JP2005262464A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク循環回復動作時に、流路中に設けられたフィルタに密着する弁を備えたごみ除去装置において、インク循環回復動作時の気泡の除去効率を向上させ、また、弁動作の信頼性を向上させる。
【解決手段】流路中に設けられたフィルタ1の、インク循環回復動作時のインクの給送方向上流側に、弁7が設けられている。流路壁41によって、フィルタ1の上流側と下流側にそれぞれ面して開口44,11が形成されており、下流側の開口11は上流側の開口44より小さい。弁7は、フィルタ1に密着した状態で、フィルタ1の、開口11に面する領域を内包する領域を覆う外形を有し、弁7には、弁7がフィルタ1に密着した状態で、フィルタ1の、開口11に面する領域に対向する位置に開口11が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、特に、記録ヘッドから吐出するインクなどの液体の流路中にごみを除去するごみ除去装置を備えたインクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェット記録装置に代表されるような、ノズルなどの微小な断面積を有する液路にインクを供給する装置においては、液路中のごみやインクからの析出物、さらには気泡による液路の目詰まりを防止する必要があった。特に、インクジェット記録装置では、ごみや析出物、さらには気泡などにより、インク液滴を吐出するための吐出口を詰まらせないために、インクをインクタンクから共通液室を介して吐出口まで供給する流路中に、微小なごみや気泡を除去するフィルタを有するごみ除去装置を設けた構成が知られている。
図7および図8は、このような従来のインクジェット記録装置に備えられたごみ除去装置120の全体構成を示す摸式的断面図である。
これらの図に示されるごみ除去装置120は、例えば、記録ヘッドに接続された循環流路中に設けられ、ポンプによってこの循環流路中にインク102を循環させて記録ヘッドおよびインク供給系内の気泡105やごみ104を除去するインク循環回復動作に用いられる。すなわち、この場合、ポンプによってインクタンクから圧送されたインク102は、インク往路を介して記録ヘッドに至り、さらに記録ヘッドからインク復路を介してインクタンクに戻され、インク往路にごみ除去装置120が設けられる。この際、ごみ除去装置120のところでは、流入チューブ121から流入したインク102が流出チューブ122に至るまでの間にフィルタ101を通り、ゴミ104がフィルタ101に捉えられて除去される。
この際、インク往路およびインク復路や記録ヘッド内に存在する気泡106はインクタンクに戻され、インクタンクにおいて大気中に放出される。したがって、ポンプによる圧送時には、気泡105を、上記のインク往路とインク復路の途中に設けられたごみ除去装置120のフィルタ101を通過させる必要がある。
一方、記録時にインク102をインクタンクからインク復路を介して記録ヘッドに供給する際には、一般にポンプによる圧送を行ず、記録ヘッド等においてインク102に対して働く毛管力等によってインク102の供給が行なわれる。そして、この際には、気泡105がごみ除去装置120のフィルタ101を通過しないようにする必要がある。その理由は、もしも気泡105が記録ヘッド内に入り、吐出口に至るノズルに入ると、吐出が不安定となり、最悪の場合にはインク不吐出の原因になるからである。
近年、インクジェット記録装置においては印刷速度がますます速くなってきており、そのために、例えばヘッドのノズル数を増加させる、吐出周波数を増加させるなどの手法が採られている。このような手法によると、単位時間当たりに印刷できる領域が広くなるため、簡単に印刷速度を上げることができるが、単位時間当たりに消費するインク量も増加する。その結果、ごみ除去装置120のフィルタ101を流れるインク102の流量も増加する。フィルタ101を通ってインク102が流れる場合、必ずフィルタ101の前後で圧力損失が生じる。この圧力損失はインク102の流量に比例するため、インク流量が増加するとフィルタ前後の圧力損失も大きくなる。
