JP2005259722A - スプライス吸収コネクタ並びにサブハウジングの積層順序の正誤判定方法及びその装置 - Google Patents

スプライス吸収コネクタ並びにサブハウジングの積層順序の正誤判定方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】各サブハウジングの積層順序を外観上明確に識別可能とすることにより、各サブハウジングの積層順序の誤りを未然防止し、かつ、積層順序のどこがどのように誤っているか瞬時に判断することができるスプライス吸収コネクタと、積層順序の正誤判定装置と正誤判定方法とを提供する。
【解決手段】コネクタハウジング20全体が、複数のサブハウジング20A,20B…を積層してなるスプライス吸収コネクタにおいて、各サブハウジング20A,20B…の互いに重なり合わない共通の一面20aに、各サブハウジング20A,20B…の積層順位を意味し、かつ、各サブハウジング20A,20B…ごとに立体マーク41による順位特定部40を設け、各サブハウジング20A,20B…を正しい順序で積層したとき、これらサブハウジング20A,20B…の個々の順位特定部40が、全体で一定の規則性を有するパターンを形成する構成としてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、サブハーネスから分岐させた電線相互間の継ぎ目(スプライス)をなくすためのスプライス吸収コネクタに関し、特に、同一のサブハウジングを複数積層してコネクタハウジング全体を形成する構成のスプライス吸収コネクタと、前記サブハウジングの積層順序の正誤を判別する正誤判定装置と、該正誤判定装置を用いて前記サブハウジングの積層順序の正誤を判定する判定方法に関する。
従来のジョイント吸収コネクタやスプライス吸収コネクタでは、サブハーネスから分岐させた電線の本数,接続パターンの変更に柔軟に対応することができず、車両内回路の増大や複雑化に伴ってコネクタ全体が大型化してしまうという問題を有し、このような問題点に鑑みて、本出願人は、図9〜図10に示すようなスプライス吸収コネクタを提案した。
特願平10−318888号
図9は前記特許文献1のスプライス吸収コネクタを示す分解斜視図である。
また、図10は上記スプライス吸収コネクタを組み立てた状態の断面図、図11は、上記スプライス吸収コネクタを構成する端子の斜視図である。
さらに、図12は上記スプライス吸収コネクタによるサブハーネスの接続状態を示す概念図である。
図9,図10及び図12において、スプライス吸収コネクタ100は、二以上のサブハーネス31,32から分岐された電線31a,32aに接続された複数の端子10と、これら端子10を収容するコネクタハウジング20とを備えている。
図9に示す端子10は、電線31a,32aを圧接接続するための圧接部11と、平坦な基板状接触部12と、該基板状接触部12の上に連成された弾性接触部13とを有する。
図9及び図10に示すように、コネクタハウジング20は、積層可能な二つのサブハウジング20A,20Bと、上段のサブハウジング20Aの上に取り付けられる上蓋体(蓋体)24と、下段のサブハウジング20Bの下に取り付けられる下蓋体(蓋体)25とで構成してある。
サブハウジング20A,20Bは、ともに同一の構成となっており、端子10を収容する複数の端子収容室21を有する。
これら端子収容室21には、端子10の基板状接触部12及び弾性接触部13にそれぞれ対応する下開口部(開口部)21aと上開口部(開口部)21bがそれぞれ設けてある。
サブハウジング20Aの端子収容室21には、図12に示すサブハーネス31から分岐された電線31aの端子10が収容され、サブハウジング20Bの端子収容室21には、図12に示すサブハーネス32から分岐された電線32aの端子10が収容される。
端子収容室21に端子10が収容されると、図10に示すように、下開口部21aから基板状接触部12が露出するとともに、上開口部21bから弾性接触部13が突出する。
また、図10に示すように、サブハウジング20A,20Bの両側面には、上下に係止爪22と係止枠23がそれぞれ一体形成してある。
サブハウジング20A,20Bを積層すると、上段のサブハウジング20Aの係止枠23が、下段のサブハウジング20Bの係止爪22にかみ合って、これらサブハウジング20A,20Bが一体となる。
このとき、サブハウジング20Aの下開口部21aと、サブハウジング20Bの上開口部21bとが連通し、サブハウジング20Aの端子収容室21に収容された端子10の基板状接触部12に、サブハウジング20Bの端子収容室21に収容された端子10の弾性接触部13が接触する。
