JP2005265233A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 CO2冷媒などの高圧冷媒に対する耐圧性を有するとともに、チューブの差込孔を容易かつ安価に加工できるヘッダタンクを備えた熱交換器を提供する。
【解決手段】 押し出し又は引き抜き加工によってヘッダタンク6を一体的に形成した後、このヘッダタンク6の両側縁部を貫通するようにしてプレス加工を行い、ヘッダタンクの一側縁部にチューブの差込孔30を形成する一方、ヘッダタンクの他側縁部に形成された開口31をカバープレート51で覆うようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、熱交換器に係り、特に二酸化炭素を冷媒とする冷媒回路に接続されるコルゲートフィンタイプの熱交換器に好適なヘッダタンク構造に関するものである。
従来より、冷凍サイクルによって加熱又は冷却された冷媒を装置内に流通させながら、冷媒と被処理空気との間で熱交換を行う熱交換器が知られている。
例えば、熱交換器は、図17に示すように、複数のチューブ61及びフィン62が交互に配列されたコア部63と、コア部63の両端に設けられた2つのヘッダタンク(第1ヘッダタンク64と第2ヘッダタンク65)とを備えている。ヘッダタンク64,65には、コア部63と隣接する側の縁部に上記複数のチューブ61が挿入される図示しない複数の差込孔が形成されている。そして、複数のチューブ61が差込孔に挿入された状態で、ヘッダタンク64,65の内部空間とチューブ61内とが連通する状態となっている。また、例えば第1ヘッダタンク64には、冷媒を熱交換器内へ流入させる流入配管66と、熱交換器を循環した冷媒を熱交換器外へ流出させる流出配管67とが設けられている。
以上の構成において、冷媒回路内を循環する冷媒が、上記流入配管66より熱交換器内へ流入すると、この冷媒は、第1ヘッダタンク64内の往路より所定のチューブ61内を流通した後、第2ヘッダタンク65へ流入する。その後、この冷媒は、上述した冷媒が流れたチューブ61と別のチューブ61を流通した後、再び第1ヘッダタンク64へ流入する。この冷媒は、第1ヘッダタンク64内の復路より上記流出配管67を介して熱交換器外へ流出する。
一方、被処理空気は、上記コア部63と直交するように熱交換器へ送風される。そして、この被処理空気と冷媒とがチューブ61及びフィン62を介して熱交換することで、この被処理空気が加熱又は冷却される(特許文献1参照)。
ところで、近年、冷媒回路の冷凍サイクルに用いられる冷媒として、代替フロン物質であるCO2冷媒が利用される傾向にある。CO2冷媒は、フロンと比較して地球温暖化への影響が小さいという特長を有するとともに、冷凍サイクルの凝縮過程において超臨界状態となり易い特性を有する。このため、CO2冷媒を用いた冷凍サイクル(いわゆる超臨界サイクル)を利用することで、上述したような熱交換器(放熱器)で得られる放熱量を増大させることができる。
しかしながら、CO2冷媒を用いた冷媒回路に接続される熱交換器(放熱器)においては、CO2冷媒の圧力が臨界圧力を越えるため、ヘッダタンク64,65内の圧力が非常に高くなる傾向にある。このため、上記CO2冷媒の臨界圧力に耐えうる熱交換器が望まれていた。
この問題を解決する先行技術として、図18に示すようなヘッダタンク64,65を押し出し加工又は引き抜き加工によって成形した熱交換器がある。この熱交換器では、ヘッダタンク64,65を一体的に形成しながら、ヘッダタンク64,65の外縁部の肉厚を大きくすることで、CO2冷媒に対する耐圧性を向上できるようにしている(特許文献2参照)。
特開2003−307399号公報 特開平11−226685号公報
ところで、特許文献2に開示されている熱交換器のヘッダタンク64,65においては、複数のチューブ2が挿入される複数の差込孔70を切削加工によって形成していた。この場合、差込孔70を形成するための加工時間が長くなる上、加工コストも高くなってしまうという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、CO2冷媒などの高圧冷媒に対する耐圧性を有するとともに、チューブの差込孔を容易かつ安価に加工できるヘッダタンクを備えた熱交換器を提供することである。
本発明は、押し出し又は引き抜き加工によってヘッダタンクを一体的に形成した後、このヘッダタンクの両側縁部を貫通するようにしてプレス加工を行い、ヘッダタンクの一側縁部にチューブの差込孔を形成する一方、ヘッダタンクの他側縁部に形成された開口をカバープレートで覆うようにしたものである。
具体的に、第1の発明は、被処理空気の流れ方向と略垂直な方向へ複数のチューブが配列されるコア部と、該コア部の両端部に位置し、複数のチューブの配列方向に延びて形成される中空筒状のヘッダタンクとを備え、上記ヘッダタンクには、上記コア部の端部と隣接する第1側縁部に上記複数のチューブが挿入される複数の差込孔が形成され、上記ヘッダタンクは、押し出し成形品又は引き抜き成形品で構成されている熱交換器を前提としている。そして、この熱交換器は、第1側縁部と対向するヘッダタンクの第2側縁部に、複数の差込孔と対向する複数の開口が形成され、上記開口は、上記ヘッダタンクの外周面に沿って形成されたカバープレートによって覆われていることを特徴とするものである。
上記第1の発明では、ヘッダタンクが押し出し加工又は引き抜き加工によって一体的に形成されることで、このヘッダタンクの耐圧性を向上できるようにしている。
ここで、ヘッダタンクの第1側縁部に複数の差込孔が形成される一方、この差込孔と対向する開口が第2側縁部に形成される。すなわち、上記差込孔と上記開口とは、チューブが挿入される方向において、同一線上に位置することになる。したがって、ヘッダタンクの第1側縁部から第2側縁部に亘って上記チューブが挿入される方向と同一方向にプレス加工を行うことで、上記開口を形成しながらチューブの差込孔を形成することができる。
なお、第2側縁部の開口は、第2側縁部の外側面よりカバープレートで閉塞されるため、ヘッダタンクの内部空間と外部空間とを区画することができる。
第2の発明は、第1の発明の熱交換器において、ヘッダタンクの内部には、一端が第1側縁部と連接し他端が第2側縁部と連接する中間部材がヘッダタンクと略平行に延びて形成され、差込孔は、上記第1側縁部より中間部材を貫通して第2側縁部の開口と連通していることを特徴とするものである。
上記第2の発明では、押し出し又は引き抜き加工によって、ヘッダタンクの内部に中間部材を一体的に形成することで、ヘッダタンクの強度が向上し、該ヘッダタンク内を流通する冷媒に対する耐圧性が向上する。
ここで、第1側縁部から第2側縁部に亘って中間部材を貫通しながらプレス加工を行うことで、上記開口を形成しながらチューブの差込孔を形成することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明の熱交換器において、カバープレートには、複数の開口と離間するように外側に突出し、ヘッダタンクの長手方向と略平行に延びて形成された突起部が設けられ、上記突起部の内側面と第2側縁部の外側面との間には、上記複数の開口を介して上記ヘッダタンクの内部空間と連通する流通通路が形成されていることを特徴とするものである。
