JP2005264863A - 発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電装置に外気が漏れ込み、循環する作動媒体に入り込んだとしても、外気により発電機が腐食を受けることがない発電装置を提供すること、および、作動媒体に入り込んだ外気などの不凝縮ガスを分離する機能を有する発電装置を提供することを目的とする。
【解決手段】加熱媒体Hと熱交換することにより作動媒体Mを蒸発させる蒸気発生器10と、蒸発した作動媒体を膨張させて機械的動力を得る膨張機20と、膨張した作動媒体を、冷却媒体Cと熱交換して凝縮させる凝縮器40と、凝縮器に設けられ、外部にガスを排出する抽気装置50と、膨張機と共に密封され、膨張機によりロータを回転して交流電圧を発電する発電機30と、ロータを収納するロータ室と、膨張機から凝縮器に至る作動媒体の流路62あるいは凝縮器の上部とを連接する配管71とを備える発電装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱エネルギを電力に変換する発電装置に関し、特に、外部供給源から供給される熱エネルギを用いる発電装置に関する。
作動媒体を加熱し蒸気を発生させ、蒸気のエネルギにより膨張機を駆動し、発電機で発電をする発電装置において、熱源として例えば排ガスなどの外部からの熱エネルギを利用する場合に、装置を小型化するために、アルコールなどの蒸気圧の低い作動媒体を用いる発電装置が提案されている。(特許文献1参照)
膨張機内には作動媒体が流れ、また、発電機内、特に発電を行う、ロータとステータなどの発電機部分を収納するロータ室内も一般的に作動媒体で満たされている。ロータやステータは、作動媒体によって腐食することはないが、大気に触れると酸化される鉄などの素材で製造されている。そのため、発電容量の小さな発電装置においては、作動媒体の漏洩防止および外気の漏れ込み防止のために、膨張機と発電機とを一体に密封した構造とする。
特開2000−110514号公報(第2頁、図1)
しかし、作動媒体が常温で大気圧以下となる発電装置においては、操作ミスあるいは気密不良などで、外気が発電装置に漏れ込み、作動媒体に混入することがある。発電機と作動媒体が流れる膨張機とは、ラビリンスなどでシールされているが、ラビリンスを経由して外気が発電機のロータ室内に入り込むこともある。発電機のロータ室に外気が入り込み、排出されない状態を放置すると、発電機部分が酸化による劣化を生ずることがある。特に、ステータが腐食により損傷したまま運転を続けると、発電機が崩壊し、作動媒体の種類によっては爆発を起こす危険性もある。また、作動媒体中に外気あるいは熱交換器類の鋼材の腐食により生じたガスなどの不凝縮ガスが混在すると、特に大気圧より低い圧力で運転される場合に、凝縮器に集まるので、同一量(モル数)の不凝縮ガスが混入しても凝縮伝熱に与える影響が大きくなる。
そこで本発明は、発電装置に外気が漏れ込み、循環する作動媒体に入り込んだとしても、外気により発電機が腐食を受けることがない発電装置を提供すること、および、作動媒体に入り込んだ外気などの不凝縮ガスを分離する機能を有する発電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る発電装置は、例えば図1に示すように、加熱媒体Hと熱交換することにより作動媒体Mを蒸発させる蒸気発生器10と;蒸発した作動媒体Mを膨張させて機械的動力を得る膨張機20と;膨張した作動媒体Mを、冷却媒体Cと熱交換して凝縮させる凝縮器40と;凝縮器40に設けられ、外部にガスを排出する抽気装置50と;膨張機20と共に密封され、膨張機20によりロータ31(図2参照)を回転して交流電圧を発電する発電機30と;ロータ31を収納するロータ室36と、膨張機20から凝縮器40に至る作動媒体Mの流路62とあるいは凝縮器40の上部とを連接する配管71とを備える。
このように構成すると、ロータ室に外気が入り込んでも、圧力のより低い凝縮器との間に配管が連接されるので、外気は、凝縮器に吸引され、ロータ室内に留まることがない。配管は、凝縮器ではなく、膨張機から凝縮器に至る作動媒体の流路に接続しても、圧力が低いので、ロータ室内から外気を吸引する。したがって、ロータやステータなどのロータ室内の発電機部分が酸化することがなく、劣化などの損傷を受けることが防止される。なお、「ロータ室と凝縮器の上部とを連接する」とは、ロータ室内と凝縮器内を連接し、凝縮器の上部に接続していることをいい、例えばロータ室を冷却するためにロータ室の外部に接続しているだけの配管は含まない。また、「凝縮器の上部」とは、凝縮器において、凝縮した作動媒体が液として通常運転で貯留する最高液面より高い位置をいう。
請求項2に記載の発明に係る発電装置は、例えば図1に示すように、請求項1に記載の発電装置において、配管71に、気液分離器73を備える。
