JP2005270196A - 二輪走行玩具 - Google Patents
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【課題】限られたスペースで且つ変化に富んだ走行路を走行させることができるとともに、その走行方向を容易に転換させることができ、年少者にも走行を楽しむことができる二輪走行玩具を提供すること。
【解決手段】基台2にはアーム部材3が水平方向に回転可能且つ上下方向に揺動可能に支持され、上記アーム部材3部材の先端に回動可能に連結された懸垂部材6に回動可能に軸支された走行玩具1は前輪4を回転させる駆動機構20を備え、リモートコントローラ5の発信する制御信号を受信する受信部31と、受信した制御信号に基づいて上記駆動機構20を制御して上記前輪4を前転又は後転させる制御部32と、走行時の効果音を出力する効果音出力部33とを備えた制御ユニット7は上記アーム部材3の後端に設けた。
【選択図】図1
【解決手段】基台2にはアーム部材3が水平方向に回転可能且つ上下方向に揺動可能に支持され、上記アーム部材3部材の先端に回動可能に連結された懸垂部材6に回動可能に軸支された走行玩具1は前輪4を回転させる駆動機構20を備え、リモートコントローラ5の発信する制御信号を受信する受信部31と、受信した制御信号に基づいて上記駆動機構20を制御して上記前輪4を前転又は後転させる制御部32と、走行時の効果音を出力する効果音出力部33とを備えた制御ユニット7は上記アーム部材3の後端に設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、二輪走行玩具、詳しくは、アーム部材に支持されて基台を中心に周回する二輪走行玩具であって、前輪の回転方向を制御することにより方向転換させることができる二輪走行玩具に関するものである。
リモートコントローラで遠隔操作して制御する走行玩具としては四輪走行玩具が一般的である。一方、同じ走行玩具であっても二輪走行玩具は直進させることはできるが、方向転換させることが難しいため、単に直進だけさせるだけの二輪走行玩具が実用化されているが、遠隔操作で二輪走行玩具を走行させるものも提案されている。(例えば、特許文献1)。この二輪走行玩具は、車体フレームの先端部側にフロントフォークを弾性的に制御トルクを伝達する操作方向制御機構と弾性手段とを有するステアリング部を設け、直進走行させる場合は、走行中に車体が左に倒れようとすると前輪を左に傾け、車体が右に倒れようとすると前輪を右に傾けて車体を逆に押し戻そうという働きを作用させて車体のバランスを保って直進させ、方向変換する際には前輪を傾けて直進走行時のバランスを崩して倒れようとする力を利用して旋回させることができるようになっているものである。
特開平8−38746号公報
本発明が解決しようとする問題点は、上述の二輪走行玩具は直進する走行玩具のバランスを崩して倒れようとする力を利用して、旋回させることができるようにしたもので、走行させるためには広いスペースが必要となり、例えばテーブルの上などの限られた空間で走行させることができない点であり、バランスの崩し加減もテクニックが必要となり年少者が遊ぶには難しい点であった。
本発明は、上記問題点を解決し、限られたスペースで且つ変化に富んだ走行路を走行させることができるとともに、その走行方向を容易に転換させることができ、年少者にも走行を楽しむことができる二輪走行玩具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明に係る二輪走行玩具は、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)基台にはアーム部材が水平方向に回転可能且つ上下方向に揺動可能に支持され、該アーム部材の先端には走行玩具が後端には走行玩具の走行を制御する制御ユニットがそれぞれ取り付けられていること
(ロ)上記走行玩具は上記アーム部材の先端に取り付けられた懸垂部材に吊り下げられていること
(ハ)上記懸垂部材は上記アーム部材に回動可能に軸支され、上記走行玩具は懸垂部材に回動可能に軸支されていること
(二)上記走行玩具は前輪を回転させる駆動機構を備え、該駆動機構は上記制御ユニットに作動制御されること
(ホ)上記制御ユニットはリモートコントローラの発信する制御信号を受信する受信部と、該受信部の受信した制御信号に基づいて上記駆動機構を制御して上記前輪を前転又は後転させる制御部と、走行時の走行音等の効果音を出力する効果音出力部とを備えること
