JP2005270238A - 枕およびその充填材 - Google Patents

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Abstract

【課題】
寝心地の良い形状および高さを維持可能な枕およびその充填材を提供する。
【解決手段】
枕10は、外袋11を第1〜第5の紐14A〜14Eにより内側から保形し、外袋11の内部空間の一部を仕切りシート13により4つの小空間aに区画する。各小空間aは、内部空間の他部bと連通している。このように、一部の充填材12は枕全体にわたる移動が可能でありながら、他の充填材12は小空間aという規制された領域に限る移動としたので、従来の外袋内に充填材入りの複数本の内袋を詰め込んだ枕に比べて、枕10を使用者の寝心地の良い形状や高さに維持し易い。しかも、充填材12は枕全体にわたって移動可能であるので、充填材12が外袋11の一箇所に止まり難く、充填材12に雑菌などが繁殖し難い。
【選択図】図1

Description

この発明は枕およびその充填材、詳しくは外袋の全体にわたって充填材を移動可能でありながら、高い保形性を有することで、常に寝心地の良い形状および高さに保持可能な枕と、枕の内部空間に収納される枕用の充填材に関する。
就寝時に頭を載せる従前の枕は、織布製の外袋に、綿花、スポンジまたは蕎麦ガラなどの充填材を詰め込んだ構造を有している。このように、外袋に充填材を詰めただけの枕では、充填材の移動の自由度が大き過ぎる。そのため、使用者が枕に頭を載せると、頭の重みで枕の中心部に詰められた充填材の一部が枕の外周部、殊に使用者の頭頂部を支える側の部分(以下、枕の頭頂支持側部)に押しやられ、枕が過剰に変形していた。その結果、枕内における充填材の配分比は、理想値の5(頭部分):4(頸椎部分):1(肩部分)
から逸脱する6:4:0となっていた。
そのため、就寝中、頭頂部は常に外方向から押され、起床時に頭頂部に対して圧迫感が残るとともに、頸椎に寝違いなどの障害が起き易かった。
これを解消する従来技術として、例えば特許文献1に記載された枕が知られている。
特許文献1の枕は、外観が略直方体の外袋内に、樹脂パイプ(充填材)がそれぞれ充填された複数本の内袋を詰め込んだ構造を有している。充填材としては所定長さの樹脂パイプが採用され、各内袋はそれぞれ棒形状の袋であった。
特開平8−71100号公報
このように、特許文献1の枕によれば、外袋の内部空間には、樹脂パイプ入りの内袋が複数本詰められていた。すなわち、枕の内部空間は、内袋という独立の密閉空間によって複数に分割されていた。これにより、枕の保形性は高いものの、充填材は外袋の全域にわたって移動することができなかった。その結果、充填材は内袋だけでの移動に限定され、硬い感じの枕となっていた。よって、就寝時に枕が頭や首に馴染み難く、これらの箇所に凝りが生じるおそれがあった。
そこで、この発明は、寝心地の良い形状および高さを維持することができる枕を提供することを目的としている。
この発明は、使用者の頭部を各小空間に充填された充填材によりしっかりと受けることができ、しかも保形用連結体に対して、仕切りシートの型崩れ防止機能と、法面部の型崩れ防止機能とを同時に付与することができる枕を提供することを目的としている。
この発明は、仕切りシートと外袋とを連結する保形用連結体が切れても、仕切りシートを外袋内で保持することができる枕を提供することを目的としている。
この発明は、高級感、清涼感などを同時に味わいながら寝ることができる枕を提供することを目的としている。
この発明は、芳香、防虫、抗菌、消炎、鎮痛およびかゆみ止めなどの機能を有する枕を提供することを目的としている。
この発明は、芳香、防虫、抗菌、消炎、鎮痛およびかゆみ止めなどの機能を有する枕用の充填材を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、布帛からなる外袋と、該外袋に充填される充填材と、前記外袋の内部空間の一部を、該内部空間の他部とそれぞれ連通させた状態で複数の小空間に画成する仕切りシートと、前記外袋の一面側と他面側およびまたは該外袋と仕切りシートとを連結することにより、前記外袋の形状を保持する湾曲自在な保形用連結体とを備えた枕である。
