JPH1160977A - アゾ化合物のスルホニルクロライドの合成方法 - Google Patents

アゾ化合物のスルホニルクロライドの合成方法

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JPH1160977A
JPH1160977A JP9223881A JP22388197A JPH1160977A JP H1160977 A JPH1160977 A JP H1160977A JP 9223881 A JP9223881 A JP 9223881A JP 22388197 A JP22388197 A JP 22388197A JP H1160977 A JPH1160977 A JP H1160977A
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aliphatic
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JP9223881A
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Inventor
Nobuo Seto
信夫 瀬戸
Takayoshi Kamio
隆義 神尾
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アゾスルホン酸化合物を温和な条件で、収率の
良くスルホニルクロライド化する。 【解決手段】式(1) のアゾスルホン酸化合物を式(2)の
アゾスルホン酸化合物に変換した後、対応するアゾスル
ホニルクロライド化合物に変換するアゾ化合物のスルホ
ニルクロライドの合成方法。 式(1) HO−X−N=N−Y 式(2) R−O−X−N=N−Y 式中、Rは脂肪族スルホニル基、アリールスルホニル
基、脂肪族カルボニル基、アリールカルボニル基、脂肪
族オキシカルボニル基又はアリールオキシカルボニル基
を表し、Xはアリール基を表し、Yはジアゾ成分残基を
表す。但し、XあるいはYのどちらか一方にスルホ基を
1つ有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアゾ化合物のスルホ
ニルクロライドの合成方法に関する。本発明により得ら
れるアゾ基を持つスルホニルクロライドは、拡散転写法
カラー写真に用いる色素放出化合物の合成中間体として
重要である。
【0002】
【従来の技術】従来ナフトール系等の解離性色素のスル
ホニルクロライドの合成法として、特開昭54−161
332にはナフトール系アゾ色素に置換しているスルホ
基を、オキシ塩化リンによりスルホニルクロライドとす
る方法が記載されている。また、特開昭57−2023
53にはその際の反応溶媒をスルホランとした方法が記
載されている。さらには Helv.Chem.Acta 38,1329(195
5) 、米国特許第3,929,760号、Helv.Chim.Act
a 42,1653(1959)等には種々のクロル化剤が記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法で一般式(1)で表される化合物をスルホニルク
ロライド化しようとすると、副生物が多く生成したり、
生成したスルホニルクロライドが不安定であったり、さ
らにはほとんど取り出すことができなかったりすること
がある。
【0004】本発明の目的は、収率の良いアゾスルホニ
ルクロライド化合物の合成法を提供することにある。本
発明の他の目的は、温和な条件でアゾ化合物のスルホニ
ルクロライド体を合成できる方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、温和な条件で脱離しアゾ色素
に変換できる保護基を用いたアゾスルホニルクロライド
化合物を合成する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究を
重ねた結果、遂に上記目的を達成する本発明をなすに至
った。すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表され
るアゾスルホン酸化合物を一般式(2)で表されるアゾ
スルホン酸化合物に変換した後、対応するアゾスルホニ
ルクロライド化合物に変換することを特徴とするアゾ化
合物のスルホニルクロライドの合成方法である。 一般式(1) HO−X−N=N−Y 一般式(2) R−O−X−N=N−Y 式中、Rは脂肪族スルホニル基、アリールスルホニル
基、脂肪族カルボニル基、アリールカルボニル基、脂肪
族オキシカルボニル基又はアリールオキシカルボニル基
を表し、Xはアリール基を表し、Yはジアゾ成分残基を
表す。但し、XあるいはYのどちらか一方にスルホ基を
1つを有する。
【0006】
【発明の実施の形態】本明細書中における基が脂肪族部
位を含む場合には、その脂肪族部位は直鎖、分岐鎖また
