JP2005268070A - 電池およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】設備バラツキが存在する場合にも所望の溶接強度や内部抵抗をもつ電池を提供する。
【解決手段】セパレータ15を介して正極13と負極14との電極が対峙してなる電極体12を有底の外装容器11に収納し、正極13を集電リード18介して封口体24に接続する。このとき、集電リード18に2本の突起35を平行、かつ、当該集電リード18の長手方向に沿って形成する。これにより、突起35で集電リード18と封口体24との表面が平行となり封口体24との接触面積を常に一定にすることができて、爆飛を起こすことなく所望の溶接強度や電気抵抗を持つ溶接を実現することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電池およびその製造方法に係り、特に集電体と封口体または集電体と外装容器とを溶接する際に、溶接による爆飛を低減しながら溶接部分の電気抵抗を低減し、かつ、溶接強度を高くした電池に関する。
一般に、ニッケル−水素蓄電池、ニッケル−カドミウム蓄電池などのアルカリ蓄電池では、正極および負極の間にセパレータを介在させ、これらを渦巻状に巻回した後、正極及び負極の端部に集電体を接続して電極体が形成されている。
そして、この電極体を金属製の外装容器に収納して、一方の集電体から延伸する集電リードを封口体に溶接した後、封口体の外周部に絶縁材料からなるガスケットを介在させて外装容器の開口部に装着して封止している。
しかしながら、密閉型二次電池の電極体と封口体及び外装容器とを接続する集電体溶接工程では、溶接スパッタや不純物の混入によるショートがしばしば問題となっている。一般に、集電体溶接工程では固定された封口体と電極棒の間に溶接工程まで終了した仕掛品が流れてくることから、仕掛品位置バラツキ、すなわち、集電体位置バラツキが大きく、集電体タブ設計をする場合、バラツキを考慮した設計が必要となる。
図6乃至8はこのような電池の製造方法を模式的に示す図である。先ず、有底の外装容器110に電極体111を挿入する(図6参照)。この電極体111は、正極と負極とをセパレータを介して挟んで巻回して形成され、正極及び負極に集電体が設けられている。そして、例えば外装容器110を負極にする場合には、正極の集電体から上方に伸長する集電リード113が接続される。
次に、電極体111の上端部近傍における外装容器110の側壁を周方向に窪ませて溝部112を形成し、負極の集電体と外装容器110の缶底とを溶接すると共に集電リード113と封口体114とを溶接する。その後、所定量の電解液を入れて、封口体114を溝部112に載置する(図7参照)。
封口体114を装着した後、外装容器110の開口端を封口体114側に曲げて嵌め、最後に外装容器110の底方向に荷重を加えて封止する(図8参照)。
このような電池においては、集電リード113と封口体114とを接続する溶接部における電気抵抗(以下、内部抵抗と呼ぶ)が電池特性に大きく影響を与え、内部抵抗が大きいと大電流放電を行なった場合に溶接部で大きな電圧降下が発生する。
そこで、集電リード113の溶接部分に突状部を設けて、内部抵抗を小さくできるようにした構成が提案されている(特許文献1、2参照)。
溶接品質の向上を目的として集電体リードに突起部を設けることが「特許文献1」に記載されている。更に、一列または円周状突起を設けることが「特許文献2」に記載されている。
しかし、「特許文献1」あるいは「特許文献2」に記載された技術的改良にもかかわらず、仕掛品位置バラツキや集電体タブ立上げバラツキなどの設備バラツキを考慮した場合、電極棒が集電体タブを押さえる位置が変わることから、突起部以外が溶接されたり、溶接位置によって溶接面積が変わり、爆飛や溶接強度弱が生じ、安定した品質を得ることが困難であった。
特開平6−275253号公報 特開平9−330697号公報
しかしながら、従来の構成においては、集電体113の溶接時に溶融した集電リード113が爆飛して、これが電池内に混入してショートの一因となる問題があると共に、溶接強度にバラツキが生じやすいという問題があった。
