JP2005257413A - X線透視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 追尾機構などの複雑な制御を要することなく、また、手動操作を要することなく、X線受像部の傾動時、あるいはその傾動状態において対象物保持部をX線発生装置に対して接近/離隔させたときに、透視範囲が殆ど変化せず、更には、X線受像部の傾動時に透視像の拡大率が変化することのないX線透視装置を提供する。
【解決手段】 対象物保持部3をX線発生装置1に対して接近/離隔させる保持部移動機構6を、X線受像部2の傾動と連動させてX線焦点fを中心として傾動させるとともに、その傾動時に対象物保持部3の方向を初期状態に維持する初期状態維持機構7を設けることにより、X線受像部3の傾動時における透視範囲の変化並びに透視像の拡大率変化を抑制し、また、X線受像部3の傾動状態において透視拡大率を変化させるべく対象物保持部3をX線発生装置1に対して接近/離隔させたときも、透視範囲の変化を抑制することを可能とし、複雑な制御等を行うことなく、透視対象物Wの同じ箇所を任意の角度で透視したり、同じ箇所を斜め透視しながら拡大率を変化させることを可能とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 対象物保持部3をX線発生装置1に対して接近/離隔させる保持部移動機構6を、X線受像部2の傾動と連動させてX線焦点fを中心として傾動させるとともに、その傾動時に対象物保持部3の方向を初期状態に維持する初期状態維持機構7を設けることにより、X線受像部3の傾動時における透視範囲の変化並びに透視像の拡大率変化を抑制し、また、X線受像部3の傾動状態において透視拡大率を変化させるべく対象物保持部3をX線発生装置1に対して接近/離隔させたときも、透視範囲の変化を抑制することを可能とし、複雑な制御等を行うことなく、透視対象物Wの同じ箇所を任意の角度で透視したり、同じ箇所を斜め透視しながら拡大率を変化させることを可能とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、X線を用いて回路基板などの対象物の透視像を得て、非破壊のもとにその対象物の欠陥の有無などを調べるためのX線透視装置に関し、更に詳しくは、斜め透視機能を備えたX線透視装置に関する。
回路基板などの工業製品の透視検査を行うX線透視装置においては、一般に、X線発生装置と、イメージインテンシファイアとCCD等を組み合わせてなるX線受像部とを対向配置し、これらの間に透視対象物を保持する対象物保持部を配置した構成を採る。
このようなX線透視装置において、対象物保持部により保持されている透視対象物の透視角度を任意に変更できるようにした装置が実用化されている。このような斜め透視機能を備えたX線透視装置として、従来、X線受像部をX線発生装置のX線焦点を中心として傾動させる、いわゆるカメラ傾動機構を備えた装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
カメラ傾動機構を備えたX線透視装置の構成例を図3に示す。この例では、X線発生装置31はX線光軸Lが鉛直(z方向)上方に向くように配置され、その上方にX線受像部32が配置されているとともに、これらの間に対象物Wを保持するための対象物保持部33が設けられている。X線受像部32は、X線発生装置31の焦点fを中心とする軸34aの回りに傾動する傾動部材34bに支持されており、これらによって傾動機構34を構成している。また、このX線受像部32と傾動部材34bとの間にはガイド35aが介在しており、このガイド35aに沿ってX線受像部32をX線発生装置31に対して接近/離隔させる受像部移動機構35を備えている。
対象物保持部33は、X線光軸Lに直交する水平面上で互いに直交するx,y方向に移動可能なxyテーブルなどが用いられ、更にこの対象物保持部33を、フレーム等に固定されたガイド36aに沿ってz方向に、従ってX線発生装置31に対して接近/離隔させる保持部移動(昇降)機構36を備えている。
特開2001−249086号公報
ところで、図3に示す構造のカメラ傾動機構を備えた従来のX線透視装置においては、X線受像部33を傾動させて斜め透視を行うべく傾動部材34bを傾動させたとき、図3に示すように、X線受像部33の視野中心が、透視対象物Wの表面において図示すれば、傾動前のCの位置からC′で示す位置に移動してしまい、傾動前の透視範囲が傾動角度に応じて移動してしまうという問題がある。