は環状で飽和であっても不飽和であっても良く、例えば
アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケ
ニルを表し、これらは無置換であっても置換基を有して
いてもよい。また、アリール部位を含む場合には、その
アリール部位は、単環であっても縮合環であっても良
く、無置換であっても置換基を有していてもよい。ま
た、複素環部位を含む場合には、その複素環部位は環内
にヘテロ原子(例えば、窒素原子、イオウ原子、酸素原
子)を持つものであり、飽和環であっても、不飽和環で
あってもよく、単環であっても縮合環であってもよく、
無置換であっても置換基を有していてもよい。
【0007】本発明における置換基とは、置換可能な基
であればよく、例えば脂肪族基、アリール基、複素環
基、アシル基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、脂肪
族オキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、脂肪
族オキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
複素環オキシカルボニル基、カルバモイル基、脂肪族ス
ルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル
基、脂肪族スルホニルオキシ基、アリールスルホニルオ
キシ基、複素環スルホニルオキシ基、スルファモイル
基、脂肪族スルホンアミド基、アリールスルホンアミド
基、複素環スルホンアミド基、脂肪族アミノ基、アリー
ルアミノ基、複素環アミノ基、脂肪族オキシカルボニル
アミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、複素環
オキシカルボニルアミノ基、脂肪族スルフィニル基、ア
リールスルフィニル基、脂肪族チオ基、アリールチオ
基、ヒドロキシ基、シアノ基、スルホ基、脂肪族オキシ
アミノ基、アリールオキシアミノ基、カルバモイルアミ
ノ基、スルファモイルアミノ基、ハロゲン原子、フルフ
ァモイルカルバモイル基、カルバモイルスルファモイル
基、ジ脂肪族オキシフォスフィニル基、ジアリールオキ
シフォスフィニル基等をあげることができる。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。Rについ
て説明する。脂肪族スルホニル基としては、アルキルス
ルホニル基(置換基を有していてもよい炭素数12以
下、好ましくは炭素数6以下、最も好ましくは炭素数1
のアルキルスルホニル基であって、例えばメタンスルホ
ニル基、ブタンスルホニル基、メトキシメタンスルホニ
ル基等)、アルケニルスルホニル基(置換基を有してい
てもよい炭素数12以下、好ましくは炭素数6以下のア
ルケニルスルホニル基であって、例えばアリルスルホニ
ル基等)であって、好ましくはアルキルスルホニル基で
ある。アリールスルホニル基は、置換基を有していても
よい炭素数12以下、好ましくは炭素数8以下のアリー
ルスルホニル基(例えばベンゼンスルホニル基等)であ
る。
【0009】脂肪族カルボニル基としては、アルキルカ
ルボニル基(置換基を有していてもよい炭素数12以
下、好ましくは炭素数6以下のアルキルカルボニル基で
あって、例えばオクタノイル基、ピバロイル基、プロパ
ノイル基、アセチル基、フェノキシアセチル基等)、ア
ルケニルカルボニル基(置換基を有していてもよい炭素
数12以下、好ましくは炭素数6以下のアルケニルカル
ボニル基であって、例えばアクリロイル基、メタクリロ
イル基等)であって、好ましくはアルキルカルボニル基
である。アリールカルボニル基は、置換基を有していて
もよい炭素数12以下、好ましくは炭素数8以下のアリ
ールカルボニル基(例えばベンゾイル基等)である。
【0010】脂肪族オキシカルボニル基としては、アル
コキシカルボニル基(置換基を有していてもよい炭素数
12以下、好ましくは炭素数6以下のアルキルオキシカ
ルボニル基であって、例えばオクチルオキシカルボニル
基、ブトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、メ
トキシカルボニル基等)、アルケニルオキシカルボニル
基(置換基を有していてもよい炭素数12以下、好まし
くは炭素数6以下のアルケニルオキシカルボニル基であ
って、例えばアリルオキシカルボニル基等)であって、
好ましくはアルコキシカルボニル基である。アリールオ
キシカルボニル基は、置換基を有していてもよい炭素数
12以下、好ましくは炭素数8以下のフェノキシカルボ
ニル基(例えばベンゾイル基等)である。
【0011】Rは、アルキルスルホニル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基であって、
