JP2006317635A - 血管注射シミュレータ - Google Patents
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Abstract
【課題】臨場感があり、実技に適して練習効果の高いディスポーザル型の血管注射シミュレータを提供する。
【解決手段】針の貫通を阻止する矩形の保護板を備え、腕等被注射モデルに密着可能のベースと、肉厚部分を模擬する吸水性のあるスポンジ材で構成される肉厚部と、その上に任意に剥離可能な形で貼付される人工皮膚とを有し、肉厚部と人口皮膚との間に注射種別に応じて選択された人工血管を挟み込んで臨場感溢れる血管注射の練習を格安で実技できるようにした血液注射シミュレータ。
【選択図】 図1
【解決手段】針の貫通を阻止する矩形の保護板を備え、腕等被注射モデルに密着可能のベースと、肉厚部分を模擬する吸水性のあるスポンジ材で構成される肉厚部と、その上に任意に剥離可能な形で貼付される人工皮膚とを有し、肉厚部と人口皮膚との間に注射種別に応じて選択された人工血管を挟み込んで臨場感溢れる血管注射の練習を格安で実技できるようにした血液注射シミュレータ。
【選択図】 図1
Description
本発明は、採血、静脈注射、点滴等の血管注射を練習するための血管注射シミュレータに関し、簡易構成にして実際をよく模擬でき、特に安価に製造し得て、ディスポーザル性能を向上させた血管注射シミュレータに関する。
保健師助産師看護師法における看護師の注射実施に関する法的解釈が変わったことから、看護基礎教育や卒後教育の現場で注射技術に対する教育或いは再教育の重要性が問われている。教育の現場では、倫理的配慮から学生同士での注射実施は難しく、また臨地実習においても無資格者である学生が患者を対象として実施することはできない状況にある。新卒者を教育する臨床現場でも、リスクマネージメントの観点から、患者に実施する前に院内で演習を実施しているのが現状である。これらのことから、注射シミュレータの需要は教育現場及び臨床の双方で拡大している。
従来の注射シミュレータの一例としては、実開平2−53067号公報(血管注射練習器)の例がある。これは、血管注射を練習するための器具であって、血管を模擬する弾性チューブを埋設した模倣上腕体と、刺入された注射針を感知する針先感知機構を有し、針の刺入程度を教育するようにしたものである。チューブ内の開口空間に投光素子と受光素子を対向配置し、針の位置を感知する等の手段が開示されている。しかし、針は検知できるが、実際血液の出入りの有る人体に対する注射練習となり得ず、臨場感に乏しいという問題点があった。また、上腕体及び感知機構のシステム構成は豪華であって相当高価であり、誰でも容易に練習できるというものではなかった。
また、従来の注射シミュレータの例としては、実開平5−27776号公報(装着型注射採血手技練習模型)の例がある。これは、人体の皮膚を模擬した軟質の薄皮状部材と、該薄皮状部材の一方の面に配設された皮下組織もしくは筋肉組織を模擬した軟質の肉厚部材と、その下部の保護部材からなり、前期肉厚部材中に血管を模擬した部位(チューブ)を備えており、これを人体または人体模型(マネキン)に固定するための取付け部(バンド)が備えられている。従って、前記チューブに血液を模擬する赤インク液等を入れておき、採血したり、静脈注射したり、或いは点滴したりすることが可能であることが示されている。
しかしながら、実開平5−27776号公報に示される練習模型は、血管模型(チューブ)が肉厚部材中に埋設してあるため、針を1回刺入すると、血液を模擬する赤インク液が漏れ、これにより肉厚部が真赤に染まり、2回の練習ができないという問題点があった。しかも練習する者は素人であるので刺入ミスをし、うまく針を留置できないまま液漏れを起してしまい、都度模型本体を廃棄せざるを得ないという問題点があった。色々な形のものがあるが、本体部分の価格は少なくとも数千円(例えば5000円)という価格で販売されており、とても無駄が大きく練習に集中できないという問題点があった。人工血液にしても作製が大変で、システム組立てが大変であった。加えて、採血と静脈注射と点滴とで設備上色々と工夫しなければならず多くの手間を必要とした。例えば、採血、静脈注射、静脈点滴のいずれにあっても、人工血液を模擬のためには点滴スタンドの他相応の器材を準備しなければならず、後始末も大変であった。さらに、1度針を刺入すると、又は誤ってチューブを貫通すると液が漏れるが、そのときの誤り具合いをよく観察することができず、高価な割には十分な練習ができないという大きな問題点があった。
