JP2005262015A - ダイオキシン汚染物質の浄化方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイオキシン汚染物質を小型の装置で確実に処理する方法とその装置を提供することを目的とする。
【解決手段】送り部材4と掻揚部材4aを有する回転ドラム本体2の、一端に投入口2dを他端に排出口2aを設け、投入口2dからダイオキシン汚染物質aを投入し、この回転ドラム本体2を回転させてダイオキシン汚染物質を掻揚部材4aで掻き揚げて攪拌し、送り部材4aで移送しながら所定の温度に加熱してダイオキシンを熱分解して浄化した後、処理済物質として前記排出口2aから排出するダイオキシン汚染物質の浄化方法において、汚染物質の所定量を回転ドラム本体2内に投入収容し、この回転ドラム本体2を前進回転と逆進回転とを所定時間交互に繰り返して処理時間を長くしてダイオキシンを熱分解浄化するダイオキシン汚染物質の浄化方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ダイオキシン汚染物質の浄化方法及びその装置、より詳しくは、廃棄物焼却炉からの飛灰や汚染土壌等のダイオキシンで汚染された汚染物質から、ダイオキシンを加熱分解して除去するようにしたダイオキシン汚染物質の浄化方法及びその装置に関するものである。
従来、環境問題を改善するためにダイオキシンを含有する廃棄物焼却炉からの飛灰あるいは汚染土壌からこのダイオキシンを除去するために、これらの汚染物質を例えば450℃程度に加熱してダイオキシンを分解して除去することが行われている。そして、このダイオキシン汚染物質の浄化装置として、例えば、下記特許文献1に示されるようにロータリーキルン方式の横型加熱炉が知られている。
より具体的に説明すれば、この横型加熱炉は、内壁面にスパイラル・フィンの如き送り部材と掻揚板などの掻揚部材を有する回転ドラム本体で構成され、この回転ドラム本体の一端には投入口を有するスクリューフィーダとホッパーとよりなるダイオキシン汚染物質の投入装置が配置されるとともに、その他端には被処理物回収部が設けられている。また、前記回転ドラム本体の外周に例えば、電熱ヒータや加熱空気による加熱装置が設けられ、回転ドラム本体内を加熱するようになっている。
このようなダイオキシン汚染物質の浄化装置において、投入装置により回転ドラム本体内に投入されたダイオキシン汚染物質(汚染物質、被処理物)は、この回転ドラム本体を回転させることにより掻揚部材により掻き揚げられ、壁面から落下して攪拌されながらこの送り部材の送り作用により排出口側に移動する間に加熱されてダイオキシンが分解されるようになっている。
ところで、このようなダイオキシン汚染物質の浄化装置において、例えば、流動層焼却炉からの飛灰等のようにダイオキシンの分解が容易な汚染物質の場合は、一般的に回転ドラム本体内へのダイオキシン汚染物質の滞留時間は「数分」の短時間で十分なダイオキシンの分解が可能であり、かかる点を考慮して回転ドラム本体の寸法や回転数が設定されている。
しかしながら、近年、ストーカ式燃焼炉からの飛灰や汚染土壌等汚染物質の中からダイオキシンを分解する必要が生じてきている。この場合は、汚染物質を450℃程度で「数十分」もの長時間にわたって加熱しなければならない。したがって、このようなダイオキシンの分解が困難な汚染物質を浄化するためには、大型(長尺の)の回転ドラム本体を使用しなければならず、したがって、製作費が高くなるばかりでなく、その据付場所に制限されるという問題があり、更にメンテナンス上からも問題がある。
一方、回転ドラム本体の回転数を小さくしてこの回転ドラム本体内への汚染物質の滞留時間を長く取ることも考えられるが、この場合は、汚染物質を十分に攪拌することができず、そのためダイオキシンの分解にさらに長時間を要することとなり実用上問題がある。
特開平10−267535号公報
本発明の目的は、小型の回転ドラム本体を使用しても汚染物質の滞留時間を長くして、ダイオキシンの加熱分解を十分に行うことができるようにすることにある。
本発明は、前記したような問題点を解決するためになされたものであって、次のように構成されている。