上記第3の発明では、カバープレートに突起部が設けられ、ヘッダタンクの第2側縁部とカバープレートとの間に流通通路が形成される。この流通通路は、第2側縁部の開口を介してヘッダタンクの内部空間と連通している。このため、ヘッダタンクを流れる冷媒は、ヘッダタンクの内部空間と上記流通通路の双方を流れることになる。したがって、ヘッダタンクの内部を流通する冷媒の流通面積を拡大することができる。
第4の発明は、第2の発明の熱交換器において、コア部が、被処理空気の上流側に複数のチューブが配列された第1コア部と、被処理空気の下流側に複数のチューブが配列された第2コア部とで構成され、ヘッダタンクの内部には、一端が第1側縁部と連接し他端が第2側縁部と連接して該ヘッダタンクの長手方向と略平行に延びた仕切部が形成され、上記仕切部は、上記ヘッダタンクの内部空間を上記第1コア部のチューブと連通する上流側空間と上記第2コア部のチューブと連通する下流側空間とに分割し、差込孔が、第1コア部のチューブが挿入される第1差込孔と第2コア部のチューブが挿入される第2差込孔とで構成され、開口は、第1差込孔に対向する第1開口と第2差込孔に対向する第2開口とで構成され、カバープレートが、第1開口と第2開口との双方を覆うように上記ヘッダタンクの外周面に形成され、カバープレートには、第2側縁部の外側面と離間するとともに外側に突出した第3突起部が形成され、上記第3突起部の内側面と第2側縁部の外側面との間には、上記第1開口と上記第2開口とを連通させる連通通路が形成されていることを特徴とするものである。
上記第4の発明では、コア部が第1コア部と第2コア部とで構成され、ヘッダタンクの内部空間が仕切部によって2つに分割された、いわゆる2層式の熱交換器において、ヘッダタンクを押し出し又は引き抜き加工によって一体的に形成することで、このヘッダタンクの耐圧性を向上できるようにしている。
ここで、本発明では、第1コア部のチューブが挿入される第1差込孔と第2コア部のチューブが挿入される第2差込孔をプレス加工によって形成することができる。
なお、第1,第2開口は、第2側縁部の外側面よりカバープレートで閉塞されるため、ヘッダタンクの上流側空間は外部空間から区画される。同様に、ヘッダタンクのと下流側空間は外部空間から区画される。
また、本発明においては、カバープレートに第3突起部を形成することによって、第1開口と第2開口とを連通させる連通通路を形成している。このため、上流側空間と下流側空間とは、第1,第2開口を介して互いに連通することになる。したがって、第1コア部のチューブよりヘッダタンクの上流側空間に流入した冷媒を連通通路を介して下流側空間へ送り、この冷媒を下流側空間より第2コア部のチューブへ流入させることができる。また逆に、第2コア部のチューブよりヘッダタンクの下流側空間に流入した冷媒を連通通路を介して上流側空間へ送り、この冷媒を上流側空間より第1コア部のチューブへ流入させることができる。
第5の発明は、第3の発明の熱交換器において、コア部は、被処理空気の上流側に複数のチューブが配列された第1コア部と、被処理空気の下流側に複数のチューブが配列された第2コア部とで構成され、ヘッダタンクの内部には、一端が第1側縁部と連接し他端が第2側縁部と連接して該ヘッダタンクの長手方向と略平行に延びた仕切部が形成され、上記仕切部は、上記ヘッダタンクの内部空間を上記第1コア部のチューブと連通する上流側空間と上記第2コア部のチューブと連通する下流側空間とに分割し、差込孔が、第1コア部のチューブが挿入される第1差込孔と第2コア部のチューブが挿入される第2差込孔とで構成され、開口は、第1差込孔に対向する第1開口と第2差込孔に対向する第2開口とで構成され、カバープレートが、第1開口と第2開口との双方を覆うように上記ヘッダタンクの外周面に形成され、突起部は、第1開口と離間するとともに外側に突出した第1突起部と第2開口と離間するとともに外側に突出した第2突起部とで構成され、流通通路が、第1開口を介して上記上流側空間と連通する第1流通通路と第2開口を介して上記下流側空間と連通する第2流通通路とで構成され、カバープレートには、第2側縁部の外側面と離間するとともに第1突起部と第2突起部とに跨って外側に突出した第3突起部が形成され、上記第3突起部の内側面と第2側縁部の外側面との間には、上記第1流通通路と上記第2流通通路とを連通させる連通通路が形成されていることを特徴とするものである。
上記第5の発明では、第4の発明と同様に、いわゆる2層式の熱交換器において、ヘッダタンクを押し出し又は引き抜き加工によって一体的に形成することで、このヘッダタンクの耐圧性を向上できるようにしている。
また、本発明では、第1開口と連通する第1流通通路と第2開口と連通する第2流通通路を形成しているため、第3の発明と同様に、ヘッダタンクの内部を流通する冷媒の流通面積を拡大することができる。
さらに、本発明では、カバープレートに第3突起部を形成することによって、第1流通通路と第2流通通路とを連通させる連通通路を形成している。このため、上流側空間と下流側空間とは、第1,第2流通通路及び上記連通通路を介して互いに連通することになる。したがって、第1コア部のチューブよりヘッダタンクの上流側空間に流入した冷媒を連通通路を介して下流側空間へ送り、この冷媒を下流側空間より第2コア部のチューブへ流入させることができる。また逆に、第2コア部のチューブよりヘッダタンクの下流側空間に流入した冷媒を連通通路を介して上流側空間へ送り、この冷媒を上流側空間より第1コア部のチューブへ流入させることができる。
第6の発明は、第5の発明の熱交換器において、第1流通通路と第2流通通路との間に介在するとともに、第2側縁部とカバープレートとが当接する部位には、ヘッダタンクと略平行に延びて形成された突起が設けられ、上記突起は、第2側縁部の外側面とカバープレートの内側面とのいずれか一方に形成されていることを特徴とするものである。
上記第6の発明では、第1流通通路と第2流通通路とに介在され、かつカバープレートと第2側縁部の当接部において、第2側縁部の外側面とカバープレートの内側面とのいずれか一方に突起が形成される。このため、突起を介在させながら第2側縁部とカバープレートとを確実に接触させることができる。このようにすると、例えば熱交換器の製造時におけるろう付けの際、突起を介して第2側縁部とカバープレートとを確実に固着することができる。したがって、上記第1流通通路と第2流通通路との間、すなわち、上流側空間と下流側空間との間における冷媒の漏れを抑制することできる。
なお、突起をヘッダタンクの第2側縁部に形成する場合、この突起を押し出し又は引き抜き加工によってヘッダタンクと一体的に形成することができる。
第7の発明は、第3、第5又は第6の発明の熱交換器において、流通通路の開口断面が、略円形状であることを特徴とするものである。
上記第7の発明では、流通通路の開口断面が略円形形状に形成されることで、流通通路を流れる冷媒の圧力が流通通路の内壁に均等に作用しやすくなる。
第8の発明は、第2から第7のいずれか1に記載の熱交換器において、チューブ端部における外周面には、該チューブの内周側に向かって窪んだ凹部が形成されていることを特徴とするものである。
