JP2005255607A - アミドオキシム誘導体の製造方法及びピラゾロトリアゾール誘導体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高収率で得られるアミドオキシム誘導体の製造方法及び高収量、高生産性のピラゾロトリアゾール誘導体の製造方法を提供する。
【解決手段】 下記一般式[I]で表される化合物及びヒドロキシルアミンあるいはその塩を燐酸共存下で反応させ下記一般式[II]で表されるアミドオキシム誘導体を製造し、
更に、得られたアミドオキシム誘導体を非プロトン性溶媒と芳香族系溶媒の共存下で一般式[III]で表される化合物と反応し、続けて閉環工程の反応を行うことを特徴とする一般式[IV]で表されるピラゾロトリアゾール誘導体の製造方法。
【化1】
【化2】
(式中、R1はアルキル基、アリール基または複素環基を表し、R2はアルキル基またはアリール基を表わす。Xは水素原子もしくはハロゲン原子を表わし、R3はアルキル基またはアリール基を表す。)
【選択図】 なし
【解決手段】 下記一般式[I]で表される化合物及びヒドロキシルアミンあるいはその塩を燐酸共存下で反応させ下記一般式[II]で表されるアミドオキシム誘導体を製造し、
更に、得られたアミドオキシム誘導体を非プロトン性溶媒と芳香族系溶媒の共存下で一般式[III]で表される化合物と反応し、続けて閉環工程の反応を行うことを特徴とする一般式[IV]で表されるピラゾロトリアゾール誘導体の製造方法。
【化1】
【化2】
(式中、R1はアルキル基、アリール基または複素環基を表し、R2はアルキル基またはアリール基を表わす。Xは水素原子もしくはハロゲン原子を表わし、R3はアルキル基またはアリール基を表す。)
【選択図】 なし
Description
本発明は、有機合成化合物の中間体および写真用カプラーの中間体として有用なアミドオキシム誘導体及びピラゾロトリアゾール誘導体の製造方法に関する。
オキシム誘導体の合成法としては、アミノピラゾールとイミデートからアミジンを経由しオキシム体を得る合成法が記載されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、ヒドロキシルアミンの塩酸塩を用いてオキシム化を行っているが過剰にあるヒドロキシルアミン塩酸塩の存在により生成したオキシム体が分解し時間とともに反応率が低下するという問題があった。また、塩基性条件下においては副生成物が多く反応率が低下するという問題があり、分解を引き起こさないような酸触媒が望まれていた。
また、ピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール誘導体の合成法としては、オキシム体とスルホニルクロライドからスルホン酸エステルを経由しピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール誘導体を得る合成法が記載されている(例えば、特許文献2参照)。ここでは、反応溶媒としてDMAcおよびメタノールが用いられているが化合物の単離のために水を使用するため濾過性が悪く、通常よりも長い乾燥時間が必要であり、又仕込み釜の容量当たりの収量が少なくなる等生産性が悪くなるという問題があった。
特開平7−82252号公報
特開平6−43611号公報
従って、本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであり、高収率で得られるアミドオキシム誘導体の製造方法、及び高収量、高生産性のピラゾロトリアゾール誘導体の製造方法を提供することにある。
上記課題は、以下の構成により解決することができた。
(請求項1)
下記一般式[I]で表される化合物及びヒドロキシルアミンあるいはその塩を燐酸共存下で反応させることを特徴とする下記一般式[II]で表されるアミドオキシム誘導体の製造方法。
下記一般式[I]で表される化合物及びヒドロキシルアミンあるいはその塩を燐酸共存下で反応させることを特徴とする下記一般式[II]で表されるアミドオキシム誘導体の製造方法。
(式中、R1はアルキル基、アリール基または複素環基を表し、R2はアルキル基またはアリール基を表わす。Xは水素もしくはハロゲン原子を表わす。)
(請求項2)
下記一般式[II]で表される化合物を非プロトン性溶媒と芳香族系溶媒の共存下で一般式[III]で表される化合物と反応し、続けて閉環工程の反応を行うことを特徴とする一般式[IV]で表されるピラゾロトリアゾール誘導体の製造方法。
(請求項2)
下記一般式[II]で表される化合物を非プロトン性溶媒と芳香族系溶媒の共存下で一般式[III]で表される化合物と反応し、続けて閉環工程の反応を行うことを特徴とする一般式[IV]で表されるピラゾロトリアゾール誘導体の製造方法。
(式中、R1はアルキル基、アリール基または複素環基を表し、R2はアルキル基またはアリール基を表わす。Xは水素原子もしくはハロゲン原子を表わし、R3はアルキル基またはアリール基を表す。)
