JP5196824B2 - 円筒型電池及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、円筒型電池及びその製造方法に係り、詳しくは、外装缶の内底と集電体とを溶接する技術に関する。
近年、ニッケル―二次電池の用途は、PC、PDA、携帯電話、ハイブリッド車(HEV)等広範囲にわたり、特に、電気自動車(EV)、ハイブリッド車、電動工具などの高出力用途においては、さまざまな開発が行われている。特にハイブリッド車用の二次電池は、電池性能、長期耐久性など高い信頼性が要求されており、より一層の高出力化及び高品質化が望まれている。この種の二次電池では、通常、正極極板と負極極板との間にセパレータを介在させ、これらを渦巻状に巻き回して筒状の電極群とした後、この電極群の負極極板に負極集電体を溶接するとともに、正極極板に正極集電体を溶接する。次にこの電極群を負極端子を兼ねる金属製の外装缶に収納し、負極集電体を外装缶の内底に溶接するとともに、正極集電体に枕状の集電リードを溶接し、この集電リードと正極端子を兼ねる封口体の底部とを溶接した後、この封口体にて外装缶の開口部を絶縁ガスケットを介在して封口することにより二次電池が製造されている。
円筒型の二次電池では、通常、負極集電体が電極群と略同径の円板状に形成されており、負極集電体と外装缶の内底との溶接が電極群の中心部のみで行われるため、電池の内部抵抗を低減することが困難である。そこで、負極集電体の外周部に複数のプロジェクションを配置して外装缶の内底に溶接することで、負極集電体と外装缶との間に通電経路を複数設けた電池構造が提案されている。この電池の製造方法としては、電極群を加圧しながら、電極群の中心孔に挿入した溶接電極と外装缶とを通電させる抵抗溶接方式が採用されている(特許文献1)。
特開2005−285514号公報
上記の特許文献1での二次電池の製造方法では、負極集電体と外装缶との溶接時に、負極集電体の中心部が外装缶の内底に接触しないように、負極集電体と内底との間に絶縁材を配置することで、溶接時の無効電流を抑制している。したがって、製造工程が複雑化し、設備費用及び部材コストが上昇するといった問題点があった。
ここで、絶縁材を用いずに、プロジェクションの突出高さを高く設定すると、負極集電体の中心部と外装缶の内底との接触が防止されるものの、溶接時にプロジェクションの溶け残りが発生して、溶接後に負極集電体と内底との間に隙間が生じる虞があり、製造後の内部抵抗が増加してしまう。一方、プロジェクションの突出高さを低く設定すると、電極群を加圧する際に、負極集電体の中心部が外装缶の内底と接触してしまい、プロジェクションを溶接できなくなる虞がある。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、集電体と外装缶の内底との間に絶縁体を用いることなく集電体と外装缶とを溶接可能とし、製造工程を簡素化するとともに、製造後の内部抵抗を抑制可能な円筒型電池及びその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、正極極板及び負極極板をセパレータを介して渦巻状に巻回して形成され、巻回芯部が中空の電極群と、電極群を収納する有底円筒状の外装缶と、外装缶の内底と前記電極群との間に配置され、外装缶と電極群とを電気接続する集電体と、を有する円筒型電池において、集電体は、上面に正極極板及び負極極板の何れか一方と接続する複数の突起部を有するとともに、中心部が上方に突出して形成された凸部を有する一方、下面に外装缶の内底と接続する複数のプロジェクションを形成したことを特徴とする。
また、請求項2の発明では、請求項1において、集電体の凸部を、突起部より上方に突出させるとともに、巻回芯部より細く形成したことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1の円筒型電池の製造方法であって、前記凸部と巻回芯部とを嵌合して集電体と電極群とを位置決めし、正極極板及び負極極板の何れか一方と集電体とを溶接する集電体溶接行程と、集電体のプロジェクションと外装缶の内底とを溶接する缶底溶接行程と、を有することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、正極極板及び負極極板をセパレータを介して渦巻状に巻回して形成され、巻回芯部が中空の電極群と、電極群を収納する有底円筒状の外装缶と、外装缶の内底と電極群との間に配置され、外装缶と電極群とを電気接続する集電体と、を有する円筒型電池において、集電体は、上面に正極極板及び負極極板の何れか一方と接続する複数の突起部を有する一方、下面に外装缶の内底と接続する複数のプロジェクションを形成するとともに、外装缶の底板を中心部が下方に突出して形成され、当該下方に突出して形成された部分と前記集電体とが溶接されていないことを特徴とする。

