JP2005255611A - 発毛育毛剤及び抗脱毛剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 副作用を起こすことなく高い発毛養毛/抗脱毛効果を得ることができる発毛養毛剤組成物/抗脱毛剤組成物を提供する。
【解決手段】
ピーナッツ種皮の抽出物を主剤として含有する育毛養毛剤組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、発毛育毛剤、および抗脱毛剤に係るものであり、特に副作用を起こすことなく高い発毛育毛/抗脱毛効果を得ることができる発毛養毛/抗脱毛剤に関する。
発毛育毛を目的とする頭髪用化粧品、医薬品、医薬部外品として、従来より、さまざまなものが開発され、市場に出廻っている。しかしながら、加齢や、遺伝的要素による脱毛、あるいは過度なストレスによる円形脱毛症等、頭髪の悩みを抱える患者は少なくない。従来の発毛育毛剤としては、ミノキシジルを主成分としたもの、あるいは各種生薬抽出エキスを主成分とするもの、等がある。
しかしながら、従来の発毛育毛剤は、いずれも発毛作用が十分でなく、皮膚を過剰に刺激するといった副作用が見られるなど、どれも満足のゆく効果が得られるものではなかったため、安全で優れた発毛育毛作用を有する発毛育毛剤の開発が長いこと望まれてきた。
特開平5−201833号公報 特開平9−315942号公報 特開平1135429号公報 特開2000−103718号公報 特開2000−143437号公報 特開2001−187742号公報 特開2003−221313号公報 特開2003−221314号公報 特開2003−221315号公報 特開2000−344630号公報 特開平9−40530号公報
解決しようとする問題点は、安全で、優れた発毛育毛/抗脱毛作用を有する発毛育毛剤/抗脱毛剤がいまだ開発されていない点である。
本発明は、ピーナッツ種皮エキスを主成分とする育毛養毛剤/抗脱毛剤組成物であることを最も主要な特徴とする。
本発明の更なる特徴は、上記育毛養毛剤/抗脱毛剤組成物が、更に、何首烏、ヨモギ、センブリ、ドクダミ、甘草からなる群から選ばれる1種または2種以上の抽出物を副剤として含有することである。
本発明の更なる特徴は、上記育毛養毛剤/抗脱毛剤組成物が、更に、トウキンセンカ、トウチュウカソウ、トウニン、トゲナシ、ニンジン、ビワハ、ベニバナ、セイヨウハッカ、ホップ、マロニエ、アセンヤク、アロエ、イチョウハ、カワラヨモギ、ウスベニアオイ、オウゴン、オウバク、オウレン、オトギリソウ、カミツレ、キョウニン、クマザサ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コンフリー、セージ、サンザシ、サンシシ、シャクヤク、ワレモコウ、セイヨウノコギリソウ、センキュウ、クワハ、チンピ、ムクロジ、メリッサ、ヤグルマキク、ユーカリ、ユリ、ノバラ、ローズマリー、ヨモギ、シラカバ、スギナ、タイム、ニワトコ、ニンドウ、ハマメリス、ブドウ、インチンコウ、エイジツ、オトギリソウ、キナ、キンセンカ、シナノキ、ジュ、ドクダミ、ウイキョウ、ヒキオコシ、クララ、チャ、チョウジ、ラベンダー、イラクサ、クワ、センブリ、アルティア、アルニカ、ゴボウ、カシュウ、ニョテイシ、カンレンソウ、オウギ、オウセイ、タイソウ、およびジオウからなる群から選ばれる1種または2種以上の抽出物を副剤として含有することである。
また、本発明の育毛養毛剤/抗脱毛剤は、前記主剤および/または副剤の抽出物の濃縮エキスを含有する育毛/抗脱毛用外用剤であってもよく、更に、前記主剤および/または副剤の抽出物の濃縮エキスを含有する育毛/抗脱毛用内服剤であってもよい。
本明細書に言う「ピーナッツの種皮」とは、ピーナッツの外殻と実の間にある薄皮(渋皮)のことを指す。この薄皮は、生の状態でも良好に使用することができるが、外殻がついた状態のピーナッツを、煎る、焼くあるいはゆでるなどすることによって、薄皮を分離させやすくなる。なお、ピーナッツの実には栄養学的に抗脱毛効果があると言われているが、本発明者は、実よりもむしろ薄皮に高い育毛発毛効果および/または抗脱毛効果があることを発見して、本発明に至った。
