JP5055809B2 - 円筒型蓄電池 - Google Patents

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Description

本発明は、渦巻状に捲回された極板群を備えた円筒型蓄電池に関し、その極板群に接続した集電体の形状を改良することにより、極板全体からより効率的に電流を取り出すことを可能にし、電池の大電流放電特性を改善するものである。
近年では各種ポータブル型の電気機器の発達に伴い、その駆動電源となる電池が重要なキーデバイスの一つとして開発が重要視されている。なかでも充電可能なニッケル水素蓄電池やリチウムイオン二次電池といった小型二次電池は、携帯電話機器やノートパソコン、あるいはビデオカメラなどを始めとして、様々な用途に展開して開発が進み、ますますその需要を広げつつある。
一般に、ニッケル水素蓄電池やニッケルカドミウム蓄電池などのアルカリ蓄電池では、帯状の正極板と、負極板とをセパレータを介して渦巻き状に捲回して極板群を構成し、これを金属製有底ケースに収納し、さらに金属製有底ケースの開口部を封口板により密閉化して構成されている。
図9に従来の円筒型蓄電池の概略断面図を示す。
帯状の正極板21と負極板22はセパレータ23を介して渦巻き状に捲回された極板群24を構成する。極板群24の下方へ突出する負極集電部22aに負極集電体27を溶接し、上方へ突出する正極集電部21aに正極集電体25を溶接する。
正極集電体25はリード状端子部26を介して、蓋板31,ゴム弁体33,キャップ34,ガスケット32を備えた封口板20と溶接する。
このように負極集電体27と正極集電体25を電気的に接続した極板群24を金属製有底ケース29に収納し、負極集電体27を金属製有底ケース29の底部内面に溶接する。
次に、正極集電体25の上面に絶縁リング28を載置し、溝部29aを形成した後、金属製有底ケース29内に電解液を注入し、金属製有底ケース29の開口部をかしめ封口して円筒型蓄電池を構成する。
このように構成された円筒型蓄電池は、近年では動力補助付自転車、芝刈り機、さらには電気自動車用電源などの大電流放電が求められる用途にも展開されている。
大電流放電を行うためには、極板からより効率的に電流を取り出す必要があるため、極板群24の上方へ突出する正極集電部21aと正極集電体25、および極板群24の下方へ突出する負極集電部22aと負極集電体27を各々複数箇所で溶接する方法がとられている。
このような極板群24の上方および下方へ突出する正極集電部21aおよび負極集電部22aに溶接される正極集電体25,負極集電体27としては、矩形あるいは略円板状のものが一般的に用いられているが、特に正極集電体25と、リード状端子部26を介して溶接された封口板20との接続をより強固にし、効率的に極板から電流を取り出すために、リード状端子部26と正極集電体25の構成について様々な提案がなされている。
例えば、図11に示したような円板状の正極集電体25にリード状端子部26を溶接し、リード状端子部26の材質を正極集電体25の材質が持つ固有抵抗値よりも小さくする方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−249854号公報
しかしながら、このような従来の円筒型蓄電池においては、正極集電体25と封口板20とを電気的に接続するリード状端子部26が必要であり部品点数が多くなる。また、生産工程においては、リード状端子部26を供給し正極集電体25と溶接する工程、および封口板20を金属製有底ケース29の開口部に形成した溝部29a上に載置する際にリード状端子部26を折り曲げる工程が必要であり、さらにリード状端子部26を安定して折り曲げることができない場合に封口板20の挿入不良が生じる等、生産工程の煩雑化やコストアップに繋がるという問題点があった。
本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、正極集電体の形状を改良することにより、生産工程の煩雑化やコストアップに繋がるリード状端子部を必要とせず、かつ、集電性能の高い円筒型蓄電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の円筒型蓄電池は、帯状の正極板と負極板およびセパレータとからなり、一方の極板の集電部の先端部分が上方へ突出し、他方の極板の集電部の先端部分が下方へ突出して渦巻き状に捲回された極板群と、この極板群の上下から突出したそれぞれの極板の集電部の先端部分に溶接された集電体と、電解液とを内部に収納した金属製有底ケースと、前記金属製有底ケースの開口部を密封する封口板とを備えた円筒型蓄電池であって、前記極板群の上方へ突出した極板の集電部の先端部分に溶接された集電体は、そのほぼ中央部を一段高くした端子部を備え、この端子部と前記封口板とを電気的に接続したことを特徴とする。
