JP2002246009A - アルカリ蓄電池 - Google Patents

アルカリ蓄電池

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JP2002246009A
JP2002246009A JP2001041506A JP2001041506A JP2002246009A JP 2002246009 A JP2002246009 A JP 2002246009A JP 2001041506 A JP2001041506 A JP 2001041506A JP 2001041506 A JP2001041506 A JP 2001041506A JP 2002246009 A JP2002246009 A JP 2002246009A
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positive electrode
negative electrode
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JP2001041506A
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Hiroshi Fukuda
博 福田
Masao Takee
正夫 武江
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非焼結式のニッケル電極を用いたアルカリ蓄
電池において、正極集電タブが負極板と接触するのを防
止することによって、内部短絡の発生を抑制する。 【解決手段】 正極板10において、ニッケル基体11
の上部には、活物質が充填されていない基体露出部11
aが、正極板の端辺から一部突出する形で形成されてい
る。集電タブ40の下端部40aは、基体露出部11a
に溶接接合されており、負極板30の上端30aよりも
上方に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ蓄電池に
関し、特に、正極において3次元ニッケル多孔体を基体
として用いたアルカリ蓄電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ニッケル−カドミウム蓄電池やニッケル
−水素蓄電池といったアルカリ蓄電池は、ポータブル機
器をはじめとして種々な機器に用いられている。このア
ルカリ蓄電池は、一般的に、正極板と負極板とがセパレ
ータを介して対向配置された電極体を備え、この電極体
が、外装缶に収納されると共にアルカリ電解液が注入さ
れ、外装缶の開口部が封口蓋で封口された構成であっ
て、正極板と負極板とがセパレータを介して巻回されて
電極体が形成される円筒形アルカリ蓄電池、及び複数の
平板状の正極板及び負極板がセパレータを介して積層さ
れて電極体が形成される角形アルカリ蓄電池が代表的で
ある。
【0003】このようなアルカリ蓄電池において、正極
板としては、焼結式或は非焼結式のニッケル電極が用い
られている。焼結式のニッケル電極は、活物質保持体と
しての多孔性ニッケル焼結基板を硝酸ニッケルなどの酸
性ニッケル塩含浸液に浸漬し、該基板の孔中にニッケル
塩を含浸した後、該ニッケル塩をアルカリ中で水酸化ニ
ッケルに変化させるという活物質の充填操作を繰り返し
行うことによって製造する。
【0004】これに対して、非焼結式のニッケル電極
は、別途に製造したニッケル活物質を基体に保持させる
ことによって製造される。具体的には、水酸化ニッケル
を主成分とするニッケル活物質を、導電剤、バインダ、
水等と混合してペースト状とし、連続空孔を有するスポ
ンジ状金属や金属繊維焼結体等の3次元ニッケル多孔体
からなる基体に充填して形成されるものが知られてい
る。
【0005】焼結式と非焼結式とを比べると、焼結式の
方が水酸化ニッケルの活物質利用率が優れるが、非焼結
式の方が、活物質の充填量を大きくできる点で高容量化
しやすい。ところで、このようなアルカリ蓄電池におい
て、通常は、封口蓋に正極端子が設けられ、正極板と正
極端子とは集電タブ(リード)を介して接続されてい
