JP2004225935A - 金属廃棄物の加熱処理のための横型回転加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】加熱処理後の燃焼ガスの排気部に帰還用配管29を接続し、該帰還用配管29からの排気ガスを燃焼ガス送入側で筒状体2内に帰還せしめる横型回転加熱装置において、筒状体2の外部で燃料を燃焼して燃焼ガスを発生させるための燃焼室16と、該燃焼室16から上記筒状体2の一端側もしくは他端側へ燃焼ガスを上記筒状体2に送入する燃焼ガス送入管21とを備え、排ガスの帰還用配管29を二系統の分岐管に分岐して、第一分岐管20を上記燃焼室16に接続し、第二分岐管24を燃焼ガス送入側で筒状体2内の空間に接続し、又、上記燃焼室16には排気管22を接続せしめる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機物を含有する金属廃棄物を加熱処理することにより有機物を乾留もしくは燃焼させて該金属廃棄物から金属を分離して回収する金属廃棄物の加熱処理のための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
使用済みの飲料缶、廃棄された家庭電化製品、アルミサッシなどの建材破砕片などの金属廃棄物には、塗料、コーティング材などの有機物が付着・混合されて含有されている。従来、水平な軸線もしくは水平面に対して傾角をもつ軸線のまわりに回転する耐熱性の筒状体内で金属廃棄物を加熱処理することにより、該金属廃棄物から金属を分離して回収する横型回転加熱装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1にかかる装置は、有機物を含有する固体物を、水平軸に対して僅かに傾角をもつ軸線まわりに回転する筒状の回転炉の上端側の供給口から送入し、下端側の取出口へ上記回転炉の回転に伴い移送させる。一方、上記下端側から燃料の燃焼により生じた高温の燃焼ガスを回転炉へ流入させる。かくして、回転炉内で移動せる固体物と該燃焼ガスとを向流の状態で接触させて、固体物の加熱処理を行う。
【0004】
ところで、回転炉内を通過して固体物を加熱処理した後の排気ガスは、有機物のガスやその分解ガス等の有害ガス、例えばダイオキシン等が含まれることとなるので、装置外へ排出するためには、有害ガスを分解させて無害化する必要がある。又、有害ガスを含有した排気ガスをそのまま回転炉外へ排出させる場合には、回転炉外で排気ガスを再び高温に加熱して該排気ガス中の有害ガスを分解する装置が別途必要となり、装置の複雑化、高コスト化を招くこととなる。
【0005】
そのため、特許文献1にかかる装置では、有害ガスが燃焼ガス中に実質的に含まれないように、回転炉の上端側の供給口に臨む固体物投入管に燃焼ガスの帰管を接続して、有害ガスを含有する燃焼ガスを回転炉の下端側に帰還させる。回転炉の下端側には高温の燃料ガスが回転炉内へ流入されているため、この有害ガスはこの高温の燃焼ガスによって燃焼或いは分解されて無害化される。そして、回転炉内に流入される燃焼ガスは、そのほとんどが固体物加熱処理のため回転炉内を上端側まで送られ、一方、回転炉の軸線方向の中間位置よりも下端側では固体物を十分加熱するため有害ガスを発生させることがないので、その一部が無害化された排ガスとして上記中央位置で分流通路に流入されて上端側にて装置外部へ排気される。
【0006】
【特許文献1】
特許第2916174号公報(図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1にかかる装置にあっては、有害ガスは回転炉の下端側にて高温の燃焼ガスによって燃焼或いは分解されるので、この高温の燃焼ガスは、高温のまま筒状体内に送入されて、固体物の加熱処理に供される。したがって、かかる装置で仮に固体物として金属廃棄物を加熱処理すると、加熱処理すべき金属廃棄物の種類や有機物の種類によっては、このような高温の燃焼ガスで加熱処理すると金属の酸化や溶融が生じてしまう。例えば、空缶のような金属廃棄物を加熱処理すると、薄肉の金属片が酸化してしまい、金属の回収ロスを生じて歩留まりを悪化させる。
