JP2005268071A - 電池およびその製造方法 - Google Patents

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和照 森
Hiroyuki Inoue
博之 井上
Tetsuya Enomoto
哲也 榎本
Takashi Kakiuchi
尚 垣内
Toshiaki Hasegawa
敏晃 長谷川
Isao Utsunomiya
功 宇都宮
Kazuo Kobayashi
一男 児林
Kazuki Shimozono
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Abstract

【課題】 集電リードの立ち上げばらつきを防止する。
【解決手段】 開口部を備え、一方極の端子を兼ねる外装容器と、前記外装容器内に配置せしめられた電極体と、前記開口部が前記他方極の端子を兼ねる封口体により封止され、前記電極体の一方極と前記外装容器、または前記電極体の他方極と前記封口体の少なくとも一方が集電体を介して溶接された電池であって、前記集電体が前記電極体の一方の端部に接続された本体部と該本体部から延出して封口体または外装容器に溶接される集電リードとを備え、前記集電リード18の前記本体部18Sからの折り曲げ部の端縁に、前記折り曲げ方向に沿って配設された折り曲げ容易部A1,A2を具備してなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電池およびその製造方法に係り、特に集電体と封口体または集電体と外装容器とを溶接する際に、前記集電リードの立ち上げ位置精度を向上した電池に関する。
一般に、ニッケル−水素蓄電池、ニッケル−カドミウム蓄電池などのアルカリ蓄電池では、正極および負極の間にセパレータを介在させ、これらを渦巻状に巻回した後、正極及び負極の端部に集電体を接続して電極体が形成されている。
そして、この電極体を金属製の外装容器に収納して、一方の集電体から延伸する集電リードを封口体に溶接した後、封口体の外周部に絶縁材料からなるガスケットを介在させて外装容器の開口部に装着して封止している。
しかしながら、密閉型二次電池の電極体と封口体及び外装容器とを接続する集電体溶接工程では、溶接スパッタや不純物の混入によるショートがしばしば問題となっている。一般に、集電体溶接工程では固定された封口体と電極棒の間に溶接工程まで終了した仕掛品が流れてくることから、仕掛品位置ばらつき、すなわち、集電体ばらつきが大きく、集電体リードの設計をする場合、ばらつきを考慮した設計が必要となる。
図7乃至9はこのような電池の製造方法を模式的に示す図である。先ず、有底の外装容器110に電極体111を挿入する(図7参照)。この電極体111は、正極と負極とをセパレータを介して挟んで巻回して形成され、正極及び負極に集電体が設けられている。そして、例えば外装容器110を負極にする場合には、正極の集電体から上方に伸長する集電リード113が接続される。
次に、電極体111の上端部近傍における外装容器110の側壁を周方向に窪ませて溝部112を形成し、負極の集電体と外装容器110の底部とを溶接すると共に集電リード113と封口体114とを溶接する。その後、所定量の電解液を入れて、封口体114を溝部112に載置する(図8参照)。
封口体114を装着した後、外装容器110の開口端を封口体114側に曲げて嵌め、最後に外装容器110の底方向に荷重を加えて封止する(図9参照)。
このような電池においては、組立てばらつきに起因する溶接スパッタや不純物混入によるショート、溶接強度の低下が問題となっている。
この組立てばらつきの原因の1つとして、集電リード立ち上げ高さばらつきがあり、集電リード立ち上げ高さの精度向上は、安定した工程品質を得るためには欠くことのできない条件のひとつである。ここで集電リードの設計は電池放電特性に影響を与えることから、電池放電特性を維持したまま集電リードの立ち上げ精度を向上する必要がある。
そこで集電リードの立ち上げ精度の向上を企図し、集電リードの長手方向に平行に1本の突起を設ける方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開昭60−49560号公報
しかしながら、従来の構成においては、集電リードの折り曲げは容易になるものの、十分に位置精度を得るのは難しく、電池内部空間に余裕がない高容量機種では電池全高の上昇につながることから、この技術を採用しても十分に高さの低い電池を得ることは難しい。