これにより、図12に示すサブハーネス31,32の電線31a,32aどうしが互いに接続される(縦方向のスプライスが吸収される)。
ここで、同一サブハウジング20A又は20Bの隣り合う端子収容室21に収容される端子10どうしを互いに接続させる場合(横方向のスプライスを吸収する場合)は、図11に示すように、端子10をプレス加工する過程で形成されるキャリア(連鎖帯)14を残存させるとともに、これを曲折し、端子10どうしの接続を行なっている。
図9及び図10に戻り、上蓋体24は、サブハウジング20Aの係止爪22にかみ合う係止枠23を有し、サブハウジング20Aの上に取り付けられ、端子収容室21の上開口部21bを塞ぐ。
これにより、サブハウジング20Aの上開口部21bから端子10の弾性接触部13が露出することを防止できる。
一方、下蓋体25は、サブハウジング20Bの係止枠23にかみ合う係止爪22を有し、サブハウジング20Bの下に取り付けられ、端子収容室21の下開口部21aを塞ぐ。
これにより、サブハウジング20Bの下開口部21aから端子10の基板状接触部12が露出することを防止できる。
このような構成からなるスプライス吸収コネクタ100によれば、コネクタハウジング20を構成するサブハウジング20A,20Bを増減させることにより、サブハーネス31,32から分岐させた電線31a,32aの本数や接続パターンの変更に柔軟に対応することができる。
また、スプライス吸収コネクタ100を二以上のサブハウジング20A,20Bによって構成してあるので、サブハウジング20A,20Bを縦又は横の二方向に拡張することができ、車両内の回路が増大,複雑化した場合でも、スプライス吸収コネクタ100全体の小型化を図ることができる。
さらに、端子10をサブハウジング20A,20Bに嵌め込む作業がサブハーネス31,32ごとに完結し、各サブハーネス31,32の完成後は、各サブハウジング20A,20Bを積層するだけで、各サブハーネス31,32から分岐させた電線31a,32aどうしを互いに接続させることができ、ワイヤハーネス全体の生産効率を向上させることができる。
これに加えて、端子10をプレス加工する過程で形成されるキャリア14をそのまま利用して、同一サブハウジング20A又は20Bの隣り合う端子収容室21に収容される端子10どうしを互いに接続させることができ、また、キャリア14を切除するか否かで、これら端子10どうしの接続と絶縁を容易に選択することができる。
本出願人が提案したスプライス吸収コネクタは、上記のような有用な効果を奏するものであるが、各サブハウジングが同一構成であるため、これらサブハウジングを多数積層する場合は、組立時に、その積層順序を誤ってしまうことがあった(なお、上記のようにサブハウジング20A,20Bが二つの場合は、いずれが上段,下段でも、各端子10が同様に接続されるので全く問題とならない)。
また、これらサブハウジングの積層順序に誤りがあることは、スプライス吸収コネクタを導通検査することにより発見可能であるが、このような導通検査の結果から、各サブハウジングの積層順序のどこがどのように誤っているのかまでを、具体的に判断することができず、誤りの修正に手間と時間を要するという不都合が生じた。
本発明は、上記不都合に鑑みてなされたものであり、各サブハウジングの積層順序を外観上明確に識別可能とすることにより、各サブハウジングの積層順序の誤りを未然に防止し、かつ、積層順序のどこがどのように誤っているか瞬時に判断することができるスプライス吸収コネクタと、積層されたサブハウジングの積層順序の正誤を確実に判別することができる正誤判定方法及び装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係るコンプライス吸収コネクタの発明は、二以上のサブハーネスから分岐させた電線にそれぞれ接続され、基板状接触部の上に弾性接触部を連成した端子と、積層可能な二以上のサブハウジングを有し、各サブハウジングの端子収容室に、前記基板状接触部及び前記弾性接触部に対応する開口部をそれぞれ設けたコネクタハウジングとを備え、端子収容室に前記端子を収容した各サブハウジングを積層させることにより、上段と下段の各サブハウジングの端子収容室に収容された前記端子どうしを互いに接続させるようにしたスプライス吸収コネクタであって、
各サブハウジングの互いに重なり合わない共通の一面に、各サブハウジングの積層順位を特定する順位特定部として、積層順位と同数の立体マークを並列に等間隔で設け、各サブハウジングを正しい順序で積層したとき、これらサブハウジングの個々の順位特定部が、全体で一定の規則性を有するパターンを形成するようにしたことを特徴とする。
