JP2003240734A - X線透視検査装置 - Google Patents

X線透視検査装置

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JP2003240734A JP2002042024A JP2002042024A JP2003240734A JP 2003240734 A JP2003240734 A JP 2003240734A JP 2002042024 A JP2002042024 A JP 2002042024A JP 2002042024 A JP2002042024 A JP 2002042024A JP 2003240734 A JP2003240734 A JP 2003240734A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線発生手段と試料台とを同期的に前後左右
動及び揺動を行う方式としたことで、機構を単純化し、
装置の小型化も可能とする。 【解決手段】 X線発生手段2と、試料Sを載置した試
料支持手段3とを、同期的に同角度同方向に連動揺動さ
せてなる連動揺動機構4を設けると共に、前記試料支持
手段3を昇降調節する昇降機構5を設け、前記試料支持
手段3を昇降機構5により昇降調節すると共に前記連動
揺動機構4の作動下に、前記試料支持手段3上の試料S
にX線発生手段2からX線を照射してX線透視像を得る
構成とする。前記連動揺動機構4は、支持台8と、この
支持台8上方に、一対の支軸9,9を介して揺動可能に
支持した、X線発生手段2を載置してなる取付台10と
を有し、4節平行リンク状に構成する。かかる支持台8
と取付台10とを、支持台8および取付台10中間箇所
の軸受11を中心として駆動手段14により揺動変位さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高密度に実
装された基板における内部を、X線を照射して透視する
ことで検査するX線透視検査装置に関し、特に、基板内
部の欠陥の発見を容易にするために上下動、前後左右動
及び揺動を行う、X線透視検査装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体検査装置として、例えば高
密度に実装された基板における内部を検査するに、X線
を照射して透視するX線透視検査装置が用いられてい
る。かかるX線透視検査装置では、通常、X線発生手段
からのX線照射中心線上にCCDカメラの中心線を合わ
せるように設置しているが、前記中心線上に障害物が存
在すると、この障害物によって前記X線が遮られて観察
が妨げられるので、かかる箇所を観察するには、斜め方
向からX線を照射して観察するようにしている。その
際、X線発生手段から放射状にX線が照射され、照射範
囲である120度の円錐形の範囲内では、中央部と周辺
部とで、その強度はあまり変わりがないことが解ってい
るので、斜め方向からX線を照射して観察する場合に
は、X線発生源を中心に、CCDカメラ、またはX線発
生手段のいずれかを回転させればよいことになる。
【0003】そこでこれまでのX線透視検査装置として
は、X線発生手段を固定してCCDカメラを、X線発生
源を中心に旋回する方法と、X線発生手段と試料台とを
同時に、X線発生源を中心に揺動させる方法が採用され
てきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
CCDカメラを旋回させる方法では旋回半径が大きいの
で、装置全体が大型化する欠点がある。一方、後者のX
線発生手段と試料台とを同時に揺動する方法では、X線
発生手段と試料台との揺動はその機構上、駆動装置を別
個にしなければならず複雑化する。また観察部分の倍率
はX線発生源から観察部までの距離とX線発生源からC
CDカメラまでの距離の比率によって決まるので、X線
発生手段を回転する場合には、試料とX線発生手段の干
渉を防ぐために試料台も同時に回転するのが倍率を大に
するには効果的であるという観点に至っている。本発明
は以上のような背景から提案されたものであって、X線
発生手段と試料台とを同期的に前後左右動及び揺動を行
う方式としたことで、機構を単純化することができ、し
かも装置の小型化が可能なX線透視検査装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明では、請求項1において、X線発生手段