また、このような集電リードの立ち上げばらつきだけでなく、仕掛品位置ばらつきなどの設備ばらつきをも考慮した場合、電極棒が集電リードを押さえる位置が変わることから、溶接すべき領域以外が溶接されたり、溶接位置によって溶接面積が変わり、爆飛や溶接強度弱が生じたりするなどの問題があり、安定した電池品質を得ることが困難であった。
このように、集電リード113と封口体114との接触面積が状況により変化すると、同じ溶接条件で溶接しても、爆飛が起きたり、溶接強度が小さくなったり、また内部抵抗が高くなったりするという不都合が生じる。
そこで、本発明は、集電リードの立ち上げばらつきを防止し、溶接位置ずれによる爆飛が起きたり、溶接強度が小さくなったり、また内部抵抗が高くなったりすることなく信頼性の高い電池を提供することを目的とする。
本発明の電池は、開口部を備え、一方極の端子を兼ねる外装容器と、前記外装容器内に配置せしめられた電極体と、前記開口部が前記他方極の端子を兼ねる封口体により封止され、前記電極体の一方極と前記外装容器、または前記電極体の他方極と前記封口体の少なくとも一方が集電体を介して溶接された電池であって、前記集電体が前記電極体の一方の端部に接続された本体部と該本体部から延出して封口体または外装容器に溶接される集電リードとを備え、前記集電リードの前記本体部からの折り曲げ部に、折り曲げを容易にする折り曲げ容易部を具備してなることを特徴とする。
この構成により、折り曲げ部の端縁に、折り曲げ方向に沿って折り曲げ容易部が配設されているため、この折り曲げ容易部位置で折り曲げが容易となり、折り曲げ位置の特定を行なうことができる。また、電池の放電特性を維持したまま、集電リードの立ち上げ位置ばらつきを防止することができる。従って集電体と封口体との突合せ位置にずれが生じるのが防止され、爆飛を起こすことなく所望の溶接強度や電気抵抗を持つ溶接が可能となる。
また本発明の電池は、前記折り曲げ容易部は、折り曲げ方向に沿って、内側に形成された凹部を含むものを含む。
この構成により、折り曲げ位置で、凹部に逃げが形成され、折り曲げが容易となるため、位置精度よく集電リードの折り曲げがなされる。
また本発明の電池は、前記折り曲げ容易部が前記集電リードの幅方向の両端から所定の長さにわたり配設されたものを含む。
この構成により、両端の折り曲げ容易部により、折り曲げ位置を高精度に規定することができるとともに、折り曲げ容易部を形成しない領域を残しているため、中央部では電流パスの増大も肉薄化による比抵抗の増大を招くこともなく、電流路を維持できることになり、内部抵抗変化を抑制することができるため、電池放電特性に影響を与えることがない。また幅方向全体にわたってプレス加工を行なうことなく形成されるため、変形が抑制され信頼性の高い電池を提供することが可能となる。
また本発明の電池は、前記折り曲げ容易部が、前記集電リードの幅方向全体にわたり配設されたものを含む。
この構成により、折り曲げ位置がより高精度に規定され、位置精度の向上を図ることができる。
また本発明の電池は、前記折り曲げ容易部が、前記集電リードの折り曲げ方向外側に対して凸状部を形成するように配設されたものを含む。
この構成により、より容易に折り曲げが可能となる。
また、本発明の電池は、凸状部の高さが、集電体の板厚に対して50〜100%に設定した構成を有している。
この構成により、強度の低下を招くことなく、折り曲げ容易部によって集電リードの高さばらつきを防止することができ、爆飛を起こすことなく所望の溶接強度や電気抵抗を持つ溶接が可能になる。
また、凸状部の高さは、集電体の板厚に対して65〜95%が特に望ましい。更に望ましくは70〜80%である。
この構成により、強度の低下を招くことなくより確実な溶接を実現することができる。
本発明の方法は、開口部を備え、一方極の端子を兼ねる外装容器と、前記外装容器内に配置せしめられた電極体と、前記開口部が前記他方極の端子を兼ねる封口体により封止された電池の製造方法であって、前記集電体が前記電極体の一方の端部に接続された本体部と該本体部から延出して封口体または外装容器に溶接される集電リードとを備え、前記集電リードの前記本体部からの折り曲げ部の端縁に、前記折り曲げ方向に沿って配設された折り曲げ容易部を具備し、前記電極体の他方極と前記封口体の少なくとも一方の溶接工程が、前記折り曲げ容易部で、前記集電体を折り曲げる工程を含む。
この構成により、折り曲げ容易部の存在により、折り曲げ力がかけられたとき、この折り曲げ容易領域に沿って折り曲げられることになり、集電リードを本体部との境界部で精度よく折り曲げることができる。
