JP2005269548A - 光ネットワークシステム及び光合分波装置 - Google Patents

光ネットワークシステム及び光合分波装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005269548A
JP2005269548A JP2004082881A JP2004082881A JP2005269548A JP 2005269548 A JP2005269548 A JP 2005269548A JP 2004082881 A JP2004082881 A JP 2004082881A JP 2004082881 A JP2004082881 A JP 2004082881A JP 2005269548 A JP2005269548 A JP 2005269548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
wavelength
light
port
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004082881A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4677195B2 (ja
Inventor
Toshiki Tanaka
俊毅 田中
Takao Naito
崇男 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2004082881A priority Critical patent/JP4677195B2/ja
Priority to US10/914,192 priority patent/US7577361B2/en
Publication of JP2005269548A publication Critical patent/JP2005269548A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4677195B2 publication Critical patent/JP4677195B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
    • H04J14/0226Fixed carrier allocation, e.g. according to service
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
    • H04J14/0227Operation, administration, maintenance or provisioning [OAMP] of WDM networks, e.g. media access, routing or wavelength allocation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
    • H04J14/0227Operation, administration, maintenance or provisioning [OAMP] of WDM networks, e.g. media access, routing or wavelength allocation
    • H04J14/0241Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths
    • H04J14/0242Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths in WDM-PON
    • H04J14/0245Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths in WDM-PON for downstream transmission, e.g. optical line terminal [OLT] to ONU
    • H04J14/0246Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths in WDM-PON for downstream transmission, e.g. optical line terminal [OLT] to ONU using one wavelength per ONU
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
    • H04J14/0227Operation, administration, maintenance or provisioning [OAMP] of WDM networks, e.g. media access, routing or wavelength allocation
    • H04J14/0241Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths
    • H04J14/0242Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths in WDM-PON
    • H04J14/0249Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths in WDM-PON for upstream transmission, e.g. ONU-to-OLT or ONU-to-ONU
    • H04J14/025Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths in WDM-PON for upstream transmission, e.g. ONU-to-OLT or ONU-to-ONU using one wavelength per ONU, e.g. for transmissions from-ONU-to-OLT or from-ONU-to-ONU
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
    • H04J14/0278WDM optical network architectures
    • H04J14/0283WDM ring architectures
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
    • H04J14/0278WDM optical network architectures
    • H04J14/0284WDM mesh architectures
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
    • H04J14/0278WDM optical network architectures
    • H04J14/028WDM bus architectures
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
    • H04J14/0278WDM optical network architectures
    • H04J14/0282WDM tree architectures

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

【課題】 低コストかつ簡易な構造でフルメッシュ型の光ネットワークシステムを実現する。
【解決手段】 光合分波手段2のいずれかの光入力ポート#1〜#128に入力された光を波長可変型の光受信器4−97〜4−128及び光送信器1−97〜1−128経由で他の波長の光に変換して光合分波手段2に再入力するように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ネットワークシステム及び光合分波装置に関し、例えば、光波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)技術を用いた光ネットワークシステムにおいて、複数のサーバ及びデータベース等に備わる複数個の光通信装置(モジュール)を光パスによりフルメッシュ接続するのに用いて好適な技術に関する。
近年、電気信号を用いたLAN(Local Area Network)等のネットワークが構築されているが、ネットワーク容量の増大(伝送信号の高速化)及びネットワークの拡張という観点から、光LAN等、光信号を用いてネットワークが構築され始めている。その中で、WDM技術は、1本の通信路となる光ファイバに複数の信号をほとんどクロストーク無しに多重でき、大容量、高拡張性及び高秘匿性などの点から有望な候補となっている。
(1)光ネットワーク構成例
(1.1)WDMを用いたスター型光ネットワーク
複数のサーバ及びデータベース等を用いて構成される、WDM技術を用いた従来の光ネットワークシステムの構成例を図9に示す。ネットワークのトポロジーとしては、主に、バス型、スター型およびリング型の3態様があるが、ここでは一例としてスター型について示す。
この図9に示すスター型のネットワークでは、第1セクション100にあるサーバ等の各通信装置に備わる(あるいは、各通信装置と接続される)光送信器(E/O)101から出射された複数波長λ1〜λn(nは2以上の整数)の光信号が、N×M(N,Mはそれぞれ2以上の整数)光カプラ(スターカプラ)200で合波されてパワー分波された後、受信すべき波長のみを固定的に選別する固定型の波長選択光フィルタ300を通過して、第2セクション400にある各通信装置に備わる(あるいは、各通信装置と接続される)光受信器(O/E)401でそれぞれの波長λi(i=1〜n)の光信号を受信する。
また、この図9では図示を省略しているが、第2セクション400から第1セクション100に光信号を伝送する場合についても同様で、第2セクション400にある各サーバに備わる各光送信器(E/O)から出射された光信号が、N×M光カプラで合波されて分波された後、受信すべき波長のみを選別する波長選択光フィルタを通過して、第1セクション100にある各通信装置に備わる各光受信器(O/E)で受信する。