第1の発明は、内壁面に送り部材と掻揚部材とを有する回転ドラム本体の一端に投入口を設けると共に他端に排出口設け、前記投入口からこの回転ドラム本体内にダイオキシン汚染物質を投入し、この回転ドラム本体を回転させてダイオキシン汚染物質を送り部材と掻揚部材で掻き揚げて攪拌し、送り部材でゆっくりと移送しながら、所定の温度に加熱してダイオキシンを熱分解して浄化した後、処理済物質として前記排出口から排出して次の装置に供給するようにしたダイオキシン汚染物質の浄化方法において、
前記ダイオキシン汚染物質の所定量を投入装置から前記回転ドムドラム本体内に投入し、この回転ドラム本体を正転し、このダイオキシン汚染物質を加熱しながら、排出口側へ移送させる前進工程と、前記回転ドラムを逆転させて投入口側へ移送させる逆進工程とを所定時間交互に繰り返してダイオキシンを熱分解して浄化した後、処理済物質として前記排出装置から排出するようにしたことを特徴としている。
第2の発明は、内壁面に送り部材と掻揚部材を有する回転ドラム本体と、この回転ドラムを支持し正転と逆転とに駆動できる駆動装置と、この回転ドラムの投入口側に設けた投入装置と排出口側に設けた出口フードと、前記回転ドラムを加熱する加熱装置と、前記出口フードに接続した処理物の冷却装置を有し、更に、前記回転ドラム本体の排出口を閉止する装置で構成されている。
そしてこの回転ドラムの正転で汚染物質を投入口側なら排出口側に攪拌しながら逐次移動させ、前記排出口を閉止して被処理物の排出を停止した状態で、前記回転ドラムを逆転させて被処理物を逆進させて、この汚染物質の加熱処理時間を、従来の装置に比較するとかなり延長するように構成したことを特徴とするダイオキシン汚染物質の浄化装置である。
第3の発明は、前記回転ドラムは地面に対して回転し、出口フードは地面に対して固定されており、前記排出口を閉止する装置は、蓋体と回転継手と押圧装置で構成されていることを特徴としている。
本発明に係るダイオキシン汚染物質の浄化方法とその装置によれば、回転ドラム内に所定量の被処理物を投入した後、この回転ドラムの出口を適宜閉止して、この回転ドラムを一時的に閉鎖された空間とし、そしてこの状態において回転ドラム本体に「正転と逆転」とを与え、これを繰り返しながら所定量の汚染物質の加熱時間を従来の装置の比較して遥かに延長して(バッチ式に)加熱処理することができるので、ダイオキシンが分解し難い汚染物質でも所定の加熱処理を効率的にすることができる。
従って、ダイオキシン汚染物質の性状に応じて加熱処理時間を適宜延長することができるので、如何なる場所で発生したダイオキシン汚染物質でも、その性状に応じて効率良く処理することができる。そして、処理時間が延長せざるを得ないような被処理物であっても、同じ装置で処理できるので、装置の製作コストが安価であり、更に据付け面積に制限があるような場所でも設置可能な装置とすることができる。
本発明の説明においては、送り部材と掻揚部材とを別部材として説明しているが、その構造によっては、一つの部材で両方の機能を持たせることができるので、厳密に区別して説明したものではない。
以上の説明から明らかなように、本発明によるダイオキシン汚染物質の浄化方法及びその装置によれば、回転ドラム本体内に投入された所定量の汚染物質を、回転ドラム本体を正転と逆転して回転ドラム本体内を往復移動させながら、所定の時間、所定の温度で加熱処理することができる。
従って、従来の装置に比較して小型の回転ドラム本体を使用した装置であっても、往復させる時間だけ滞留時間を延長することができ、その結果、含有するダイオキシンの分解が困難な、例えば、ストーカ式の燃焼炉の飛灰や汚染土壌等の汚染物質の浄化を効率よく行うことができる。
このことは、予め、流動層焼却炉の飛灰からのダイオキシン除去を目的として製作された回転ドラム本体を改造することなく、その適用範囲を広げることができるという効果がある。
(実施例1)
以下、図1及び図2を参照して本発明によるダイオキシン汚染物質の浄化方法及びその装置の第1の実施例を説明する。
