JP2005255336A - 給紙装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
給紙トレイ内に記録シートを補給した後であっても、かかる給紙トレイを軽い力で給紙位置に確実にセットすることが可能であり、女性等の腕力が弱い者でも楽に記録シートの補給を行うことが可能な給紙装置を提供する
【解決手段】
画像形成装置に付設される装置筐体と、記録シートがセットされると共に前記装置筐体に収納され、かかる装置筐体に収納された給紙位置と装置筐体外へ引き出したシート補給位置との間でスライド自在な給紙トレイと、この給紙トレイに設けられ、かかる給紙トレイを装置筐体から引き出す際、あるいは押し込む際にユーザが把持する操作グリップと、この操作グリップに設けられると共に前記給紙トレイに対するユーザの操作力の方向を検出する操作方向センサと、前記操作方向センサの出力信号に応じて前記ユーザの操作力を介助するトレイ駆動部とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機やレーザビームプリンタに対して用紙等の記録シートを供給する給紙装置に係り、詳細には、記録シートを収容した給紙トレイが装置筐体に収納された給紙位置と装置筐体外へ引き出されたシート補給位置との間でスライド自在に設けられたタイプの給紙装置の改良に関する。
特開平8−20447号公報 特開2003−163770号公報
従来、複写機やレーザビームプリンタ等の画像形成装置では、該装置の実質的な設置面積を小さくするため、装置筐体の底部に記録シートの供給装置を配置し、そこからS字状あるいはU字状に搬送される記録シートに対して画像形成を行うようにしたものが知られている。
このような画像形成装置におけるシート供給装置は、画像形成装置の筐体と一体又は別体に形成された装置筐体と、略矩形状に形成されて記録シートを収容すると共に上記装置筐体に対してスライド自在に設けられた給紙トレイとを備え、かかる給紙トレイから一枚ずつ引き出した記録シートを該給紙トレイの上部に位置する画像形成装置に送り込むように構成されている。ここで、シート供給装置の装置筐体が画像形成装置と一体に形成されているとは、画像形成装置それ自体がシート供給装置を備えている場合であり、別体に形成されているとは、ユーザが取り扱う記録シートの種類に応じてオプションのシート供給装置を画像形成装置の下部に増設する場合である。
前記給紙トレイは、装置筐体に対して完全に押し込まれた給紙位置と装置筐体から引き出したシート補給位置との間でスライド自在に設けられており、かかるシート補給位置で記録シートを給紙トレイ内にセットした後、この給紙トレイを前記給紙位置に押し込むと、装置筐体内に設けられたピックアップロールが給紙トレイ内にセットされた記録シートに上方から接し、ピツクアップロールの回転によって記録シートを1枚ずつ画像形成装置へ給紙することができるようになっている。
かかる給紙トレイを給紙位置からシート補給位置に引き出す操作、シート補給位置から給紙位置へ押し込む操作はユーザによって行われているが、給紙トレイが給紙位置にセットされ、あるいは給紙位置から離脱したことをユーザに明確に認識させると共に、給紙動作中に給紙トレイが給紙位置から勝手に離脱してしまうことを防止するため、従来の給紙装置では、例えば図12に示すような機構によって給紙トレイ100が該給紙位置に係止されるようになっている。すなわち、給紙トレイ100には係止ピン101が立設される一方、装置筐体102には前記係止ピン101に係合するフック部材103がばね104によって付勢された状態で取り付けられており、給紙トレイ100を給紙位置に向けて装置筐体102へ押し込むと、前記フック部材103が給紙トレイ100の係止ピン101を乗り越えるようにして該係止ピン101に引っ掛かり、給紙トレイ100を給紙位置で係止するようになっている。また、前記フック部材103が係止ピン101を乗り越える際に給紙トレイ100の動きは重くなるので、これを装置筐体102に押し込むユーザは、かかる給紙トレイ100が給紙位置にセットされたことを操作感として認識することができるようになっている。
このように給紙トレイを給紙位置に係止するための機構は給紙ミス、紙詰まり、ユーザの操作ミス等を防止する上で不可欠であるが、その反面、給紙トレイを給紙位置に押し込む際の最後、あるいは給紙位置から引き出す際の最初に大きな力で必要となり、女性などの腕力が弱い者には大きな負担となっていた。特に、記録シートの補給を行った給紙トレイを給紙位置に押し込む際には給紙トレイの重量が倍増するため、更に操作が困難となる。