上記第8の発明では、チューブ端部における外周面に凹部を形成することによって、チューブ端部の外周面と差込孔の内周面とが、上記凹部によって離間される。このようにすると、例えばチューブを差込孔にろう付けする際に、溶融したろう材がチューブの開口端よりチューブ内へ流入し、チューブ内が閉塞してしまうことを抑制できる。
第9の発明は、第2から第8のいずれか1の発明の熱交換器において、チューブは、該チューブの外周面と差込孔の内周面との接触幅が接触部の全域に亘って均等となるように差込孔に挿入されていることを特徴とするものである。なお、上記「接触幅」は、チューブ外周面と差込孔の内周面との接触部におけるチューブ挿入方向における接触寸法のことを意味する。
上記第9の発明では、チューブの外周面が差込孔の内周面との接触部において、ろう付けが行われ、このチューブが差込孔に固着される。ここで、本発明では、接触部の接触幅が全域に亘って均等となるようにチューブが差込孔に挿入される。このため、差込孔においてチューブがろう付けされる面の厚み寸法が全体として均一となり、チューブにおけるろう付けの強度を均一化することができる。
第10の発明は、第8又は第9の発明の熱交換器において、凹部の溝深さ寸法は、0.1mm以上、0.3mm以下であることを特徴とするものである。
上記第10の発明では、チューブ端部における凹部の溝深さ寸法を0.1mm以上、0.3mm以下としている。このため、例えば上記凹部を形成することによってチューブの開口がつぶれてしまうことを抑制できる。
第11の発明は、第1から第10のいずれか1の発明の熱交換器において、ヘッダタンクの外周面には、該ヘッダタンクの周方向におけるカバープレートの両端部に沿って形成された2つの凸部が設けられ、上記凸部は、上記ヘッダタンクの長手方向と略平行に延びて形成され、その先端部とヘッダタンクの外周面との間で上記カバープレートの両端部を挟持できるように構成されていることを特徴とするものである。なお、「ヘッダタンクの周方向」とは、ヘッダタンクの中空空間を中心(軸心)とした周方向を意味するものである。
上記第11の発明では、ヘッダタンクの外周面に形成された2つの凸部に、カバープレートの両端部を当接させて、カバープレートの位置決めを行うことができる。また、凸部の先端部とヘッダタンクの外周面とが、カバープレートの両端部に挟み込まれることで、カバープレートがヘッダタンクの外周面に確実に保持される。
第12の発明は、第1から第10のいずれか1の発明の熱交換器において、カバープレートには、第2側縁部に形成された開口と連通するカバー側開口が形成され、上記カバープレートの外側面には、上記カバー側開口と導通する配管を接続可能な配管接続部材が設けられていることを特徴とするものである。
上記第12の発明では、カバープレートに配管接続部材が設けられる。したがって、この配管接続部材に流入配管を接続し、冷媒を上記流入配管より上記カバー側開口を介して熱交換器内へ流入させることができる。また、配管接続部材に流出配管を接続し、熱交換器内を循環した冷媒を上記カバー側開口を介して上記流出配管より熱交換器外へ排出させることができる。
第13の発明は、第12の発明の熱交換器において、配管接続部材には、カバープレートの外縁を覆いながらヘッダタンクの周方向における両側に延びて形成されたカバー保持部が設けられ、上記カバー保持部は、両端部がヘッダタンクの外周面と当接し、ヘッダタンクの外周面には、上記カバー保持部の両端部に沿って形成された2つの凸部が設けられ、上記凸部は、その先端部とヘッダタンクの外周面との間で上記カバー保持部材の両端部を挟持できるように構成されていることを特徴とするものである。
上記第13の発明では、凸部の先端部とヘッダタンクの外周面とが、カバー保持部の両端部に挟み込まれることで、カバー保持部が設けられた配管接続部材がヘッダタンクの外周面に確実に保持される。
さらに、カバー保持部は、カバープレートの外縁を覆いながらヘッダタンクの外周面に取り付けられるため、上記カバープレートは、カバー保持部とヘッダタンクとの間に狭持される。したがって、カバープレートがヘッダタンクの外周面に確実に保持される。
本発明によれば、以下の効果が発揮される。
上記第1の発明によれば、ヘッダタンクを押し出し又は引き抜き加工で成形し、ヘッダタンクを一体的に成形しているため、例えば超臨界状態となったCO2冷媒のような高圧冷媒に対して、十分な耐圧性を確保することができる。
ここで、本発明では、ヘッダタンクにおいてチューブが挿入される差込孔をプレス加工によって成形できるようにしている。したがって、特許文献2に開示されているヘッダタンクのように差込孔を切削加工によって成形する場合と比較して、差込孔を容易に成形することができ、差込孔の加工コストの低減を図ることができる。
上記第2の発明によれば、押し出し又は引き抜き加工によって、ヘッダタンクの内部に中間部材を一体的に形成することで、ヘッダタンクの耐圧性の向上を図ることができる。
ここで、本発明では、中間部材を貫通するようにしてプレス加工を行い差込孔を形成できるようにしている。ヘッダタンクの耐圧性の向上を図りながら、差込孔を容易かつ安価に成形することができる。
上記第3の発明によれば、ヘッダタンクに突起部を設け、ヘッダタンクの内部空間と連通する流通通路を形成するようにしている。そして、ヘッダタンクの内部を流通する冷媒の流通面積を拡大するようにしている。このため、この冷媒の圧力損失を低下でき、熱交換器の性能の向上を図ることができる。
また、上記流通通路は、カバープレートに突起部を設けることにより容易に形成することができる。したがって、単純な構造によってこの流通通路を設けることができる。
上記第4の発明によれば、いわゆる2層タイプの熱交換器に備えられるヘッダタンクを押し出し又は引き抜き加工によって成形するようにしている。このため、ヘッダタンクにおいて、十分な耐圧性を確保することができる。
また、本発明では、第1開口及び第2開口を介してヘッダタンクの上流側空間と下流側空間とを連通させる連通通路を形成するようにしている。したがって、第1コア部と第2コア部との間における冷媒の移送を相互に行うことができる。
さらに、上記連通通路は、カバープレートに第3突起部を設けることにより容易に形成することができる。したがって、単純な構造によってこの連通通路を設けることができる。
上記第5の発明によれば、いわゆる2層タイプの熱交換器に備えられるヘッダタンクを押し出し又は引き抜き加工によって成形するようにしている。このため、ヘッダタンクにおいて、十分な耐圧性を確保することができる。
また、本発明では、第1開口を介してヘッダタンクの上流側空間と連通する第1流通通路と、第2開口を介してヘッダタンクの下流側空間と連通する第2流通通路とを形成している。そして、各空間を流れる冷媒の流通面積を拡大するようにしている。このため、この冷媒の圧力損失を低下でき、熱交換器の性能の向上を図ることができる。
さらに、本発明では、第1流通通路と第2流通通路とを連通させる連通通路を形成するようにしている。したがって、第1コア部と第2コア部との間における冷媒の移送を相互に行うことができる。