この構成により、部品点数を削減し、且つ生産工程の煩雑化を解消してコストダウンが図れるという作用が達成できる。
本発明によれば、集電体のほぼ中央部を一段高くした端子部を備え、この端子部と封口板とを電気的に接続することにより、一段高くした端子部がリード状端子部の役割を果たし、極板群から封口板までの電流経路を短くすることができるため、生産工程の簡略化や部品点数の削減によりコストダウンできる効果と、集電性能を高める効果が得られる。
本発明においては、帯状の正極板と負極板およびセパレータとからなり、一方の極板の集電部の先端部分が上方へ突出し、他方の極板の集電部の先端部分が下方へ突出して渦巻き状に捲回された極板群と、この極板群の上下から突出したそれぞれの極板の集電部の先端部分に溶接された集電体と、電解液とを内部に収納した金属製有底ケースと、前記金属製有底ケースの開口部を密封する封口板とを備えた円筒型蓄電池であって、前記極板群の上方へ突出した極板の集電部の先端部分に溶接された集電体は、そのほぼ中央部を一段高くした端子部を備え、この端子部と前記封口板とを電気的に接続したことを特徴とする。
この構成によれば、集電体のほぼ中央部を一段高くした端子部がリード状端子部の役割を果たし、かつ、極板群から封口板までの電流経路を短くすることができるため、生産工程の簡略化や部品点数の削減によりコストダウンできる効果と、集電性能を高める効果が
得られる。
また、前記端子部は屈曲により一段高くすることが好ましい。
このように屈曲により構成すれば、一段高くした端子部を容易に作成でき、部品点数が増えることもない。
また、前記集電体は外周端から中央部にかけて複数個のスリットを有し、このスリット間の平板部を上方および水平方向に屈曲させて端子部とすることが好ましい。
このように構成すれば、一段高くした端子部を容易に作成できる効果に加え、この端子部の高さ調整が容易になる効果が得られる。また、一段高くした端子部に若干の柔軟性を持たせることができるため、過度な振動が加わったときにおいても封口板との溶接部の接触抵抗値の上昇を抑制することができる。
また、前記集電体は外周端から中央部にかけて複数個の放射状の切り欠き部を有し、かつ、中央部分に切り欠き部間の平板部を連結する連結部を設け、この連結部を上方に屈曲させて端子部とすることが好ましい。
このように構成すれば、一段高くした端子部をさらに容易に作成できる。また、集電体の剛性が向上し、且つ、封口板との密着性もより向上するため、封口板との溶接が安定する効果が得られる。特にレーザー溶接時には溶接部の密着性が向上してスパークが減少し、その結果、溶接強度のばらつきが小さくなる効果が得られる。
以下に本発明の円筒型蓄電池の一例について、図1〜図8を用いて説明する。
図2に示したように、帯状の正極芯材の幅方向の一端面に正極集電体溶接部1aを残して正極活物質を充填した正極板1と、同様に負極集電体溶接部2aを残して鉄製芯材に水素吸蔵合金を主体とする負極活物質を塗着した負極板2を形成する。これら正極板1と負極板2は、図3(a)に示したように正極集電体溶接部1aと負極集電体溶接部2aが相対向する方向となるようにセパレータ3を介して渦捲状に捲回して極板群4を構成する。
極板群4には、図3(b)に示したように、この上方へ突出した正極集電体溶接部1a、下方へ突出した負極集電体溶接部2aにそれぞれ正極集電体5、負極集電体7を溶接する。
正極集電体5及び負極集電体7を溶接した極板群4は、短絡防止のための絶縁板8とともに、図4(a)に示したように金属製有底ケース9に収納し、負極集電体7と金属製有底ケース9の底部内面とを溶接する。
この金属製有底ケース9の開口部の側面には、図4(b)に示したように、極板群4を固定するための溝部9aを形成後、蓋板11をガスケット12を介して金属製有底ケース9の内部に収納し、金属製有底ケース9の上端部を内側にかしめて蓋板11を固定する。