アルキルスルホニル基、アルコキシカルボニル基である
場合は更に好ましい。
【0012】Xはアリール基(好ましくは置換基を有し
ていてもよい炭素数35以下、より好ましくは炭素数2
0以下のフェニル基、ナフチル基であり、さらに好まし
くは、置換基として、アシルアミノ基、カルバモイル
基、スルファモイル基、スルホニル基を有するフェニル
基、ナフチル基)を表し、Yはジアゾ成分残基(好まし
くは置換基を有していてもよい炭素数20以下、より好
ましくは炭素数10以下のアリール基、芳香族複素環基
であり、さらに好ましくは芳香族複素環基)を表す。X
がフェニル基、ナフチル基の時、RO−又はHO−と−
N=N−Yとはフェニル基、ナフチル基の1位と4位の
関係にある場合が好ましい。スルホ基はXのアリール基
の置換基にさらに置換しているか、Yのジアゾ成分に置
換している場合が好ましい。
【0013】本発明でX、Yおよびスルホ基の置換位置
をさらに詳しく述べる。まず、Xについて述べると、下
記式(A)及び(B)で表される化合物が好ましい(な
お、以下便宜上、一般式(1)で表される化合物につい
て述べる)。
【0014】
【化1】
【0015】式(A)、(B)においてR1 〜R10は、
それぞれ水素原子又は置換可能な置換基を表す。本発明
で更に好ましい化合物としては、下記式(C)〜(F)
で表される化合物である。
【0016】
【化2】
【0017】式(C)〜(F)においてR4、R7及びR
21〜R26は、それぞれ水素原子又は置換可能な置換基を
表す。これらのなかで更に好ましくは、式(C)、
(D)及び(E)で表される化合物あり、式(C)、
(D)で表される化合物が最も好ましい。
【0018】次にYについて述べる。Yは芳香族複素環
基である場合が好ましく、例えば、ピラゾリル、イソチ
アゾリル、ベンゾイソチアゾリル、チアゾリル、チオフ
ェニル、インダゾリニル等が好ましい。本発明で更に好
ましい化合物としては、次に示す式(G)〜(I)で表
される化合物である。これについても、便宜上一般式
(1)で表される化合物について述べる。
【0019】
【化3】
【0020】式(G)〜(I)においてR31〜R39は、
それぞれ水素原子又は置換可能な置換基を表す。これら
のなかで更に好ましくは、式(G)及び(I)で表され
る化合物である。Yにおいて、更に好ましい化合物は、
式(J)、(K)及び(L)で表されるものである。
【0021】
【化4】
【0022】式(J)〜(L)においてR4、R7
21、R22、R31〜R39は、それぞれ水素原子又は置換
可能な置換基を表す。
【0023】次にスルホ基について述べるが、置換位置
としては、式(C)〜(L)においてR4 〜R35の置換
基上に置換している場合、あるいはR36〜R39である場
合が好ましく、R7 、R23、R25、R33の置換基上に置
換している場合、あるいはR 38である場合が更に好まし
い。
【0024】つぎに本発明に使用される化合物の具体例
を一般式(2)で表される化合物として示すが、本発明
はこれに限定されるものではない。
【0025】
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】本発明の一般式(1)で表される化合物を
一般式(2)で表される化合物に変換する方法として
は、置換基Rに対応する酸クロライドを一般式(1)で
表される化合物と反応させる方法が挙げられる。
【0029】この場合、反応溶媒としては、アセトニト
リル、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、
スルホラン、酢酸エチル等が好ましく用いられ、一般式
(1)で表される化合物1グラムに対して、通常1mlか
ら20ml用いられる。さらに脱酸剤として塩基が用いら
れるのが好ましい。塩基としては、トリエチルアミン、
ピリジン、ピコリン等が好ましく用いられ、一般式
(1)で表される化合物に対して、通常1当量から10
当量用いられ、好ましくは1当量から4当量用いられ
る。置換基Rに相当する酸クロライドは、1当量から1
0当量用いられ、好ましくは1当量から4当量用いられ
る。反応温度は通常0℃から80℃が用いられるが、0
℃から40℃で反応させるのが好ましい。
【0030】操作方法としては、本発明の一般式(1)
の化合物を有機溶媒、塩基に溶解し、一般式(2)にお
ける置換基Rに相当する酸クロライドを、反応温度を見
ながら滴下する方法が好ましい。反応終了後は、通常は
反応液を食塩水に注ぎ、析出した結晶を濾取する。必要
ならば、水で再結晶、有機溶剤で洗浄、再結晶等を行
う。
【0031】本発明では、次いで、一般式(2)の化合
物を対応するアゾスルホニルクロライド化合物に変換す
る。スルホニルクロライド化の方法としては、既知の方
法を用いることができ、例えば特開昭54−16133
2号、特開昭57−202353号、Helv.Chem.Acta 3