このように構成すると、ガスに随伴してロータ室から凝縮器に向けて配管を流れる潤滑油が、気液分離器で捕捉される。よって、作動媒体中に潤滑油が混入することが防止され、また、潤滑油の減少が防止される。
また、請求項3に記載の発明に係る発電装置は、例えば図3に示すように、加熱媒体Hと熱交換することにより作動媒体Mを蒸発させる蒸気発生器10と;蒸発した作動媒体Mを膨張させて機械的動力を得る膨張機20と;膨張した作動媒体Mを、冷却媒体Cと熱交換して凝縮させる凝縮器40と;膨張機20と共に密封され、膨張機20によりロータを回転して交流電圧を発電する発電機30と;凝縮した作動媒体Mを蒸気発生器10に移送する作動媒体ポンプ60と;凝縮器40からガスを吸引する吸引移動装置101と;吸引移動装置101で吸引されたガスを貯留する抽気タンク111、113とを備える。
このように構成すると、作動媒体中に漏れ込んだ外気等の不凝縮ガスは、圧力の最も低くなる凝縮器に凝集し、また外気は凝縮することなくガスとして凝集するので、作動媒体が蒸発・膨張・冷却・凝縮される作動媒体循環系から不凝縮ガスが分離され、抽気タンクに集積される。
また、請求項4に記載の発明に係る発電装置は、例えば図3に示すように、請求項3に記載の発電装置において、吸引移動装置101が、作動媒体ポンプ60から吐出される作動媒体Mで駆動されるエジェクタである。
このように構成すると、エジェクタによりガスが吸引されるので、ガスを吸引するためのポンプ等を備える必要がなく、エネルギ消費を抑えることができる。
また、請求項5に記載の発明に係る発電装置は、例えば図3に示すように、請求項3または請求項4に記載の発電装置において、抽気タンク111の下部と、凝縮器40から作動媒体ポンプ60に至る作動媒体Mの流路63あるいは凝縮器40の下部とを連接する配管118を備える。
このように構成すると、不凝縮ガスと共に吸引された作動媒体が抽気タンク内で凝縮し、凝縮した作動媒体が作動媒体循環系に戻される。また、吸引移動装置をエジェクタとした場合に、エジェクタの駆動液として用いた作動媒体も作動媒体循環系に戻される。
本発明による発電装置によれば、発電装置に外気が漏れ込み、循環する作動媒体に入り込んだとしても、外気を抽気し、外気により発電機が腐食を受けることがない発電装置を提供することができ、また、作動媒体に入り込んだ外気などの不凝縮ガスを分離する機能を有する発電装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一または相当する装置等には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
先ず、図1のブロック図を参照して、本発明の第1の実施の形態である発電装置1の構成について説明する。図1は、発電装置1のシステム構成を表すブロック図である。発電装置1は、加熱媒体Hと熱交換することにより作動媒体Mを蒸発させる蒸気発生器10と、蒸発した作動媒体Mを膨張させて機械的動力を得る膨張機20と、膨張した作動媒体Mを、冷却媒体Cと熱交換して凝縮させる凝縮器40とを備える。凝縮器40には、その中に凝集したガスを外部に排出する抽気装置50が設けられる。ここで、作動媒体Mは、ジクロロトリフルオロエタンR123、フッ化アルコールとするのが低温(約40℃)で蒸発するので好ましいが、これらに限られることはなく、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、アルコールでもよく、水でもよい。また、加熱媒体Hは、作動媒体Mを蒸発させる熱を有していればよく、焼却炉の排ガスなどでよい。特に、加熱媒体Hとして200〜400℃程度のの焼却炉の排ガスあるいは100〜150℃程度のの排温水などの比較的低温の熱源を用いるときには、低温で蒸発する作動媒体Mが適している。また、冷却媒体Cは、作動媒体Mを凝縮させるための低温であればよく、冷却水などが用いられる。
発電装置1には、蒸気発生器10から膨張機20への作動媒体Mの流路としての配管61と、膨張機20から凝縮器40への作動媒体Mの流路としての配管62と、凝縮器40から蒸気発生器10への作動媒体Mの流路としての配管63とが敷設される。配管61には、仕切弁65が配設される。また、配管63には、作動媒体ポンプ60および作動媒体ポンプ60の吐出側にチェッキ弁66が配設される。更に、配管63には、蒸気発生器10に入る作動媒体Mを加熱媒体Hで加熱する予熱器11も配設されるが、予熱器11は配設されなくてもよい。蒸気発生器10と仕切弁65の間の配管61から分岐配管64が凝縮器40に接続され、分岐配管64上には、仕切弁67が配設される。