このような構成によれば、スプライス吸収コネクタの組立時において、各サブハウジングの一面に設けた立体マーク(順位特定部)に従って、各サブハウジングを積層することにより、その積層順序の誤りを未然防止することができる。
そして、各サブハウジングを正しい順序で積層したとき、これらサブハウジングの個々の順位特定部が、全体で一定の規則性を有するパターンを形成するから、正誤の判別が容易である。
特に、前記順位特定部を、各サブハウジングの前記一面に、その積層順位と同数の立体マークを並列に等間隔で設けた構成としてある。
このような構成によれば、スプライス吸収コネクタの組立時において、各サブハウジングの一面に設けた順位特定部(立体マークの数と積層順位の対応など)に従って、各サブハウジングを積層することにより、その積層順序の誤りを未然防止することができる。
また、各サブハウジングを正しい順序で積層したとき、これらサブハウジングの順位特定部が、全体で一定の規則性を有するパターンを形成するので、作業者は、このパターンを一見するだけで積層順序の正誤、及び、積層順序のどこがどのように誤っているか瞬時に判断することができる。
すなわち、順位特定部を、各サブハウジングの積層順位と同数の立体マークとした場合、各サブハウジングを正しい順序で積層すると、各順位特定部の立体マークが全体で、各サブハウジングごとに一つずつ増えていくといった一定の規則性を有する立体的な形状パターンを形成する。
請求項2に係る積層順序の正誤判定装置の発明は、請求項1に記載のスプライス吸収コネクタにおけるサブハウジングの積層順序の正誤を判定する判定装置であって、積層した全サブハウジングに対して進退自在な検査具本体と、該検査具本体内に設けられていて、各サブハウジングの順位特定部の全ての区画に対応する進退自在な検知ピンと、各検知ピンの後方に設けられていて、各検知ピンの進退を個別に検知するスイッチとを備えていることを特徴とする。
このような構成によれば、検査具本体を各サブハウジング側に前進させると、各順位特定部の立体マークに当接した検知ピンのみが後退して、スイッチを押下にする。このときの各スイッチの動作に基づいて、各サブハウジングの積層順序の正誤を判別することができる。
請求項3に係る積層順序の正誤判定方法の発明は、請求項1に記載のスプライス吸収コネクタにおけるサブハウジングの積層順序の正誤を判定する判定方法であって、積層した全サブハウジングに対して進退自在な検査具本体と、該検査具本体内に設けられていて、各サブハウジングの順位特定部の全ての区画に対応する進退自在な検知ピンと、各検知ピンの後方に設けられていて、各検知ピンの進退を個別に検知するスイッチとを備えている積層順序の正誤判定装置を使用し、前記検査具本体を積層されたサブハウジング側に前進させ、順位特定部の立体マークに当接した検知ピンの後退によるスイッチの動作により各サブハウジングの積層順序の正誤を判別することを特徴とする。
この正誤判定方法によれば、前記正誤判定装置を用いて、検査具本体を各サブハウジング側に前進させると、各順位特定部の立体マークに当接した検知ピンのみが後退して、スイッチを押し下げ、このときの各スイッチの動作に基づいて、各サブハウジングの積層順序の正誤を簡単且つ確実に判別することができる。
なお、前記各サブハウジングの積層順序を目視的に判定するのであれば、前記順位特定部を、各サブハウジングごとに、その一面の色彩を相違させた構成とすることもでき、この場合には、各サブハウジングを正しい順序で積層すると、各順位特定部の色彩が全体で、あらかじめ定められた順番で並ぶ(例えば、赤→緑→青)一定の規則性を有する色彩パターンを形成する。
作業者は、このような立体的又は平面的な形状パターン、あるいは、色彩パターンを目視し、一定の規則性の有無を感じ取るだけで、積層順序の正誤、及び、積層順序のどこがどのように誤っているか瞬時に判断することができる。
この場合においても、好ましくは、前記順位特定部を、各サブハウジングの前記一面の一部又は全部を、構造的又は概念的にその積層段数と同数に区画し、これら区画のうち、各サブハウジングの積層順位と同じ順位の区画を、これ以外の区画と外観上相違させた構成とする。
例えば、前記順位特定部における各区画のうち、各サブハウジングの積層順位と同じ順位の前記区画に、その積層順位と同じ番号を付した構成とすることもできる。
このような構成によれば、各サブハウジングに付された番号に従って、これらサブハウジングを積層することにより、その積層順序の誤りを未然防止することができる。