る。この集電タブは、電極の基体の一部を圧縮加工する
等して一体で形成される場合もあるが、電池作製時に破
断しやすいといった問題が生じるため、上記のように3
次元ニッケル多孔体からなる基体を用いた非焼結式のニ
ッケル電極の場合、一般的に基体とは別の金属板からな
る集電タブを用い、その一端側が基体の端部に溶接さ
れ、他端側が正極端子側に溶接されている。
【0006】ここで、正極集電タブと負極板との間に
は、上記セパレータの端部が介在するようになっている
ため、基本的には両者は接触しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、集電タ
ブの端部には、溶接に伴って発生するバリが存在してお
り、上記のように正極集電タブが曲げられるのに伴って
この端部に力が加わることによって、このバリがセパレ
ータを突き破って負極板と接触することがある。この場
合、電池に内部短絡が発生するが、特に、複数の正極集
電タブが用いられている角形電池においては、この内部
短絡は発生しやすい。
【0008】例えば、図12は、実開平6−11258
号公報に記載されている角形電池の断面図であるが、本
図に示すように、角形電池においては一般的に、複数の
平板状の正極板102及び負極板105がセパレータ1
04を介して積層されることによって電極体が形成され
ている。そして、各正極集電タブ101は折り曲げら
れ、その正極側端部101aが正極板102の基体に溶
接され、他端部101bは集束されて正極端子103側
に接合されている。
【0009】このように集電タブ101が折り曲げられ
るのに伴って、正極板側端部101aにはその厚み方向
に力が加わるので、正極板側端部101aがセパレータ
104を突き破るという問題が発生しやすい。このよう
な問題に対して、上記実開平6−11258号公報にお
いては、集電タブ101の曲折部分に貫通孔や切欠を設
けたり、正極集電タブ101の曲折部分をを薄くするこ
とによって、曲折に伴って正極板側端部101aにかか
る力を低減するという技術が開示されている。また、特
許第2949567号公報には、正極集電タブを正極板
側面に溶接する際に、正極板の両側面の中で、タブの集
束箇所に近い側の側面に限定して溶接するという技術が
開示されている。
【0010】このような技術も、内部短絡を低減するの
にある程度有効と考えられるが、更に確実に内部短絡を
抑えることのできる解決手段が望まれる。本発明は上記
課題に鑑みて、非焼結式のニッケル電極を用いたアルカ
リ蓄電池において、正極集電タブが負極板と接触するの
を防止することによって、内部短絡の発生を確実に抑制
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、3次元ニッケル多孔体からなる基体に活物
質が充填されてなる正極板が、セパレータを介して負極
板と対向配置された電極体を備え、基体と正極端子と
が、集電タブを介して接続されているアルカリ蓄電池に
おいて、基体の一端部を負極板の縁端よりも突出させ、
その突出部分に集電タブの端部を接合させることとし
た。
【0012】このように、基体の突出部分に集電タブの
端部を接合させれば、集電タブのいずれの箇所も負極板
と対向する箇所はない。従って、集電タブを折り曲げる
ことによって集電タブ端部に力が加わったとしても、集
電タブが負極板と接触することはない。よって、集電タ
ブが負極板と接触することに起因する内部短絡の発生を
確実に抑制することができる。
【0013】また、上記構成のアルカリ電池によれば、
上記効果に加えて、正極板の正極活物質領域と負極板の
負極活物質領域とを全体的に互いに対向させることも容
易であるため、正極活物質及び負極活物質を有効利用し
やすい。
【0014】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕図1は、実施の
形態1に係る角形アルカリ蓄電池の構造を示す斜視図で
ある。この角形アルカリ蓄電池は、金属板からなる有底
角筒形の外装缶1の中に、アルカリ電解液が注入された
複数(図1では3つ)の電極体が並列的に収納され、外
装缶1の開口部が封口蓋3で封口された構造である。