膨張機20には、膨張機20と共に密封され、膨張機20によりロータ31(図2参照)を回転して交流電圧を発電する発電機30が接続する。発電機30には、潤滑油を循環する潤滑油配管81が連接し、潤滑油配管81には潤滑油ポンプ80が配設される。また、潤滑油ポンプ80の吐出側に熱交換器79が配設され、凝縮器40を出た作動媒体Mと熱交換をする。すなわち、凝縮器40と作動媒体ポンプ60の間の配管63に、作動媒体Mを取り出す配管76が接続する。
配管76は、ポンプ75を有し、ポンプ75から熱交換器79に至る。熱交換器79から、発電機30の周囲を経由して凝縮器40に至る。なお、配管76は、配管として発電機30の周囲に張り巡らされずに、発電機30の周囲にジャケットを形成し、ジャケット中を作動媒体Mが流れる構成としてもよい。ここで、配管76は、発電機30のロータ室36の周囲に張り巡らされあるいはロータ室36の周囲に形成されたジャケットに接続しても、ロータ室と接続するものではない。また、配管76は、配管63の作動媒体ポンプ60の吐出側から分岐してもよい。その場合には、ポンプ75が不要になるが、調整弁を用いて配管76に流れる作動媒体Mの流量を調整する。
蒸気発生器10と仕切弁65の間の配管61からは、配管68が分岐し、ロータ室36に接続する。配管68には、仕切弁69が配設される。なお、配管68と分岐管64とは、配管61上においていずれが上流側(蒸気発生器10側)であってもよい。
ここで、図2の部分断面図を参照して、膨張機20と発電機30の構造を説明する。膨張機20は、蒸気発生器10で加熱され蒸発した作動媒体Mを導入する吸気ノズル23と、羽根車21と、膨張して羽根車21を回転させた作動媒体Mが流出する吐出ノズル24を備える。羽根車21は、シャフト22により回動自在に支承されている。シャフト22は、発電機30内へ嵌入しており、発電機30内で、2つのベアリング33、34により支承されている。ベアリング33、34の間のシャフト22に、ロータ31が固定される。ロータ31の廻りには、ロータ31と接触しない位置に、ステータ32が配設されて、ロータ31の回動により発電する。ロータ31とステータ32およびベアリング33、34は、膨張機20とは仕切られた空間であるロータ室36に収納されている。ロータ室36と膨張機20との仕切をシャフト22が貫通する部分は、ラビリンス35によりシールされ、作動媒体Mが膨張機20からロータ室36に流入しない構造となっている。潤滑油配管81は、ロータ室36の下部に設けられた潤滑油溜から潤滑油Lを抽出し、潤滑油ポンプ80で圧送し、ベアリング33、34に潤滑油Lを供給する。ベアリング33、34に供給された潤滑油Lは、ベアリング33、34から潤滑油溜に滴下し、貯留される。ロータ室36の上部には、配管71が接続される。
図1に戻って、発電装置1の説明を続ける。配管71は、発電機30のロータ室36から凝縮器40の上部に接続する。配管71上には、気液分離器73が配設される。気液分離器73から、配管74が発電機30に接続され、分離された液成分(潤滑油)を発電機30に戻す構成となっている。また、配管71上には、仕切弁72が配設される。図1では、気液分離器73が仕切弁72の上流側(ロータ室36側)に配設されているが、順序は逆でもよい。なお、配管71は、凝縮器40の上部ではなく、配管62に接続してもよい。
凝縮器40は、膨張機20を出た作動媒体Mを収容する容器であり、作動媒体Mを冷却管を流れる冷却媒体Cで冷却する熱交換器でもある。冷却された作動媒体Mは凝縮し、液体となって、凝縮器40の下部に貯留する。
凝縮器40には、抽気装置50が備えられる。抽気装置50は、不凝縮ガスを抽気をするための真空ポンプ52と抽気されるガスを冷却する冷却器51を備え、凝縮器40から冷却器51、真空ポンプ52を抽気配管53が接続する。ここで、不凝縮ガスとは、作動媒体Mと異なり、所定の温度圧力となっても凝縮することなく、作動媒体として作用しないガスをいい、フランジ接続部などから漏れ込んだ外気や熱交換器類の鋼材の腐食などにより生じたガスなどである。冷却器51には、凝縮器40に流入する冷却媒体Cの流路95から分岐した配管97が接続し、また、冷却器51から出た冷却媒体Cを、凝縮器40から流出する冷却媒体Cの流路96に戻す配管98が接続する。更に、冷却器51の下端から凝縮器40の抽気配管が接続するより下部に至る配管54が接続する。なお、冷却器51に導入する冷却媒体Cは、配管95ではなく、別のルートで導入してもよく、また、冷却媒体Cとは異なる冷却媒体を用いてもよい。
凝縮器40の下部に貯留する液体の作動媒体Mは、配管63を通って、予熱器11を経由して、蒸気発生器10に送られる。予熱器11は、凝縮器40から流出した作動媒体Mと加熱媒体Hとの熱交換器である。加熱媒体Hは、蒸気発生器10に加熱媒体Hを送る配管91から分岐した配管93を通って予熱器11に送られる。また、予熱器11から、蒸気発生器10から流出する加熱媒体Hの配管92に、配管94が接続される。
