JP2005256923A - 電磁緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】マウントを備えた電磁緩衝器の部品点数を削減し、生産コストを削減することにある。
【解決手段】車両の車軸側に連結される螺子ナット4内に回転自在に螺合される螺子軸3と、螺子軸3に連結されるモータ1と、中空なマウントMを備え、このマウントM内にモータ1のステータSを取付けるとともにモータ1のロータRを回転自在に挿通することによりモータ1を形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、螺子ナットに螺子軸を回転自在に螺合することにより、螺子ナットを介して螺子軸の直線運動をモータの回転運動に変換する機構を有し、モータの電磁力を減衰力として利用する電磁緩衝器に関する。
一般に車両の車体と車軸との間に懸架バネと並列にして油圧緩衝器を介在させたサスペンションが知られており、このサスペンションは車体を懸架するとともに路面からの振動等の入力を減衰して車両の乗り心地と操縦性を向上させ、或いは車体の変位を抑制して車高を一定に保持している。この油圧緩衝器は、高減衰力が得られる点で有利であるが反面、油が必要であり、この油の漏れを防止するシール機構や複雑なバルブ機構を必要とする。
そこで、最近油、エアや電源等を必要としない新しい電磁緩衝器が研究され、提案されている(特許文献1参照、非特許文献1参照)。
この電磁緩衝器の基本構造は、ボール螺子ナットに回転自在に螺合した螺子軸と、螺子軸の一端に連結され電極を短絡したモータと、で構成され、螺子軸に対しボール螺子ナットが軸方向に移動すると、螺子軸とモータのシャフトが回転し、このシャフトの回転により発生する誘導起電力によってシャフト及び螺子軸の回転方向と逆向きのトルクを上記ボール螺子ナットの直線運動を抑制する減衰力として利用するものである。
特開2003−227543号公報(段落番号0023,図1) 末松、須田,「自動車における電磁サスペンションの研究」,社団法人自動車技術会,学術講演会前刷集,2000年,No4−00
しかし、上述した従来の螺子軸とモータのシャフトを連結することにより、モータに螺子軸の回転運動を伝達する構成を採用している電磁緩衝器は、特に車両に適用する際には、通常車体と車軸との間に配在されるので、以下の問題点がある。
すなわち、従来の電磁緩衝器を車両の車体に取付ける際には、別途マウントを設ける必要があるので、部品点数が増え、生産コストが増加してしまう。
そこで、本発明は、上記の不具合を勘案して創案されたものであって、その目的とするところは、マウントを備えた電磁緩衝器の部品点数を削減し、生産コストを削減することにある。
上記した目的を達成するため、第1の課題解決手段における電磁緩衝器は、車両の車軸側に連結される螺子ナット内に回転自在に螺合される螺子軸と、螺子軸に連結されるモータとを備え、モータの電磁力で螺子ナットと螺子軸の軸方向の相対移動を抑制する電磁緩衝器において、車体側に連結可能な中空のマウントを設け、このマウント内にモータのステータを取付けるとともにモータのロータを回転自在に挿通することによりモータが形成されることを特徴とする。
また、第2の課題解決手段における電磁緩衝器は、第1の課題解決手段において、マウントが内筒と、車体側に連結可能な外筒と、内筒と外筒とを連結する防振ゴムとからなり、内筒内にモータのステータを取付けるとともにモータのロータを回転自在に挿通することによりモータが形成されることを特徴とする。
そして、第3の課題解決手段における電磁緩衝器は、第2の課題解決手段において、上記外筒に上方懸架バネ受けを設けたことを特徴とする。
各請求項の発明によれば、モータを独立した部品として、電磁緩衝器に取り付け無くとも良く、モータとマウントが一体となっている、すなわち、マウント内にモータが形成されているから、モータのフレームを別個に設ける必要がなく部品点数が削減され、生産コストも削減される。
さらに、モータを独立した部品としたときに比べて、モータを電磁緩衝器本体に取付ける為のブラケットやボルトやナット等の部品が不要となるので、この点でも部品点数が少なくてすむ。