【0008】
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ダイオキシン等の有害ガスを発生させることなく、金属の酸化を防止して金属廃棄物からの金属の酸化による回収ロスを抑えることができる金属廃棄物の加熱処理のための横型回転加熱装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる金属廃棄物の加熱処理のための横型回転加熱装置は、水平な軸線もしくは水平面に対して傾角をもつ軸線のまわりに回転する耐熱性の筒状体を備えている。かかる横型回転加熱装置にあっては、有機物を含有する金属廃棄物を上記筒状体の一端側の供給口から供給して上記筒状体の回転に伴い他端側の取出口へ移送し、上記一端側若しくは他端側から燃焼ガスを筒状体へ流入させて、筒状体内で移動せる金属廃棄物と該燃焼ガスとを並流若しくは向流の状態で接触させて、金属廃棄物の加熱処理を行う。又、かかる横型回転加熱装置は、加熱処理後の燃焼ガスの排気部に帰還用配管を接続し、該帰還用配管からの排気ガスを燃焼ガス送入側で筒状体内に帰還せしめるようになっている。
【0010】
かかる横型回転加熱装置において、本発明は、筒状体の外部で燃料を燃焼して燃焼ガスを発生させるための燃焼室と、該燃焼室から上記筒状体の一端側若しくは他端側へ燃焼ガスを上記筒状体に送入する燃焼ガス送入管とを備え、排ガスの帰還用配管を二系統の分岐管に分岐して、第一分岐管を上記燃焼室に接続し、第二分岐管を燃焼ガス送入側で筒状体内の空間に接続し、又、上記燃焼室には排気管を接続せしめることを特徴としている。
【0011】
このような構成の本発明にあっては、燃焼室内で発生した高温の燃焼ガスは、燃焼ガス送入管から筒状体内へ供給され金属廃棄物を加熱処理し、排気部に向け筒状体内を通過するにつれ熱量を奪われて温度低下し、低温の排気ガスとして上記排気部から帰還用配管へ排出される。該帰還用配管内の低温の排気ガスのうち、第一分岐管を流れる排気ガスは、燃焼室に導入され、高温の燃焼ガスによって高温に加熱されて、排気ガス中のダイオキシン等の有害ガスが分解されて無害化され、排気管から排出される。一方、第二分岐管内を流れる排気ガスは、燃焼ガス送入側で筒状体内の空間で上記高温の燃焼ガスの残部と混合されて、筒状体内の燃焼ガスの温度を低下せしめる。このように温度の低下した燃焼ガスは、金属に対する酸化性が低くなるので、金属廃棄物中の金属の酸化を防止する。
【0012】
本発明においては、帰還用配管の分岐管のうち第二分岐管は、例えば、燃焼ガス送入側で筒状体の端面を該筒状体の回転を許容しつつ覆う入口フードに接続されているようにすることができる。
【0013】
又、排気ガスの帰還用配管は、例えば、排気部側で筒状体の内部に突入して配設され、該帰還用配管の排気ガス吸入口が上方に向けて形成されているようにすることができる。帰還用配管が排気部側で筒状体の内部に突入して配設されることによって、筒状体内の燃焼ガスは帰還用配管の排気ガス吸入口へ向けて流れる。そして、帰還用配管の排気ガス吸入口が上方に向けて形成されているため、上記排気ガス吸入口と筒状体内の金属廃棄物の堆積面との間の距離が大きく、金属廃棄物の堆積面が筒状体内の燃焼ガスの流れの影響を受けなくなる。金属廃棄物の堆積面が燃焼ガスの流れの影響を受けなくなると、金属廃棄物の堆積面の近傍では、加熱によりガス化した有機物による還元性ガスが滞留してその濃度を増し、又、筒状体内でガス化した有機物の燃焼のために燃焼ガス中の酸素が消費され燃焼ガス中の酸素濃度が小さくなるので、金属と酸素の接触が低減されて金属の酸化が防止される。又、筒状体内の金属片等が上記排気ガス吸入口に吸い込まれることも防止できる。
【0014】