8,1329(1955)、米国特許3,929,760号、Helv.C
him.Acta 42,1653(1959)等に記載の方法を用いることが
できる。
【0032】クロル化剤としては、オキシ塩化リン、チ
オニルクロライド等が好ましく、オキシ塩化リンがより
好ましく、使用量は、一般式(2)で表される化合物に
対して、1当量から10当量くらいが好ましい。大過剰
に使用し、反応溶媒として用いる場合もある。
【0033】反応溶媒としては、生成するスルホニルク
ロライドが分解または反応しないもの、あるいはクロル
化剤が分解しないものならばよく、例えばアセトニトリ
ル、酢酸エチル、ジメチルアセトアミド、スルホランが
好ましく、一般式(2)で表される化合物1グラムに対
して通常1ml〜50ml、好ましくは2ml〜10mlが用い
られる。単独の溶媒でもよく、また混合溶媒も好ましく
用いられる。反応温度は、通常0℃から溶媒還流温度で
用いられるが、5℃〜60℃が好ましく用いられる。反
応終了後は、通常は冷却後に氷水に注ぎ、析出した結晶
を濾取する。必要ならば、適当な有機溶媒、例えば、ア
セトニトリル、イソプロピルアルコール等の溶媒で洗浄
あるいは再結晶を行う。
【0034】本発明で合成されるスルホニルクロライド
化合物は、種々目的のための中間体として用いられ、そ
の目的に応じて、最終生成物は、前述の置換基Rのまま
使用されてもよく、また、Rが脱離されたものでもよ
い。Rを脱離する場合は、スルホニルクロライドを目的
の置換基に変換した後、ジエチルアミン等の求核剤によ
って、有機溶媒中で容易にRを脱離させることができ
る。
【0035】
【実施例】以下に実施例をもって本発明を説明するが、
これによって本発明が限定されるものではない。 実施例1 下記スキーム1に示す化合物(d)の合成方法を述べ
る。
【0036】
【化8】
【0037】化合物(a)107.2gを燐酸680ml
に懸濁し、−2℃で攪拌下に亜硝酸ナトリウム17.2
gを徐々に添加した。その後60分間攪拌した後、化合
物(b)49.2gを燐酸148mlに懸濁させた溶液を
15分間で添加した。8℃でさらに120分間攪拌した
後、食塩1092gを水3600mlに溶解し、46℃に
加温し、攪拌下に10分間で注いだ。反応容器を温水7
20mlで洗浄し、40℃まで空冷攪拌し、その後水冷攪
拌した。析出した結晶を濾取し、食塩120gを水60
0mlに溶解した食塩水で洗浄した。乾燥した結晶に酢酸
エチル520mlを加え、60分間還流した。その後18
℃まで冷却し、結晶を濾取し、化合物(c)(一般式
(1)で表される化合物)を得た。収量119g、収率
85.6%、融点240℃。
【0038】得られた化合物(c)84.3gをジメチ
ルアセトアミド210ml及びトリエチルアミン29.6
mlに溶解し、12℃で攪拌下メタンスルホニルクロライ
ド16.5gを30分間で滴下した。その後30分間攪
拌した後、食塩300gを水1500mlに溶解し50℃
に加温し、攪拌下に注いだ。攪拌下に水冷し、20℃ま
で下げ、析出した結晶を濾取し、食塩90gを水450
mlに溶解した食塩水で洗浄した。乾燥した結晶にメタノ
ール150mlを加え、23℃で30分間攪拌した。結晶
を濾取し、冷メタノール50mlでかけ洗いし、化合物
(4)(一般式(2)で表される化合物)を得た。収量
70.7g、収率73.6%、融点250℃以上。
【0039】得られた化合物(4)35.7gにアセト
ニトリル140ml及びジメチルアセトアミド28mlを加
え、17℃から30℃で攪拌下に、オキシ塩化リン50
mlを30分間で滴下した。その後52℃で60分間攪拌
した後、氷水1400ml攪拌下に注いだ。17℃で30
分間攪拌した後、析出した結晶を濾取し、水でかけ洗い
した。結晶に冷アセトニトリル140mlを添加し、30
分間10℃で攪拌した。結晶を濾取し、冷アセトニトリ
ル50mlでかけ洗いし、化合物(d)(スルホニルクロ
ライド化合物)を得た。収量31.5g、収率88.7
%、融点204〜206℃。
【0040】参考例1 下記スキーム2に示す通りの化合物(d)をその誘導体
(g)に変換する例を示す。
【0041】
【化9】
【0042】化合物(e)24.1gをジメチルアセト
アミド116mlに溶解し、24℃で攪拌下に、化合物
(d)26.0gを15分間で添加した。その後、34
℃で180分間攪拌した後、アセトニトリル400mlを
加え、攪拌下20℃まで冷却した。析出した結晶を濾取
し、冷アセトニトリル60mlでかけ洗いし、化合物
(f)を得た。収量42.5g、収率96.0%、融点
129〜133℃。
【0043】得られた化合物(f)42.5gにメタノ
ール155mlを加え、17℃で攪拌下に、ジエチルアミ
ン137mlを15分間で滴下した。その後、24℃で3
0分間攪拌した後、メタノール60ml、濃塩酸6mlを加
え、濾過をした。濾液に36℃でメタノール60ml、濃