このように、従来の血管注射シミュレータは、臨場感に乏しく、一連の手技を学習するには不向きであるだけでなく、その大きさは、手狭な医療、教育の場では複数を保管するのが難しいほどの体積でもある。そして何よりも高価にすぎる。
実開平2−53067号公報、第1頁、図1
実開平5−27776号公報、第1頁、図5
本発明は、採血、静脈注射、静脈点滴から成る血管注射の夫々を臨場感よろしく模擬できるようにすることを目的とする。また、ディスポーザルの概念の下、夫々の部品をディスポーザル可能のように簡素化すると共に、ディスポーザルでありながら本体部分については繰り返し利用可能とし、1回の練習単価を格別低下させることを目的とする。さらに、ディスポーザルであることも含めて、練習の準備及び始末を容易化することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の血管注射シミュレータは、針の貫通を阻止する保護板を備えたベースと、前記保護板上でその外表面が略舟底形となるよう形成された吸水性のある素材で作った肉厚部と、前記肉厚部の上面に別個準備した人工血管を配置した上でその上から覆う人工皮膚とを有し、前記人工皮膚はその1部又は全体を前記スポンジ材に対し装脱自在の形で剥離可能に構成したことを特徴とする。
保護板は、誤刺による針の貫通を阻止するためのもので、平板状でよく、又は腕の形状に合わせて緩い曲面で形成しても良い。厚みは極力薄く0.3〜1mm程度に作る。面積は誤刺の範囲を考慮して十分広くする。具体的には4〜8cm角、より好ましくは人工血管配置の線分に対し、その左右に1.5〜2cmを取る。長さは5〜7cm程度で十分である。材料としては、針を貫通させることのない硬質樹脂や金属板、或いは可撓性のある樹脂等を用いることができる。ベースの裏面には、腕やマネキン等の被注射モデルに固定するため、バンドや面ファスナーを設けることも可能であるが、ディスポーザル性能向上のためには粘着面を応用したものの方が好ましい。ベース裏面を粘着面とすることにより、被注射モデルにベースを貼り付けて練習することができる。
吸水性のある素材としては、例えば連続発砲のスポンジ材を用いることができる。肉厚部の形状は人体の肉質部分を模擬するに十分なだけの厚みとし、極力薄く、余計な端部の肉質部を落とした形で縦方向から見て断面舟底形に形成する。最大厚み部分の厚み寸法は5mm程度で十分である。臨場感を悪化させないためには3〜8mm程度に押える。
肉厚部の上面には、人工血管を配置するため、縦方向に1又は複数の血管配置用のマークを付ける。マークは直線状であっても曲線状であっても良い。マークの具体例としては半径2〜5mmの浅溝の例がある。溝の間隔は任意であるが、10〜20mm程度で良い。溝数も任意だが、余り多数とすると幅が大となるので2〜3本、せいぜい4本位までとする。これにより、1つの本体部分に対し複数の人工血管を配置できるので、続けて複数回の注射練習が可能となる。複数のマークの内夫々の溝径を変えることにより、血管大小の種類を選択させることもできる。
前記人工皮膚は、表皮内面に薄くゲル材等を貼付して成る。表皮は生体に近い色及び感触を有するフィルムで構成することができる。針を抜いても跡が残らないゴム質のフィルムとすることもできる。ゲル材は人体皮膚を模擬すべく薄く2〜3mm程度に仕上げる。ゲル材はその上面を表皮に固定して、その反対面は前記肉厚部に対して弱粘着性を持たせて固定できるようにする。ゲル材は表皮の表面面積よりも小さく形成し、表皮の残り面積には粘着面を形成して、これを前記ベースの外周部に対して粘着固定できるようにする。即ち、表皮の一端にツマミ部分を設けて、これを引き上げれば、ゲル材を備えた表皮をツマミを設けた一方から剥離することができる。従って、前記肉厚部のマーク位置に人工血管を配置し、又はこれを注射の種別に応じて取り換える度に剥離することができ、或いは注射中の状況(特に誤刺入の状況)を剥離によって確認することができる。誤刺により血液模擬材である赤インク液を漏らしてしまったような場合には拭き取り処理すること等も可能である。