特開平8−20447号公報には、給紙位置にセットされた給紙トレイを係止するロック機構を設けると共に、シート補給位置が給紙位置よりも下方に位置するように給紙トレイを斜めに配置した給紙装置が開示されている。この給紙装置では、前記給紙トレイを斜めに配置したことにより、前記ロック機構を解除すると、給紙トレイが自重によってシート補給位置へ向けて装置筐体から滑り出てくるようになっており、記録シートを給紙トレイに補給する際のユーザの操作負担が軽減されている。
しかし、記録シートの補給が完了した給紙トレイはユーザが給紙位置へ押し込むことが必要とされ、補給された記録シートの分だけ重量が重くなった給紙トレイを重力に抗しながら給紙位置へ押し込まなければならず、腕力が弱い者にはかえって操作負担となってしまう他、記録シートを大量に補給しうる大容量トレイには実質的に適用できないといった問題点がある。
一方、特開2003−163770号公報には、フットスイッチによって自動で給紙トレイが開閉する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では各給紙トレイに開閉用のモータが設けられており、装置筐体に設けられたットスイッチをユーザが踏むことにより、前記開閉用モータが駆動し、給紙トレイを給紙位置とシート補給位置との間で自在にスライドさせることが可能となっている。
しかし、給紙トレイを手動で給紙位置へ押し込む操作、あるいは給紙位置から手動で引き出す操作に大きな腕力が必要とされるのは、給紙トレイがまさに給紙位置にセットされる瞬間、あるいは給紙位置から抜け出す瞬間だけであり、例えば、シート補給位置で記録シートを補給した直後であっても、給紙位置の直前までは給紙トレイを比較的に楽にスライドさせることが可能である。従って、給紙トレイの開閉を完全に自動化する必要性に乏しい。また、ユーザによる操作ミスを防止するという観点からすれば、ユーザ自らが給紙トレイを開閉させる動作に連動し、その開閉動作を介助するのが好ましいと言える。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、給紙トレイ内に記録シートを補給した後であっても、かかる給紙トレイを軽い力で給紙位置に確実にセットすることが可能であり、女性等の腕力が弱い者でも楽に記録シートの補給を行うことが可能な給紙装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の給紙装置は、画像形成装置に付設される装置筐体と、記録シートがセットされると共に前記装置筐体に収納され、かかる装置筐体に収納された給紙位置と装置筐体外へ引き出したシート補給位置との間でスライド自在な給紙トレイと、この給紙トレイに設けられ、かかる給紙トレイを装置筐体から引き出す際、あるいは押し込む際にユーザが把持する操作グリップと、この操作グリップに設けられると共に前記給紙トレイに対するユーザの操作力の方向を検出する操作方向センサと、前記操作方向センサの出力信号に応じて前記ユーザの操作力を介助するトレイ駆動部とを備えたことを特徴とするものである。
このような技術的手段によれば、ユーザが給紙トレイを装置筐体から引き出そうとして操作グリップを手前に引っ張ると、かかるユーザが給紙トレイを引き出そうとしていることが操作方向センサによって検出され、トレイ駆動部が給紙トレイをシート補給位置へ引き出す方向に動作して、ユーザの操作を介助する。これにより、ユーザは給紙トレイを容易にシート補給位置まで引き出すことが可能となる。また、ユーザが給紙トレイを装置筐体へ押し込もうとして操作グリップを押圧すると、かかるユーザが給紙トレイを押し込もうとしていることが操作方向センサによって検出され、トレイ駆動部が給紙トレイを給紙位置へ押し込む方向に動作して、ユーザの操作を介助する。これにより、ユーザは記録シート補給完了後の重たい給紙トレイを容易に給紙位置にセットすることが可能となる。
本発明において、前記操作方向検出センサとしては、操作グリップの表裏に圧力センサを取り付け、これら圧力センサの検出値に応じてユーザによる給紙トレイの操作方向を検出するものであっても良いし、操作グリップがユーザによる給紙トレイの操作方向に応じて揺動し、かかる揺動に応じてマイクロスイッチをオン/オフするように構成したものであっても良い。