一方、記録ヘッドの共通液室内の圧力は、大気圧より大きくなるとノズルからインク102が漏れ、圧力が下がりすぎると適正なインク吐出量が保てなくなるため、通常は、所定の圧力範囲、例えば−0.3kP〜−2.0kPの範囲に保つ必要がある。しかし、インク流量が増加してフィルタ101の圧力損失が大きくなると、共通液室内の圧力が下がり、上記の適正な圧力範囲を逸脱してしまう。そこで、一般には、インク流量を多くした構成では、同じ比率でフィルタ101の面積を増やすことによって圧力損失の増大を防止している。ところが実験を行なってみると、フィルタ101の面積を大きくした構成のごみ除去装置120においても、流れるインク102中に気体が混入していた場合には、フィルタ101の上流側に溜まる気泡105がさらに多くなってしまい、フィルタ101の有効濾過面積は、フィルタ101の面積を広くするのに比例しては大きくならないことが確かめられた。
このようなフィルタ101における気泡105による問題点に関して、先願発明(特許文献1)において、前述のインク循環回復動作時にフィルタの高圧側(上流側)に密着する弁を設ける事が提案されている。この構成では、記録時には前後の圧力差を小さくして気泡の通過を阻止するために弁を開いた状態とし、インク循環回復動作時にはフィルタ前後の圧力差を大きくして気泡を効率的に通過させるために弁をフィルタ表面に密着させている。
図9および図10は、このような従来のインクジェット記録装置に備えられたごみ除去装置120の全体構成を示す摸式的断面図である。これらの図において、図7,8と同一の構成要素には同一の符号を付している。
これらの図に示される弁107は、ごみ除去装置120のフィルタ101の隅部付近で、揺動して開閉するように支持されており、閉じた状態でフィルタ101表面に密着可能になっている。
記録時には、インクは矢印aの方向から矢印bの方向へゆっくり流れるため、弁107はフィルタ101表面に密着することなく、フィルタ101の隅部付近の支持部を中心に揺れ動く。この時、フィルタ101の前後の圧力差は小さいので、気泡はフィルタ101を通過しない。
一方、インク循環回復動作時には、インクは矢印aの方向から矢印bの方向へ速く流れるため、弁107は図9の矢印c方向に移動してフィルタ101表面に密着する(図9中、二点鎖線で示してある)。これによって、フィルタ101の有効濾過面積は小さくなり、フィルタ101の前後の圧力差が大きくなるので、気泡を、フィルタ101の、弁107が密着していない部分を通して効率的に通過させることができる。
特許第3160411号明細書
しかしながら、上記の特許文献1に開示された構成では、図11に示すように、インク循環回復動作時、気泡を含んだインク102は、フィルタ101の、弁107によって覆われない部分のうち、本来、インク102を通過させるように意図され、一定の面積が確保された部分(図11では上部の部分)からだけではなく、弁107の周囲の流路壁面との、他の狭い隙間108,109,110をも通過しようとする場合がある。この場合、これらの隙間108,109,110では、面積が狭すぎて気泡106が詰まることがある。インク循環回復動作時、気泡は、一定の面積が確保された、弁107の上部を優先的に通過するので、一旦このような狭い隙間108,109,110に詰まった気泡106はなかなか取り除くことができない。このように、インク循環回復動作時に除去されない気泡106が生じると、その分、気泡の除去効率が低下しまうことになり、また、このような気泡106は、インク循環回復動作終了後に、弁107がスムーズに開動作する妨げになり、弁107の動作の信頼性を低下させてしまうことも考えられる。このような隙間108,109,110に気泡が詰まらないようにするためには、ポンプの出力をより大きくする必要が生じてしまう。