(イ)基台にはアーム部材が水平方向に回転可能且つ上下方向に揺動可能に支持され、該アーム部材の先端には走行玩具が後端には走行玩具の走行を制御する制御ユニットがそれぞれ取り付けられていること
(ロ)上記走行玩具は上記アーム部材の先端に取り付けられた懸垂部材に吊り下げられていること
(ハ)上記懸垂部材は上記アーム部材に回動可能に軸支され、上記走行玩具は懸垂部材に回動可能に軸支されていること
(二)上記走行玩具は前輪を回転させる駆動機構を備え、該駆動機構は上記制御ユニットに作動制御されること
(ホ)上記制御ユニットはリモートコントローラの発信する制御信号を受信する受信部と、該受信部の受信した制御信号に基づいて上記駆動機構を制御して上記前輪を前転又は後転させる制御部と、走行時の走行音等の効果音を出力する効果音出力部とを備えること
なお、前記制御部は前記リモートコントローラの所定の操作により、前記走行玩具の発進するタイミングを指定することができ、前記受信部が指定されたタイミングより早く前記駆動機構を制御する制御信号を受信した場合は、フライイングと判断し、フライイングを知らせる音声を出力するとともに、走行玩具が走行できないようにしてもよい。
請求項1の発明によれば、上記走行玩具は、前輪を前転させて周回走行中に、リモートコントローラを操作して前輪の回転方向を制御することにより、懸垂部材を中心に向きが変わるので前輪の回転方向を変えるだけの簡単な制御で走行玩具をスピンさせてUターンさせることができる画期的な二輪走行玩具を提供することができる。
請求項2の発明によれば、走行玩具のスタートタイミングをカウントダウンで知らせるとともに、フライイング時にはフライイングを音声で知らせるとともに走行玩具を走行させないようにするので、単に走行させるだけではなくレースを楽しむことができる。
基台に水平方向に回転可能且つ上下方向に揺動可能に支持されたアーム部材の先端には走行玩具を取り付け、後端には走行玩具の走行を制御する制御ユニットを取り付け、上記走行玩具を上記アーム部材の先端に取り付けられた懸垂部材に吊り下げるとともに、上記懸垂部材を上記アーム部材に回動可能に軸支させ、上記走行玩具を懸垂部材に回動可能に軸支させ、上記走行玩具の前輪を回転させる駆動機構は上記制御ユニットに作動制御されるようにし、上記制御ユニットはリモートコントローラの発信する制御信号を受信する受信部と、該受信部の受信した制御信号に基づいて上記駆動機構を制御して上記前輪を前転又は後転させる制御部と、上記制御信号の受信時には走行時の効果音を出力する効果音出力部とを備えることことにより、リモートコントローラからの制御信号で上記走行玩具は基台を中心に周回走行できるようにした。
図1は、本発明に係る二輪走行玩具の一例を示し、この二輪走行玩具は、走行玩具1が基台2に水平方向に回転可能且つ上下方向に揺動可能に支持されたアーム部材3の先端に取り付けられ、前輪4を前転させるとアーム部材3に支持されて基台2を中心に周回走行をするとともに、周回走行時に前輪4の回転方向を操作してスピンさせてUターンさせることができるようになっているもので、上記前輪4の前転、後転はリモートコントローラ5で遠隔制御することができるようになっているものである。
上記アーム部材3は樹脂又は金属製の中空のパイプで構成され、先端には走行玩具1を吊り下げる懸垂部材6が、後端には上記リモートコントローラ5から発信される制御信号を受信して上記前輪4の回転を制御する制御ユニット7がそれぞれ設けられ、基台2上に支持部材10で水平方向に回転可能且つ上下方向に揺動可能に支持されている。
アーム部材3は重心が走行玩具1側に位置するように、制御ユニット7近傍が支持部材10に上下方向に揺動可能に支持されている。
上記支持部材10は略U字状に形成され、底部から下方に突出した支軸10aが基台2の中央に立設する支柱11に形成された嵌合凹部11aに遊嵌して水平方向に回転可能に支持され、U字状の二又部でアーム部材3を左右から支軸12で上下方向に揺動可能に支持しているので、基台2に対してアーム部材3を水平方向に回転可能且つ上下方向に揺動可能に支持することができるようになっている。