蒸気発生器10は、作動媒体Mを蒸発させる容器で、加熱媒体Hで作動媒体Mを加熱する熱交換器でもある。配管63から導入された液体の作動媒体Mを蒸気発生器10に貯留し、作動媒体Mが貯留する位置に、加熱媒体Hが流れる加熱管を配設し、熱交換をして、作動媒体Mを加熱し、蒸発させる。
続いて、図1のブロック図を参照して、発電装置1の作用について説明する。凝縮器40で凝縮し、液として貯留する作動媒体Mは作動媒体ポンプ60により吸い込まれ配管63を通って予熱器11に送られる。なお、チェッキ弁66は、作動流体Mが逆流するのを防止する。排ガスなどの高温の加熱媒体Hは配管91より発電装置1に流入する。加熱媒体Hは、その一部が配管93を通って予熱器11に送られる。予熱器11では、高温の加熱媒体Hにより、作動媒体Mは加熱される。しかし予熱器11では、作動媒体Mの温度が上昇するだけで、蒸発することはない。
予熱器11で加熱され温度が上昇した作動媒体Mは、蒸気発生器10に送られる。蒸気発生器10には、配管91を通って流入した加熱媒体Hが加熱管を流れている。蒸気発生器10において、作動媒体Mは、加熱管を流れる加熱媒体Hにより加熱され、蒸発する。作動媒体Mとしてへプタンを用いた場合、通常蒸気発生器10で温度80℃、圧力57kPa程度の蒸気とされる。
蒸発した作動媒体Mは、配管61を通って、膨張機20に流入する。膨張機20で作動媒体Mは膨張し、羽根車21(図2参照)を回動させる。すなわち、作動媒体Mが膨張することにより、機械的動力に変換される。羽根車21が回動することによりシャフト22(図2参照)が回動し、ロータ31(図2参照)が回動する。その結果、ステータ32(図2参照)に電流が流れる。なお、作動媒体Mは、ラビリンス35(図2参照)によりシールされるため、ロータ室36(図2参照)には基本的に流れない。作動媒体としてへプタンを用いた場合、通常膨張機20の出口で圧力12kPa程度の蒸気になる。
膨張機20を出た作動媒体Mは、配管62を通って、凝縮器40へ送られる。凝縮器40では、冷脚媒体Cが配管96から冷却管に流れ、作動媒体Mを冷却する。作動媒体Mは、冷却されることにより凝縮し、凝縮した液体は、凝縮器40の下部に貯留される。貯留した液が滞留する部分は、凝縮器40の下部であり、冷却管は液面より上方に配設され、蒸気の作動媒体Mを冷却し、凝縮させる。作動媒体としてへプタンを用いた場合、凝縮器40内は、凝縮されることにより、温度40℃、圧力12kPa程度となり、作動媒体Mは凝縮する。凝縮器40に貯留された作動媒体Mは、再び、作動媒体ポンプ60に吸い込まれることにより、発電装置1内を循環する。
以上説明した、作動媒体Mの循環において、作動媒体Mは大気圧より低い圧力となっている。そのため、機器や配管の接続不良があった場合には、作動媒体Mが漏れ出すのではなく、外気が漏れ込んでしまう。漏れ込んだ外気などの不凝縮ガスは、圧力の低い凝縮器40内に集積し、そこで滞留する。そこで、滞留した不凝縮ガスを抽気装置50で系外へ排除する。凝縮器40の内圧が大気圧より低いので、真空ポンプ52により抽気する。特に不凝縮ガスが集まり易い、作動媒体Mが凝縮器40へ導入され冷却媒体と接触する冷却管の周囲から抽気するのがよい。すなわち、抽気配管53は、冷却管の近傍で開口し、吸引ノズルを構成するのがよい。抽気配管53に吸引されたガスには、作動媒体Mの蒸気も混在する。そこで、冷却器51にて、吸引されたガスを冷却する。冷却器51には、配管95から分岐した配管97を通って冷却媒体Cが導入され、冷却媒体Cにより吸引されたガスが冷却される。冷却されることにより、吸引されたガス中の作動媒体Mの蒸気は凝縮し、液体となって、配管54を流下し凝縮器40に戻される。作動媒体Mを除去されたガスが、冷却器51を通過して、真空ポンプ52により排出される。そのため、作動媒体Mを減少させずに、不凝縮ガスだけを排出することができる。
分岐配管64は、起動運転などで、膨張機20の羽根車を回動することなく作動媒体Mを発電装置1内で循環するときに、作動媒体Mを流通するための配管である。すなわち、通常運転中には使用されず、仕切弁67を閉とし、仕切弁65が開とされている。分岐配管64に作動媒体Mを流通するときには、仕切弁65を閉とし、仕切弁67を開とする。また、配管68について、通常運転時には基本的に流体は流れない。すなわち、仕切弁69は閉じられている。配管68の作用については、起動運転のところで説明する。