本発明の請求項1の円筒型電池によれば、集電体の中心部が上方に突出して凸部が形成されているので、電極群の収納時に外装缶の内底と集電体の下面のプロジェクションとを当接させたときに、プロジェクションの高さが低くても、集電体の中心部が外装缶の内底と接触しなくなる。したがって、外装缶の内底と集電体とを溶接するときに、外装缶の内底と集電体との間に絶縁材を配置することなく、プロジェクションが効率よく溶接可能となり、製造工程を簡素化できる。また、プロジェクションの高さが抑制されることから、溶接時のプロジェクションの溶け残りが発生し難くなり、製造後の内部抵抗の増加を抑制することができる。
また、請求項2の円筒型電池によれば、集電体の凸部が巻回芯部より細くかつ突起部より上方に突出しているので、正極極板及び負極極板の何れか一方に突起部を当接させると凸部が巻回芯部に嵌合する。したがって、電極部と集電体とを溶接するときに、電極部と集電体との位置決めを容易に行うことができる。
また、請求項3の円筒型電池の製造方法によれば、集電体溶接行程において、集電体の凸部と電極群の巻回芯部とを嵌合して位置決めするので、電極部と集電体との位置決めを容易に行うことができ、容易に円筒型電池を製造することができる。
また、請求項4の円筒型電池によれば、外装缶の底板の中心部が下方に突出しているので、外装缶の内底と集電体の下面のプロジェクションとを当接させたときに、プロジェクションの高さが低くても、集電体の中心部と外装缶の内底との接触を防止できる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る円筒型電池の全体構造を示す断面図である。
本実施形態では、円筒型電池として、ニッケル−水素型二次電池を採用している。
図1に示すように、ニッケル−水素型二次電池(以下、単に電池1という)は、金属製の有底円筒状の外装缶2に円筒状の電極群3が収納されており、内部にアルカリ電解液が注入されて正極端子となる金属製の封口体4で封止して形成されている。
電極群3は、ニッケル正極板(正極極板)5と水素吸蔵合金負極板(負極極板)6との間にセパレータ7を介在させて渦巻状に巻き回して形成されており、その中心部である巻回芯部8は中空となっている。電極群3と外装缶2の底板(内底)9との間には負極集電体10が、電極群3と封口体4との間には、正極集電体11が内装されている。負極集電体10は、下面が外装缶の底板9と接続される一方、上面が水素吸蔵合金負極板6と接続されている。正極集電体11は、下面がニッケル正極板5と接続される一方、上面が枕状の集電リード12を介して封口体4の下面に接続されている。
図2は、外装缶2の缶底部の構造を示す拡大断面図である。
本発明の第1の実施形態の電池1では、図2に示すように、負極集電体10の中心部が上方に突出して凸部20が形成されており、この凸部20は電極群3の巻回芯部8に嵌入されている。凸部20の下方には、負極集電体10と外装缶2の底板9との間に隙間21が形成されている。
次に、本実施形態の電池1の製造方法について説明する。
電池1の製造方法は、1)電極群作製、2)集電体作製、3)集電体溶接、4)缶底溶接、5)組立の工程を有している。
1)電極群作製
まず、ニッケル正極板5及び水素吸蔵合金負極板6を、完成させる電池1個につき各1枚製造する。
ニッケル正極板5は、パンチングメタルからなる極板芯体の表面にニッケル焼結多孔体を形成した後、化学浸透法により水酸化ニッケルを主体とする活物質をニッケル焼結多孔体に充填して作製される。一方、水素吸蔵合金負極板6は、パンチングメタルからなる極板芯体の表面に水素吸蔵合金からなるペースト状負極活物質充填し、乾燥させた後に、所定の厚さになるまで圧延して作製される。
次に、ニッケル正極板5及び水素吸蔵合金負極板6をセパレータ7を介在させて渦巻状に巻き回して、両端が開放した略円筒状の電極群3を作製する。電極群3の上端面ではニッケル正極板5の極板芯体であるパンチングメタルの端部を露出させる一方、電極群3の下端面では水素吸蔵合金負極板6の極板芯体であるパンチングメタルの端部を露出させる。
2)集電体作製
負極集電体10及び正極集電体11を完成させる電池1個につき各1枚製造する。