人工血管は1回毎のディスポーザル品とする。1度針を刺入すると、人工血液を漏らしてしまうからである。このため、人工血管としては10〜30cm位に定寸切断した短いチューブを用い、これに注射種別に応じた調整池を取付けた形とする。
チューブとしては柔軟で薄いビニールホースやゴムホースを用いることができる。太さは細い血管や太い血管を模擬し、直径2〜5mm程度のものを用いる。柔軟なゴム材を用いること等により、駆血帯を用いて怒張(うっ血)まで模擬できる。
調整池は、採血、静脈注射、点滴で異なる。採血の場合、シリンジ1本分の血液模擬液を供給できるよう、チューブの一端に10〜20ccのスポイド状の液溜りを設けておく。風船体等により血圧を与えるようにすることも可能である。静脈注射の場合、前記液溜りを空にしておけば良い。即ち、10〜20cc封入可能の袋体の中に注射液を送り込むようにする。点滴の場合、排液用のビニルパウチ等排液袋を用いる。容量的には50〜100cc程度で十分である。血圧を考慮したい場合、排液袋を人体模擬の腕ポケット辺りに吊下げておけば良い。別途背の低いスタンドを準備し、これに排液袋を吊り下げておくようにしても良い。点滴後を模擬するためには元々スタンドが必要であるので、そのスタンドの下方に吊下げることでも対応できる。これら調整池には、必要に応じ逆止弁を設け、血液の実際の流れをうまく模擬できるようにすることができる。
人工血管は、針の刺入によって1回限りの使用になるが、廃棄部分は短いチューブのみ、又はチューブと調整池のみであるのでコスト的には問題とならない。
以上の通り、本発明の血管注射シミュレータによれば、人工皮膚を剥離可能に構成したので、ディスポーザル部品としての人工血管の取付け及び交換を容易にでき、採血、静脈注射、静脈点滴の練習を容易、安価に実施できる。設備が最小部品で構成でき、手技の障害になるものがない。使用後の片付けも容易でメンテナンスも不要である。
ベース及び肉厚部並びに人工皮膚から成る本体部分を注射モデルに固定可能とするので、それ自体ディスポーザルも可能であり、何よりもコンパクトで臨場感を阻害せず、実際に即した血管注射の練習ができる。
本体部分を注射モデルに粘着固定する場合には、注射モデルのどの部位にも適用可能であり、本体部分を任意の部位に密着させることができ、実施者および被実施者共に臨場感ある体験ができる。
小さな本体部分に人工血管を装着するのみで準備完了であり、練習後ディスポーザル部分を廃棄するのみであるので、準備、始末が容易である。ディスポーザルと称するも本体部分は少なくとも10回程度は注射練習できるので、経済的で1回当りのコストは格安で済む。
人工皮膚は、肉厚部に対して剥離可能であるので、血管内に針をうまく留置できなかった場合のような誤刺の状態を人工皮膚部分の剥離によって目視確認でき練習効果を一層高めることができる。
人工血管は細くて柔らかいチューブの一端に注射種別に応じた調整池を接合しただけの構成であるので、ディスポーザル部品単価は格安である。また、調整池は、採血、静脈注射、静脈点滴によって適切な部品構成をすることができるので、臨場感溢れる血管注射の練習ができる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る血管注射シミュレータの本体部分を示す平面図、図2は、図1のF2−F2線に沿った断面図、図3は、人工血管の構成例を示す説明図である。被注射モデル、即ち本発明の本体部分を取付ける部分としては練習生同士の腕とする例で示すが、人の腕でなくとも人形の腕、足、あるいはそれに準じた場所であればどこでも良い。
図1及び図2に示すように、本発明の血管注射シミュレータの本体部分1は、注射対象となる腕2の甲部に密着されるベース3と、肉厚部を模擬する吸水性のあるスポンジ材4と、表皮5の裏面に薄いゲル材6を備えた人工皮膚7から成る。
前記ベース3は、図示しない針の貫通を阻止できる保護板8の裏面に布材9を貼り付けて成り、布材9の両端部は先細に形成して、その裏面を粘着面10としている。商品としての本体部分1の粘着面10には剥離紙(図示せず)を貼ってある。
