロータは励磁信号に従って回転動作を行う。
図6は、設定された励磁位置に対して180°の対向した位置でロータが停止している状態で励磁された場合のステータからロータに印加される磁力を示したものである。前記180°対向した状態でロータをホールドしスローアップを開始した場合、以下に示すメカニズムにより脱調の可能性が高くなる。前記脱調を回避する為にはロータがセットリングするまでの時間だけ所定の励磁を2回行う必要がある。オプション給紙装置の電源投入直後は、前記ロータのステータに対する位置が不明な為、前記ロータがランダムな位置に停止している。65の様にロータがステータに対して180°の位置に無い場合は、ロータは励磁位置まで回転し停止する。しかし、偶然にも設定された励磁位置に対して180°の位置にロータが停止していた場合、ロータの回転力方向が確定できずに、ロータが脱調する可能性が非常に高くなる。図5−2で説明したようなメカニズムでロータの回転動作を考えると、ステータの励磁位置に対して180°対向した位置にロータがある場合、回転力66の方向が確定できずロータが設定された位置に移動しないことがある。ロータが移動しない状態で次の励磁状態に移行した場合、所望の回転方向に対して逆方向に回転力が発生し、逆回転する67。前記逆回転した状態から脱調せずに正回転を行うには、正回転している状態よりも多くの加速度負荷が発生する。この状態から正回転させるためには、通常の静的な機械的負荷に加え、前記加速度負荷を満足するモータトルクが必要である。この問題を解決する為に、通常の励磁パターンでは、モータ起動時の励磁は、最初の2回だけロータがセットリングする程度の時間を設け、逆回転したとしても、モータが停止するまでの励磁時間を確保した状態で、スローアップさせるような制御を行っている。ロータがセットリングする程度の時間、モータを励磁することをホールド動作と表現することにする。
しかしながら、180°対向した位置にロータが偶然停止しこれが原因でステッピングモータが脱調し給紙が失敗する事象は、稀なケースであり、実験によれば、数千回に1回の割合である。従来までは、前述したような稀なケースを回避する為に毎回の給紙動作で2回のホールド動作を行っていた。1回のホールド動作からモータを起動するシーケンスに対して2回のホールド動作でモータを起動すると、1回のホールド動作と比較して、2回のホールド動作はホールド動作をした時の突発音が大きく、耳障りである。そこで、初回の給紙動作は、ホールド動作1回でモータを起動し、初回の給紙が失敗した場合、リトライ給紙の時は、2回のホールド動作を行うようにする。前述したように1回のホールド動作で起動した場合の起動失敗割合はは数千回に1回程度である為、通常使用においては問題ないレベルである。しかも、初回の給紙が失敗した場合でもリトライ給紙で確実にロータを設定された励磁位置に移動させておけば、確実にモータを起動させることができる。
図7は、ホールド動作におけるロータ挙動のセットリング状態を示した図である。
ステッピングモータへの励磁を開始70するとロータは設定された励磁位置71へ回転を始める。図7では、ロータはランダムな位置から回転を始める。今回はは設定された励磁位置71より逆回転方向に−90°以上離れた位置72から回転を始めるものとする。ロータはやがて設定された励磁位置71まで回転するが、ロータや駆動伝達のギヤ等の慣性によりオーバシュートアンダーシュートを繰り返し設定された励磁位置71に停止する。ステッピングモータのスローアップパターンにおいては図6で説明したようにロータが逆回転中に次の励磁が入力されると加速度トルクが必要となる為、前記オーバシュートアンダーシュートがある程度減衰した状態で次の励磁を行必要がある。一般的には設定された励磁位置の±45°以内に回転角度が収まれば、問題ないことが知られている。ここでは、セットリングタイム73をロータが設定された励磁位置の±45°以内に収まるまでの時間とする。実際のセットリングタイム73は、±45°以内に入る十分な時間を実験により予め予測し、設定を行う。
図8は、第1の給紙シーケンスにおける励磁パターンと第2の給紙シーケンスにおける励磁パターンを示した図である。
第1の給紙シーケンスでは、励磁1ステップ目で前記セットリングタイム以上の時間でホールド動作を行う。励磁2ステップ目から前記ステッピングモータのスローアップを開始し励磁9ステップ目でスローアップを終了する。続いて励磁10ステップ目から通常駆動を行う。
第2の給紙シーケンスでは、励磁1ステップ目で前記セットリングタイム以上の時間でホールド動作を行い、励磁2ステップ目でも前記セットリングタイム以上の時間でホールド動作を行う。続いて励磁3ステップ目から前記ステッピングモータのスローアップを開始し励磁9ステップ目でスローアップを終了する。続いて励磁11ステップ目から通常駆動を行う。
以上説明したように、初回の給紙では、ホールド動作1回でスローアップを行い、リトライ給紙時にホールド動作を2回行うことで、ホールド時に給紙毎に発生していた耳障りな突発音を軽減できる。
(第2の実施例)
第1の実施例に以下の機能を追加する。
実施例1における第2の給紙シーケンスでのホールド動作時にステッピングモータへの通電電流を増加させ、ロータが励磁位置に確実に移動してから起動を行うとともに、機械的な負荷に対するモータトルクのマージンを増加させる構成につい説明する。
図9は、本発明第2の実施形態の電気回路ブロック図である。
40は、前記画像形成装置の範囲を示したものであり、41は、前記オプション給紙装置の範囲を示したものである。42は、前記画像形成装置の制御を行うASICであり、前記オプション給紙装置の制御を行っているCPU43へ給紙信号44を送信する。前記CPU43は前記給紙信号44を受信すると前記給紙ソレノイド21を駆動する為の信号であるソレノイドON信号45をドレノイド駆動用トランジスタ46へ出力する。前記ソレノイド駆動用トランジスタ46は、前記ソレノイドON信号45を受信すると前記ソレノイド21に通電47を行う。また、前記ソレノイドON信号45と同時に、前記ステッピングモータ6の駆動を行う為の励磁パルス信号48が前記ステッピングモータの駆動を行うステッピングモータドライバ49へ送信される。また、90は、前記ステッピングモータ6への通電電流を設定する為の電流制限制御信号である。前記ステッピングモータドライバ49は、前記CPU43の励磁パルスと前記電流制御信号90に従って、前記ステッピングモータへ通電50を行う。51は給紙されたシート材の検知を行う給紙センサ5であり、前記シート材1の給紙を検知すると給紙検知信号51を前記CPU43に出力し、前記CPU43は、給紙検知信号51を前記ASIC42へ出力する。
上記した電流制御信号90を用い前記給紙リトライ時、2回のホールド動作において前記通電電流を増加させることで、ロータが励磁位置に確実に移動してから起動を行うとともに、機械的な負荷に対するモータトルクのマージンを増加させ給紙動作に対する失敗確率を低減させることができる。
これまではオプション給紙装置に設けられているステッピングモータについて説明してきたが、本発明は給紙駆動部が独立したステッピングモータで構成されている本体に付随する給紙機構に関しても有効である。
本発明の第1、第2の実施例と従来例に係るオプション給紙装置の断面を説明する為の図 本発明の第1、第2の実施例と従来例に係る給紙機構を説明する図 本発明の第1の、第2の実施例と従来例の給紙制御方法を示したフローチャート 本発明の第1の実施例と従来例に係るオプション給紙装置の回路ブロックを示した図 ステッピングモータの2−2相励磁駆動における、励磁パルス信号とステッピングモータの駆動原理を説明する図 設定された励磁位置に対して180°の対向した位置でロータが停止している状態で励磁された場合のステータからロータに印加される磁力を示した図 ホールド動作におけるロータ挙動のセットリング状態を示した図 本発明の第1、第2の実施例に係るオプション給紙装置の励磁バターンを示した図 本発明の第2の実施例と従来例に係るオプション給紙装置の回路ブロックを示した図
符号の説明
1 シート材
2 給紙パッド
3 搬送路
4 画像形成装置
5 給紙センサ
6 ステッピングモータ
7 分離パッド
8 分離パッドバネ
9 板バネ
10 搬送ローラ
20 分離パッドの回転方向
21 ソレノイド
22 ソレノイドの爪
23 ソレノイドの爪の引く方向
24 欠歯ギヤ
25 欠歯バネ
26 ピニオンギヤ
27 シート材搬送方向
28 ピニオンギヤの回転方向
30 給紙命令の受信
31 第1の給紙シーケンスでの給紙
32 第1の給紙シーケンスでの給紙検知判断
33 給紙動作終了
34 給紙命令待機
35 リトライモード
36 第2の給紙シーケンスでの給紙検知判断
38 給紙エラー出力
40 画像形成装置の範囲
41 オプション給紙装置の範囲
42 ASIC
43 CPU
44 給紙信号
45 ソレノイドON信号
46 ソレノイド駆動用トランジスタ
47 ソレノイドへの通電
48 励磁パルス信号
49 ステッピングモータドライバ
50 ステッピングモータへ通電
51 給紙検知信号
60 A相ステータ
61 B相ステータ
62 ステッピングモータのロータ
63 ロータに回転力
65 ステータの励磁位置に対して180°対向した位置にロータがない場合の磁力
66 ステータの励磁位置に対して180°対向した位置にロータがある場合のロータの磁力
67 ロータの逆回転方向
70 ステッピングモータへの励磁を開始
71 設定された励磁位置
72 初期のロータ位置
73 セットリングタイム
90 電流制限制御信号