上記第6の発明によれば、カバープレートと第2側縁部の当接部に突起を形成している。このため、突起を介してカバープレートと第2側縁部とのろう付けを行うことで、カバープレートと第2側縁部とを確実に固着できるようにしている。このようにすると、第1流通通路と第2流通通路とを確実に仕切ることができる。したがって、第1流通通路と連通する上流側空間と、第2流通通路と連通する下流側空間との間において、冷媒の漏れが生じることを抑制できる。したがって、この熱交換器の信頼性の向上を図ることができる。
上記第7の発明によれば、流通通路の開口断面を略円形状に形成し、流通通路を流れる冷媒の圧力を流通通路の内壁に均等に作用させるようにしている。このため、流通通路の内壁における冷媒に対する耐圧性の向上を図ることができる。
上記第8の発明によれば、チューブの端部における外周面に凹部を形成することで、チューブ端部の外周面と差込孔の内周面とを離間させるようにしている。このため、ろう付け時において、ろう材がチューブの開口端よりチューブ内へ流入し、チューブが閉塞してしまうことを抑制できる。したがって、チューブの閉塞による熱交換器の性能低下を抑制できる。
上記第9の発明によれば、チューブの当接面の厚み寸法が全体で均一となるよう、チューブ端部の外周面に凹部を形成している。このため、チューブと差込孔がろう付けされる厚み寸法が均一となり、ろう付け強度も均一化できる。したがって、チューブを差込孔に確実に固着させることができる。
上記第10の発明によれば、凹部の溝深さを0.1mm以上0.3mm以下とすることで、凹部の成形時において、チューブの開口がつぶれてしまうことを抑制している。したがって、チューブの開口端におけるろう材の閉塞を防止しながら、チューブ内の通路におけるクリアランスを確保することができる。
上記第11の発明によれば、ヘッダタンクの外周面に2つの凸部を形成し、この凸部によってカバープレートの位置決め及び保持を行えるようにしている。したがって、熱交換器の組み立て時において、カバープレートをヘッダタンクの外周面に確実に保持した状態で、カバープレートとヘッダタンクのろう付けを行うことができる。
上記第12の発明によれば、カバープレートに配管接続部材を設けることで、この配下接続部材に冷媒の流入/流出配管を接続できるようにしている。したがって、ヘッダタンクを新たに加工して、配管接続部材を接続する必要なく、冷媒の流出/流入経路を確保することができる。
上記第13の発明によれば、ヘッダタンクの外周面に2つの凸部を形成し、この凸部によって配管接続部材のカバー保持部の位置決め及び保持を行えるようにしている。また、カバー保持部でカバープレートの外縁を覆うことによって、カバー保持部でカバープレートを確実に保持できるようにしている。したがって、熱交換器の組み立て時において、カバープレート及び配管接続部材をヘッダタンクの外周面に確実に保持した状態で、配管接続部材、カバープレート、及びヘッダタンクのろう付けを行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態》
本実施形態の熱交換器の全体構成について説明する。なお、図1は、実施形態に係る熱交換器1を被処理空気の通気方向における上流側より視た全体構成図である。
本実施形態の熱交換器1は、車両用空調装置などの冷媒回路に接続されて放熱器として機能するものである。なお、上記冷媒回路では、CO2冷媒による超臨界サイクルが行われており、熱交換器1内には、超臨界状態で高温高圧となったCO2冷媒が循環する。
上記熱交換器1は、大略的に、コア部4と、該コア部4における両端部(図1における上下端部)に配置された第1と第2のヘッダタンク6,7とで構成されている。
コア部4は、被処理空気の通気方向と略垂直な方向に、複数のチューブ2及びフィン3(コルゲートフィン)が交互に配列されて構成されている。上記チューブ2は、いわゆる扁平チューブで構成され、左右方向が厚み方向となり、上下方向が長手方向となる長円形状に形成されている。このチューブ2は、その幅方向が、被処理空気の通気方向と略平行となっており、上端部が第1ヘッダタンク6に支持される一方、下端部が第2ヘッダタンク7に支持されている。なお、チューブ2には、図2(チューブ2の開口断面図)に示すように、複数の円形開口が形成されている。この円形開口は、被処理空気の流れ方向に複数配列されている。
フィン3は、図1に示すように、一対のチューブ2の間に介設されている。このフィン3は、被処理空気の上流側から視て波形状に形成されている。そして、フィン3の波形部分における左端部が左側に隣接するチューブ2に固定されている一方、上記波形部分における右端部が右側に隣接するチューブ2に固定されている。また、コア部4の両端に位置するフィン3は、これらフィン3に隣接するエンドプレート8に固定されている。
なお、図1に示すように、コア部4は、被処理空気の上流側に位置する第1コア部4aと、被処理空気の下流側に位置する第2コア部4bとで構成されている。具体的に、第1コア部4aは、被処理空気の上流側寄りに配列された複数のチューブ2a及びフィン3で構成され、第2コア部4bは、被処理空気の下流側寄りに配列された複数のチューブ2b及びフィン3で構成されている。
次に、第1,第2ヘッダタンクの概略構成について図1を参照しながら説明する。第1ヘッダタンク6及び第2ヘッダタンク7は、左右端に開口が形成された中空筒状の部材である。第1ヘッダタンク6は、コア部4の上端部全域に亘って上記複数のチューブ2及びフィン3の配列方向に延びて形成されている。なお、第1ヘッダタンク6の上縁部には、詳細は後述するカバープレート(第1カバープレート)51が、第1ヘッダタンク6の両開口端に亘って、この第1ヘッダタンク6と略平行に延びて形成されている。また、第1ヘッダタンク6の左右端部には、第1ヘッダタンク6の開口端を閉塞するキャップ9が設けられている。なお、第1ヘッダタンク6の左端部のキャップ9には、冷媒を熱交換器内へ流入させる流入配管と、熱交換器内を循環した冷媒を熱交換器外へ流出させる流出配管とが設けられている(図示省略)。
さらに、第1ヘッダタンク6の内部には、詳細は後述する仕切部6cが形成されている。そして、第1ヘッダタンク6の内部空間は、上記仕切部6cによって、被処理空気の上流側に位置する上流側空間(第1上流側空間)41aと、被処理空気の下流側に位置する下流側空間(第1下流側空間)41bとに分割されている。
上記第1上流側空間41aは、第1コア部4aのチューブ2aと連通しており、上記第1下流側空間41bは、第2コア部4bのチューブ2bと連通している。さらに、第1上流側空間41aにおける左右方向の中間位置には、第1バッフル板21が設けられている。この第1バッフル板21は、第1上流側空間41aを左右の空間に仕切っている。また、第2上流側空間41bにおける左右方向の中間位置には、第2バッフル板22が設けられている。この第2バッフル板22は、第1下流側空間42bを左右の空間に仕切っている。
一方、第2ヘッダタンク7は、第1ヘッダタンク6が上下に180度回転した状態で、コア部4の下端部全域に亘って上記複数のチューブ2及びフィン3の配列方向に延びて形成されている。なお、第2ヘッダタンク7の下縁部には、第1ヘッダタンク6と類似のカバープレート(第2カバープレート)52が設けられている。この第2カバープレート52は、第2ヘッダタンク7の両開口端に亘って、この第2ヘッダタンク6と略平行に延びて形成されている。また、第2ヘッダタンク7の左右両端部には、第2ヘッダタンク7の開口端を閉塞するキャップ9がそれぞれ設けられている。