保護板8としては、針を貫通しない材料なら何でもよいが、本例ではある程度の弾力性を持ったプラスチック、例えば厚み1mmのポリエチレン板であるとする。保護材8は、図2に示すように、自然状態である程度円弧状に反らせておいてもよいが、平板状であっても構わない。また、布材9は保護板8に関連させて設計されるものであり、保護板8を円弧状に広く取るような場合には省略することもできる。袋状として、これに保護板8を挿入すること等もできる。
前記スポンジ材4は、人の肉厚部を模擬するものであるので、適度の弾性率で、吸水性のあるもので構成する。スポンジ材4の上面には人工血管を配置するためのマークとして縦方向に2本の溝11、12を切っている。溝11、12の寸法は、配置する人工血管の寸法より僅か小さ目のものとし、太い血管及び細い血管2種とする場合には夫々の人工血管の太さに応じて2種の溝とする。本例では、溝11、12の深さは夫々3mm、1mmであるとする。ゲル材6にも溝を設けたように示しているが、これは柔軟で人工血管を食い込ませて配送できるので、溝を付ける必要はない。人工血管を実際配置しなくとも、予備溝として多数の溝を切っておくのも構わない。スポンジ材4の大きさは、面積にあっては前記保護板8と略同じとしている。厚さは極力薄く頂部を盛り上げて舟底形を形成し、その最大厚みを3.5mmとしている。これにより、腕2に密着させた状態でぶ厚くし臨場感を失わせてしまうことがない。
人工皮膚7は、前記スポンジ材4と略同形で薄いゲル材6を備えており、全体形状はベース3、即ち前記布材9の寸法と略同一としている。また、前記布材9の一端(図において右側)とは固定的に接着し、他端(図において左側)にはツマミ部13を設けて、その裏面及び前記ゲル材6の周りを粘着面14としている。従って、ツマミ部13を引き上げることにより、人工皮膚7をスポンジ材4に対し片側から剥離してゆくことができ、これにより、人工血管15を溝11、12に取り付けることができる。
溝11、12に人工血管15を取付けてから再度人工皮膚7を元に戻すことにより、溝11、12内に人工血管15を挟み込んだ状態で人工皮膚を閉じることができる。これらの状態をうまく整合するために、ゲル材6の裏面は弱粘着性を持たせておくことが好ましい。ゲル材6の周りを軽く手で押えることにより、粘着面14を粘着させることができる。このように、ツマミ部13を操作して人工皮膚7を閉じ又は開くことができるが、この人工皮膚7は人工血管15の取付け又は交換のみならず、針を刺入後、その状態を観察するために開くこともできる。
図3に、人工血管15の具体例を示した。(a)図の人工血管15−1は採血用のものの一例である。(b)図の人工血管15−2は静脈注射用のものの一例である。(c)図の人工血管15−3は静脈点滴用のものの一例である。
図3(a)に示す人工血管15−1は、直径2〜5mmのシリコン或いはビニル或いはゴム製のチューブ16の一端を閉じ、他端に調整池としての柔軟容器17を接続し、チューブ16及び容器17の内部に血液を模擬する赤インク液を充填したものである。容器17を対象腕2(図1、図2参照)に固定するため、容器17の裏面を粘着面とするのも好ましい。赤インク液の量は10〜20cc位でよい。容器17は、蛇腹状に形成したり又はゴム風船等で構成し、液を未充填の場合にはしぼみ、チューブに血圧レベルの圧力を加圧できるようにすることも可能である。より柔軟な袋で構成して、吸引力に応じてしぼむだけの形でもよい。従って、チューブ16に針を刺入し吸引することにより、容器17内の赤インク液をシリンジ内に吸引することができる。
図3(b)に示す人工血管15−2は、(a)図に示したと同様のチューブ16の一端に、(a)図に示したと同様の柔軟容器18を接続したものである。ただし、容器18内は空とし、赤インク液はチューブ16内のみに充填している。また、容器18のチューブ接続口には軽い力で作動する逆止弁19を設け、チューブ16内に常時赤インクを保留できるようにしている。逆止弁19はバネで軽く押えた玉状弁の例で示すが、プラスチック片等で構成することができる。逆止弁19は必須品ではないが、これを設けることにより、チューブ内に安定して赤インク液を保留できる。また、注射液注入のとき所要の背圧をかけることができる。赤インク液を保留しない場合には、血管であることを示すため、チューブ16の色を赤く染めておくのが好ましい。以上の構成により人工血管15−2では、針を刺入しシリンジから注射液を送ることにより、逆止弁19を開いて空の容器18内に注射液を送ることができる。
