JP2005259033A - 単独医療機関用/複数医療機関用rfid診察券システムおよび利用方法 - Google Patents

単独医療機関用/複数医療機関用rfid診察券システムおよび利用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】RFIDチップを複数の医療機関に対応した診察券としたシステムを構築し、複数の医療機関を同時に扱う場合に生じる問題点を解決するための技術を提唱する。
【解決手段】複数の医療機関を同時に扱うことのできるRFIDチップを診察券とするシステムにおいて、(1)初めて病院に訪れた患者に対して、患者コードを発行し、患者の個人情報を管理サーバーの患者データベースに登録する手段、(2)新規に作成された患者の個人情報と医療機関情報をRFIDチップに記録しカードに貼り付けてRFID診察券とする手段、(3)2度目以降に患者が来院したとき、RFID診察券から医療機関情報や患者コードを読み取り、患者を確認することによって受付処理を遂行する手段、(4)前記の受付を含め、医療機関内の各部門でRFID診察券の患者コードを読み取り、患者情報を端末で参照する手段、を備えた複数医療機関用RFID診察券システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の医療機関に対して1枚の診察券で対応させる手段を有し、RFIDチップに医療機関と患者情報を記録することによって複数医療機関対応の診察券として利用するシステム、およびその利用方法に関する。
RFID(Radio Frequency IDentification:非接触型ICカード)は、非接触でデータの読み書きができ、かつ磁気誘導で起電するために内蔵電池が不要ということで、その利用分野が広がっている。例えば、CDやDVDに機密情報を記録したRFIDチップを埋め込んでおくことによって記録データの保護やコピー防止を行ったり、あるいは本にRFIDチップを貼り付けておいて万引きを防止するなどの利用法が考えられている。また携帯電話にRFIDチップを搭載して電子マネーやプリペイドカード、乗車券などとして利用する方法がすでに発表されている。有名なところでは、スキー場やJRの自動改札システムや高速道路の料金自動支払いシステムなどがすでに実用化されている。RFIDはIDと付いているように、物を識別するためのタグ(「無線タグ」、「電子タグ」などとも呼ばれている)であり、物流における物の管理のためのツールとしても活用されている。
一方、医療現場でも電算化が進んでいて、事務処理だけでなく、電子カルテや各医療機器とコンピュータを結んだオンライン化が進められている。診察券についても、従来の手書きの診察券だけでなく、機械で読み取る方式のものが登場している。例えば、『情報記録カード、情報読取りシステムおよび情報読取り/書込みシステム』(参考文献1)では記録事項をカラードットに変換して記録・印刷・表示する方式が述べられている。この中で診察券への応用について触れられている。また『再来予約装置』(参考文献2)では診察券に患者情報を記録しておき、読取装置で記録情報を読み取って予約情報等を記録したり、参照したりする方法が述べられている。この診察券の患者情報記録媒体として、マークシート、バーコード、磁気カード、ICカードおよびRFカード等の非接触型ICカードなどが列挙されている。
特開2003−006567号公報 特開平08−022502号公報
背景技術で見てきたように診察券も電算化の一ツールに含めたシステムがすでに考えられている。これらの背景技術で述べられている方法は、単独の診察券であり、患者が複数の医療機関に通う場合には、複数の診察券を所持しなければならないなどの、患者にとっての不便さがある。またRFIDを用いた診察券に関しては具体的な技術的記述がなく、バーコードや磁気カードに代わる一手段としか、述べられていない。とくに同時に複数の医療機関の診察券を1枚の診察券(カード)で取り扱う方法については、まったく触れられていない。
以上の点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、RFIDチップを複数の医療機関に対応した診察券としたシステムを構築し、その効果的な利用方法と形態を提唱するとともに、複数の医療機関を同時に扱う場合に生じる問題点を解決するための具体的な技術を提唱することである。
本発明の請求項1記載の発明は、複数の医療機関を同時に扱うことのできるRFIDチップを診察券とするシステムにおいて、
(1)初めて病院に訪れた患者に対して、患者コードを新規発行するとともに、患者の個人情報を端末より入力して管理サーバー管理下の患者データベースに登録する手段、
(2)前記の新規に作成された患者の個人情報(おもに患者コード)と医療機関情報をRFIDチップにRFID入出力装置付き端末で記録してカードに貼り付けてRFID診察券とする手段、
(3)2度目以降に患者が来院したとき、RFID診察券から医療機関情報や患者コードをRFID入出力装置付き端末で読み取り、端末から管理サーバーに送信することによって、患者を確認することによって受付処理を遂行する手段、
(4)前記の受付を含め、診察室、検査室などの医療機関内の各部門でRFID入出力装置付き端末よりRFID診察券の患者コードを読み取り、管理サーバーを介して各データベースの患者情報にアクセスし、電子カルテなどの患者情報を端末で参照する手段、
を備えたことを特徴とする複数医療機関用RFID診察券システムである。
本発明の請求項2記載の発明は、請求項1に記載の複数医療機関用RFID診察券において、
RFIDチップの不揮発性メモリを等分割し、各分割メモリに医療機関コードと患者コードなどの診察券情報(診察券レコード)を登録することによって、1人の患者が1枚のRFIDチップで複数の医療機関の診察券とすることのできる手段、
を備えたことを特徴とする複数医療機関用RFID診察券システムである。
本発明の請求項3記載の発明は、請求項1に記載の複数医療機関用RFID診察券において、
1枚のRFIDチップの不揮発性メモリに1医療機関の診察券情報を登録し、カード(例えばクレジットカードサイズのプラスチックカード)に貼り付けてRFID診察券とする手段、および異なる医療機関の診察券情報を記録したRFIDチップも前記RFID診察券に貼り付けて1枚のRFID診察券で複数の医療機関の診察券とする手段、およびRFIDチップ表面に病院名などの医療機関を特定する情報を印刷あるいは刻印して担当者にどこで発行されたRFIDチップであるかを確認することのできる手段、