【0015】説明上、角形アルカリ蓄電池において、封
口蓋3側(図1における上)を「上」、外装缶1の底面
側(図1における下)を下ということとする。図2は、
図1の角形アルカリ蓄電池の断面を示す図である。図2
に示すように、電極体2a,2b,2cの各々は、正極
板10が、セパレータ20を介して、U字形に折り曲げ
られた負極板30に挟まれて構成されている。
【0016】そして、各電極体2a,2b,2cの負極
板30は外装缶1の底面と接触しており、外装缶1は負
極端子を兼ねている。一方、封口蓋3には、正極端子4
が取り付けられている。この正極端子4は、封口蓋3を
貫通するように設けられ、絶縁ガスケット5によって封
口蓋3と絶縁されている。
【0017】正極板10は、スポンジ状ニッケル多孔体
からなる平板状のニッケル基体11に、水酸化ニッケル
を主とする正極活物質が充填されたものであって、導電
性の金属板からなる集電タブ40によって、正極端子4
と電気的に接続されている。即ち、電極体2a,2b,
2cにおける各ニッケル基体11の上部に、各集電タブ
40の下端部40aが接合され、各集電タブ40の上端
部は一つに束ねられて正極端子4に接続されている。
【0018】負極板30は、パンチングメタルからなる
U字形の基体31に、水素吸蔵合金を主とする負極活物
質がコーティングされたものである。この負極板30に
おいて、正極板10を挟む両側において、正極板10の
正極活物質充填領域に対向する領域全体にわたって負極
活物質がコーティングされている。即ち、正極板10に
おける正極活物質充填領域と、負極板30における各負
極活物質充填領域とは面積がほぼ同等である。
【0019】そして、負極板30における外装缶1の底
面と接触する箇所には負極活物質はコーティングされて
おらず、露出した基体31が外装缶1の底面と直接接触
している。セパレータ20は、正極板10を全体的に覆
うように袋状に成形され、集電タブ40が通過できるよ
うにその上部が開口している。セパレータ材料として
は、一般的にアルカリ蓄電池に使用されているポリオレ
フィン系あるいはナイロン系の不織布の他に、微多孔フ
ィルムも用いることができる。
【0020】外装缶1と封口蓋3との境界は、レーザ溶
接によって封止されている。なお、電極体2a,2b,
2cを外装缶1内の定位置に固定すると共に封口蓋3と
の接触を防止するため、電極体2a,2b,2cと封口
蓋3との間には、絶縁性樹脂からなる絶縁体6が介挿さ
れている。(集電タブによる正極板と正極端子との接続
部分についての説明)正極板10には、活物質が充填さ
れていない基体露出部11aが、正極板の端辺から一部
突出する形で形成されている。
【0021】そして、各集電タブ40は、その下端部4
0aが基体露出部11aに溶接接合されており、上端部
40bは1つに束ねられて正極端子4に接続されてい
る。具体的には、封口蓋3の内面側には、正極端子4の
下部(電池の内側)に接触するように集電板7が配設さ
れており、正極端子4及び集電板7は、絶縁ガスケット
5によって封口蓋3と絶縁された状態で封口蓋3に固定
されている。そして、集電タブ40の上端部40bは、
集電板7に溶接接合されている。これによって、正極端
子4と各正極板10とは電気的に接続されている。
【0022】図3は、図2に示す電極体2a,2b,2
cの1つについて、その上部を詳細に示すものである。
図3に示すように、集電タブ40の下端部40a(即ち
基体露出部11aに溶接接合されている箇所)は、負極
板30の上端30aよりも上方に位置しているので、集
電タブ40の下端部40aに対向する箇所には負極板3
0が存在しない。
【0023】(効果についての説明)集電タブ40は、
図2に示すように、通常は、外装缶1内の上部空間にお
いて折り曲げられた状態で収納されている。そのため、
集電タブ40が曲折されるのに伴って、集電タブ40の
下端部40a及び基体露出部11aにはその厚み方向に
力が加わった状態となる。特に角形アルカリ蓄電池の場
合は、複数の集電タブ40の上端部40bが集束される
ので、大きく曲折される傾向にあり、集電タブ40の下
端部40a及び基体露出部11aに大きな力が加わりや
すい。