図3(c)に示す人工血管15−3は、(a)(b)図に示したと同様のチューブ16に30〜50cmの中間ビニルホース20を介してビニールパウチ等、200〜300cc位の空の容器20を接続したものである。これにも逆止弁19を設けているが、省略することもできる。チューブ16内に最初に赤インク液を充填しない場合には、チューブ16の色を赤く染めておくのが好ましい点は(b)図のものの場合と同様である。容器20は可能な限り薄くし、大きな背圧が加わらないようにすることが望ましい。以上の構成により、チューブ16に針を留置し、点滴液を供給することにより、中間ホース20を介して空の容器21内に点滴液を供給することができる。適度の背圧を与えるためには、容器高さを針の位置より高くしておけばよい。このため、容器20の上方に係止部品21を設け、これをスタンドの下の方や胸ポケットの辺りに引掛けられるようにしている。
図4は、本発明の血管注射シミュレータを用いて採血又は静脈注射の練習をしている状況を示す説明図である。血管注射シミュレータは、図1及び図2に示した本体部分1と、血管注射の種別に応じて図3より選ばれた人工血管15(例えば採血用人工血管15−1)とから成る。初期においては、本体部分1は人工血管15を備えておらず、図1及び図2に示したように人工皮膚7をベース3に対して閉じている。また、ベース3の裏面の粘着面10には図示しない剥離紙が備えられている。本体部分1及び人工血管15を手元に置き、これから血管注射の練習を行うものとする。
注射対象としての腕としては相互に練習を観察できるため実習生同士の腕を用いるのが好ましいが、人形の腕を用いることもできる。本例ではより完全な臨場感を出すため実習生同士の腕を被注射モデルとする例で示す。これにより、装着者も実施状況を観察できて練習効果を上げることができる。十分な広さの保護板8を用いているので安全である。
まず、実施者は本体部分1の剥離紙を取り除く。装着者は服23の裾を肩24まで巻き上げ、注射して貰う体勢を整える。テーブル25上に肘枕26を置き、その上に腕2を載せる。採血の場合はアームダウン姿勢とするため背の高い肘枕を使うことが推奨されているが、これらは教育者の指示に従う。
実施者は本体部分1を下腕の注射部位に巻き、粘着面10を軽く押えて固定する。これにより、本体部分1を下腕に密着させることができる。次に、ツマミ14を持ち上げ人工皮膚7を開き、溝11、12に人工血管15−1を1又は2本取付ける。同一径の人工血管15−1を取付けることも可能であり、又は異径の人工血管15−1を取付けることもできる。いずれを用いるかは熟練度や練習内容に応じる。ここでは同径の人工血管15−1を取付けたものとする。溝11、12に人工血管15−1を取付けた後、人口皮膚7を元に戻し軽く押えて蓋をする。これにより、半透明の人工皮膚7を介して人工血管15が軽く浮いて見える。人工血管15−1の余剰部分はそのまま放置しても良いがチューブ16は細く不安定であるので、好ましくは図4に示す如く布状テープ27を用いて上から押え込む。これにより、容器17を上腕部分に固定することができる。容器17を両面テープを用いて固定するのも構わない。
実施者は、駆血帯28の練習をすることもできる。本例のチューブ16には赤インク液が充填されているので、駆血帯の実施によってチューブ16が絞られ、チューブ16を少し膨らませることもできるので臨場感がある。駆血帯28を適用すると、チューブ16が膨らむよう故意に設計することもできる。
実施者が人工皮膚7の上から針を刺入すると、チューブ15−1には圧力液が入っているので上手に刺入するとシリンジに赤インク液が少し逆流して入ってくる。正に臨場感十分である。失敗の場合には人工皮膚7をめくり上げ、針の行方を細かく観察することができる。赤インク液の漏れによって細かな刺入ミスまでよく解る。
実施者は、うまく針を刺入できたら採血することができる。即ち、駆血帯26を外し、吸引操作する。血液を模擬する赤インク液を容器17からシリンジへ吸引することができる。吸引終了すると、針を抜き、アルコールを浸み込ませたガーゼを当てて小さな絆創膏を張り、終了する。このとき、容器17に大きな負圧が働くと、チューブ16内に空気を吸入するが、柔軟容器としておけば大きな負圧は生じず、そのままの状態を保つことができる。