有機合成化合物の中間体、写真用カプラーの中間体として有用なアミドオキシム誘導体は本発明の製造方法により高収率で得られた。またピラゾロトリアゾール誘導体に関しても高収量、高生産性で製造され、優れた効果を有する。
以下、本発明を更に詳細に述べる。
一般式[I]、一般式[II]、一般式[III]及び一般式[IV]において、R1、R2およびR3で表されるアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、ドデシル基、ヘキサデシル基、2−エチルヘキシル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
R1、R2およびR3で表されるアリール基としては、例えばフェニル基、4−メチルフェニル基、4−ニトロフェニル基、3−ニトロフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等が挙げられる。
R1で表される複素環基としては、例えば、ピリジル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、イミダゾリル基、フリル基、ピロリル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、セレナゾリル基、スルホラニル基、ピペリジニル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基等が挙げられる。
R1で表される基のうち好ましいものは、アリール基であり、さらに好ましくは3−ニトロフェニル基である。
R2で表される基のうち好ましいものはアルキル基であり、さらに好ましくはt−ブチル基である。
R3で表される基のうち好ましいものはフェニル基、4−メチルフェニル基およびメチル基である。
Xで表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子があげられる。Xで表される基のうち好ましいものは、水素原子および塩素原子である。
上記の基はいづれもさらに置換基によって置換されていてもよく置換基として例えば、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アリール、アシルアミノ、スルホンアミド、アルキルチオ、アリールチオ、ハロゲン原子、複素環、スルホニル、スルフィニル、ホスホニル、アシル、カルバモイル、スルファモイル、シアノ、アルコキシ、アリールオキシ、複素環オキシ、シロキシ、アシルオキシ、カルバモイルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、スルファモイルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、カルボキシル等の各基が挙げられる。
以下に、本発明の一般式[I]、一般式[II]、一般式[III]及び一般式[IV]で表される化合物の代表的具体例を示すが、本発明はこれらに限定されものではない。
一般式[I]で表される化合物は一般的に相当するイミデート誘導体とアミノピラゾール誘導体より合成することができ、単離しても単離せずにランニングでヒドロキシルアミンと反応することができる。
本発明で用いられるヒドロキシルアミンの塩としては、例えば塩酸、硫酸等の鉱酸塩、メタンスルホン酸、トシル酸等のスルホン酸塩が上げられる。
ヒドロキシルアミンあるいはその塩のうち好ましいものは塩酸塩である。
本発明で用いられるヒドロキシルアミンあるいはその塩の量は一般式[I]で表される化合物1molに対して1.0〜3.0molの範囲で用いることが好ましいが、1.05〜1.3molの範囲で用いることが特に好ましい。
本発明で用いられる燐酸としては、含水燐酸、無水燐酸もしくはポリリン酸を用いることができる。これらのうちで好ましくは含水燐酸であり、60〜95%燐酸が好ましく、さらに好ましくは80〜90%燐酸である。
本発明で用いられる燐酸の量は一般式[I]で表される化合物1molに対して0.1〜3.0molの範囲で用いることが好ましいが、0.2〜1.0molの範囲で用いることが特に好ましい。
本発明の請求項1の発明において、オキシム工程の反応温度は通常40〜80℃で行なわれるのが好ましく、50〜70℃で行なわれるのが特に好ましい。
本発明で用いられる芳香族系溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、キュメンまたはナフタレン等が挙げられる。これらのうちで好ましいものはトルエンである。
本発明で用いられる非プロトン性溶媒としては、例えばN,N−ジメチルフォルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、1−メチル−2−ピロリドン、燐酸トリメチルまたはジイソプロピルエーテル等が挙げられる。これらのうちで好ましいものはN,N−ジメチルフォルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドンでありさらに好ましくはN,N−ジメチルアセトアミドである。