と、試料を載置した試料支持手段とを、同期的に同角度
同方向に連動揺動させてなる連動揺動機構を設けると共
に、前記試料支持手段を昇降調節する昇降機構を設け、
前記試料支持手段を昇降機構により昇降調節すると共に
前記連動揺動機構の作動下に、前記試料支持手段上の試
料にX線発生手段からX線を照射してX線透視像を得る
構成としたX線透視検査装置を開示する。また本発明で
は、請求項2において、前記連動揺動機構は、X線発生
手段を取り付けると共に装置箱体に揺動可能に取り付け
た取付台と、取付台と所定距離離隔して装置箱体に揺動
可能に取り付けた支持台と、これら取付台と支持台とを
互いに平行に且つ揺動可能に連結した一対の支軸と、前
記取付台と支持台との間において、前記一対の支軸に沿
って昇降可能に且つ揺動可能に設けて、前記試料支持手
段を取り付けた昇降台とを備え、前記取付台または支持
台に、取付台と支持台の夫々の揺動中心を中心として、
連動揺動させるための駆動手段を設けたX線透視検査装
置を開示する。また本発明では、請求項3において、前
記昇降機構は、支持台または取付台に揺動可能に取り付
けたモータと、モータ軸に連結したねじシャフトと、ね
じシャフトに螺入するナットとを有し、このナットを前
記昇降台に揺動可能に取り付けて前記ねじシャフトをナ
ットを介して螺入してねじシャフト先端を前記モータの
取付箇所と対向する支持台または取付台に揺動可能に取
り付ける構成としたX線透視検査装置を開示する。また
本発明では、請求項4において、前記X線発生手段は、
X線発生源の中心と、取付台の中心と撮像手段中心とを
結ぶ中心線に一致させるように取付台に取り付けて、X
線照射中心軸を前記中心線に合わせるようにし、前記試
料支持手段は前記昇降台に、前記中心線に試料をもたら
すように取り付ける構成としたX線透視検査装置を開示
する。また本発明では、請求項5において、前記試料支
持手段は、前記X線照射中心軸に対し、第1の軸方向と
第2の軸方向に位置決め調節する構成としたX線透視検
査装置を開示する。また本発明では、請求項6におい
て、前記試料支持手段は、検査すべき試料を前記X線照
射中心軸に対し、第1の軸方向と第2の軸方向に位置決
め調節すると共に、X線照射中心軸を中心に回転位置決
め調節する構成としたX線透視検査装置を開示する。さ
らに本発明では、請求項7において、前記試料支持手段
をX線照射中心軸を中心に回転位置決め調節する回転動
作量に対応して、前記第1の軸方向および第2の軸方向
に、夫々移動させて、試料上の観察点の位置を取付台の
中心と撮像手段中心とを結ぶ中心線上にもたらすように
したX線透視検査装置を開示する。
【0006】請求項1によれば、試料支持手段を昇降機
構により昇降調節して倍率を調節し、連動揺動機構によ
り、X線発生手段と試料支持手段とを同期的に同角度同
方向に連動揺動させて、前記試料支持手段上の試料にX
線発生手段からX線を適宜異なった角度方向から照射し
てX線透視像を捉えることができる。
【0007】請求項2によれば、取付台または支持台に
結合した駆動手段により、支持台と取付台とを、取付台
と支持台の夫々の揺動中心を中心として、連動揺動させ
ると共に、これに伴って昇降台も同期的に同角度同方向
に連動揺動させることができる。
【0008】請求項3によれば、支持台または取付台に
揺動可能に取り付けたモータを起動してねじシャフトを
回転させることで、前記昇降台に揺動可能に取り付けた
ナットがねじシャフト上を移動することで、昇降台を支
軸に沿って昇降させることができる。
【0009】請求項4によれば、試料支持手段を昇降機
構により昇降調節して倍率を調節しても、試料の透視像
を確実に撮像手段に投影することができる。
【0010】請求項5によれば、X線照射中心軸に対
し、検査すべき試料を第1軸または第2軸方向に位置決
め調節することで、取付台の中心と撮像手段中心とを結
ぶ中心線に試料の各所の観察目標点をもたらすことがで
き、検査の便に寄与することができる。
【0011】請求項6によれば、X線照射中心軸に対し
て、検査すべき試料を第1軸または第2軸方向に位置決
め調節すると共に、X線照射中心軸を中心に回転位置決
め調節することで、取付台の中心と撮像手段中心とを結
ぶ中心線に試料の各所の観察目標点をもたらすことがで
き、検査の便に寄与することができる。
【0012】請求項7によれば、取付台と、支持台とを