本発明は、上記従来技術の実情に鑑み、フィルタと、インク循環回復動作時にフィルタに密着する弁を備えたごみ除去装置を有するインクジェット記録装置において、インク循環回復動作時の、気泡の除去効率を向上させ、また、弁動作の信頼性を向上させることができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明のインクジェット記録装置は、液体を吐出する記録ヘッドに供給する液体の貯留部と、貯留部から記録ヘッドに液体を送給するための流路と、流路中に設けられた、液体を送液する送液手段と、流路中に設けられたフィルタを備えるごみ除去装置とを有するインクジェット記録装置において、ごみ除去装置は、フィルタの、液体送給手段による液体の送液方向上流側に配置された、送液手段によって液体を送液した時にフィルタに密着する弁をさらに有し、弁は、フィルタに密着した状態で、フィルタの、液体が流れ得る有効領域を内包する領域を覆う外形を有し、弁には、弁がフィルタに密着した状態で、少なくとも一部がフィルタの有効領域に対向する開口が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、送液手段を用いた液体循環回復動作時に、弁は液体の流れによって下流側のフィルタに向かって流されて、ついにはフィルタ表面に密着する。その際、弁は、弁に形成された開口がフィルタの有効領域に対向する部分以外では、フィルタの有効領域を完全に覆う。したがって、弁に形成された開口が、フィルタの有効領域に対向する部分のみがインクおよび気泡が通る連通部となる。この際、弁と、流路を形成する流路壁との間に隙間があったとしても、この隙間は、フィルタの有効領域外にあるので液体が流れることはなく、したがって、この隙間に気泡が詰まることはない。
本発明によれば、液体循環回復動作時、フィルタに気泡が詰まるのを抑制することができ、それによって、インク循環回復動作時に、気泡がフィルタを効率的に通過するようにして気泡の除去効率を向上させることができる。したがって、液体吐出動作に伴う液体の供給時に、気泡がフィルタを通過して記録ヘッドに達するのを抑制し、記録ヘッドに液体を効率的に供給可能とすることができる。また、液体循環回復動作時に、フィルタに気泡が詰まらないようにすることによって、弁の動作の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態のインクジェット記録装置に備えられるごみ除去装置20を示す摸式的断面図である。また、図2は、図1の矢印a側から見た、弁7およびフィルタ1の位置関係を表す図、図3は、図1に示すごみ除去装置20を備えたインクジェット記録装置において、記録ヘッド14に供給されるインク2などの液体(以下、単にインクと称する)のインク給送機構の構成を摸式的に示す図である。
本実施形態のインクジェット記録装置のインク給送機構には、図3に示すように、インク2を収容したインクタンク(貯留部)8が備えられている。インクタンク8には、2本のチューブ216,217が接続されている。このうちの一方のチューブ216は、ポンプ(送液手段)9、第1のごみ除去装置20aを経て記録ヘッド14の一端部に接続されている。また、また、他方のチューブ217は、第2のごみ除去装置20bを介して記録ヘッド14の他端部に接続されている。これによって、インクタンク8から、ポンプ9、第1のごみ除去装置20a、記録ヘッド14の共通液室(図3の破線で模式的に示す)、および第2のごみ除去装置20bを順に通ってインクタンク8に戻る循環流路が形成されている。
詳細には図示していないが、記録ヘッド14は、共通液室にノズルを介して接続された複数のインク吐出口列を有しており、記録時には、記録ヘッド駆動回路の動作によってインク液滴が吐出される。この際、消費された分のインクが、チューブ216を経て記録ヘッド14に供給される。
ごみ除去装置20は、図1に示すように、流入チューブ21から流出チューブ22に通じる流路3を形成する流路壁41を有しており、流路壁41の両端部は、流入チューブ21と流出チューブ22にそれぞれ挿入されている。流路3は、ごみ除去装置20の中央の部分で、流入チューブ21または流出チューブ22に挿入された両端部の部分よりも広い、図2に示す例では矩形の断面形状を有している。