懸垂部材6は、図2に示すように、逆L字状に折り曲げられた中空の樹脂又は金属のパイプで構成され、横部材6aの先端が、アーム部材3の先端に回動可能に連結され、縦部材6bの下端は走行玩具1の軸受部8に回動可能に軸支された連結軸9に着脱可能に連結されている。なお、連結軸9の下部周面には半月状のリブ9aが突出形成され、軸受部8の内周面にはリブ9aの端面に係合する係合突部8aが形成されているので、走行玩具1は図3(a)(b)に示すように、前輪4がアーム部材3側を180度回動できるようになっており、アーム部材3に対し走行玩具1は上下方向及び水平方向に回動できるようになっている。
なお、懸垂部材6の折り曲げ角度αは、図4(a)に示すように、約85度に設定されているので、走行玩具が回動時には、図4(b)に示すように、前輪4が走行面から離れ、後輪13のみが走行面に接地するようになっている。このことにより、アーム3が回転すると走行玩具1は後輪13を支点として前輪が中心方向に向かって回動することができるようになっている。
走行玩具1は、懸垂部材6の縦部材6bの先端に設けたプラグ6cを軸受部8に回動可能に軸支された連結軸9の上端に設けたジャック9bに差し込むことにより懸垂部材6と連結軸9とが連結され、フリーに回転する後輪13と、車体14に配置されたモータ15を駆動力として前後転する前輪4とを備えたオートバイを模して形成された二輪走行玩具で、ライダー16が乗車した状態で構成されている。
車体14の内部には上記前輪4を駆動する駆動機構20が配置されている。この駆動機構20は上述のモータ15と、このモータ15の出力軸に固定されたピニオン21に噛み合う減速歯車22と、この減速歯車22に噛み合う中間歯車23と、この中間歯車23に噛み合うピニオン24と、このピニオン24の軸25の端部に固定された駆動歯車26とで構成され、この駆動歯車26は前輪4の車軸に固定されたクラウン歯車27に噛み合うようになっており、モータ15が回転すると、減速歯車22、中間歯車23、駆動歯車26を介して最終的にクラウン歯車27が回転して前輪4が回転するようになっており、モータ15を正逆回転させることにより前輪4を前後転させることができるようになっている。
上記モータ15に接続された配線28は、プラグ6cとジャック9bとで中継され、中空の連結軸9、懸垂部材6及びアーム部材3の中を通って、アーム部材3の後端に取り付けられた制御ユニット7まで到達し、制御ユニット7内に配置された制御部32によって上記モータ15を正転、逆転することができるようになっている。
制御ユニット7は上面にセレクトスイッチ30と受信部31であるピンフォトダイオードとが配置され、内部には上記受信部(ピンフォトダイオード)31で受信したリモートコントローラから発信される制御信号に基づいて上記駆動機構20を制御する制御部32(プログラマブル音声合成IC)、走行玩具1の走行音などの効果音を出力する効果音出力部(スピーカ)33及びバッテリー34とが配置され、電源スイッチ35をONすることにより、制御ユニット7は動作するようになっている(図5(a)参照)。
上記セレクトスイッチ30は走行玩具1を選択するスライドスイッチで、制御部32の入力端子D3、D4を短絡させれば一方の走行玩具(制御ユニット)を選択し、入力端子D3、D4を開放させれば他方の走行玩具(制御ユニット)を選択できるようになっている。
なお、図5(a)において、符号36はモータ正逆制御回路を示し、制御部32の出力端子D0がONになればモータ15を正回転させる方向に駆動電流を流し、出力端子D1がONになればモータ15を逆回転させる方向に駆動電流を流すように駆動電流を制御するものであり、符号37は出力端子V0から出力される音声信号を増幅しスピーカ33に供給するアンプ回路を示す。
リモートコントローラ5は、上記走行玩具1のモータ15の回転を遠隔制御し走行玩具1を走行させるとともに任意のタイミングでUターンさせるためのもので、前面には赤外線発光ダイオード40が配置され、上面には走行玩具1を選択する選択機能を備えた電源スイッチ41とモータ15を正逆回転させるための前進ボタン42及び後進ボタン43の2つの押しボタンとが配置され、内部には上記押しボタン42、43の押し操作に基づいてモータ15の制御信号を生成する制御部(CPU)44及びバッテリー45が配置されている。上記電源スイッチ41はスライドスイッチで構成され、中立位置では電源OFF状態で、一方にスライド(図1上で左側)させたときには電源ONになるとともに一方の走行玩具1(以降、走行玩具Aとする)を選択でき、他方にスライド(図1上で右側)させたときには電源ONになるとともに他方の走行玩具1(以降、走行玩具Bとする)を選択できるようになっている(図5(b)参照)。