本発明で用いられる非プロトン性溶媒と芳香族系溶媒は任意の割合で混合することが可能であるが、好ましい重量比としては2:1〜1:5であり、特に好ましくは1:1〜1:3である。
本発明で用いられる芳香族系溶媒の使用量は一般式[III]の化合物に対して重量比で1〜5倍が好ましく、特に好ましくは1〜3倍である。
本発明の請求項2の発明において、スルホニル化の反応温度は0〜30℃で行なわれるのが好ましく、5〜20℃で行なわれるのが特に好ましい。
本発明の請求項2の発明において、上記スルホニル化の反応後、中間体の取り出しを行うことなく、続けて閉環工程の反応を行うが、反応温度は通常40〜100℃で行なわれるのが好ましく、50〜70℃で行なわれるのが特に好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の実施態様はこれにら限定されるものではない。
《例示化合物2−1の合成》
実施例1(比較実施例)
メタニトロベンゾニトリル88.9gを380mlのメタノールに懸濁し、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)121.6gを25〜30℃を維持しながら滴下した。反応液を室温で1時間攪拌したのち、内温を3℃まで冷却し、そのまま4時間攪拌した。その後酢酸72.0gを加えた。10℃以下を保ちながら、30分攪拌した後、化合物Aを83.5gを加えた。その後室温で2時間撹拌した。例示化合物1−1を経由するが取り出さず、ヒドロキシルアミン塩酸塩を83.4g加え、55℃で、5時間攪拌した。その後、減圧下でメタノールを230ml留去し、攪拌しながら、水を260ml加えた。攪拌しながら温度を約5℃まで冷却し、析出した結晶をろ取、乾燥することにより、例示化合物2−1を111g得た。メタニトロベンゾニトリルからの収率は61%であった。
メタニトロベンゾニトリル88.9gを380mlのメタノールに懸濁し、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)121.6gを25〜30℃を維持しながら滴下した。反応液を室温で1時間攪拌したのち、内温を3℃まで冷却し、そのまま4時間攪拌した。その後酢酸72.0gを加えた。10℃以下を保ちながら、30分攪拌した後、化合物Aを83.5gを加えた。その後室温で2時間撹拌した。例示化合物1−1を経由するが取り出さず、ヒドロキシルアミン塩酸塩を83.4g加え、55℃で、5時間攪拌した。その後、減圧下でメタノールを230ml留去し、攪拌しながら、水を260ml加えた。攪拌しながら温度を約5℃まで冷却し、析出した結晶をろ取、乾燥することにより、例示化合物2−1を111g得た。メタニトロベンゾニトリルからの収率は61%であった。
実施例2(本発明)
メタニトロベンゾニトリル88.9gを380mlのメタノールに懸濁し、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)121.6gを25〜30℃を維持しながら滴下した。反応液を室温で1時間攪拌したのち、内温を3℃まで冷却し、そのまま4時間攪拌した。その後、20℃以下を維持しながら、98%硫酸27.8gを加え、その後酢酸13.5gを加えた。10℃以下を保ちながら、30分攪拌した後、化合物Aを83.5gを加えた。その後室温で8時間撹拌した後(例示化合物1−1を経由するが取り出さず)、85%リン酸を27.7g加え、さらにヒドロキシルアミン塩酸塩を41.7g加え、55℃で、4.5時間攪拌した。その後、酢酸ナトリウムを7.4g加え、55℃で5時間攪拌を続けた。その後、反応液に炭酸ナトリウム15.3gを水40mlに溶解した溶液を加え、55℃で2.5時間攪拌し、その後ヒドロキシルアミン塩酸塩を6.3g加え、55℃で2.5時間攪拌した。
メタニトロベンゾニトリル88.9gを380mlのメタノールに懸濁し、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)121.6gを25〜30℃を維持しながら滴下した。反応液を室温で1時間攪拌したのち、内温を3℃まで冷却し、そのまま4時間攪拌した。その後、20℃以下を維持しながら、98%硫酸27.8gを加え、その後酢酸13.5gを加えた。10℃以下を保ちながら、30分攪拌した後、化合物Aを83.5gを加えた。その後室温で8時間撹拌した後(例示化合物1−1を経由するが取り出さず)、85%リン酸を27.7g加え、さらにヒドロキシルアミン塩酸塩を41.7g加え、55℃で、4.5時間攪拌した。その後、酢酸ナトリウムを7.4g加え、55℃で5時間攪拌を続けた。その後、反応液に炭酸ナトリウム15.3gを水40mlに溶解した溶液を加え、55℃で2.5時間攪拌し、その後ヒドロキシルアミン塩酸塩を6.3g加え、55℃で2.5時間攪拌した。