請求項1に記載の発明によれば、外袋が湾曲自在な保形用連結体により保形されているので、使用者が保形用連結体を異物として感じ難く、しかも枕を内側からしっかりと保形することができる。
また、全充填材のうち、各小空間に収納された充填材の移動は、対応した小空間内での移動に止まる。一方、内部空間の他部に収納された充填材は、この他部を流通路に利用し、各小空間を越えた移動が可能となる。そのため、例えば特定の充填材を、枕全体にわたって移動させることもできる。
このように、一部の充填材は枕全体にわたる移動が可能でありながら、他の充填材は小空間という規制された領域での移動に限るように構成したので、使用時、使用者が枕に頭を載せたとき、枕内における充填材の配分比は、理想値である略5(頭部分):4(頸椎部分):1(肩部分)を維持したままで、枕が頭、頸椎および肩などに馴染み易い。しかも、寝返りをうった場合でも、この理想の配分比は大きく変化することはない。その結果、従来の外袋内に充填材入りの複数本の内袋を詰め込んだ枕に比べて、枕を使用者の寝心地の良い形状や高さに維持し易い。
しかも、このように充填材を枕全体にわたって移動可能であることから、充填材が外袋の一箇所に止まり難く、充填材に雑菌などが繁殖し難い。
外袋用の布帛としては、例えば織布、不織布および編布を採用することができる。布帛は、各種の天然繊維製でもよいし、各種の合成繊維製でもよい。また、外袋は外布、中綿(またはスポンジ)および内布からなる3層構造物を縫着したキルティング加工が施された布帛を採用してもよい。キルティング加工品であれば、使用者の頭部などに対する外袋の接触感がソフトになる。外袋の大きさや形状は任意である。
外袋には、充填材の充填量を調整する充填口を設けてもよい。充填口には、例えば線状ファスナを設けてもよい。
充填材の素材としては、例えば蕎麦殼、各種の樹脂パイプ、楠チップ、檜チップ、セラミックスチップなどを採用することができる。充填材が、楠チップと蕎麦殼との混合物である場合、その混合比は3(楠チップ):7(蕎麦殼)〜4:6である。3:7未満では楠の芳香効果などが不十分で、4:6を超えると楠の香りが強すぎる。
仕切りシートの素材としては、例えば外袋と同じものを採用することができる。また、各種の合成樹脂シートを採用することができる。
小空間の形状は限定されない。例えば、円筒形の升形状、三角形以上の升形状などを採用することができる。小空間の大きさは限定されない。外袋の内部空間における小空間の形成位置は限定されない。例えば外袋の厚さ方向の一部分、具体的には外袋の下部、外袋の中央部または外袋の上部でもよい。小空間の形成数は複数であれば限定されない。
保形用連結体としては、ほとんど伸縮しない例えば帯部材、紐部材、線部材を採用することができる。帯部材としては、布帛または各種の合成樹脂シートなどを採用することができる。紐部材としては、例えば凧紐などを採用することができる。糸としては、例えば木綿糸、絹糸、各種の合成糸などを採用することができる。
1つの枕での保形用連結体の総使用本数は、例えば45本である。ただし、保形用連結体の枕の大きさにより、任意に変更させることができる。
保形用連結体により連結される外袋の一面側と他面側とは、例えば外袋のうちの対向する面側同士でもよいし、隣接する面側同士でもよい。また、その他の面同士でもよい。
保形用連結体により仕切りシートが連結される外袋の部分は任意である。
請求項2に記載の発明は、前記外袋のうち、使用者の頭頂部を支える側の端部は、外方に向かって略45°の角度で下方傾斜した法面部を有し、前記法面部と底面部とは、前記法面部に対して直交した保形用連結体により連結されている請求項1に記載の枕である。
請求項2に記載の発明によれば、使用時、使用者が枕に頭を載せると、頭の重みで枕の中心部に詰められた充填材の一部が枕の外周部、殊に使用者の頭頂部を支える側の部分に押しやられようとする。