また、各サブハウジングを正しい順序で積層すると、各順位特定部の番号が積層した各サブハウジングの対角線上に斜めに並んで、全体として一定の規則性を有するパターンを形成する。
例えば、前記順位特定部における各区画のうち、各サブハウジングの積層順位と同じ順位の前記区画に、立体又は平面マークを設けた構成とし、あるいは、前記順位特定部における各区画のうち、各サブハウジングの積層順位と同じ順位の前記区画以外に、立体又は平面マークを設けた構成としてもよい。
このような構成によれば、各サブハウジングの順位特定部における立体又は平面マークの位置、あるいは、立体又は平面マークを設けていない区画の位置に基づいて、各サブハウジングの積層順位を識別でき、その積層順序の誤りを未然防止することができる。
また、各サブハウジングを正しい順序で積層すると、各順位特定部における立体又は平面マーク、あるいは、立体又は平面マークを設けていない区画が、積層した各サブハウジングの対角線上に斜めに並んで、全体として一定の規則性を有するパターンを形成する。
例えば、前記順位特定部における各区画のうち、各サブハウジングの積層順位と同じ順位の前記区画に、彩色を施した構成とし、又は、前記順位特定部における各区画のうち、各サブハウジングの積層順位と同じ順位の前記区画以外に、彩色を施した構成としてもよい。
このような構成によれば、各サブハウジングの順位特定部における彩色を施した区画の位置、あるいは、彩色を施していない区画の位置に基づいて、各サブハウジングの積層順位を識別でき、各サブハウジングの積層順序の誤りを未然防止することができる。
また、各サブハウジングを正しい順序で積層すると、各順位特定部における彩色を施した区画、あるいは、彩色を施していない区画が、積層した各サブハウジングの対角線上に斜めに並んで、全体として一定の規則性を有するパターンを形成する。
本発明のスプライス吸収コネクタによれば、スプライス吸収コネクタの組立時において、各サブハウジングの一面に設けた立体マーク(順位特定部)に従って、各サブハウジングを積層することにより、その積層順序の誤りを未然防止することができる。
そして、各サブハウジングを正しい順序で積層したとき、これらサブハウジングの個々の順位特定部が、全体で一定の規則性を有するパターンを形成するから、正誤の判別が容易である。
特に、前記順位特定部を、各サブハウジングの前記一面に、その積層順位と同数の立体マークを並列に等間隔で設けた構成としてあるから、スプライス吸収コネクタの組立時において、各サブハウジングの一面に設けた順位特定部(立体マークの数と積層順位の対応など)に従って、各サブハウジングを積層することにより、その積層順序の誤りを未然防止することができる。
また、各サブハウジングを正しい順序で積層したとき、これらサブハウジングの順位特定部が、全体で一定の規則性を有するパターンを形成するので、作業者は、このパターンを一見するだけで積層順序の正誤、及び、積層順序のどこがどのように誤っているか瞬時に判断することができる。
本発明の積層順序の正誤判定装置によれば、検査具本体を各サブハウジング側に前進させると、各順位特定部の立体マークに当接した検知ピンのみが後退して、スイッチを押し下げ、このときの各スイッチの動作に基づいて、各サブハウジングの積層順序の正誤を容易に判別することができる。
本発明の積層順序の正誤判定方法によれば、前記正誤判定装置を用いて、検査具本体を各サブハウジング側に前進させると、各順位特定部の立体マークに当接した検知ピンのみが後退して、スイッチを押し下げ、このときの各スイッチの動作に基づいて、各サブハウジングの積層順序の正誤を簡単且つ確実に判別することができる。
なお、本発明のスプライス吸収コネクタは、上述した図10に示すスプライス吸収コネクタを改良したものであり、以下に説明する実施形態において、図10に示すスプライス吸収コネクタと同一箇所については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図1及び図2(a)において、本実施形態のスプライス吸収コネクタ1は、六つのサブハウジング20A,20B,20C,20D,20E,20Fを備え、図2(a)に示すように、上段側から各サブハウジング20A〜20Fが順序よく積層された場合には各段のサブハウジングの端子どうし(図示しない)が正規に接続される状態を示している。そして、各サブハウジング20A〜20Fの互いに重なり合わない共通の一面(本実施形態の場合は正面)20a…に、それぞれ順位特定部40を設けた構成となっている。
順位特定部40は、各サブハウジング20A〜20Fごとに外観上位置が相違し、これらサブハウジング20A〜20Fのあらかじめ定められた積層順位を意味するものである。