図3は、本発明の第1の実施形態の負極集電体10の構造を示し、A)は上面図、B)は正面図、C)は下面図である。
図3に示すように、負極集電体10は、ニッケルメッキ鋼板を例えば打抜き型で打抜いて円板状に形成される。負極集電体10には、その中心と端縁との中間部から端縁に向かって開口する一対のスリット30が形成される。また、負極集電体10の上面には、複数のバーリング突起(突起部)31を形成するとともに、下面には下方に突出する複数のプロジェクション32を形成する。バーリング突起31は、負極集電体10の外周部、詳しくは水素吸蔵合金負極板6の極板芯体の露出部の下方に位置することとなる箇所に多数配置される。プロジェクション32は、負極集電体10の外周部に同心円状に等間隔で数個(例えば4個)形成される。
更に、本実施形態の負極集電体10は、その中心部が上方に突出して凸部20が形成される。凸部20は、その上面が平坦に形成され、かつバーリング突起31より上方に突出されるように形成されるとともに、電極群3の巻回芯部8に略隙間なく嵌入されるように外径が設定されている。
正極集電体11は、負極集電体10と同様に、ニッケルメッキ鋼板を例えば打抜き型で打抜いて円板状に形成され、一対のスリット30及び複数のバーリング突起31が形成されている。バーリング突起31は、ニッケル正極板5の露出部の上方に位置することとなる箇所に多数配置される。また、正極集電体11の中心部には溶接電極が挿入できるように巻回芯部8と略同径の挿入孔が設けられている。
3)集電体溶接
a)負極集電体溶接
電極群3の水素吸蔵合金負極板6の極板芯体が露出している側の端面を上方にして、その上にバーリング突起31が電極群3側になるように負極集電体10を載せる。このとき、負極集電体10の凸部20を巻回芯部8に嵌入させて、電極群3と負極集電体10との水平方向(軸線に対して垂直方向)の位置決めがなされる。そして、溶接電極で負極集電体10を押圧してバーリング突起31を水素吸蔵合金負極板6の極板芯体に食い込ませ、水素吸蔵合金負極板6と負極集電体10との間に溶接電流を流して、これらを抵抗溶接し、負極集電体10付きの電極群Aを作成する。
b)正極集電体溶接
上記a)の工程にて作成した電極群Aを、ニッケル正極板5の極板芯体が露出している側の端面を上方にして、その上にバーリング突起31が電極群3側になるように正極集電体11を載せる。このとき、電極群3の中心と正極集電体11の中心とが一致するように配置する。そして、溶接電極で正極集電体11を押圧してバーリング突起31をニッケル正極板5の極板芯体に食い込ませ、ニッケル正極板5と正極集電体11との間に溶接電流を流して、これらを抵抗溶接し、正負両極集電体付きの電極群3を作成する。
4)缶底溶接
図4は、本発明の第1の実施形態の缶底溶接前の状態を示す缶底部の断面図である。図5は、缶底溶接の要領を示す説明図である。
図4に示すように、まず、上記b)の工程にて作成した正負両極集電体付きの電極群3を、金属製の有底円筒状の外装缶2に挿入する。このとき、負極集電体10を下側(缶底側)に配置する。そして、図5に示すように、溶接電極棒40を正極集電体11の挿入孔41から挿入して、負極集電体10の凸部20に当接させる。加圧機42により、電極群3を下方に押圧するとともに、溶接電極棒40を負極集電体10の凸部20に向かって押圧しつつ、溶接電極棒40と外装缶2の底板9に接触させた溶接電極43との間に通電し、負極集電体10と外装缶2の底板9とを抵抗溶接する。
5)組立
例えば母材厚さ0.4mmニッケル鋳金鋼板等の導電体をプレスして作製した枕状の集電リード12を、中心が一致するように正極集電体11の上に載せる。集電リード12の底面には複数の突起を形成しておき、この突起に溶接用の電極棒を垂直に立ててスポット溶接を行い、正極集電体11と集電リード12とを接続する。次に、外装缶2内にアルカリ電解液を所定量注入後、封口体4の底面と集電リード12の上面部とを溶接する。そして、外装缶2の開口部44を封口体4により絶縁ガスケット45を挟んで封口し、パンチにより固定して、電池1が完成する。
以上の製造方法で製造した本実施形態の電池1は、負極集電体10の中心部が上方に突出して凸部20が形成されているので、絶縁部材がなくとも負極集電体10の中心部が外装缶2の底板9と接触することを防止できる。したがって、缶底溶接工程において負極集電体10の中心部での溶接電流のリークが防止され、外周部に設けられたプロジェクション32が良好に溶接される。また、負極集電体10の中心部が底板9と接触しないことからプロジェクション32の高さを抑えることができる。これにより、缶底溶接時のプロジェクション32の解け残りが防止され、缶底溶接工程後に負極集電体10の外周部と外装缶2の底板9とを隙間なく密着させることができる。したがって、負極集電体10と外装缶2の底板9との抵抗が抑制され、延いては電池1全体の内部抵抗を低減することができる。