また、傾動部材34bを傾動させた状態で、透視拡大率を変化させるべく対象物保持部33をガイド36aに沿って昇降させると、同じく透視範囲が上昇時には上記と同じ向きに、下降時にはその逆向きに、それぞれその時点における傾動角度に応じて移動してしまうという問題もある。
更に、傾動部材34bを傾動させると、X線発生装置31と透視対象物W(対象物保持部33)、およびX線受像部32の三者の距離によって決まる幾何学的透視倍率が変化してしまうため、透視像の拡大率が変化するという問題もある。
このような透視範囲の移動や透視像の拡大率の変化を解消するためには、手動により所要機構を移動させるか、あるいは傾動に追随して透視範囲を変化させるべく対象物保持部33を自動的に変化させる追尾機構などの複雑な制御が必要となる。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、追尾機構などの複雑な制御を要することなく、また、手動操作を要することなく、X線受像部の傾動時、あるいはその傾動状態において対象物保持部をX線発生装置に対して接近/離隔させたときに、透視範囲が殆ど変化せず、更には、X線受像部の傾動時に透視像の拡大率が変化することのないX線透視装置を提供することをその課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明のX線透視装置は、X線発生装置と、そのX線発生装置に対向配置されたX線受像部と、これらのX線発生装置とX線受像部の間に配置され、透視対象物を保持する対象物保持部を有するX線透視装置において、上記X線受像部を支持して上記X線発生装置の焦点を中心として傾動させる機構を備えているとともに、上記対象物保持部を支持して上記X線発生装置に接近/離隔する方向に移動させる保持部移動機構を、上記X線受像部の傾動と連動して上記焦点を中心として同じ角度で傾動させる機構を備え、かつ、この保持部移動機構の傾動時に、対象物保持部を初期状態の方向に維持する初期状態維持機構を備えていることによって特徴づけられる(請求項1)。
ここで、本発明においては、X線光軸の方向は好ましくは鉛直方向であり、その場合、対象物保持部の初期状態は水平であって、従ってこの場合、初期状態維持機構は対象物保持部を水平に維持するように動作する。
ここで、本発明においては、上記保持部移動機構が、上記X線受像部を傾動させる傾動機構に支持されている構成、つまり、X線受像部の傾動と連動してX線焦点を中心として保持部移動機構を傾動させる機構を、X線受像部を傾動させる機構と兼用させた構成(請求項2)を好適に採用することができる。
また、X線受像部をX線発生装置に対して接近/離隔させる受像部移動機構を備える場合、つまり、上記傾動機構に、X線受像部をX線発生装置に対して接近/離隔させる受像部移動機構を支持する構成を採用する場合、その受像部移動機構におけけるX線受像部のするガイドと、同じく傾動機構に支持される保持部移動機構における対象物保持部のガイドを共有した構成(請求項3)を好適に採用することができる。
また、本発明においては、上記対象物保持部の初期状態維持機構の具体的構成として、対象物保持部を保持部移動機構に対して回動自在に支持する回転軸と、保持部移動機構の傾動角度に応じて対象物保持部を上記回転軸の回りに回転させる回転駆動機構とからなる構成(請求項4)を採用することができる。
また、本発明においては、同じく対象物保持部の初期状態維持機構の他の具体的構成として、対象物保持部を保持部移動機構に対して回動自在に支持する回転軸と、対象物保持部の傾きを検知する傾きセンサと、その傾きセンサの出力を用いて対象物保持部が初期状態の方向を維持するように当該対象物保持部を回転軸の回りに回動させるフィードバック機構とからなる構成(請求項5)を採用することができる。
本発明は、対象物保持部を支持してX線発生装置に対して接近/離隔させる保持部移動機構を、対象物保持部の初期状態の方向を維持しながらX線受像部と同じ角度で傾動させることにより、斜め透視時における視野変化および透視像の拡大率変化を抑制しようとするものである。
すなわち、対象物保持部を支持してX線発生装置に対して接近/離隔させる保持部移動機構を、X線受像部の傾動に連動させてX線焦点を中心として傾動させるとともに、対象物保持部の方向を初期状態に維持することにより、これらの傾動前後において、X線焦点とX線受像部の中心とを結ぶ線が透視対象物を横切る位置はほぼ同じ位置となり、透視範囲は殆ど変化しない。
また、X線受像部を傾動させた状態で対象物保持部をX線発生装置に対して接近/離隔させたときにも、その移動方向がX線焦点とX線受像部の中心とを結ぶ線に沿っているため、透視範囲は殆ど変化しない。