本発明の育毛養毛剤/抗脱毛剤によれば、人体に悪影響を及ぼすことなく、短時間で、丈夫な発毛が促されるという利点がある。
以下に、本発明の育毛養毛剤/抗脱毛剤の実施形態について説明する。
ピーナッツ種皮エキスには、抗酸化、抗アレルギー、消炎、止血作用があり、β−シトステロールも含まれている。β−シトステロールは、5−αリダクターゼ酵素の活性を阻害し、脱毛を促進させる物質であるジヒドロテストステロンの発生を抑える作用がある。その他、ピーナッツ種皮エキスにはサポニン、タンニン、グルコシド等、発毛/育毛、あるいは抗脱毛に効果的な成分が含まれており、これらの成分から推察すると、ピーナッツ種皮エキスは有望な発毛育毛剤、抗脱毛剤になると考えられる。
この確証を得るため、本発明者はラットを用いた動物実験を行い、ピーナッツ種皮エキスに発毛育毛効果があることを確認した。更に、頭髪が薄くなった患者に対して臨床テストを行って、ピーナッツ種皮エキスの抗脱毛効果を確認した。
なお、臨床テストにおいて、ピーナッツ種皮エキスは、抗菌、収斂、保湿、新陳代謝促進等の作用がある生薬(含エキス)と併用すると、より高い効果を得られることが確認された。臨床的にピーナッツ種皮エキスとの相乗効果が認められた生薬エキス(副剤)は、何首烏、ヨモギ、センブリ、ドクダミ、甘草、トウキンセンカ、トウチュウカソウ、トウニン、トゲナシ、ニンジン、ビワハ、ベニバナ、セイヨウハッカ、ホップ、マロニエ、アセンヤク、アロエ、イチョウハ、カワラヨモギ、ウスベニアオイ、オウゴン、オウバク、オウレン、オトギリソウ、カミツレ、キョウニン、クマザサ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コンフリー、セージ、サンザシ、サンシシ、シャクヤク、ワレモコウ、セイヨウノコギリソウ、センキュウ、クワハ、チンピ、ムクロジ、メリッサ、ヤグルマキク、ユーカリ、ユリ、ノバラ、ローズマリー、ヨモギ、シラカバ、スギナ、タイム、ニワトコ、ニンドウ、ハマメリス、ブドウ、インチンコウ、エイジツ、オトギリソウ、キナ、キンセンカ、シナノキ、ジュ、ドクダミ、ウイキョウ、ヒキオコシ、クララ、チャ、チョウジ、ラベンダー、イラクサ、クワ、センブリ、アルティア、アルニカ、ゴボウ、カシュウ、ニョテイシ、カンレンソウ、オウギ、オウセイ、タイソウ、およびジオウ等である。
各生薬の、最適投与量は、下記の通りである。
主剤 ピーナッツ種皮
経口 乾燥原体として1〜20g相当を1日1〜2回服用させる。
外用 1〜20倍に濃縮したエキスを1〜10%溶液としたものを、1日1〜3回患部に塗布する。
副剤 上記記載の生薬
経口 乾燥原体として1〜20g相当を1日1〜2回服用させる。
外用 1〜20倍に濃縮したエキスを1〜10%溶液としたものを、1日1〜3回患部に塗布する。
以下に説明するラットによる実験および臨床実験では、本発明の組成物を外用する例について述べるが、本発明の組成物は経口投与によっても、発毛育毛効果、抗脱毛効果を発揮する。経口投与する場合、ピーナッツの実と共に食することによっても効果を得ることができる。なお、外用する場合には、薄皮のエキスのみを使用するのが好ましい。実には多量の油分が含まれているため、これを外用すると油分が毛根に付着して、酸化し、連鎖反応的に毛根細胞までもが酸化してしまうためである。上記ピーナッツ種皮エキスは、通常の熱水抽出法、あるいはアルコール抽出法によって得る。
ラットによる実験
本発明者は、ピーナッツ種皮エキスの発毛育毛効果を確認するため、ラットを用いて以下の通りの実験を行った。
まず、体重200g前後のウイスター系雄ラットの固体を8頭用意し、4頭ずつ実験群と対照群の2群に分けて、各群ともに、表1に示すAIN76に準じた飼料を与えた。なお、飼料及び水共に自由摂取とした。両群とも、室温は22℃±2℃に、湿度55±2%に保った12D、12L(7:00〜19:00)の飼育室で個別ゲージを用いて飼育した。この飼育条件下で16日間に亘って育毛の観察を行った。