次に、配管76は、作動媒体Mを発電機30に送り、冷却するための配管である。すなわち、凝縮器40で冷却され凝縮した作動媒体Mの温度は、40℃であり、ロータ32(図2参照)の回動により発熱する発電機30を冷却する。ポンプ75により凝縮器40に貯留される作動媒体Mを吸い込み、発電機30の周囲に張り巡らされた配管76あるいは発電機30の周囲に形成されたジャケット中に作動媒体Mを流通することにより、発電機30を冷却する。発電機30を冷却し、温度が上昇した作動媒体Mは、凝縮器40に送られ、膨張機20から送られた蒸気の作動媒体Mと一緒に冷却され、液として貯留される。
配管76には、熱交換器79が配設される。熱交換器79は、作動媒体Mで潤滑油Lを冷却するための熱交換器である。潤滑油Lは、発電機30のベアリング33、34(図2参照)を潤滑している。
ここで、図1および図2を参照して、発電機30内に漏れ込んだ不凝縮ガスについて説明する。前述のように、発電機30内には蒸気の作動媒体Mが充満しており、循環する作動媒体Mは、ラビリンス35によりシールされ、基本的には発電機30のロータ室36内には入り込まない。しかし、ラビリンス35を通過して、僅かな作動媒体Mがロータ室36に漏れ込む。作動媒体Mには、不凝縮ガスが混入していることもあり、その結果として、ロータ室36内に不凝縮ガスが集積することもある。ロータ室36と凝縮器40とは、配管71により連接されている。ロータ室36内は、膨張機20における作動媒体Mの圧力と同じになる。ここで、膨張機20において、作動媒体Mの圧力は、例えば、57kPaから12kPaに、減少するが、ロータ室36内の圧力は、変動する圧力の中間的な圧力になっている。よって、凝縮器40の方が低圧であるため、ロータ室36内から凝縮器40に向けて作動媒体Mおよび混在する不凝縮ガスが流れる。作動媒体Mが流れるために、配管71は凝縮器40で貯留する液の液面より上方に接続する。好ましくは、配管62が接続する位置と同じあるいはそれ以上の高さとする。配管71が配管62に接続されても、ロータ室36内の方が、膨張機20の出口の圧力(変動する圧力の最低側)と同じ配管62内の圧力より高いので、ロータ室36内から配管62に向けて作動媒体Mおよび混在する不凝縮ガスが流れる。なお、配管71上の仕切弁72は、通常運転時は開かれている。
なお、ロータ室36内では、潤滑油Lがベアリング33、34に供給されており、ベアリング33、34は高速で回転しているので、潤滑油Lが飛散する。飛散した潤滑油Lも作動媒体Mに随伴して配管71に流れ込む。そこで、配管71上の気液分離器73にて、液体の潤滑油Lが分離され、配管74を通って、ロータ室36内に戻される。
凝縮器40に流れた不凝縮ガスを含む作動媒体Mは、膨張機20から送られた作動媒体Mと一緒に冷却され、液として貯留される。また、不凝縮ガスは、抽気装置50により、系外へ排出される。
続いて、発電装置1の起動運転について説明する。起動運転においては、蒸気発生器10から送出される作動媒体Mの温度・圧力が所定の値(例えば、温度が運転温度−10℃)に達しないと、膨張機20で羽根車(図2参照)をまわし、発電を開始することができないので、作動媒体Mを膨張機20には流さずに、早く所定の温度・圧力に上昇させる。そのため、仕切弁65を閉じる。その上で、仕切弁67を開いて、作動媒体Mを凝縮器40に導いて循環させてもよいし、あるいは、仕切弁67も閉じて作動媒体Mを循環させずに加熱してもよい。なお、この間は、凝縮器40に冷却媒体Cを導入せずに運転し、作動媒体Mの温度上昇を速める。
運転停止中は、仕切弁69および仕切弁72は閉じ、ロータ室36内に外気等が混入することを防止している。しかし、外気等の不凝縮ガスが僅かに集積することもある。そこで、起動時に、仕切弁69および仕切弁72を開き、作動媒体Mを配管68からロータ室36を通って配管71そして凝縮器40と流通させ、ロータ室36内の外気を強制掃気する。この起動時の強制掃気の間は、シャフト21およびロータ31(図2参照)は回動していないので、潤滑油Lを循環させる必要はない。そのために、この強制掃気においては、配管71に流れる作動媒体M中に潤滑油Lが混入することがない。所定の時間(例えば1分間)、あるいは、蒸気発生器10から送出される作動媒体Mの温度・圧力が所定の値(例えば、温度が運転温度−5℃)になるまでの間、この作動媒体Mの流通を行う。その後、仕切弁69と仕切弁72を閉じ、通常運転中に定期的に仕切弁69と仕切弁72とを開いて、強制的に掃気を行う。あるいは、通常運転中に仕切弁69を閉じ、仕切弁72は開いたままとし、前述のとおり、ラビリンス35(図2参照)から漏れ込む不凝縮ガスを含む作動媒体Mを凝縮器40に送ってもよい。
発電装置1においては、ロータ室36と、凝縮器40の上部あるいは配管62との間に配管76が敷設されるので、外気が発電機30に漏れこんでも、ロータ室36から作動粒体Mと共に凝縮器40に流れ、凝縮器40から抽気装置50により系外へ排出される。また、蒸気発生器10から膨張機20に至る配管61より分岐し、ロータ室36に至る配管68が敷設されるので、起動運転時にロータ室36内を強制掃気することができる。したがって、ロータ室36内に外気が集積することがなく、ロータ31、ステータ32などの腐食が防止される。また、作動媒体M中に漏れ込んだ不凝縮ガスは、抽気装置50により系外へ排除される。