流路3の、ごみ除去装置20の中央の広くなった部分内の、流出チューブ22側の端部に、フィルタ1が、この流路3の断面全体を覆って設けられている。したがって、フィルタ1の両側は、上流側の開口(第1の開口)44と、この開口44より小さい、下流側の開口(第2の開口)11にそれぞれ面している。このため、フィルタ1の、インク2が流れ得る有効領域は下流側の開口11に面する領域のみとなっている。フィルタ1は、流路3中の微小なゴミやインクの析出物の通過を阻止する構成を有しており、図7〜図10に示した従来のものと同様のものを用いることができる。
フィルタ1に隣接して弁7が、その一端が回動軸42,43の周りに回動自在に流路壁41の一部に軸支して設けられている。これによって、弁7は、図1の矢印c方向に回動して、フィルタ1に密着した状態にすることができるようになっている。弁7は、開口44の中で自由に回動できるように、フィルタ1の上流側の開口44より小さいが、下流側の開口11よりは大きい、図に示す例では矩形の外形を有している。そして、弁7は、回動してフィルタ1に密着した状態では、図2に示すように、フィルタ1の、下流側に面する開口11の全面に対向する領域を内包する領域を覆う。弁7には、図に示す例では円形の開口71が設けられており、弁7がフィルタ1に密着し、すなわち閉じた状態で、この開口71は、フィルタ1を隔てて下流側の開口11に必ず対向する位置に設けられている。したがって、弁7が閉じた状態では、開口71の部分のみが、フィルタ1の上流側から下流側に通じる連通部となる。
このようなゴミ除去装置20を備えるインク送給機構において、記録動作時およびインク循環回復動作時には、インク2が、流入チューブ21を通って、図1の矢印aで示す方向にごみ除去装置20に流れ込み、フィルタ1を通過した後、流出チューブ22を通って図中1の矢印bで示す方向へごみ除去装置20から流れ出る。
これらのインク2が流れる場合のうち、記録時のインク吐出動作に伴うインク供給時には、インク2は、記録ヘッド14の毛管力等によって供給され、矢印aおよびbの方向へゆっくりと流れる。このため、弁7は若干フィルタ1側に傾くものの、図1の実線で示すように、フィルタ1から離れた状態を保ち、フィルタ1には密着しない。この時のフィルタ1の、有効にインク2が流れる領域の面積は、弁7がフィルタ1に密着していないので、弁7が無い場合と同じであり、開口11の面積に等しい。この状態では、インクの流量が比較的少ない上、このようにフィルタ1の有効面積を十分に確保することができるので、フィルタ1前後の圧力差を所定の大きより小さく抑え、微小気泡がフィルタ1を通過しないようにすることができる。
次に、インク循環回復動作時のフィルタ1および弁7の作用について説明する。
この場合、ポンプ9を用いた圧送によってインク2はaの方向からbの方向に速く流れる。これによって、弁7はフィルタ1側へ回動し、ついにはフィルタ1に押し付けられて密着する。このようになった状態では、前述のように、弁7の開口71の部分のみがインク2および気泡が通る連通部となり、すなわち、インク2が有効に流れる領域の面積は小さくなる。インク2が有効に流れる領域の面積が小さい上、インク2の流量が多くなるので、フィルタ1前後には大きな圧力差を生じさせることができ、これによって、気泡を効率的にフィルタ1を通過させることができる。
以上説明した本実施形態によれば、インク循環回復動作時に、気泡を効率的にフィルタ1を通過させてインクタンク2に導き、大気に解放することができる。この際、弁7と流路壁41の間の隙間は、フィルタ1の下流側に面する開口11の外側に位置しているので、従来技術におけるように、インク循環回復動作時に、インク2がこの隙間を通ることはなく、したがって、この隙間に気泡が詰まることはない。このため、本実施形態によれば、ポンプ9の出力をあまり大きくしなくても、インク循環回復動作時に気泡がフィルタ1に詰まるのを抑えることができ、それによって、気泡の除去効率を向上させることができ、また、弁7の動作の信頼性を向上させることができる。また、このように、インク循環回復動作時の気泡の除去効率を向上させることによって、記録動作に伴うインク供給時には、フィルタ1が気泡によって覆われるのを低減して、気泡がフィルタ1を通過して記録ヘッド14側に流入するのを抑え、また、インク2を効率的に記録ヘッド14に供給することが可能となる。