Figure 2005255611
電気バリカンでラットの体毛を除去した後、実験群のラットについては、後背部に毎日1回ピーナッツ種皮エキスを塗布した。また、対照群のラットについては、同様に体毛を除去した後、後背部になにも刺激を与えないようにした。16日経過後に、各群のラットの剃毛部に生えてきた体毛を刈り取って、その重量を比較測定した。後背部の育毛観察部位は、各ラット共に同面積になるようにした。また、発毛に関して、16日後の育毛実験終了時に、各群の育毛観察部位を切除して、直ちにホルマリンで固定し、後述の手順で毛包径を観察、測定した。
刈り取ったラットの毛包形態の計測
材料と方法
ホルマリンで固定済みのラット皮膚8検体(検体番号:実験群ラット1〜4,対照群ラット1〜4)について、各検体につき毛根組織を横断するように切り出した。ただし、検体の状態によって、検索に十分な横断面が確保できないものもあり、これらについては、2〜数カ所切り出すようにした。次いで、定法に従って、パラフィン包埋し、エマトキシリン・エオジン染色標本を作製した。
さらに、検索毛包数を増やすべく、同一ブロックを再包埋し反対側の切り出し面の標本を作製した。次いで、後述の方法に従って毛包径の形態を計測した。なお、検索検体内には休止期の毛根がほとんどみとめられなかったので、検索は成長期の毛根に限定して行った。
なお、毛周期は、以下の基準に従って分類した。
休止期: 毛包が真皮内にのみ存在し、内根鞘がみられない領域
成長期: 毛包が皮下組織においても観察され内根鞘及び深部に存在す
る毛包に乳頭細胞が認められる領域
図1は、毛周期及び検索毛根の模式図である。毛包径は、毛包の最大径に相当する部位、すなわち毛乳頭細胞の認められる毛包(図1に※印にて示す部分)を画像処理によって測定した。図2〜9は、各検体の測定に用いた画像である。
画像処理は、10倍の対物レンズ、および1.12倍のRD−175用顕微鏡アダプタ(ミノルタ株式会社製)を装着した光学顕微鏡下で、デジタルカメラRD−175(ミノルタ株式会社製)を用いて、各固体測定に適した全領域を複数に分割して撮影し、デジタル画像に変換して行った。
これらの画像のうち、測定対象毛包について、画像処理用ソフトPhotoshop (adobe systems incorporated 社製)を用いて、毛包の横断面を抽出した。ついで、この抽出した画像について、画像解析装置Luzex MP(株式会社ニレコ製)を用いて、短径の測定を行って、毛包径を測定した。
ただし、成長期の毛包が切片内に認められている場合でも、休止期と成長期の境界部と感がえられる部位、及び横断面でない部位については、検索に適さないため、切除した。
測定結果
飼料摂取量、体重増加、共に、対照群と実験群との間に差は認められなかった(表3,表4)。ただし、対照群に比して実験群の方が、有意に体毛重量が大きかった(表2)。
Figure 2005255611

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毛包径について、全検体の総括表を、表5に、また、検体毎の測定結果を表6〜13に示す。これらの表に明らかなとおり、実験群では対照群に比較して、毛包径が増大する傾向が見られた。人の脱毛性疾患のうち日常よく見られる男性型脱毛症は、休止期の毛包の増大(成長期毛包の割合の減少)と、毛包の矮小化により、頭皮の露出面積が増大することに起因する。一方、矮小化した毛包を回復させることは臨床的意義は大きいが、有効な薬剤は現在のところ少ない。本実験により、矮小化毛包の回復作用を検討するべく毛包径の測定を行ったところ、対照群に比較して実験群では毛包径が増大していることがわかった。
Figure 2005255611

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臨床実験(抗脱毛効果)
上述した動物実験で、ピーナッツ種皮エキスに発毛育毛作用があることがわかった。そこで、本願発明者は、ピーナッツ種皮エキスは、抗脱毛効果も有するのではないかと推測し、臨床テストを行った。