なお、このような構成を有する光ネットワークは、例えば後記特許文献5でも提案されている。また、上記の例では、N×M光カプラ200と波長選択光フィルタ300の組み合わせで波長の選別を行なっているが、例えば図10に示すように、波長選択性を有する、N×1合波器201及び1×M分波器202の組み合わせによっても同等の機能を実現できる。これらのN×1合波器201及び1×M分波器202の間は、光ファイバにより相互に接続され、伝送距離によっては光増幅器203も介装される。
上記の構成を採ることにより、ネットワークの構成が簡素になり、ネットワークの拡張性が高まり、また、一つの信号を複数の地点に一度に送信することが容易になる。ただし、この場合は、光送信器101に備えられる送信光源の発振波長および受信側の波長選択光フィルタ300の透過中心波長がいずれも固定なので、一度決定したら光信号のパスの変更は行なえない。
(1.2)信号に識別情報を付加する技術を用いたネットワーク構成例
ここで、上記のような光ネットワークにおいて、信号の接続をフルメッシュ化する構成も提案されている。例えば図11に示すように、信号に識別情報を電気的に付加する技術を適用することにより、ネットワークのフルメッシュ化を実現する。
この図11に示すネットワークでは、例えば、#i番ポートの光送信器101から出射された光信号は、N×M光カプラ200で他の光送信器101から出射された光信号と合波され、複数の出力ポートにブロードキャストされる。この際、光信号の中には電気的に識別情報が含まれているため、光受信器401において受信すべき信号かどうかを識別し、必要な信号のみ受信できる。また、N×Mカプラ200の複数の入力ポートから同時に信号が送信されると信号間の干渉が大きくなるので、その干渉が生じないように入力ポート毎に時間的に送信するタイミングをずらすことも行なわれている。
(1.3)波長可変性を有する光受信器を用いたネットワーク構成例
また、WDM技術を用いて柔軟な経路変更を行ない、フルメッシュ化を実現する方法もある。波長可変性を有する光受信器を用いた光ネットワーク構成例を図12に示す。この図12に示す光ネットワークでは、波長λ1からλnまで有するWDM信号が、N×M光カプラ200で他の入力ポート(光送信器101)から出射された光信号と合波及び分波されて各出力ポートから出力される。このとき、光受信器401毎に受信すべき信号の波長に波長可変光フィルタ301の透過中心波長を設定し、必要な信号のみを選択して光受信器401でそれぞれ受信する。ここで、信号パスの設定は波長可変光フィルタ301の透過中心波長の設定変更により柔軟に行なうことができる。なお、受信側に波長可変フィルタを用いる構成については、例えば後記特許文献4でも提案されている。
(1.4)波長可変性を有する光送信器を用いた光ネットワーク構成例
さらに、波長可変性を有する光送信器を用いた光ネットワーク構成例を図13に示す。この図13に示すネットワークでは、波長λ1からλnまで可変できる波長可変光源(LD)を有する各光送信器102において、当該光源の発振波長を受信先の波長と同じ波長に設定する。これにより、その設定された光信号は、N×M光カプラ200で他のポート(光送信器102)から出射された光信号と合波及び分波された後、波長固定型の波長選択光フィルタ300を通過して前記受信先である光受信器401で受信される。ここで、信号パスの設定は、光送信器102における波長可変光源の波長の設定変更により柔軟に行なうことができる。
(1.5)波長変換装置を用いたネットワーク構成例
また、任意の波長から所望の波長に信号光波長を変換できる波長変換装置を用いた光ネットワーク構成例を図14に示す。この図14に示すネットワークでは、波長λjの光送信器101から送信された光信号は、他の光送信器101から出射された光信号と合波器201で合波された後、波長変換装置500に入射し、受信すべき波長に変換される。受信波長に変換された光信号は、波長選択性を有する分波器202で分波され、所望の光受信器401で受信される。ここで、信号パスの設定は、波長変換装置500の変換波長の設定変更により柔軟に行なうことができる。ただし、現状、波長変換装置500は、波長変換に非線形性を利用しており、変換効率、変換帯域および装置規模など、実現するには高度な技術を必要とする。
(1.6)光スイッチを用いたネットワーク構成例
次に、光スイッチを用いた光ネットワーク構成例を図15に示す。この図15に示すネットワークでは、各ポート(光送信器101)から出射した光信号は、多ポート×多ポートの光スイッチ600に入射される。光スイッチ600には、例えば、ポート数に応じたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー等を用いて構成され、光信号を受信すべき光受信器401への光の経路が設定されて、これにより、所望の光受信器401で光信号を受信させる。ここで、信号パスの設定は、光スイッチ600の設定変更により柔軟に行なうことができる。
(1.7)周回型光合分波器を用いた光ネットワーク構成例
また、周回型光合分波器を用いた光ネットワーク構成例を図16に示す。この図16に示すネットワークでは、周回型光合分波器〔AWG(Arrayed Waveguide Grating)ルータ〕700の入力側ポート(入力チャネル)(ここでは、5ポート(チャネル))及び波長が、出力側ポート(出力チャネル)(ここでは、5ポート(チャネル))及び波長と一定の規則に従って1対1に接続されており(波長の周回性)、入力側の5ポートに入力された5波多重化された光が、波長周回性規則により、5波多重化された光として、出力側の5ポートに出力されている様子を示している。したがって、この技術によれば、ポートに入射される波長を変えることによりネットワークの経路を選択でき、ネットワークを全て光で構成することが可能となる(詳細については、下記特許文献1参照)。
また、他に、下記特許文献2や特許文献6で示されるように、光カプラ、波長可変フィルタおよび波長変換器から構成される光クロスコネクト装置が提案されており、この技術によれば、多波長の信号を多ポートに経路変換することができる。さらに、下記特許文献3で示されるように、光スイッチ、合分波器およびフィードバックループを用いて波長多重信号を伝送するネットワークにおいて、波長群単位および波長単位で信号の切り替えが可能な光クロスコネクト装置も提案されている。
特開2001−326610号公報 米国特許第5,694,499号明細書 特開2002−152784号公報 特開3−57333号公報 特開平9−261243号公報 特表2000−500314号公報
しかしながら、電気信号を用いて光ネットワークを構成した場合、クロストーク、反射および消費電力などの観点からフルメッシュ構造が可能なネットワーク規模が限られる。また、従来技術において示される光ネットワーク構成の中で、固定の発振波長をもつ光源および固定の透過中心波長を有する波長選択光フィルタのみを用いてネットワークを構成した場合、低コストで実現可能であるが、パス設定(光リンク設定)が一義的に決まってしまうので、フルメッシュ構造の実現は困難である。
さらに、上述した従来技術でネットワークのフルメッシュ化を実現しても、以下のような課題がある。
(a)信号に識別情報を電気的に付加する技術を適用した場合(図11参照)
時間的な排他処理が必要なため、1つの信号ずつしか送信できない。そのため、ポート数が増加した場合に処理に非常に時間がかかる。また、識別情報を電気的に付加しているので、電気回路の負荷が増加する。
(b)波長可変性を有する光受信器又は光送信器を適用した場合(図12,図13参照)
全ての入力ポート又は出力ポートについて波長可変性を有する光受信器又は光送信器が必要になるので、非常に高価になる。
(c)波長変換装置を適用した場合(図14参照)
前述したように、波長変換に非線形性を利用しており、変換効率、変換帯域および装置規模など、実現するには高度な技術を必要とし、高価で大規模になってしまう。
(d)光スイッチを適用した場合(図15参照)
MEMSミラーを用いる場合はミラー角度制御という機械的制御が必要になるため、高速スイッチングに対応することが技術的に困難である。また、ポート数の増加に対しても柔軟に対応することが困難である。
(e)周回型合分波器を適用した場合(図16参照)
波長可変機能を有する光送信器、又は入出力ポートを可変するスイッチが必要となるので、非常に高価になる。
以上のように、上記特許文献1〜6を含む従来技術では、比較的に低コストかつ簡易な構成でフルメッシュ型の光ネットワークシステムを実現することが困難である。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、低コストかつ簡易な構成でフルメッシュ型の光ネットワークシステムを実現することを目的とする。
上記の目的を達成するために、光ネットワークシステム(請求項1)は、波長固定型の光送信器と波長可変型の光送信器とを含む複数の光送信器と、波長固定型の光受信器と波長可変型の光受信器とを含む複数の光受信器と、上記の各光送信器からの光が入力される複数の光入力ポートと上記の各光受信器への光を出力する複数の光出力ポートとを有し、該光入力ポートへの入力光の波長によって当該波長の光を受信させるべき光受信器が定められる光合分波手段と、いずれかの該光入力ポートに入力された光を該波長可変型の光受信器及び光送信器経由で他の波長の光に変換して該光合分波手段に再入力する波長変換再入力手段とをそなえたことを特徴としている。
ここで、該波長変換再入力手段は、該波長可変型の光受信器で受信した光を電気信号に変換して該波長可変型の光送信器に入力し、当該光送信器にて該電気信号を該他の波長の光に変換して該光合分波手段に再入力するように構成してもよい(請求項2)。
また、該光合分波手段は、光入力ポート数×光出力ポート数の単一の光カプラと、
該光カプラの各光出力ポートのうち、該波長固定型の光受信器と接続される光出力ポートについて設けられ、当該波長固定型の光受信器に受信させる波長の光を選択する波長固定型の波長選択器と、該光カプラの各光出力ポートのうち、該波長可変型の光受信器と接続される光出力ポートについて設けられ、当該波長可変型の光受信器に受信させる波長の光を選択する波長可変型の波長選択器とをそなえて構成してもよい(請求項3)。
さらに、該光合分波手段に同一波長の光が同時に入力されないように、該光送信器の送信タイミングを制御する制御手段をそなえていてもよい(請求項4)。