【0024】ここで、仮に集電タブ40の下端部40a
と対向する箇所に、セパレータ20を介して負極板30
が存在しているとしたら、従来技術で説明した図12の
場合と同様、下端部40aに対して力が加わるときに、
当該下端部40aがセパレータ20を突き破って内部短
絡を生じる可能性がある。しかし、本実施形態では、上
記のように集電タブ40の下端部40aに対向する箇所
には負極板30が存在しないので、集電タブ40の下端
部40aに力が加わっても、下端部40aがセパレータ
20を突き破って内部短絡を生じることはない。
【0025】このように内部短絡の発生を確実に抑制で
きることは、アルカリ蓄電池を製造する上で、歩留りを
向上させるのに有効である。また、集電タブ40が、負
極板30の上端30aより上で基体露出部11aに接合
されているため、正極板10の正極活物質含有領域と負
極板30の負極活物質充填領域とは、ほとんど全体領域
で互いに対向させることができる。従って、正極活物質
及び負極活物質が無駄なく有効に利用されるため、電池
容量を高める上でも有利である。
【0026】即ち、後述する比較例1bのように、集電
タブの下端部が負極板の上端より下で基体露出部に接合
されている場合は、正極板における正極活物質充填領域
の上端と、負極板の上端とを、上下方向の位置が同等と
なるように設定することが難しいので、正極板10の上
部に充填されている正極活物質が有効利用されにくいの
に対して、本実施形態のように、集電タブ40の下端部
40aが、負極板30の上端30aより上で、基体露出
部11aに接合されていると、図3に示すように、正極
板10における正極活物質充填領域の上端10aと、負
極板30の上端30aとを、上下方向の位置が同等とな
るように設定するのが容易である。従って、正極板10
の正極活物質含有領域と負極板30の負極活物質充填領
域とを全体的に対向させて有効利用することができる。
【0027】なお、この正極板10における正極活物質
充填領域の上端10aと、負極板30の上端30aとの
上下方向の位置関係については、必ずしもぴったりと一
致しなくてもよいが、上記の内部短絡抑制効果を確実に
得るために、負極板30の上端30aは、集電タブ40
の下端よりも下に位置していることが必要である。この
ような角形アルカリ蓄電池の製造方法については、以下
の実施例1において説明する。
【0028】〔実施例1〕 正極板の作製:基体用の3次元ニッケル多孔体(ス
ポンジ状ニッケル多孔体)に、正極活物質を充填して圧
延し、所定寸法に切断することによって正極板10を作
製した。この正極板10のサイズは、図4(a)に示す
ように、活物質充填部12の幅が15mm,高さが39
mmであって、基体露出部11aの幅が5mm,高さも
5mmである。
【0029】そして、図4(b)に示すように、長さ6
mm,幅3mmのニッケル板からなる集電タブ40の下
端部40aを、基体露出部11aに溶接した。このと
き、下端部40aの下端と活物質充填部12の上端12
aとの距離を3mmに設定した。即ち、集電タブ40と
活物質充填部12との間に3mmの間隙が形成されるよ
うにした。
【0030】 負極板の作製:パンチングメタルに負
極活物質をコーティングして乾燥し、圧延して、所定寸
法に切断することによって、平板状の負極板30を作製
した。この負極板30のサイズは、図4(c)に示すよ
うに、幅が15mm,長さが80mmであって、その中
央部において、負極活物質が充填されず基体31が露出
している部分(基体露出部31a)が形成されている。
【0031】電池組立 図5(a)に示すように、で作製した正極板10を、
ポリオレフィン系不織布を袋状に成形したセパレータ2
0に挿入する。そして、図5(b)に示すように、3つ
の正極板10における各集電タブ40の上端部40bを
束ねて溶接接合する。
【0032】一方、で作製した負極板30の基体露出
部31aをU字形に折曲し、これで正極板10入りセパ
レータ20を挟み込むことによって、電極体2a,2
b,2cを作製した。ここで、各電極体2a,2b,2
cにおいて、正極活物質充填領域の上端10a(図3参
照)が、負極板30の上端30a(図3参照)よりも約