さらに、第2ヘッダタンク7の内部には、第1ヘッダタンク7と同様の仕切部6eが形成されている。そして、第2ヘッダタンク7の内部空間は、上記仕切部6eによって、被処理空気の上流側に位置する上流側空間(第2上流側空間)42aと、被処理空気の下流側に位置する下流側空間(第2下流側空間)42bとに分割されている。そして、上記第2上流側空間42aが、第1コア部4aのチューブ2aと連通しており、上記第2下流側空間21bが、第2コア部4bのチューブ2bと連通している。
次に、第1,第2ヘッダタンクの詳細構造について詳細に説明する。なお、第1ヘッダタンク6と第2ヘッダタンク7とは、ほぼ同様の構成となっているため、以下には、ヘッダタンクの代表例として、第1ヘッダタンク6について説明する。
第1ヘッダタンク6は、図1のIV−IV断面の要部拡大図である図4に示すように、4つ
の円形部材が被処理空気の流れ方向に連なって一体化された形状をしている。
第1ヘッダタンク6の下側には、断面波形形状のタンク下縁部(第1側縁部)6aが形成されている。一方、第1ヘッダタンク6の上側には、その上端面が水平となった形状のタンク上縁部(第2側縁部)6bが形成されている。
また、上記タンク上縁部6bの外側面において、図4の左右方向における中間位置には、詳細は後述する突起6cが形成されている。この突起6cは、第1ヘッダタンク6の両開口端の全長に亘って該第1ヘッダタンク6の長手方向と略平行に延びて形成されている。
さらに、上記タンク上縁部6bの左右端部には、詳細は後述する2つの凸部6dが設けられている。これらの凸部6dは、第1ヘッダタンク6の両開口端の全長に亘って該第1ヘッダタンク6の長手方向と略平行に延びて形成されている。
また、第1ヘッダタンク6の内部には、上述した仕切部6eが設けられている。この仕切部6eは、図4における左右方向の中間位置において、一端が上記タンク下縁部6aと連接し他端が上記タンク上縁部6bと連接している。そして、仕切部6eは、第1ヘッダタンク6の両開口端に亘って該第1ヘッダタンク6と略平行に延びて形成されている。さらに、仕切部6eは、上述したように、第1ヘッダタンク6の内部空間を第1上流側空間41aと上記第1下流側空間41bとに分割している。
また、第1ヘッダタンク6の内部において、第1上流側空間41aと第1下流側空間41bとの双方には、一端がタンク下縁部6aと連接し他端がタンク上縁部6bと連接する中間部材6fが設けられている。この中間部材6fは、第1上流側空間41aの中間位置と、第1下流側空間41bの中間位置とにそれぞれ形成されている。なお、中間部材6fは、第1ヘッダタンク6の両開口端に亘って該第1ヘッダタンク6の長手方向と略平行に延びて形成されている。
以上のような断面形状を有する第1ヘッダタンク6は、チューブ2の配列方向(図4における前後方向)に向かって押し出し成形又は引き抜き成形を行うことで、上述した第1ヘッダタンク6の構成要素が一体的となって成形される。
一方、第1ヘッダタンク6の第1側縁部であるタンク下縁部6aには、図5(タンク下縁部6aを図4のBの矢印方向から視た要部拡大図)に示すように、チューブ2が挿入される複数の差込孔30が形成されている。この差込孔30は、上記中間部材6fを貫通してタンク上縁部6bの下端まで延びて形成されている。また、差込孔30は、図4のVI−VI断面図である図6に示すように、チューブ2の配列方向に所定の間隔を介して形成され
ている。なお、差込孔30は、第1コア部4aのチューブ2aが挿入される第1差込孔30aと、第2コア部4bのチューブ2bが挿入される第2差込孔30bとで構成されている。そして、第1差込孔30aが第1上流側空間41aの中間部材6fを貫通している一方、第2差込孔30bが第1下流側空間41bの中間部材6fを貫通している。このように、第1差込孔30aが中間部材6fを貫通しているため、第1上流側空間41aは、中間部材6fによって左右に仕切られず、一つの空間となっている。同様に、第2差込孔30bが中間部材6fを貫通しているため、第1下流側空間41bは、中間部材6fによって左右に仕切られず、一つの空間となっている。
一方、第1ヘッダタンク6の第2側縁部であるタンク上縁部6bには、タンク下縁部6aの各差込孔30に対向する複数の開口31が形成されている。この開口31は、図5に示す差込孔30と同様の開口断面を有している。そして、図6に示すように、差込孔30と開口31とが、上下方向における同一線上に位置している。また、開口31は、第1差込孔30aに対向する第1開口31aと、第2差込孔31bに対向する第2開口31bとで構成されている。
以上のような、第1ヘッダタンク6に形成される差込孔30及び開口31は、タンク下縁部6aよりタンク上縁部6b方向へプレス加工を行うことで成形される。
また、第1ヘッダタンク6のタンク上縁部6bにおける外側面(図4における上面)には、上述したカバープレート(第1カバープレート)51が設けられている。このカバープレート51は、タンク上縁部6aの外面に沿って形成されている。なお、カバープレート51は、上述した2つの凸部6dによって固定される。具体的に、凸部6dは、第1ヘッダタンク6の周方向におけるカバープレート51の両端部に沿いながら、その先端部がかしめられて上方に屈曲した形状をしている。そして、カバープレート51の両端部が、凸部6dと第1ヘッダタンク6の外周面との間で狭持されることによって、カバープレート51が第1ヘッダタンク6に固定されている。
このようにして、第1ヘッダタンク6に固定されたカバープレート51は、第1開口31a及び第2開口31bとの双方を覆っている。そして、第1ヘッダタンク6の内部空間と外部空間とが完全に仕切られた状態となっている。
さらに、カバープレート51の外側面には、図1及び図4に示すように、開口31と離間するように外側に突出した突起部34が形成されている。この突起部34は、第1開口31aの上方に位置する第1突起部34aと第2開口31bの上方に位置する第2突起部34bとで構成される。これらの突起部34は、図1に示すように、第1ヘッダタンク6の両開口端に亘って該第1ヘッダタンク6と略平行に延びて形成されている。
このようにカバープレート51に突起部34を形成することで、突起部34の内側面とタンク上縁部6bの外側面との間には、流通通路35が形成されている。この流通通路35は、その開口断面が略円形形状に形成されている。また、流通通路35は、第1突起部34aの内側に形成された第1流通通路35aと第2突起部34bの内側に形成された第2流通通路35bで構成されている。これらの流通通路35は、図6に示すように、複数の開口31と連通しながら第1ヘッダタンク6と略平行に延びて形成されている。そして、第1流通通路35aは、上述した第1バッフル板21によって左右の空間に仕切られる。一方、第2流通通路35bは、上述した第2バッフル板22によって左右の空間に仕切られる。