更に、燃焼ガス送入管が筒状体の供給口側に接続されている場合には、該筒状体内の取出口側に空気送入管が上記筒状体の内部に突入して配設され、該空気送入管はその先端側の周面に空気の噴出口が形成されているようにすることができる。こうすることにより、燃焼ガスが金属廃棄物に対して並流しながら加熱処理を行い燃焼ガスの下流側で有機物のガス化により酸化性が低くなってしまう場合であっても、筒状体内の燃焼ガスの下流側で気化した有機物の燃焼に必要な酸素を上記空気送入管からの空気により供給を受けて該有機物を燃焼できる。この際、空気送入管は、筒状体内の上部に位置し、空気の噴出口が上方に向けて形成されているようにすると、ガス化した有機物に対しては有機物の燃焼に必要な酸素が該噴出口からの空気により確実に供給されながらも、上記噴出口からの空気は上方に排出されるので金属に対しては該噴出口からの空気の影響を受けずに空気と金属との接触が低減されて、金属の酸化が防止される。
【0015】
又、燃焼室と排気管は、燃焼室から排気管への燃焼ガスを一旦滞留させる滞留室を介して接続されているようにすることができる。帰還用配管からの排気ガスを滞留室内で滞留させ、該排気ガス中のダイオキシン等の有害ガスを加熱分解するために必要な滞留時間を確保することにより、排気ガス中の有害ガスの無害化を確実に行える。
【0016】
更に、筒状体は、該筒状体の取出口側の端部にて内周面から半径方向内側に延びて取出口からの金属の排出量を所定量に規制する堰が形成され、該堰を越えて上記筒状体外へ排出された金属の熱を放散させるための冷却室が上記筒状体と一体に形成されているようにすることができる。こうすることにより、筒状体内から堰を越えた金属のみが冷却室内で少しずつ冷却されるので、効率よく金属を冷却した後に回収することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に関して、添付図面に基づき説明する。
【0018】
図1は、本実施形態装置の概略構成を示す図である。
【0019】
本実施形態装置は、図1に示すように、水平面に対して若干の傾角をもって傾斜する軸線1のまわりに回転し、有機物を含有する金属廃棄物の加熱処理のための筒状体2を備えている。この筒状体2は、一端部(図1における左側)に原料供給のための供給口5が開口形成され、他端部(図1における右側)に後述の環状の堰11の縁部によって金属の取出口11Aが形成されている。又、筒状体2は、リング状のフランジ部2Aにて軸受3により回転自在に支持され、図示しない駆動手段によって回転駆動を受けるようになっている。更に、筒状体2の内面4は耐熱或いは断熱の材料で形成されている。なお、筒状体2の軸線1に直角な面での断面形状は、円形、楕円形、多角形など任意であり、特に限定はない。又、筒状体2の外面を耐熱或いは断熱の材料で形成してもよい。更に、筒状体2を回転自在に支持する軸受は、図1に示すような軸受の位置、形式、数には必ずしも限定されず、筒状体2を回転自在に支持できるものであればよい。又、筒状体2の内周は、図1に示すように何も設けない単純な円筒面をなしていてもよいが、図1に示す装置の筒状体2の軸線1に直角な面での断面図に対応する図2及び図3に示すように、筒状体2の回転に伴い筒状体2内の金属廃棄物を掻き上げるリフター9を設置することもできる。このリフターは、図2及び図3に示すものには限定されず、寸法、数等は任意である。
【0020】
又、上記筒状体2外には、例えば図1にて筒状体2に対して左側に、燃料を燃焼させることにより高温の燃焼ガスを発生させる燃焼室16が設けられている。この燃焼室16には、燃料を燃焼室16内に供給する燃料供給管17と、該燃料を燃焼させるための空気を燃焼室16内に供給する空気供給管18とが臨んで接続されている。又、この燃焼室16には、燃焼ガスを筒状体2内に送入する後述の燃焼ガス送入管21が接続されている。更に、この燃焼室16には、燃焼ガスが筒状体2内で加熱処理した後の温度低下した排気ガス中のダイオキシン等の有害ガスを加熱分解して無害化させるべく、後述の帰還用配管29から分岐した2つの分岐管のうちの第一分岐管20が接続されている。又、燃焼室16には、燃焼室16内に供給された上記有害ガスを高温にした状態で加熱分解して無害化するまで十分な滞留時間を確保するための滞留室22を介して排気管23が接続されている。
【0021】