図1は、本発明によるダイオキシン汚染物質の浄化方法を実施するための装置1の概略構造の説明図、また、図2は蓋体の構造を示す断面図であって、この装置1の主腰部をなす回転ドラム本体2は、回転支持装置3(レール状のタイヤとローラなど)で前後が水平に支持され、この回転ドラム本体2は適宜の駆動手段、例えば、減速機の出力をスプロケットとチェンの組合せ、ギヤ列、回転ドラムの周囲に形成された大型のプーリーとベルトの組合せなどの駆動手段により汚染物質を前進させる「正転」と、汚染物質を逆進させる「逆転」とを簡単に切替えができるように構成されている。
前記回転ドラム本体2の内壁面には、図3及び図4に示すようにとスパイラル・フィンの如き送り部材4と板状の掻揚部材4aが形成されている。図1に示すように一端にはスクリューフィーダ5、6と供給ホッパー7からなるダイオキシン汚染物質aの投入装置8と、この投入装置8と接続された入口フード9(固定)が設けられ、また、その他端には出口フード10(固定)が設けられており、この入口フード9と出口フード10の間で回転ドラム本体2が回転しながら汚染物質aを加熱処理するように構成されている。
なお、掻揚部材4aは、図3及び図2に示すように、回転ドラム本体2の内壁面の直径方向に二枚の短い板状のものを、ダイオキシン汚染物質aの移送方向に位置をずらして固定しており、汚染物質aをドラム本体2の回転に伴って掻揚げ、落下する時に分散させる作用をする。
また、送り部材4は、図示のようにスパイラル・フィンが、送り作用と掻揚げ作用とを行うことができることから、このスパイラル・フィンが無い部分に小型の掻揚部材4aを設けるだけで、十分な場合がある。しかし、構造によっては、適当な長さの板をドラム本体2の内面に斜めに固定しておけば、前記スパイラル・フィンと同様な機能を持たせることができる。
そして、回転ドラム本体2の排出口2aには、汚染物質a(被処理物)を所定の厚みだけ溜めるために堰2bがリング状に形成されており、この堰2bの外面に蓋体15が当接・離脱して前記排出口2aを出口フード10内で開閉するように構成されている。
図2は、回転ドラム本体2の排出口2aと蓋体15との関係を示す断面図である。この排出口2aの開口部の周囲に形成された堰2bの外周面にはシール材2c(或いはパッキン部材)がリング状に形成されており、これに蓋体15を構成する円板状の本体15aの周囲が当接するようになっている。
また、この本体15aの表面側(回転ドラム側)には、多数の孔あるいはスリットを開口し、ガスと小塊状、小片状、鱗片状あるいは砂状の汚染物質とを分離するカゴ状の仕切り部材15bと、更にその仕切り部材15bの内側に分離板15cが前記本体15aと間隔を開けて設けられている。
前記蓋体15を構成する本体15aの裏面には、ガス抜き孔16aを開口した中空軸16と回転継手17と軸18とが直列的に接続され、更に、この軸18の端部にはシリンダ装置19が設けられており、このシリンダ装置19によって前記蓋体15を前進・後退させる。また回転継手17により軸18は回転しないが、蓋体15は回転ドラム本体2と共に回転できるように構成されている。
この回転ドラム本体2の周囲には電熱式加熱装置20が設けられおり、この回転ドラム本体2の内部に収容されたダイオキシン汚染物質を処理する温度に加熱するように構成されている。また、出口フード10の下端の出口にはスクリューコンベア21を内蔵し、水冷ジャケットを有する冷却装置22が接続され、これの出口には仕切弁23、24と排出管25が接続されており、空気が冷却装置22に進入するのを防止しながら処理済物質を排出できるように構成されている。
(ダイオキシン汚染物質の処理装置の操作)
前記ダイオキシン汚染物質の処理装置1の操作について説明する。汚染土壌や廃棄物焼却炉からの飛灰などのダイオキシン汚染物質aは、供給ホッパー7にコンベアなどの移送手段で供給され、スクリューコンベア6、5を経由して回転ドラム本体2の投入口2dに投入される。この回転ドラム本体2は加熱装置20により、例えば、400℃〜460℃の温度に加熱されていると共に、シリンダ装置19により出口排出口2aが蓋体15で閉止されている。