即ち、集電リード113と封口体114とを溶接する際には、集電リード113と封口体114とを突合わせて行うが、設備のバラツキ等により突合わせ位置が所定位置からずれてしまう場合がある。
このため、例えば集電リード113の溶接部分に円錐状の突状部が設けられている場合には、上記位置ずれした集電リード113が突起部から外れてしまったり、集電リード113が傾いたり、さらには溶接棒が集電リード113等からはみ出したりする。また、溶接時においては溶接用電極で集電リード113が押されるため、この力で集電リード113が撓んだりしてしまう場合がある。
無論、突状部を設けない場合は、集電リード113は傾いたりすることはないが、この場合は集電リード113と封口体114とが面接触するため、これら集電リード113や封口体114の面状態、平滑度等により常に一定の接触面積を得ることが困難である。
このように、集電リード113と封口体114との接触面積が状況により変化すると、同じ溶接条件で溶接しても、爆飛が起きたり、溶接強度が小さくなり、また内部抵抗が高くなったりする不都合が生じる。
そこで、本発明は、設備バラツキ等が存在しても、爆飛が起きたり、溶接強度が小さくなったり、また内部抵抗が高くなったりすることなく信頼性の高い電池を提供することを目的とする。
本発明の電池は、開口部を備え、一方極の端子を兼ねる外装容器と、前記外装容器内に配置せしめられた電極体と、前記開口部が前記他方極の端子を兼ねる封口体により封止され、前記電極体の一方極と前記外装容器、または前記電極体の他方極と前記封口体の少なくとも一方が集電体を介して溶接された電池であって、前記集電体が前記電極体の一方の端部に接続された本体部と該本体部から延出して封口体または外装容器に溶接される集電リードとを備え、前記集電リードの長手方向に沿って所定長さをもつ少なくとも2つの突起を並設してなることを特徴とする。
すなわち本発明では、集電体本体部から伸長する集電リードの溶接部位に、該集電リードの長手方向に沿って所定長さをもつ突起を2以上並設し、当該集電体を封口体に突合せて溶接する際に、突起が封口体に当接して該封口体との当接面積が一定面積となるようにしたものである。
この構成により、集電体と封口体との突合わせ位置がずれても、突合わせた際に、突起により集電リードと封口体との表面が平行になり封口体との接触面積を常に一定にすることができ、爆飛を起こすことなく所望の溶接強度や電気抵抗を持つ溶接が可能になる。
本発明の電池は、前記2つの突起が互いに平行となるように配置されたことを特徴とする。
この構成により、確実に封口体表面と集電リード表面との間隔を維持することができる。
また、本発明の電池は、突起の高さが、集電体の板厚に対して50〜100%に設定した構成を有している。
この構成により、突起で集電体と封口体との板面が平行になって封口体との接触面積を常に一定にすることができて、爆飛を起こすことなく所望の溶接強度や電気抵抗を持つ溶接が可能になる。
また、突起の高さは、集電体の板厚に対して65〜95%が特に望ましい。更に望ましくは70〜80%である。
この構成により、強度の低下を招くことなくより確実な溶接を実現することができる。
また、本発明の電池は、封口体が、集電体の溶接されるリング状平坦部を備え、かつ、突起の長さを該リング状平坦部におけるリング幅より長く設定したことを特徴とする。
この構成により、例え集電体と封口体との突合せ位置がずれても、突起はリング状平坦部のリング部分を常に横切るように当接するため、封口体との接触面積を常に一定にして、爆飛を起こすことなく所望の溶接強度や電気抵抗を持つ溶接を実現することが可能になる。
また、本発明の電池は、並設された突起の間隔が、溶接時に集電体に当接する溶接用電極の寸法よりも小さくなるように設定される。
この構成により、例え集電体と封口体との突合せ位置がずれても、溶接用電極の下には突起が常に位置するようになり、封口体との当接面積全域で同じ溶接条件で溶接を行うことができ、所望の溶接強度や電気抵抗を持つ溶接を行うことが可能になる。
また、本発明の電池は、突起の長さが、溶接を行う際に集電体に当接する溶接用電極の寸法よりも小さくなるように設定される。