なお、図5(b)において符号46は前進ボタン42に対応して配置されたスイッチ、符号47は後進ボタン43に対応して配置されたスイッチを示し、スイッチ46、47がONしている間、制御部44はモータ15を正逆回転させる制御信号をIRコントロール回路48に出力し、赤外線発光ダイオード40を発光させて制御信号を発信するようにプログラミングされている。
また、上記制御部は、所定の操作(本発明では、押しボタン42、43の何れかを押しながら電源スイッチ41をONする)をすると、モータ15の制御信号に代えてスターター信号を送信するようになっている。
このスターター信号は、走行玩具1の発進するタイミングを指示するもので、このスターター信号を受信した制御ユニット7は、スピーカ33からカウントダウン音(例えば、「ピッ」音)を繰り返し出力し、カウントゼロになると発進を許可するスタート合図音(例えば「ピー」音)を出力するようになっており、カウントゼロの後にモータ15の制御信号を受信した場合は走行玩具1を発進させ、カウントゼロの前にモータ15の制御信号を受信した場合はフライイングを知らせる音(例えば「ブルルルル」音)を出力するとともに、走行玩具を発進させず止まったままの状態にするためにモータ15を駆動させる信号は出力しないようにプログラミングされている。
なお、リモートコントローラ5で走行玩具A、Bの何れかを選択した時のリモートコントローラ5から発信される制御信号は、走行玩具Aを選択した場合は、図6(a)に示すように、送信されるデータにヘッダA(例えば、二進数で01)が付与され、走行玩具Bを選択した場合は、図6(b)に示すように、送信されるデータにヘッダB(例えば、二進数で10)が付与され、そのデータの出力される周期はAの制御信号とBの制御信号とが異なるように(例えば、45msec、75msec毎に出力)なっていればよい。
次に、上記構成の二輪走行玩具の走行態様について説明する。
先ず、リモートコントローラ5の電源スイッチを入れる際、どちら(例えば、A、B)の走行玩具を走行させるかを選択する。この電源スイッチはスライドスイッチで、左右の何れかにスライド移動させると、電源がONするとともに、走行玩具(制御ユニット)をA、Bの何れかに指定することができる。
次に、制御ユニット7の電源スイッチ35をONするとともに、自分の走行玩具がA、Bの何れかを上記リモートコントローラ5の設定に合わせてセレクトスイッチ30で選択すればよい。
リモートコントローラ5と制御ユニット7との整合性を取ったならば、実際に走行玩具1を走行させればよい。
走行玩具1を走行させるためには、先ず前進ボタン42を押せばよい。前進ボタン42を押し操作すると、押している間だけモータ15を正回転させる制御信号が発光ダイオード40から出力される。この制御信号をピンフォトダイオード31で受信した制御ユニット7は、モータ15を正回転させる信号をモータ正逆制御回路36に出力し、モータ15に順方向の駆動電流を流して正回転させる。モータ15が正回転すると、歯車群を介して前輪4が前転するので、走行玩具1は直進しようとするが、基台3に回転可能に配置されたアーム部材3の先端に取り付けられているため、走行玩具1は基台3の回りを周回走行することになる。
また、図7(a)(b)に示すように、走行面に、ジャンプ台50や山形のスロープ51が配置されていても、走行玩具1を吊り下げている懸垂部材6がアーム部材3の先端に回動可能に取り付けられているので走行玩具1は、斜面に合わせて前上がり、前下がりの姿勢を自由にとることができるので、平坦な走行面だけを単に走行するだけではない変化にとんだ走行面を走行させることができる。
そして、図8に示すように、矢印a方向に前進走行している走行玩具1をUターンさせたい場合は、先ず前進ボタン42に代えて後進ボタン43を押す。後進ボタン43を押すと、押している間だけモータ15を逆回転させる制御信号が発光ダイオード40から出力される。この制御信号をピンフォトダイオード31で受信した制御ユニット7は、モータ15に逆方向の駆動電流を流し、モータ15を逆回転させる。モータ15が逆回転すると、歯車群を介して前輪4が後転するので、走行玩具は矢印b1方向にバック走行する。