を備えたことを特徴とする複数医療機関用RFID診察券システムである。
本発明の請求項4記載の発明は、請求項2および請求項3に記載の複数医療機関用RFID診察券(カード)を健康保険証カードで代用するRFID診察券である。
本発明の請求項5記載の発明は、請求項1に記載の複数医療機関用RFID診察券において、
(1)RFIDチップ出荷時に記録されているタグID、病院で患者に付けた患者コード、健康保険証カードの保険証番号、病院独自の病院コードを患者データベースに登録しておき、病院の各部門のRFID入出力装置付き端末でRFIDチップのタグID、患者コードなどの個人情報、病院コードなどの病院情報を読み取り、患者データベースなどに登録されている前記項目をチェックして患者を確認する手段、あるいは患者に関する情報を参照する手段、
(2)患者の個人情報および病院情報をRFIDチップの不揮発性メモリに書き込むとともに、一度書き込んだ前記項目(診察券レコード)に対して再書き込みを禁止する手段、
を備えたことを特徴とするRFID診察券利用方法である。
本発明の請求項6記載の発明は、請求項5に記載の複数医療機関用RFID診察券の再書き込み禁止手段において、
RFIDチップに登録する診察券情報(診察券レコード)に書込禁止サインを設け、書込禁止サインがオンのとき、RFID入出力装置で該サインをチェックし、上位装置からの書き込み命令(指令)に対して書き込みを拒否するアルゴリズムを組み込んだRFID入出力装置である。
本発明の請求項7記載の発明は、請求項1に記載の複数医療機関用RFID診察券システムにおいて、
第三者機関による医療機関コードの設定・発行およびRFIDチップの提供を行うことによって、医療機関コードが複数の医療機関でかち合わないようにする手段、
を備えたことを特徴とする複数医療機関用RFID診察券システムである。
本発明の請求項8記載の発明は、単独医療機関用RFID診察券利用方法において、
(1)RFIDチップ出荷時に記録されているタグID、病院で患者に付けた患者コード、健康保険証カードの保険証番号、当該病院で発行したことを証明するために病院独自の病院コードを患者データベースに登録しておき、各部門のRFID入出力装置付き端末でRFIDチップのタグID、患者コードなどの個人情報、病院コードなどの病院情報を読み取り、患者データベースなどに登録されている前記項目をチェックして患者を確認する手段、あるいは患者に関する情報を参照する手段、
(2)患者の個人情報をRFIDチップの不揮発性メモリに書き込むとともに、一度書き込んだ前記項目(診察券レコード)に対して再書き込みを禁止する手段、
(3)2度目以降に患者が来院したとき、RFID診察券から医療機関情報(確認のため)や患者コードをRFID入出力装置付き端末で読み取り、端末から管理サーバーに送信することによって、患者を確認することによって受付処理を遂行する手段、
(4)前記の受付を含め、診察室、検査室などの各部門でRFID入出力装置付き端末よりRFID診察券の患者コードを読み取り、LAN接続の管理サーバーを介して各データベースの患者情報にアクセスし、電子カルテなどの患者情報を端末で参照する手段、
を備えたことを特徴とする単独医療機関用RFID診察券利用方法である。
本発明の請求項9記載の発明は、請求項8に記載の単独医療機関用RFID診察券利用方法を用いたことを特徴とする単独医療機関用RFID診察券システムである。
本発明の請求項10記載の発明は、請求項8に記載の単独医療機関用RFID診察券利用方法において、LANなどのコンピュータネットワークを用いず、スタンドアロンのコンピュータで利用する形態の単独医療機関用RFID診察券利用方法である。
まず、本文中で使用する用語および略称をまとめて説明しておく。
◎医療機関 :ここでは病院や診療所などの診察・治療現場(診療機関)を表す。以下では“病院”と記述した場合でも、専門病院、総合病院、診療所、治療施設等を含んでいるものとする。
◎データベース :“DB”とも記述。
◎RFIDチップ:RFID−ICチップを意味し、紛れのない場合には単に“RFID”とも記述する。
◎RFID診察券:RFIDチップを貼り付けた診察券のことで、専用のプラスチックカードや健康保険証カードなどである。
◎RFID入出力装置:一般にRFIDリーダー・ライターとよばれるもので、電波(電磁波)でRFIDメモリへのデータの書き込み、RFIDメモリからのデータの読み取りを行う装置。書き込み処理に対してはRFIDライター、読み込み処理に対してはRFIDリーダーとも記述することがある。ただしどちらの表現を使用する場合でも、本発明においてはリードとライト機能をともに備えた装置を想定している。
◎不揮発性メモリ:読み書き可能なメモリで、書き込まれたデータが保存されるメモリ。RFID入出力装置で読み書き可能なメモリ。例えば、EEPROM。
発明が解決しようとする課題を解決するために、本発明ではRFIDチップを診察券として利用する。その形態は以下の2通りある。
・1枚のRFIDチップに複数の病院の診察券を含む形態。
・1枚のRFIDチップを1病院の1診察券として使用し、
複数のRFIDチップを1枚のカードに貼り付けた形態。
後者のRFIDチップをカードに貼る形態では、
・健康保険証カードの裏面に貼り付ける形態。
・病院あるいは第三機関であるRFID管理機関が発行する
RFID診察券専用のプラスチックカードに貼り付ける形態。
の2通りある。前者は健康保険証と診察券を結び付けているために、診察券を忘れる危険性を防いでいる。後者はプラスチックカードで、健康保険証カードやクレジットカードと同じサイズの物を使用し、カードの表に診察券の利用方法や取扱説明書が印刷されており、裏にRFIDチップを貼り付ける形態である。カードのデザインについては、発明を実施するための最良の形態で説明する。なお、RFIDチップは様々な仕様のものが発売されている。例えば、10mm×7mmや4mm四方の物などがある。とくに本発明ではRFIDチップの種類は特定しない。