傾斜させることで同期的に昇降台を傾斜させても、試料
支持手段をX線照射中心軸を中心に回転位置決め調節す
る回転動作量に対応して、前記第1の軸方向および第2
の軸方向に、夫々移動させて、試料上の観察点の位置を
取付台の中心と撮像手段中心とを結ぶ中心線上にもたら
すことができる。
【0013】
【発明の実施の態様】以下、本発明にかかるX線透視検
査装置につき、一つの実施の態様を挙げ、添付の図面に
基づいて説明する。図1にX線透視検査装置1を示す。
このX線透視検査装置1は、X線発生手段2と、試料S
を載置した試料支持手段3とを、同期的に同角度同方向
に連動揺動させてなる連動揺動機構4を設けると共に、
前記試料支持手段3を昇降調節する昇降機構5を設け、
前記試料支持手段3を昇降機構5により昇降調節すると
共に前記連動揺動機構4の作動下に、前記試料支持手段
3上の試料SにX線発生手段2からX線を照射してX線
透視像を得る構成としている。すなわちX線透視検査装
置1は、装置箱体6内の底部側に配置した撮像手段7
と、この撮像手段7上方に、連動揺動機構4を構成する
支持台8と、この支持台8上方に、一対の支軸9,9を
介して揺動可能に支持した、X線発生手段2を載置して
なる取付台10とを設けている。また、これら支持台8
と取付台10との間において、前記支軸9,9をガイド
軸として、支軸9,9に昇降台11を昇降可能に配置し
ている。そしてこの昇降台11には、前記試料支持手段
3を設け、前記X線発生手段2からのX線を前記試料支
持手段3を介し前記試料Sを透過させ、前記撮像手段7
において前記試料Sの透視像を得るようにしている。
【0014】前記支持台8と取付台10とは、一対の支
軸9,9と、回転軸受12を介して連結して4節平行リ
ンク状に構成している(図2、図3参照)。前記支持台
8は、対向する端辺の中間箇所を前記装置箱体6に、水
平方向に指向するピンPを回転軸とする軸受13,13
を介して揺動可能に取り付けている。一方、前記取付台
10も、対向する端辺の中間箇所を前記装置箱体6に、
水平方向に指向するピンPを回転軸とする軸受13,1
3を介して揺動可能に取り付けている。そして前記支持
台8の端辺の適所に、前記支持台8と取付台10とを、
支持台8および取付台10中間箇所の軸受11を中心と
して揺動変位させるための駆動手段14の作動軸14a
を取り付けている。なお、駆動手段14としては、この
他、ウオーム&ホイールも可能である。
【0015】前記昇降台11は、前記支持台8と取付台
10との間において、一対の支軸9,9をガイドとし
て、直動案内軸受15を介し、支軸9,9に沿って昇降
可能に装着している。この場合、前記直動案内軸受15
は、昇降台11に対し、揺動可能に取り付けている。そ
して前記昇降台11は、前記試料支持手段3を昇降調節
する昇降機構5によって、所望の高さ位置に調節可能と
している。前記昇降機構5は、モータ5aとこのモータ
5aに連結したねじシャフト5bと、ナット5cとによ
って構成している。前記モータ5aは、前記支持台8上
に揺動可能に軸止めしてあり、前記ねじシャフト5b
は、前記昇降台11を貫いて前記取付台10の下面に先
端を揺動可能に軸止めしている。前記ナット5cは、前
記昇降台11に突設した取付部16に揺動可能に取り付
けてあり、ナット5cを、前記ねじシャフト5bに螺入
している。
【0016】前記X線発生手段2は、周知の開放型X線
管(図示省略)を採用したもので、X線発生源を、前記
取付台10の中心から昇降台11の中心を介して支持台
8下方の撮像手段7(ここではCCDカメラ)と一体の
イメージインテンシファイアI.I.の中心を結ぶ中心
線Oに合わせるように取付台10に設置している。また
前記昇降台11の中心周囲は、後述する試料支持手段3
を設置可能とすると共に、X線を透過可能なように開口
している。なお、図2に示すようにX線発生手段2が鉛
直方向に支持された状態では、前記中心線Oと、X線発
生源のX線の照射中心軸Zとは一致するようにしてあ
り、X線発生源から試料支持手段3を介して透過したX
線は、支持台8下方の撮像手段7と一体のイメージイン
テンシファイアI.I.中心に、所定範囲に投影される
ようになっている。
【0017】次に前記試料支持手段3について説明す
る。すなわち試料支持手段3は、詳細に図示はしない
が、前記中心線Oを中心に、検査すべき試料Sを位置決
め調節する、周知の回転テーブル17とX軸テーブル1