0.2mm下に位置するように配置した。
【0033】作製した電極体2a,2b,2cを外装缶
1に挿入した。そして、束ねられた上端部40bを、封
口蓋3(正極端子4及び集電板7を装着したもの)の集
電板7に溶接接合すると共に、外装缶1内にアルカリ電
解液を注入した。外装缶1の開口部に封口蓋3をはめ込
み、外装缶1の開口縁と封口蓋3の外周との境界をレー
ザ溶接して封止した。
【0034】以上のようにして、高さ47mm、幅1
6.2mm、厚み5.4mm、容量約700mAhの角
形ニッケル水素電池を製造した。 〔比較例1a〕本比較例では、実施例1と同様に角形ア
ルカリ蓄電池を作製したが、正極板については以下のよ
うに作製した。
【0035】3次元ニッケル多孔体に正極活物質を充填
して圧延し、幅15mm,高さ39mmの長方形状に切
断した。そして、超音波剥離によって正極活物質を部分
的に剥がすことによって、図6に示すように、幅5mm
高さ5mmの基体露出部を形成した。この基体露出部
に、図6(b)に示すように、長さ10mm,幅3mm
のニッケル板からなる集電タブの下端部を溶接した。
【0036】このような正極板を用いて作製された角形
アルカリ蓄電池においては、正極板の活物質充填領域と
負極板の活物質充填領域が対向している面積は、実施例
1とほぼ同等であるが、図7に示すように、集電タブの
下端部が、セパレータを介して負極板と対向しているた
め、内部短絡が発生しやすい。 〔比較例1b〕上記比較例1aと同様にして正極板を作
製した。
【0037】パンチングメタルに負極活物質をコーティ
ングして乾燥し、圧延して切断することによって、平板
状の負極板30を作製した。この負極板30のサイズ
は、幅が15mm,長さが70mmであって、その中央
部において、負極活物質が充填されず基体が露出してい
る基体露出部が形成されている。そして、作製した正極
板、負極板を用いて、上記実施例1と同様にして電極体
を形成し、電池を組み立てた。
【0038】電極体の形成に際して、負極板の上端が集
電タブの下端部よりも約0.2mm下に位置するように
配置した。このように作製された角形アルカリ蓄電池に
おいては、集電タブの下端部に対してセパレータを介し
て対向する領域には、負極板は存在しないので、内部短
絡を生じにくい点では実施例1と同様である。
【0039】しかし、正極板の活物質充填領域の上部に
おいては、負極板の活物質充填領域と対向していないの
で、この正極活物質は有効利用されない。即ち、本比較
例1bでは、実施例1と比べて、正極板の活物質充填領
域と負極板の活物質充填領域が対向している面積は小さ
く、その分、電池容量も小さい。 〔実験1〕上記実施例1の電池と、比較例1a,1bの
電池について、以下の方法で電池容量並びにショート率
を測定した。
【0040】電池容量:各電池を活性化した後、電流
0.1Cで16時間充電した後、1時間休止し、電流
0.2Cで終止電圧(1.0V)となるまで放電し、そ
の放電時の容量を電池容量とした。 ショート率:多数の電池を組立てて、ショートが発生し
ているものの割合を求めた。ショート発生についての判
定は、組立後所定期間経過した後に電圧を測定し、規定
電圧以下の場合はショートと判断することによって行っ
た。
【0041】各測定結果は、表1に示す通りである。
【0042】
【表1】
【0043】表1の結果から、実施例1の電池において
は、比較例1aの電池と比べると、電池容量は同等でシ
ョート率が低減されており、比較例1bの電池と比べる
と、ショート率は同等で電池容量が大きくなっているこ
とがわかる。 〔実施の形態2〕図8は、実施の形態2にかかる円筒形
アルカリ蓄電池(ニッケル−水素電池)の斜視図であ
る。
【0044】この蓄電池は、円筒状の外装缶51に、正
極板60と負極板80とがセパレータ70を介して渦巻
状に巻回されてなる渦巻状電極体52が収納され、アル
カリ電解液(不図示)が注入されたものである。外装缶
51の開口部は、ガスケット55を介して封口蓋53で
封口されている。封口蓋53には正極端子54が取り付
けられている。
【0045】正極板60は、スポンジ状ニッケル多孔体
からなる長尺板状のニッケル基体61に、水酸化ニッケ