詳細は発明を実施するための最良の形態で述べるが、RFIDチップに記録する患者情報や病院情報はRFIDチップの不揮発性メモリに記録する。RFIDチップの不揮発性メモリは一般にEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)で、電気的に書き換えのできるROMである。従って、電源を切ってもデータは保存されつづける。通常のICカードにも用いられていて、種類にもよるがEEPROMは1Kバイトや8Kバイトなどのかなりの容量をもっている。RFIDチップの場合には80バイトや250バイトなどのタイプが出回っている。書き換え回数は約10万回である。また最近ではFeRAM(強誘電体メモリ)なるものも登場している。FeRAMはRAMと付いているが、基本的にEEPROMと同じ物(ただし電池によるメモリバックアップが必要)であり、その書き換え回数制限(メモリ寿命)が約10億回と飛躍的に延びている。本発明においては、とくにRFIDチップの種類は問わない。基本的に不揮発性メモリ容量は80バイトもあれば十分であるが、将来、ICカードに匹敵するメモリ容量のものも出現する可能性があり、その場合にも本発明は対応している。
RFIDチップには、種類にもよるが、一般に出荷時に各製品にユニークなタグIDが付けられている。このタグIDだけでも診察券としてコントロール(管理・運用)することもできるが、本発明では不揮発性メモリに診察券発行の病院情報と患者の個人情報(患者情報)を書き込んでおく。個人情報より詳細な情報は同時に患者データベースに登録しておき、受付時にRFIDチップに登録された情報と照合され、RFID診察券の妥当性がチェックされる。
RFID診察券はプラスチックカードや健康保険証カードの裏面にテープで貼る。この場合、セロテープやビニールでもよいが、両面テープを使えば、RFIDチップの表面が克明に肉眼で見ることができる。1枚のRFIDチップを1診察券とした場合には、各病院で診察券情報を記録したRFIDチップを1枚のカードに貼ることになるから、RFIDチップの表面には、病院を示す識別子を印刷あるいは刻印したものを使用する。RFIDリーダーはJRのSuica(登録商標)読取自動改札口の読取装置のようなもの(固定式)でもよく、また先端(アンテナ部)がチップとほぼ同じ形状のペンシル型のものでもよい。
RFID診察券に書き込まれた病院情報や個人情報(患者情報)は、そのまま半永久的に使用することができる。また前記の各情報が発行元の病院や他の病院で間違って消されないために、一度書き込んだ前記情報は書き込み禁止とする。この処理については、後で触れる。
本発明ではRFID診察券を各部門でも活用するできるようにしている。そのために、カルテやそれに伴う検査依頼項目、処方箋などを電子化して管理サーバーのコントロール下にあるデータベースに登録しておく。患者カルテDBや電子カルテDBへのアクセスは、診察券に登録されている患者コードから行えるようなDB構造にしておく。詳細は以下で説明する。
なお本発明の複数の医療機関で共有できるRFID診察券は単独の医療機関だけでも使用できる。その場合には、請求項8に記載したように、RFID診察券に登録の医療機関情報(医療機関コード等)は、当該病院で発行したものであることを確かめるものである。RFID診察券のレコード形式は医療機関独自のものであり、他の病院で使用しているレコード形式との共通性はない。ただし、同じシステム開発者(ソフトウェア会社)が何個所かの病院のRFID診察券システムを手がけている場合には、フォームが共通し、他の病院で読める場合もある。このとき、他の病院の診察券を誤認しないように、独自の医療機関情報を登録してある。また念のため、RFID診察券に記載(手書きあるいは印刷)の患者名や患者コードでの本人確認チェックが必要な場合もある。例えば、万一他の病院のRFID診察券を読み取ることができ、かつ病院コードが一致する場合には、DBに登録の患者コードから患者情報を読み出し、DBに登録の名前と診察券に記載の名前を照合する必要があることもある。このチェックは人手を介するために、見落とされる可能性もある。もっとも信頼できる処理は、RFIDにタグIDが登録されている場合には、タグIDと病院情報を照合することである。これにより、確かに当該病院で発行された診察券であることが自動的にチェックできる。なぜなら、タグIDは工場でユニークなコードとして一括管理されているからである。
本発明は利便性を追求している。そのために、同一病院内の各部門で本発明のRFID診察券を用いてRFID診察券所有者(患者)の電子カルテが参照できるように、同一病院内をLAN接続にしている。しかし診療所や歯科医などではパソコン1台のシステム(通常受付に置かれたレセプトコンピュータ)も多く存在している。その場合にも、請求項10に記載のスタンドアロンでの利用も可能である。ただしこの場合には、RFID診察券の利用は受付処理が中心であり、診察室での利用は望めない(出来ないことはないが、その場合には各部門で独自にRFID診察券利用システムを導入しておく必要がある)。請求項8〜10は請求項1〜7の特殊ケース(限定されたケース)であり、発明を実施するための最良の形態では本発明の主目的である「複数の医療機関で共有できるRFID診察券」を中心に説明する。
病院での電算化のために、様々な工夫がなされている。診察券も電子化の一ツールとして組み込む工夫がなされてきた。例えば背景技術でも触れたバーコード、磁気、カラードットなどもその一つで、その中にRFIDも含められている。しかし、背景技術ではRFIDを具体的にどのような技術で診察券として使用するかが明確でない。さらに複数の病院の診察券を1枚の診察券で可能にする技術については述べられていない。本発明では、これらの技術を具体的に検証し、RFID技術を利用し、同時に複数の診察券を1枚の診察券に収める技術を可能にした。これによって、複数の病院に通院している患者が何枚もの診察券を持たずに済むために、患者にとってもカードの管理がしやすいものとなっている。
本発明では上記のメリットを可能にする形態として、
・1RFIDチップを1病院の診察券として、1枚のカードに収めた形態
・1RFIDチップに複数の病院の診察券を記録する形態