また、負極集電体10の凸部20が突起部より上方に突出しているので、水素吸蔵合金負極板6とバーリング突起31とが当接したときに凸部20が巻回芯部8に嵌合することから、水素吸蔵合金負極板6と負極集電体10とを溶接する場合に、電極群3と負極集電体10との位置決めを容易に行うことができる。特に本実施形態では、凸部20が略隙間がないように巻回芯部8に嵌合されるので、電極群3と負極集電体10との位置決め精度を向上させることができる。したがって、このように電極群3と負極集電体10との位置決め精度が向上することで、溶接後の抵抗値のバラツキも抑制することができる。
電極群3と負極集電体10との位置決めについては、上記のように巻回芯部8の中心と負極集電体10の中心とを一致させることが望ましい。このように配置される条件としては、電極群3の真円度の確保が上げられるが、極板長さが長く巻回数が多くなるような電極群3の外径が24mm以上の単2型以上の電池サイズが適している。電極群3の真円度が十分に確保されない場合には、電極群3の形状に合わせて負極集電体10形状を設定することで、巻回芯部8と負極集電体10との位置決め精度を確保することができる。
次に、図6を用いて、本発明の第2の実施形態を説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態の缶底溶接前の状態を示す缶底部の断面図である。以下、第1の実施形態との相違点のみ説明する。
図6に示すように、第2の実施形態では、負極集電体50の中心部に凸部が形成されず、外装缶2の底板9の中心部が下方(外方)に突出し、底板9の中心部の内面に凹部51が形成されている。
第2の実施形態では、このような形状により、第1の実施形態と同様に、絶縁部材がなくとも缶底溶接時に負極集電体50の中心部が外装缶2の底板9と接触することを防止でき、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、以上の第1及び第2の実施形態では、外装缶2の底板9に負極集電体10、50が接続する電池に本発明を採用し、負極集電体10、50に凸部20を設けたが、外装缶2の底板9に正極集電体11が接続されるような電池においても、本発明を適用することができる。この場合には、正極集電体11に凸部20を設ければよい。
上記の製造方法により負極集電体溶接の工程まで終えた第1の実施形態の電極群Aを30個作製した。
本実施例では、厚さ0.45mm、長さ700mmのニッケル正極板5と、厚さ0.25mm、長さ800mmの水素吸蔵合金負極板6を使用して、巻回芯部8の内径が6mm、全体の外径が30mmの電極群3が作製された。負極集電体10は、厚さ0.4mm、直径が29.8mmの円板状に形成され、プロジェクション31の高さは0.35mm、凸部20の直径は5.8mm、高さが0.45mmに設定されている。正極集電体11は、厚さ0.4mm、直径が29mmの円板状に形成されている。バーリング突起31は、負極集電体10及び正極集電体11のいずれにおいても、直径2mm、高さ0.4mm、厚みが0.12mmに設定されている。
缶底溶接工程での、加圧機42による電極群3を押圧する加圧力は30kgf、溶接電極棒40で負極集電体10の凸部20を押圧する加圧力は20kgfに設定し、缶底溶接時における通電時間は8msec、通電電流値は12kAに設定した。
比較例
従来の電池の製造方法により負極集電体溶接の工程まで終えた電極群Bを比較例として30個作成した。
図7は比較例の缶底部の構造を示す断面図である。以下、上記実施例との相違点のみ説明する。
図7に示すように、比較例の負極集電体61は、中心部に凸部が形成されておらず、外周部と同じ高さになっている。
そして、実施例の電極群Aと比較例の電極群Bとで、巻回芯部8の中心と負極集電体10、61の中心とのズレ(集電体位置ズレ量)を計測し、結果を表1に示した。
Figure 0005196824
表1に示すように、集電体位置ズレ量(mm)は、Min.(最小値)、Max.(最大値)、Ave.(平均値)のいずれも、電極群B(比較例)に対して電極群A(実施例)が減少し、負極集電体溶接時の位置精度が向上することがわかった。
次に、完成した実施例の電池Aと比較例の電池Bとで、抵抗値を計測した。