ある程度バック走行した(周回方向に慣性力が出る)時点で後進ボタン43に代えて前進ボタン42を押すと、前輪4前転して前輪4にブレーキが掛かった状態になるが、アーム部材3を含め走行玩具1は慣性で周方向(矢印b2)に回転を続けようとするので、走行玩具1は引きずられるように前輪4が内方に移動し、図3(c)に示すように、前輪4が浮き上がり、走行玩具1は後輪13を支点に時計方向(矢印b3、b4、b5方向)にスピンして前を向く状態になるので、このタイミングに再び前進ボタン42を押し操作すると、体勢を立て直して逆方向(矢印b6)方向に前進走行させることができる。
上述のように、前進走行中の走行玩具のモータ15を逆回転させ、一旦バック走行させた後、モータ15を正回転させることにより走行玩具1を強制的にスピンさせてUターンさせることができ、アーム部材3で支持され走行形態は周回走行であるという限定された走行形態ではあるが、単に周回走行するだけではなく強制的にスピンを起こしてUターンをさせるという画期的な二輪走行玩具を実現することができる。
なお、図9に示すように、走行玩具1をジャンプ台50や山形のスロープ51を完全走破させないで、上り坂の途中で前進ボタン42の押圧をやめた場合、矢印c1の向きで前進走行してきた走行玩具1は、矢印c2を向いた状態で上り坂の途中で停止するが、走行玩具1とアーム3とは傾斜を下る方向にバックで戻りだす(矢印d1方向)、このときも走行玩具は前輪側が内方向にしか回動できないので後輪を支点に前輪側が内方に回動して前輪が浮き上がるので、走行玩具1は懸垂部材6を中心に矢印d2方向にスピンして前(矢印d3方向)を向くようになるので、このタイミングに再び前進ボタン42を押し操作すると、体勢を立て直して矢印d4方向に前進走行させることができ、坂の途中で前進走行を止めることにより走行玩具をUターンさせることができる。
上述の走行玩具の場合は単独走行について説明したが、2台の走行玩具でレースを実行することができるようになっている。この場合は、図10に示すように、走行玩具1、1’のアーム部材3、3’を支持する支持部材10、10’をジョイント部材52を介して上下に連結すればよい。なお、下側に位置するアーム部材3に取り付けられる懸垂部材6よりも、横軸の長い懸垂部材6’が上側に位置するアーム部材3’には取り付けられているので、外側に位置する走行玩具1’の一周する距離は内側の走行玩具1の一周する距離よりも長くなるため、若干不利になるがその位置はオペレータ同士で適宜決めればよい。
2台の走行玩具1、1’を別々のリモートコントローラ5、5’で操作するため、リモートコントローラ5、5’と制御ユニット7、7’との組合せを決める必要があるが、この組合せはリモートコントローラ5、5’の電源スイッチ41、41’の位置と、制御ユニット7、7’のセレクトスイッチ30、30’の選択位置とを対応させればよい。例えば走行玩具1をA、走行玩具1’をBに選択する場合は、電源スイッチ41とセレクトスイッチ30をそれぞれA側に、電源スイッチ41’とセレクトスイッチ30’をそれぞれB側にスライドすればよい。
次に、2つの走行玩具1、1’が同時にスタートできるように、走行玩具1、1’の発進するタイミングを指示するスターター信号をリモートコントローラ5、5’の何れかから発信すればよい。このスターター信号はリモートコントローラ5、5’の何れかからも発信することができるが、リモートコントローラ5でスターター信号を発信する場合について説明する。スターター信号を発信する為にはボタン42を押しながら電源スイッチ41をONすればよい。制御回路44は電源スイッチ41のON時に押しボタンが押されている場合は、モータの制御信号ではなくスターター信号を生成すると判断し、生成したスターター信号は赤外線発光ダイオード40から出力される。
スターター信号は両方の制御ユニットが受信できるようにデータに付与されるヘッダが共通のヘッダ(例えば、ヘッダA−B(二進数で11))で構成され(図6(c)参照)、スターター信号を受信した制御ユニット7、7’は、それぞれのスピーカ33からカウントダウン音(例えば、「ピッ」音)を同時に繰り返し出力し、カウントゼロになると発進を許可するスタート合図音(例えば「ピー」音)を同時に出力するようになっているので、オペレータはスタート合図音に合わせてそれぞれのリモートコントローラ5、5’の前進ボタン42、42’を押せば、リモートコントローラ5、5’からモータの制御信号が発信され、制御ユニット7、7’の制御部32はカウントダウンゼロの前に受信したか否かを判断し、カウントダウンゼロの前に受信した場合はフライイングを知らせる音を出力して走行玩具の発進をさせないようにし、カウントダウンゼロの前でなければモータの制御信号を受け入れてモータ15を正回転させ走行玩具を前進走行させる。