を提唱した。前者の場合、チップ表面にログを印刷または刻印したものを使用することによって、どのRFIDチップがどの病院のものかが分かるようにしてある。このため、RFIDの管理はしやすい。後者の場合には、RFIDチップは複数の病院で共通使用が可能であり、効率的なRFIDの利用が可能となっている。しかしいずれの場合にも、他の病院でRFID診察券を読み書きできるために、一度記録された診察券情報は保護されなければならない。そこで本発明ではこの問題を、診察券レコードに書込禁止サインを設けるとともにRFID入出力装置に書き込みチェックアルゴリズムを組み込むことで解決している。従って、RFIDチップのロゴを頼らなくても、ハード的にデータが保護されている。
RFIDチップを健康保険証カードに貼り付ける形態を採る場合には、診察券の置き忘れを防止することができる。なぜなら、健康保険証は病院に通う場合に必須のものであるからだ。専用のカードを用いる場合は、RFIDチップが剥がれにくいデザインにすることができ、取り扱いやすくなっている。
RFID管理機関を通す場合には、全国レベルで医療機関の診察券を統一管理でき、RFIDチップの追跡管理、医療機関の在庫状況、利用度数などを把握でき、病院での在庫切れ防止やRFIDチップの行方を管理機関で統一管理できる。従って、RFID管理機関などの新たな産業を生み出すことができる。
図1はRFID診察券システムの構成図である。図ではRFIDチップを統一管理する第三機関であるRFID管理機関4も含めた構成図にしているが、RFID管理機関がない場合でも本発明は基本的にそのまま利用できる。ただ、RFID管理機関を通すことによって、以下のメリットがある。
(1)医療機関コード(病院コード)をRFID管理機関が決定し、他の病院とかち合うことのないコード体系を作ることができる。
(2)RFIDチップrfを各病院に提供するとともに、RFIDのタグIDでどのチップがどの病院に納品されたかが一元的に管理できる。
(3)RFIDに関する情報を出荷先の病院にコンピュータ通信(一般にインターネット)を介して送信することができる。
(4)病院で診察券として発行されたRFIDに関する情報をインターネットを介して病院からRFID管理機関に送信する形態にしておけば、RFIDがどの病院(出荷先でない病院も含め)で使われているかが分かる。
(5)各病院のRFIDの発行数や在庫状況がRFID管理機関でも把握することができ、各病院への新規RFIDの補充時期などがRFID管理機関で決定することができる。
何度も繰り返すが、本発明はRFID管理機関がない場合にも応用できるシステムである。ただし、以下では基本的にRFID管理機関も含めたシステムとして説明する。もしRFID管理機関を通さない場合に不都合が生じるときは、追加説明を入れておく。
図1の病院Hは、総合病院を想定したもので、受付2の端末200、各部門3(診察室、検査室、手術室等)の端末300は管理センター1の管理サーバー100とLANl接続されている。各端末にはRFID入出力装置210、310が取り付けられていて、患者pが持参したRFID診察券rfc(診察カード)に貼られたRFIDチップrfのデータを読み取る。RFID診察券を所有していない患者に対しては、初診時にRFID診察券を発行する。その際に初診時の患者に対するアンケートをもとに患者の個人情報を患者DB103に登録するとともに、RFID診察券に関する情報をRFID管理DB101に登録する。なお、RFID入出力装置のケーブル220、320は信号ケーブルであるとともに、電源の供給も行うタイプのケーブル(電源・信号ケーブル)である。ハンディタイプのRFID入出力装置の場合には電源・信号ケーブルのない無線タイプのものも使用できるが、この場合には、RFID入出力装置は電池内蔵のものを使用する必要がある。
RFID管理機関4はRFIDチップrfやRFIDチップを貼る診察券rfcを提供するだけでなく、RFIDチップの管理も行う。病院Hの管理サーバー100とRFID管理機関の管理サーバー400とはインターネットiで接続されていて、RFIDチップに関する情報のやり取りをする。管理サーバー400のコントロール下にRFID管理DB401と医療機関管理DB402があり、前者がRFIDチップに関する情報を管理している。また後者のDBには、RFID管理機関と契約関係にある医療機関(病院)の情報が記録されている。
DBに関しては後で触れるが、まずRFIDチップとそれに関連する装置について説明する。図2はハンディタイプのRFID入出力装置rwの構造を示したもので、破線で描いてあるところは内部装置になる。rw04は表示部で、エラーメッセージや読み取ったデータを表示する部分である。上位機器(端末)で対応する場合には、なくてもよい。RFID入出力装置の内部構造はアンテナ部rw01と制御部rw02からなる。アンテナ部は磁気誘導による起電と電波の送受信を行うコイルである。制御部は交信制御とシステム/インターフェース制御からなり、簡単なアルゴリズムを組み込んでおくことができる。RFIDチップのレコードに対して書き込めるかどうかのチェックは、上位機器で行うこともできるが、RFID入出力装置で行うこともできる。本発明では後者を採用する。というのは、上位機器で行うと、簡単にプログラムを変更して他の病院のRFID診察券データを消去したり、変更したりすることができるからである。そのを避けるためにも、書き込みチェックアルゴリズムは制御部rw02に組み込んでおく方式にする。
図3はハンディタイプのRFID入出力装置rwとRFIDチップrfの関係(図の(1))とRFIDチップの内部構造(図の(2))を示した図である。RFID入出力装置rwをRFIDチップrfに近づけると電波(電磁波)によってRFIDrfに電気が生じ、回路が作動する。また電波によってデータの送受信が行われる。RFIDチップrfは、アンテナ部rf01(リード・ライトヘッド)、制御部rf02、ROMrf03、不揮発性メモリrf04から構成される。RFID入出力装置のアンテナrw01からの電波はRFIDのアンテナrf01で受けることになる。制御部rf02はアンテナ部とメモリ間の交信制御を行う機構を有し、種類にもよるがライトプロテクト機能を持たせてあるものもある。ROMはリードオンリーのメモリで、工場からの出荷時、各RFIDを識別するタグIDが設定されているものもある。またROMのないタイプもあり、タグIDが不揮発性メモリに記録されているものもある。本発明では、工場出荷時にタグIDがあるなしに関わらず、RFID管理機関を通す場合には不揮発性メモリにタグIDを記録しておき、RFIDの管理を行う。従って、以下ではROMのあるなしに関わらず、また工場出荷時にタグIDがあるなしに関わらず、RFID管理機関下では不揮発性メモリにタグIDが記録されているものとして取り扱う。なお、アンテナrw01とRFIDチップrfのサイズは必ずしも同じである必要はないが、アンテナrw01は複数のRFIDチップが貼られたRFID診察券の場合には、あるRFIDチップのデータ入出力を行っている際に、他のRFIDチップに電波の影響が及ばない大きさにしておく必要はある。