また、前記トレイ駆動部としては、ユーザの操作力を介助するものであれば、駆動源として専用の駆動モータを備えたものであっても差し支えない。もっとも、給紙トレイが装置筐体の給紙位置に収納された後は、次に給紙トレイをシート補給位置へ引き出すまでこのトレイ駆動部を使用することがないので、製造コストの削減という観点からすれば、給紙装置に通常設けられる他のモータで給紙トレイの開閉時には使用されていないモータ、例えば、記録シートの送出ロールを駆動させるためのフィードモータや、給紙トレイ内にセットされた記録シートを送出ロールに接触する位置まで持ち上げるリフトアップモータ等を前記トレイ駆動部の駆動源として兼用するのが好ましい。
このような本発明の給紙装置によれば、給紙トレイ内に記録シートを補給した後であっても、かかる給紙トレイを軽い力で給紙位置に確実にセットすることが可能であり、女性等の腕力が弱い者でも楽に記録シートの補給を行うことが可能
以下に、添付図面を参照しながら本発明の給紙装置を詳細に説明する。
図1は給紙機構に本発明のシート搬送装置を適用したデジタル複写機の縦断面図である。この複写機Uは、原稿画像を光学的に読み取って電気信号としての画像データに変換する画像読取部(IIT)10と、前記画像データに基づいて記録シート上に記録画像を形成する画像出力部(IOT)30とから構成され、更に、前記画像読取部10には複数枚の原稿を連続的に読み取るための自動原稿搬送装置11が装着されている。
前記画像読取部10は原稿台としてのプラテンガラス12を備えており、前記自動原稿搬送装置11はこのプラテンガラス12を覆うプラテンカバーとして機能している。この画像読取部10はプラテンガラス12の下に露光光学系13を備えると共に、固体撮像素子であるCCDセンサ14を備え、プラテンガラス12上にセットされた原稿Dの反射光を露光光学系13を介してCCDセンサ14の撮像面上に結像させるように構成されている。前記露光光学系13は、プラテンガラス12の下面に沿って移動しながら原稿画像を露光走査するランプキャリッジ15と、原稿画像の反射光を前記CCDセンサ14に導くためのミラーキャリッジ16とを備え、縮小光学系を構成している。
前記自動原稿搬送装置11は複数枚の原稿Dが重ねて載置される原稿給紙トレイ17を有すると共に、読取が完了した原稿を排出するための原稿排出トレイ18を有しており、前記原稿給紙トレイ17から原稿排出トレイ18へ至る原稿搬送経路19の途上において、前記原稿Dがプラテンガラス12上の読取位置を通過するように構成されている。
前記露光光学系13はランプキャリッジ15及びミラーキャリッジ16の位置を検出するためレジセンサ20を有しており、レジセンサ20の検出信号によって各キャリッジ15,16を図1に示すホームポジションに設定することが可能と,なっている。前記自動原稿搬送装置11を使用して原稿画像の読取を行う所謂ADFモードの場合、前記ランプキャリッジ15及びミラーキャリッジ16はホームポジションに設定され、原稿給紙トレイ17から原稿排出トレイ18へ原稿Dを搬送しながら、かかる原稿画像の走査を行う。一方、自動原稿搬送装置11を使用することなく、ユーザが原稿Dを一枚ずつプラテンガラス12上に置いて複写作業を行う所謂プラテンモードの場合、ランプキャリッジ15及びミラーキャリッジ16がプラテンガラス12の下を移動しながら原稿画像の走査を行う。原稿画像から得られた反射光はCCDセンサ14に入射し、このCCDセンサ14で電気信号としての読取画像信号に変換される。
一方、前記複写機Uは、前記画像読取部10又は画像出力部30に設けられた画像処理部21と、ユーザが複写作業に関する情報等を入力し、あるいはこの複写機Uの状態に関する情報等が表示されるユーザインタフェース22とを有している。
前記画像処理部21は、前記CCDセンサ14から入力された読取画像信号をデジタルの画像書込信号に変換して画像出力部30のレーザ駆動信号出力装置23に出力する。このレーザ駆動信号出力装置23は、入力された画像書き込み信号に応じたレーザ駆動信号をラスタ走査装置(ROS)24に出力する。前記画像処理部21、前記レーザ駆動信号出力装置23、電源回路E等は、コンピュータにより構成されたコントローラ50により作動を制御される。
前記ラスタ走査装置24の下方に配置された感光体ドラム31は、矢印A方向に回転する。前記感光体ドラム31の表面は帯電ロール32により例えば−700Vに帯電された後、前記ラスタ走査装置24から発せられたレーザビームLにより露光走査される。これにより、感光体ドラム31の表面には画像書き込み信号に応じた例えば−300Vの静電潜像が形成される。