しかしながら、外袋の使用者の頭頂部を支える側の端部には、傾斜角度略45°の法面部が存在する。そのため、この法面部が充填材の堰となり、外袋の内部において、頭頂部を支える側の端部に向かう充填材の過剰な移動を阻止することができる。すなわち、法面部の傾斜角度を略45°とすることで、法面部に当接した充填材は、順次、法面部をガイドにして外袋の底部内に向かって潜り込まされる。しかも、法面部は、この法面部に対して直交した保形用連結体により、しっかりと外袋の底面部に連結され、法面部の型崩れが阻止されている。その結果、従来の外袋が略直方体のものに比べて、使用時における頭頂部への圧迫感が少なく、寝違いなどの障害が起き難い。
法面部と底面部とを連結する保形用連結体の総使用本数は限定されない。1本でもよいし、2本以上でもよい。複数本の場合には、所定ピッチで配置された方が好ましい。
請求項3に記載の発明は、各小空間は方形の升形状を有し、かつ前記内部空間の底部のうち、使用者の後頭部を支える部分にそれぞれ配置され、前記仕切りシートは、前記法面部に対して直交した保形用連結体により展張状態で外袋に連結されている請求項1または請求項2に記載の枕である。
請求項3に記載の発明によれば、方形の升形状を有した各小空間を、外袋の底部のうち、使用者の後頭部を支える部分にそれぞれ配置したので、使用者の頭部を、升形状の各小空間に収納されて移動が規制された充填材により、しっかりと受けることができる。
また、仕切りシートは、法面部に対して直交した保形用連結体によって外袋に連結されているので、仕切りシートを外袋内で展張した状態で保持することができる。これにより、1本の保形用連結体に、仕切りシートの型崩れ防止機能と、法面部の型崩れ防止機能とを、同時に付与することができる。
請求項4に記載の発明は、前記仕切りシートには貫通孔が形成され、前記外袋のうち、使用者の後頭部を支える側の上端部と、底面部の使用者の頭頂部を支える側の端部とは、前記貫通孔を通過する保形用連結体により連結された請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載の枕である。
請求項4に記載の発明によれば、外袋のうちで使用者の後頭部を支える側の上端部と、底面部の使用者の頭頂部を支える側の端部とを、保形用連結体により連結する。これにより、頭部の重さを受けて変形し易い外袋の使用者の後頭部を支える側の端部の保形性が高まる。
しかも、前記保形用連結体は、仕切りシートの貫通孔に通されている。そのため、仮に仕切りシートと外袋とを連結した保形用連結体が切れたとしても、仕切りシートは、貫通孔に通された保形用連結体により、その形状を保持することができる。
貫通孔の形状は、例えば丸孔、長孔および三角形以上の多角形孔など限定されない。また、貫通孔の形成数は限定されない。1つでもよいし、複数でもよい。貫通孔が増減すると、その貫通孔に挿通された保形用連結体の本数も増減する。貫通孔の形成位置は任意である。
請求項5に記載の発明は、前記外袋の使用者の後頭部を支える部分には、真珠が取り付けられた請求項1〜請求項4のうち、何れか1項に記載の枕である。
請求項5に記載の発明によれば、外袋のうち、使用者の後頭部を支える部分に真珠を取り付けたので、使用時、枕から頭に伝わる熱を真珠が遮断させる。これにより、例えば夏季などにこの真珠入りの枕を使用すると、使用者は高級感と清涼感とを同時に味わいながら寝ることができる。しかも、漢方医学では、真珠は主に鎮静、精神安定の効能を有した漢方薬とされる(講談社出版、漢方医学辞典、1985年5月10日発行)。そのため、真珠を枕に取り付けることで、使用者に鎮静、精神安定の効果をもたらすことができる。
真珠は天然物(淡水パール)でも養殖物のどちらでもよい。また、真珠の使用個数としては、例えば数個〜数千個でもよい。また、真珠の大きさとしては、例えば直径2〜5mmのものを採用することができる。
請求項6に記載の発明は、前記充填材は楠チップを含む請求項1〜請求項5のうち、何れか1項に記載の枕である。