図4はRFIDチップの不揮発性メモリ内のデータ構造例である。先頭のレコードはRFID識別情報(タグIDレコード)で、いわゆるRFIDチップ一つ一つを識別管理するためのタグIDが記録されている。このエリアは書き込み禁止領域である。それ以降のレコードはRFID診察券に対応するもので、各病院ごとに1患者1レコードを使用することになる。先頭の書込禁止サインD01は出荷時はオフ(0:書き込み可)であり、診察券を発行するときにオン(1:書き込み不可)に変えられる。D02は医療機関情報であり、RFID管理機関で割り振れられた医療機関コード(病院コード)が記録される。D03は患者情報は、各病院で患者に対して付けられた患者コードである。D04はその他の付加情報を記録するフィールド(項目)で、診察券発行年月日などを記録する。なお、項目はなくても差しさわりない。仮に1レコード16バイトとした場合、256バイトの不揮発性メモリを有するRFIDチップの場合には、15の病院に対応した診察券を1枚のRFIDチップで対応できることになる(1レコードはRFID識別情報エリアとして使うため、16から1引いてある)。
上記の説明ではRFID管理機関が医療機関コードを各病院に対して発行しているためにユニークなコードになっているが、各病院が独自に使う場合には、各病院が他と区別して使用できる識別子(コード)を付けなければならない。例えば、病院名だけでなく、住所とか代表電話番号のような病院固有の識別子を使う必要がある。いずれにしろ、統一した規格でRFID診察券を使う必要はある。そうでない場合、医療機関コードや患者コードがかち合い(または間違った認識を行い)、思わぬ医療事故につながる恐れはある。その点、RFID管理機関を使えば、このあたりの危険性は回避できる。
図4は1枚のRFIDチップに複数の診察券を記録させる例である。もし、1枚のRFIDチップ毎に1つの病院の診察券とする場合には、RFIDチップ表面に病院の識別子を付けて区別することはできる。それでも、複数のRFIDチップが1枚のカード(例えばプラスチックカードや健康保険証カード)に貼られている本発明の形態では、人間の操作ミスによって間違ったデータ処理が起こりえる危険性はある。例えばチップの表面にxx病院とマークがあっても、操作ミスによって○○病院のRFIDを読み取ってしまう危険性はある。このとき、医療機関コードがユニークであれば、管理サーバーが判定してエラーとすることができるが、もしユニークでない場合はその判定ができなくなる恐れはある。このような人的ミスとコンピュータ上のミスが重なる確率は低いが、1件でも起これば、人命を扱うだけに、十分な配慮が必要となる。その意味においても、RFID診察券の使用規格は各病院で取り決めておく必要がある。その点、RFID管理機関を使うシステムにおいては、管理機関がすべての管理を統一的に行うために、前記のような危険性は回避できる。
図5は、カードrfc(RFID診察券)にRFIDチップrfを貼り付ける例である。(1)は複数枚のRFIDチップを貼り付ける場合であり、(2)は1枚のRFIDチップを貼り付ける例である。前者は基本的に1枚のRFIDチップに1診察券情報を記録し、後者は1枚のRFIDチップに複数の診察券情報を記録する場合である。もちろん、後者の場合でも、複数枚貼り付けてもよいが、基本は1枚である。複数枚貼り付けるときは、RFID入出力装置のアンテナが他のチップと重ならないように、チップ間隔を取らなければならない。貼り付けにはセロテープや両面テープでもよいが、専用のRFID診察券rfc(カード)を使用するときには予めチップの貼り付け場所を指定したデザインにしておく。またチップは薄い物ではあるが、出っ張った状態では、何かに引っかかって剥がれ落ちる危険性もある。そこで図6に示すように、埋め込み型にしておくこともできる。またRFIDチップも予め図7のように裏面に接着剤を塗ったものを用意し、貼るときは接着剤保護カバーを外し、接着面を下に向けてRFIDチップ埋込穴rfc10に押し込めば、取り付けが完了する。切込部rfc11は、先の尖った物で貼り付けたRFIDチップを剥すときに便利なようにしてある。ただ、RFID診察券は基本的に半永久的に使用するために、通常剥がすことはない。従って切込部はなくてもよい。
次にRFID診察券の管理とDBの関係を説明する。図8はRFIDチップrfとDB構造を示している。RFID管理機関のRFID管理DB401はRFIDチップを管理するデータベースであり、在庫RFIDテーブルTF20と出荷済みRFIDテーブルTF10とから構成されている。在庫RFIDテーブルはRFID管理機関が所有している未使用(未出荷)のRFIDチップを管理するテーブルで、チップに付けられた固有の記号であるタグID(RFID識別情報)で管理する。1RFIDチップ1テーブルであり、テーブルにはタグIDのほか入荷日、入荷先、チップの種類などの簡単な情報が記録されている。各病院に出荷するとき、在庫RFIDテーブルは出荷済みRFIDテーブルにコピーされ、在庫RFIDテーブルから削除される。このテーブルに記録されるデータは、在庫RFIDテーブルの情報、出荷先(医療機関コード)、出荷日のほか、病院(出荷先以外の病院も含む)との交信記録などである。とくに、分かる範囲でどの病院で利用されているかを記録することによって、RFIDの利用状況を把握することができる。なお、ルートテーブルTF00は1テーブルで構成され、チップの在庫数や出荷数などの簡単なQC(数量チェック情報)を記録しておくテーブルである。