なお、本実施形態は、本発明を例示するものであり、本発明の範囲内で様々な変更が可能である。
図4に、このような変形の一例を示す。図4は、図2と同様に、ごみ除去装置20の、図1の矢印a方向から見た断面図であり、図2と同様の部分については同一の符号を付している。
図4に示す変形例では、弁72の形状が、図2の弁7と異なっている。すなわち、弁72では、開口71の替わりに、弁72の外周部から延びる開口である切り欠き73が形成されている。切り欠き73は、弁72がフィルタ1に密着した状態で、フィルタ1の下流側の開口11に対面する領域に重なる部分を有しており、この部分が、弁72が閉じた状態でインク2がフィルタ1を通って流れる連通部となる。この構成においても、弁72がフィルタ1に密着した状態でインク2がフィルタ1を通って流れる領域は、連続した一定の面積を有する部分のみとなり、したがって、インク循環回復動作時に、気泡がフィルタ1に詰まるのを抑え、気泡を効率的にフィルタ1を通過させることができる。
(第2の実施形態)
次に、図5、図6を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明のごみ除去装置に備えられる弁としては、第1の実施形態に示すように回動して動作する構成の他にもいろいろな形態が考えられる。本実施形態は、このような他の形態の弁を用いた例を示すものである。図5は、本実施形態のインクジェット記録装置に備えられるごみ除去装置50の摸式的断面図である。また、図6は、図5の矢印a方向に見た弁207およびフィルタ1の位置関係を表す図である。これらの図において、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
フィルタ1は、第1の実施形態と同様に、流路3の断面全体を覆うように設けられ、流路3中の微小なゴミやインクの析出物の通過を阻止するものであり、第1の実施形態と同様のものを用いることができる。
フィルタ1に隣接して弁207が設けられ、この弁207は、インク2の流れに応じて漂うように揺れ動くことが可能なフィルム材で形成されている。弁207としては、インクの流れに応じて漂うのに適した比重を有し、折れ曲がったりしない適度な腰を有する必要があり、例えば厚み100μm程度のPETフィルムやPPSフィルムなどの樹脂フィルムを用いることができる。弁207は、フィルタ1の上流側に面する開口44よりは小さく、下流側に面する開口11よりも大きい、図に示す例では矩形の外形を有している。弁207の所定の位置には開口208が形成されている。弁207は、力が加わっていない状態では、図5に示すように、フィルタ1から離れる側に向かって凸に湾曲している。
本実施形態においても、インク2は、記録動作に伴うインク供給時およびインク循環回復動作時に、流入チューブ21を通って、図5の矢印aで示す方向にごみ除去装置50に流れ込み、フィルタ1を通過した後、流出チューブ22を通って図5の矢印bで示す方向へごみ除去装置50から流れ出る。
このようなゴミ除去装置50を備える本実施形態のインク送給機構において、記録時のインク吐出動作に伴うインク供給時には、インク2は矢印aおよびbの方向へゆっくりと流れる。このため、弁207は若干フィルタ1側に揺れ動くものの、図5の実線で示すように、フィルタ1から離れた状態を保ち、フィルタ1には密着しない。この時のフィルタ1の、有効にインク2が流れる面積は、弁207がフィルタ1に密着していないので、弁207がない場合と同じである。この状態では、フィルタ1前後の圧力差を小さく抑え、微小気泡がフィルタ1を通過しないようにすることができる。
次に、インク循環回復動作時のフィルタ1および弁207の作用について説明する。
この場合、ポンプを用いた圧送によってインク2がaの方向からbの方向に速く流れる。これによって、弁207はフィルタ1側に移動し、ついには、フィルタ1に押し付けられて平坦な状態になってフィルタ1に密着する。この時、弁207の外周は、フィルタ1の下流側の開口11の全周について、この開口11より外側に位置し、弁207に形成された開口208は、必ず開口11にフィルタ1を隔てて対向する位置にくる。したがって、弁207の開口11の部分のみが、インク2および気泡が通る連通部となる。