本実施形態における順位特定部40は、各サブハウジング20A〜20Fの一面20aを、概念的にその積層段数(六段)と同数の、40a,40b,40c,40d,40e,40fの六つに区画し、これら区画40a〜40fのうち、各サブハウジング20A〜20Fの積層順位と同じ順位の区画以外に、凸状の立体マーク41,41,41,41,41を設けた構成としてある。
換言すれば、各サブハウジング20A〜20Fの積層順位と同じ順位の区画40a〜40fのみ、立体マーク41を設けないことによって、各サブハウジング20A〜20Fの積層順位をそれぞれ意味付けしている。
例えば、一段目のサブハウジング20Aの順位特定部40では、一番目の区画40aに立体マーク41を設けず、また、二段目のサブハウジング20Bの順位特定部40では、二番目の区画40bに立体マーク41を設けていない。
このような構成からなる本実施形態のスプライス吸収コネクタ1によれば、各サブハウジング20A〜20Fの順位特定部40における立体マーク41を設けていない区画40a〜40fの位置に基づいて、各サブハウジング20A〜20Fの積層順位を識別でき、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序の誤りを未然防止することができる。
また、図2(a)に示すように、各サブハウジング20A〜20Fを正しい順序で積層すると、各順位特定部40における立体マーク41を設けていない区画41a〜41fが、積層した各サブハウジング20A〜20Fの対角線上に斜めに並んで、全体として一定の規則性を有するパターンを形成する。
一方、図2(b)に示すように、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序を誤ると、各順位特定部40における立体マーク41を設けていない区画40a〜40fが規則的に並ばず、違和感を感じる不規則なパターンを形成する。
したがって、作業者は、このような立体的な形状パターンを目視し、一定の規則性の有無を感じ取るだけで、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序の正誤、及び、積層順序のどこがどのように誤っているか瞬時に判断することができる。
しかし、本発明においては、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序の正誤を正誤判定装置によって判別するようにしたものである。この正誤判定装置は、図3に示す検査具90によるものである。
同図において、検査具90は、積層した各サブハウジング20A〜20Fに対して進退自在な検査具本体91を有する。
該検査具本体91の内部には、各サブハウジング20A〜20Fの順位特定部40の全ての区画40a〜40f(6×6=36区画、図2(a)参照)に対応する、進退可能な検知ピン92…が収容してある。
また、各検知ピン92の後方には、各検知ピン92の進退を個別に検知するスイッチ93…が取り付けてある。
このような検査具90によれば、レバー94操作によって、検査具本体91を各サブハウジング20A〜20F側に前進させると、各順位特定部40の立体マーク41に当接した検知ピン92のみが後退して、スイッチ93を押下にする。このときの各スイッチ93の動作に基づいて、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序の正誤を判別することができるのである。
次に、本発明の第二実施形態に係るスプライス吸収コネクタについて、図4(a),(b)を参照しつつ説明する。
図4(a),(b)は本発明の第二実施形態に係るスプライス吸収コネクタを構成する各サブハウジングの正面図である。
図4(a)において、本実施形態では、順位特定部40における各サブハウジング20A〜20Fの積層順位と同じ順位の区画40a〜40fのみ、立体マーク41を設けることによって、各サブハウジング20A〜20Fの積層順位をそれぞれ意味付けしている。すなわち、順位特定部40の構成が、上述した第一実施形態と逆の関係になっている。
上記構成によれば、各サブハウジング20A〜20Fの順位特定部40における立体マーク41の位置に基づいて、各サブハウジング20A〜20Fの積層順位を識別でき、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序の誤りを未然防止することができる。