また、モータは、マウント内に形成され、従来の電磁緩衝器のようにモータの上部にさらにマウントを垂直に設ける必要が無いので、緩衝器に必要なストローク確保ができ、基本長も短くすることができる。つまり、取付スペースに制約がある部位に適用可能であって、必要なストロークを確保可能である。すなわち、省スペース化を図ることができる。したがって、特に電磁緩衝器を車両に適用する場合には、基本長を短くすることができ、車両に必要とされる緩衝器のストロークを確保できるので、車両への搭載性が向上する。
そして、マウントは車体側に取付けられるから、モータはいわゆるバネ上に配置されることとなるので、モータに路面から直接大きな荷重が入力されることを回避することができ、モータの損傷機会を減ずることが可能となる。また、モータを車体側に配置することで、モータの各電極から延設されるであろう電線をマウントの上方から取り出すことが可能であり、当該電線を外方の制御装置、制御回路に接続する際の取り回しも、容易となり、当該電線は車体内に収納されることとなるので、電線の損傷機会も減ずることが可能となる。
請求項3の発明によれば、マウントの外筒を上方懸架バネ受けとしているので、電磁緩衝器がフルバウンドした場合の衝撃的な荷重は車体に伝達されるようにしてあるので、この点でも、モータの損傷を防止することが可能である。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1は、本発明の一実施の形態における電磁緩衝器の縦断面図である。図1に示すように、第1の実施の形態における電磁緩衝器は、マウントMと、マウントM内に形成されたモータ1と、モータ1のシャフト1aに連結された螺子軸3と、螺子ナットたるボール螺子ナット4とで構成され、螺子軸3がボール螺子ナット4に螺合され、ボール螺子ナット4の直線運動を螺子軸3の回転運動に変換し、シャフト1aを回転させることによりモータ1に電磁力を発生させ、この電磁力に起因して発生するシャフト1aおよび螺子軸3の回転に抗するトルクを上記ボール螺子ナット4の直線運動を抑制する減衰力として利用し、ボール螺子ナット4と螺子軸3との軸方向の相対移動を抑制することが出来るものである。
詳しく説明すると、マウントMは、内筒60と、外筒61と、内筒60と外筒61とを連結する防振ゴム62,63とで構成され、詳しく説明すると、内筒60の図1中上端側には、鍔部60aが設けられ、また、その側部には鍔部60bが設けられ、この鍔部60a,60bとの間には防振ゴム62が焼結され、さらに、内筒60の側部であって鍔部60bより図1中下方には防振ゴム63が焼結されている。そして、この内筒60は、筒13の上端に嵌合するジョイント部材Jに溶接、螺合等により固定されている。外筒61は、筒部61aと、筒部61aの図1中上端から内周側に延設される鍔部61bと、筒部61aの図1中下端から外周側に延設される鍔部61cとで構成され、上記鍔部61bが上記防振ゴム62,63により挟持されて内筒60に連結されている。さらに、外筒61の鍔部61cには、マウントMを車両の車体にボルト止め可能なように、複数のボルト用の孔61dが設けられるとともに、この鍔部61cは、懸架バネKの図1中上端を支承する上方懸架バネ受けをも兼ねている。
そして、モータ1は、筒13の上端側に固定されたマウントMの内筒60内に形成されている。モータ1は、ブラシレスモータを例に取ると、フレームとして機能するマウントMの内筒60内に、ボールベアリング74、および、筒13に設けられたジョイント部材Jの内周に嵌合するボールベアリング7,8を、介して回転自在に挿入したシャフト1aと、内筒60の内周に取付けられるコア71に巻装したコイル72と、シャフト1aに取付けられる複数の永久磁石73,73とで構成され、永久磁石73,73はコイル72およびコア71に対向するように設けられている。すなわち、シャフト1aがフレームたる内筒60に対して回転運動を呈すると、永久磁石73,73も回転するので、コイル72が上記永久磁石73,73の発生する磁界を横切ることにより誘導起電力を発生する。そして、モータ1の上記各電極は、制御回路等(図示せず)に接続されるか、短絡されて閉回路とされ、電磁力に起因するシャフト1aの回転に抗するトルクを発生するようにしておくことにより、所望の減衰力を得られるよう調整される。さらに、モータ1に積極的に電流供給を行う場合には、モータ1の電磁力に起因するトルクを調整することができ、この電磁緩衝器をアクティブサスペンションとして使用する場合には、積極的にモータ1に通電することにより、モータ1を駆動して緩衝器のみならずアクチュエータとして機能させることが可能である。