請求項6に記載の発明によれば、充填材に樟脳の原料である楠チップを含ませると、例えば芳香効果、防虫効果、抗菌効果、消炎効果、鎮痛効果、かゆみ止め効果などを枕に付与することができる。特に、楠は檜に比べて長期にわたり、ほんのりとした香り(樟脳の香り)を醸し出すことができる。
楠チップの形状は限定されない。例えば球体、半球体、円柱体、立方体などを採用することができる。
楠チップの大きさは限定されない。例えば、立方体の場合には、一辺が2〜10mmのものを採用することができる。楠チップの好ましい大きさは、3〜5mmである。
例えば、充填材として楠チップ(5mm角)と蕎麦殻とを混合したものを採用した場合、その混合比は3(楠チップ):7(蕎麦殼)が好ましい。
請求項7に記載の発明は、楠チップ製で、枕の内部空間に充填される枕用の充填材である。
請求項7に記載の発明によれば、枕用の充填材として楠チップを採用したので、例えば芳香効果、防虫効果、抗菌効果、消炎効果、鎮痛効果、かゆみ止め効果などを枕に付与することができる。特に、楠は檜に比べて長期にわたり、ほんのりとした香りを醸し出すことができる。楠は、香料や防虫剤となる樟脳の原料である。樟脳は、自律神経、筋肉痛、肩こり、ストレスなどの改善にも効能を有している。楠の香りを嗅ぐことで、リラックスし、心身がリフレッシュする。
楠チップの形状は限定されない。例えば球体、半球体、円柱体、立方体などを採用することができる。楠チップの大きさも限定されない。
とりわけ、一辺が2〜10mmのものを採用することができる。楠チップの好ましい大きさは、一辺が5mm前後で、このサイズであれば、枕使用時に後頭部に対してごつごつした感じがほとんどしない。
このような楠チップは、枕の充填材の他にも、例えば入浴剤、防虫剤(タンス用など)、芳香剤(車内用など)として利用することができる。また、楠チップを入浴剤などとして使用する場合には、多数の楠チップを通気性を有する収納袋に入れた方が、取り扱いやすく効能も良好に発現させることができる。収納袋の素材としては、例えば布帛(織布、不織布、編布)を採用することができる。布帛用の繊維素材は限定されない。各種の天然繊維(綿、麻など)、各種の人工繊維(レーヨンなど)を採用することができる。
楠チップの加工方法としては、例えば乾燥させた楠を所定のチップサイズ(例えば5mm角)にカットし、これをミキサに投入して所定時間攪拌する。これにより、各チップの全ての角部が互いに擦れ合い、過度に傷つけることなく、短時間のうちに大量のチップを面取り(角部に丸みをつける加工)することができる。
請求項1に記載の発明によれば、外袋を湾曲自在な保形用連結体により保形したので、使用者が保形用連結体を異物として感じ難く、しかも枕を内側からしっかりと保形することができる。
このように、一部の充填材は枕全体にわたる移動が可能でありながら、他の充填材は小空間という規制された領域での移動に限るように構成したので、使用時、使用者が枕に頭を載せたとき、枕内における充填材の配分比は、理想値の略5(頭部分):4(頸椎部分):1(肩部分)を維持したまま、枕が頭、頸椎および肩などに馴染み易い。その結果、従来の外袋内に充填材入りの複数本の内袋を詰め込んだ枕に比べて、この理想値を維持したままで、枕を使用者の寝心地の良い形状や高さに維持することができる。
しかも、このように充填材は枕全体にわたって移動可能であることから、充填材が外袋の一箇所に止まり難く、充填材に雑菌などが繁殖し難い。
特に、請求項2に記載の発明によれば、外袋の使用者の頭頂部を支える側の端部に、傾斜角度略45°の法面部を設けたので、充填材の頭頂部を支える側の端部に向かう過剰な移動を阻止することができる。しかも、法面部は、この法面部に対して直交した保形用連結体により、しっかりと外袋の底面部に連結され、法面部の型崩れが阻止されている。その結果、従来手段の外袋が略直方体のものに比べて、使用時における頭頂部への圧迫感が少なく、寝違いなどの障害が起き難い。
請求項3に記載の発明によれば、升形状の各小空間を、外袋の底部のうち、使用者の後頭部を支える部分にそれぞれ配置したので、使用者の頭部を各小空間に充填された充填材により、しっかりと受けることができる。