また、図4(a)に示すように、各サブハウジング20A〜20Fを正しい順序で積層すると、各順位特定部40における立体マーク41が、積層した各サブハウジング20A〜20Fの対角線上に斜めに並んで、全体として一定の規則性を有するパターンを形成する。
一方、図4(b)に示すように、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序を誤ると、各順位特定部40における立体マーク41が規則的に並ばず、違和感を感じる不規則なパターンを形成する。
このような立体的な形状パターンの規則性の有無を目視等によって判断することにより、第一実施形態と同様、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序の正誤、及び、積層順序のどこがどのように誤っているか瞬時に判断することができる。
次に、本発明の第三実施形態に係るスプライス吸収コネクタについて、図5(a),(b)を参照しつつ説明する。
図5(a),(b)は本発明の第三実施形態に係るスプライス吸収コネクタを構成する各サブハウジングの正面図である。
図5(a)において、本実施形態では、順位特定部40を、各サブハウジング20A〜20Fの一面20aに、その積層順位と同数の立体マーク41を並列に等間隔で設けた構成としてある。
このような構成によれば、各サブハウジング20A〜20Fの順位特定部40における立体マーク41の数に基づいて、各サブハウジング20A〜20Fの積層順位を識別でき、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序の誤りを未然防止することができる。
また、図5(a)に示すように、各サブハウジング20A〜20Fを正しい順序で積層すると、各順位特定部40の立体マーク41が全体で、各サブハウジング20A〜20Fごとに一つずつ増えていくといった一定の規則性を有する立体的な形状パターンを形成する。
一方、図5(b)に示すように、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序を誤ると、立体マーク41全体の規則性が失われ、違和感を感じる不規則なパターンを形成する。
このような立体的な形状パターンの規則性の有無を目視等によって判断することもでき、第一実施形態と同様、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序の正誤、及び、積層順序のどこがどのように誤っているか瞬時に判断することができる。
図6(a),(b),(c)はスプライス吸収コネクタの他の構成例であり、図6(a),(b),(c)はスプライス吸収コネクタを構成する各サブハウジングの正面図である。
図6(a),(b),(c)において、本実施形態のスプライス吸収コネクタは、各サブハウジング20A〜20Fが、上述した第一,第二及び第三実施形態における順位特定部40の立体マーク41の代わりに、所定の区画50a,50b,50c,50d,50e,50fに平面マーク51を設けた構成の順位特定部50を備えている。
このような構成によっても、上述した第一,第二及び第三実施形態と同様、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序を外観上明確に識別可能とすることができ、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序の誤りを未然防止し、かつ、積層順序のどこがどのように誤っているか瞬時に判断することができる。
図7(a),(b),(c)はスプライス吸収コネクタの更に他の構成例であり、図7(a),(b),(c)はスプライス吸収コネクタを構成する各サブハウジングの正面図である。図7(a),(b),(c)において、スプライス吸収コネクタは、各サブハウジング20A〜20Fが、上述した第一,第二及び第三実施形態における順位特定部40の立体マーク41の代わりに、所定の区画60a,60b,60c,60d,60e,60fに彩色61を施した構成の順位特定部60を備えている。
このような構成によっても、上述した第一,第二及び第三実施形態と同様、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序を外観上明確に識別可能とすることにより、各サブハウジング20A〜20Fの積層順序の誤りを未然防止し、かつ、積層順序のどこがどのように誤っているか瞬時に判断することができる。
図8はスプライス吸収コネクタの更に他の構成例を示しており、各サブハウジングの正面図が示されている。図8に示すスプライス吸収コネクタは、各サブハウジング20A〜20Fの一面20aを、概念的にその積層段数(六段)と同数の、70a,70b,70c,70d,70e,70fの六つに区画し、これら区画70a〜70fのうち、各サブハウジング20A〜20Fの積層順位と同じ順位の区画に、「1」〜「6」の番号71を付した構成の順位特定部70を備えている。