本発明によれば、集電リードを本体部から折り曲げるべき位置に集電リードの幅方向に沿って折り曲げ容易部を設けているため、折り曲げ位置精度を高めることができ、集電体と封口体との突合せ位置のずれを防止することができ、封口体との接触面積を常に一定にすることができて、爆飛を起こすことなく所望の溶接強度や電気抵抗を持ち、信頼性の高い溶接を実現することが可能となる。また集電体と封口体との突合せ位置がわずかにずれたとしても、溶接領域に、2本の溶接用の線状突起を並設しておくようにすれば、突合せた際に、これらの線状突起により集電体と封口体との表面が平行になり封口体との接触面積を常に一定にすることができて、爆飛を起こすことなく所望の溶接強度や電気抵抗を持ち、より信頼性の高い溶接を実現することが可能となる。
(第1の実施の形態)
本発明は、集電体の本体部とから集電リードが立ち上げられる立ち上げ部エッジに折り曲げ容易部A1,A2を設けることにより、立ち上げ位置を高精度に規定するようにしたものである。この折り曲げ容易部A1,A2は折り曲げの内側になる部分に凹部、外側となる部分に凸部を形成している。これにより、集電リードの立ち上げ位置のずれを防止することができるため、封口体に突合せた際に集電リードの一定領域が封口体に当接することで、常に接触面積が一定となるようにすることができる。以下、本発明の電池およびその製造方法を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、封口体24と集電リード18との溶接状態を示す図で、図1(a)は集電リード18側から見た図であり、図1(b)は側断面図である。集電リード18の立ち上がり位置の両端には折り曲げ容易部A(A1,A2)が配設されている。
次に、本発明をニッケル−カドミウム蓄電池に適用した場合の第1の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明の正極集電体を示す概略図であり、図1(a)は上面図であり、図1(b)はそのリードの側面図である。
正極集電体16は、図1に示すように、略円形状例えば、直径が17.4〜17.6mmで、厚みが0.28〜0.32mm)の本体部と、本体部と一体的に形成されて本体部より長方形状(例えば、幅が7.3〜7.5mmで、長さが13.7〜13.9mmで、厚みが0.28〜0.32mm)に延出する集電リード18とから構成される。本体部にはその中心部に注液用の開口部19が形成されている。
なおこの折り曲げを容易にするように、折り曲げ容易部A1,A2が集電リード18の折り曲げ領域の幅方向に沿って突起形状をなすように設けられ、凸部の高さは 〜 mmである。
本発明の集電体16の部材として用いられる金属基体は、均一なあるいは任意の大きさを有する細孔を三次元的に備えた金属骨格を有する基体である。材質としては、金、銀、白金、銅、鉄、錫、ニッケル、クロム、アルミニウム、カーボン及びそれらの合金を挙げることができる。又、前記金属に特定の金属をメッキしたものも好ましく使用することができる。
金属基体の形状としては、金属繊維焼結体、金属フェルト、スポンジ状(発泡式)金属体あるいは不織布状金属体あるいは均一な金属等がある。
本発明の集電リードの部材として用いられる金属基体は集電リードの種類に応じて適宜選択すればよいが、アルカリ電解液に安定なニッケルが好ましい。なお、本発明の正極集電体16は鋼板を打ち抜きによって作成することが出来る。
次にニッケル−カドミウム蓄電池の作製について説明する。
パンチングメタルの表面にニッケル焼結多孔体を形成した後、化学含浸法により水酸化ニッケルを主体とする正極活物質を焼結多孔体内に充填して焼結式ニッケル正極13を作製する。また、酸化カドミウム粉末を主体とするペースト状の負極活物質を芯体にコーティングして非焼結式カドミウム負極14を作製する。次いで、これらのニッケル正極13とカドミウム負極14とを、これらの間にセパレータ15を介在させて渦巻状に巻回して渦巻状電極体12を形成する。
この渦巻状電極体12の上端はニッケル正極の極板芯体であるパンチングメタルの端部が露出して正極用導電端縁が形成され、一方、渦巻状電極体の下端はカドミウム負極の極板芯体の端部が露出して負極用導電端縁が形成される。なお、渦巻状電極体12の直径は
21.8〜21.9mmであり、高さは34.7〜35.7mmとなるように形成される。