図7に示すように、比較例の電池Bでは、缶底溶接工程で、負極集電体61と外装缶2の底板9とが中心部で接触しないように、負極集電体61と底板9との間に絶縁体62を挿入している。絶縁体62は、巻回芯部8と略同径の円板状に形成されており、中心が巻回芯部8の中心と一致するように配置されている。
図8は、抵抗値の計測要領の説明図であり、一例として比較例での電池Bの抵抗値の計測要領を示す。
まず、完成した実施例及び比較例の電池A、Bを夫々10個、25℃の温度雰囲気で1200mAhで6時間充電し、同電流値で終止電圧0.8Vまで放電させる充放電サイクルを10回繰り返した。次に、図8に示すように、外装缶2の側面の缶底近傍部を一部切り欠き、負極集電体61及び外装缶2に夫々電圧測定用のリード70を取り付けた。なお、実施例の電池Aでも同様にリード70を取り付ける。その後、6Aで30minの充電を実施した。そして、40A放電→40A充電→80A放電→80A放電→120A放電→120A充電→160A放電→160A充電の順番で、夫々10分間の休止を挟みながら10秒間ずつ通電し、夫々10秒目の電池電圧を測定した。放電電流を横軸、10秒後電圧を縦軸とし、V−I直線を求め、その傾きより抵抗値を求めて、その結果を表2に示した。
Figure 0005196824
表2に示すように、実施例の電池Aでは、絶縁部材62を使用しなくとも、比較例と同等の抵抗値の低減効果が得られるとともに、抵抗値のバラツキが抑制されることが判明した。
本発明に係る円筒型電池の全体構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の缶底部の構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の負極集電体の構造を示し、A)は上面図、B)は正面図、C)は下面図である。 本発明の第1の実施形態の缶底溶接前の状態を示す缶底部の断面図である。 缶底溶接の要領を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態の缶底溶接前の状態を示す缶底部の断面図である。 比較例の電池の缶底部の構造を示す断面図である。 比較例の電池の缶底部の構造を示す断面図である。
符号の説明
1 電池
2 外装缶
3 電極群
5 ニッケル正極板
6 水素吸蔵合金負極板
7 セパレータ
9 底板
10 負極集電体
20 凸部
31 バーリング突起
32 プロジェクション

Claims (4)

  1. 正極極板及び負極極板をセパレータを介して渦巻状に巻回して形成され、巻回芯部が中空の電極群と、前記電極群を収納する有底円筒状の外装缶と、前記外装缶の内底と前記電極群との間に配置され、前記外装缶と前記電極群とを電気接続する集電体と、を有する円筒型電池において、
    前記集電体は、上面に前記正極極板及び負極極板の何れか一方と接続する複数の突起部を有するとともに、中心部が上方に突出して形成された凸部を有する一方、下面に前記外装缶の内底と接続する複数のプロジェクションが形成されたことを特徴とする円筒型電池。
  2. 前記集電体の凸部は、前記突起部より上方に突出するとともに、前記巻回芯部より細く形成されたことを特徴とする請求項1に記載の円筒型電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載の円筒型電池の製造方法であって、
    前記凸部と前記巻回芯部とを嵌合して前記集電体と前記電極群とを位置決めし、前記正極極板及び負極極板の何れか一方と前記集電体とを溶接する集電体溶接行程と、
    前記集電体のプロジェクションと前記外装缶の内底とを溶接する缶底溶接行程と、
    を有することを特徴とする円筒型電池の製造方法。
  4. 正極極板及び負極極板をセパレータを介して渦巻状に巻回して形成され、巻回芯部が中空の電極群と、前記電極群を収納する有底円筒状の外装缶と、前記外装缶の内底と前記電極群との間に配置され、前記外装缶と前記電極群とを電気接続する集電体と、を有する円筒型電池において、
    前記集電体は、上面に前記正極極板及び負極極板の何れか一方と接続する複数の突起部を有する一方、下面に前記外装缶の内底と接続する複数のプロジェクションが形成されるとともに、前記外装缶の底板は中心部が下方に突出して形成され
    当該下方に突出して形成された部分と前記集電体とが溶接されていないことを特徴とする円筒型電池。

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