次に、静電潜像が書き込まれた感光体ドラム31の表面は現像器33の対向位置を通過する。この現像器33はトナー及びキャリアから構成される二成分現像剤を有しており、かかる現像剤を現像ロール33aに磁気吸着して感光体ドラム31の対向位置へと搬送し、感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像をマイナス極性に帯電したトナーで現像する。これにより、感光体ドラム31の表面には静電潜像を可視像化したトナー像Tnが形成される。
このようにしてトナー像Tnが形成された感光体ドラム31の表面は、次に記録シートPの搬送経路に面したトナー像Tnの転写位置へ進行する。この転写位置には前記感光体ドラム31と接触するようにして転写ロール34が配置されている。この転写ロール34にはトナーの帯電極性と逆極性の転写電圧が電源回路Eから供給されており、前記トナー像Tnは感光体ドラム31と転写ロール34との間に形成された転写電界によって記録シートPに転写される。前記帯電ロール32に印加する帯電バイアス、現像ロール33aに印加する現像バイアス、転写ロール34に印加する転写バイアス等の電圧は、前記電源回路Eによって供給される。
画像出力部30の下部には第1給紙トレイ60及び第2給紙トレイ61が上下に並んで配置されている。これらの給紙トレイ60,61は画像出力部30の装置筐体に収納されると共に、装置筐体に押し込まれた給紙位置と装置筐体から引き出されたシート補給位置との間で自在にスライドし得るように設けられている。
前記第1給紙トレイ60及び第2給紙トレイ61の右端部の上方には送出部材としてのピックアップロール4が配置されており、このピックアップロール4により各給紙トレイ60,61から送り出された記録シートPは給紙トレイ60,61の右側に設けられた給紙機構1を経て第1シート搬送路S1に搬送される。また、各給紙トレイ内には記録シートPを搭載するボトムプレート40が設けられており、給紙トレイ60,61を画像出力部の装置筐体に押し込んで給紙位置にセットすると、前記ボトムプレート40が上昇し、給紙トレイ60,61内の最上位の記録シートPがピックアップロール4に圧接するようになっている。
各給紙機構1は、回転給紙部材としての給紙ロール2と、この給紙ロール2に圧接してニップ部を形成する回転分離部材としての分離ロール3と、前記ピックアップロール4とを有している。前記ニップ部Nに搬送された記録シートPは給紙機構1の作用により1枚づつに分離され、第1シート搬送路S1に送り出される。第1シート搬送路S1は画像出力部30の右側面に沿って上下に延びており、かかる第1シート搬送路S1には搬送ロール62が配置されている。第1シート搬送路S1に送り出された前記シートSは搬送ロール62により、トナー像Tnの転写位置直前の第2シート搬送路S2に搬送される。
前記第2シート搬送路S2にはレジストレーションロール(以下、「レジロール」という)63が配置されており、第1シート搬送路S1から搬送されてきた記録シートPは停止中のレジロール63に突き当たって一時的に係止され、これによって搬送途中によって発生した記録シートPのスキューが改善される。レジロール63はトナー像Tnが転写位置に移動するタイミングに同期した所定のタイミングで回転を開始し、記録シートPは転写前シートガイド64を経て転写位置に搬送される。これにより、記録シートP上の所定の位置にトナー像を転写することができる。
トナー像Tnを記録シートPに転写した後、感光体ドラム31の表面はドラムクリーナ35によって清掃され、転写残留トナーは感光体ドラム31の表面から除去される。また、クリーニング後の感光体ドラム31の表面は除電ランプ36によって一様に露光され、電位履歴の消去が行われた後、前記帯電ロール32により再帯電され、同一のプロセスを経て次のトナー像Tnの形成が行われる。
トナー像Tnの転写がなされた記録シートPは、第3シート搬送路S3を経て定着器65へと搬送される。この第3シート搬送路S3には、トナー像の転写によって帯電した記録シートPを除電して感光体ドラム31からの剥離を促進するシートガイド66と、トナー像転写済みの記録シートPを定着器65へ受け渡すためのシート搬送ベルト67とが設けられている。
定着器65へ搬送された記録シートPは該定着器65を通過する間にトナー像Tnの加熱定着がなされる。定着器65を通過した記録シートPはシート排出路S4を通過した後、画像出力部30の上部に設けられた排紙トレイ68に排出される。前記定着器65とシート排出路S4との接続部には切替ゲート69が配置されており、この切替ゲート69は定着器65を通過した記録シートPを前記シート排出路S4又は両面用接続路S5のいずれか一方へ選択的に導く。