また、本発明の光合分波装置(請求項5)は、複数の光入力ポートと複数の光出力ポートとを有し、該光入力ポートへの入力光の波長によって当該波長の光を出力すべき光出力ポートが定められる光合分波手段と、該光合分波手段のいずれかの光入力ポート及び光出力ポートを経由する光を他の波長の光に変換して該光合分波手段に再入力する波長変換再入力手段とをそなえたことを特徴としている。
上記の本発明によれば、全ての光入力ポート及び光出力ポートについて波長可変型の光送信器及び光受信器をそなえることなく、一部の波長可変型の光送信器及び光受信器のみで、光合分波手段を通過した特定波長の光を他の波長の光に変換して光合分波手段に再入力するだけで、当該光の受信先(つまり、光リンク設定)を柔軟に変更することができるので、簡易な構成で低コストにフルメッシュ型の光ネットワークシステムを実現することができる。
〔A〕一実施形態の説明
図1は本発明の一実施形態としての光ネットワークシステムの構成を示すブロック図で、この図1に示すシステムは、電気−光(E/O)変換機能を有する複数(ここでは、128台)の光送信器1−1〜1−128と、128×128光カプラ2と、複数(128)の波長選択光フィルタ(波長選択器)3−1〜3−128と、光−電気(O/E)変換機能を有する複数(128台)の光受信器4−1〜4−128とをそなえて構成されている。なお、本例においても、上記の光送信器,光受信器は、光LAN等の光ネットワークを構成するサーバ等の通信装置に備わるか、当該通信装置に接続されるものである。
そして、この図1に示すように、各光送信器1−1〜1−128のうち、一部(32台)の光送信器1−97〜1−128がそれぞれ波長可変型、残りの96台の光送信器1−1〜1−96がそれぞれ波長固定型の光送信器として構成されるとともに、各波長選択フィルタ3−1〜3−128のうち、一部(32)の波長選択光フィルタ3−97〜3−128がそれぞれ波長可変型、残り(96)の波長選択光フィルタ3−1〜3−96がそれぞれ波長固定型の光フィルタとして構成され、かつ、各光受信器4−1〜4−128のうち、一部(32台)の光受信器4−97〜4−128がそれぞれ波長固定型、残りの96台の光受信器4−1〜4−96がそれぞれ波長固定型の光受信器として構成されている。
また、32台の波長可変型の光受信器4−97〜4−128は、それぞれ、電気信号により32台の波長可変型の光送信器1−97〜1−128と1対1に接続されている(図1では光送信器1−97と光受信器4−97との接続のみを示し、他は図示を省略している)。
ここで、波長固定型の光送信器1−J(J=1〜96)は、それぞれ、予め定められた波長(例えば、λJ)の光を送信するものであり、波長可変型の光送信器1−K(K=97〜128)は、それぞれ、少なくとも波長λ1〜λ96の範囲で送信波長を可変できるものである。
128×128光カプラ2は、128の光入力ポート(ポート番号=#1〜#128)と128の光出力ポート(ポート番号=#1〜#128)とを有し、128台の光送信器1−1〜1−128から各光入力ポートに入力される光を合波するとともにWDM光として各光出力ポートに分波(パワー分波)するものである。
波長固定型の波長選択光フィルタ(以下、固定フィルタともいう)3−Jは、それぞれ、この128×128光カプラ(以下、単に「光カプラ」ともいう)2の対応する光出力ポートの出射光(WDM光)から予め定められた波長の光のみを通過させるもので、ここでは、通信相手として組となる波長固定型の光送信器1−J及び光受信器4−Jにそれぞれ同じ中心波長の光を処理させるために、その中心波長がそれぞれ同じ波長に予め設定されている。
波長可変型の波長選択光フィルタ(以下、可変フィルタともいう)3−Kは、それぞれ、少なくとも波長λ1〜λ96の範囲で透過中心波長を可変できるもので、光カプラ2の対応する出力ポートから出力されるWDM信号から設定された透過中心波長の光のみを通過させるものである。
つまり、上記の128×128光カプラ2及び波長選択光フィルタ3−1〜3−128は、各光送信器1−1〜1−128からの光が入力される複数の光入力ポート(#1〜#128)と各光受信器4−1〜4−128への光を出力する複数の光出力ポート(#1〜#128)とを有し、光入力ポートへの入力光の波長によって当該波長の光を出力すべき光出力ポート(当該波長の光を受信させるべき光受信器4−1〜4−128)が定められる光合分波手段を構成している。
そして、光受信器4−1〜4−128は、それぞれ、対応する波長選択光フィルタ3−1〜3−128を通過してきた光信号を受信して電気信号に変換し、所要の受信処理を行なうものであるが、ここでは、波長可変型の光受信器4−Kで得られた電気信号を波長可変型の光送信器1−Kにフィードバックし、当該光送信器1−Kにて元の波長(光受信器4−Kでの受信波長)から他の波長に変換して光カプラ2に再入力できるようになっている。
つまり、波長可変型の光送信器1−K及び光受信器4−Kは、いずれかの光入力ポートに入力された光(いずれかの光入力ポート及び光出力ポートを経由する光)を波長可変型の光受信器4−K及び光送信器1−K経由で他の波長の光に変換して光カプラ2に再入力する波長変換再入力手段として機能する。なお、電気信号により上記フィードバックを行なうのは、光受信器4−K及び光送信器1−Kで電気信号による中継再生処理を行なうことで必要なSNR(Signal to Noise Ratio)の確保が容易なためである。したがって、必要なSNRが確保できれば光のままフィードバックすることも可能である。
以下、上述のごとく構成された本実施形態の光ネットワークシステムの動作について説明する。
例えば、固定波長λi(i=1〜96のいずれか)を有する#i番ポートの光送信器1−iの光信号を、固定波長λj(j=1〜96のいずれか)を有する#j番ポートの光受信器4−jに送信する場合を考える。
この場合、#i番ポートの光送信器1−iから出射された光は、光カプラ2で他の光送信器から出射された光と合波されて各出力ポートへWDM光としてパワー分波される。このとき、例えば、#97番ポートの可変フィルタ3−97の透過中心波長をλiに設定しておくと、光送信器1−iから送信された波長λiの光信号は、この可変フィルタ3−97を通過して第97番ポートの光受信器4−97で受信される。
その光信号は、当該光受信器4−97にて電気信号に変換された後、第97番ポートの光送信器1−97にフィードバックされる。
ここで、当該光送信器1−97の送信中心波長をλjに設定しておくと、上記フィードバック信号は、当該光送信器1−97で電気信号から波長λjの光信号に変換された後、光カプラ2に再入力される。これにより、当該波長λjの光信号は他の光送信器から出射された光信号と再度合波されパワー分波される。そして、透過中心波長がλjに設定された固定フィルタ3−jにて上記波長λjの光信号が選択されて#j番ポートの光受信器4−jで受信される。
以上のようにして、#i番ポートの光送信器1−iから出射した波長λiの光信号を、波長λjを有する#j番ポートの光受信器4−jに送信することが可能となる。
ただし、図1に示すネットワーク構成では、光カプラ2で複数波長を合波しているため、同じ波長を有する光同士が混信して誤動作する可能性がある。そこで、このような混信(誤動作)を回避するための制御方法について説明する。
まず、図1において、各光送信器1−Jの固定送信波長と各光受信器4−Jの固定受信波長とがそれぞれ異なる場合の制御方法について説明する。
図1に示されるように、波長λiの#i番ポートから光を波長λjの#j番ポートへ情報を転送する場合、まず、波長可変型の光送信器1−K及び光受信器4−Kが装備されているポート(#97〜#128の32ポート)のうち、現状未使用のポートを選択する(図1ではポート番号=97)。そして、ポート番号=#97の光受信器4−97が受信する波長をλiに設定するとともに、この光受信器4−97と組となる光送信器1−97の送信波長をλjに設定する。これとともに、ポート番号=#97以外の波長可変型の光受信器4−Kの受信波長をλi以外に設定し、ポート番号=#97以外の波長可変型の光送信器1−Kの送信波長をλj以外に設定する。ただし、以上で述べた例は1対1通信に関するものである。
これに対し、送信側が1台に対し受信側が複数台であるブロードキャスト(あるいはマルチキャスト)通信を実現するためには、ポート番号=#97以外の光受信器の受信波長を同じ波長λiに設定する一方、ポート番号=#97以外の光送信器の送信波長をそれぞれ異なる複数の波長に設定することが必要である。このような設定終了後、#i番ポートの光送信器1−iから#j番ポートの光受信器4−jに向かう情報の転送を開始する。そして、以上の制御を経ることにより、波長可変の入出力ポートを経由して入力ポート番号=#iから出力ポート番号=#jへの情報転送が可能となる。
次に、図1において、光送信器1−Jの固定送信波長と光受信器4−Jの固定受信波長とが同じ場合の制御方法について説明する。
図1に示されるように、波長λiからλjに情報を転送する場合、まず、波長可変型の光送信器1−K及び光受信器4−Kが接続されているポートのうち、現状未使用のポートを選択する(図1ではポート番号=#97)。
その後、ポート番号=#97の光受信器4−97が受信する波長をλiに設定し、光送信器1−97の送信波長をλjに設定する。これとともに、ポート番号=#97以外の波長可変型の光受信器4−Kの受信波長をλi以外に設定し、ポート番号=#97以外の波長可変型の光送信器1−Kの送信波長をλj以外に設定する。また、固定波長の光送信器1−Jのうち、#j番ポートの波長λjの光送信器1−jは、波長λiから波長λjへの情報転送が終了するまで、出力しないように設定する。
以上のような設定終了後、#i番ポートの光送信器1−iから#j番ポートの光受信器4−jに向かう情報の転送を開始する。その際、#i番ポートの固定波長λiである光送信器1−iから出力された波長λiの送信光は、#i番ポートの固定波長である光受信器4−iにも入射されるが、その受信の要否は#i番ポートの固定波長λiである光受信器4−iを有するサーバ(図示省略)自身によって判断する。