上記筒状体2の供給口5には、燃焼ガスを筒状体2内に送入する燃焼ガス送入管21が筒状体2内に進入して設けられている。又、供給口5には、有機物を含有する金属廃棄物を原料として筒状体2内に供給する手段として原料供給管6の先端が進入して設けられている。
【0022】
本実施形態では、この供給口5側で筒状体2の端面に、筒状体2の回転を許容しつつ該筒状体2の端面を覆う入口フード7が対向して設けられている。この入口フード7と筒状体2との間には、入口フード7と筒状体2との相対回転を許容しつつ入口フード7と筒状体2の周面との間をシールする筒状の回転シール8が設けられている。又、入口フード7には、低温の排気ガスを筒状体2内へ帰還させるため、後述の帰還用配管29が分岐した2つの分岐管のうちの第二分岐管24が接続されている。なお、この回転シール8は、図1に示すものには限定されず、形式、寸法等は任意である。又、筒状体2内に原料を供給する手段としては、図1に示す上記原料供給管6に限らず、スクリューフィーダーなど他の形式の手段であってもよい。
【0023】
上記筒状体2の他端部(図1における右側)には、筒状体2内から後述の冷却室10内への加熱後の金属の排出量を規制するべく、筒状体2の内周面から半径方向内側に延びる堰11が形成されている。筒状体2内の金属廃棄物は、この堰11の高さによってその充填量が決定され堆積面30を形成する。又、この堰11の縁部によって形成される開口は加熱処理後の金属を筒状体2内から取り出すための取出口11Aをなす。かくして、筒状体2内の金属廃棄物は、堰11によって加熱処理に必要な滞留時間をもって滞留した後、該金属廃棄物から分離された加熱処理後の金属が上記取出口11Aから排出される。この取出口11Aには、排気ガスとして排気部側の筒状体2内で加熱処理後に温度低下した燃焼ガスを高温の燃焼ガス送入側の筒状体2内へ再び帰還させるための帰還用配管29が筒状体2内に突入して設けられている。
【0024】
本実施形態では、帰還用配管29は、排気ガスとして加熱処理後の燃焼ガスを帰還用配管29内へ吸入するための排気ガス吸入口31が上方に向けて形成されている。帰還用配管29が排気部側で筒状体2の内部に突入して配設されることによって、筒状体2内の燃焼ガスは帰還用配管29の排気ガス吸入口31へ向けて流れる。そして、帰還用配管29の排気ガス吸入口31が上方に向けて形成されているため、上記排気ガス吸入口31と筒状体2内の金属廃棄物の堆積面30との間の距離を大きくとることができ、金属廃棄物の堆積面30が筒状体2内の燃焼ガスの流れの影響を受けなくなる。金属廃棄物の堆積面30が燃焼ガスの流れの影響を受けなくなると、金属廃棄物の堆積面30の近傍では、加熱によりガス化した有機物による還元性ガスが滞留してその濃度を増し、又、筒状体2内でガス化した有機物の燃焼のために燃焼ガス中の酸素が消費され燃焼ガス中の酸素濃度が小さくなるので、金属と酸素の接触が低減されて金属の酸化が防止される。又、排気ガス吸入口31が上方、すなわち堆積面30とは反対の方向を向いているので、筒状体2内の金属片等が上記排気ガス吸入口31に吸い込まれることも防止できる。
【0025】
この帰還用配管29の途中には、排気ガス中の粉塵を除去するためのサイクロン脱塵器である脱塵器32と、筒状体2内の燃焼ガスを帰還用配管29内へ吸引させるための循環ブロワー19がそれぞれ設けられている。そして、帰還用配管29は、第一分岐管20、第二分岐管24の二系統に分岐され、それぞれ上述の燃焼室16、入口フード8に接続されている。本実施形態では、第二分岐管24から筒状体2内への排気ガスの帰還量を調整すべく、調整弁26が設けられている。この調整弁26は、加熱処理される金属廃棄物、もしくはこれに含有される有機物の種類や加熱条件等に応じて、適宜調整可能である。又、調整弁は、その形式等は任意である。
【0026】