ルを主とする正極活物質が充填されたものであって、導
電性の金属板からなる集電タブ90によって、正極端子
54に接続されている。負極板80は、パンチングメタ
ルからなる長尺板状の基体81に、水素吸蔵合金を主と
する負極活物質がコーティングされたものである。この
負極板80は、外装缶51と直接接触することによって
電気的に接続されている。
【0046】(集電タブによる正極板と正極端子との接
続部分についての説明)正極板60には、正極活物質が
充填されていない基体露出部61aが、正極板の端辺か
ら一部突出する形で形成されている。そして、集電タブ
90は、その下端部90aが基体露出部61aに溶接接
合され、その上端部は封口蓋53の内面に溶接接続され
ており、それによって、正極端子54と正極板60と
が、電気的に接続されている。
【0047】図9は、図8に示す渦巻状電極体において
集電タブ90が接続されている付近を示している。図9
に示すように、集電タブ90の下端部90a(即ち基体
露出部61aに溶接接合されている箇所)は、負極板8
0の上端80aよりも上方に位置しているので、集電タ
ブ90の下端部90aに対向する箇所には負極板80が
存在しない。
【0048】従って、実施の形態1の電池と同様、集電
タブ90の下端部90aに力が加わっても、下端部90
aがセパレータ70を突き破って内部短絡を生じるとい
うことはない。また、実施の形態1で説明したのと同
様、正極板60の正極活物質含有領域と負極板80の負
極活物質充填領域とを、ほとんど全体領域で互いに対向
させ、正極活物質及び負極活物質を有効利用できるとい
う効果、並びに、集電タブ90の長さは短くても正極端
子に溶接接合することができるという効果も奏する。
【0049】〔実施例2〕 正極板の作製:基体用の3次元ニッケル多孔体(ス
ポンジ状ニッケル多孔体)に、正極活物質を充填し圧延
して切断することによって正極板60を作製した。この
正極板60のサイズは、図10(a)に示すように、活
物質充填部の幅が70mm,高さが42mmであって、
基体露出部61aの幅が5mm,高さも5mmである。
【0050】そして、図10(b)に示すように、長さ
6mm,幅3mmのニッケル板からなる集電タブ90の
下端部を、基体露出部61aに溶接した。このとき、集
電タブ90の下端と活物質充填部の上端との距離を3m
mに設定した。 負極板の作製:パンチングメタルに負極活物質をコ
ーティングして乾燥し、圧延し、所定寸法に切断するこ
とによって、平板状の負極板80を作製した。
【0051】この負極板80のサイズは、図10(c)
に示すように、幅が110mm,高さが42mmであ
る。 電池組立 上記正極板60と負極板80とを、ポリオレフィン系不
織布からなるセパレータを介して巻回することによっ
て、渦巻状電極体を作製した。
【0052】この渦巻状電極体を作製する上において、
正極活物質充填領域の上端が、負極板80の上端よりも
約0.2mm下に位置するように、正極板60と負極板
80とを配置した。作製した渦巻状電極体を外装缶51
に挿入した。そして、集電タブ90の上端部を、封口蓋
53に溶接接合すると共に、外装缶51の上部に溝入れ
し、外装缶51内にアルカリ電解液を注入した。
【0053】外装缶51の開口部に、ガスケット55を
介して封口蓋53をはめ込み、外装缶51の開口縁と封
口蓋53の外周との間をカシメ圧着して封止した。以上
のようにして、高さ48mm、直径13.8mm、容量
約1300mAhの円筒形ニッケル水素電池を製造し
た。 〔比較例2〕本比較例では、実施例2と同様に円筒形ア
ルカリ蓄電池を作製したが、正極板については以下のよ
うに作製した。
【0054】3次元ニッケル多孔体に正極活物質を充填
して圧延し、幅70mm,高さ42mmの長方形状に切
断した。そして、超音波剥離によって正極活物質を部分
的に剥がすことによって、図11に示すように、幅5m
m高さ5mmの基体露出部を形成した。この基体露出部
に、高さ10mm,幅3mmのニッケル板からなる集電
タブの下端部を溶接した。
【0055】このような正極板を用いて作製された角形
密閉電池においては、正極板の活物質充填領域と負極板