前記両面用接続路S5は前記定着器65と第1シート搬送路S1とを接続しており、定着器65によってトナー像Tnの定着がなされた記録シートPを第1シート搬送路S1に送り込むように構成されている。記録シートPの両面に記録画像を形成する所謂両面コピーの場合、1面目のトナー像が記録された記録シートPは、前記切替ゲート69により両面用接続路S5に導かれ、前記シート搬送路S1に設けられた搬送ロール62を逆転させることによって、かかる第1シート搬送路S1に先端から送り込まれる。そして、記録シートPの後端が第1シート搬送路S1に入り込んだ時点で、前記搬送ロール62は回転を逆転させ、かかる記録シートPを第2シート搬送路S2に送り込む。すなわち、この実施例の複写機では、第1シート搬送路S1が記録シートPを反転させるためのインバータ通路を兼ねている。このようにして第2シート搬送路S2に再送された片面記録済みの記録シートPはトナー像Tnの転写位置に再送され、1面目と同様にして2面目にもトナー像Tnが転写される。
図2は、本発明を適用した給紙装置の第1実施例における給紙トレイ60の周辺構成を示した概略斜視図である。かかる給紙トレイ60は図示外のリニアスライドベアリングに支えられ、図中の矢線Xの方向に沿って装置筐体のフロント側及びリア側へスライド自在に設けられている。リア側の終端位置が装置筐体に押し込まれた給紙位置であり、フロント側の終端が装置筐体から引き出されたシート補給位置である。
給紙トレイ60内の底部には記録シートPを搭載するためのボトムプレート40が設けられており、このボトムプレート40はプーリに掛け回されたワイヤ70を巻き取ることによって給紙トレイ60内を上昇するように構成されている。給紙トレイの側方には給紙トレイ60のスライド方向と軸芯を合致させたワイヤ巻取り軸71が設けられており、このワイヤ巻取り軸71はリフトアップモータ72によって回転駆動されるようになっている。かかるリフトアップモータ72は給紙トレイ60のリヤ側で装置筐体に固定されており、給紙トレイ60を装置筐体に押し込んで給紙位置に設定すると、前記ワイヤ巻取り軸71がカップリング73を介して前記リフトアップモータ72と連結されるようになっている。
前記リフトアップモータ72の回転駆動は図示外のレベルセンサの出力信号に基づいて行われる。このレベルセンサは給紙トレイ60内における最上位の記録シートの高さを検出しており、記録シートの給紙の進行に伴って最上位記録シートの高さが所定の高さ範囲よりも低くなると、レベルセンサの出力信号が変化し、この変化を受けてリフトアップモータ72が回転するようになっている。これにより給紙トレイ60内の記録シートは前記ボトムプレート40と共に上昇するが、給紙トレイ60内における最上位記録シートが所定の高さ範囲にまで到達すると、レベルセンサの出力信号が再度変化し、リフトアップモータ72の駆動が停止される。その結果、給紙トレイ60を給紙位置に設定している状態では、給紙トレイ60内における最上位記録シートの高さが常に所定の範囲内に設定され、かかる最上位記録シートとピックアップロール4の圧接状態が確保されるようになっている。尚、給紙トレイ60をシート補給位置に引き出すと、前記ワイヤ巻取り軸71とリフトアップモータ72との連結状態が解除されるので、ボトムプレート40は自重によって給紙トレイ60の底部に向けて下降することになる。
また、この給紙トレイ60にはそのスライド方向に沿ってラックギヤ74が設けられる一方、装置筐体側には前記ラックギヤ74とかみ合うピニオンギヤ75が設けられ、かかるピニオンギヤ75は正逆回転が可能なパワーアシストモータ76に連結されている。従って、パワーアシストモータ76を回転させることにより、ピニオンギヤ75がラックギヤ74をリヤ側又はフロント側へ移動させ、給紙トレイ60が給紙位置に押し込まれ、あるいはシート補給位置に引き出されるようになっている。すなわち、これらパワーアシストモータ76、ピニオンギヤ75及びラックギヤ74が本発明のトレイ駆動部に相当する
更に、前記給紙トレイ60の前面にはユーザが給紙トレイ60を操作する際に把持する操作グリップ77が設けられており、この操作グリップ77にはユーザによる給紙トレイ60の操作方向を検出する操作方向センサが内蔵されている。この操作方向センサは圧力センサであり、ユーザが給紙トレイ60を装置筐体へ押し込む際に操作グリップ77に及ぼす押圧力、又は装置筐体から引き出す際に操作グリップ77に及ぼす引っ張り力を関知し、それに対応した出力信号を発する。
また更に、装置筐体には給紙位置に設定された給紙トレイ60を検出するトレイ位置センサ78が設けられており、給紙トレイ60が給紙位置から抜け出すと、かかるトレイ位置センサ78の検出信号が変化するように構成されている。