又、本実施形態では、上記取出口11Aには、排気部側で筒状体2内のガス化した有機物の燃焼のための酸素不足を補うべく空気を筒状体2内へ供給する空気送入管27が突入して設けられている。本実施形態では、空気送入管27からの空気中の酸素によって有機物の燃焼を助けながらも、その酸素によって金属の酸化が促進されないように、この空気送入管27は、ガス化した有機物の燃焼のための酸素供給のための空気を噴出する複数の噴出口28が上方、すなわち金属廃棄物の堆積面30とは反対方向を向いて形成されている。なお、図4は、図1に示す装置における筒状体2のIV−IV断面図である。
【0027】
又、上記筒状体2の他端部には、加熱処理された後に筒状体2から排出された金属を冷却するための筒状で放熱性の冷却室10が一体に形成されて接続されている。冷却室10の他端部には、冷却室10内から外部に排出される金属量を規制し、冷却室10内の金属が冷却に必要な滞留時間をもって滞留するよう、冷却室10の内周面から半径方向内側に延びる環状の堰12が形成されている。冷却室10は、金属の冷却を向上させるために、外周面にフィン等を形成してもよい。又、この冷却室10の他端部には、冷却室10の端面を該冷却室10の回転を許容しつつ覆う出口フード13が対向している。この出口フード13と冷却室10との間には、出口フード13と冷却室10との相対回転を許容しつつ出口フード13と冷却室10の周面との間をシールする筒状の回転シール14が設けられている。
【0028】
次に、かかる本実施形態装置における金属廃棄物の加熱処理の要領について説明する。
【0029】
▲1▼ 先ず、有機物を含有する金属廃棄物が原料として原料供給管6から筒状体2内に供給される。筒状体2内に供給された金属廃棄物は、筒状体2の回転に伴い、筒状体2内を転動しながら、供給口5側から堰11の縁部によって形成される取出口11Aへ向けて移送される。
【0030】
▲2▼ 一方、燃焼室16にて、燃料供給管17からの燃料が空気供給管18からの空気中の酸素を消費しながら燃焼されて、高温の燃焼ガスが発生する。
【0031】
この際、上記高温の燃焼ガスは、帰還用配管29の第一分岐管20から燃焼室16内に供給された排気ガスを混合され、950〜1200℃の高温となり、弱酸化性になる。そして、高温の燃焼ガスのほとんどは、金属廃棄物の加熱処理のため燃焼ガス送入管21を通じて筒状体2内へ送入される。一方、上記高温の燃焼ガスの一部は、上記排気ガス中のダイオキシン等の有害ガスが加熱分解するまでに必要な滞留時間(本実施形態では約2秒)の間滞留室22にて滞留して高温状態を維持されることにより、有害ガスが分解されて無害化され、無害化された後に排気管23から排出される。
【0032】
▲3▼ 燃焼ガス送入管21を通じて筒状体2内に送入された高温の燃焼ガスは、燃焼ガス送入管21のガス送入口近傍の筒状体2内で、帰還用配管29の第二分岐管24から筒状体2内に供給された低温の排気ガスと混合される。したがって、高温の燃焼ガスは、該低温の排気ガスとの混合により、金属廃棄物の加熱・乾留条件に適した温度600〜900℃に温度低下される。このように温度の低下した燃焼ガスは、金属に対する酸化性が低くなるので、金属廃棄物中の金属の酸化を防止する。
【0033】
▲4▼ このように温度低下して金属廃棄物に対する加熱処理のための温度の適正化が図られた燃焼ガスは、筒状体2内で移動せる金属廃棄物と並流の状態で接触して、金属廃棄物の加熱処理が行われる。
【0034】
この加熱処理において、金属廃棄物は、該金属廃棄物中の有機物が350℃以上でガス化するので、該金属廃棄物中の有機物が燃焼ガスによって加熱されて可燃性のガスとなり、有機物と金属が分離される。又、燃焼ガスは含有される酸素が少なく弱酸化性となっているため、金属廃棄物の金属片の周囲にはガス化した有機物による還元性雰囲気が形成されることとなるので、筒状体2内を流れる燃焼ガス中の酸素で金属が酸化してしまうことを防止する。又、筒状体2内の燃焼ガス送入側では、ガス化した有機物は、燃焼ガス中の酸素を受けながら加熱されて燃焼する。一方、筒状体2内の燃焼ガス排気側では、有機物の燃焼等により燃焼ガス中の酸素濃度が少なくなるので、本実施形態では、ガス化した有機物は、空気送入管27から筒状体2内に送入された空気によって酸素の供給を受けて燃焼される。これにより、金属に付着する塗料等として例えば酸化チタンなどの顔料が含まれている場合にも、金属表面に残留する炭素質の膜を燃焼・除去できる。又、空気送入管27は、筒状体2内の上部に位置し、空気の噴出口28が上方に向けて形成されているので、上記噴出口28からの空気は上方に排出されるので金属に対しては該噴出口28からの空気の影響を受けずに空気と金属との接触が低減されて、金属の酸化が防止される。したがって、金属の酸化による回収ロスが低減され、又、回収ロスが少なくなる。