また、仕切りシートを、法面部に直交した保形用連結体により外袋に連結したので、仕切りシートを外袋内で展張した状態で保持可能になる。その結果、1本の保形用連結体に、仕切りシートの型崩れ防止機能と、法面部の型崩れ防止機能とを、同時に付与することができる。
請求項4に記載の発明によれば、外袋のうち、使用者の後頭部を支える側の上端部と、底面部の使用者の頭頂部を支える側の端部とを、保形用連結体により連結したので、外袋の使用者の後頭部を支える側の端部の保形性が高まる。
しかも、この保形用連結体を仕切りシートの貫通孔に挿通させたので、仮に仕切りシートと外袋とを連結する保形用連結体が切れても、仕切りシートは貫通孔に通された保形用連結体により形状を保持することができる。
請求項5に記載の発明によれば、外袋のうち、使用者の後頭部を支える部分に真珠を取り付けたので、使用時、枕から頭に伝わる熱を真珠が遮断する。そのため、例えば夏季にこの真珠入りの枕を使用すると、使用者は高級感と清涼感とを同時に味わいながら寝ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、充填材に楠チップを含むので、例えば芳香効果、防虫効果、抗菌効果、消炎効果、鎮痛効果、かゆみ止め効果などを枕に与えることができる。
請求項7に記載の発明によれば、枕用の充填材として楠チップを採用したので、芳香、防虫、抗菌、消炎、鎮痛およびかゆみ止めなどの機能を枕に与えることができる。
以下、この発明の実施例を具体的に説明する。
図1および図2において、10はこの発明の実施例1に係る枕で、この枕10は、布帛からなる外袋11と、外袋11に充填される枕用の充填材12と、外袋11の内部空間の一部を、内部空間の他部bとそれぞれ連通させた状態で4つの小空間aに画成する仕切りシート13と、外袋11の一面側と他面側、外袋11と仕切りシート13とをそれぞれ連結することにより、外袋11の形状を保持する湾曲自在な第1〜第5の紐(保形用連結体)14A〜14Eとを備えている。
外袋11は、織布製の外布、中綿(綿花)、織布の内布からなる3層構造物をミシン縫着によりキルティング加工した布から構成されている。これにより、頭を枕10に載せた際、外袋11との接触感がソフトになる。
外袋11は、幅方向の一端部が傾斜した蒲鉾形状を有している。すなわち、外袋11には、使用者の頭頂部を支える側(以下、法面側)の端部全域に、外方に向かって45°の角度で下方傾斜した法面部15が形成されている。外袋11の長さ方向の一端面部には、充填材12を出し入れする線状ファスナ16が設けられている。
各小空間aは、方形の升形状を有している。これらの小空間aは、内部空間の底部のうち、使用者の後頭部を支える部分(以下、後頭部側)にそれぞれ配置されている。したがって、ここで内部空間の他部bとは、内部空間のうち、後頭部側の底部を除く部分をいう。仕切りシート13は、外袋11の両側面部の法面側の端部付近間に横架された1枚の長尺布17と、長尺布17と外袋11の後頭部側の面部とを一定ピッチで連結する3枚の短尺布18とにより構成されている。長尺布17および短尺布18はそれぞれ織布製である。
また、法面部15と、底面部19の法面側の端部とは、法面部15に対してそれぞれ直交し、枕10の長さ方向に向かってそれぞれ一定ピッチで配置された多数本の第1〜第3の紐14A〜14Cにより連結されている。各第1の紐14Aは、法面部15の下端部と、外袋11の底面部19の法面側の端部とを連結している。各第2の紐14Bは、法面部15の中間部と、底面部19の法面側の端部付近とを連結している。各第3の紐14Cは、法面部15の上端部と、仕切りシート13の法面側の上端部とを連結している。仕切りシート13は、法面部15に対して直交した各第3の紐14Cにより、展張状態で外袋11に連結されている。また、外袋11の後頭部側の上端部と、底面部19の法面側の端部とは、仕切りシート13の長尺布17に、その長さ方向に向かって一定ピッチで形成された貫通孔(小孔)17aを通過する第4の紐14Dにより連結されている。さらに、外袋11の両側面部のうち、中間部の上端部間は、長尺な第5の紐14Eにより連結されている。