この構成により、例え集電体と封口体との突合せ位置がずれても、溶接用電極の下には突起が常に位置するようになり、封口体との当接面積全域で同じ溶接条件で溶接を行うことができ、所望の溶接強度や電気抵抗を持つ溶接を行うことが可能になる。
本発明の方法は、開口部を備え、一方極の端子を兼ねる外装容器と、前記外装容器内に配置せしめられた電極体と、前記開口部が前記他方極の端子を兼ねる封口体により封止された電池の製造方法であって、前記電極体の一方極と前記外装容器、または前記電極体の他方極と前記封口体の少なくとも一方の溶接工程が、長手方向に沿って所定長さをもつ少なくとも2つの突起を並設してなる集電体リードの前記突起が外装容器または封口体に当接せしめるように溶接する工程を含む。
この構成により、集電体と封口体との突合わせ位置がずれても、突合わせた際に、突起により集電リードと封口体との表面が平行になり封口体との接触面積を常に一定にすることができ、爆飛を起こすことなく所望の溶接強度や電気抵抗を持つ溶接を実現することが可能になる。
本発明によれば、集電体の溶接部位に、該集電体の長手方向に沿って所定長さをもつ突起を少なくとも2つ並設しているため、集電体と封口体との突合わせ位置がずれても、突合わせた際に、突起により集電体と封口体との表面が平行になり封口体との接触面積を常に一定にすることができて、爆飛を起こすことなく所望の溶接強度や電気抵抗を持ち、信頼性の高い溶接を実現することが可能となる。
本発明は、集電体の本体部(以下集電体とする)に連設された集電リードに2本の突起を並設して、封口体に突合せた際に突起が封口体に当接することで、常に接触面接が一定となるようにしたものである。以下、本発明の電池およびその製造方法を図面を参照して説明する。
図1は、封口体24と集電リード18との溶接状態を示す図で、図1(a)は集電リード18側から見た図であり、図1(b)は側断面図である。集電リード18には突起35が平行に2本並設されている。
次に、本発明をニッケル−カドミウム蓄電池に適用した場合の一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明の正極集電体を示す概略図であり、図1(a)は上面図であり、図1(b)はそのリードの側面図である。
正極集電体16は、図1に示すように、略円形状(例えば、直径が17.4〜17.6mmで、厚みが0.28〜0.32mm)の本体部と、本体部と一体的に形成されて本体部より長方形状(例えば、幅が7.3〜7.5mmで、長さが13.7〜13.9mmで、厚みが0.28〜0.32mm)に延出する集電リード18とから構成される。本体部にはその中心部に注液用の開口部が形成されている。
溶接用の突起35は集電リード18の端部に設けられ、高さは0.2〜0.3mmである。
本発明の集電体16の部材として用いられる金属基体は、均一なあるいは任意の大きさを有する細孔を三次元的に備えた金属骨格を有する基体である。材質としては、金、銀、白金、銅、鉄、錫、ニッケル、クロム、アルミニウム、カーボン及びそれらの合金を挙げることができる。又、前記金属に特定の金属をメッキしたものも好ましく使用することができる。
金属基体の形状としては、金属繊維焼結体、金属フェルト、スポンジ状(発泡式)金属体あるいは不織布状金属体あるいは均一な金属等がある。
本発明の集電リードの部材として用いられる金属基体は集電リードの種類に応じて適宜選択すればよいが、アルカリ電解液に安定なニッケルが好ましい。なお、本発明の正極集電体16はニッケル鍍金鋼板を打ち抜きによって作成することが出来る。
次にニッケル−カドミウム蓄電池の作製について説明する。
パンチングメタルの表面にニッケル焼結多孔体を形成した後、化学含浸法により水酸化ニッケルを主体とする正極活物質を焼結多孔体内に充填して焼結式ニッケル正極12を作製する。また、酸化カドミウム粉末を主体とするペースト状の負極活物質を芯体にコーティングして非焼結式カドミウム負極14を作製する。次いで、これらのニッケル正極12とカドミウム負極14とを、これらの間にセパレータ13を介在させて渦巻状に巻回して渦巻状電極体10を形成する。
この渦巻状電極体12の上端はニッケル正極の極板芯体であるパンチングメタルの端部が露出して正極用導電端縁が形成され、一方、渦巻状電極体の下端はカドミウム負極の極板芯体の端部が露出して負極用導電端縁が形成される。なお、渦巻状電極体10の直径は21.8〜21.9mmであり、高さは34.7〜35.7mmとなるように形成される。