更に、X線受像部を傾動させたとき、対象物保持部の移動機構も併せて傾動するが故に、X線焦点と透視対象物(対象物保持部)、およびX線受像部の三者の距離が変化せず、従って透視像の拡大率の変化も生じない。
そして、請求項2に係る発明のように、対象物保持部の移動機構をX線受像部の傾動機構に支持した構成を採用すると、対象物保持部の移動機構を傾動させる機構がX線受像部の傾動機構と兼用されることになり、機構の簡素化を図ることができる。
また、請求項3に係る発明のように、X線受像部をX線発生装置に対して接近/離隔させる受像部移動機構を設ける場合、その受像部ガイドと、同じく傾動機構に支持される保持部移動機構の保持部ガイドとを共有させた構成を採用すれば、更に機構の簡略化を図ることができる。
そして、対象物保持部の移動機構を傾動させたときに当該対象物保持部を初期状態の方向に維持する水平維持機構としては、請求項4,5に係る発明のように、対象物保持部を保持部移動機構に対して回動自在に支持する回転軸を設け、その回転軸の回りに、対象物保持部を保持部移動機構の傾動角度に応じて回転させる機構を採用することができ、その場合、請求項4に係る発明のように、保持部移動機構の傾動角度に対応して対象物保持部を回転させる、つまりオープンループ制御により対象物保持部の方向を初期状態に維持してもよいし、あるいは請求項5に係る発明のように、対象物保持部に傾きセンサを設けて、その傾きセンサの出力を用いたフィードバック制御によって対象物保持部を初期状態の方向に維持してもよい。
本発明によれば、対象物保持部を支持してX線発生装置に対して接近/離隔させる保持部移動機構を、対象物保持部の初期状態の方向を維持しながら、X線受像部と同じ角度でX線焦点の回りに傾動させるので、透視対象物を斜め方向から透視すべくX線受像部を傾動させても、透視範囲が殆ど変化せず、また、透視像の拡大率も変化せず、更にはX線受像部の傾動状態で対象物保持部をX線発生装置に対して接近/離隔させても透視範囲が殆ど変化しない。従って本発明によれば、透視範囲の追尾などの複雑な制御や手動操作の必要なく、同じ透視箇所を斜め方向から透視したり、あるいは斜め透視状態で同じ箇所の拡大率を変えX線透視像を得ることが可能となる。
また、請求項2に係る発明のように、対象物保持部の移動機構をX線受像部の傾動機構に支持した構成を採用し、更には傾動機構上でX線受像部を移動させるためのガイドと、対象物保持部を移動させるガイドを共有する構成を採用することにより、構造の簡素化を達成して、従来のX線受像部の傾動機構を備えたX線透視装置に比してそのコストを殆ど上昇させることがない。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態の構成図で、機械的構成を表す模式図と電気的構成を表すブロック図とを併記して示す図である。
図1は本発明の実施の形態の構成図で、機械的構成を表す模式図と電気的構成を表すブロック図とを併記して示す図である。
X線発生装置1は、X線光軸Lが鉛直(z方向)上方に向くように配置され、その上方にX線受像部2が配置されている。また、これらの間には、透視対象物Wを保持するための対象物保持部3が配置されている。X線受像部2は、X線発生装置1の焦点fを中心とする軸4aの回りに回動自在で、また、円弧状の傾動ガイド4cにガイドされて傾動する傾動部材4bに対して、ガイド5aを介して移動自在に支持されている。傾動部材4bは例えばパルスモータ(図示せず)の駆動によって軸4aの回りを、かつ、傾動ガイド4cに沿って任意の角度に傾動させることができ、これらによって傾動機構を構成している。
傾動部材4bには、パルスモータ5bが固定されているとともに、このパルスモータ5bの回転により回転が与えられるねじ5cが支持されており、X線受像部2は、このねじ5cにねじ込まれるナット(図示せず)が固定されている。従って、このX線受像部2は、パルスモータ5bの回転によってガイド5aに沿ってX線発生装置1に対して接近/離隔する方向に移動する。これらのガイド5a,パルスモータ5bおよびねじ5cが、受像部移動(昇降)機構5を構成している。