したがって、上述したところによれば、この場合、モータ1のロータRは、シャフト1aおよび永久磁石73,73により構成され、モータ1のステータSは、コア71およびコイル72により構成されているが、コイル72をシャフト1aに、永久磁石73,73をフレームたる内筒60に取付けるとしても良い。この場合には、ロータは、シャフト1aとコイルとで構成され、ステータは永久磁石で構成されることとなる。また、本実施の形態においてはモータ1をブラシレスモータとしているが、電磁力発生源として使用可能であれば、様々なモータ、たとえば直流モータや交流モータ、誘導モータ等が使用可能である。
なお、ブラシレスモータの場合には、回転子の位置検出手段としてホール素子、磁気センサや光センサ等が搭載されているが、単に電磁力に起因するトルクを発生させる限りにおいては上記位置検出手段を設ける必要はない。ただし、位置検出手段を設けることにより、回転子の回転運動の状況(回転角や角速度等)を把握することができるのでモータの制御に便利である。たとえば、ホール素子を例に取れば、外部電源から当該素子に通電しておくことが必要であるが、通電する為の電線を当該素子に接続して電流を供給するとすれば良く、また、外部電源を用いずとも、シャフト1aの回転により発電されるので、この誘導起電力によって発生される電流をホール素子に供給するか、一端外部のバッテリに逐電しておいて、このバッテリから電流を供給するとしてもよい。
ちなみに、本実施の形態においては、筒13にマウントMを固定するのに、ジョイント部材Jを用いているが、筒13にマウントMの内筒60を直接的に取付けるとしてもよい。
つづいて、螺子軸3は、その外周に螺子溝3aが形成され、その図1中上方は螺子軸3の回転運動を上記モータ1のシャフト1aに伝達可能なように、シャフト1aに連結されるとともに、筒13内に挿入されている。なお、上述の通りシャフト1aの図1中下端は、筒13の図1中上端内周側に設けたボールベアリング7,8に挿入されており、螺子軸3は、筒13に対し回転することを許容されている。なお、螺子軸3とモータ1のシャフト1aは一体的に成形されてもよい。また、この螺子軸3は、ボール螺子ナット4内に回転自在に螺合され、さらに、螺子軸3の下端、すなわち、図1中下端にはクッション部材15が設けられており、ボール螺子ナット4が図1中下方に移動して電磁緩衝器が最伸びきり状態となったときには、螺子軸3の図1中下端に設けたクッション部材15がボール螺子ナット4の図1中下端に当接して、螺子軸3がボール螺子ナット4から抜けてしまうことが防止されるとともに、最伸びきり時の衝撃を緩和する。
ここで、ボール螺子ナット4の構造は特に図示しないが、たとえば、ボール螺子ナット4の内周には、螺子軸3の螺旋状の螺子溝3aに符合するように螺旋状のボール保持部が設けられており、前記保持部に多数のボールが配在されてなり、ボール螺子ナット4の内部にはボールが循環可能なように前記螺旋状保持部の両端を連通する通路が設けられているものであって、螺子軸3を前記ボール螺子ナット4に螺合された場合に、螺子軸3の螺旋状の螺子溝3aにボール螺子ナット4のボールが嵌合し、ボール螺子ナット4の図1中上下方向の直線運動に伴いボール自体も螺子軸3の螺子溝3aとの摩擦力により回転するので、ラックアンドピニオン等の機構に比べ滑らかな動作が可能である。
また、ボール螺子ナット4は、ブラケット12内に螺着、嵌着、圧入等されて固定されるとともに、このブラケット12は、筒状の保持部材11に連結されている。また、このボール螺子ナット4およびブラケット12および保持部材11は、筒13内に挿入されており、ブラケット12の外周が筒13の内周に摺接している。また、さらに、筒13の図1中下端には、ストッパ17で係止された環状の軸受16が設けられており、この軸受16の内周が、上記保持部材11の外周に摺接している。したがって、保持部材11は、筒13にブラケット12および軸受16を介して摺動自在に挿入されている。