一般に健康な成人の一日の抜け毛は約50〜70本と言われている。更に、その半分の約25〜35本が洗髪時に抜けると考えられている。この程度の抜け毛は生理的範囲内の現象であり、脱毛症には至らない。一方、脱毛症の場合は1日の抜け毛が100本以上に及び、洗髪時にはその半数が抜け落ちると言われている。
従って、抜け毛が減少すれば、脱毛症の改善が認められる。そこで、観察しやすい洗髪時の抜け毛の数を判断基準にし、ピーナッツ種皮エキスの人体への抗脱毛作用の有無を間接的に確かめた。さらに、甘草、ヨモギ、ドクダミ、センブリ、何首烏エキスを併用して、これらの生薬の相乗効果の有無を確かめた。
臨床テスト方法を以下に説明する。
1)対象者
頭髪を洗う際、抜け毛が多いと訴える26〜67歳までの男性20名、女性5名を対象とした。対象者の多くは、前頭部脱毛、頭頂部脱毛、あるいは円形脱毛のものであった。更に、この25名を5名ずつ、A群、B群、C群、D群、E群の5群に振り分けた。
2)試験剤及び投与方法
ピーナッツ種皮エキスのみを濃度3%になるように蒸留水に溶かした基本試験剤、ピーナッツ種皮エキスと甘草エキスを等量加えたものを濃度6%になるように蒸留水に溶かしたA群用混合エキス試験剤、ピーナッツ種皮エキスとヨモギエキスを等量加えたものを濃度6%になるように蒸留水に溶かしたB群用混合エキス試験剤、ピーナッツ種皮エキスとドクダミエキスを等量加えたものを濃度6%になるように蒸留水に溶かしたC群用混合エキス試験剤、ピーナッツ種皮エキスとセンブリエキスを等量加えたものを濃度6%になるように蒸留水に溶かしたD群用混合エキス試験剤、ピーナッツ種皮エキスと何首烏エキスを等量加えたものを濃度6%になるように蒸留水に溶かしたE群用混合エキス試験剤を用意した。
まず、25名のテスト対象者全員に、14日間、1日1回頭皮全体に基本試験剤を塗布してもらった。また、引き続いて、25名の対象者を5名づつ、A群、B群、C群、D群、E群に分けて、各々の群に定められた混合エキス試験剤を、14日間、同部位に塗布してもらった。なお、各エキスは、乾燥原料:エキス=5:1に濃縮したものを使用した。
3)効果の判断方法
基本試験剤塗布前に、各々の洗髪時の抜け毛の本数を3日間に亘って調べ、平均値を算出した(時点1)。次いで、基本試験剤を14日間塗布した後に、各々の洗髪時の抜け毛の本数を3日間に亘って調べ、平均値を算出した(時点2)更に、各対象者とも、定められた混合エキス試験剤を14日間塗布した後に、洗髪時の抜け毛の本数を3日間に亘って調べ、平均値を算出した(時点3)。このようにして、各時点における抜け毛の本数を調べて、時点1、時点2、時点3における本数を比較した。
つまり、各時点の洗髪時における抜け毛の本数を比較することにより、基本試験剤の抗脱毛効果と、基本試験剤に配合した各々の生薬エキスによる相乗的抗脱毛効果の有無を調べた。
より具体的には、時点1の平均抜け毛本数を基準とし、時点2における平均抜け毛本数が10%以上減った場合を、基本試験剤に抗脱毛作用がみられるとして、「有効」とした。抜け毛本数の増減が10%未満の場合は、抗脱毛作用がみられないとし、「無効」とした。また、抜け毛本数が10%以上増加した場合を、基本試験剤には脱毛を促進する作用が見られるとして、「悪化」とした。
さらに、時点2における平均抜け毛本数に比べて、時点3における平均抜け毛本数が10%以上減った場合を混合エキス試験剤には、相乗的抗脱毛作用がみられるとして、「有効」とした。また、平均抜け毛本数の増減が10%未満の場合を混合エキス試験剤には相乗的抗脱毛作用が見られないとして、「無効」とした。逆に、平均抜け毛本数の増減が10%以上増加した場合は、混合エキス試験剤に脱毛を促進する作用が見られるとして、「悪化」とした。
また、時点2において有効者数が無効者数を上回った場合、基本試験剤は抗脱毛用剤として有望とし、有効者数が無効者数を下回った場合、あるいは悪化が1例でもあった場合は、基本試験剤が抗脱毛用剤として不適とした。