病院にRFIDを出荷するとき、同時にRFID情報をインターネットを介して送信する。RFID情報といっても、出荷した(病院から見れば入荷した)タグIDのみでよい(RFIDチップの種類などの情報も加えても可)。受信した情報(タグID)をもとに、病院では入荷したチップを確認し、RFID管理DB101に在庫RFIDテーブルTR20を追加する。新規の患者にRFID診察券を発行するとき、在庫RFIDテーブルTR20のデータを発行RFIDテーブルTR10にコピーし、対応するRFIDの在庫RFIDテーブルを削除する。なお、すでに新規患者が他の病院で発行したRFID診察券を所有していて、かつRFIDのメモリに空きがある場合には、在庫RFIDは使用しない。従って発行RFIDテーブルを作成(追加)するとき、タグID、患者コードのほか既存診察券である旨のデータを記録する。なお、ルートテーブルTR00は在庫RFIDチップ数、発行RFID診察券数、他の病院で発行したRFID診察券使用数などのQC情報を記録するテーブルで、基本的に1件(1テーブル)のみである。
RFID診察券を発行するとき、同時に患者DBに該患者のテーブルを作成する。新規の場合、個人情報TP00と診察券情報テーブルTP20の作成になる。患者DBの診察券情報テーブルとRFID管理DB101の発行RFIDテーブルはタグIDで対応が取れている。患者が診察を受けると、電子カルテDBに該患者のカルテ情報は付加される。このとき、患者DBにカルテアクセス情報テーブルTP10が追加される。
本発明ではRFID診察券で電子カルテDBや患者DBなどからその患者に関する情報が引き出せるようにしている。そのときのデータのつながりを示したのが図9である。図の例は1枚のRFIDチップrfに複数の診察券を記録する場合である。RFIDのデータを読み取ると、医療機関コードHkと患者コードPkが分かる。患者コードPkをキーにすれば、患者DBのキーがPkの個人情報テーブルTP00を読み取れる。このテーブルのカルテアクセス情報テーブルTP10を見れば、この患者の、電子カルテDB102のカルテテーブルTK20がアクセスできる。カルテアクセス情報に担当医情報コードDn、患者情報コードPk、カルテコードKiが登録されていて、コードをたどることによってダイレクトに目的のカルテが引き出せる。一方、RFIDチップのタグID:Tから、RFID管理機関のRFID管理DB401の出荷済みRFIDテーブルTF10が参照することができる。図示はしていないが、医療機関の患者DBの診察券情報テーブルやRFID管理DBの発行RFIDテーブルもタグIDで参照することができる。
なお図9において、カルテアクセス情報テーブルTP10がなくても、患者コードから電子カルテは参照できる。本発明では基本的に患者コードがその病院内でユニークであることを前提にしているからである。カルテアクセス情報テーブルにはカルテをアクセスするためのコード(検索キー)のほかに、カルテの作成された日や担当医などの付加的な情報が記録されているので、患者コードを担当医コードを含めたコード体系にしておけば、患者コードで担当医も判明できる。もちろん、電子カルテDBのルートテーブルを患者情報テーブルにした構造(担当医情報テーブルのない構造)にしておいてもなんら問題はない。要は、RFID診察券で電子カルテDBや患者DBの患者に関する情報が引き出せる構造であればよいわけであり、図の構造はそのための一例である。
次にRFID診察券による受付処理について説明する。図10は受付での診察券(患者)確認処理のフローチャートである。流れに沿って簡単に説明する。なお図の処理は、1枚のRFIDチップに複数の診察券レコードを記録したタイプのRFID診察券を想定している。
D1<新規患者?>
来院患者が当病院にとって初めてかどうかの判断。受付係が口頭で質問して判定する。新規患者でない場合(既存の患者の場合)にはS1〜S3の処理になる。基本的にすでにRFID診察券を持っているものとする。新規の場合には、S4〜S10の処理となる。なお以下ではRFID診察券を単に“カード”と記す。
S1[RFID読取]
カードから診察券レコードを読む。
D2<照合?>
診察券レコードの医療機関コードと患者コードがDBに登録されているかどうかの判定。
S2[確認処理]
DBに対応するデータがない場合には、カードに複数のRFIDチップが貼られているときには、読み取ったチップが間違っていないか、患者が別の診察券を持っていないかなどを確認し、再処理を行う。
S3[受付処理完]
DBに対応するデータがある場合には、受付は完了する。
D3<カード所持?>
新規患者の場合にはカードを持っていない場合と、他の病院で発行されたカードを持っている場合がある。持っていない場合にはS4、S5の処理となり、持っている場合にはS6〜S9の処理となる。
S4[新RFIDチップを新カードに貼る]
新RFIDチップとは在庫RFIDチップを使うの意味で、新カードとは新しいRFID診察券の意味である。
S5[診察券レコードの作成・書込]
S4でカードに貼ったRFIDチップに、端末(上位機器)で診察券レコードを作成し、RFID入出力装置で書き込む。診察券レコードの作成では基本的に書込禁止サインをオンにし、医療機関コードと患者コードを設定する。このとき、同時に管理サーバーで各DBの更新(実際には各テーブルの追加)を行う。
S6[RFID読取]
カードのRFIDチップから診察券レコードを読む。
D4<空あり?>
RFIDチップに新たな診察券レコードを書き込むスペースがあるかどうかの判定。
S7[新RFIDチップをカードに貼る]
すでに貼られているRFIDチップには診察券レコード書き込みエリアがないために、在庫RFIDチップ(真新しいRFIDチップ)を患者持参のカードに貼る。
S8[診察券レコードの作成・書込]
S5の処理と同じ。
S9[診察券レコードの作成・書込]
S5の処理と同じ。ただし、RFIDチップはすでに他の病院で貼られているものを使用する。
S10[受付処理完]
受付は完了する。
なお、実際の受付処理おいては患者がすでに発行のRFID診察券を忘れた場合や紛失した場合などの対処も必要になってくるが、その点は図のフローチャートには記述していない。RFID診察券再発行などの細かなトラブル処理は、各病院で対処することになる。
RFIDチップに診察券レコードを書き込むときには、既存のレコードを変更したり、消去しないように注意しなければならない。この点を考慮して、[診察券レコードの作成・書込]で各装置がどのような処理をしているかを示したのが図11である。番号に沿って順に説明する。
(1)RFIDチップの不揮発性メモリで、すでに診察券レコードが登録されている領域は、レコードの頭に書込禁止サインがオン(=1)になっている。未使用領域は出荷時(病院から見れば入荷時)、ローバリュウ(すべてが0)に設定されている。ここでは、k番目のレコードから後が未使用領域である。RFID入出力装置で読むと、不揮発性メモリのデータが送信される。