【0035】
こうして、燃焼ガスは、金属廃棄物を加熱処理しながら帰還用配管29の吸入口に向け筒状体2内を通過するにつれ、金属廃棄物に熱量を奪われて温度低下し、筒状体2内から帰還用配管29へ排出される。一方、加熱処理後の金属は、少しずつ筒状体2の堰11を越えて冷却室10内で転動されながら確実に冷却された後、堰12を越えて出口フード15に沿って装置外部へ排出される。
【0036】
▲5▼ 帰還用配管29内に吸入された排気ガスは、筒状体2内で金属廃棄物の加熱処理に供されて熱量を奪われた結果、450〜600℃の温度範囲の低温の排気ガスとなっており、循環ブロワー19の動作によって帰還用配管29内を流れ、脱塵器32によって除塵された後に、第一分岐管20と第二分岐管24とに分岐して流れる。第一分岐管20を流れる排気ガスは燃焼室16に導入され、一方、第二分岐管24内を流れる排気ガスは燃焼ガス送入側で筒状体2内へ帰還される。こうして、上述したように、第一分岐管20を流れる排気ガスと、第二分岐管24内を流れる排気ガスとは、それぞれ、排気ガス中のダイオキシン等の有害ガスの無害化、筒状体2内の燃焼ガスの温度の低下のために供される。
【0037】
<実施例>
本発明装置を用いた実施例を具体的な数値をもって示す。
【0038】
実施例では、原料たる金属廃棄物として、
金属93.5%、無機物1%、有機物2.5%、水3%、
比熱670J/kg・℃(0.16kcal/kg・℃)、
の市中鉄空缶を使用した。又、その処理量は、2000kg/hrであった。
【0039】
又、筒状体2の内径は1.8mφ、筒状体2の長さは7m、冷却室10の長さは2mであった。
【0040】
更に、燃料供給管17から燃焼室16に供給される燃料はA重油であり、その供給量は37kg/hrであった。又、空気供給管18から燃焼室16に供給される空気量は755Nm3/hrであった。そのとき排気管23から排出される排ガス量は877Nm3/hrであり、帰還用配管29によって筒状体2内を循環するガスの量は1324Nm3/hrであった。
【0041】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、本実施形態では、筒状体内を移動せる金属廃棄物に対して燃焼ガスを並流の状態で金属廃棄物の加熱処理をする場合について説明したが、向流であっても同様に本発明を適用できる。
【0042】
更に、空気送入管27の数や長さ、噴出口28の開口の向きは、図1及び図4に示されるものには限定されず、例えば、図5に示すように空気送入管が複数あってもよく、又、噴出口が水平方向を向いていてもよい。図5において、下側の空気送入管は、金属廃棄物の堆積面30に対し、近距離で酸素を供給しながらも酸素を金属に向けて供給しないので、金属の酸化を進行させずに金属表面に残留する炭素質膜を燃焼・除去できる。
【0043】
又、原料としての金属廃棄物の種類や加熱条件によっては、図1に示す装置の構成に代えて、図6に示すように帰還用配管を燃焼ガス送入管21に接続して構成してもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、排気部に向け筒状体内を通過しながら金属廃棄物を加熱処理し熱量を奪われた燃焼ガスが低温の排気ガスとして上記排気部から帰還用配管へ排出され、該帰還用配管内の低温の排気ガスのうち、第一分岐管を流れる排気ガスは、燃焼室に導入され、高温の燃焼ガスによって高温に加熱された後に排気管から排出されるので、排気ガス中のダイオキシン等の有害ガスを分解して無害化した後に排気ガスを装置外へ排出させて、有害ガスの放出を防止できる。更に、上記帰還用配管内の低温の排気ガスのうち、第二分岐管内を流れる排気ガスは、燃焼ガス送入側で筒状体内の空間へ導入され、該空間で上記高温の燃焼ガスの残部と混合されるので、筒状体内の燃焼ガスの温度を低下せしめて、金属に対する燃焼ガスの酸化性を低下させ、金属廃棄物中の金属の酸化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる金属廃棄物の加熱処理のための横型回転加熱装置の概略構成を示す図である。