この蓋体15は、前記回転ドラム本体2の排出口2aを一時的に閉止するためのもので、所定量の汚染物質aを受け入れ、所定の処理温度(例えば、500℃〜600℃)で、所定時間(例えば、20分〜2時間)加熱処理するが、その間、この蓋体15は閉止状態を保持している。
前記のように回転ドラム本体2の排出口(出口)2aが蓋体15で閉止されると、この回転ドラム本体2内に供給された汚染物質aは、この本体2の内壁面に螺旋状に固定されている送り部材4と掻上部材4aによってドラム本体2の天井部付近まで持ち上げられ、そして掻上部材4aより外れて落下する。
このように回転ドラム本体2が回転するのに対して出口フード10と入口フード9とは固定されており、従って、蓋体15は回転ドラム2と共に回転継手17を介して回転し、軸18は固定状態でシリンダ装置19で前後に移動して排出口2aを開閉するように構成されている。
この状態において、回転ドラム本体2内に供給された所定温度の加熱空気Hは、汚染物質aと接触してこの汚染物質aから発生したガスを含むガスgとして排出口2a側に流れる(図2)。そして仕切り部材15bの孔を通過し、中空軸16のガス抜き孔16aより出口フード10内に噴出し、図1に示す配管26を経由して排気されるか或いは、一部が図示しない加熱装置に還流して加熱された後に入口フード9に形成した供給部9aよりドラム本体2内に供給され、被処理物aと接触してこれを加熱する。
前記処理行程によって汚染物質aは、加熱空気と接触して加熱処理されながらダイオキシンの分解処理が行われる。次に、この回転ドラム2を「逆転」して汚染物質aを入口側に移動させながら同様に加熱処理する。このように、回転ドラム本体2を汚染物質aを前進させる正転と、入口側に移動させる逆進の行程とを交互に繰返しながら汚染物質aを、従来の装置に比較するとかなり長時間にわたって加熱処理することができるのである。
回転ドラム本体2を正転させる時には、汚染物質aが排出口2aからオーバーフローしないように、図1のシリンダ装置19を作動させて図2に矢印Bで示すように前進させてドラム本体2の排出口2aを閉止する。そして、この状態で回転ドラム本体2を回転させながら加熱処理を行う。汚染物質aが所定量だけ投入されて排出2a側に溜まると、次は、回転ドラム本体2を逆転させてこの汚染物質aを投入口側に移動させ、その間も所定の温度での加熱処理を行ってダイオキシンの分解処理を行う。
このように、回転ドラム本体2内で汚染物質aを往復移動させて所定時間、所定温度で加熱処理してダイオキシンを熱分解させると、前記シリンダ装置19を作動させて蓋体15を後退させて排出口2aを開放状態とし、回転ドラム本体2を正転させることによって、加熱処理により無害化された処理済物質を出口フード10内の排出する。
この排出フード10の下端には冷却装置22が設けられており、この冷却装置22の本体の周囲に設けられた冷却ジャケットで処理済物質は所定の冷却速度で冷却されながら、その内部のスクリューコンベア21によって出口側に徐々に移動する。
この出口側には仕切弁23、24と排出管25が直列に設けられており、これらの仕切弁23、24を関連的に操作して、冷却装置22と出口フード10内に大気圧の影響を与えないようにして間欠的に排出処理され、冷却された処理済の汚染物質をコンベア等の移送手段に供給する。
前記図2に示すように、蓋体15は、被処理物であるダイオキシン汚染物質aが回転ドラム本体2より排出されるのを一時的に阻止する作用をするものであるが、この本体2の内部と出口フード10との間はガスgが通過するようになっているので、そのガスgは図1の配管26より図示しない集塵器、燃焼器、排ガス処理装置を経由して大気中に排気されるか、また、集塵器で処理されたガスgは必要に応じて加熱処理された後、新しい空気が混合されて加熱空気Hとなって、供給部9aより入口フード9内に循環供給される。
本発明に係るダイオキシン汚染物質の処理装置によれば、回転ドラム本体2の排出口2a側を蓋体15で閉止するように構成し、この蓋体15て排出口2aを閉止しながら通気できるように構成している。更に、この回転ドラム本体2を正転と逆転に駆動できるように構成しているので、この回転ドラム本体2内に収容された汚染物質aを往復移動させながら加熱処理することで、その汚染物質aの性状に応じて処理時間を長くして処理することができるのである。