図3は、前記リフトアップモータ72及びパワーアシストモータ76の制御系を示すプロック図である。前記圧力センサ79、レベルセンサ80及びトレイ位置センサ78の出力信号はコントローラ51に入力される。このコントローラ51は外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う図示外の入出力インターフェース、必要な処理を行うためのプログラム及びデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、並びにクロック発振器等を備えており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現するようになっている。また、かかるコントローラ51には前記リフトアップモータ72及びパワーアシストモータ76が接続されており、これらモータに対して駆動制御信号を出力している。
図4は、給紙トレイ60を開閉する際の前記リフトアップモータ72及びパワーアシストモータ76の制御手順を示すフローチャートである。先ず、コントローラ51はトレイ位置センサ78の検出信号を読み込み、給紙トレイ60が給紙位置、すなわち装置筐体に完全に押し込まれた位置にセットされているか否かをチェックする(ST1)。ここで、給紙トレイ60が給紙位置にセットされていると判断した時は、レベルセンサ80の出力信号をチェックし、給紙トレイ60内における最上位の記録シートが所定の高さ範囲に内に設定されているか否かをチェックする(ST2)。そして、レベルセンサ80がオフの場合、すなわち最上位記録シートが所定の高さ範囲内に設定されていないと判断した場合には、リフトアップモータ72を駆動する(ST3)。給紙トレイ60が給紙位置に設定されているということは、給紙トレイ60側に設けられたワイヤ巻取り軸71とリフトアップモータ72とがカップリング73を介して連結されているということであるから、かかるリフトアップモータ72を回転駆動すると、ワイヤ巻取り軸71によってワイヤ70が巻き取られ、ボトムプレート40が上昇する。以降は、レベルセンサの出力信号がオンになるまでST2、ST3の動作を繰り返す。そして、レベルセンサの出力信号がオンになれば、給紙トレイ内のにおける最上位記録シートがピックアップロール4に確実に圧接したことになり、これによって給紙トレイの開閉制御、すなわち給紙トレイに対する記録シートの補給時における制御は完了し、以降は画像形成部に対する記録シートの給紙が可能となる (ST4)。
一方、ST1において給紙トレイ60が給紙位置にセットされていない、すなわち給紙トレイ60が装置筐体から引き出されていると判断した時は、操作グリップ77に設けられた圧力センサ79の出力信号をチェックする(ST5)。かかる出力信号から操作グリップ77に対してリア方向(+方向)の押圧力が作用していると判断される場合には、コントローラ51はパワーアシストモータ76を+方向へ回転駆動させ、給紙トレイ60をリア側へ移動させる(ST6)。反対に、圧力センサ79の出力信号から操作グリップ77に対してフロント方向 (−方向)の引っ張り力が作用していると判断される場合には、コントローラ51はパワーアシストモータ76を−方向へ逆転駆動させ、給紙トレイ60をフロント側へ移動させる(ST7)。また、圧力センサが押圧力又は引っ張り力のいずれも検知しない場合には、パワーアシストモータの駆動は行わない。このST5〜ST7の制御はST1においてトレイ位置センサ78が給紙トレイ60を検出するまで、すなわち給紙トレイ60が給紙位置にセットされたと判断されるまで繰り返される。
このようなST6〜ST7の制御によれば、ユーザが操作グリップ77に手をかけ、かかる操作グリップ77に引っ張り力又は押圧力を及ぼしている間だけ、パワーアシストモータ76がユーザの操作方向へ給紙トレイ60を移動させてくれるので、ユーザは操作グリップ77に対して軽く力を及ぼすだけで、容易に給紙トレイ60を給紙位置から引き出し、あるいは給紙位置に押し込むことが可能となる。特に、記録シートの補充が完了した重い給紙トレイ60をシート補給位置から給紙位置へ押し込む際には、ユーザが操作グリップ77に対して押圧力を及ぼし続ける限り、給紙トレイ60が給紙位置にセットされたことをトレイ位置センサ78が検出するまでの間は、パワーアシストモータ76が給紙トレイ60を装置筐体へ押し込む方向へ作用し続けるので、女性等の腕力が弱いユーザであっても、給紙トレイ60を確実に給紙位置に設定することができ、給紙トレイ60の半開きに起因した紙詰まりなどを防止することが可能となる。