Claims (3)

  1. 画像形成装置のオプション給紙装置において、前記オプション給紙装置の給紙を前記オプション給紙装置にセットされたシート材を給紙する給紙パッドを回転させて前記オプション給紙カセットから前記シート材を給紙する構成であって、前記給紙パッドの駆動を前記オプション給紙装置内に独立に設けられているステッピングモータにて駆動する構成であって、前記オプション給紙装置の給紙動作がしたにもかかわらず前記シート材が給紙されず、再度同じ給紙動作を試行する給紙リトライモードを備えた構成であるオプション給紙装置において、1回目の給紙時には、前記ステッピングモータのロータを設定された位置に保持する為のホールド動作を1回行い、前記給紙リトライ時には前記ホールド動作を2回行うことを特徴としたオプション給紙装置。
  2. 請求項1記載のオプション給紙装置において、前記給紙リトライ時のホールド動作時に前記ステッピングモータへの通電電流を増加させることを特徴としたオプション給紙装置。
  3. 請求項1または請求項2記載のオプション給紙装置において、ホールド動作においてステッピングモータのロータが設定された励磁位置の±45°の範囲に入るまで以上の時間でホールドを行うことを特徴としたオプション給紙装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016088690A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 コニカミノルタ株式会社 後処理装置、およびそれを備えた画像形成システム

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