続いて、図3のブロック図を参照して、本発明の第2の実施の形態である発電装置100の構成について説明する。図3は、発電装置100のシステム構成を表すブロック図である。発電装置100の基本構成は、発電装置1(図1参照)と類似しており、同一の機器には同一の番号を付し、重複した説明は省略する。発電装置100では、抽気装置50(図1参照)に代わり、吸引移動装置としてのエジェクタ101、抽気タンク111、113および真空ポンプ115を備えている。
エジェクタ101は、作動媒体ポンプ60の吐出側の配管63から分岐した配管102、凝縮器40中の冷却媒体Cが流れる冷却管の近くに開口する配管103およびエジェクタ101と抽気タンク111とを連接する配管104とに接続している。ここで、配管103の開口位置は、凝縮器40に貯留する液の液面より上方(凝縮器40の上部)である。すなわち、配管103は、蒸気としての作動媒体M中に開口する。配管102を作動媒体ポンプ60の吐出側の配管63から分岐することにより、作動媒体ポンプ60で加圧された作動媒体をエジェクタ101の駆動に用いることができるが、配管102を凝縮器40の下部(液が貯留する部分)あるいは配管63の作動媒体ポンプ60の吸込側に接続し、配管102にポンプを設置してもよい。このようにすると、エジェクタ101の運転を、蒸気発生器10等の運転と別に行うことができる。配管103には、チェッキ弁105が配設される。チェッキ弁105を配設すると、凝縮器40からエジェクタ101への流れの逆流を防止することができるが、チェッキ弁105は配設されなくてもよい。
発電装置100では、2基の抽気タンク111、113を備えるが、抽気タンクは1基でもよいし、3基以上備えていてもよい。2基の抽気タンク111、113の間は、配管で連接され、該配管には仕切弁112が配設される。また、抽気タンク111には液面計116が設置される。抽気タンク111下部から凝縮器40へ配管118が接続される。凝縮器40において配管118が接続される位置は、抽気タンク111下部よりも低い位置とすると、抽気タンク111で凝縮した作動媒体Mが凝縮器40へ流れるので、好ましい。配管118は、途中にU字管を有し、液シールする構成とする。なお、液シールではなく、仕切弁を配設してもよい。また、配管118は、凝縮器40と接続せずに、配管63の凝縮器40と作動媒体ポンプ60との間に接続してもよい。配管118のU字管には、液面計117が設置される。抽気タンク111には、冷却媒体Cの配管119が接続される。すなわち、抽気タンク111内を冷却媒体Cにより冷却する。なお、配管119は、凝縮器40に至る冷却媒体Cの配管95、96から分岐してもよいし、他から冷却媒体Cを搬送してもよい。あるいは、冷却媒体C以外の冷却媒体を流通してもよい。
抽気タンク113と真空ポンプ115の吸込口と間は、配管で連接され、該配管には仕切弁114が配設される。真空ポンプ115の吐出側は、大気に開放される。
不凝縮ガスは、発電装置100のシステムで最も低圧となる凝縮器40に集まり、その中でも、低温の冷却媒体Cと接触する冷却管の周囲に集まる。そこで、冷却管の近くに開口した配管103を介して、不凝縮ガスを含む作動媒体Mを吸引し、不凝縮ガスを循環する作動媒体Mから分離する。作動媒体ポンプ60で加圧された作動媒体Mは、配管102を通ってエジェクタ101内で小口のノズル101aから噴出される。エジェクタ101では、ノズル101aから噴出される作動媒体Mにより、圧力が低下し、配管103を介して凝縮器40から不凝縮ガスを含む作動媒体Mを吸引する。このように、作動媒体ポンプ60で加圧された作動媒体Mで駆動されるエジェクタ101により凝縮器40から不凝縮ガスを含む作動媒体を吸引するので、吸引するためのポンプ等を備える必要がなく、エネルギ消費を抑えることができる。更に、エジェクタ101が作動媒体Mで駆動し、後述のように、作動媒体Mはエジェクタ101を流れた後に抽気タンク111で凝縮され凝縮器40に戻されるので、作動媒体Mの減少も防ぐことができる。
エジェクタ101を出た不凝縮ガスを含む作動媒体Mは、配管104を通って、抽気タンク111に送られる。抽気タンク111では、冷却媒体Cにより不凝縮ガスを含む作動媒体Mが冷却されることにより、作動媒体Mは凝縮し、抽気タンク111の下部に流れる。抽気タンク111の下部に流れた作動媒体Mは、配管118により凝縮器40に戻される。ここで、配管118がU字管により液シールされているので、凝縮器40から抽気タンク111への作動媒体Mの逆流は生じない。特に、発電装置100の運転停止中においても、液シールにより外気が作動媒体Mの循環系に入り込むことがない。不凝縮ガスは、抽気タンク111に集積される。ここで、抽気タンク113との間の仕切弁112は開かれており、不凝縮ガスは抽気タンク113にも集積される。なお、通常運転中は仕切弁114を閉じておき、不凝縮ガスは2基の抽気タンク111、113に集積される。