更に、時点3において、有効者数が無効者数を上回った場合、混合エキス試験剤は抗脱毛用剤として「有望」とし、有効者数が無効者数を下回った場合、あるいは悪化が1例でもあった場合は、混合エキス試験剤が抗脱毛用剤として「不適」とした。
脱毛数の算出に関しては、厳密を期すために、第三者の監視下で行った。すなわち、シャンプー等の洗髪剤を使用することなく、約40℃の温水で5分間頭髪を軽く手洗いして貰い、その後に、図10に示すとおり、洗面部や排水溝に接地したネットに集まった抜け毛の本数を計数した。
4)併用薬剤その他
各群の対象者には、テスト期間中、試験剤以外の薬剤を頭皮に塗布することや、滋養強壮剤ならびに栄養剤の服用を禁じた。食事や、運動、洗髪等は、今まで通りのライフスタイルを続けて貰うようにした。
テスト結果は、以下の通りであった。表14、および表15に示すように、基本試験剤の有効率は76%で、基本試験剤は抗脱毛用剤として有望であった。また、表16、および表17に示すように、各混合エキス試験剤の有効率は60%〜100%に及び、すべての混合エキス試験剤が抗脱毛用剤として有望であった。基本試験剤、各混合エキス試験剤共に、悪化例は全くなかった。なお、基本試験剤で無効であったもののうち、4名が混合エキス試験剤を使用することにより、有効に転じた。
Figure 2005255611

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考察
ピーナッツ種皮エキス中には、タンニンやサポニン、あるいは、男性ホルモンを抑制する植物エステルが含まれている。また、血流改善作用のあるグリコシド類も含まれており、これらの成分が相乗的に抗脱毛作用を発現させているのではないかと考えられる。また、各混合エキス試験剤に配合された生薬は、すでに発毛剤や育毛剤、抗脱毛剤として用いられているものである。
なお、上記臨床試験で用いた生薬以外に、次のような生薬を用いても同様に相乗作用が見られると考えられる。
カンゾウエキスのような抗炎作用のある、トウキンセンカエキス、トウチュウカソウエキス、トウニンエキス、トゲナシエキス、ニンジンエキス、ビワハエキス、ベニバナキス、セイヨウハッカエキス、ホップエキス、マロニエエキス、アセンヤクエキス、アロエエキス、イチョウハエキス、カワヨモギエキス、ウスベニアオイエキス、オウゴウネキス、オウバクエkシウ、オウレネキス、カミツレエキス、キョウニンエキス、クマザサエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、コンフリーエキス、セージエキス、サンザシエキス、サンシシエキス、シャクヤクエキス、ワレモコウエキス、セイヨウノコギリソウエキス、センキュウエキス、クワハエキス、チンピエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、ヤグルマキクエキス、ユーカリエキス、ユリエキス、ノバラエキス、ローズマリーエキス等;ヨモギエキスのような収斂作用のある、シラカバエキス、スギナエキス、タイムエキス、ニワトコエキス、ニンドウエキス、ハマメリスエキス、ブドウエキス、インチンコウエキス、エイジツエキス、オトギリソウエキス、キナエキス、キンセンカエキス、シナノキエキス、ジュエキス等;ドクダミエキスのような抗菌作用のある、ウイキョウエキス、ヒキオコシエキス、クララエキス、チャエキス、チョウジエキス、ラベンダーエキス等;イラクサエキスのような育毛作用のある、クワエキス、センブリエキス、アルティアエキス、アルニカエキス、ゴボウエキス等;カシュウエキスのような新陳代謝更新作用のある、ニョテイシエキス、カンレンソウエキス、オウギエキス、オウセイエキス、タイソウエキス、ジオウエキス等である。
上記説明したとおり、本発明の育毛発毛剤/抗脱毛剤によれば、副作用を発することなく育毛発毛効果、抗脱毛効果を得ることができる。