以上の制御を経ることにより、波長可変のポートを経由して入力ポート番号=#iから出力ポート番号=#jへの情報転送が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、全てのポートに波長可変型の光送信器及び光受信器を用いるのではなく、大部分の光送信器1−1〜1−96及び光受信器4−1〜4−96は波長固定型とし、一部の光送信器1−1〜1−32及び光受信器4−1〜4−32のみを波長可変型とし、固定波長の信号の柔軟なパス設定を行なう場合には、波長可変型の光受信器4−K及び光送信器1−Kを経由して光カプラ2を複数回経由させることにより経路設定を変更することで、128×128光カプラ2を用いて光送信器1−K及び光受信器4−Kのペア数p(ここでは、p=32)の光リンクをフルメッシュで設定することが可能となり、p×pのフルメッシュ型の光ネットワークシステムを実現することができる。
なお、ポート数、光送信器及び光受信器の台数等は、上述した例に限られるものではなく必要に応じて増減できることはいうまでもない。
(A1)第1変形例の説明
上述した128×128光カプラ2の波長合分波機能は、例えば図2に示すように、128×1光カプラ(第1の光カプラ)2−1及び1×128光カプラ(第2の光カプラ)2−2の組み合わせにより実現してもよい。即ち、各光送信器1−1〜1−128からの送信光信号を128×1光カプラ2−1で合波したのち、1×128光カプラ2−2でパワー分波する構成とする。この場合、これらの光カプラ2−1,2−2間は光ファイバ5で接続する。なお、他の既述の符号と同一符号を付したものは、それぞれ、既述のものと同一もしくは同様のものである。
このような構成によっても、上述した実施形態と同様に、例えば、波長λiを有する#i番ポートの光送信器1−iの光信号を、波長λjを有する#j番ポートの光受信器4−jに送信することができる。光信号の流れや混信回避制御も図1により上述したシステムと同様である。ただし、この場合は、128×1光カプラ2−1と1×128光カプラ2−2との間に光増幅器を介装して、光カプラ2−1,2−2による損失を補償する構成を採ることが可能である。
(A2)第2変形例の説明
図3は図1により上述した光ネットワークシステムの第2変形例を示すブロック図で、この図3に示すシステムは、図1に示すシステムに比して、128×128光カプラ2に代えて、波長固定型の光送信器1−1〜1−96及び光受信器4−1〜4−96が接続されるポート#1〜#96については、AWG等の波長選択性を有する合波器2−3,分波器2−5を適用し、波長可変型の光送信器1−96〜1−128及び光受信器4−96〜4−128が接続されるポート#97〜#128については、波長選択性をもたない(又は波長依存性の少ない)32×1光カプラ(合波器)2−6及び1×32光カプラ(分波器)2−7を適用し、合波器2−3及び32×1光カプラ2−6の各出力を2×2光カプラ2−4で合波して分波器2−5及び1×32光カプラ2−7にパワー分波する構成になっている点が異なる。また、分波器2−5が波長選択性を有するので、受信側の波長選択光フィルタ3−1〜3−96は不要になっている。
これにより、波長固定型の光送信器1−1〜1−96からの光が波長選択性の合波器2−3にて合波された後、2×2光カプラ2−4の一方のポートに入力され、波長可変型の光送信器1−96〜1−128からの光は32×1光カプラ2−6にて合波された後、2×2光カプラ2−4の他方のポートに入力される。そして、2×2光カプラ2−4は、合波器2−3及び32×1光カプラ2−6からの各入力光を合波した後、パワー分波してそれぞれ波長選択性の分波器2−5及び非波長選択性の1×32光カプラ2−7に出力する。
波長選択性の分波器2−5では、2×2光カプラ2−4からの入力光を波長単位に分波して波長固定型の光受信器4−1〜4−96への光を出力し、非波長選択性の1×32光カプラ2−7では、2×2光カプラ2−4からの入力光をパワー分波して波長可変型の光受信器4−97〜4−128(可変フィルタ4−97〜4−128)への光(WDM光)を分波する。
つまり、本例の場合は、上記の合波器2−3,2×2光カプラ2−4,分波器2−5,32×1光カプラ2−6,1×32光カプラ2−7及び波長選択光フィルタ3−97〜3−128が、前記の入力波長によって出力ポートが定められる前記の光合分波手段を構成していることになる。
このような構成によっても、図1及び図2により上述したシステムと同様に、例えば、波長λiを有する#i番ポートの光送信器1−iから送信される光信号を、波長λjを有する#j番ポートの光受信器4−jに受信させることが可能となる。光信号の流れや混信回避制御も図1の場合と同様である。ただし、この場合は、AWG等の波長選択性を有する合波器2−3,分波器2−5の方が光カプラよりも損失が低いので、図1及び図2の場合よりも送受間光経路の損失を低減することができる。特に、ポート数が増大する場合に、固定波長のポートについて上述のごとく波長選択性を有する合分波器を適用することで、送受間光経路損失の低減を図ることができ、これにより、光送信器及び光受信器に必要な特性を緩和することも可能となる。
(A3)第3変形例の説明
図4は図1により前述した光ネットワークシステムの第3変形例を示すブロック図で、この図4に示すシステムは、図1に示すシステムに比して、128×128光カプラ2に代え、128×1光カプラ2−1と、32×128光カプラ2−8と、これらの間を接続する光ファイバ5とをそなえて構成され、128×1光カプラ2−1に波長固定型の光送信器1−1〜1−96が接続されるとともに、32×128光カプラ2−8の入力ポート(31ポート)に、波長可変型の光送信器1−97〜1−127が接続されている点が異なる。なお、他の既述の符号を付したものはそれぞれ既述のものと同一もしくは同様のものである。
ここで、128×1光カプラ(第1の光カプラ)2−1は、波長固定型の光送信器1−1〜1−96の出力を合波するもの(ポート#97〜#128は空き)であり、32×128光カプラ(第2の光カプラ)2−8は、この128×1光カプラ2−1の出力と光ファイバ5により接続され、128×1光カプラ2−1の出力と波長可変型の光送信器1−97〜1−127の出力とを合波して光出力ポート数(#1〜#127)分だけパワー分波するものである。
そして、32×128光カプラの各光出力ポートのうち、波長固定型の光受信器4−1〜4−96と接続される光出力ポートについて波長固定型の波長選択光フィルタ3−1〜3−96が設けられ、該光カプラの各出力ポートのうち、波長可変型の光受信器4−97〜4−127と接続される光出力ポートについて、波長可変型の波長選択光フィルタ3−97〜3−127が設けられている。
かかる構成は、各光送信器1−1〜1−128と各光受信器4−1〜4−128との間の距離が比較的離れている場合(例えば図10に示す構成で送受間の距離が比較的離れている場合)に、フィードバック系を構成する波長可変型の光送信器1−97〜1−127を前段(光送信器近傍)の128×1光カプラ2−1の入力ポートに接続すると遅延が大きくなるため、後段(光受信器近傍)の32×128光カプラ2−8の入力ポートに接続する構成としたものである。
このような構成によっても、図1,図2及び図3により上述したシステムと同様に、例えば、波長λiを有する#i番ポートの光送信器1−iの光信号を、送受間距離が長い場合でもその遅延の影響を低減しながら、波長λjを有する#j番ポートの光受信器4−jに送信することができる。なお、基本的な信号の流れや混信回避制御については、図1に示すものと同様である。
(A4)第4変形例の説明
図5は図1により上述した光ネットワークシステムの第4変形例を示すブロック図で、この図5に示すシステムは、図1に示すシステムに比して、#m番ポートの波長選択光フィルタ3−mが波長半固定型の光フィルタとして構成されている点が異なる。即ち、この場合は、例えば、波長λiを有する#i番ポートの光送信器1−iの光信号を波長λjを有する#j番ポートの光受信器4−jに送信するとともに、送信波長λkを有する#k番ポートの光送信器1−kの光信号を初期設定では波長λmを有するm番ポートの光受信器4−mに送信し、その後、#k番ポートの送信波長λkの光送信器1−kからm番ポートの光受信器4−mへ経路が定期的に変更される(m番ポートの波長選択光フィルタ3−mでの選択波長が定期的に波長λkに変更される)場合について示している。なお、#i番ポートの光送信器1−iから#j番ポートの光受信器4−jへの送信経路は図1の場合と同様である。
このように、#k番ポートの光送信器1−kから出射した光信号が、m番ポートの光受信器4−mに送信されることが予め分かっており、その変更のために要する時間が長い場合、m番ポートの光受信器4−mに対して適用する波長選択光フィルタ3−mに半固定型の光フィルタを適用し、予め中心透過波長を波長λmから波長λkに変更して経路を固定する方法をとることが望ましい。これにより、波長変換時に波長可変型の光送信器1−K及び光受信器4−Kを用いる必要がなくなる(信号をフィードバックして光カプラ2に再入力する必要がなくなる)ため、コストの低減を図ることができる。
なお、他の波長選択光フィルタ3−1〜3−(m−1),3−(m+1)〜3−128についても一部又は全部を半固定型としてもよい。ただし、半固定であるため、変更が頻繁に行なわれる場合にはあまり望ましい形態ではない。
(A5)第5変形例の説明
以上では送受信すべきポートとして1ポートに着目した場合の例について説明したが、波長多重技術を適用しているため複数ポートの信号を同時に送受信できる。例えば、2ポートに着目した場合の例を図6に示す。即ち、この図6では、波長λiを有する#i番ポートの光送信器1−iの光信号を、波長λjを有する#j番ポートの光受信器4−jに送信するとともに、波長λkを有する#k番ポートの光送信器1−kの光信号を、波長λmを有するm番ポートの光受信器4−mに送信する場合について示す。なお、光受信器4−1〜4−96(波長選択光フィルタ3−1〜3−96)は波長固定型でもよいし半固定型でもよい。
この場合、#i番ポートの光送信器1−iから出射された光信号は、光カプラ2で他の光送信器から出射された光信号と合波され、光カプラ2の各出力ポートにパワー分波された後、透過中心波長がλiに設定された波長可変型の#97番ポートの光受信器4−97に入射する。
この光信号は、光受信器4−97にて電気信号に変換された後、中心波長がλjに設定された波長可変型の#97番ポートの光送信器1−97にフィードバックされて電気信号から波長λjの光信号に変換され、光カプラ2に再入力される。そして、この光カプラ2にて他の光送信器から出射された光信号と再び合波され、各出力ポートへパワー分波される。これにより、波長λjの光信号は、透過中心波長がλjの固定フィルタ3−jを通過して#j番ポートの光受信器4−jに入射する。
