JP2005270509A - 注射練習具 - Google Patents
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Abstract
【課題】注射練習具において、皮内注射時に注射液の吸収や漏出が生じないようにすること
【解決手段】シリコーンゲルからなるパッドの少なくとも一方の表面に厚さ1mm以下のゴムシートを接着させる
【図面】 図1
【解決手段】シリコーンゲルからなるパッドの少なくとも一方の表面に厚さ1mm以下のゴムシートを接着させる
【図面】 図1
Description
本発明は、注射練習具に関するものであり、主として皮内注射の練習に使用される。
注射練習具としては、特許文献1に開示されたものが公知となっている。
この練習具は、ケーシングをその上壁に開口窓を設け下壁を注射部位に沿う湾曲形状となし、ケーシング内に人の皮下層を模したスポンジ体の表面にアクリル系の皮膜を溶剤接着させた弾力部材を収納させたもので、ケーシングを人体の注射予定部位に乗せるなどした後、弾力部材をつまみ上げ、注射針を抵抗感を与えながら刺して注射の練習を行うようにしたものである。
しかしながら、この練習具は、皮下注射の練習には使用できるものの、ツベルクリン反応、アレルゲンの検出、薬物反応、免疫反応などを見るための皮内注射の練習用には使用することができない。なぜならば、注射された液体はスポンジに吸収されてしまうから、皮内注射特有の注射液による皮膚膨出の形成が不可能となるからである。
この練習具は、ケーシングをその上壁に開口窓を設け下壁を注射部位に沿う湾曲形状となし、ケーシング内に人の皮下層を模したスポンジ体の表面にアクリル系の皮膜を溶剤接着させた弾力部材を収納させたもので、ケーシングを人体の注射予定部位に乗せるなどした後、弾力部材をつまみ上げ、注射針を抵抗感を与えながら刺して注射の練習を行うようにしたものである。
しかしながら、この練習具は、皮下注射の練習には使用できるものの、ツベルクリン反応、アレルゲンの検出、薬物反応、免疫反応などを見るための皮内注射の練習用には使用することができない。なぜならば、注射された液体はスポンジに吸収されてしまうから、皮内注射特有の注射液による皮膚膨出の形成が不可能となるからである。
また、注射液を吸収させない練習具としてシリコーンゲルからなる練習パッドが市販さているが、このパッドは皮内注射用の練習具である。
このパッドを使用して表面近くに注射を行うと、注射液の液圧によってゲル表面が破裂する不都合がある。表面側のやや深い部位で注射をすると破裂を免れる場合があるものの、ゲルに十分な弾力性がないために注射針を抜いても針穴が完全に封止されず、その瞬間に注射液の内圧によって注射液が逆流し噴出してしまう不都合があった。
特許第2991982号公報
このパッドを使用して表面近くに注射を行うと、注射液の液圧によってゲル表面が破裂する不都合がある。表面側のやや深い部位で注射をすると破裂を免れる場合があるものの、ゲルに十分な弾力性がないために注射針を抜いても針穴が完全に封止されず、その瞬間に注射液の内圧によって注射液が逆流し噴出してしまう不都合があった。
本発明は、注射練習具において、皮内注射時に注射液の吸収や漏出が生じないようにすることを課題としたものである。
この技術的課題を解決するため技術的手段は、シリコーンゲルからなるパッドの少なくとも一方の表面に厚さ1mm以下のゴムシートを接着させたこと、である。
シリコーンゲルは注射液を吸収してしまうことがない。ゲルはその材質に脆さがあるが表面にゴムシートが接着されて補強されているから、パッドの表面近くに施した注射の注射液に内圧がかかっても、ゴムシートによってパッドの破裂を阻止することができる。
その状態で注射針を抜いても、針穴はシートのゴム弾性によってが直ちに閉じられるから、、注射液が漏出したり噴出したりすることがない。
その状態で注射針を抜いても、針穴はシートのゴム弾性によってが直ちに閉じられるから、、注射液が漏出したり噴出したりすることがない。
ゴムシートは1mm 以下の厚さになっているから、人体の表皮に近似した感触を得ることができ、注射針の刺入時にわずかな抵抗を与えることになる。
人間の皮膚は、たとえば前腕屈側では表皮の厚さが0.1〜0.3mm、表皮と真皮とをあわせても1.4mm程度の厚さである。皮内注射は、針先の穴(たとえば26ゲージのもので外径は0.47mm)が完全に皮膚に入るように平行に刺し、0.5〜1.0mm程度挿入してから注射液を注入するのが通例である。したがって、1mmより厚くなると皮内注射の練習は困難となる。
パッドとゴムシートとが接着させられている結果、注射液の内圧が大きくなってもパッドとゴムシートとが剥離することはない。