そして、渦巻状電極体12の上部に正極集電体16の本体部18Sを載置するとともに、各開口の周縁から下方に突出する突起(バーリング)を正極用導電端縁に圧入しながら抵抗溶接する。一方、渦巻状電極体の下部に負極集電体を配置し、負極集電体のバーリングを負極用導電端縁に圧入しながら抵抗溶接する。なお、負極集電体は鋼鈑を円形状に形成するとともに、円形の内部に正極集電体16の本体部と同様な多数の開口が設けられており、この開口の周縁より突出して突縁が形成されている。
次いで、鉄基材にニッケルメッキを施した有底円筒形の金属製の外装容器11を用意し、正極集電体16の集電リード18の根元部(本体部と集電リード18との境界部分)を折り曲げ容易部A1,A2の位置で、直角に折り曲げた後、渦巻状電極体12を金属製の外装容器11内に挿入し、正極集電体16の注液用開口より一方の溶接電極を挿入して負極集電体に当接させるとともに金属製の外装容器11の底部に他方の溶接電極を当接させて、負極集電体と金属製の外装容器11の底部をスポット溶接する。なお、この金属製の外装容器11の直径(外形寸法)は22.0〜23.0mm(内径寸法は21.6〜22.2mm)で、高さは44.6〜44.8mmの範囲が好ましい。
次に、セパレータを介在させて渦巻状に巻回した渦巻状電極体12の上部にスペーサを載置した後、周縁部にリング状の絶縁ガスケット27を装着した封口体24を用意し、正極集電体16の集電リード18の先端部を封口体24の底部に接触させて、封口体24の底部と先端部とを抵抗溶接して接続する(図1(b))。この後、この外装容器11内に電解液(水酸化リチウム(LiOH)と水酸化ナトリウム(NaOH)を含有した8Nの水酸化カリウム(KOH)水溶液)を注入する。ついで、外装容器11の上部に環状に形成された内方突出部上にガスケット27を装着した封口体24を載置する。
ここで溝部23は、電極体12の上端よりやや上方位置における外装容器11の側面に溝入コマを当接させ、この状態で外装容器11の周方向に回転させながら徐々に当接力を増すことにより形成される。
封口体24は、それぞれ皿状の金属板からなる封口キャップ25と封口板26を内部に空間ができるように向かい合わせて接合することにより形成され、その外周部分には、ガスケット27が取り付けられている。
封口板26の中央にはガス排出孔28が形成され、このガス排出孔28を塞ぐように内部空間に弁板29が配設され、さらに弁板29はスプリング30によりガス排出孔28側に付勢されている。
なお、封口体24には図示しないガス抜孔が設けられて、例えば電池が過充電となり内圧が規定値以上となった場合に、その圧力で弁板29が押上げられてガスが大気中に逃げることができるようになっている。
封口体24と集電リード18との溶接は、ガス排出孔28が形成されている金属板26におけるリング状平坦部31に集電リード18を所定の荷重を加えながら突合せ、この状態で溶接用電極を集電リード18に当接させて溶接する。
次に、集電リード18を屈曲させながら封口体24を溝部23の上に載置し、外装容器11の開口端を内側に曲げて嵌める。その後、外装容器11に荷重をかけて電池の高さ調整を行なう。
開口端を嵌めることにより、ガスケット27が弾性変形して外装容器11は封止され、缶軸に沿って缶底方向に加重をかけることにより電池の全高が規格寸法に調整される。
このようにして、図2に示すように金属製の外装容器11の開口端縁を内方にカシメつけることによって金属製の外装容器11の開口部を封口して、公称容量1.3Ahのニッケル−カドミウム蓄電池を組み立てることが出来る。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例により制限されるものではない。
実施例1
このような製造方法により電池を製造するにあたり、立ち上げ部の両端から所定長さを持つように形成された折り曲げ容易部A1,A2で集電リード18を本体部から立ち上げるようにした。そして集電リード18と封口体24とをN=10kPaの荷重で当接させて40A放電の条件で溶接スパッタを行った。
すなわち、図3(a)乃至(c)に示すように、立ち上げ部の両端から所定長さの折り曲げ容易部A1,A2を設けた集電リード18を用いた集電体の溶接された電極体12を外装容器11に挿入し、底部と負極集電体とを溶接するとともに、集電リードに封口体を溶接して、円筒型Ni−Cd電池を作成した(実施例1)。ここで図3(a)は集電体の上面図、図33(b)は図3(a)のA−A断面図、図3(c)は図3(a)のX−X断面図である。