【図2】筒状体の他の例を示す図であって、筒状体の軸線に直角な面での断面図である。
【図3】筒状体の更なる他の例を示す図であって、筒状体の軸線に直角な面での断面図である。
【図4】図1に示す横型回転加熱装置の筒状体のIV−IV断面図である。
【図5】図1に示す横型回転加熱装置の筒状体のV−V断面図である。
【図6】図1に示す横型回転加熱装置の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 (筒状体の回転)軸線
2 筒状体
5 供給口
7 入口フード
11 堰
11A 取出口
10 冷却室
16 燃焼室
21 燃焼ガス送入管
20 第一分岐管
23 排気管
24 第二分岐管
31 排気ガス吸入口
27 空気送入管
28 空気の噴出口
29 帰還用配管
Claims (7)
- 水平な軸線もしくは水平面に対して傾角をもつ軸線のまわりに回転する耐熱性の筒状体を備え、有機物を含有する金属廃棄物を上記筒状体の一端側の供給口から供給して上記筒状体の回転に伴い他端側の取出口へ移送し、上記一端側若しくは他端側から燃焼ガスを筒状体へ送入させて、筒状体内で移動せる金属廃棄物と該燃焼ガスとを並流若しくは向流の状態で接触させて、金属廃棄物の加熱処理を行う横型回転加熱装置であって、加熱処理後の燃焼ガスの排気部に帰還用配管を接続し、該帰還用配管からの排気ガスを燃焼ガス送入側で筒状体内に帰還せしめるようになっている横型回転加熱装置において、筒状体の外部で燃料を燃焼して燃焼ガスを発生させるための燃焼室と、該燃焼室から上記筒状体の一端側若しくは他端側へ燃焼ガスを上記筒状体に送入する燃焼ガス送入管とを備え、排ガスの帰還用配管を二系統の分岐管に分岐して、第一分岐管を上記燃焼室に接続し、第二分岐管を燃焼ガス送入側で筒状体内の空間に接続し、又、上記燃焼室には排気管を接続せしめることを特徴とする金属廃棄物の加熱処理のための横型回転加熱装置。
- 帰還用配管の分岐管のうち第二分岐管は、燃焼ガス送入側で筒状体の端面を該筒状体の回転を許容しつつ覆う入口フードに接続されていることとする請求項1に記載の金属廃棄物の加熱処理のための横型回転加熱装置。
- 排気ガスの帰還用配管は排気部側で筒状体の内部に突入して配設され、該帰還用配管の排気ガス吸入口が上方に向けて形成されていることとする請求項1に記載の金属廃棄物の加熱処理のための横型回転加熱装置。
- 燃焼ガス送入管は筒状体の供給口側に接続され、該筒状体内の取出口側に空気送入管が上記筒状体の内部に突入して配設され、該空気送入管はその先端側の周面に空気の噴出口が形成されていることとする請求項1に記載の金属廃棄物の加熱処理のための横型回転加熱装置。
- 空気送入管は、筒状体内の上部に位置し、空気の噴出口が上方に向けて形成されていることとする請求項4に記載の金属廃棄物の加熱処理のための横型回転加熱装置。
- 燃焼室と排気管は、燃焼室から排気管への燃焼ガスを一旦滞留させる滞留室を介して接続されていることとする請求項1に記載の金属廃棄物の加熱処理のための横型回転加熱装置。
- 筒状体は、該筒状体の取出口側の端部にて内周面から半径方向内側に延びて取出口からの金属の排出量を規制する堰が形成され、該堰を越えて上記筒状体外へ排出された金属の熱を放散させるための冷却室が上記筒状体と一体に形成されていることとする請求項1に記載の金属廃棄物の加熱処理のための横型回転加熱装置。
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