また、ユーザが操作グリップ77に対して引っ張り力又は押圧力を及ぼさない限りパワーアシストモータ76は駆動しないので、ユーザは従来通りに給紙トレイ60を引き出して記録シートの補充を行った後に、かかる給紙トレイ60を装置筐体に押し込みさえすれば良く、その過程で給紙トレイ60の引き出し又は押し込みの操作に対する負担が軽減されるものである。従って、別個に給紙トレイ60の開閉スイッチを設けるような場合と比較して、ユーザの操作ミスを防止することが可能となる。
更に、ST1において給紙トレイ60が給紙位置に設定されていることを検出した場合には、パワーアシストモータ76に+方向の回転トルクを軽く発揮させ、かかるトルクによって給紙トレイ60を給紙位置に保持するように構成することも可能である。このように構成すれば、給紙位置において給紙トレイ60を係止する構造を設けることなく、給紙トレイ60が給紙動作中に意図せずして開いてしまうトラブルを防止することができる。
尚、前記第1実施例では操作グリップ77に設けた圧力センサ79が該操作グリップ77に作用する押圧力及び引っ張り力の双方を検知し、パワーアシストモータ76が圧力センサ79の出力信号に応じて給紙トレイ60をリア側又はフロント側へ駆動したが、圧力センサ79は操作グリップ77に作用する押圧力又は引っ張り力のいずれか一方のみを検出するタイプのものであっても良い。例えば、図5に示すように、圧力センサ79の出力信号から操作グリップ77に対してリア方向(+方向)の押圧力が作用していると判断される場合にのみ、パワーアシストモータ76を+方向へ回転駆動させて給紙トレイ60をリア側へ積極的に移動させる一方、かかる押圧力が検出されない場合には、パワーアシストモータに電流を通電せずにフリー状態とし、給紙トレイのシート補給位置への引き出しはユーザの操作力のみによって行う。また、これとは逆に、図6に示すように、圧力センサ79の出力信号から操作グリップ77に対してフロント方向(−方向)の引っ張り力が作用していると判断される場合にのみ、パワーアシストモータ76を−方向へ回転駆動させて給紙トレイ60をフロント側へ積極的に移動させる一方、かかる引っ張り力が検出されない場合には、パワーアシストモータに電流を通電せずにフリー状態とし、給紙トレイの給紙位置への押し込みはユーザの操作力のみによって行う。
図7は、本発明の給紙装置の第2実施例を示す給紙トレイ周囲の概略斜視図である。図2に示した第1実施例ではパワーアシストモータ76とリフトアップモータ72を別々に設けたが、パワーアシストモータ76は給紙トレイ60の開閉を行う場合にだけ使用する一方、リフトアップモータ72は給紙トレイ60が給紙位置に設定された後に使用されることから、両者が使用時間が重なることはない。このため、図7に示す第2実施例では単一の駆動モータ81に前記パワーアシストモータ76及びリフトアップモータ72の機能を発揮させるように構成した。
すなわち、駆動モータ81には駆動力の切り換えクラッチ82が接続されており、この切り換えクラッチ82には、ワイヤ巻取り軸71と連結されるカップリング73及び給紙トレイ60のラックギヤ74と噛み合うウォームギヤ83が接続されている。かかる切り換えクラッチ82は駆動モータ81の回転駆動力をカップリング73又はウォームギヤ83のいずれか一方に選択的に伝達することができるように構成されている。図8に示すように、前記駆動モータ81及び切り換えクラッチ82はコントローラ51に接続されており、コントローラ51は圧力センサ79、トレイ位置センサ78及びレベルセンサ80の出力信号に応じ、駆動モータ81及び切り換えクラッチ82に対して駆動制御信号を出力する。
図9は、この第2実施例において給紙トレイ60を開閉する際の前記駆動モータの制御手順を示すフローチャートである。先ず、コントローラ51はトレイ位置センサ78の検出信号を読み込み、給紙トレイ60が給紙位置、すなわち装置筐体に完全に押し込まれた位置にセットされているか否かをチェックする(ST11)。ここで、給紙トレイ60が給紙位置にセットされていると判断した時は、レベルセンサ80の出力信号をチェックし、給紙トレイ60内における最上位の記録シートが所定の高さ範囲に内に設定されているか否かをチェックする(ST2)。そして、レベルセンサ80がオフの場合、すなわち最上位記録シートが所定の高さ範囲内に設定されていないと判断した場合には、切り換えクラッチ82によって駆動モータ81をカップリング73と連結した後、かかる駆動モータ81を駆動する(ST13)。