また図4(a)乃至(c)に示すように、集電リード18の立ち上げ部の幅方向全体にわたって折り曲げ容易部A3を設けた集電リード18を用いた他は全て同様にして、集電リードに封口体を溶接して、円筒型Ni−Cd電池を作成した(実施例2)。ここで図4(a)は集電体の上面図、図4(b)は図4(a)のB−B断面図、図4(c)は図4(a)のY−Y断面図である。
また図5(a)乃至(c)に示すように、集電リード18の立ち上げ部に折り曲げ容易部を設けない集電リード18を用いた他は全て同様にして、集電リードに封口体を溶接して、円筒型Ni−Cd電池を作成した(比較例1)。ここで図5(a)は集電体の上面図、図5(b)は図5(a)のC−C断面図、図5(c)は図5(a)のZ−Z断面図である。
これにより、折り曲げ容易部A1,A2,A3の存在により折り曲げ位置が高精度に規定され、寸法精度の高い溶接が可能となる。
実施例1で作成した本発明の電池及び比較例で作成した電池の集電リード立ち上げ精度、電池放電特性、溶接スパッタ発生状態および電池不良率(不純物混入・溶接スパッタ・溶接弱が原因)を測定評価した。なお、集電リード立ち上げ精度は規格寸法を100%として計算した。また放電特性は従来品の平均値を100%として計算した。
Figure 2005268071
表1に、実施例1、2及び比較例1の集電リード立ち上げ位置精度、放電特性、電池不良率を示した。表1から明らかなように、実施例1,2では折り曲げ容易部の存在に集電リードの折り曲げ位置が規定されてばらつきが少なくなり、集電リードの湾曲部と溶接すべき領域とが一致し、高さを高くすることがないため、電池スペースに余裕がない高容量機種に有効である。また、後述するように溶接用の線状突起を持つ場合にはこの線状突起位置での溶接が可能となり、溶接面積を一定に保ち、スパッタを少なく、かつ、十分な溶接強度を得ることが出来るので、本発明の正極集電リードを用いた電池は溶接スパッタ発生状態及び電池不良率が比較例に比べて大幅に改善していることが分かる。
実施例1と実施例2との差は、実施例1では、集電リード幅方向の両端に折り曲げ容易部A1,A2を設けているのに対し,実施例2では集電リードの幅方向全体にわたって形成された折り曲げ容易部A3を持つ点である。従って、集電リード立ち上げ精度についてはいずれも大差はないが、放電特性は実施例1が実施例2に比べて良好であり、これは実施例2では電流パスが長くなり、集電リードの内部抵抗が増大するためであると考えられる。
(第2の実施の形態)
なお、図6に本発明の第2の実施の形態を示すように、集電リードの溶接部には溶接用の突起を設けておくようにしてもよい。この構成によりわずかに集電リード18と封口体24との突合せ位置がずれたとしても、溶接用電極の下には溶接用の線状突起35が常に位置するようになり、封口体24との当接面積全域で同じ溶接条件で溶接を行なうことができる。
なお、溶接条件は、集電リード18の材質やその大きさ、封口体24の材質や形状、ニッケル−水素化物蓄電池やニッケル−カドミウム蓄電池等の電池の種類に応じて実験を行い設定されるものであり、一度溶接条件が設定されると、集電リード18と封口体(リング状平坦部)31との接触面積が本発明に係る並設した溶接用の線状突起35により確保されるので、常に爆飛を起こすことなく所望の溶接強度や電気抵抗を持つ溶接が可能になる。
その際、折り曲げ容易部A1,A2,A3および溶接用の線状突起35の高さは、集電リード18の板厚の50〜100%にすることが好ましい。
なお、折り曲げ位置を容易にするための折り曲げ容易部A1,A2,A3は断面V字状となるような突起形状をもつようにするのが望ましい。また、折り曲げ内側に凹部(溝部)あるいは点状の凹部を形成したような場合も有効である。溶接用の線状突起35あるいは点状(スポット状)突起の形状としてはV字状、U字状等の形状をとることも可能である。
以上のように、本発明の電池は集電リードの立ち上げ位置精度を向上することにより、集電体を封口体に付き合わせた際に、突合せ位置がずれるのを防止することができ、爆飛を起こすことなく所望の溶接強度や電気抵抗を持つ溶接が可能になるという効果を有し、大電流の放電が必要となるパワーツール等として有用であることから、例えば、電子機器に搭載する場合、カラーノートパソコン、ペン入力パソコン、ポケットパソコン、ノート型ワープロ、ポケットワープロ、電子ブックプレーヤー、携帯電話、コードレスフォン子機、ページャー、ハンディーターミナル、携帯ファックス、携帯コピー、携帯プリンター、ヘッドフォンステレオ、ビデオムービー、液晶テレビ、ハンディークリーナー、ポータブルCD、ミニディスク、電気シェーバー、電子翻訳機、自動車電話、トランシーバー、電動工具、電子手帳、電卓、メモリーカード、テープレコーダー、ラジオ、バックアップ電源、メモリーカードなどが挙げられる。その他民生用として、自動車、電動車両、モーター、照明器具、玩具、ゲーム機器、ロードコンディショナー、アイロン、時計、ストロボ、カメラ、医療機器などがあげられる。又、太陽電池と組み合わせて用いることもできる。