このように、フィルタ1の、インク2および気泡の通路となる領域が小さくなるので、フィルタ1の前後の圧力差を十分に大きなものとし、気泡を効率的にフィルタ1を通過させることができる。この際、弁207と流路壁41の間の隙間は、フィルタ1の下流側に面する開口11の外側に位置しているので、インク循環回復動作時に、インク2がこの隙間を通ることはなく、したがって、従来技術におけるように、この隙間に気泡が詰まることはない。このため、本実施形態によれば、インク循環回復動作時に気泡をフィルタ1を効率的に通過させて気泡の除去効率を高め、また、弁207の動作の信頼性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態のインクジェット記録装置に備えられるごみ除去装置を模式的に示す断面図である。 図1の矢印a方向から見た断面図である。 図1のごみ除去装置を備えるインク給送機構を模式的に示す構成図である。 図1の変形例の弁を備えるごみ除去装置の、図1の矢印a方向から見た断面図である。 本発明の第2の実施形態のインクジェット記録装置に備えられるごみ除去装置を模式的に示す断面図である。 図1の矢印a方向から見た断面図である。 従来例のインクジェット記録装置に備えられるごみ除去装置を模式的に示す断面図である。 他の従来例のインクジェット記録装置に備えられるごみ除去装置を模式的に示す断面図である。 さらに他の従来例のインクジェット記録装置に備えられるごみ除去装置を模式的に示す断面図である。 図9のごみ除去装置の他の状態を示す断面図である。 図9の矢印a方向から見た断面図である。
符号の説明
1 フィルタ
2 インク
3 流路
7 弁
14 記録ヘッド
20 ごみ除去装置
44,71,208 開口
73 切り欠き

Claims (2)

  1. 液体を吐出する記録ヘッドに供給する前記液体の貯留部と、該貯留部から前記記録ヘッドに前記液体を送給するための流路と、前記流路中に設けられた、前記液体を送液する送液手段と、前記流路中に設けられたフィルタを備えるごみ除去装置とを有するインクジェット記録装置において、
    前記ごみ除去装置は、前記フィルタの、前記液体送給手段による前記液体の送液方向上流側に配置された、前記送液手段によって前記液体を送液した時に前記フィルタに密着する弁をさらに有し、該弁は、前記フィルタに密着した状態で、前記フィルタの、前記液体が流れ得る有効領域を内包する領域を覆う外形を有し、前記弁には、該弁が前記フィルタに密着した状態で、少なくとも一部が前記フィルタの前記有効領域に対向する開口が形成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 液体を吐出する記録ヘッドに供給する前記液体の貯留部と、該貯留部から前記記録ヘッドに前記液体を送給するための流路と、前記流路中に設けられた、前記液体を送液する送液手段と、前記流路中に設けられたフィルタを備えるごみ除去装置とを有するインクジェット記録装置において、
    前記ごみ除去装置は、前記フィルタの、前記液体送給手段による前記液体の給送方向下流側に面する第1の開口と、前記フィルタの上流側に面する、前記第1の開口より大きい第2の開口を形成する流路壁と、前記フィルタの、前記第2の開口側に配置され、前記送液手段によって前記液体を送液した時に前記フィルタに密着する弁とをさらに有し、前記弁は、前記フィルタに密着した状態で、前記フィルタの、前記第1の開口に面する領域を内包する領域を覆う外形を有し、前記弁には、該弁が前記フィルタに密着した状態で、少なくとも一部が前記第1の開口に対向する開口が形成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014002877A1 (ja) * 2012-06-28 2014-01-03 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェット記録装置、液体供給装置および記録ヘッドのクリーニング方法

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