そして、渦巻状電極体12の上部に正極集電体16の本体部を載置するとともに、各開口の周縁から下方に突出する突起を正極用導電端縁に圧入しながら抵抗溶接する。一方、渦巻状電極体の下部に負極集電体を配置し、負極集電体の突起を負極用導電端縁に圧入しなが抵抗溶接する。なお、負極集電体は鋼鈑を円形状に形成するとともに、円形の内部に正極集電体16の本体部と同様な多数の開口が設けられており、この開口の周縁より突出して突縁が形成されている。
上記の負極集電体の突起の形状は、本発明の集電体の平行な縦長の突起が2本であることが好ましい。
次いで、図2に示すように、鉄基材にニッケルメッキを施した有底円筒形の金属製の外装容器11を用意し、正極集電体16の集電リード18の根元部(本体部と集電リード18との境界部分)を直角に折り曲げた後、渦巻状電極体12を金属製の外装容器11内に挿入し、正極集電体16の注液用開口より一方の溶接電極を挿入して負極集電体に当接させるとともに金属製の外装容器11の底部に他方の溶接電極を当接して、負極集電体と金属製の外装容器11の底部をスポット溶接する。なお、この金属製の外装容器11の直径(外形寸法)は22.0〜23.0mm(内径寸法は21.6〜22.2mm)で、高さは44.6〜44.8の範囲が好ましい。
次に、セパレータを介在させて渦巻状に巻回した渦巻状電極体12の上部にスペーサを載置した後、周縁部にリング状の絶縁ガスケット27を装着した封口体24を用意し、図3に示すように、正極集電体16の集電リード18の先端部を封口体24の底部に接触させて、封口体24の底部と先端部とを抵抗溶接して接続する。この後、金属製の外装容器11内に電解液(水酸化リチウム(LiOH)と水酸化ナトリウム(NaOH)を含有した8Nの水酸化カリウム(KOH)水溶液)を注入する。ついで、外装容器11の上部に環状に形成された内方突出部上にガスケット27を装着した封口体24を載置する。
ここで溝部23は、電極体12の上端よりやや上方位置における外装容器11の側面に溝入コマを当接させ、この状態で外装容器11の周方向に回転させながら徐々に当接力を増すことにより形成される。
封口体24は、皿状の2つの金属板25,26を内部に空間ができるように向かい合わせて接合することにより形成され、その外周部分には、ガスケット27が取り付けられている。
金属板26の中央には開孔28が形成され、この開孔28を塞ぐように内部空間に弁板29が配設され、さらに弁板29はスプリング30により開孔28側に付勢されている。
なお、封口体24には図示しないガス抜孔が設けられて、例えば電池が過充電となり内圧が規定値以上となった場合に、その圧力で弁板29が押上げられてガスが大気中に逃げることができるようになっている。
封口体24と集電リード18との溶接は、開孔28が形成されている金属板26におけるリング状平坦部31に集電リード18の突起を所定の荷重を加えながら突合せ、この状態で溶接用電極を集電リード18に当接させて溶接する。
次に、集電リード18を屈曲させながら封口体24を溝部23の上に載置し、外装容器11の開口端を内側に曲げて嵌める。その後、外装容器11に荷重をかけて電池の高さ調整を行う。
開口端を嵌めることにより、ガスケット27が弾性変形して外装容器11は封止され、缶軸に沿って缶底方向に加重をかけることにより電池の全高が規格寸法に調整される。
このようにして、図4に示すように金属製の外装容器11の開口端縁を内方にカシメつけることによって金属製の外装容器11の開口部を封口して、公称容量1.3Ahのニッケル−カドミウム蓄電池を組み立てることが出来る。
このような製造方法により電池を製造し、その際に集電リード18と封口体24とをN=10kPaの荷重で当接させて40A放電の条件で溶接スパッタを行った。
また、図5(a)乃至(d)に示すように、突起35の高さH、突起35の長さL、集電リード18の厚みt、封口体24におけるリング状平坦部31におけるリング幅wとしたとき(図2及び図3を参照)、試料1:H/t=75±25%、L/w>250%の試料(発明品)、試料2:H/t>100%、L/w>250%の試料(検討品1)、試料3:H/t=75±25%、L/w<250%の試料(検討品2)、試料4:突起35なし(従来品)の4試料を作成した。