また、図4に示す第1流通通路35aと第2流通通路35bとの間で、タンク上縁部6bとカバープレート51とが当接する部位には、上述した突起6cが設けられている。具体的に、突起6cは、図7に示すように、タンク上縁部6bの外側面よりカバープレート51の内側面に向かって突出している。そして、突起6cの先端部が、カバープレート51と接触している。
さらに、図1に示すカバープレート51の外側面における右側半分には、複数の第3突起部37が設けられている。この第3突起部37は、タンク上縁部6bと離間するように外側に突出している。そして、第3突起部37は、第1突起部34aと第2突起部34bとに直交するようにして、第1ヘッダタンク6の長手方向に複数配列されている。
そして、図1のVIII−VIII断面図である図8、及び図8のIX−IX断面図である図9に示すよ
うに、上記第3突起部37の内側面とタンク上縁部6bの外側面との間には、連通通路38が形成されている。この連通通路38は、第1流通通路35aと第2流通通路35bとに跨るように形成されている。そして、連通通路38によって、上記第1流通通路35aと第2流通通路35bとが連通している。なお、第2ヘッダタンク7には、上記第3突起部37が形成されておらず、上述した第2上流側空間42aと第2下流側空間42bとは、完全に仕切られた状態となっている。
以上のような構成の第1ヘッダタンクにおいて、タンク下縁部6aの差込孔30には、チューブ2が挿入される(例えば図6参照)。このチューブ2の端部には、図10(チューブ2の端部における開口断面図)に示すように、その内周側に窪んだ凹部39が形成されている。なお、凹部39の溝深さ寸法(図10のLの寸法)は、0.1mm以上、0.3mm以下であることが好ましい。また、凹部39は、図4に示すように、被処理空気の流れ方向における凹部39の幅寸法が、中間部材6fの幅寸法よりも大径となっている。したがって、チューブ2の端部における外周面と中間部材6fの内壁とは接触しない状態となっている。
一方で、チューブ2の外周面には、図11の破線で囲む面に、差込孔30の内周面との接触部が形成されている。この際、チューブ2は、上記接触部における接触幅(例えば図11のW1とW2)が、接触部の全域に亘って均等となるよう差込孔30に挿入されている。
以上のように、ヘッダタンク6にカバープレート51及びチューブ2が挿入されるとともに、図1に示す熱交換器1が組立てられると、この熱交換器1は、例えば金属ワイヤなどの拘束体によって拘束された状態で、ろう付け用加熱炉で加熱される。この際、各部材における他の部材との当接面(接触部)に予め塗布されたろう材が溶融することで、各部材が一体化された熱交換器1が製造される。
−冷媒の循環動作−
次に、本実施形態に係る熱交換器1における冷媒の循環動作について、図3を参照しながら説明する。なお、図3において、上述したチューブ2及びフィン3の図示は省略するものとする。
熱交換器1には、超臨界状態となり、高温高圧となったCO2冷媒が流入する。具体的に、CO2冷媒(以下冷媒と略す)は、第1ヘッダタンク6の左端部に設けられた図示しない流入配管より、熱交換器1内へ流入する。この冷媒は、第1下流側空間41bにおける左側の空間を流れる。ここで、第1下流側空間41bは、図4に示すように、複数の第2開口31bを介して第2流通空間35bにおける左側の空間と連通している。このため、冷媒は、上記第1下流側空間41bにおける左側の空間と第2流通空間35bにおける左側の空間との双方を流通する。その後、冷媒は、第2コア部4bにおけるチューブ2bに分配されて、下方向へ流通する。各チューブ2bを流通した冷媒は、第2ヘッダタンク7に形成された第2下流側空間42bにおける左側の空間で集合し、第2ヘッダタンク7側の第2流通空間35bに分流しながら右方向に流通する。そして、この冷媒は、第2コア部4bのチューブ2bに分配されて、上方向へ流通する。
各チューブ2bを流通した冷媒は、第1ヘッダタンク6に形成された第1下流側空間41bにおける右側の空間で集合する。この冷媒は、第1下流側空間41bにおける右側の空間と第2流通空間35bにおける右側の空間に分岐する。ここで、第1ヘッダタンク6における右側半分には、図8に示す複数の連通通路38が形成されている。このため、第2流通空間35bを流れる冷媒は、上記連通通路38を介して第1流通空間35aにおける右側の空間へ流入する。この冷媒は、第1上流側空間41aにおける右側の空間より、第1コア部4aにおけるチューブ2aに分配されて、下方向へ流通する。各チューブ2aを流通した冷媒は、第2ヘッダタンク7に形成された第2上流側空間42aにおける右側の空間で集合し、第2ヘッダタンク7側の第1流通空間35aに分流しながら左方向に流通する。そして、この冷媒は、第1コア部4aのチューブ2aに分配されて、上方向へ流通する。
以上のようにして、第1ヘッダタンク6の第1上流側空間41aにおける左側の空間に集合した冷媒は、図示しない流出配管を介して、熱交換器1の外部へ流出する。
一方、被処理空気は、熱交換器1に対して図3の白矢印方向に流れ、熱交換器1のコア部4を流通する。この被処理空気は、コア部4のチューブ2及びフィン3によって加熱されながら、熱交換器1を通過する。
−実施形態の効果−
本実施形態に係る熱交換器1では、以下の効果が発揮される。
本実施形態では、ヘッダタンク6,7を押し出し又は引き抜き加工で成形し、各構成部材を一体的に形成している。したがって、このヘッダタンク6,7の耐圧性の向上を図るとともに、これら構成部材を容易に形成することができる。
ここで、ヘッダタンクに形成される差込孔30は、ヘッダタンク6,7のタンク下縁部6aよりタンク上縁部6bに亘ってプレス加工を行うことで成形される。したがって、差込孔30を切削加工によって成形する場合と比較して、この差込孔30を容易に成形することができ、加工コストの低減を図ることができる。
また、上記プレス加工によってタンク上縁部6bに形成された開口31は、カバープレート51、52によって覆われる。したがって、ヘッダタンク6,7の内部空間と外部空間とを確実に区画し、ヘッダタンク6,7内に冷媒を流通させることができる。
さらに、本実施形態では、カバープレート51,52に突起部34を形成し、突起部34の内側面とタンク上縁部6aとの間に流通通路35を形成するようにしている。この流通通路35は、ヘッダタンク6,7の内部空間(例えば第1上流側空間41a)と連通しているため、ヘッダタンク6,7を流通する冷媒は、上記内部空間と流通通路35との双方を流通する。したがって、ヘッダタンク6,7内を流通する冷媒の流通面積を拡大させることができ、冷媒が流れる際に生じる圧力損失を低減させることができる。
また、本実施形態において、カバープレート51の外側面に第3突起部37を設け、第3突起部37の内側面とタンク上縁部6bとの間に連通通路38を形成するようにしている。そして、第1流通通路35aと第2流通通路35bとを、上記連通通路38によって連通させるようにしている。このため、例えば第1上流側空間41aと第1下流側空間41bとの間において、冷媒の移送を相互に行うことができる。