次いで、図4(c)に示したように、正極集電体5の端子部6と封口板の蓋板11をレーザー溶接などの方法により接続し、さらに蓋板11の上部の排気口11aよりアルカリ性電解液(図示せず)を注入し、ゴム弁体13を設置後、キャップ14を溶接して密閉化し、図4(d)に示したような円筒型蓄電池を作製する。
図1に上述の製造方法により構成した本発明の円筒型蓄電池の概略断面図を示す。
図1からもわかるように、極板群4の上方へ突出した正極集電体溶接部1aと電気的に接続した正極集電体5の端子部6は、封口板10の下面と直接接続されている。
本発明の一実施例である正極集電体の斜視図を図5〜図8に示す。
図5に示した本発明の一実施例である正極集電体5は、図5(a)に示したように金属製の角形状平板に4箇所の放射状の切り欠き部5bを形成し、この放射状の切り欠き部5bの縁部には、正極板1の集電体溶接部1aとの溶接性を高めるために下向きのリブ状突起片5aを形成している。この平板の切り欠き部5b間の平板部分の折り曲げ加工を行って、図5(b)に示したような立体構造を有する正極集電板5を作製する。なお、正極集電板5の中央部の端子部6は、封口板10と電気的に接続するための接続端子の役割を果たす。
図6に示した本発明の一実施例である正極集電体5は、金属製の略円形状平板に2箇所の幅の広い切り欠き部5bと2箇所の幅の狭い切り欠き部5bを対向する側に形成し、中央部の平板部分を屈曲して一段高くなるように折り曲げ加工している。
この構成によれば、折り曲げ加工する平板部分が1箇所であるため比較的容易に一段高い端子部6を形成できる。
図7に示した本発明の一実施例である正極集電体5は、金属製の略円形状平板に6箇所の切り欠き部5bを形成し、切り欠き部5b間の6箇所の平板部分を屈曲して一段高くなるように折り曲げ加工している。
この構成によれば、正極集電体溶接部1aとの溶接部であるリブ状突起片5aを多数形成できるため、極板群4との集電性が安定する。
また、正極集電体5の剛性が強くなるため、端子部6と封口板10とを溶接する際に、溶接面にズレや隙間が生じにくくなるため、抵抗溶接やレーザー溶接の接続性が安定する効果も得られる。
図8に示した本発明の一実施例である正極集電体5は、円形状平板の外周端の4方向から各2本のスリットを入れて、このスリット間の平板部を上方および水平方向に屈曲させて端子部6を形成している。
この構成によれば、4箇所の端子部6が水平方向に屈曲させた先端部分で繋がっていないため正極集電体5に弾性を付与できる。その結果、過度な振動や衝撃が加わった場合でも封口板10との溶接部が剥がれて接触抵抗が上昇することを抑制できる。
また、外周端から上方および水平方向に屈曲させて端子部6を形成する方法なので、端子部6の高さ寸法を容易に調整できる。端子部6の高さ寸法を容易に調整できれば、電池サイズや電池内の空間体積の変更に対して汎用性に優れる等、電池設計上の効果も得られる。さらに、極板群4や金属製有底ケース9の高さ方向のばらつきに合わせて正極集電体5の端子部6の高さを調整できる効果も得られる。
以下に本発明の一実施例について詳細な説明を行う。なお、本発明は下記実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能なものである。
本発明による円筒型蓄電池の一例について説明を行う。
(実施例1)
図1は本発明の円筒型蓄電池の概略断面図である。
活物質である水酸化ニッケル粉末と導電剤である水酸化コバルト粉末及び、CMC水溶液を混練したペーストを厚さ1.2mm、目付重量420g/m2である発泡状ニッケル多孔体に充填し、乾燥後、圧延、切断を行い、幅35.0mm、長さ250.0mm、厚み0.55mmである帯状の正極板1を作製した。
なお、正極板1の上端部分には、図2に示した本発明の円筒型蓄電池に用いた正極板の模式図のように、活物質をあらかじめ充填しない部分を設け、その部分にニッケルリード線を溶接し、正極板1の集電体溶接部分1aとした。
次に、水素吸蔵合金を結着剤とともに厚み60μmであるパンチングメタル芯材に塗着し、乾燥後、圧延、切断を行い、幅35.0mm、長さ300.0mm、厚み0.35mmである帯状の負極板2を作製した。負極板2についても、上端部分に水素吸蔵合金を塗着しない部分を設け、負極板の集電体溶接部分2aとした。