毛周期及び検索毛根の模式図である。 毛包径の測定に用いた検体1の画像である。 毛包径の測定に用いた検体2の画像である。 毛包径の測定に用いた検体3の画像である。 毛包径の測定に用いた検体4の画像である。 毛包径の測定に用いた検体5の画像である。 毛包径の測定に用いた検体6の画像である。 毛包径の測定に用いた検体7の画像である。 毛包径の測定に用いた検体8の画像である。 脱毛数の算出方法を説明するための図である。

Claims (10)

  1. ピーナッツ種皮の抽出物を主剤として含有することを特徴とする育毛養毛剤組成物。
  2. 請求項1に記載の育毛養毛剤が、更に、何首烏、ヨモギ、センブリ、ドクダミ、甘草からなる群から選ばれる1種または2種以上の抽出物を副剤として含有することを特徴とする育毛養毛剤組成物。
  3. 請求項1または2に記載の育毛養毛剤が、更に、トウキンセンカ、トウチュウカソウ、トウニン、トゲナシ、ニンジン、ビワハ、ベニバナ、セイヨウハッカ、ホップ、マロニエ、アセンヤク、アロエ、イチョウハ、カワラヨモギ、ウスベニアオイ、オウゴン、オウバク、オウレン、オトギリソウ、カミツレ、キョウニン、クマザサ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コンフリー、セージ、サンザシ、サンシシ、シャクヤク、ワレモコウ、セイヨウノコギリソウ、センキュウ、クワハ、チンピ、ムクロジ、メリッサ、ヤグルマキク、ユーカリ、ユリ、ノバラ、ローズマリー、ヨモギ、シラカバ、スギナ、タイム、ニワトコ、ニンドウ、ハマメリス、ブドウ、インチンコウ、エイジツ、オトギリソウ、キナ、キンセンカ、シナノキ、ジュ、ドクダミ、ウイキョウ、ヒキオコシ、クララ、チャ、チョウジ、ラベンダー、イラクサ、クワ、センブリ、アルティア、アルニカ、ゴボウ、カシュウ、ニョテイシ、カンレンソウ、オウギ、オウセイ、タイソウ、およびジオウからなる群から選ばれる1種または2種以上の抽出物を副剤として含有することを特徴とする育毛養毛剤組成物。
  4. 請求項1ないし4に記載の前記主剤および/または副剤の抽出物の濃縮エキスを含有することを特徴とする育毛用外用剤。
  5. 請求項1ないし4に記載の前記主剤および/または副剤の抽出物の濃縮エキスを含有することを特徴とする育毛用内服剤。
  6. ピーナッツ種皮の抽出物を主剤として含有することを特徴とする抗脱毛剤組成物。
  7. 請求項6に記載の抗脱毛剤が、更に、何首烏、ヨモギ、センブリ、ドクダミ、甘草からなる群から選ばれる1種または2種以上の抽出物を副剤として含有することを特徴とする抗脱毛剤組成物。
  8. 請求項6または7に記載の抗脱毛剤が、更に、トウキンセンカ、トウチュウカソウ、トウニン、トゲナシ、ニンジン、ビワハ、ベニバナ、セイヨウハッカ、ホップ、マロニエ、アセンヤク、アロエ、イチョウハ、カワラヨモギ、ウスベニアオイ、オウゴン、オウバク、オウレン、オトギリソウ、カミツレ、キョウニン、クマザサ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コンフリー、セージ、サンザシ、サンシシ、シャクヤク、ワレモコウ、セイヨウノコギリソウ、センキュウ、クワハ、チンピ、ムクロジ、メリッサ、ヤグルマキク、ユーカリ、ユリ、ノバラ、ローズマリー、ヨモギ、シラカバ、スギナ、タイム、ニワトコ、ニンドウ、ハマメリス、ブドウ、インチンコウ、エイジツ、オトギリソウ、キナ、キンセンカ、シナノキ、ジュ、ドクダミ、ウイキョウ、ヒキオコシ、クララ、チャ、チョウジ、ラベンダー、イラクサ、クワ、センブリ、アルティア、アルニカ、ゴボウ、カシュウ、ニョテイシ、カンレンソウ、オウギ、オウセイ、タイソウ、およびジオウからなる群から選ばれる1種または2種以上の抽出物を副剤として含有することを特徴とする抗脱毛剤組成物。
  9. 請求項6ないし8に記載の主剤および/または副剤の抽出物の濃縮エキスを含有することを特徴とする抗脱毛用外用剤。
  10. 請求項6ないし8に記載の主剤および/または副剤の抽出物の濃縮エキスを含有することを特徴とする抗脱毛用内服剤。
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