その後、減圧下でメタノールを230ml留去し、攪拌しながら、水を150ml、濃塩酸を26ml加え、更に水を110ml加えた。攪拌しながら温度を約5℃まで冷却し、析出した結晶をろ取、乾燥することにより、例示化合物2−1を147g得た。メタニトロベンゾニトリルからの収率は82%であった。
《例示化合物4−1の合成》
実施例3(比較実施例)
76gの例示化合物2−1をジメチルアセトアミド180mlに溶解し、15℃以下でメタンスルホニルクロライド32gを滴下し、ピリジン32gを15℃以下を保ちながら滴下した。4.5時間攪拌した後、メタノールを180ml加え、50℃で8時間攪拌した。室温まで冷まし、反応液に水を200ml加え攪拌した。析出した固体をろ取、乾燥し、例示化合物4−1の粗結晶として55g得た。さらにメタノール100ml、アセトニトリル32mlを加え、煮沸懸濁30分を行い、5℃まで冷却した。析出した固体をろ取、乾燥し、例示化合物4−1を48g得た。例示化合物2−1からの収率は67%であった。
76gの例示化合物2−1をジメチルアセトアミド180mlに溶解し、15℃以下でメタンスルホニルクロライド32gを滴下し、ピリジン32gを15℃以下を保ちながら滴下した。4.5時間攪拌した後、メタノールを180ml加え、50℃で8時間攪拌した。室温まで冷まし、反応液に水を200ml加え攪拌した。析出した固体をろ取、乾燥し、例示化合物4−1の粗結晶として55g得た。さらにメタノール100ml、アセトニトリル32mlを加え、煮沸懸濁30分を行い、5℃まで冷却した。析出した固体をろ取、乾燥し、例示化合物4−1を48g得た。例示化合物2−1からの収率は67%であった。
上記反応を、仕込み釜3000L釜で想定したときの収量は192kgであった。
実施例4(本発明)
76gの例示化合物2−1をジメチルアセトアミド76ml、トルエン152mlに溶解し、15℃以下でメタンスルホニルクロライド32gを滴下し、ピリジン24gを15℃以下を保ちながら滴下した。4.5時間攪拌した後、ピリジンを8g加え、50℃で8時間攪拌した。室温まで冷まし、反応液に水を38ml加え攪拌、静置したのち、水層を除去し、水を100ml加え、攪拌、静置し、水層を除去した。溶媒を減圧下で留去し、中間体の取り出し、精製を行うことなく、メタノール107ml、アセトニトリル36mlを加え、煮沸懸濁30分を行い、閉環工程を行った。5℃まで冷却し、析出した固体をろ取、乾燥し、例示化合物4−1を49g得た。例示化合物2−1からの収率は68%であった。
76gの例示化合物2−1をジメチルアセトアミド76ml、トルエン152mlに溶解し、15℃以下でメタンスルホニルクロライド32gを滴下し、ピリジン24gを15℃以下を保ちながら滴下した。4.5時間攪拌した後、ピリジンを8g加え、50℃で8時間攪拌した。室温まで冷まし、反応液に水を38ml加え攪拌、静置したのち、水層を除去し、水を100ml加え、攪拌、静置し、水層を除去した。溶媒を減圧下で留去し、中間体の取り出し、精製を行うことなく、メタノール107ml、アセトニトリル36mlを加え、煮沸懸濁30分を行い、閉環工程を行った。5℃まで冷却し、析出した固体をろ取、乾燥し、例示化合物4−1を49g得た。例示化合物2−1からの収率は68%であった。
上記反応を、仕込み釜3000L釜で想定したときの収量は340kgで、比較に比べ本発明の製造方法は仕込み釜容量当たりの収量が高いことがわかる。
実施例5(カプラーの合成)
例示化合物4−1 38.9gを酢酸エチル56ml、DMF54mlに懸濁し、パラジウム炭素触媒を3グラム加え、常圧水素添加を行った。4時間攪拌し、必要量の水素を吸収したのを確認した後、触媒をろ別し、酢酸エチル50ml加えた。酢酸ナトリウム13.2gを加え氷冷し、温度を15℃以下に保ちながら、クロロ炭酸フェニルを23.9g滴下した。滴下終了後、反応液を室温に戻したのち1時間撹拌し、炭酸水素ナトリウム11.6gを少しずつ加えた。その後ジ−2−エチルヘキシルアミンを33.8g加え、65〜75℃で2時間攪拌を行った。その後、ジクロロジメチルヒダントイン15.2gを約15℃を保ちながら、少しずつ添加した。その後室温で7時間攪拌した後、水40mlを加え水層を除去した。亜硫酸ナトリウム8.8gを水44mlに溶解した溶液を加え、35〜40℃で2時間反応させた。
反応液に水45mlを加え攪拌し、水層を除去したのち、有機層を水層のpHが4となるまで水洗し、溶媒を留去した。これにトルエン160mlを加え1%水酸化ナトリウム水溶液でフェノールが消失するまで水洗を行った。12%塩酸110mlで洗浄し、さらにpHが4となるまで水洗し、溶媒を留去した。アセトニトリル130ml、トルエン26mlを加えて再結晶し、析出した固体をろ取、乾燥し70.2gのカプラーを得た。例示化合物4−1からの収率は90%であった。
実施例中の各化合物の同定はMASSおよびNMRスペクトルで行い、それぞれ目的化合物であることを確認した。その他の例示カプラーも上記の方法に準じて合成することができる。
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