セパレータ3は、幅36.0mm、長さ650.0mm、厚み0.16mm、目付重量65g/m2である親水化処理を施したポリプロピレン製の不織布を用いた。
以上に示した正極板1と、負極板2とをセパレータ3を介して渦巻き状に捲回し、直径約20mm、高さ約37mmの極板群4を構成した。
図3は本発明の円筒型蓄電池の極板群構成工程及び集電体溶接工程を示す説明図である。
図3(a)〜(c)に示したように、正極板1と負極板2の集電体溶接部分1a、2aを含む片側端部は、それぞれセパレータの上端、下端からはみ出すように上下にずらして構成し、極板群4から露出している正極集電体溶接部分1aに本発明の正極集電体5を溶接し、負極集電体溶接部分2aに負極集電体7を溶接した。
図4は本発明の円筒型蓄電池の組立工程を示す説明図である。
図4(a)に示したように、正極集電体5及び負極集電体(図示せず)を接続した極板群4と短絡防止のための絶縁リング8を円筒型の金属製有底ケース9に挿入し、負極集電体7と金属製有底ケース9の底部内面とを抵抗溶接した。
次いで、図4(b)に示したように、金属製有底ケース9の開口部の上方側面に極板群4を固定するための溝部9aを形成後、蓋板11をガスケット12を介して金属製有底ケース9の内部に収納し、金属製有底ケース9の上端部を内側にかしめて蓋板11を固定した。
その後、正極集電体5の端子部6と封口板の蓋板11をレーザー溶接などの方法により接続し、さらに蓋板11の上部の排気口11aより水酸化カリウム水溶液を主体とするアルカリ電解液を注液し、図4(c)に示したように、ゴム弁体13を設置後、キャップ14を溶接して、図4(d)に示したように、放電容量2800mAhの円筒型ニッケル水素蓄電池Aを作製した。
正極集電体5には図5に示した形状のものを用いた。
(実施例2)
図6に示した形状の正極集電体5を用いた以外は実施例1と同様に作製した円筒型ニッケル水素蓄電池Bを実施例2とした。
(実施例3)
図7に示した形状の正極集電体5を用いた以外は実施例1と同様に作製した円筒型ニッケル水素蓄電池Cを実施例3とした。
(実施例4)
図8に示した形状の正極集電体5を用いた以外は実施例1と同様に作製した円筒型ニッケル水素蓄電池Dを実施例4とした。
(比較例1)
図11に示したように、リブ状突起片25aを形成した金属製の略円形状平板にリード状端子部26を抵抗溶接したものを用いた以外は実施例1と同様に作製した円筒型ニッケル水素蓄電池Eを比較例1とした。
図10に比較例の円筒型蓄電池の組立工程を示す説明図を示す。
極板群24を構成後、図10(a)に示したように、リード状端子部26が溶接された正極集電体25及び負極集電体(図示せず)を上方及び下方に接続した極板群24を短絡防止のための絶縁リング28と共に金属製有底ケース29に挿入した。
次いで、図10(b),(c)に示したように、金属製有底ケース29の開口部の側面上部に極板群24を固定するための溝部29aを形成後、リード状端子部26の一方に、蓋板31,ガスケット32,ゴム弁体33,キャップ34を備えた封口板20を溶接した。
その後、水酸化カリウムを主体とする電解液を注液し、封口板20を金属製有底ケース29の開口部の側面上部に形成した溝部29aの上面に載置し、金属製有底ケース29の上端部を内側にかしめ封口して封口板10を固定・密閉化して、図10(d)に示したように円筒型ニッケル水素蓄電池Eを作製した。
以上のように作製した円筒型ニッケル水素蓄電池A〜Eについて、大電流放電試験を行った。
<大電流放電特性の評価>
上記で作製した円筒型ニッケル水素蓄電池A〜Eについて、それぞれ3Aの電流値で1.0Vまで放電後、0.3Aにて16時間の充電を行い、1時間の休止後、3Aの電流値で1.0Vまでの放電を行い、放電容量(T1)を測定した。続いて、同様に0.3Aの電流値で16時間の充電を行い、1時間の休止後、30Aの電流値で1.0Vまでの放電を行い、放電容量(T2)を測定した。以上の充放電試験はいずれも25℃の雰囲気下で実施した。
(表1)に実施例1〜4の円筒型ニッケル水素蓄電池A〜Dおよび比較例1の電池Eの大電流放電特性の評価結果を示す。
大電流放電特性は、25℃雰囲気においてそれぞれの円筒型ニッケル水素蓄電池の3A放電時の放電容量(T1)に対する30A放電時の放電容量(T2)の比率(T2/T1)で示した。