対象物保持部3は、それ自体が水平面上で互いに直交する2軸方向(x,y方向)に移動可能なxyテーブルが用いられ、この対象物保持部3は、後述する水平の回転軸7a介して移動部材6aに支持されている。この移動部材6aは、上記したガイド5aを介して傾動部材4bに支持されている。傾動部材4bにはまた、パルスモータ6bが固定されているとともに、このパルスモータ6bによって回転が与えられるねじ6cが支持されており、移動部材6aにはこのねじ6cにねじ込まれるナット(図示せず)が固定されている。従って、移動部材6aは、対象物保持部3を支持した状態で、パルスモータ6bの回転によってガイド5aに沿ってX線発生装置1に対して接近/離隔する方向に移動する。これらのガイド5a,移動部材6a、パルスモータ5aおよびねじ6cが、保持部移動(昇降)機構6を構成している。
対象物保持部3は、前記したように水平の回転軸7aを介して移動部材6aに支持されており、この回転軸7aは、パルスモータ7bによって回転が与えられる。このパルスモータ7bは、傾動機構4による傾動部材4bの傾動角度に応じた量だけ回転軸7aを回転させることにより、対象物保持部3が水平面に沿った状態を維持するように駆動制御され、これらによって保持部水平維持機構7を構成している。
X線受像部2の出力は画像取込み回路11を介してコンピュータ12に取り込まれ、コンピュータ12では、その取り込んだデータを用いて透視対象物WのX線透視像を構築して表示器13に表示する。
上記した傾動機構4、受像部移動機構5、保持部移動機構6、および対象物保持部3のx,y方向への駆動機構は、それぞれのパルスモータ等のドライバを備えた軸制御部14から供給される信号によって駆動制御される。そして、この軸制御部14はコンピュータ12の制御下に置かれている。また、コンピュータ12には、キーボードやマウス、あるいはジョイスティックなどからなる操作部15が接続されており、この操作部15を操作することによって、その操作に対応した制御信号が軸制御部14に供給れさ、これにより、オペレータは傾動機構4、受像部移動機構5および保持部移動機構6を随意に駆動することができる。
そして、オペレータが、図1の状態から、透視対象物Wを斜め透視しようとする場合、傾動機構4の傾動部材4bを傾動させてX線受像部2を傾動させるのであるが、傾動部材4bを+θ(例えば時計回り)だけ傾動させたとき、コンピュータ12は軸制御部14を介して水平維持機構7のパルスモータ7bに対して駆動信号を供給し、回転軸7aを自動的に−θ(反時計回り)だけ回転させる。これにより、図2に示すように、対象物保持部3が保持部移動機構6とともにθだけ傾動すると同時に、対象物保持部3の水平が維持される。
以上の本発明の実施の形態によると、透視対象物Wを斜め方向から透視すべく傾動機構4を駆動したとき、対象物保持部3が水平を保ちながら、保持部移動機構6ごと同じ角度で傾動するので、X線発生装置1の焦点fとX線受像部3の中心とを結ぶ線が対象物保持部3上の透視対象物Wと交差する位置が殆ど変化せず、また、X線発生装置1の焦点fとX線受像部2のなす距離が不変で、しかも対象物保持部3とX線発生装置1の焦点fとのなす距離も変化しないため、透視像の拡大倍率が変化することもない。従って、同じ箇所を任意の角度から拡大率を変化させずに透視することができる。
また、斜め透視を行っている状態で、その透視拡大率を変化させるべく保持部移動機構6を駆動して対象物保持部3をX線発生装置1に対して接近/離隔させても、その移動方向はX線発生装置1の焦点fとX線受像部2の中心とを結ぶ線に沿った方向となるため、透視範囲が殆ど変化することがない。
そして、以上の実施の形態においては、X線受像部2を傾動させる傾動機構4の傾動部材4bに保持部移動機構6を支持しているため、傾動機構は1つでよく、また、X線受像部2をX線発生装置1に対して接近/離隔させるためのガイド5aを、対象物保持部3を同方向に移動させるためのガイドに共用させているので、全体としての構成がシンプルなものとなり、上記した作用効果を得るためのコストアップが殆ど生じないという利点がある。
なお、以上の実施の形態においては、対象物保持部3の水平維持機構7の回転軸7aの回転制御を、傾動部材4bの傾動角度に応じてオープンループ制御で行う例を示したが、本発明はこれに限定されることなく、対象物保持部3にその傾きを検知するための傾きセンサを装着し、その傾きセンサの出力を検出量として、対象物保持部3が常に傾き0となるように回転軸7aの駆動モータをフィードバック制御しても、上記と同等の作用効果を奏することができる。
また、以上の実施の形態においては、X線光軸を鉛直とし、斜め透視を行わない状態、つまり初期状態において対象物保持部が水平である場合の例について述べたが、本発明はこれに限定されることなく、X線光軸の方向は任意であり、対象物保持部の初期状態の方向は、そのX線光軸の方向に適した任意の方向としてもよいことは勿論である。
1 X線発生装置
2 X線受像部
3 対象物保持部
4 傾動機構