一方、#k番ポートの光送信器1−kから出射された光信号は、光カプラ2にて他の光送信器から出射された光信号と合波され、各出力ポートにパワー分波された後、透過中心波長がλiに設定された波長可変型の#97番ポートの光受信器4−97とは異なる、透過中心波長がλkに設定された波長可変型の#98番ポートの光受信器4−98に入射する。この光信号は、当該光受信器4−98にて電気信号に変換された後、中心波長がλmに設定された波長可変型の#98番ポートの光送信器1−98にフィードバックされて電気信号から波長λmの光信号に変換され、光カプラ2に再入力される。
当該波長λmの光信号は、光カプラ2で再び他の光送信器から出射された光信号と合波され、パワー分波された後、透過中心波長がλmの固定フィルタ3−mを通過してm番ポートの光受信器4−mに入射する。
以上のようにして、波長λiを有する#i番ポートの光送信器1−iの光信号を、波長λjを有する#j番ポートの光受信器4−jに送信でき、波長λkを有する#k番ポートの光送信器1−kの光信号を、波長λmを有する#m番ポートの光受信器4−mに送信できることになる。ここで、制御順序としては、まず、#97番ポートの波長可変型の光送信器1−97及び光受信器4−97のペアを動作させ、その次に、#98番ポートの波長可変型の光送信器1−98及び光受信器4−98のペアを動作させるといった具合に、波長可変型の光送信器1−K及び光受信器4−Kのペアで順次動作させ、送りたい情報が完了次第、スタンバイ状態に戻すという制御が可能である。なお、ここでは説明の簡単化のために2ポートの場合について説明したが、3ポート以上の場合でも同様である。
(A6)第6変形例の説明
図7は図1により前述した光ネットワークシステムの第6変形例を示すブロック図で、この図7に示すシステムは、図1に示すシステムにおいて、管理サーバ(制御手段)6から、各光送信器1−1〜1−128,各光受信器4−1〜4−128および波長可変型の波長選択光フィルタ3−97〜3−128をそれぞれ制御できる構成になっている。なお、管理サーバ6は、光送信器1−1〜1−128や光受信器4−1〜4−128が備えられる(あるいは接続される)、情報の授受を行なう通信装置や情報処理機器における情報転送状態を把握し、その情報転送状態に基づいて上記光デバイスの制御を行なえるものである。
また、この図7においては、例えば、波長λiを有する#i番ポートの光送信器1−iの光信号および波長λjを有する#j番ポートの光送信器1−jの光信号を、いずれも波長λjを有する#j番ポートの光受信器4−jに送信する場合、並びに、波長λkを有する#k番ポートの光送信器1−kの光信号を、波長λmを有する#m番ポートの光受信器4−mに送信する場合について示すとともに、#i番ポートの光送信器1−iの光信号と#k番ポートの光送信器1−kの光信号とを同じ#97番ポートの波長可変型の光受信器4−97及び光送信器1−97の組を経由して波長変換する場合について示している。
ただし、波長可変型の光送信器1−K及び光受信器4−Kのポート(波長可変ポート)に余裕がある(未使用の波長可変型の光送信器1−K及び光受信器4−Kの組が存在する)場合は、図6により前述したように他の波長可変のポート経由で波長変換を行なえばよい。図7に示しているのは波長可変ポートに余裕が無い場合、つまり、同時に32波長(波長可変ポートとして割り当てられているポート数)以上の光信号の伝送を行なう場合のように、他の波長可変ポートも頻繁に適用(使用)されていて、同じ光送信器1−K及び光受信器4−Kの組を経由して異なる複数の光送信器1−Jが送信した光信号の波長変換を行なう必要がある場合であり、もし未適用の他の波長可変ポートが存在すれば、ポート経由で波長変換すればよい。
即ち、上記したように、(a)波長λiを有する#i番ポートの光送信器1−iから波長λjを受信可能な#j番ポートの光受信器4−jに信号を送信する場合、(b)波長λkを有する#k番ポートの光送信器1−kから波長λmを受信可能な#m番ポートの光受信器4−mに信号を送信する場合、(c)波長λjを有する#j番ポートの光送信器1−jから波長λjを受信可能な#j番ポートの光受信器4−jに信号を送信する場合、の3つの場合が重複し、(a)および(b)の場合はともに#97番ポートの同じ波長可変型の光送信器1−97及び光受信器4−97を経由して波長変換されるとする。
このように、上記の(a),(b)及び(c)の状態が同時に発生すると、光カプラ2において信号が衝突するため、管理サーバ6で必要な光送信器及び光受信器を制御して、信号が衝突しないように(光カプラ2に同一波長の光が同時に入力されないように)時間的にタイミングをずらす必要がある。なお、図7では1組の波長可変型の光送信器1−97及び光受信器4−97しか適用(使用)していない例を示しているが、その限りではない。
以下、図7に示すシステム(管理サーバ6)の動作について説明する。
まず、#i番ポートの光送信器1−iの光信号と#k番ポートの光送信器1−kの光信号とがそれぞれから同時に送信されると、#97番ポートの光受信器4−97で受信できないので、管理サーバ6は、光送信器1−i及び1−kを制御して、それぞれの光信号の送信タイミングを時間的にずらして送信させる。例えば、最初に光送信器1−kから波長λkの光信号を送信する。この際、管理サーバ6は、波長可変型の#97番ポートの光受信器4−97についての可変フィルタ3−97の透過中心波長をλkに設定しておく。これにより、光受信器4−97に、まず、波長λkの光信号が入射する。
つまり、この場合、管理サーバ6は、波長可変型の光受信器4−97に同一波長の光が同時に入力されないように、当該光受信器4−97の波長可変範囲に含まれる波長を送信波長として有する複数の光送信器1−i,1−kの送信タイミングを時間的にずらす第1制御部として機能する。
光受信器4−97は、受信した波長λkの光信号を電気信号に変換する。この電気信号は、当該光受信器4−97と組となる#97番ポートの波長可変型の光送信器1−97にフィードバックされる。その際、管理サーバ6は、当該光送信器1−97の中心波長をλmに設定しておく。これにより、上記フィードバック信号は波長λmの光信号に変換されて光カプラ2に再入力される。これにより、当該波長λmの光信号は、透過中心波長がλmの#m番ポートの波長選択光フィルタ3−mを通過して光受信器4−mで受信される。つまり、#k番ポートの波長λkの光送信器1−kから送信された光信号が#m番ポートの波長λmの光受信器4−mで受信される。
次に、管理サーバ6は、#97番ポートの可変フィルタ3−97の透過中心波長をλiに設定し、光送信器1−iから波長λiの光信号を送信させる。当該光信号は、波長選択光フィルタ3−97を通過して光受信器4−97で受信されて電気信号に変換された後、光送信器1−97にフィードバックされる。この際、管理サーバ6は、光送信器1−97の中心波長をλjに設定するとともに、#j番ポートの波長λjの光送信器1−jの送信を信号衝突回避のために停止させておく。
これにより、上記フィードバック信号は、波長λjの光信号に変換されて光カプラ2に再入射し、#j番ポートの波長選択光フィルタ3−jを通過して光受信器4−jにて受信される。つまり、#i番ポートの波長λiの光送信器1−iから送信された光信号が#j番ポートの波長λjの光受信器4−jで受信される。
その後、管理サーバ6は、#j番ポートの波長λjの光送信器1−jから波長λjの光信号を送信させる。この波長λjの光信号は、#j番ポートの波長選択光フィルタ3−jを通過して光受信器4−jで受信される。
つまり、管理サーバ6は、波長固定型の光受信器4−jに同一波長の光が同時に入力されないように、波長可変型の光送信器1−97を含む、波長変換後の他の波長λjの光を送信波長として有する複数の光送信器1−97,1−jの送信タイミングを時間的にずらす第2制御部としても機能するのである。
以上のようにして、管理サーバ6によって、#k番ポートの光送信器1−k,#i番ポートの光送信器1−i,#j番ポートの光送信器1−jの順に光信号を送信させ、その送信タイミングに合わせて可変フィルタ3−97の透過中心波長及び波長可変型の光送信器1−97の中心波長を制御して、光カプラ2で衝突の生じる可能性がある同一波長の送信光のブロック毎に時分割多重送信を行なうことにより、各送信光の衝突を発生させることなく、所望の光受信器に受信させることができる。この結果、波長可変型の光送信器1−Kおよび光受信器4−Kのペア数p(図7ではp=32)を超える数の光リンクをフルメッシュで設定することが可能となる。
なお、送信タイミングの順序は、勿論、上記に限定されるものではなく、適当な優先順位付けを行なう等して適宜変更可能である。
(A7)第7変形例の説明
図8は図1により前述した光ネットワークシステムの第7変形例としてのリング型光ネットワークシステムの構成を示すブロック図で、この図8に示すシステムは、リング状の光伝送路(光ファイバ)7と、この光伝送路7に光カプラ8を介して接続された、複数(ここでは、128台)の光送信器1−1〜1−128及び光受信器4−1〜4−128とをそなえて構成され、光送信器1−1〜1−128から送信された光信号は光カプラ8により光伝送路7上を伝送されるWDM信号と合波され、光伝送路7上を伝送されるWDM信号は各光カプラ8において各光受信器4−1〜4−128側へパワー分波されるようになっている。
また、本例においても、各光送信器1−1〜1−128のうち、一部(32台)の光送信器1−97〜1−128がそれぞれ送信波長可変型、残りの96台の光送信器1−1〜1−96がそれぞれ送信波長固定型の光送信器として構成されるとともに、各波長選択フィルタ3−1〜3−128のうち、一部(32)の波長選択光フィルタ3−97〜3−128がそれぞれ波長可変型、残り(96)の波長選択光フィルタ3−1〜3−96がそれぞれ波長固定型の光フィルタとして構成され、かつ、各光受信器4−1〜4−128のうち、一部(32台)の光受信器4−97〜4−128がそれぞれ受信波長固定型、残りの96台の光受信器4−1〜4−96がそれぞれ受信波長固定型の光受信器として構成されている。さらに、32台の波長可変型の光受信器4−97〜4−128は、それぞれ、電気信号により32台の波長可変型の光送信器1−97〜1−128と1対1に接続されている。