なお、2列に並ぶ突起35の隣接間隔D及び突起35の長さLは、溶接に用いる溶接用電極より小さい寸法に設定されている。これにより、例え集電リード18と封口体24との突合せ位置がずれても、溶接用電極の下には突起35が常に位置するようになり、封口体24との当接面積全域で同じ溶接条件で溶接を行うことができる。
そして、中央、上、下、右、左、右上、左上、右下、左下についての溶接箇所における溶接強度、不良率を評価すると共に内部抵抗等を評価した。
表1は、各溶接箇所における溶接強度を、要求規格値に対する比率で表した評価結果である。何れの溶接箇所においても、発明品の方が従来品より大きな強度を示している。また、検討品1及び検討品2は、何れも溶接強度が若干ではあるが従来品よりも向上している。
Figure 2005268070
表2は、不良率の評価結果を示すもので、各溶接位置で発明品は従来品の不良率136%に対し100%と小さかった。また、検討品1及び検討品2については、溶接スパッタの発生は低減した。
Figure 2005268070
発明品と従来品との違いは、突起35の有無である。従って、発明品の方が溶接強度が高く不良率が低いことは、突起35が有効に作用していることを示している。
しかし、発明品と検討品1及び検討品2とは、同じように突起35を有しているにもかかわらず、検討品1及び検討品2の方が溶接強度が低く、不良率が高い。このことは、突起35が有効に作用するためには最適条件が存在し、この条件から外れると却って溶接強度を低くし、不良率を高めているためと考えられる。
発明品と検討品1とでは、突起35の高さのみが異なり、突起35の先端形状は検討品1の方が鋭い形状となっており、同じ溶接条件(40A放電)で溶接している。このため、溶接開始時における突起35の先端での溶融が激しく、爆飛を起こしたりする確率が増大して不良率が高くなったものと考えられ、また当該先端部の溶融に追従して均一な荷重を溶融面に加えることができにくくなって溶接強度が低下したものと考えられる。
一方、発明品と検討品2とでは、突起35の長さLが異なり、検討品2の方が短い。この場合も溶接条件は同じであるため、検討品2では溶接条件が過大となり爆飛を起こす確率が増大して不良率が高くなったものと考えられ、また溶接面が小さいため検討品2の方が溶接強度が弱くなったものと考えられる。無論、突起35の長さが短いため、突起35とリング状平坦部31との突合せ時における位置バラツキにより、突起35の一部がリング状平坦部31からはみ出してしまっていることも考えられる。
さらに、表3は内部抵抗及び40Aで放電した際の作動電圧を発明品と従来品について測定した結果である。このとき、内部抵抗及び作動電圧を従来品の値を100%として計算して示している。この結果から、発明品は従来品に比べて内部抵抗が低く、作動電圧も高いことが分かる。
Figure 2005268070
なお、溶接条件は、集電リード18の材質やその大きさ、封口体24の材質やリング状平坦部31等の電池の形状、ニッケル−水素化物蓄電池やニッケル−カドミウム蓄電池等の電池の種類に応じて実験を行い設定されるものであり、一度溶接条件が設定されると、集電リード18とリング状平坦部31との接触面積が本発明に係る並設した突起35により確保されるので、常に爆飛を起こすことなく所望の溶接強度や電気抵抗を持つ溶接が可能になる。
その際、突起35の高さHは、集電リード18の板厚の50〜100%にすること、突起35の長さLがリング状平坦部31におけるリング幅Wより長いことが好ましい。
また、平行に設けられた突起35の間隔D及び長さLは、溶接を行う際に前記集電体に当接する溶接用電極の寸法よりも小さい寸法に設定することが好ましい。
なお、突起35の形状としてはV字状、U字状等の形状が可能である。
また、前記実施の形態では、集電リードと封口体との溶接について説明したが、集電リードと外装容器との溶接についても適用可能であることはいうまでもない。