このような汚染物質の往復移動操作により、1回だけドラム本体2内を短時間通過させる従来の処理方法に比較して、加熱処理時間を必要なだけ延長することが出来るので、小型の装置では処理できない汚染物質でも十分に、効率的に処理することができる。
(実施例2)
図5は、本発明の第2の実施例に係るダイオキシン汚染物質の処理装置の概略図であって、回転ドラム本体30の内壁面にはスパイラル・フィンの如き送り部材31と、掻揚部材(図示せず)が設けられ、この回転ドラム本体30一端に投入口32を有するスクリューフィダ33とホッパー35よりなる被処理物の投入装置36が設けられ、他端には連結管37が接続されている。なお、この連結管37は排出フード39に接続されて排出装置40が構成されているが、この連結管28は設計方法によっては短縮したり、あるいは図1のように省略することもできる。
この連結管37には蓋体41が設けられ、この連結管37の入口42を開閉して汚染物質ないし被処理物aの通過を停止させながら、ガスgの通過を許容するように孔かスリット41aが開口されている。そしてこの蓋体41は軸43と駆動装置44により前後運動して回転ドラム本体30の排出口42を開閉するように構成されている。
この実施例における回転ドラム本体30は、内部が前後2枚の仕切壁45、45aによって排気室R1と、加熱処理室R2と、更に給気室R3の三室に区画されている。そして排気室R1と給気室R3とを結んで多数の加熱管47が同心円状に複数列で配置されており、図示しない加熱装置で加熱された加熱空気Hを給気室R3側に供給し、この給気室R3内で分散させて加熱管47中に供給され、その放熱によって加熱室R2の内部に供給された被処理物であるダイオキシン汚染物質aを所定温度で間接的に加熱しながら、排気室R1から連結管48を経由して排気フード49より循環空気H1として前記加熱装置に還流させ、再び所定の温度に加熱して供給するようになっている。
また、このドラム本体30は前後、及び必要に応じて中央部が鋼鉄製のリング状のタイヤとローラの組で支持され、電動モータと減速機からなる駆動装置50によって所定の回転方向(正転:汚染物質を移送する方向)あるいは逆方向(逆転:汚染物質を逆に戻す方向)に、所定の回転速度で回転するようになっている。
なお、この実施例においては汚染物質aを加熱する手段として、加熱空気Hを多数の加熱管47内を通過させ、その放熱により加熱する間接加熱を説明したが、これに限定されることなく、例えば、電熱ヒータやボイラの燃焼ガスなどの熱源を使用することが可能である。
また、前記排気フード39の排出口には水冷ジャケット式の冷却装置51が接続されており、回転ドラム本体30内で加熱処理により無害化された汚染物質(処理済物質)bは、冷却されて処理済物質cとして排出される。なお、53は集塵器、54は燃焼器、そして55は排ガス処理装置であり、回転ドラム本体30内で発生したガスgとダストdは、排出フード39内で重力分離され、更に、集塵機53で処理されてダストdはホッパー35内に還流される。
(操作方法)
このようなダイオキシン汚染物質の浄化装置において、ホッパー35に供給され貯留されている汚染物質aは、スクリューフィーダ33を回転させることにより所定量、例えば、回転ドラム本体30の容積の5〜10%がこの回転ドラム本体30内に投入される。もちろんこの汚染物質aの投入に先立って,回転ドラム本体30内は加熱空気H等の加熱手段により、例えば450℃程度の所定の温度となるように加熱されている。
この回転ドラム本体30内に所定量の汚染物質aが投入され、多数の孔あるいはスリット41aが開口されている蓋体41を、駆動装置44(シリンダ装置)で駆動して連結管37の排出口42を閉止することによって、この回転ドラム本体30をガス通気性のある一つの空間に形成する。
そして、この回転ドラム本体30を回転して汚染物質aを掻揚部材(図示せず)により掻き揚げて攪拌し、所定の温度に加熱処理しながら仕切り壁45a側に送り部材31により移送して一時的に滞留させる。
