JP2005270533A - 可折杖 - Google Patents

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Abstract

【課題】
従来の技術では、可折のためにロックを解除すると、立ち上がりの状態と可折状態の2つの位置でしか止まらず、椅子からの立ち上がりや腰掛時に力が抜ける等して立ち上がるのが止まったとき、利用者の状態が不安定になり事故が起こる恐れがあり確実性に欠ける。
【解決手段】
回動軸8に逆回転防止の機構19を取り付けることにより、立ち上がりの状態と可折状態の2つの位置以外にも止まり、さらに立ち上がるときに後ろに倒れるのを防止する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、杖の途中が可折可能な杖に関するものである。
従来の技術、特許文献1では、杖を可折するためにロックを解除すると杖は、立ち上がりの状態と可折状態の二つの位置でしか止まらず、任意の角度で止めることが出来なかった。
特開平6−86794
上記に記したとおり、特開平6−86794では、可折のためにロックを解除すると、立ち上がりの状態と可折状態の2つの位置でしか止まらない。このことから、椅子などに腰掛けた状態から立ち上がったとき、一度に立ち上がらないと後ろに倒れてしまう。そのため、立ち上がる途中で力が抜ける等して立ち上がるのが止まったとき、利用者の状態が不安定になり事故が起こる恐れがあり確実性に欠ける。そこで、従来の身体障害者用の杖の安全性を向上させ、利用者が安心して、確実に使えるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために本発明では、回動軸に逆回転防止の機構(例えばラチェット等の一方向に動きを制限する機構を用いるが、逆回転を防止できる機構ならば何を使用しても良い。他にも、液圧式アクチュエーター、電磁クラッチを用いる。)を取り付けることにより、立ち上がるときに後ろに倒れるのを防止する。
以上の説明より、椅子からの立ち上がりや腰掛が安全に、容易で、利用者が安心して使えるようになっている。
以下、図面によって本発明の実施の形態について説明する。
逆回転防止の機構19は、回動軸8、歯車11、歯車止め12、歯車止めの回転軸13、解除レバー14から構成されている。図3、4の回動軸8と一体になった歯車11が杖部10に固定されており、回動軸8を軸として可折部9が回動するようになっている。先端が爪状になった歯車止め12それに付随する歯車止めの回転軸13さらに、反対端に解除レバー14がついており一体となっている。
図7は高さ調整部の拡大図で、径の異なる内側の管と外側の管からなる二重構造であり、内側および外側の管に足部18の長さを調節するための高さ調節穴17を開け、利用者の使いやすい高さの穴に合わせ固定ビス16で固定する。ただし、固定ビス16はビスである必要はない。
図1歩行時1の状態では、歯車11に引きバネ15で引かれている歯車止め12の先端が歯車11の歯に引っかかり、後ろに回動しないようになっている。
歩行する時の形態を、図1の歩行時1で示す。この状態のとき図1の立ち上がり時ストッパー7と、回動軸8には上記に記載したとおりロックが入っているため、解除レバー14を引かない限り杖が可折しないようになっている。
椅子等に腰掛けるときに、可折部9を回動させるためには、解除レバー14を引くと歯車止めの回転軸13を軸として歯車止め12が歯車11から離れて回動可能になる。この状態を図6で示し、歯車止め12が歯車11にかんでいるときには回動しなかった矢印の方向にも回動可能になる状態を示す。そして、可折部9が回動可能になるので脇あて3を脇にあて、歩行用のグリップ5をつかみながら腰掛ける。図1の腰掛時2は腰掛けたときの形態を表す。このときカバー6と一体になったストッパーで必要以上に可折しないようにしてある。
図5に示すように、矢印の方向、立ち上がる方向には、歯車11の歯が歯車止め12の先端をすべる構造なので立ち上がるときには解除レバーを引かなくても立ち上がれるようになっている。そのため、椅子などから立ち上がるときには、脇あて3を脇にあて、立ち上がり用のグリップ4をつかみ立ち上がる。このとき立ち上がる途中で、後ろに倒れそうになっても逆回転防止の機構19が働いて倒れる事がない。
本発明の全体図の正面図である。 本発明の全体図の側面図である。 可折軸部の正面図の断面図である。 可折軸部の側面図の断面図である。 可折軸部の拡大図である。 解除レバーを解除した状態の図である。 高さ調整部の拡大図である。
符号の説明
1 歩行時
2 腰掛時
3 脇あて
4 立ち上がり用のグリップ
5 歩行用のグリップ
6 カバー
7 立ち上がり時ストッパー
8 回動軸
9 可折部
10 杖部
11 歯車
12 歯車止め
13 歯車止めの回転軸
14 解除レバー
15 引きバネ
16 固定ビス
17 高さ調節穴
18 足部
19 逆回転防止の機構

Claims (5)

  1. 杖の途中で可折部が可折可能な杖において、回動軸に一方向には回動可能で、逆方向への回動を防止する逆回転防止の機構を取り付けた可折杖。
  2. 請求項1において、解除レバーをもうけることにより、逆方向への回動を防止していたロックを解除することで回動可能にする可折杖。
  3. 請求項1又は2において、可折部が所定の位置以上に可折しないようにストッパーを取り付けた可折杖。
  4. 請求項1から3のいずれかに用いる逆回転防止の機構には、ラチェット機構、液圧式アクチュエーター又は電磁クラッチを含む可折杖。
  5. 請求項1から4の可折杖に高さ調節の機構を取り付け、杖の高さを自由に調整できることを特徴とする可折杖。
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