次の実施者に他の人工血管15−1に対して採血練習することができる。人工血管15−1を取り換えて10人位続けて練習できる。この間のディスポーザル品は人工血管15−1のみである。人工皮膚7の表皮5として針の痕跡が残らないものを使用すれば、同様臨場感をもって更に多数の実施者に実施させることができる。
静脈注射についても同様に実施できる。静脈注射の場合は、人工血管15として図3の(b)図に示したものを用いる。図2の(b)図に示す人工血管15−2は、容器18が空になっている。従って、駆血帯28を外した後にシリンジから注射液を注入することにより、空の容器18内に注射液を注入することができる。これらの状況を目視でよく確認させるためには、容器18を透明ないし半透明材料で作り、注射液の注入具合が見えるようにしておくのが良い。必ずしも注射液に色を付けておく必要性はない。それが水であっても容器17に水が注入されたことは目視可能だからである。また、採血と異なり、誤って液を人工血管15−2から外してスポンジ材4へ注入してしまうことがあるが、この場合にはスポンジ材4を湿らせることになる。この場合、ティッシュで拭き取り再実施できるが、人工血管15−2は廃棄せざるを得ない。これら誤刺の細かな観察をするためには注射液に薄い色の液、例えば薄い青色を付けておく等とするのがより好ましい。1回の練習に対して1本の人口血管15−2が必要であるが本体部分1は繰り返し利用が可能である。装着者を変えて順次練習することも可能である。練習終了後は、テープ27を剥し、本体部分1のベース3を腕2から剥し、可燃ゴミとして廃棄処理すれば良い。これで全て終了である。後始末がとても簡単である。
図5は、本発明の血管注射シミュレータを用いて静脈点滴の練習をしている状況を示す説明図である。人工血管15としては、図2(c)に示した人工血管15−3を用いた例で示す。図4で示した例と異なるのは、図4の布状テープ27を本体部分1と一体的に接合できる接合部29を備えた布状テープ30とした点と、排液用袋20P−1を胸ポケット31に引掛けるようにした点である。排液用袋20P−1は薄くてしぼんだ袋であるとする。同一参照符号を付けて示す部材は同一機能を果すので、その詳細な説明は省略する。
まず、本体部分1を下腕に密着させて固定し、図3に示した人工血管15−3を取付ける。図示のように、2本取付けて、内1本はビニルパウチ20P−1を外したものとしてもよい。その後人口皮膚7を閉じ、注射する。このとき、本例は静脈点滴の練習であるので、点滴に必要なスタンド32、点滴ボトル33、アジャスト34、留置針35を準備する。
駆血帯28を施してから針の刺入、留置を行う。適宜人工皮膚7をめくり、針の刺入状況を観察できる点は図4で説明したと同様である。うまく留置できたら、針35を紙テープ36で固定し、すぐに駆血帯28を外し、点滴液が排液パウチ20P−1方向へ流れるようにする。この場合の排液パウチ20Pは人の体(心臓)を模擬するものであるので、表面にハートマークを付けておく等とするのも好ましい。駆血帯28を外さないと点滴液が通過しない点は実際の場合と同じであり、臨場感のある練習ができる。一定時間、例えば3〜5分間ほど点滴液を流して練習を終了する。終了後は、人口血管15−3を外し、廃棄すればよい。ただし、針35を抜くと、チューブ16より排液ビニルパウチ20P−1内の液がこぼれ、回りを汚してしまう恐れがある。ここに、本例の排液ビニルパウチのホース接合口には逆止弁19を設けているので、多量の液がこぼれるような心配はない。別の排液ビニルパウチ20P−1を予備の人工血管15−2(図示の例では左側のもの)に接続すれば、続けて別の実施者が練習できる。多数の実施者の場合は、人工血管15−3を取り換えて2人ずつ順次複数回行うことができる。実施者1人につき、1本の人口血管15−3のみがディスポーザル対象となる。全ての練習が終了したら、本体部分1を剥してこれを廃棄処理する。