また、本実施形態では、図7に示すように、第1流通空間35aと第2流通空間35bとに間に介在するカバープレート51とタンク上縁部6bとの間において、突起6cを形成している。そして、カバープレート51とタンク上縁部6bとを、上記突起6cを介してろう付けするようにしている。したがって、この突起6cによって、第1流通空間35aと第2流通空間35bとを確実に区画形成することができ、両流通空間35a,35bにおける冷媒の漏れを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、チューブ2の端部における外周面に凹部39を形成している。そして、チューブ2の端部における外周面と差込孔30の内壁とを離間させるようにしている。このため、チューブ2と差込孔30とをろう付けする際、ろう材がチューブ2の開口端よりチューブ2の内部へ流入してしまいチューブ2の内部がろう材で閉塞してしまうことを抑制できる。ここで、上記凹部39の溝深さを0.1mm以上0.3mm以下とすることで、凹部39を成形する際、チューブの開口端がつぶれてしまうことを抑制できる。
−実施形態の変形例1−
次に、上記実施形態の変形例1について説明する。この変形例1は、コア部4におけるチューブ2が被処理空気の流れ方向に1列だけ配列された、いわゆる一層式の熱交換器1に上述した実施形態と類似のヘッダタンク6,7を適用したものである。この変形例1のヘッダタンク6,7には、図12及び図13に示すように、上述した仕切部6e及び連通通路38が形成されておらず、ヘッダタンク6,7の内部には、第1空間41のみが形成されている。この構成においても、ヘッダタンク6,7を押し出し加工又は引き抜き加工によって成形した後、プレス加工によって差込孔30及び開口31を形成している。したがって、差込孔30を容易かつ安価に成形することができる。
−実施形態の変形例2−
次に、実施形態の変形例2について説明する。この変形例2は、図14に示すように、変形例1のヘッダタンク6,7において、このヘッダタンク6,7の上端部に配管接続部材53を設けたものである。
具体的に、変形例2のカバープレート51には、第2側縁部(タンク上縁部)6bに形成された開口31を介して第1空間41と連通するカバー側開口36が形成されている。そして、このカバープレート51の外側面に、冷媒の流入/流出配管が接続可能な配管接続部材53が設けられている。なお、配管接続部材53には、カバー保持部53aが設けられており、このカバー保持部材53aによってカバープレート51の外縁が覆われている。また、カバー保持部53aの両端部(図14における左右端部)には、上述した実施形態と同様の凸部6dが設けられている。この凸部6dは、カバー保持部53aの両端部に沿って形成されており、その先端部がかしめられて上方に屈曲した形状をしている。そして、カバー保持部53aの両端部が、凸部6dと第1ヘッダタンク6の外周面との間で狭持されることによって、配管接続部材53aが固定されている。
この変形例2では、配管接続部材53をカバープレート51に設けることで、この配管接続部材53に冷媒の流入/流出配管を接続し、冷媒を熱交換器1内へ流入させる、あるいは熱交換機1を循環した後の冷媒を熱交換器1外へ流出させることができる。また、カバー保持部53aの両端部を凸部6dで保持することによって、ヘッダタンク6に配管接続部材53を確実に固定することができる。この際、カバー保持部53は、カバープレート51を覆いながら凸部6dに保持されるため、カバープレート51をカバー保持部53aと第1ヘッダタンク6の外周面との間に狭持でき、このカバープレート51を第1ヘッダタンク6に確実に固定することができる。
《その他の実施形態》
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、ヘッダタンク6,7のタンク下縁部6aに形成される差込孔30とタンク上縁部6bに形成される開口30との開口断面とが同じ形状となるようにプレス加工を行っている。しかしながら、例えば図15に示すように、差込孔30よりも開口30の開口断面が小さくなるようにプレス加工を行うこともできる。この場合、開口30をカバープレート51によってより確実に覆うことができ、ヘッダタンク6の内部空間を流れる冷媒が外部空間へ漏れてしまうことをより確実に防止することができる。
また、上記実施形態において、第1流通空間35aと第2流通空間35bとの仕切部材として機能する突起6cは、図7に示すように、第1ヘッダタンク6のタンク上縁部6bに形成されている。しかしながら、この突起6cをカバープレート51の下面側に形成してもよい。この場合にも、突起6cを介してカバープレート51とタンク上縁部6bとをろう材によって固着することで、第1流通空間35aと第2流通空間35bとを確実に区画形成し、両流通空間35a,35bにおける冷媒の漏れを抑制することができる。
さらに、上記実施形態では、カバープレート51に第1突起部34aと第2突起部34bとを設けることによって、第1流通通路41aと第2流通通路42bとを形成し、冷媒の流通面積を拡大させるようにしている。しかしながら、上記第1,第2突起部34及び流通通路41を必ずしも設ける必要はない。この場合、図16に示すように、カバープレート51に第3突起部37のみを設け、第3突起部37によって形成される連通通路38を直接、第1開口34a及び第2開口34bと接続するようにしてもよい。この場合にも、上記連通通路38を介して第1コア部4aと第2コア部4bとの間における冷媒の移送を相互に行うことができる。
また、上記実施形態の熱交換器を循環する冷媒は、CO2に限るものではない。さらに、上記実施形態の熱交換器について、放熱器としての実施例を説明したが、これ以外に、熱交換器を蒸発器として用いることもできる。
実施形態に係る熱交換器の概略構成図である。 実施形態に係るチューブの水平断面図である。 実施形態に係る熱交換器の冷媒の流れを説明した概略構成図である。 図1のIV−IV断面における要部拡大図である。 第1ヘッダタンクを図4のBの矢印方向から視た要部拡大図である。 図4のVI−VI断面図である。 突起の拡大断面図である。 図1のVIII−VIII断面における要部拡大図である。 図8のIX−IX断面図である。 実施形態に係るチューブの開口端を視た図である。 チューブ近傍の拡大断面図である。 変形例1のヘッダタンクの断面図である。 変形例1のヘッダタンクを下側から視た図である。 変形例2のヘッダタンクの断面図である。 その他の実施形態のヘッダタンクの断面図である。 その他の実施形態の熱交換器の概略構成図である。 特許文献1に係る熱交換器の概略構成図である。 特許文献2に係る熱交換器におけるヘッダタンクの斜視図である。
符号の説明
(1) 熱交換器
(2) チューブ(2a,2b)
(4) コア部
(6) ヘッダタンク(7)
(6a) 第1側縁部
(6b) 第2側縁部
(6c) 突起
(6d) 凸部
(6e) 仕切部
(6f) 中間部材
(30) 差込孔(30a,30b)
(31) 開口(31a,31b)
(34) 突起部(34a,34b)
(35) 流通空間(35a,35b)
(37) 第3突起部
(38) 連通通路
(41a) 上流側空間
(41b) 下流側空間
(51) カバープレート(52)
(53) 配管接続部材
(53a) カバー保持部


Claims (13)