充填材12としては、楠チップ12aと乾燥処理済みの蕎麦殼12bとを、3(楠チップ):7(蕎麦殼)で混合したものを採用している。楠チップ12aは5mm角の立方体である。
枕10内における充填材12の配分比は、略5(頭部分):4(頸椎部分):1(肩部分)となっている。充填材12の外袋11内への充填および充填量の調整は、開閉自在な線状ファスナ16を通して行う。
次に、この発明の実施例1に係る枕10の使用方法を説明する。
まず、線状ファスナ16を開き、使用者の枕高さの好みに応じて、所定量の充填材12を外袋11の内部空間に充填する。その際、枕10内における充填材12の配分比は、略5(頭部分):4(頸椎部分):1(肩部分)とする。
外袋11は、湾曲自在な凧紐である第1〜第5の紐14A〜14Eにより内側から保形されている。そのため、使用者はこれらの紐(保形用連結体)14A〜14Eを異物として感じ難い。しかも、枕10を内側からしっかりと保形することができる。
枕10の使用時には、枕10の法面部15を使用者の頭頂側に配置し、枕10の上に頭を載せる。このとき、外袋11の底部のうち、使用者の後頭部を支える部分に方形の升形状を有した各小空間aがそれぞれ配置される。そのため、使用者の頭部を、升形状の各小空間aに収納されて移動が規制された充填材12により、しっかりと受けることができる。
また、頭の重みで枕10の中心部に詰められた充填材12の一部が枕10の外周部、殊に法面側の部分に押しやられようとする。しかしながら、この法面側の端部には、傾斜角度略45°の法面部15が設けられている。そのため、法面部15が充填材12の堰となり、外袋11の内部において、法面側の端部に向かう充填材12の過剰な移動を阻止することができる。すなわち、法面部15の傾斜角度を略45°とすることで、法面部15に当接した充填材12は、順次、法面部15をガイドにして外袋11の底部内に向かって潜り込まされる。しかも、法面部15は、この法面部15に対して直交した第1〜第3の紐14A〜14Cにより、しっかりと外袋11の底面部19に連結され、法面部15の型崩れが阻止されている。その結果、従来の外袋が略直方体のものに比べて、使用時における頭頂部への圧迫感が少なく、寝違いなどの障害が起き難い。
また、仕切りシート13は、法面部15に対して直交した第3の紐14Cにより外袋11に連結されている。そのため、仕切りシート13は外袋11内において展張した状態で保持される。これにより、第3の紐14Cに、仕切りシート13の型崩れ防止機能と、法面部15の型崩れ防止機能とを、同時に付与することができる。
全充填材12のうち、各小空間aに収納された充填材12の移動は、対応した小空間a内での移動に止まる。一方、内部空間の他部bに収納された充填材12は、この他部を流通路に利用し、各小空間aを越えた移動が可能となる。そのため、例えば特定の充填材12を、枕全体にわたって移動させることもできる。
このように、一部の充填材12は枕全体にわたる移動が可能でありながら、他の充填材12は小空間aという規制された領域での移動に限るように構成したので、使用時、使用者が枕10に頭を載せたとき、枕10内における充填材12の配分比は、理想値である略5(頭部分):4(頸椎部分):1(肩部分)を維持したまま、枕10が頭、頸椎および肩などに馴染み易い。しかも、寝返りをうった場合でも、この理想の配分比は大きく変化することはない。その結果、従来の外袋内に充填材入りの複数本の内袋を詰め込んだ枕に比べて、枕10を使用者の寝心地の良い形状や高さに維持し易くなる。
しかも、このように充填材12は、内部空間の他部bを介して枕全体にわたって移動可能であることから、充填材12が外袋11の一箇所に止まり難く、充填材12に雑菌などが繁殖し難い。
また、外袋11の後頭部側の上端部と、底面部19の法面側の端部とを第4の紐14Dにより連結したので、頭部の重さを受けて変形し易い外袋11の後頭部側の端部の保形性が高まる。