(2)RFID入出力装置にメモリAとメモリBを用意しておく。チップからのデータはメモリAに保存し、メモリAのデータをメモリBにコピーする。
(3)上位機器のメモリにメモリBのデータを送信する。ここで上位機器とは端末である。
(4)未使用領域の先頭kに新規に診察券レコードを作成する。
(5)これをRFID入出力装置のメモリBに送信する。
(6)メモリAとメモリBのデータを照合し、エラーがないかどうかをチェックする。ここでチェックする内容は、使用中領域のレコードが変えられていないか、未使用領域の先頭にレコードが追加されているか、あるいは未使用領域に二つ以上のレコードが同時に書き込まれていないかなどである。
(7)上記のチェックでエラーが発見されたときには、エラーメッセージをRFID入出力装置のディスプレイに表示したり、エラーコードを上位機器に送信する。
(8)エラーコードを受信した上位機器では、エラーメッセージの表示やその後の処理をどうするかなどを決定する。
(9)エラーのない場合には、念のため、メモリAの使用中領域のデータを対応するメモリBの領域にコピーする。エラーチェック(照合)でメモリBの1〜k−1番目までの使用中領域はメモリAと同じ内容であることが確認されているから、この処理はなくてもよい。逆に言えば、k番目の診察券レコード以外のエリアをメモリAのデータでコピーする処理にしておけば、エラーチェックはk番目のレコードのみでもよいことになる。ただしこの場合、上位機器のプログラムで間違った処理(例えば、すでに発行されている診察券レコードの変更)はRFID入出力装置で検出されないことになる。上位機器の前記のようなエラー処理があっても実質上の問題はないが、必ずしも好ましいものではない。
(10)メモリBのデータをRFIDチップのメモリ送信し、新規診察券レコードの追加処理は完了する。
病院での電算化のために、様々な工夫がなされている。診察券も電子化の一ツールとして組み込む工夫がなされてきた。例えば背景技術でも触れたバーコード、磁気、カラードットなどもその一つで、その中にRFIDも含められている。しかし、背景技術ではRFIDを具体的にどのような技術で診察券として使用するかが明確でない。さらに複数の病院の診察券を1枚の診察券で可能にする技術については述べられていない。本発明では、これらの技術を具体的に検証し、RFID技術を利用し、同時に複数の診察券を1枚の診察券に収める技術を可能にした。これによって、複数の病院に通院している患者が何枚もの診察券を持たずに済むために、患者にとってもカードの管理がしやすいものとなっている。
本発明では上記のメリットを可能にする形態として、
・1RFIDチップを1病院の診察券として、1枚のカードに収めた形態
・1RFIDチップに複数の病院の診察券を記録する形態
を提唱した。前者の場合、チップ表面にログを印刷または刻印したものを使用することによって、どのRFIDチップがどの病院のものかが分かるようにしてある。このため、RFIDの管理はしやすい。後者の場合には、RFIDチップは複数の病院で共通使用が可能であり、効率的なRFIDの利用が可能となっている。しかしいずれの場合にも、他の病院でRFID診察券を読み書きできるために、一度記録された診察券情報は保護されなければならない。そこで本発明ではこの問題を、診察券レコードに書込禁止サインを設けるとともにRFID入出力装置に書き込みチェックアルゴリズムを組み込むことで解決している。従って、RFIDチップのロゴに頼らなくても、ハード的にデータが保護されている。
RFIDチップを健康保険証カードに貼り付ける形態を採る場合には、診察券の置き忘れを防止することができる。なぜなら、健康保険証は病院に通う場合に必須のものであるからだ。専用のカードを用いる場合は、RFIDチップが剥がれにくいデザインにすることができ、取り扱いやすくなっている。
RFID管理機関を通す場合には、全国レベルで医療機関の診察券を統一管理でき、RFIDチップの追跡管理、医療機関の在庫状況、利用度数などを把握でき、病院での在庫切れ防止やRFIDチップの行方を管理機関で統一管理できる。従って、RFID管理機関などの新たな産業を生み出すことができる。
本発明のRFID診察券システムのシステム構成図である。 本発明のRFID診察券システムにおけるハンディタイプのRFID入出力装置の構造を説明するための図である。 本発明のRFID診察券システムにおけるハンディタイプのRFID入出力装置でRFIDチップのデータの読み取り操作とRFIDチップ構造を説明するための図である。 本発明におけるRFIDチップ内蔵不揮発性メモリに記録されるデータ構造の説明図である。 本発明におけるRFID診察券のカードデザインの説明図である。 本発明におけるRFID診察券のカードデザインで、RFIDチップを穴埋め型にしたときのカードの側面図と上面図である。 本発明のRFIDチップの側面図である。 本発明におけるRFID診察券システムでのデータベース構造とRFIDチップの流れを説明するための図である。 本発明のRFID診察券システムにおけるデータベース構造、およびデータベースの各テーブルとRFIDチップとの関連づけを説明するための図である。 本発明のRFID診察券で受付処理をするときのフローチャートである。 本発明のRFID診察券に新規診察券レコードを作成するときの各装置のメモリとデータの流れを説明するための図である。
符号の説明
1 管理センター
100 管理サーバー
101 RFID管理データベース
102 電子カルテデータベース
103 患者データベース
104 その他のデータベース
2 受付
200 端末(専用のレセプトコンピュータ、パソコン等)
210 RFID入出力装置(RFIDリーダー・ライター)
220 電源・信号ケーブル
3 各部門(診察室、検査室など)
300 端末(専用のレセプトコンピュータ、パソコン等)
310 RFID入出力装置(RFIDリーダー・ライター)
320 電源・信号ケーブル
4 RFID管理機関
400 管理サーバー
401 RFID管理データベース
402 医療機関管理データベース
H 病院
p 患者
i インターネット
l LAN
rfc RFID診察券(プラスチックカードまたは健康保険証カード)