しかる後、駆動装置50により回転ドラム本体30を逆転させて仕切り壁45aの近傍に滞留していた汚染物質aを掻揚部材により掻き揚げ、落下させて攪拌しながらスクリューフィーダ33の投入口30a側の仕切り壁45側に送り部材31により移送する。そして、仕切り壁45aに向かう移送である「前進」と、仕切り壁45側への逆移送である「逆進」とが所定の時間をおいて順次繰り返されることとなる。
次に、蓋体41を駆動装置44の操作で回転ドラム本体30内に押し込んで開放することにより、加熱処理された汚染物質は、排出口42より連結管37を経て排出フード39に至り、ここから冷却器51で冷却されて無害化された処理済物質cとして排出される。
一方、回転ドラム30内で生成した分解ガスgとこの分解ガスg中に浮遊しているダストdは、排出フード39から配管39aを経由して集塵器53でダストdが除去された後、燃焼器54で燃焼処理され、かつ排ガス処理装置55で浄化された後、大気中に放出さされる。また、集塵器53で捕集されたダストdは配管39bを経由してホッパー35に戻され,汚染物質aに混入されて再度加熱処理される。
図6は回転ドラム本体30の排出側の構造を示すもので、排出口42を形成している連結管37の開口部を、円板状で多数の孔やスリット41aを開口した通気性のある蓋体41で閉止するように構成されている。なお、この連結管37の端部の周囲には、蓋体41を受ける台座56がリング状に設けられている。
本発明によるダイオキシン汚染物質の浄化方法を実施するための第1の実施例の装置の説明図である。 回転ドラム本体の排出口を開閉する蓋体部分の断面図である。 記回転ドラム本体の内部構造を示す正断面図である。 図3に示す回転ドラム本体の横断面図である。 第2の実施例に係る装置の断面図である。 (a)は回転ドラム本体の後部と蓋体との関係を示す正断面図、(b)は同部分の側断面図である。
符号の説明
1 ダイオキシン汚染物質の処理装置 2、30 回転ドラム本体
2d、30a 投入口 4、31 送り部材 4a 掻揚部材
5,33 スクリューフィーダ
7,35 ホッパー 8,36 投入装置
2a、42 排出口 10 39 排出フード 20 加熱装置 15、41 蓋体 22、51 冷却器 50 駆動装置

Claims (3)

  1. 内壁面に送り部材と掻揚部材を有する回転ドラム本体の一端に投入口を設けると共に、他端に排出口を設け、前記投入口からこの回転ドラム本体内にダイオキシン汚染物質を投入し、この回転ドラム本体を回転させてダイオキシン汚染物質を掻揚部材で掻き揚げて攪拌しながら所定の温度に加熱してダイオキシンを熱分解して浄化した後、処理済物質として前記排出口から次の装置に供給するようにしたダイオキシン汚染物質の浄化方法において、
    前記ダイオキシン汚染物質の所定量を前記回転ドムドラム本体内に投入し、この回転ドラム本体内のダイオキシン汚染物質を加熱しながら、排出口側へ移送させる前進工程と、前記回転ドラムを逆転させて投入口側へ移送させる逆進工程とを所定時間交互に繰り返してダイオキシンを熱分解して浄化した後、処理済物質として前記排出口から排出するようにしたことを特徴とするダイオキシン汚染物質の浄化方法。
  2. 内壁面に送り部材と掻揚部材を有する回転ドラム本体と、この回転ドラム本体を正転と逆転とに駆動できる駆動装置と、この回転ドラムの投入口と連結した投入装置と、排出口側に設けた出口フードと、この回転ドラムを加熱する加熱装置と、前記排出口を閉止してダイオキシン汚染物質をこの回転ドラム本体内に一時的に滞留させるため蓋体と、前記出口フードに接続した処理済物質の冷却装置を有し、この回転ドラムの正転でダイオキシン汚染物質をを投入口側から排出口側に前進させ、逆転させてダイオキシン汚染物質を逆進させて、このダイオキシン汚染物質の回転ドラム本体内の滞留時間を任意に調整するように構成したことを特徴とするダイオキシン汚染物質の浄化装置。
  3. 前記回転ドラム本体は地面に対して回転し、出口フードは地面に対して固定されており、前記排出口を閉止する装置は、蓋体と回転継手と押圧装置とで構成されていることを特徴とするダイオキシン汚染物質の浄化装置。
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