  1. 被処理空気の流れ方向と略垂直な方向へ複数のチューブが配列されるコア部と、該コア部の両端部に位置し、複数のチューブの配列方向に延びて形成される中空筒状のヘッダタンクとを備え、
    上記ヘッダタンクには、上記コア部の端部と隣接する第1側縁部に上記複数のチューブが挿入される複数の差込孔が形成され、
    上記ヘッダタンクは、押し出し成形品又は引き抜き成形品で構成されている熱交換器であって、
    上記第1側縁部と対向するヘッダタンクの第2側縁部には、上記複数の差込孔と対向する複数の開口が形成され、
    上記開口は、上記ヘッダタンクの外周面に沿って形成されたカバープレートによって覆われていることを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1に記載の熱交換器において、
    ヘッダタンクの内部には、一端が第1側縁部と連接し他端が第2側縁部と連接する中間部材がヘッダタンクと略平行に延びて形成され、
    差込孔は、上記第1側縁部より中間部材を貫通して第2側縁部の開口と連通していることを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1又は2に記載の熱交換器において、
    カバープレートには、複数の開口と離間するように外側に突出し、ヘッダタンクの長手方向と略平行に延びて形成された突起部が設けられ、
    上記突起部の内側面と第2側縁部の外側面との間には、複数の開口を介して上記ヘッダタンクの内部空間と連通する流通通路が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項2に記載の熱交換器において、
    コア部は、被処理空気の上流側に複数のチューブが配列された第1コア部と、被処理空気の下流側に複数のチューブが配列された第2コア部とで構成され、
    ヘッダタンクの内部には、一端が第1側縁部と連接し他端が第2側縁部と連接して該ヘッダタンクの長手方向と略平行に延びた仕切部が形成され、
    上記仕切部は、上記ヘッダタンクの内部空間を上記第1コア部のチューブと連通する上流側空間と上記第2コア部のチューブと連通する下流側空間とに分割し、
    差込孔は、第1コア部のチューブが挿入される第1差込孔と第2コア部のチューブが挿入される第2差込孔とで構成され、
    開口は、第1差込孔に対向する第1開口と第2差込孔に対向する第2開口とで構成され、
    カバープレートは、第1開口と第2開口との双方を覆うように上記ヘッダタンクの外周面に形成され、
    カバープレートには、第2側縁部の外側面と離間するとともに外側に突出した第3突起部が形成され、
    上記第3突起部の内側面と第2側縁部の外側面との間には、上記第1開口と上記第2開口とを連通させる連通通路が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  5. 請求項3に記載の熱交換器において、
    コア部は、被処理空気の上流側に複数のチューブが配列された第1コア部と、被処理空気の下流側に複数のチューブが配列された第2コア部とで構成され、
    ヘッダタンクの内部には、一端が第1側縁部と連接し他端が第2側縁部と連接して該ヘッダタンクの長手方向と略平行に延びた仕切部が形成され、
    上記仕切部は、上記ヘッダタンクの内部空間を上記第1コア部のチューブと連通する上流側空間と上記第2コア部のチューブと連通する下流側空間とに分割し、
    差込孔は、第1コア部のチューブが挿入される第1差込孔と第2コア部のチューブが挿入される第2差込孔とで構成され、
    開口は、第1差込孔に対向する第1開口と第2差込孔に対向する第2開口とで構成され、
    カバープレートは、第1開口と第2開口との双方を覆うように上記ヘッダタンクの外周面に形成され、
    突起部は、第1開口と離間するとともに外側に突出した第1突起部と第2開口と離間するとともに外側に突出した第2突起部とで構成され、
    流通通路は、第1開口を介して上記上流側空間と連通する第1流通通路と第2開口を介して上記下流側空間と連通する第2流通通路とで構成され、
    カバープレートには、第2側縁部の外側面と離間するとともに第1突起部と第2突起部とに跨って外側に突出した第3突起部が形成され、
    上記第3突起部の内側面と第2側縁部の外側面との間には、上記第1流通通路と上記第2流通通路とを連通させる連通通路が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  6. 請求項5に記載の熱交換器において、
    第1流通通路と第2流通通路との間に介在するとともに、第2側縁部とカバープレートとが当接する部位には、ヘッダタンクと略平行に延びて形成された突起が設けられ、
    上記突起は、第2側縁部の外側面とカバープレートの内側面とのいずれか一方に形成されていることを特徴とする熱交換器。
  7. 請求項3、5又は6に記載の熱交換器において、
    流通通路の開口断面が、略円形形状であることを特徴とする熱交換器。
  8. 請求項2から7のいずれか1に記載の熱交換器において、
    チューブ端部における外周面には、該チューブの内周側に向かって窪んだ凹部が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  9. 請求項2から8のいずれか1に記載の熱交換器において、
    チューブは、該チューブの外周面と差込孔の内周面との接触幅が接触部の全域に亘って均等となるように差込孔に挿入されていることを特徴とする熱交換器。
  10. 請求項8又は9に記載の熱交換器において、
    凹部の溝深さ寸法は、0.1mm以上、0.3mm以下であることを特徴とする熱交換器。
  11. 請求項1から10のいずれか1に記載の熱交換器において、
    ヘッダタンクの外周面には、該ヘッダタンクの周方向におけるカバープレートの両端部に沿って形成された2つの凸部が設けられ、
    上記凸部は、上記ヘッダタンクの長手方向と略平行に延びて形成され、その先端部とヘッダタンクの外周面との間で上記カバープレートの両端部を挟持できるように構成されていることを特徴とする熱交換器。
  12. 請求項1から10のいずれか1に記載の熱交換器において、
    カバープレートには、第2側縁部に形成された開口と連通するカバー側開口が形成され、
    上記カバープレートの外側面には、上記カバー側開口と導通する配管を接続可能な配管接続部材が設けられていることを特徴とする熱交換器。
  13. 請求項12に記載の熱交換器において、
    配管接続部材には、カバープレートの外縁を覆いながらヘッダタンクの周方向における両側に延びて形成されたカバー保持部が設けられ、
    上記カバー保持部は、両端部がヘッダタンクの外周面と当接し、
    ヘッダタンクの外周面には、上記カバー保持部の両端部に沿って形成された2つの凸部が設けられ、
    上記凸部は、その先端部とヘッダタンクの外周面との間で上記カバー保持部の両端部を挟持できるように構成されていることを特徴とする熱交換器。
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