不凝縮ガスの集積量が多くなると、配管118のU字管の抽気タンク111側の液面が不凝縮ガスに押され、下がる。そこで、U字管に設置された液面計117あるいは抽気タンク111に設置された液面計116で液面を計測することにより、不凝縮ガスの集積を検知できる。なお、不凝縮ガスの集積は、抽気タンク111に備えた圧力計により圧力を測定して、検知してもよい。
不凝縮ガスが所定量以上に集積されたならば、不凝縮ガスを大気に放出する。そのために、仕切弁114を開き、真空ポンプ115により抽気タンク113に集積した不凝縮ガスを排出する。その際、仕切弁112を閉じておくと、作動媒体Mの排出を抑制できる。すなわち、最大でも抽気タンク113内の作動媒体Mが放出されるだけである。より完全に不凝縮ガスを排出するためには、仕切弁112をも開放した状態で真空ポンプ115により抽気タンク113から不凝縮ガスを排出する。この場合には、不凝縮ガスの排出につれ、配管118から液が抽気タンク111に上昇してくるので液面計117あるいは液面計116で不凝縮ガスの排出を検知することができる。
なお、作動媒体ポンプ60の吐出圧が高く、エジェクタ101の小口のノズル101aから噴出される作動媒体Mにより、抽気タンク111、113内の圧力を大気圧以上にできる場合には、真空ポンプ115を備えずに、不凝縮ガスを大気へ排出することができる。すなわち、先ず不図示の仕切弁で抽気タンク111から凝縮器40への配管118の流れを止め、抽気タンク111、113の内圧を高める。ここで、凝縮器40からエジェクタ101への配管103にチェッキ弁105が配設されているので、エジェクタ101から凝縮器40への逆流が起こらず、抽気タンク111、113の内圧を高めるのに好適である。次に、仕切弁112を閉じ、仕切弁114を開くことにより、作動媒体Mの排出を抑制して、抽気タンク113に集積された不凝縮ガスを排出することができる。
以上説明したように、発電装置100では、循環する作動媒体Mに入り込んだ外気などの不凝縮ガスを効果的に、循環する作動媒体Mから分離し、排出することができる。
続いて、図4のブロック図を参照して、本発明の第3の実施の形態である発電装置200の構成について説明する。図4は、発電装置200のシステム構成を表すブロック図である。発電装置200の基本構成は、発電装置1(図1参照)あるいは発電装置100(図3参照)と類似しており、同一の機器には同一の番号を付し、重複した説明は省略する。発電装置200では、発電装置100のエジェクタ101(図3参照)に代わり、圧縮機201を備えている。また、抽気タンク211は1基であり、真空ポンプ15(図3参照)は備えていない。
圧縮機201の吸込口には、配管202が接続し、、配管202の他端は凝縮器40の冷却管の近くに開口する。吸引した不凝縮ガスを含む作動媒体Mは、圧縮機201から吐出され、抽気タンク211に貯留される。圧縮機201の吐出口には、配管204が接続し、抽気タンク211に連接している。配管204にはチェッキ弁205が配設され、抽気タンク211から圧縮機201を介して凝縮器40への流れを遮断する。抽気タンク211の下部には、配管206が接続し、凝縮器40の下部と連接している。配管206には仕切弁207が配設されている。
抽気タンク211の上部には配管212が接続し、配管212には仕切弁213が設置され、その先は大気開放されている。抽気タンク211には液面計216と圧力計217が設置されている。また、抽気タンク211には、冷却媒体Cの配管219が接続される。すなわち、抽気タンク211内を冷却媒体Cにより冷却する。なお、配管219は、凝縮器40に至る冷却媒体Cの配管95、96から分岐してもよいし、他から冷却媒体Cを搬送してもよい。あるいは、冷却媒体C以外の冷却媒体を流通してもよい。
圧縮機201を運転すると、凝縮器40の冷却管の近くに開口した配管202を介して、不凝縮ガスを含む作動媒体Mを吸引する。吸引した不凝縮ガスを含む作動媒体Mは、圧縮機201から吐出され、抽気タンク211に貯留される。このように、不凝縮ガスを循環する作動媒体Mから分離する。圧縮機201を用いているので、作動媒体Mを循環する運転に関わらず、不凝縮ガスを含む作動媒体Mを吸引することができる。