以上において、ディスポーザルの状況をまとめて示すと、例えば10人の実施者が練習した場合、10本の人工血管が廃棄され、1つの本体部分1が廃棄される。本体部分1の価格は従来品と比べて1/10程度、人工血管1本の価格はその1/10程度であるから、従来の練習コストに比べて10〜100分の1程度となる。しかも、本体部分1はシート式であって薄く、臨場感を持たせて仕上げられているので、実際模擬を臨場感溢れて実施させることができ、練習効果が高い。
図6は静脈点滴を行う場合の他の実施形態を示す説明図である。人工血管として、図3(c)に示したものに代えて、上方に空気流入可能な逆止弁19を設け、下方に排液用ビニルパウチ20P−2を取付けたものの例で示している。排液用ビニルパウチは腰の強い容器であるとする。布状テープ30は、一両端にのみ面ファスナーや粘着剤を取付けたものの例で示している。これらの例によれば、チューブ16に点滴用の留置針を刺入すると、テープ30上を駆血帯28で押えているので逆止弁19よりエアーが侵入できず、剛性のある排液用ビニルパウチ20P−2に点滴液が流れない。その後、駆血帯28を外すと、エアーが侵入し、点滴液が排液用ビニルパウチ20P−2内へ流れる。この作用を得るためには、チューブ16の直径を3〜5mmとするなど相応の設計が必要である。このように、人工血管15としては図3に示したものに限定されず、種々のものを採用できる。いずれの場合も、各注射内容に応じて混乱を生せず、臨場感あるものとすることが必要条件である。長いホースを切り飛ばしながら人工血管として利用することも可能である。
ベース3は、まず袋体を作り、袋体の裏面に粘着面を構成し、袋体の中に矩形の樹脂板又は金属板を挿入すること等でも構成できる。矩形の布状体の一面に金属板又は樹脂板を貼付すること等でも対応できる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施でき、各種態様で実施できる。
1 血管注射シミュレータの本体部分
2 注射対象となる腕(被注射モデル)
3 ベース
4 スポンジ材
5 表皮
6 ゲル材
7 人工皮膚
8 保護材
9 布材
10、14 粘着面
11、12 溝
13 ツマミ部
15、15−1、15−2、15−3 人工血管
16 チューブ
17、18、21 容器
19 逆止弁
20 中間ホース
20P−1、20P−2 排液用ビニルパウチ
22 係止部品
23 モデルの服
24 モデルの肩
25 テーブル
26 肘枕
27、30 布状テープ
28 駆血帯
29 布状テープの接合部
31 胸ポケット
32 スタンド
33 点滴ボトル
34 アジャスト
35 留置針
2 注射対象となる腕(被注射モデル)
3 ベース
4 スポンジ材
5 表皮
6 ゲル材
7 人工皮膚
8 保護材
9 布材
10、14 粘着面
11、12 溝
13 ツマミ部
15、15−1、15−2、15−3 人工血管
16 チューブ
17、18、21 容器
19 逆止弁
20 中間ホース
20P−1、20P−2 排液用ビニルパウチ
22 係止部品
23 モデルの服
24 モデルの肩
25 テーブル
26 肘枕
27、30 布状テープ
28 駆血帯
29 布状テープの接合部
31 胸ポケット
32 スタンド
33 点滴ボトル
34 アジャスト
35 留置針
Claims (5)
- 針の貫通を阻止する保護板を備えたベースと、前記保護板上でその外表面が略舟底形となるよう吸水性のある素材で作った肉厚部と、前記肉厚部の上面に別個準備した人工血管を配置した上でその上から覆う人工皮膚とを有し、
前記人工皮膚はその1部又は全体を前記肉厚部に対し剥離可能に構成したことを特徴とする血管注射シミュレータ。 - 前記人工皮膚は、表皮内面に薄いゲル材を貼付して成り、前記肉厚部に対しては弱粘着性を持たせたことを特徴とする血管注射シミュレータ。
- 前記肉厚部の上面には、前記人工血管を配置すべき位置に1又は複数の縦溝を形成したことを特徴とする血管注射シミュレータ。
- 前記ベースの裏面にはこれを被注射モデルに固定するための粘着面を形成したことを特徴とする血管注射シミュレータ。
- 前記人工血管は、定寸切断されたチューブと、その一端に接続される調整池から成り、この調整池を柔軟な袋状の容器で構成したことを特徴とする血管注射シミュレータ。
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