そして、上述のごとく構成されたリング型光ネットワークシステムにおいて、例えば、固定波長λiを有する#i番ポートの光送信器1−iの光信号を、固定波長λjを有する#j番ポートの光受信器4−jに送信する場合について説明すると、#i番ポートの光送信器1−iから出射した波長λiの光信号は、光カプラ8で他の光送信器から出射された光信号と合波されて他の各光カプラ8でパワー分波される。
ここで、例えば、97番ポートの可変フィルタ3−97の透過中心波長をλiに設定しておくと、上記光送信器1−iから送信された波長λiの光信号が当該可変フィルタ3−97を通過して光受信器4−97で受信される。その光信号は、光受信器4−97にて電気信号に変換された後、中心波長がλjに設定された波長可変型の97番ポートの光送信器1−97に送信(フィードバック)される。
これにより、当該電気信号は、光送信器1−97にて波長λjの光信号に変換された後、対応する光カプラ8により光伝送路7上のWDM信号と合波されて伝送される。そして、当該波長λjの光信号は、透過中心波長がλjの固定フィルタ3−jを通過して#j番ポートの光受信器4−jで受信される。これにより、固定波長λiを有する#i番ポートの光送信器1−iの光信号を、固定波長λjを有する#j番ポートの光受信器4−jに送信できることになる。
以上のように、本発明の一実施形態によれば、波長可変型の光送信器および光受信器のペア数pに応じて同時にp本(例えば図1〜図3の場合でp=32本)の光リンクをフルメッシュにおいて設定することができる。また、図7により前述したように、同一波長の信号が衝突しないように時間的にタイミングをずらす制御を併用することにより、より効率的なネットワーク構成を取ることができる。ここで、1波ごとに時間的なタイミングを取る必要は無く、信号が衝突する光信号のブロックのみ時間的にタイミングをずらして処理すればよい。
〔B〕その他
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、ネットワーク構成として、スター型又はリング型について例示したが、バス型でも上述した実施形態と同様の構成を採ることができ、同様の作用効果を得ることができる。
また、上述した実施形態では、波長変換を光送信器1−Kにて行なっているが、光受信器4−Kにて行なっても、上記と同様の作用効果が得られることはいうまでもない。さらに、上述した実施形態では、波長可変ポートをポート#1〜#128のうち、ポート#97〜#128としているが、かかる波長可変ポートの配置は適宜変更してよい。
また、上述した実施形態では、光受信器4−Kから光送信器1−Kへの信号のフィードバックをいずれも電気信号により行なうことを前提としているが、これらの光受信器4−Kと光送信器1−Kとの間を光ファイバで接続して、光のままフィードバックするようにしてもよい。このようにすれば、光送信器1−Kと光受信器4−Kとの距離が離れていても遅延の影響を最小限に抑制することができる。この場合の構成としては、例えば、光受信器4−K及び光送信器1−Kのそれぞれに光/電気/光(O/E/O)機能をもたせるか、光受信器4−K及び光送信器1−Kのいずれか一方にのみO/E/O機能をもたせることで実現できる。
〔C〕付記
(付記1)
波長固定型の光送信器と波長可変型の光送信器とを含む複数の光送信器と、
波長固定型の光受信器と波長可変型の光受信器とを含む複数の光受信器と、
上記の各光送信器からの光が入力される複数の光入力ポートと上記の各光受信器への光を出力する複数の光出力ポートとを有し、該光入力ポートへの入力光の波長によって当該波長の光を受信させるべき光受信器が定められる光合分波手段と、
いずれかの該光入力ポートに入力された光を該波長可変型の光受信器及び光送信器経由で他の波長の光に変換して該光合分波手段に再入力する波長変換再入力手段とをそなえたことを特徴とする、光ネットワークシステム。
(付記2)
該波長変換再入力手段が、
該波長可変型の光受信器で受信した光を電気信号に変換して該波長可変型の光送信器に入力し、当該光送信器にて該電気信号を該他の波長の光に変換して該光合分波手段に再入力するように構成されたことを特徴とする、付記1記載の光ネットワークシステム。
(付記3)
該光合分波手段が、
光入力ポート数×光出力ポート数の単一の光カプラと、
該光カプラの各光出力ポートのうち、該波長固定型の光受信器と接続される光出力ポートについて設けられ、当該波長固定型の光受信器に受信させる波長の光を選択する波長固定型の波長選択器と、
該光カプラの各光出力ポートのうち、該波長可変型の光受信器と接続される光出力ポートについて設けられ、当該波長可変型の光受信器に受信させる波長の光を選択する波長可変型の波長選択器とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記1記載の光ネットワークシステム。
(付記4)
該光合分波手段が、
光入力ポート数×1の第1の光カプラと、
該第1の光カプラの出力と接続された1×光出力ポート数の第2の光カプラと、
該第2の光カプラの各光出力ポートのうち、該波長固定型の光受信器と接続される光出力ポートについて設けられ、当該波長固定型の光受信器に受信させる波長の光を選択する波長固定型の波長選択器と、
該第2の光カプラの各光出力ポートのうち、該波長可変型の光受信器と接続される光出力ポートについて設けられ、当該波長可変型の光受信器に受信させる波長の光を選択する波長可変型の波長選択器とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記1記載の光ネットワークシステム。
(付記5)
上記の第1及び第2の光カプラ間に光増幅器が介装されたことを特徴とする、付記4記載の光ネットワークシステム。
(付記6)
該光合分波手段が、
該波長固定型の光送信器からの光を合波する波長選択性の合波器と、
該波長固定型の光受信器への光を波長単位に分波する波長選択性の分波器と、
該波長可変型の光送信器からの光を合波する非波長選択性の合波器と、
該波長可変型の光受信器への光を分波する非波長選択性の分波器と、
上記の各合波器の出力を合波して上記の各分波器へ分波する光カプラと、
該非波長選択性の分波器の出力から該波長可変型の光受信器に受信させる波長の光を選択する波長可変型の波長選択器とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記1記載の光ネットワークシステム。
(付記7)
該光合分波手段が、
該波長固定型の光送信器の出力を合波する第1の光カプラと、
該第1の光カプラの出力と該波長可変型の光送信器の出力とを合波して該光出力ポート数分だけ分波する第2の光カプラと、
該第2の光カプラの各光出力ポートのうち、該波長固定型の光受信器と接続される光出力ポートについて設けられ、当該波長固定型の光受信器に受信させる波長の光を選択する波長固定型の波長選択器と、
該第2の光カプラの各光出力ポートのうち、該波長可変型の光受信器と接続される光出力ポートについて設けられ、当該波長可変型の光受信器に受信させる波長の光を選択する波長可変型の波長選択器とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記1記載の光ネットワークシステム。
(付記8)
該光合分波手段に同一波長の光が同時に入力されないように、該光送信器の送信タイミングを制御する制御手段をそなえたことを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項に記載の光ネットワークシステム。
(付記9)
該制御手段が、
該波長可変型の光受信器に同一波長の光が同時に入力されないように、当該光受信器の波長可変範囲に含まれる波長を送信波長として有する複数の光送信器の送信タイミングを時間的にずらす第1制御手段をさらにそなえたことを特徴とする、付記8記載の光ネットワークシステム。
(付記10)
該制御手段が、
該波長固定型の光受信器に同一波長の光が同時に入力されないように、該波長可変型の光送信器を含む該他の波長の光を送信波長として有する複数の光送信器の送信タイミングを時間的にずらす第2制御部をそなえたことを特徴とする、付記8又は9に記載の光ネットワークシステム。
(付記11)
複数の光入力ポートと複数の光出力ポートとを有し、該光入力ポートへの入力光の波長によって当該波長の光を出力すべき光出力ポートが定められる光合分波手段と、
該光合分波手段のいずれかの光入力ポート及び光出力ポートを経由する光を他の波長の光に変換して該光合分波手段に再入力する波長変換再入力手段とをそなえたことを特徴とする、光合分波装置。
(付記12)
該波長変換再入力手段が、
該波長可変型の光受信器で受信した光を電気信号に変換して該波長可変型の光送信器に入力し、当該光送信器にて該電気信号を該他の波長の光に変換して該光合分波手段に再入力するように構成されたことを特徴とする、付記11記載の光合分波装置。
(付記13)
該光合分波手段が、
光入力ポート数×光出力ポート数の単一の光カプラと、
該光カプラの各光出力ポートのうち、該波長固定型の光受信器と接続される光出力ポートについて設けられ、当該波長固定型の光受信器に受信させる波長の光を選択する波長固定型の波長選択器と、
該光カプラの各光出力ポートのうち、該波長可変型の光受信器と接続される光出力ポートについて設けられ、当該波長可変型の光受信器に受信させる波長の光を選択する波長可変型の波長選択器とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記11記載の光合分波装置。
以上詳述したように、本発明によれば、全ての光入力ポート及び光出力ポートについて波長可変型の光送信器及び光受信器をそなえることなく、一部の波長可変型の光送信器及び光受信器のみで、当該光の受信先(光リンク設定)を柔軟に変更することができるので、簡易な構成で低コストにフルメッシュ型の光ネットワークシステムを実現することができ、光通信技術分野において極めて有用であると考えられる。