(表1)に示したように、本発明による正極集電体5を用いて作製した実施例1〜4の円筒型ニッケル水素蓄電池A,B,C,Dは、従来のリード状端子部26を溶接した正極集電体25を用いて作製した比較例1の電池Eと比べて、30Aという大電流での放電を行っても放電容量の低下が小さく、電池の大電流放電特性が優れることがわかった。
これは、本発明による正極集電体5を用いた実施例1〜4の電池A〜Dは、従来の正極集電体25を用いた比較例1の電池Eと比べて、リード状端子部26を溶接する必要がないため、この溶接部を介さない分正極集電体5の電流経路が短く、抵抗値が小さくなったためと考えられる。
なお、本発明による正極集電体5を用いて構成した実施例の電池A〜Dは、充放電時の電池の発熱を低減できるため、電池の充放電可能回数を向上させる長寿命化の効果も得られる。
(表2)に実施例及び比較例の電池の寿命特性の評価結果を示す。
電池の寿命特性の評価方法としては、それぞれの電池において40℃雰囲気下において
3Aの電流値で110%までの充電後、30Aの電流値で1.0Vまでの放電を行い、これを1サイクルとして繰り返し、放電容量が初期の70%に達するまでに充放電可能なサイクル数についての比較を行った。
(表2)に示したように、実施例の電池A〜Dは比較例の電池Eと比べて充放電可能なサイクル数が大幅に向上しており、電池の長寿命化が達成できていることがわかる。これは、本発明による正極集電体5を用いて構成した実施例の電池A〜Dは、従来の正極集電体を用いて構成した比較例の電池Eと比べて、リード状端子部を正極集電体に溶接する必要がないため正極集電体の接触抵抗値が安定して低いために充放電時の発熱が小さく、充放電の繰り返しによる電池の劣化が抑制されるためと考えられる。
また、本発明による円筒型ニッケル水素蓄電池A〜Dは、比較例の電池Eと比較して、リード状端子部26を削減できるため、材料費の低減を図ることができた。
本発明による蓄電池は、従来の蓄電池に比べて大電流放電特性に優れるため、電動工具や動力補助付自転車、電気自動車などの大電流放電を要する機器に対して有用である。
本発明の円筒型蓄電池の概略断面図 本発明の円筒型蓄電池に用いた正極板の模式図 (a)〜(c)本発明の円筒型蓄電池の極板群構成工程及び集電体溶接工程を示す説明図 (a)〜(d)本発明の円筒型蓄電池の組立工程を示す説明図 (a)本発明の一実施例である正極集電体の端子部を形成する前を示す斜視図、(b)本発明の一実施例である正極集電体の端子部を形成した後を示す斜視図 (a)本発明の他の実施例である正極集電体の端子部を形成する前を示す斜視図、(b)本発明の他の実施例である正極集電体の端子部を形成した後を示す斜視図 (a)本発明の他の実施例である正極集電体の端子部を形成する前を示す斜視図、(b)本発明の他の実施例である正極集電体の端子部を形成した後を示す斜視図 (a)本発明の他の実施例である正極集電体の端子部を形成する前を示す斜視図、(b)本発明の他の実施例である正極集電体の端子部を形成した後を示す斜視図 比較例の円筒型蓄電池の概略断面図 (a)〜(d)比較例の円筒型蓄電池の組立工程を示す説明図 比較例の正極集電体の斜視図
符号の説明
1 正極板
1a 正極集電体溶接部
2 負極板
2a 負極集電体溶接部
3 セパレータ
4 極板群
5 正極集電体
5a リブ状突起片
5b 切り欠き部
6 端子部
7 負極集電体
8 絶縁リング
9 金属製有底ケース
9a 溝部
10 封口板
11 蓋板
11a 排気口
12 ガスケット
13 ゴム弁体
14 キャップ

Claims (1)

  1. 帯状の正極板と負極板およびセパレータとからなり、一方の極板の集電部の先端部分が上方へ突出し、他方の極板の集電部の先端部分が下方へ突出して渦巻き状に捲回された極板群と、この極板群の上下から突出したそれぞれの極板の集電部の先端部分に溶接された集電体と、電解液とを内部に収納した金属製有底ケースと、前記金属製有底ケースの開口部を密封する封口板とを備え、前記極板群の上方へ突出した極板の集電部の先端部分に溶接された集電体は、そのほぼ中央部を一段高くした端子部を備え、この端子部と前記封口板とを電気的に接続した円筒型蓄電池であって、
    前記集電体は、複数個の切り欠き部を有し、前記切り欠き部の縁部には、下向きのリブ状突起片が、形成され、中央部の平板部分を屈曲して一段高くなるように折り曲げ加工されていることを特徴とする、円筒型蓄電池。
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