そして、このブラケット12および軸受16により保持部材11およびボール螺子ナット4に対する螺子軸3の軸ぶれが防止されており、ボール螺子ナット4の一部のボール(図示せず)に集中して荷重がかかることを防止でき、上記ボールもしくは螺子軸3の螺子溝3aが損傷する事態を避けることが可能である。また、ボールもしくは螺子軸3の螺子溝3aの損傷を防止できるので、螺子軸3のボール螺子ナット4に対する回転もしくは電磁緩衝器の伸縮方向への移動の各動作の円滑さを保つことができ、上記各動作の円滑を保てるので、電磁緩衝器として機能も損なわれず、ひいては、電磁緩衝器の故障を防止できる。
また、上記保持部材11の図1中下端は、環状の連結部材6に嵌着されるとともに、さらに、連結部材6の下方には、車軸側に連結可能なアイ型ブラケットBが螺着している。なお、保持部材11を連結部材およびアイ型ブラケットBへ取付けるには、他の慣用手段を用いるとしてもよい。したがって、この電磁緩衝器を、上述のマウントMの外筒61と上記アイ型ブラケットBを介して車両の車体と車軸との間に介装することができる。
また、連結部材6の図1中上方外周には、筒5が嵌着、圧入されており、この筒5内に、環状の軸受18,19を介して筒13が摺動自在に挿入されている。したがって、筒5は、保持部材11、連結部材6およびブラケット12を介してボール螺子ナット4に連繋しており、螺子軸3が回転すると、ボール螺子ナット4とともに筒13に対して図1中上下方向に移動することが可能である。そして、筒5の外周図1中上方には、車両の車体と車軸との間に介装される上述の懸架バネKの下端を支承する下方懸架バネ受け20が設けられ、筒5の上端には、筒13との間をシールするダストシールDが設けられている。ちなみに、筒5と筒13との間に設けた軸受18,19により、筒5に対して筒13が軸ずれを生じて、筒5の上端部内周が筒13の外周をかじる事態が防止されており、これにより、筒5と筒13との間のシール性の劣化も防止されている。
また、上述のように構成された電磁緩衝器のモータ1、ボール螺子ナット4および螺子軸3は、筒5、筒13およびマウントMにより覆われているので、路面からの飛び石や、雨水等が直接モータ1、ボール螺子ナット4および螺子軸3に当たることが防止されている。
そして、このように構成された電磁緩衝器が伸縮する、すなわち、筒13に対し筒5が図1中上下方向に移動すると、この筒5に連結部材6、保持部材11およびブラケット12を介して連結されたボール螺子ナット4も上下方向の直線運動をする。そして、このボール螺子ナット4の直線運動は、ボール螺子ナット4と螺子軸3のボール螺子機構により、螺子軸3の回転運動に変換される。
そして、螺子軸3が回転運動を呈すると、螺子軸3に連結されたモータ1のシャフト1aも回転し、シャフト1aに取付けられた永久磁石73,73は、マウントMの内筒60に取付けられたコイル72に対し回転する。すると、モータ1のコイル72が永久磁石73,73の磁界を横ぎることとなり、コイル72には誘導起電力が発生し、上述の通りモータ1の各電極を短絡等してあるから、モータ1は、上記誘導起電力に起因するシャフト1aの回転に抗するトルクを発生し、このシャフト1aの回転に抗するトルクが螺子軸3の回転運動を抑制することとなる。
この螺子軸3の回転運動を抑制する作用は、ボール螺子ナット4の上下方向の直線運動を抑制するように働くので、ベール螺子ナット4の直線運動を抑制する減衰力として作用し、振動エネルギを吸収緩和する。以上、一連の動作により、電磁緩衝器としての機能を発揮することができる。
そして、本発明の電磁緩衝器にあっては、モータ1を独立した部品として、電磁緩衝器に取り付け無くとも良く、モータ1とマウントMが一体となっている、すなわち、マウントM内にモータ1が形成されているから、モータのフレームを別個に設ける必要がなく部品点数が削減され、生産コストも削減される。
さらに、モータを独立した部品としたときに比べて、モータを電磁緩衝器本体に取付ける為のブラケットやボルトやナット等の部品が不要となるので、この点でも部品点数が少なくてすむ。
また、モータ1は、マウントM内に形成され、従来の電磁緩衝器のようにモータ1の上部にさらにマウントを垂直に設ける必要が無いので、緩衝器に必要なストローク確保ができ、基本長も短くすることができる。つまり、取付スペースに制約がある部位に適用可能であって、必要なストロークを確保可能である。すなわち、省スペース化を図ることができる。したがって、特に電磁緩衝器を車両に適用する場合には、基本長を短くすることができ、車両に必要とされる緩衝器のストロークを確保できるので、車両への搭載性が向上する。