4a 軸
4b 傾動部材
5 受像部移動機構
5a ガイド
5b パルスモータ
5c ねじ
6 保持部移動機構
6a 移動部材
6b パルスモータ
6c ねじ
7 水平維持機構
7a 回転軸
7b パルスモータ
11 画像取込み回路
12 コンピュータ
13 表示器
14 軸制御部
15 操作部
f X線焦点
W 透視対象物
2 X線受像部
3 対象物保持部
4 傾動機構
4a 軸
4b 傾動部材
5 受像部移動機構
5a ガイド
5b パルスモータ
5c ねじ
6 保持部移動機構
6a 移動部材
6b パルスモータ
6c ねじ
7 水平維持機構
7a 回転軸
7b パルスモータ
11 画像取込み回路
12 コンピュータ
13 表示器
14 軸制御部
15 操作部
f X線焦点
W 透視対象物
Claims (5)
- X線発生装置と、そのX線発生装置に対向配置されたX線受像部と、これらのX線発生装置とX線受像部の間に配置され、透視対象物を保持する対象物保持部を有するX線透視装置において、
上記X線受像部を支持して上記X線発生装置の焦点を中心として傾動させる機構を備えているとともに、上記対象物保持部を支持して上記X線発生装置に接近/離隔する方向に移動させる保持部移動機構を、上記X線受像部の傾動と連動して上記焦点を中心として同じ角度で傾動させる機構を備え、かつ、この保持部移動機構の傾動時に、対象物保持部を初期状態の方向に維持する初期状態維持機構を備えていることを特徴とするX線透視装置。 - 上記保持部移動機構が、上記X線受像部を傾動させる傾動機構に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のX線透視装置。
- 上記傾動機構に、X線受像部をX線発生装置に対して接近/離隔させる受像部移動機構が支持され、その受像部移動機構におけるX線受像部のガイドと、上記保持部移動機構における対象物保持部のガイドが共有されていることを特徴とする請求項2に記載のX線透視装置。
- 上記対象物保持部の初期状態維持機構が、当該対象物保持部を保持部移動機構に対して回動自在に支持する回転軸と、保持部移動機構の傾動角度に応じて対象物保持部を上記回転軸の回りに回転させる回転駆動機構によって構成されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載のX線透視装置。
- 上記対象物保持部の初期状態維持機構が、当該対象物保持部を保持部移動機構に対して回動自在に支持する回転軸と、対象物保持部の傾きを検知する傾きセンサと、その傾きセンサの出力を用いて対象物保持部が初期状態の方向を維持するように当該対象物保持部を回転軸の回りに回動させるフィードバック機構によって構成されていることを特徴とする請求項1、2、または3に記載のX線透視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004068007A JP2005257413A (ja) | 2004-03-10 | 2004-03-10 | X線透視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004068007A JP2005257413A (ja) | 2004-03-10 | 2004-03-10 | X線透視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005257413A true JP2005257413A (ja) | 2005-09-22 |
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ID=35083282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004068007A Pending JP2005257413A (ja) | 2004-03-10 | 2004-03-10 | X線透視装置 |
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JP (1) | JP2005257413A (ja) |
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- 2004-03-10 JP JP2004068007A patent/JP2005257413A/ja active Pending
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