本発明の一実施形態としての光ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。 図1に示す光ネットワークシステムの第1変形例を示すブロック図である。 図1に示す光ネットワークシステムの第2変形例を示すブロック図である。 図1に示す光ネットワークシステムの第3変形例を示すブロック図である。 図1に示す光ネットワークシステムの第4変形例を示すブロック図である。 図1に示す光ネットワークシステムの第5変形例を示すブロック図である。 図1に示す光ネットワークシステムの第6変形例を示すブロック図である。 図1に示す光ネットワークシステムの第7変形例を示すブロック図である。 従来の光ネットワーク構成例(WDMを用いたスター型光ネットワーク)を示すブロック図である。 図9に示す光ネットワーク構成の変形例を示すブロック図である。 従来の信号に識別情報を付加する技術を用いたネットワーク構成例を示すブロック図である。 従来の波長可変性を有する光受信器を用いた光ネットワーク構成例を示すブロック図である。 従来の波長可変性を有する光送信器を用いた光ネットワーク構成例を示すブロック図である。 従来の波長変換装置を用いた光ネットワーク構成例を示すブロック図である。 従来の光スイッチを用いた光ネットワーク構成例を示すブロック図である。 周回型光合分波器を用いた光ネットワーク構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1−1〜1−96 波長固定型の光送信器(E/O)
1−97〜1−128 波長可変型の光送信器(E/O)
2 128×128光カプラ
2−1 128×1光カプラ
2−2 1×128光カプラ
2−3 波長選択性の合波器
2−4 2×2光カプラ
2−5 波長選択性の分波器
2−6 32×1光カプラ
2−7 1×32光カプラ
2−8 32×128光カプラ
3−1〜3−96 波長固定型の波長選択光フィルタ(波長選択器)
3−97〜3−128 波長可変型の波長選択光フィルタ(波長選択器)
4−1〜4−96 波長固定型の光受信器(O/E)
4−97−4−128 波長可変型の光受信器(O/E)
5 光ファイバ
6 管理サーバ(第1制御手段,第2制御手段)
7 光伝送路
8 光カプラ

Claims (5)

  1. 波長固定型の光送信器と波長可変型の光送信器とを含む複数の光送信器と、
    波長固定型の光受信器と波長可変型の光受信器とを含む複数の光受信器と、
    上記の各光送信器からの光が入力される複数の光入力ポートと上記の各光受信器への光を出力する複数の光出力ポートとを有し、該光入力ポートへの入力光の波長によって当該波長の光を受信させるべき光受信器が定められる光合分波手段と、
    いずれかの該光入力ポートに入力された光を該波長可変型の光受信器及び光送信器経由で他の波長の光に変換して該光合分波手段に再入力する波長変換再入力手段とをそなえたことを特徴とする、光ネットワークシステム。
  2. 該波長変換再入力手段が、
    該波長可変型の光受信器で受信した光を電気信号に変換して該波長可変型の光送信器に入力し、当該光送信器にて該電気信号を該他の波長の光に変換して該光合分波手段に再入力するように構成されたことを特徴とする、請求項1記載の光ネットワークシステム。
  3. 該光合分波手段が、
    光入力ポート数×光出力ポート数の単一の光カプラと、
    該光カプラの各光出力ポートのうち、該波長固定型の光受信器と接続される光出力ポートについて設けられ、当該波長固定型の光受信器に受信させる波長の光を選択する波長固定型の波長選択器と、
    該光カプラの各光出力ポートのうち、該波長可変型の光受信器と接続される光出力ポートについて設けられ、当該波長可変型の光受信器に受信させる波長の光を選択する波長可変型の波長選択器とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1記載の光ネットワークシステム。
  4. 該光合分波手段に同一波長の光が同時に入力されないように、該光送信器の送信タイミングを制御する制御手段をそなえたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ネットワークシステム。
  5. 複数の光入力ポートと複数の光出力ポートとを有し、該光入力ポートへの入力光の波長によって当該波長の光を出力すべき光出力ポートが定められる光合分波手段と、
    該光合分波手段のいずれかの光入力ポート及び光出力ポートを経由する光を他の波長の光に変換して該光合分波手段に再入力する波長変換再入力手段とをそなえたことを特徴とする、光合分波装置。
JP2004082881A 2004-03-22 2004-03-22 光ネットワークシステム及び光合分波装置 Expired - Fee Related JP4677195B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004082881A JP4677195B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 光ネットワークシステム及び光合分波装置
US10/914,192 US7577361B2 (en) 2004-03-22 2004-08-10 Optical network system and optical coupling apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004082881A JP4677195B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 光ネットワークシステム及び光合分波装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005269548A true JP2005269548A (ja) 2005-09-29
JP4677195B2 JP4677195B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=34986392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004082881A Expired - Fee Related JP4677195B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 光ネットワークシステム及び光合分波装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7577361B2 (ja)
JP (1) JP4677195B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010198542A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Konami Digital Entertainment Co Ltd サーバ装置、通信システム、サービス方法、ならびに、プログラム

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5842428B2 (ja) * 2011-07-21 2016-01-13 富士通株式会社 光ネットワークおよび光接続方法
US9641438B2 (en) 2011-12-15 2017-05-02 Level 3 Communications, Llc Apparatus, system, and method for asymmetrical and dynamic routing
US8849112B2 (en) 2011-12-15 2014-09-30 Level 3 Communications, Llc Apparatus, system, and method for asymmetrical and dynamic routing
US8285141B1 (en) * 2011-12-15 2012-10-09 Level 3 Communications, Llc Apparatus, system, and method for asymmetrical and dynamic routing
US9882643B2 (en) * 2012-05-04 2018-01-30 Deutsche Telekom Ag Method and device for setting up and operating a modular, highly scalable, very simple, cost-efficient and enduring transparent optically routed network for network capacities of greater than 1 Petabit/s
EP2925012B1 (en) * 2014-03-27 2017-01-11 Alcatel Lucent A wavelength routing cross-connect
US9647792B2 (en) 2014-06-18 2017-05-09 Maged E. Beshai Spectral temporal connector for full-mesh networking
EP2963871B1 (de) * 2014-06-30 2018-10-10 Deutsche Telekom AG Effiziente Transportnetz Architektur für Content Delivery Network
US9877091B2 (en) * 2015-12-04 2018-01-23 Verizon Patent And Licensing Inc. Optical network with small-form-factor optical fiber cross-connect module
US10693564B2 (en) * 2018-10-04 2020-06-23 Raytheon Company Photonics interference canceler

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06350563A (ja) * 1993-06-10 1994-12-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 波長多重ネットワーク
JPH0798424A (ja) * 1992-09-29 1995-04-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ループバック光路付アレイ導波路回折格子型光合分波器
JPH07107113A (ja) * 1993-10-08 1995-04-21 Canon Inc コンセントレータ及びこれを用いた光通信ネットワーク