また、本実施の形態にあっては、永久磁石73,73を取付けたシャフト1a以下、螺子軸3、ボール螺子ナット4、ジョイント部材J、筒5,13、保持部材11、連結部材6およびアイ側ブラケットB等をあらかじめ組付けた状態として、マウントMにモータ1のステータ(本実施の形態の場合には、コア71およびコイル72等)をあらかじめ組み込んでおけば、このマウントMに、シャフト1aを挿入し、マウントMの内筒60とジョイント部材Jとを結合するだけで組立てることができる。すなわち、いわゆるサブアッシーすることが可能となるので、加工工程を少なくすることもできる。
そして、さらに、上述のように本実施の形態の電磁緩衝器においては、特に車両に搭載可能とする為に、マウントMが設けられ、このマウントMが車体に取付けられるとともに、保持部材11の下端に設けられたブラケットBが車軸に取付けられることにより、電磁緩衝器は車体と車軸との間に介装される。そして、図示するところでは、筒5の外周には、下方懸架バネ受け20が設けられると同時に、マウントM側にも上方懸架バネ受けたる外筒61が設けられ、この外筒61と懸架バネ受け20との間には懸架バネKが介装されている。したがって、上記のように構成することにより、マウントMは車体側に取付けられるから、モータ1はいわゆるバネ上に配置されることとなる。すなわち、電磁緩衝器を特に車両に適用する場合には、モータ1をバネ上に配置させることにより、モータ1に路面から直接大きな荷重が入力されることを回避することができ、モータ1の損傷機会を減ずることが可能となる。また、モータ1を車体側に配置することで、モータ1の各電極から延設されるであろう電線(図示せず)をマウントMの内筒60の上方から取り出すことが可能であり、当該電線を外方の制御装置、制御回路に接続する際の取り回しも、容易となり、当該電線は車体内に収納されることとなるので、電線の損傷機会も減ずることが可能となる。
なお、本実施の形態では、このマウントMにあっては、外筒61を上方懸架バネ受けとしているので、電磁緩衝器がフルバウンドした場合の衝撃的な荷重は車体に伝達されるようにしてあるので、この点でも、モータ1の損傷を防止することが可能である。
なお、本実施の形態では、マウントMの外筒61に上方懸架バネ受けを兼ねさせているが、フルバウンドした場合の衝撃的な荷重を車体に逃がしてモータ1の損傷防止という効果は失われるが、内筒60と筒13との間に上方懸架バネ受けを別途設けるとしてもよい。
さらに、本発明では、マウントをモータのフレームとして機能させることができる限りにおいて、マウントを図示した形状および構造以外の形状および構造とすることは差し支えない。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
本発明の一実施の形態における電磁緩衝器の縦断面図である。
符号の説明
1 モータ
3 螺子軸
3a 螺子溝
4 螺子ナットたるボール螺子ナット
60 内筒
61 外筒
62,63 防振ゴム
71 コア
72 コイル
73 永久磁石
B アイ型ブラケット
K 懸架バネ
M マウント
R ロータ
S ステータ

Claims (3)

  1. 車両の車軸側に連結される螺子ナット内に回転自在に螺合される螺子軸と、螺子軸に連結されるモータとを備え、モータの電磁力で螺子ナットと螺子軸の軸方向の相対移動を抑制する電磁緩衝器において、車体側に連結可能な中空のマウントを設け、このマウント内にモータのステータを取付けるとともにモータのロータを回転自在に挿通することによりモータが形成されることを特徴とする電磁緩衝器。
  2. マウントが内筒と、車体側に連結可能な外筒と、内筒と外筒とを連結する防振ゴムとからなり、内筒内にモータのステータを取付けるとともにモータのロータを回転自在に挿通することによりモータが形成されることを特徴とする請求項1に記載の電磁緩衝器。
  3. 上記外筒に上方懸架バネ受けを設けたことを特徴とする請求項2に記載の電磁緩衝器。
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