さらに、第4の紐14Dは、仕切りシート13の貫通孔17aに通されている。そのため、仮に仕切りシート13と外袋11とを連結した第3の紐14Cが切れたとしても、仕切りシート13は、貫通孔17aに通された第4の紐14Dにより、その形状を保持することができる。
そして、充填材12の一部として、樟脳の原料である楠チップ12aを採用したので、例えば芳香効果、防虫効果、抗菌効果、消炎効果、鎮痛効果、かゆみ止め効果などを枕10に付与することができる。特に、楠は檜に比べて長期にわたり、ほんのりとした樟脳の香りを醸し出すので、楠チップ12aの交換期間を長くすることができる。
次に、図3を参照してこの発明の枕の実施例2の枕を説明する。
図3に示すように、この発明の実施例に係る枕20は、外袋11の使用者の後頭部を支える部分に、枕長さ方向の全長にわたって延びた多数本の細長い筒袋11aを並設し、各筒袋11aに多数個の真珠21を挿填した枕である。
真珠21には、天然物(淡水パール)を採用している。真珠21の総数は、約2000個である。また、真珠21の大きさは直径5mmである。
このように、外袋11のうち、使用者の後頭部を支える部分に真珠21を取り付けたので、使用時、枕20から頭に伝わる熱を真珠21が遮断する。これにより、例えば夏季などに真珠入りの枕20を使用すると、使用者は高級感と清涼感とを同時に味わいながら寝ることができる。しかも、漢方医学によれば、真珠21は鎮静、精神安定などの効能を有する漢方薬として珍重されている。そのため、このように枕20に取り付けることで、使用者に鎮静、精神安定の効果などをもたらすことができる。
その他の構成、作用、効果は、実施例1から推測可能な範囲であるので、説明を省略する。
この発明の実施例1に係る枕の斜視図である。 この発明の実施例1に係る枕の使用状態を示す縦断面図である。 この発明の実施例2に係る枕の一部断面図を含む斜視図である。
符号の説明
10,20 枕、
11 外袋、
12 充填材(枕用の充填材)、
12a 楠チップ、
13 仕切りシート、
14A〜14E 第1〜第5の紐(保形用連結体)、
15 法面部、
17a 貫通孔、
19 底面部、
21 真珠、
a 小空間、
b 内部空間の他部。

Claims (7)

  1. 布帛からなる外袋と、
    該外袋に充填される充填材と、
    前記外袋の内部空間の一部を、該内部空間の他部とそれぞれ連通させた状態で複数の小空間に画成する仕切りシートと、
    前記外袋の一面側と他面側およびまたは該外袋と仕切りシートとを連結することにより、前記外袋の形状を保持する湾曲自在な保形用連結体とを備えた枕。
  2. 前記外袋のうち、使用者の頭頂部を支える側の端部は、外方に向かって略45°の角度で下方傾斜した法面部を有し、
    前記法面部と底面部とは、前記法面部に対して直交した保形用連結体により連結されている請求項1に記載の枕。
  3. 各小空間は方形の升形状を有し、かつ前記内部空間の底部のうち、使用者の後頭部を支える部分にそれぞれ配置され、
    前記仕切りシートは、前記法面部に対して直交した保形用連結体により展張状態で外袋に連結されている請求項1または請求項2に記載の枕。
  4. 前記仕切りシートには貫通孔が形成され、
    前記外袋のうち、使用者の後頭部を支える側の上端部と、底面部の使用者の頭頂部を支える側の端部とは、前記貫通孔を通過する保形用連結体により連結された請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載の枕。
  5. 前記外袋の使用者の後頭部を支える部分には、真珠が取り付けられた請求項1〜請求項4のうち、何れか1項に記載の枕。
  6. 前記充填材は楠チップを含む請求項1〜請求項5のうち、何れか1項に記載の枕。
  7. 楠チップ製で、枕の内部空間に充填される枕用の充填材。
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