抽気タンク211では、冷却媒体Cにより不凝縮ガスを含む作動媒体Mが冷却され、作動媒体Mは凝縮し、抽気タンク211の下部に流れる。抽気タンク211の下部に流れた作動媒体Mは、配管206により凝縮器40に戻される。ここで、仕切弁207は、通常運転時は開いておく。なお、配管206を配管118(図3参照)のようにU字管として液シールしてもよい。仕切弁213は通常運転時は閉じておき、作動媒体Mの蒸気が大気へ放出されることを防ぐのが好ましい。不凝縮ガスは、ガスとして抽気タンク211内に集積する。
不凝縮ガスの集積量が多くなると、抽気タンク211内の圧力が上昇するので、圧力計217により圧力を測定して、不凝縮ガスの集積量が検知される。あるいは、抽気タンク211内の液面が低下するので、液面計216により液面を測定して、不凝縮ガスの集積量を検知してもよい。
不凝縮ガスが所定量以上に集積されたならば、不凝縮ガスを大気に放出する。そのために、仕切弁212を開放する。圧縮機201により抽気タンク211内が大気圧以上に加圧されると、仕切弁212を開くことにより、抽気タンク211内に集積した不凝縮ガスを排出することができる。その際、仕切弁207は閉じておく。仕切弁207を閉じておくことにより、凝縮器40内が大気圧以下であっても、外気が逆流することを防止できる。また、配管204には、チェッキ弁205が配設されているので、配管204、202を通って逆流することも防止される。なお、圧縮機201により抽気タンク211内が大気圧以上に加圧されない場合には、発電装置100のように真空ポンプを備えて(図3参照)、抽気タンク211内の不凝縮ガスを排出する。
以上説明したように、発電装置200では、循環する作動媒体Mに入り込んだ外気などの不凝縮ガスを効果的に、循環する作動媒体Mから分離し、排出することができる。
本発明の第1の実施の形態である発電装置の構成を示すブロック図である。 膨張機と発電機の構成を説明する部分断面図である。 本発明の第2の実施の形態である発電装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態である発電装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 本発明の第1の実施の形態である発電装置
10 蒸気発生器
11 予熱器
20 膨張機
21 羽根車
22 シャフト
23 吸気ノズル
24 吐出ノズル
30 発電機
31 ロータ
32 ステータ
33、34 ベアリング
35 ラビリンス
36 ロータ室
40 凝縮器
50 抽気装置
51 冷却器
52 真空ポンプ
60 作動媒体ポンプ
65 、67、69 仕切弁
73 気液分離器
100 本発明の第2の実施の形態である発電装置
101 エジェクタ(吸引移動装置)
105 チェッキ弁
111、113 抽気タンク
115 真空ポンプ
112、114 仕切弁
116、117 液面計
200 本発明の第3の実施の形態である発電装置
201 圧縮機
205 チェッキ弁
207、213 仕切弁
211 抽気タンク
216 液面計
217 圧力計
C 冷却媒体
H 加熱媒体
L 潤滑油
M 作動媒体

Claims (5)

  1. 加熱媒体と熱交換することにより作動媒体を蒸発させる蒸気発生器と;
    前記蒸発した作動媒体を膨張させて機械的動力を得る膨張機と;
    前記膨張した作動媒体を、冷却媒体と熱交換して凝縮させる凝縮器と;
    前記凝縮器に設けられ、外部にガスを排出する抽気装置と;
    前記膨張機と共に密封され、前記膨張機によりロータを回転して交流電圧を発電する発電機と;
    前記ロータを収納するロータ室と、前記膨張機から前記凝縮器に至る前記作動媒体の流路とあるいは前記凝縮器の上部とを連接する配管とを備える;
    発電装置。
  2. 前記配管に、気液分離器を備える;
    請求項1に記載の発電装置。
  3. 加熱媒体と熱交換することにより作動媒体を蒸発させる蒸気発生器と;
    前記蒸発した作動媒体を膨張させて機械的動力を得る膨張機と;
    前記膨張した作動媒体を、冷却媒体と熱交換して凝縮させる凝縮器と;
    前記膨張機と共に密封され、前記膨張機によりロータを回転して交流電圧を発電する発電機と;
    前記凝縮した作動媒体を前記蒸気発生器に移送する作動媒体ポンプと;
    前記凝縮器からガスを吸引する吸引移動装置と;
    前記吸引移動装置で吸引されたガスを貯留する抽気タンクとを備える;
    発電装置。
  4. 前記吸引移動装置が、前記作動媒体ポンプから吐出される作動媒体で駆動されるエジェクタである;
    請求項3に記載の発電装置。
  5. 前記抽気タンクの下部と、前記凝縮器から前記作動媒体ポンプに至る作動媒体の流路あるいは前記凝縮器の下部とを連接する配管を備える;
    請求項3または請求項4に記載の発電装置。

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