人間の皮膚は、たとえば前腕屈側では表皮の厚さが0.1〜0.3mm、表皮と真皮とをあわせても1.4mm程度の厚さである。皮内注射は、針先の穴(たとえば26ゲージのもので外径は0.47mm)が完全に皮膚に入るように平行に刺し、0.5〜1.0mm程度挿入してから注射液を注入するのが通例である。したがって、1mmより厚くなると皮内注射の練習は困難となる。
パッドとゴムシートとが接着させられている結果、注射液の内圧が大きくなってもパッドとゴムシートとが剥離することはない。
注射によってゲル内に滞留した注射液は、再度注射針を刺入して抜き取ることができるから、膨出部を容易に消滅させることができる。表面のゴムシートは長期にわたってその弾力を維持することができるから、パッドでの皮内注射の練習を何度でも繰り返し行うことができる。
皮内注射時に注射液の吸収や漏出が生じない結果、膨出部を注射液の量に対応した大きさに膨出させることができる利点がある。注入する液量を常時目で確認しながら注射を行えるから、実際の皮内注射と全く同一の感覚及び要領で練習を行うことができる。
このゴムシートは天然及び合成のいずれのゴムシートをも使用することができるが、肌触りなどの観点からはシリコーンゴム製のシートを使用することが望ましい。
パッドとゴムシートとを接着する接着剤は、硬化しても弾性を発揮できるものを使用する。たとえば付加タイプのシリコーン接着剤を好適に使用することができる。
パッドとゴムシートとを接着する接着剤は、硬化しても弾性を発揮できるものを使用する。たとえば付加タイプのシリコーン接着剤を好適に使用することができる。
本発明に係るパッドは、皮内注射だけではなく皮下注射を練習する場合にも活用することができる。
パッドの側面及び裏面は、ゲルを硬化させた状態のままにしておくことができる。しかし、裏面にもゴムシートを密着或いは接着させておくことによって、パッドの裏面側をも練習用に使用することができる。
ちなみに、ゴムシートを密着させただけではパッドとゴムシートとが剥離する可能性があるから皮内注射の練習には適さないが、皮下注射の練習には使用することができる。
パッドの裏面側もゴムシートと接着させておくと、両面を皮内注射の練習用として使用することができる。
パッドの側面及び裏面は、ゲルを硬化させた状態のままにしておくことができる。しかし、裏面にもゴムシートを密着或いは接着させておくことによって、パッドの裏面側をも練習用に使用することができる。
ちなみに、ゴムシートを密着させただけではパッドとゴムシートとが剥離する可能性があるから皮内注射の練習には適さないが、皮下注射の練習には使用することができる。
パッドの裏面側もゴムシートと接着させておくと、両面を皮内注射の練習用として使用することができる。
本発明に係るパッドを前腕模型の屈側に設けた収納部に装填することによって、前腕部に皮内注射行うのと全く同じ感覚でより実践的名注射の練習を行うことができる。この前腕模型は、少なくとも大きさ、外観、弾力などを人体の前腕に近似させておくことが望ましい。
この練習具では、パッドを交換するだけで半永久的に使用できる利点がある。
この練習具では、パッドを交換するだけで半永久的に使用できる利点がある。
また、皮下組織部位をシリコーンゲルで形成した前腕模型を形成し、その表面に軟質ゴムシートを接着させると、前腕全体を皮内注射及び皮下注射の練習対象とすることができる。
この発明では、注射を行う部位をも選択できる利点があり、より実践に近い練習を行うことができる。
この発明では、注射を行う部位をも選択できる利点があり、より実践に近い練習を行うことができる。
図1は、本発明に係る円柱形の注射練習パッド1の中央断面図を示したものである。
パッド本体2は、付加タイプのシリコーンゲルで成形してあって、直径60mm、高さ15mmの大きさのものであり、側壁3はゲルが硬化した状態となっている。
パッド本体2の表面には、付加タイプのシリコーン接着剤5によって、厚さ0.8mmのシリコーン製のゴムシート6を接着させてあり、裏面には接着剤を使用せずに同様のゴムシート7を密着させている。ゴムシート6、7側から指で押圧すると、成人男性の前腕屈側の弾力と感触が得られるようにしている。
パッド本体2は、付加タイプのシリコーンゲルで成形してあって、直径60mm、高さ15mmの大きさのものであり、側壁3はゲルが硬化した状態となっている。
パッド本体2の表面には、付加タイプのシリコーン接着剤5によって、厚さ0.8mmのシリコーン製のゴムシート6を接着させてあり、裏面には接着剤を使用せずに同様のゴムシート7を密着させている。ゴムシート6、7側から指で押圧すると、成人男性の前腕屈側の弾力と感触が得られるようにしている。
図2は、前腕の模型11の斜視図である。
模型本体12は裏面には、台座13に直立させた支柱14の上部に挿入するための凹部(図示せず)が設けてあって、挿入させた状態では模型12が台座13から浮いた状態で水平に支えられるようにしている。