rfc10 RFIDチップ埋込穴
rfc11 切込部
rf RFIDチップ
rf01 アンテナ部
rf02 制御部
rf03 ROM
rf04 不揮発性メモリ
rf10 医療機関識別情報
(チップ表面に印刷あるいは刻印された医療機関識別子)
rw RFID入出力装置
rw01 アンテナ部
rw02 制御部
rw03 電源・信号ケーブル
rw04 表示部
他の記号は本文参照

Claims (10)

  1. 複数の医療機関を同時に扱うことのできるRFIDチップを診察券とするシステムにおいて、
    (1)初めて病院に訪れた患者に対して、患者コードを新規発行するとともに、患者の個人情報を端末より入力して管理サーバー管理下の患者データベースに登録する手段、
    (2)前記の新規に作成された患者の個人情報(おもに患者コード)と医療機関情報をRFIDチップにRFID入出力装置付き端末で記録してカードに貼り付けてRFID診察券とする手段、
    (3)2度目以降に患者が来院したとき、RFID診察券から医療機関情報や患者コードをRFID入出力装置付き端末で読み取り、端末から管理サーバーに送信することによって、患者を確認することによって受付処理を遂行する手段、
    (4)前記の受付を含め、診察室、検査室などの医療機関内の各部門でRFID入出力装置付き端末よりRFID診察券の患者コードを読み取り、管理サーバーを介して各データベースの患者情報にアクセスし、電子カルテなどの患者情報を端末で参照する手段、
    を備えたことを特徴とする複数医療機関用RFID診察券システム。
  2. 請求項1に記載の複数医療機関用RFID診察券において、
    RFIDチップの不揮発性メモリを等分割し、各分割メモリに医療機関コードと患者コードなどの診察券情報(診察券レコード)を登録することによって、1人の患者が1枚のRFIDチップで複数の医療機関の診察券とすることのできる手段、
    を備えたことを特徴とする複数医療機関用RFID診察券システム。
  3. 請求項1に記載の複数医療機関用RFID診察券において、
    1枚のRFIDチップの不揮発性メモリに1医療機関の診察券情報を登録し、カード(例えばクレジットカードサイズのプラスチックカード)に貼り付けてRFID診察券とする手段、および異なる医療機関の診察券情報を記録したRFIDチップも前記RFID診察券に貼り付けて1枚のRFID診察券で複数の医療機関の診察券とする手段、およびRFIDチップ表面に病院名などの医療機関を特定する情報を印刷あるいは刻印して担当者にどこで発行されたRFIDチップであるかを確認することのできる手段、
    を備えたことを特徴とする複数医療機関用RFID診察券システム。
  4. 請求項2および請求項3に記載の複数医療機関用RFID診察券(カード)を健康保険証カードで代用するRFID診察券。
  5. 請求項1に記載の複数医療機関用RFID診察券において、
    (1)RFIDチップ出荷時に記録されているタグID、病院で患者に付けた患者コード、健康保険証カードの保険証番号、病院独自の病院コードを患者データベースに登録しておき、病院の各部門のRFID入出力装置付き端末でRFIDチップのタグID、患者コードなどの個人情報、病院コードなどの病院情報を読み取り、患者データベースなどに登録されている前記項目をチェックして患者を確認する手段、あるいは患者に関する情報を参照する手段、
    (2)患者の個人情報および病院情報をRFIDチップの不揮発性メモリに書き込むとともに、一度書き込んだ前記項目(診察券レコード)に対して再書き込みを禁止する手段、
    を備えたことを特徴とするRFID診察券利用方法。
  6. 請求項5に記載の複数医療機関用RFID診察券の再書き込み禁止手段において、
    RFIDチップに登録する診察券情報(診察券レコード)に書込禁止サインを設け、書込禁止サインがオンのとき、RFID入出力装置で該サインをチェックし、上位装置からの書き込み命令(指令)に対して書き込みを拒否するアルゴリズムを組み込んだRFID入出力装置。
  7. 請求項1に記載の複数医療機関用RFID診察券システムにおいて、
    第三者機関による医療機関コードの設定・発行およびRFIDチップの提供を行うことによって、医療機関コードが複数の医療機関でかち合わないようにする手段、
    を備えたことを特徴とする複数医療機関用RFID診察券システム。
  8. 単独医療機関用RFID診察券利用方法において、
    (1)RFIDチップ出荷時に記録されているタグID、病院で患者に付けた患者コード、健康保険証カードの保険証番号、当該病院で発行したことを証明するために病院独自の病院コードを患者データベースに登録しておき、各部門のRFID入出力装置付き端末でRFIDチップのタグID、患者コードなどの個人情報、病院コードなどの病院情報を読み取り、患者データベースなどに登録されている前記項目をチェックして患者を確認する手段、あるいは患者に関する情報を参照する手段、
    (2)患者の個人情報をRFIDチップの不揮発性メモリに書き込むとともに、一度書き込んだ前記項目(診察券レコード)に対して再書き込みを禁止する手段、
    (3)2度目以降に患者が来院したとき、RFID診察券から医療機関情報(確認のため)や患者コードをRFID入出力装置付き端末で読み取り、端末から管理サーバーに送信することによって、患者を確認することによって受付処理を遂行する手段、
    (4)前記の受付を含め、診察室、検査室などの各部門でRFID入出力装置付き端末よりRFID診察券の患者コードを読み取り、LAN接続の管理サーバーを介して各データベースの患者情報にアクセスし、電子カルテなどの患者情報を端末で参照する手段、
    を備えたことを特徴とする単独医療機関用RFID診察券利用方法。
  9. 請求項8に記載の単独医療機関用RFID診察券利用方法を用いたことを特徴とする単独医療機関用RFID診察券システム。
  10. 請求項8に記載の単独医療機関用RFID診察券利用方法において、LANなどのコンピュータネットワークを用いず、スタンドアロンのコンピュータで利用する形態の単独医療機関用RFID診察券利用方法。
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