塩酸5ml、水65mlを加え、アセトニトリル400mlを
加え、30分間攪拌し、その後、攪拌下水冷し、20℃
まで冷却した。析出した結晶を濾取し、冷メタノール8
0mlでかけ洗いし、化合物(g)を得た。収量38.8
g、収率97.5%、融点120〜127℃。
【0044】比較例1 スキーム3に示す通りの化合物(h)の合成(化合物
(c)のスルホニルクロライド化)を述べる。
【0045】
【化10】
【0046】化合物(c)11.3gにアセトニトリル
50ml、ジメチルアセトアミド10mlを加え、7℃から
15℃で攪拌下に、オキシ塩化リン10mlを30分間で
滴下した。その後32℃で20分間攪拌した後、氷水4
00ml攪拌下に注いだ。17℃で30分間攪拌した後、
析出した結晶を濾取し、水でかけ洗いした。この結晶を
速やかに減圧乾燥し、TLCでしらべたところ、目的物
(h)と思われる生成物はわずかしか認められず、茶色
から褐色の多数の生成物が認められた。また、この結晶
を化合物(e)と反応させても目的物(g)は、TLC
でわずか痕跡程度しか認められなかった。
【0047】実施例2 スキーム4に示す化合物(l)の合成方法を述べる。
【0048】
【化11】
【0049】化合物(i)28.3gを水200ml、濃
塩酸51.4mlに懸濁し、0℃で攪拌下に亜硝酸ナトリ
ウム7.1gを水25mlに溶解した溶液を15分間で滴
下した。その後60分間攪拌した後、化合物(j)4
0.7gをメタノール250mlに懸濁させた溶液に10
℃から18℃で15分間で添加した。18℃でさらに6
0分間攪拌した後、食塩700gを水2500mlに溶解
し、45℃に加温し、攪拌下に10分間で注いだ。反応
容器を温水150mlで洗浄し、水冷攪拌した。析出した
結晶を濾取し、食塩100gを水500mlに溶解した食
塩水で洗浄した。乾燥した結晶に酢酸エチル420mlを
加え、60分間還流した。その後18℃まで冷却し、結
晶を濾取し、化合物(k)(一般式(1)で表される化
合物)を得た。収量47.0g、収率74.5%、融点
220℃以上。
【0050】得られた化合物(k)34.3gをジメチ
ルアセトアミド75ml及びトリエチルアミン6.8mlに
溶解し、12℃で攪拌下にメタンスルホニルクロライド
5.3gを10分間で滴下した。その後30分間攪拌し
た後、食塩300gを水1500mlに溶解し、攪拌下に
注いだ。攪拌下水冷し、20℃までさげ、析出した結晶
を濾取し、食塩50gを水250mlに溶解した食塩水で
洗浄した。乾燥した結晶にメタノール150mlを加え、
23℃で30分間攪拌した。結晶を濾取し、冷メタノー
ル50mlでかけ洗いし、化合物(16)(一般式(2)で
表される化合物)を得た。収量35.0g、収率93.
0%、融点220℃以上。
【0051】得られた化合物(16)31.0gにアセト
ニトリル150ml及びジメチルアセトアミド2.5mlを
加え、7℃から12℃で攪拌下に、オキシ塩化リン2
1.0mlを30分間で滴下した。その後12℃で15分
間攪拌した後、氷水1400ml攪拌下に注いだ。17℃
で15分間攪拌した後、析出した結晶を濾取し、水でか
け洗いした。結晶に冷イソプロピルアルコール100ml
を添加し、30分間10℃で攪拌した。結晶を濾取し、
冷イソプロピルアルコール50mlでかけ洗いし、化合物
(l)(スルホニルクロライド化合物)を得た。収量2
5.0g,収率81.2%,融点220℃以上。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、一般式(2)の化合物
を経由することで、一般式(1)のアゾスルホン酸化合
物を温和な条件で、収率の良くスルホニルクロライド化
することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で表されるアゾスルホン
    酸化合物を一般式(2)で表されるアゾスルホン酸化合
    物に変換した後、対応するアゾスルホニルクロライド化
    合物に変換することを特徴とするアゾ化合物のスルホニ
    ルクロライドの合成方法。 一般式(1) HO−X−N=N−Y 一般式(2) R−O−X−N=N−Y 式中、Rは脂肪族スルホニル基、アリールスルホニル
    基、脂肪族カルボニル基、アリールカルボニル基、脂肪
    族オキシカルボニル基又はアリールオキシカルボニル基
    を表し、Xはアリール基を表し、Yはジアゾ成分残基を
    表す。但し、XあるいはYのどちらか一方にスルホ基を
    1つ有する。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016088966A (ja) * 2014-10-30 2016-05-23 富士フイルム株式会社 アゾ化合物の製造方法

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