の活物質充填領域が対向している面積は、実施例1とほ
ぼ同等であるが、集電タブの下端部が、セパレータを介
して負極板と対向しているため、内部短絡が発生しやす
い。 〔実験2〕上記実施例2の電池と、比較例2の電池につ
いて、実験1と同様の方法で電池容量並びにショート率
を測定した。
【0056】各測定結果は、表2に示す通りである。
【0057】
【表2】
【0058】表2の結果から、実施例2の電池において
は、比較例2の電池と比べると、電池容量は同等以上で
あって、ショート率は低減されていることがわかる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、3次
元ニッケル多孔体からなる基体に活物質が充填されてな
る正極板が、セパレータを介して負極板と対向配置され
た電極体を備え、基体と正極端子とが、集電タブを介し
て接続されているアルカリ蓄電池において、基体の一端
部を負極板の縁端よりも突出させ、その突出部分に集電
タブの端部を接合させた。そして、これによって、集電
タブが負極板と接触することに起因する内部短絡の発生
は確実に抑制される。
【0060】従って、アルカリ蓄電池を製造する上にお
いて、歩留りを向上させることができる。特に、角形ア
ルカリ蓄電池においては、一般的に集電タブが負極板と
接触して内部短絡が発生しやすいため、本発明を用いる
ことによって得られる効果も大きい。
【0061】また、本発明の電池は、正極板の正極活物
質領域と負極板の負極活物質領域とを、ほとんど全体領
域で互いに対向させて、正極活物質及び負極活物質を有
効利用させやすいので、電池の高容量化に有利であると
いう効果も兼ね備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る角形アルカリ蓄電池の構造
を示す斜視図である。
【図2】上記角形アルカリ蓄電池の断面の構造を示す図
である。
【図3】上記アルカリ蓄電池の電極体の1つについて、
その上部を示す図である。
【図4】実施例1にかかるアルカリ蓄電池に用いる電極
板の形状を示す図である。
【図5】実施例1にかかるアルカリ蓄電池の製造方法を
説明する図である。
【図6】比較例1にかかるアルカリ蓄電池に用いる電極
板の形状を示す図である。
【図7】比較例1にかかるアルカリ蓄電池の部分断面図
である。
【図8】実施の形態2にかかる円筒形アルカリ蓄電池の
斜視図である。
【図9】上記アルカリ蓄電池の渦巻状電極体において集
電タブの接続部付近を示す図である。
【図10】実施例2にかかるアルカリ蓄電池に用いる電
極板の形状を示す図である。
【図11】比較例2にかかるアルカリ蓄電池に用いる電
極板の形状を示す図である。
【図12】従来例にかかる角形電池の断面図である。
【符号の説明】
1 外装缶 2a,2b,2c 電極体 3 封口蓋 4 正極端子 10 正極板 11 ニッケル基体 11a 基体露出部 12 活物質充填部 20 セパレータ 30 負極板 40 集電タブ 40a 集電タブの下端部 40b 集電タブの上端部 51 外装缶 52 渦巻状電極体 53 封口蓋 54 正極端子 60 正極板 61 ニッケル基体 61a 基体露出部 70 セパレータ 80 負極板 90 集電タブ 90a 集電タブの下端部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元ニッケル多孔体からなる基体に活
    物質が充填されてなる正極板が、セパレータを介して負
    極板と対向配置された電極体を備え、 前記基体と正極端子とが、集電タブを介して接続されて
    いるアルカリ蓄電池において、 前記基体は、 その一端部が前記負極板の縁端よりも突出しており、 当該突出部分に前記集電タブの端部が接合されているこ
    とを特徴とするアルカリ蓄電池。
  2. 【請求項2】 前記アルカリ蓄電池は、 前記正極板を複数枚備え、 各基体に端部が接合された集電タブは、 他端部が束ねられて正極端子に接続されていることを特
    徴とする請求項1記載のアルカリ蓄電池。
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