本発明の第1の実施の形態の電池における封口体と集電体との溶接部を示す図である。 本発明の電池の要部を示す図である。 本発明の実施例1に係る電池の集電体を示す図である。 本発明の実施例2に係る電池の集電体を示す図である。 比較例1の電池の集電体を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の電池における封口体と集電体との溶接部を示す図である。 従来例の電池の製造工程を示す図である。 従来例の電池の製造工程を示す図である。 従来例の電池の製造工程を示す図である。
符号の説明
A1,A2,A3 折り曲げ容易部
11 外装容器
12 電極体
13 正極
14 負極
15 セパレータ
16 正極集電体
18 集電リード
24 封口体
25 封口板
26 封口キャップ
31 リング状平坦部
35 突起

Claims (7)

  1. 開口部を備え、一方極の端子を兼ねる外装容器と、前記外装容器内に配置せしめられた電極体と、前記開口部が前記他方極の端子を兼ねる封口体により封止され、前記電極体の一方極と前記外装容器、または前記電極体の他方極と前記封口体の少なくとも一方が集電体を介して溶接された電池であって、
    前記集電体が前記電極体の一方の端部に接続された本体部と該本体部から延出して封口体または外装容器に溶接される集電リードとを備え、前記集電リードの前記本体部からの折り曲げ部に、折り曲げを容易にする折り曲げ容易部を具備してなることを特徴とする電池。
  2. 請求項1に記載の電池であって、
    前記折り曲げ容易部は、折り曲げ方向に沿って、内側に形成された凹部を含むことを特徴とする電池。
  3. 請求項1または2に記載の電池であって、
    前記折り曲げ容易部は前記集電リードの幅方向の両端から所定の長さにわたり配設されたことを特徴とする電池。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の電池であって、
    前記折り曲げ容易部は、前記集電リードの幅方向全体にわたり配設されたことを特徴とする電池。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の電池であって、
    前記折り曲げ容易部は、前記集電リードの折り曲げ方向外側に対して凸状部を形成するように配設されたことを特徴とする電池。
  6. 請求項5に記載の電池であって、
    前記凸状部の高さが、前記集電体の板厚に対して50〜100%に設定されたことを特徴とする電池。
  7. 開口部を備え、一方極の端子を兼ねる外装容器と、前記外装容器内に配置せしめられた電極体と、前記開口部が前記他方極の端子を兼ねる封口体により封止された電池の製造方法であって、
    前記集電体が前記電極体の一方の端部に接続された本体部と該本体部から延出して封口体または外装容器に溶接される集電リードとを備え、前記集電リードの前記本体部からの折り曲げ部の端縁に、前記折り曲げ方向に沿って配設された折り曲げ容易部を具備し、前記電極体の他方極と前記封口体の少なくとも一方の溶接工程が、前記折り曲げ容易部が折り曲げ位置にくるように、前記集電体を折り曲げる工程を含む電池の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016072618A1 (ko) * 2014-11-06 2016-05-12 주식회사 루트제이드 음극판 용접 구조를 갖는 코인형 이차전지
CN110449774A (zh) * 2019-06-25 2019-11-15 盐城华昱光电技术有限公司 电池模组的高精密焊接装置
WO2022044628A1 (ja) * 2020-08-26 2022-03-03 株式会社村田製作所 二次電池
CN117559088A (zh) * 2023-11-16 2024-02-13 东莞市创明电池技术有限公司 集流盘、圆柱电池及其装配方法

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