このような構成によれば、各サブハウジング20A〜20Fに付された「1」〜「6」の番号に従って、これらサブハウジング20A〜20Fを積層することにより、その積層順序の誤りを未然防止することができる。
また、各サブハウジング20A〜20Fを正しい順序で積層すると、各順位特定部の「1」〜「6」の番号71が、積層した各サブハウジング20A〜20Fの対角線上に斜めに並んで、全体として一定の規則性を有するパターンを形成する。
本発明の実施形態に係るスプライス吸収コネクタを示す斜視図である。 同図(a),(b)は上記スプライス吸収コネクタを構成する各サブハウジングの正面図である。 サブハウジングの積層順序の正誤を判別する正誤判定装置の検査具を示す部分断面図である。 同図(a),(b)は本発明の第二実施形態に係るスプライス吸収コネクタを構成する各サブハウジングの正面図である。 同図(a),(b)は本発明の第三実施形態に係るスプライス吸収コネクタを構成する各サブハウジングの正面図である。 同図(a),(b),(c)はスプライス吸収コネクタの他の構成例を示す各サブハウジングの正面図である。 同図(a),(b),(c)はスプライス吸収コネクタの更に他の構成例を示すを各サブハウジングの正面図である。 スプライス吸収コネクタの更に他の構成例を示す各サブハウジングの正面図である。 本出願人が提案した特願平10−318888号(特許文献1)のスプライス吸収コネクタを示す分解斜視図である。 特願平10−318888号(特許文献1)のスプライス吸収コネクタを組み立てた状態の断面図である。 特願平10−318888号(特許文献1)のスプライス吸収コネクタを構成する端子の斜視図である。 特願平10−318888号(特許文献1)のスプライス吸収コネクタによるサブハーネスの接続状態を示す概念図である。
符号の説明
1 スプライス吸収コネクタ
20A〜20F サブハウジング
20a 一面
40,50,60,70,80 順位特定部
40a〜40f 区画
50a〜50f 区画
60a〜60f 区画
70a〜70f 区画
41 立体マーク
51 平面マーク
61 彩色
71 番号

Claims (3)

  1. 二以上のサブハーネスから分岐させた電線にそれぞれ接続され、基板状接触部の上に弾性接触部を連成した端子と、積層可能な二以上のサブハウジングを有し、各サブハウジングの端子収容室に、前記基板状接触部及び前記弾性接触部に対応する開口部をそれぞれ設けたコネクタハウジングとを備え、端子収容室に前記端子を収容した各サブハウジングを積層させることにより、上段と下段の各サブハウジングの端子収容室に収容された前記端子どうしを互いに接続させるようにしたスプライス吸収コネクタであって、
    各サブハウジングの互いに重なり合わない共通の一面に、各サブハウジングの積層順位を特定する順位特定部として、積層順位と同数の立体マークを並列に等間隔で設け、各サブハウジングを正しい順序で積層したとき、これらサブハウジングの個々の順位特定部が、全体で一定の規則性を有するパターンを形成するようにしたことを特徴とするスプライス吸収コネクタ。
  2. 請求項1に記載のスプライス吸収コネクタにおけるサブハウジングの積層順序の正誤を判定する判定装置であって、積層した全サブハウジングに対して進退自在な検査具本体と、該検査具本体内に設けられていて、各サブハウジングの順位特定部の全ての区画に対応する進退自在な検知ピンと、各検知ピンの後方に設けられていて、各検知ピンの進退を個別に検知するスイッチとを備えていることを特徴とする積層順序の正誤判定装置。
  3. 請求項1に記載のスプライス吸収コネクタにおけるサブハウジングの積層順序の正誤を判定する判定方法であって、積層した全サブハウジングに対して進退自在な検査具本体と、該検査具本体内に設けられていて、各サブハウジングの順位特定部の全ての区画に対応する進退自在な検知ピンと、各検知ピンの後方に設けられていて、各検知ピンの進退を個別に検知するスイッチとを備えている積層順序の正誤判定装置を使用し、前記検査具本体を積層されたサブハウジング側に前進させ、順位特定部の立体マークに当接した検知ピンの後退によるスイッチの動作により各サブハウジングの積層順序の正誤を判別することを特徴とする積層順序の正誤判定方法。
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