また、模型本体12の上面(屈側)には、前記パッド1を装填するための収納部15を形成している。この収納部15の深さはパッド1の高さに一致させてあって、パッド1を収納した状態で模型本体12の表面とゴムシート6とが略面一となるようにしている。
模型本体12は裏面には、台座13に直立させた支柱14の上部に挿入するための凹部(図示せず)が設けてあって、挿入させた状態では模型12が台座13から浮いた状態で水平に支えられるようにしている。
また、模型本体12の上面(屈側)には、前記パッド1を装填するための収納部15を形成している。この収納部15の深さはパッド1の高さに一致させてあって、パッド1を収納した状態で模型本体12の表面とゴムシート6とが略面一となるようにしている。
この模型11を使用して皮内注射の練習を行う場合には、宙に浮いている模型に対して一方の手を下側から添えて他方の手に持った注射器で注射することによって、あたかも人体に皮内注射を実施するのと全く同じ状況で練習を行うことができる。
なお、請求項4に係る発明については、模型を片手でもって自由な姿勢で注射を行うことができる。
なお、請求項4に係る発明については、模型を片手でもって自由な姿勢で注射を行うことができる。
1練習パッド、 2パッド本体、 5接着剤、 6、7シリコーンゴムシート、 11前腕屈側の模型、 12模型本体、 13台座、 14支柱、 15パッド収納部
Claims (4)
- シリコーンゲルからなるパッドの少なくとも一方の表面に厚さ1mm以下の軟質ゴムシートを接着させた注射練習具。
- ゴムシートがシリコーンゴムからなるシートである請求項1に記載の注射練習具。
- 請求項1又は2に記載のパッドとこのパッドを装填する収納部を屈側に設けた前腕模型とからなる注射練習具。
- 皮下組織部位をシリコーンゲルで形成した前腕模型の表面に軟質ゴムシートを接着させた注射練習具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004091241A JP2005270509A (ja) | 2004-03-26 | 2004-03-26 | 注射練習具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004091241A JP2005270509A (ja) | 2004-03-26 | 2004-03-26 | 注射練習具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005270509A true JP2005270509A (ja) | 2005-10-06 |
Family
ID=35170775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004091241A Pending JP2005270509A (ja) | 2004-03-26 | 2004-03-26 | 注射練習具 |
Country Status (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012008227A (ja) * | 2010-06-22 | 2012-01-12 | Morita Mfg Co Ltd | スキン部材 |
JP5870349B1 (ja) * | 2015-03-28 | 2016-02-24 | 株式会社ナースあい | 注射トレーニング器具 |
GB2529413A (en) * | 2014-08-18 | 2016-02-24 | Barbara Graham | Multi Layered Tattoo Practice Pad |
JP7049015B1 (ja) | 2021-06-10 | 2022-04-06 | イービーエム株式会社 | 注射訓練用模擬人体モデル |
-
2004
- 2004-03-26 JP JP2004091241A patent/JP2005270509A/ja active Pending
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JP7049015B1 (ja) | 2021-06-10 | 2022-04-06 | イービーエム株式会社 | 注射訓練用模擬人体モデル |
WO2022260055A1 (ja) * | 2021-06-10 | 2022-12-15 | イービーエム株式会社 | 注射訓練用模擬人体モデル |
JP2022189663A (ja) * | 2021-06-10 | 2022-12-22 | イービーエム株式会社 | 注射訓練用模擬人体モデル |
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