JPH08242208A (ja) * 1995-03-06 1996-09-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ハイパキューブ型インタコネクションネットワーク
JPH0918596A (ja) * 1995-07-03 1997-01-17 Canon Inc 通信ネットワークおよび通信方式
JPH11112473A (ja) * 1997-10-03 1999-04-23 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光cdma用回路

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2773270B2 (ja) 1989-07-25 1998-07-09 日本電気株式会社 光信号分配装置
US5077728A (en) * 1989-12-20 1991-12-31 At&T Bell Laboratories Frequency division multiple access network
US5274487A (en) * 1989-12-29 1993-12-28 Fujitsu Limited Photonic switching system
SE469149B (sv) * 1990-12-07 1993-05-17 Ellemtel Utvecklings Ab Optisk vaeljare, optisk korskopplare och saett att omkoppla grupper av optiska signaler
EP0591042B1 (en) 1992-09-29 1997-05-28 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Arrayed-wave guide grating multi/demultiplexer with loop-back optical paths
DE69424311T2 (de) * 1993-11-08 2000-12-14 British Telecomm Querverbindungssystem für ein optisches netzwerk
DE69519290T2 (de) * 1994-03-29 2001-05-23 British Telecomm Optisches telecommunicationsnetzwerk
FR2723671B1 (fr) 1994-08-10 1996-09-13 Tillerot Francois Repartiteur optique.
US5724167A (en) 1995-11-14 1998-03-03 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson Modular optical cross-connect architecture with optical wavelength switching
JPH09261243A (ja) 1996-03-27 1997-10-03 Canon Inc 交換装置
FR2784468B1 (fr) * 1998-10-08 2000-12-15 Cit Alcatel Matrice de commutation atm comportant un noyau optique passif
JP2001016625A (ja) * 1999-01-20 2001-01-19 Fujitsu Ltd 光クロスコネクト装置および光ネットワーク
EP1102428A1 (en) * 1999-11-19 2001-05-23 BRITISH TELECOMMUNICATIONS public limited company Optical communications system
JP2001268606A (ja) * 2000-03-21 2001-09-28 Fujitsu Ltd 光ノード装置及び信号の切替接続方法
JP3615464B2 (ja) 2000-05-15 2005-02-02 日本電信電話株式会社 フルメッシュ波長多重光ネットワークシステムとこのシステムで使用されるノード
JP3744343B2 (ja) 2000-11-08 2006-02-08 日本電気株式会社 光クロスコネクト装置
CA2418384A1 (en) * 2002-02-06 2003-08-06 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Optical network, optical cross-connect apparatus, photonic-ip network, and node
US6922501B2 (en) * 2002-04-11 2005-07-26 Nortel Networks Limited Fast optical switch
US6959128B2 (en) * 2003-12-02 2005-10-25 Fujitsu Limited Coupler-based optical cross-connect having a regeneration module

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0798424A (ja) * 1992-09-29 1995-04-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ループバック光路付アレイ導波路回折格子型光合分波器
JPH06350563A (ja) * 1993-06-10 1994-12-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 波長多重ネットワーク
JPH07107113A (ja) * 1993-10-08 1995-04-21 Canon Inc コンセントレータ及びこれを用いた光通信ネットワーク
JPH08242208A (ja) * 1995-03-06 1996-09-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ハイパキューブ型インタコネクションネットワーク
JPH0918596A (ja) * 1995-07-03 1997-01-17 Canon Inc 通信ネットワークおよび通信方式
JPH11112473A (ja) * 1997-10-03 1999-04-23 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光cdma用回路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010198542A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Konami Digital Entertainment Co Ltd サーバ装置、通信システム、サービス方法、ならびに、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4677195B2 (ja) 2011-04-27
US20050207756A1 (en) 2005-09-22
US7577361B2 (en) 2009-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9509408B2 (en) Optical data transmission system
JPH04503443A (ja) 通信ネットワーク
JP4677195B2 (ja) 光ネットワークシステム及び光合分波装置
US7912373B2 (en) Optical multiple transmission method, optical network and optical transmission apparatus
JP5063558B2 (ja) 光中継装置
US20030206743A1 (en) Cross connecting device and optical communication system
US6445473B1 (en) Optical switching apparatus using wavelength division multiplexing technology
JP4852491B2 (ja) 光クロスコネクトスイッチ機能部及び光クロスコネクト装置
US9025915B2 (en) Method and module for switching optical signals having different modes of propagation
JP3574754B2 (ja) 光パスクロスコネクト装置
Sakaguchi et al. SDM-WDM hybrid reconfigurable add-drop nodes for self-homodyne photonic networks
JP2000201112A (ja) 光波長分割多重伝送ネットワ―ク装置
JP4408806B2 (ja) Wdmネットワークのためのパス保護の方法及びそれに応じたノード
JP2002262319A (ja) 光通信網および光パスクロスコネクト装置
JP5340368B2 (ja) 光中継装置
JP3889721B2 (ja) 光波長分割多重伝送ネットワーク装置
JP4553236B2 (ja) 光通信方法および光伝送装置
JP5340369B2 (ja) 光中継装置
JP3566593B2 (ja) 波長多重ネットワーク
JP2004180293A (ja) 波長変換装置及びこれを利用した光回線分配装置
JP2005064864A (ja) 波長多重光信号送信装置、波長多重光信号受信装置及び光波長多重通信システム
JP5081726B2 (ja) 光伝送システム
JP2004147035A (ja) 光クロスコネクト装置
JP4233973B2 (ja) 光通信ネットワークシステム
JP3687844B2 (ja) 光パケットネットワーク

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110131

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees