JP2005268382A - パターン形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基板上のレジスト膜に液浸液を介して露光する工程(a)、該レジスト膜に浸入した液浸液成分を除去する工程(b)、該レジスト膜を加熱する工程(c)、及び、現像を行う工程(d)を、この順に、有することを特徴とするパターン形成方法。
【選択図】 なし
Description
(解像力)=k1・(λ/NA)
(焦点深度)=±k2・λ/AN2
ここでλは露光光源の波長、NAは投影レンズの開口数、k1及びk2はプロセスに関係する係数である。
この「液浸の効果」はλ0を露光光の空気中での波長とし、nを空気に対する液浸液の屈折率、θを光線の収束半角としNA0=sinθとすると、液浸した場合、前述の解像力及び焦点深度は次式で表すことができる。
(解像力)=k1・(λ0/n)/NA0
(焦点深度)=±k2・(λ0/n)/NA0 2
すなわち、液浸の効果は波長が1/nの露光波長を使用するのと等価である。言い換えれば、同じNAの投影光学系の場合、液浸により、焦点深度をn倍にすることができる。 これは、あらゆるパターン形状に対して有効であり、更に、現在検討されている位相シフト法、変形照明法などの超解像技術と組み合わせることが可能である。
特許文献3(特開平10−303114号公報)には、液浸液の屈折率変化が露光機の波面収差による投影像の劣化を引き起こすため液浸液の屈折率制御が重要であることが指摘され、液浸液の屈折率の温度係数をある範囲に制御することや、好適な液浸液として、表面張力を下げる、または、界面活性度を増加させるような添加剤を添加した水が開示されている。しかしながら、添加剤の開示や液浸露光技術に適するレジストに関してはやはり論じてはいない。
源とする場合は、取り扱い安全性と193nmにおける透過率と屈折率の観点で純水(193nmでにおける屈折率1.44)が液浸液として最も有望であると考えられている。F2エキシマレーザーを光源とする場合は、157nmにおける透過率と屈折率のバランスからフッ素を含有する溶液が検討されているが、環境安全性の観点や屈折率の点で十分な物は未だ見出されていない。液浸の効果の度合いとレジストの完成度から液浸露光技術はArF露光機に最も早く搭載されると考えられている。
液浸露光においては、レジスト膜と光学レンズの間を浸漬液(液浸液ともいう)で満たした状態で、フォトマスクを通して露光し、フォトマスクのパターンをレジスト膜に転写するが、浸漬液が、レジスト膜内部に浸透することにより、露光中または露光後にレジスト内部で引き起こされる化学反応(酸触媒型脱保護反応、現像反応)に影響を与えることが予想される。しかしながら、その影響の程度や機構も、未だわかっていない。
液浸露光技術に化学増幅レジストを適用した場合のレジストパターンの倒れに起因する解像度の劣化や、感度の劣化が何に起因するのかを鋭意検討した結果、レジスト膜と液浸液が接触している間に液浸液がレジスト膜中に浸入していることが原因であることを突き止めた。
前記レジスト膜を加熱する工程(c)、及び、現像を行う工程(d)を、この順に、有するが、液浸液を介して露光する工程(a)の後、レジスト膜を加熱する工程(c)の前に、前記レジスト膜に浸入した液浸液成分を除去する工程(b)を有することを特徴としている。
なお、レジスト膜を加熱する工程(c)は、通常、レジスト膜中のアルカリ不溶基のアルカリ可溶基への変化を促進するために行われる、PEB(Post Exposure Bake)と呼ばれる露光後、現像前に行われる加熱工程に相当する工程である。
本発明の特徴は、PEB、即ち、レジスト膜を加熱する工程(c)の前に、レジスト膜に浸入した液浸液を除去することにより、膜全体のアルカリ不溶基をアルカリ可溶基に変化させる反応を均一化させ、良好なレジストパターンを形成できることにある。
しかしながら、通常は、装置において指定されている回転数の上限以下となり、例えば、円形の12インチシリコンウエハー基板を回転させる場合は通常3000rpm以下、円形の8インチウエハー基板を回転させる場合は通常4000rpm以下である。
基板を回転させる時間は、乾燥を完結させるために5秒以上が好ましく、長ければ長いほど好ましいが、スループットを短くさせるためにも、露光やPEB、現像などのほかの工程に必要な時間や、装置の数などを考慮して回転時間を設定することができる。
基板を回転させるための装置は、基板を回転させる機構をもつ装置であればいずれにても良いが、一般的な半導体や液晶、サーマルヘッドなどのデバイス製造装置である現像装置を用いることが、露光装置からや現像装置への基板の受け渡しが簡略となるために好ましいが、これに限定されるものではない。
このため、ベーク温度は、レジストの樹脂におけるアルカリ不溶基がアルカリ可溶基に変化しない温度であることが必要である。
アルカリ不溶基がアルカリ可溶基に変化する温度はレジストの種類により異なるが、市
販の各レジストには推奨されるポストベークの温度(即ち、前述のPEBの温度)があり、一般的には90〜150℃であり、推奨されるポストベーク温度以上でアルカリ不溶基がアルカリ可溶基に変化する反応が効率的である。
液浸液の種類により最低必要な温度は異なるが、ArFエキシマレーザーを用いる液浸露光法には水が液浸液として用いられる可能性が高く、水を液浸液として用いる場合には40℃以上の温度で加熱することが好ましいが、液浸液が水に限定されるものではない。
加熱する時間は、短ければ液浸液の除去が完結できず、長ければスループットに影響されるため、10秒以上120秒以内であることが好ましい。
また、基板上にレジスト膜を形成する方法、使用するレジストについても公知のものを使用することができる。
なお、工程(b2)及び工程(c)におけるレジスト膜の加熱は、通常、レジスト膜を有する基板を、ホットプレートなどで加熱することにより行われる。
工程(c)により、レジスト膜を加熱した後は、通常、室温(例えば23℃)付近まで冷却を行った後、工程(d)にて現像を行う。
て、入手の容易さ、取り扱いのし易さといった点から水を用いるのが好ましい。
ウエハー上のレジスト層を溶解させず、且つレンズ素子の下面の光学コートに対する影響が無視できるものが好ましい。
このような添加剤としては、例えば、水とほぼ等しい屈折率を有する脂肪族系のアルコールが好ましく、具体的にはメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等が挙げられる。水とほぼ等しい屈折率を有するアルコールを添加することにより、水中のアルコール成分が蒸発して含有濃度が変化しても、液体全体としての屈折率変化を極めて小さくできるといった利点が得られる。
さらに、上記アルカリ性水溶液にアルコール類、界面活性剤を適当量添加して使用することもできる。
アルカリ現像液のアルカリ濃度は、通常0.1〜20質量%である。
アルカリ現像液のpHは、通常10.0〜15.0である。
8インチシリコンウエハー上に有機反射防止膜ARC29A(日産化学社製)を塗布し、205℃、60秒ベークを行い78nmの反射防止膜を形成した。 その上に前記したArFエキシマレーザー用レジストを塗布し、115℃、60秒ベークを行い150nmのレジスト膜を形成した。 レジスト膜を形成したウエハーを純水に10秒間浸漬し、レジスト膜を破壊しないようにベンコットンを用いてレジスト膜上の水を吸い取った後に、ウエハーを300nmから50nmの1:1のラインアンドスペースパターンが存在するマスクを通してArFエキシマレーザーステッパー(ASML社製 PAS5500/1100 NA=0.75(2/3輪帯照明)、露光波長は193nm)で露光した。露光したウエハーを純水に10秒間浸漬し、レジスト膜を破壊しないようにベンコットンを用いてレジスト膜上の水を吸い取り、ウエハーを排気圧50Pa、2000rpmで20秒間回転させた後、120℃で90秒間ホットプレート上で加熱(PEB)した。ウエハーを23℃のクーリングプレートにて60秒間冷却し、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で23℃で60秒間現像し、30秒間純水にてリンスした後、乾燥し、レジストパターンを得、130nm1:1ラインアンドスペースパターンの適正露光量(ラインパターンが130nmに仕上がる露光量)と、該露光量における限界解像度を評価した。結果を表2に示した。130nmのパターンが解像していない場合は感度の項に×印を記し、限界解像度に解像している最小パターンのマスクパターン寸法を記した。
レジスト(A)を用いて、実施例1における露光とPEBの間のウエハーを回転させる工程において、排気圧とウエハーの回転数と回転時間を数種変えて実験を行い、実施例1と同様な評価を行った。実験条件と結果を表2に記した。
実施例1における露光とPEBの間のウエハーを回転させる工程をウエハーをホットプレート上で加熱する工程に置き換え、加熱する温度と時間、ホットプレートの排気圧を数種変えて実験を行い、実施例1と同様な評価を行った。実験条件と結果を表3に記した。
露光とPEBの間のウエハーを回転させる工程を行わなかった以外は実施例1〜10におけるのと同様にして、評価を行った。結果を表1に記した。
8インチシリコンウエハー上に有機反射防止膜ARC29A(日産化学社製)を塗布し、205℃、60秒ベークを行い78nmの反射防止膜を形成した。 その上に前記したArFエキシマレーザー用レジストを塗布し、115℃、60秒ベークを行い150nmのレジスト膜を形成した。ウエハーを300nmから50nmの1:1のラインアンドスペースパターンが存在するマスクを通してArFエキシマレーザーステッパー(ASML社製 PAS5500/1100 NA=0.75(2/3輪帯照明)、露光波長は193nm)で露光した。露光したウエハーを120℃で90秒間ホットプレート上で加熱(PEB)した。ウエハーを23℃のクーリングプレートにて60秒間冷却し、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で23℃で60秒間現像し、30秒間純水にてリンスした後、乾燥し、レジストパターンを得、130nm1:1ラインアンドスペースパターンの適正露光量(ラインパターンが130nmに仕上がる露光量)と、該露光量における限界解像度を評価した。130nmのパターンが解像していない場合は感度の項に×印を記し、限界解像度に解像している最小パターンのマスクパターン寸法を記した。結果を表1に記した。
Claims (9)
- 基板上のレジスト膜に液浸液を介して露光する工程(a)、
該レジスト膜に浸入した液浸液成分を除去する工程(b)、
該レジスト膜を加熱する工程(c)、及び、現像を行う工程(d)
を、この順に、有することを特徴とするパターン形成方法。 - 液浸液成分を除去する工程(b)が、前記基板を回転させる工程(b1)であることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。
- 前記基板を回転させる工程(b1)の前記基板の回転数が500rpm以上である請求項2に記載のレジストパターン形成方法。
- 前記基板を回転させる工程(b1)における基板の回転時間が5秒以上である請求項2に記載のレジストパターン形成方法。
- 前記基板を回転させる工程(b1)において、排気圧20Pa以上にて排気を行うことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のレジストパターン形成方法。
- 液浸液成分を除去する工程(b)が、前記レジスト膜をベークする工程(b2)であることを特徴とする請求項1に記載のレジストパターン形成方法。
- 前記レジスト膜をベークする工程(b2)におけるベーク温度が、40℃以上であり、かつ工程(c)における加熱温度よりも20℃以上低いことを特徴とする請求項6に記載のレジストパターン形成方法。
- 前記レジスト膜をベークする工程(b2)におけるベーク時間が10〜120秒であることを特徴とする請求項6に記載のレジストパターン形成方法。
- 前記レジスト膜をベークする工程(b2)において、排気圧3Pa以上にて排気を行うことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のレジストパターン形成方法。
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JP2004076038A JP2005268382A (ja) | 2004-03-17 | 2004-03-17 | パターン形成方法 |
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---|---|---|---|---|
JP2006220847A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Toshiba Corp | レジストパターン形成方法 |
JP2008141043A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Tokyo Electron Ltd | 液浸露光用洗浄装置および洗浄方法、ならびにコンピュータプログラムおよび記憶媒体 |
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2004
- 2004-03-17 JP JP2004076038A patent/JP2005268382A/ja active Pending
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