8とY軸テーブル19とで構成している。これら回転テ
ーブル17とX軸テーブル18とY軸テーブル19は、
いずれも中心箇所、所定範囲開口しており、夫々のいず
れの位置決め動作時においても、X線の透過が可能なよ
うにしている。
【0018】前記回転テーブル17は、図示は省略する
が昇降台11の中心周りに回転可能な駆動手段(例えば
ウオーム&ホイール)を備えている。回転テーブル17
が昇降台11の中心を通る中心線O周りに回転すること
で、回転テーブル17上のX軸テーブル18およびY軸
テーブル19とが連動回転する構成である。
【0019】前記X軸テーブル18とY軸テーブル19
とは、それぞれX軸移動用直動アクチュエータ、Y軸移
動用アクチュエータ(図示省略)を備えている。また前
記Y軸テーブル19上には、検査すべき試料Sを載置す
るための試料台(図示省略)を載置するようにしてい
る。
【0020】かかる構成によって、前記試料支持手段3
は、X軸方向、Y軸方向、およびα方向に試料台を位置
決め調節すると共に、前記した昇降台11における昇降
機構5によって中心線O(X線の照射中心軸Z)方向に
調節可能としている。なお、照射中心軸Z方向の調節
は、試料Sの倍率に関係し、これら試料支持手段3にお
ける回転テーブル17とX軸テーブル18とY軸テーブ
ル19、並びに昇降台11における昇降機構5への位置
決め調節は、全て、外部に設置したオペレーション手段
である、パソコンによって集中制御するようにしている
(例えばパソコン本体に接続した、キーボード、ジョイ
スティック等の機構操作手段)。このパソコンには、所
定の画像解析、計測等のソフトウェアの他、上記の試料
支持手段3における試料台上の試料Sの位置決め制御、
設定のためのソフトウェアを搭載している。
【0021】ここで、試料支持手段3における試料台上
の試料Sの位置決め制御するためのソフトウェアの一例
を挙げて説明する。試料Sの位置決め制御するためのソ
フトウェアの一例としては、試料Sにおける観察点を、
常時、パソコンにおける表示部であるCRT中央に表示
させるために、試料支持手段3をX線照射中心軸Zを中
心に回転位置決め調節する回転動作に対応して、X軸テ
ーブル18およびY軸テーブル19をそれぞれX軸、Y
軸方向に位置決め調節する手順が設定されている。
【0022】なおかかるソフトウェアは、このX線透視
検査装置1の機構に基づいて設定している。すなわち、
X線発生手段2が鉛直方向に支持された状態では、前記
中心線Oと、X線発生源のX線の照射中心軸Zとは一致
するようにしてあり、X線発生源から試料支持手段3を
介して透過したX線は、支持台8下方の撮像手段7と一
体のイメージインテンシファイアI.I.中心に、所定
範囲に投影されるようになっているので、X線発生手段
2が鉛直方向に支持された状態で、試料Sを観察すると
きは、X軸テーブル18およびY軸テーブル19をそれ
ぞれX軸、Y軸方向に位置決め調節して、観察点を前記
中心線Oに合わすことで、前記観察点をCRT中央に表
示することができる(図4参照)。
【0023】次に、前記観察点を今度は、斜め方向から
観察するためにX線発生手段2および昇降台11と共に
試料支持手段3を右方に傾けると(図5参照)、前記観
察点はCRT中央から左方に移動する。もしこの移動量
が大きいと、CRT上に表示されなくなる。そこで、X
軸テーブル18を操作して試料Sを移動し、前記中心線
Oに合わすことで、前記観察点をCRT中央に表示する
ことができる。なお、回転テーブル17の位置が当初の
位置、すなわちY軸方向が取付台10の揺動中心軸と平
行状態にあるときはX軸テーブル18のみの操作でよ
い。
【0024】さらに今度は、回転テーブル17をα度回
転させるとX′−Y′座標上の観察点は移動して、再び
CRT中央から外れるので、X軸テーブル18およびY
軸テーブル19をそれぞれX軸、Y軸方向に位置決め調
節して、観察点を前記中心線Oに合わすことで、前記観
察点をCRT中央に表示することとなる。この際の、X
軸テーブル18およびY軸テーブル19の移動量は X=−B(1−cosα)……(1) Y=−Bsinα………………(2) となる(ただし、B=Atanθ)。 ここでA:X線発生源から試料Sにおける観察点までの
距離、B:回転テーブル17の位置が当初の位置、すな
わちY軸方向が取付台10の揺動中心軸と平行状態にあ
るときの観察点の移動量、θ:X線発生手段2の傾斜