なお、2つのコントローラ5、5’から発信されるモータの制御信号は、図6(a)(b)に示すように、周期が異なるので、図6(d)に示すように、信号の重なる部分は無視され、重ならない部分の信号が有効になり、2つのコントローラから発信する制御信号で2つの走行玩具は正常に操縦することができるようになっている。
上述のように、2台の走行玩具を走行させる場合は、単に周回走行させてもよいが、発進するタイミングを設定してレースを行なうことができるし、途中でUターンさせたり障害物(ジャンプ台や山形のスロープ)を乗り越えたりさせることによりテクニックを競うレースを展開することができる。
なお、上述の走行玩具1は連結軸9が懸垂部材6に着脱可能になっているので、走行玩具を好みのデザインのものや、ハイパフォーマンスモータ、グリップ力の強いタイヤなどを備えた走行玩具に交換することができるため、その形や性能の異なる走行玩具に取り替えて走行を楽しむことができるとともに走行玩具のコレクションも楽しむことができ、販売店も走行玩具を追加して販売することができるので、ユーザーにとってもメーカや販売店にとっても有益な二輪走行玩具を提供することができる。
1 走行玩具
2 基台
3 アーム部材
4 前輪
5 リモートコントローラ
6 懸垂部材
7 制御ユニット
20 駆動機構
31 受信部(ピンフォトダイオード)
32 制御部
33 効果音出力部(スピーカ)
2 基台
3 アーム部材
4 前輪
5 リモートコントローラ
6 懸垂部材
7 制御ユニット
20 駆動機構
31 受信部(ピンフォトダイオード)
32 制御部
33 効果音出力部(スピーカ)
Claims (2)
- 以下の要件を備えることを特徴とする二輪走行玩具。
(イ)基台にはアーム部材が水平方向に回転可能且つ上下方向に揺動可能に支持され、該アーム部材の先端には走行玩具が、後端には走行玩具の走行を制御する制御ユニットがそれぞれ取り付けられていること
(ロ)上記走行玩具は上記アーム部材の先端に取り付けられた懸垂部材に吊り下げられていること
(ハ)上記懸垂部材は上記アーム部材に回動可能に軸支され、上記走行玩具は懸垂部材に回動可能に軸支されていること
(二)上記走行玩具は前輪を回転させる駆動機構を備え、該駆動機構は上記制御ユニットに作動制御されること
(ホ)上記制御ユニットはリモートコントローラの発信する制御信号を受信する受信部と、該受信部の受信した制御信号に基づいて上記駆動機構を制御して上記前輪を前転又は後転させる制御部と、走行時の走行音等の効果音を出力する効果音出力部とを備えること - 前記制御部は前記リモートコントローラの所定の操作により、前記走行玩具の発進するタイミングを指定することができ、前記受信部が指定されたタイミングより早く前記駆動機構を制御する制御信号を受信した場合は、フライイングと判断する、請求項1記載の二輪走行玩具。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004084938A JP2005270196A (ja) | 2004-03-23 | 2004-03-23 | 二輪走行玩具 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009072405A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | Toko Inc | 回転玩具 |
JP2011005231A (ja) * | 2009-06-08 | 2011-01-13 | Robobuilder Co Ltd | 対戦型ロボットシステム |
-
2004
- 2004-03-23 JP JP2004084938A patent/JP2005270196A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009072405A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | Toko Inc | 回転玩具 |
JP2011005231A (ja) * | 2009-06-08 | 2011-01-13 | Robobuilder Co Ltd | 対戦型ロボットシステム |
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