以上のように、本発明にかかる電池は集電体を封口体に付き合わせた際に、突合せ位置がずれても、突起により集電体と封口体との板面が平行になって封口体との接触面積を常に一定にすることができて、爆飛を起こすことなく所望の溶接強度や電気抵抗を持つ溶接が可能になるという効果を有し、大電流の放電が必要となるパワーツール等として有用であることから、例えば、電子機器に搭載する場合、カラーノートパソコン、ペン入力パソコン、ポケットパソコン、ノート型ワープロ、ポケットワープロ、電子ブックプレーヤー、携帯電話、コードレスフォン子機、ページャー、ハンディーターミナル、携帯ファックス、携帯コピー、携帯プリンター、ヘッドフォンステレオ、ビデオムービー、液晶テレビ、ハンディークリーナー、ポータブルCD、ミニディスク、電気シェーバー、電子翻訳機、自動車電話、トランシーバー、電動工具、電子手帳、電卓、メモリーカード、テープレコーダー、ラジオ、バックアップ電源、メモリーカードなどが挙げられる。その他民生用として、自動車、電動車両、モーター、照明器具、玩具、ゲーム機器、ロードコンディショナー、アイロン、時計、ストロボ、カメラ、医療機器などがあげられる。又、太陽電池と組み合わせて用いることもできる。
本発明の実施の形態の電池における封口体と集電体との溶接状態を示す図。 本発明に係る電池の製造工程を示す図。 本発明に係る電池の製造工程を示す図。 本発明に係る電池の製造工程を示す図。 本発明に係る電池の試料形状の変形例を示す図。 従来例の電池の製造工程を示す図。 従来例の電池の製造工程を示す図。 従来例の電池の製造工程を示す図。
符号の説明
11 外装容器
12 電極体
13 正極
14 負極
15 セパレータ
16 正極集電体
17 負極集電体
18 集電体
24 封口体
25,26 金属板
31 リング状平坦部
35 突起

Claims (7)

  1. 開口部を備え、一方極の端子を兼ねる外装容器と、前記外装容器内に配置せしめられた電極体と、前記開口部が前記他方極の端子を兼ねる封口体により封止され、前記電極体の一方極と前記外装容器、または前記電極体の他方極と前記封口体の少なくとも一方が集電体を介して溶接された電池であって、
    前記集電体が前記電極体の一方の端部に接続された本体部と該本体部から延出して封口体または外装容器に溶接される集電リードとを備え、前記集電リードの長手方向に沿って所定長さをもつ少なくとも2つの突起を並設してなることを特徴とする電池。
  2. 請求項1に記載の電池であって、
    前記2つの突起は互いに平行となるように配置されたことを特徴とする電池。
  3. 請求項1または2に記載の電池であって、
    前記突起の高さが、前記集電体の板厚に対して50〜100%に設定されたことを特徴とする電池。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の電池であって、
    前記封口体が、前記集電リードの溶接されるリング状平坦部を備え、かつ、前記突起の長さが該リング状平坦部におけるリング幅より長く設定されたことを特徴とする電池。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の電池であって、
    前記突起の間隔が、溶接時に前記集電リードに当接される溶接用電極の寸法よりも小さくなるように設定されたことを特徴とする電池。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の電池であって、
    前記突起の長さが、溶接時に前記集電リードに当接される溶接用電極の寸法よりも小さい寸法に設定されたことを特徴とする電池。
  7. 開口部を備え、一方極の端子を兼ねる外装容器と、前記外装容器内に配置せしめられた電極体と、前記開口部が前記他方極の端子を兼ねる封口体により封止された電池の製造方法であって、
    前記電極体の一方極と前記外装容器、または前記電極体の他方極と前記封口体の少なくとも一方の溶接工程が、長手方向に沿って所定長さをもつ少なくとも2つの突起を並設してなる集電体リードの前記突起が外装容器または封口体に当接せしめるように溶接する工程を含む電池の製造方法。
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