角、α:回転テーブル17の回転角。
【0025】以上のような本発明にかかるX線透視検査
装置1において、昇降台11上の試料支持手段3におけ
る試料台に検査すべき半導体基板等の試料Sを載置し、
運転開始でX線発生手段2のX線発生源であるX線管か
ら、前記試料支持手段3における試料台上の試料Sに向
かってX線が照射され、試料支持手段3を介し試料Sを
透過したX線は、支持台8下方の撮像手段7と一体のイ
メージインテンシファイアI.I.に投影され、この透
視像は撮像手段7から、パソコンにおける表示部である
CRT上に表示することができ、観測者は、これによっ
て試料Sの内部を捉えることができる(図6参照)。X
線発生手段2が鉛直方向に支持された状態では、前記中
心線Oと、X線発生源のX線の照射中心軸Zとは一致す
るようにしてあり、X線発生源から試料支持手段3を介
して透過したX線は、支持台8下方の撮像手段7と一体
のイメージインテンシファイアI.I.中心に、所定範
囲に投影されるようになっているので、X線発生手段2
が鉛直方向に支持された状態で、試料Sを観察するとき
は、X軸テーブル18およびY軸テーブル19をそれぞ
れX軸、Y軸方向に位置決め調節して、観察点を前記中
心線Oに合わすことで、前記観察点をCRT中央に表示
することができる(図4参照)。
【0026】ここで、透視される像の倍率を調節すると
きは、ジョイスティックや、キーボードから指令を出
し、昇降台11における昇降機構5のモータ5aを起動
してねじシャフト5bを回転させ、ねじシャフト5b上
のナット5cを移動させることで、前記昇降台11を昇
降させて、試料支持手段3の高さ位置を調節すればよ
い。
【0027】また、試料の比較的表層の箇所だけではな
く、高密度に実装された基板におけるチップ部品の接合
部等を透視するときは、様々な角度からX線を試料に照
射することで前記接合部の透視像を捉えることができ
る。そのためには、支持台8の端辺に連結した駆動手段
14を起動する。駆動手段14を起動すると、支持台8
と取付台10とは、4節平行リンク動作をなし、中間箇
所の軸受13,13を中心として互いに同角度、傾斜す
る。これに伴って支持台8と取付台10との間の昇降台
11も同角度、揺動変位する(図7、図8参照)。すな
わち、支持台8と取付台10とは、中間箇所の軸受11
を中心として互いに同角度、傾斜するだけであるから、
取付台10上のX線発生手段2のX線発生源であるX線
管はぶれることはなく、前記X線管からのX線ビーム
は、照射中心軸Zがθ傾斜するだけであり、昇降台11
上の試料支持手段3も同期して傾斜するので、試料支持
手段3における試料台上の試料からX線が外れることは
ない。
【0028】そして、上述のように試料支持手段3の傾
斜によって試料Sにおける観察点を、CRT中央に表示
するために、回転テーブル17の回転角に応じ、パソコ
ンに設定された試料支持手段3における試料台上の試料
Sの位置決め制御、設定のためのソフトウェアにおい
て、B=Atanθ,X=−B(1−cosα),Y=
−Bsinαの演算を行って、X軸テーブル18、およ
びY軸テーブル19の移動量を求めて、X軸テーブル1
8、およびY軸テーブル19を制御動作させることで、
X軸テーブル18およびY軸テーブル19をそれぞれX
軸、Y軸方向に位置決め調節して、観察点を中心線Oに
合わすことで、前記観察点をCRT中央に表示すること
ができる。
【0029】以上のように、本発明のX線透視検査装置
1では、X線発生手段2と試料支持手段3とを同期的
に、同角度、揺動変位する機構を採用したことにより、
機構を簡単化することができ、しかも、試料Sの観察点
ずれを補正するためのソフトウェアも簡単化することが
できる。
【0030】
【発明の効果】以上、本発明によれば、X線発生手段と
試料支持手段とを同期的に、同角度、揺動変位する連動
揺動機構を採用したことにより、機構を単純化すること
ができ、しかも装置の小型化が可能で、試料の観察点ず
れを補正するためのソフトウェアも簡単化することがで
きる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるX線透視検査装置の一つの実施
の形態を示す、概略的な斜視説明図である。
【図2】図1に示すX線透視検査装置の側面図である。
【図3】図1に示すX線透視検査装置の平面図である。
【図4】図1に示すX線透視検査装置におけるX線発生
手段と、試料支持手段との位置関係を示した、説明図で
ある。
【図5】X線透視検査装置におけるX線発生手段と、試
料支持手段とを傾斜させた際の観察点のずれを補正する
説明のための線図である。
【図6】本発明にかかるX線透視検査装置の機構の作用
を説明するための、模式的機構図である。
【図7】本発明にかかるX線透視検査装置の機構の作用
を説明するための、模式的機構図である。
【図8】本発明にかかるX線透視検査装置の機構の作用
を説明するための、模式的機構図である。
【符号の説明】
1 X線透視検査装置 2 X線発生手段 3 試料支持手段 4 連動揺動機構 5 昇降機構 5a モータ 5b ねじシャフト 5c ナット 6 装置箱体 7 撮像手段 8 支持台 9 支軸 10 取付台 11 昇降台 12 回転軸受 13 軸受 14 駆動手段 14a 作動軸 15 直動案内軸受 16 取付部 17 回転テーブル 18 X軸テーブル 19 Y軸テーブル S 試料 P ピン I.I. イメージインテンシフ
ァイア

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線発生手段と、試料を載置した試料
    支持手段とを、同期的に同角度同方向に連動揺動させて
    なる連動揺動機構を設けると共に、前記試料支持手段を
    昇降調節する昇降機構を設け、前記試料支持手段を昇降
    機構により昇降調節すると共に前記連動揺動機構の作動
    下に、前記試料支持手段上の試料にX線発生手段からX
    線を照射してX線透視像を得る構成としたことを特徴と
    するX線透視検査装置。
  2. 【請求項2】 前記連動揺動機構は、X線発生手段を
    取り付けると共に装置箱体に揺動可能に取り付けた取付
    台と、取付台と所定距離離隔して装置箱体に揺動可能に
    取り付けた支持台と、これら取付台と支持台とを互いに
    平行に且つ揺動可能に連結した一対の支軸と、前記取付
    台と支持台との間において、前記一対の支軸に沿って昇
    降可能に且つ揺動可能に設けて、前記試料支持手段を取
    り付けた昇降台とを備え、前記取付台または支持台に、
    取付台と支持台の夫々の揺動中心を中心として、連動揺
    動させるための駆動手段を設けたことを特徴とする請求
    項1記載のX線透視検査装置。
  3. 【請求項3】 前記昇降機構は、支持台または取付台
    に揺動可能に取り付けたモータと、モータ軸に連結した
    ねじシャフトと、ねじシャフトに螺入するナットとを有
    し、このナットを前記昇降台に揺動可能に取り付けて前
    記ねじシャフトをナットを介して螺入してねじシャフト
    先端を前記モータの取付箇所と対向する支持台または取
    付台に揺動可能に取り付ける構成としたことを特徴とす
    る請求項1記載のX線透視検査装置。
  4. 【請求項4】 前記X線発生手段は、X線発生源の中
    心と、取付台の中心と撮像手段中心とを結ぶ中心線に一
    致させるように取付台に取り付けて、X線照射中心軸を
    前記中心線に合わせるようにし、前記試料支持手段は前
    記昇降台に、前記中心線に試料をもたらすように取り付
    ける構成としたことを特徴とする請求項1ないし3記載
    のうち、いずれか1記載のX線透視検査装置。
  5. 【請求項5】 前記試料支持手段は、前記X線照射中
    心軸に対し、第1の軸方向と第2の軸方向に位置決め調
    節する構成としたことを特徴とする請求項4記載のX線
    透視検査装置。
  6. 【請求項6】 前記試料支持手段は、検査すべき試料
    を前記X線照射中心軸に対し、第1の軸方向と第2の軸
    方向に位置決め調節すると共に、X線照射中心軸を中心
    に回転位置決め調節する構成としたことを特徴とする請
    求項4記載のX線透視検査装置。
  7. 【請求項7】 前記試料支持手段をX線照射中心軸を
    中心に回転位置決め調節する回転動作量に対応して、前
    記第1の軸方向および第2の軸方向に、夫々移動させ
    て、試料上の観察点の位置を取付台の中心と撮像手段中
    心とを結ぶ中心線上にもたらすようにしたことを特徴と
    する請求項6記載のX線透視検査装置。
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