前述の如く、給紙トレイ60が給紙位置に設定されているということは、給紙トレイ60側に設けられたワイヤ巻取り軸71がカップリング73と連結されているということであるから、このように駆動モータ81とカップリング73を連結して該駆動モータ81を回転させると、ワイヤ巻取り軸71によってワイヤ70が巻き取られ、ボトムプレート40が上昇する。以降は、レベルセンサの出力信号がオンになるまでST12、ST13の動作を繰り返す。そして、レベルセンサ80の出力信号がオンになれば、給紙トレイ60内のにおける最上位記録シートがピックアップロール4に確実に圧接したことになり、これによって給紙トレイ60の開閉制御、すなわち給紙トレイ60に対する記録シートの補給時における制御は完了し、以降は画像形成部に対する記録シートの給紙が可能となる(ST14)。
一方、ST11において給紙トレイ60が給紙位置にセットされていない、すなわち給紙トレイ60が装置筐体から引き出されていると判断した時は、操作グリップ77に設けられた圧力センサ79の出力信号をチェックする(ST15)。かかる出力信号から操作グリップ77に対してリア方向(+方向)の押圧力が作用していると判断される場合、コントローラ51は切り換えクラッチ82によって駆動モータ81をカップリング73と連結した後、駆動モータ81を+方向へ回転駆動させ、給紙トレイ60をリア側へ移動させる(ST16)。反対に、圧力センサ79の出力信号から操作グリップ77に対してフロント方向(−方向)の引っ張り力が作用していると判断される場合には、コントローラ51は切り換えクラッチ82によって駆動モータ81をカップリング73と連結した後、かかる駆動モータ81を−方向へ逆転駆動させ、給紙トレイ60をフロント側へ移動させる(ST17)。また、圧力センサが押圧力又は引っ張り力のいずれも検知しない場合には、駆動モータ81の駆動は行わない。このST15〜ST17の制御はST11においてトレイ位置センサ78が給紙トレイ60を検出するまで、すなわち給紙トレイ60が給紙位置にセットされたと判断されるまで繰り返される。
この第2実施例によれば、単一の駆動モータ81で給紙トレイ60の開閉動作を行い、更に、給紙トレイ60を給紙位置に設定した後のボトムプレート40の上昇動作も行っているので、モータの配設個数を減らし、製造コストの低減化を達成することが可能となる。
図10は、本発明の給紙装置の第3実施例を示す給紙トレイ周囲の概略斜視図である。図7に示した第2実施例では駆動モータ81に切り換えクラッチ82を連結し、この切り換えクラッチ82でワイヤ巻取り軸71又はトレイ駆動部のいずれか一方へ駆動モータ81の回転駆動力を伝達していたが、この第3実施例ではカップリング73と同軸上に軸方向へ移動する伝達ギヤ84を設け、この伝達ギヤ84を前記ウォームギヤ83が固定されたトレイ駆動軸85と適宜かみ合わせることにより、駆動モータ81の回転をウォームギヤ83又はワイヤ巻取り軸71のいずれか一方へ伝達している。
図11に示すように、前記伝達ギヤ84は駆動モータ81に連結されたカップリング73と一体に設けられており、かかるカップリング73と共に駆動モータ81の駆動軸方向に進退しうるように構成されている。そして、給紙トレイ60側の第1ポジション(図中に実線で示す位置)ではトレイ駆動軸85の一端に設けられた減速ギヤ86と噛み合う一方、駆動モータ81側の第2ポジション(図中に破線で示す位置)では前記減速ギヤ86から離間するようになっている。また、これらのカップリング73と伝達ギヤ84はスプリング87によって第2ポジションから第1ポジションに向けて付勢されており、給紙トレイ60を給紙位置に設定すると、ワイヤ巻取り軸71の端部がカップリングに差し込まれることにより、前記スプリング87の付勢力に抗してカップリング71及び伝達ギヤ84が第2ポジションに設定され、給紙トレイ60を装置筐体から引き出すと、前記スプリング87の付勢力によってカップリング73及び伝達ギヤ84が自動的に第1ポジションに設定されるようになっている。
このような構成によれば、給紙トレイ60が給紙位置から引き出されている状態では、駆動モータ81の回転駆動力が伝達ギヤ84、減速ギヤ86及びトレイ駆動軸85を介してウォームギヤ83に伝達され、更にラックギヤ74を介して給紙トレイ60をフロント側又はリア側に向けて駆動することが可能となる。また、給紙トレイ60が給紙位置に設定されると、伝達ギヤ84と減速ギヤ86との噛み合い状態が解除され、駆動モータ81の回転駆動力はカップリング73を介してワイヤ巻取り軸71に伝達され、ボトムプレート40を上昇させることが可能となる。すなわち、この第3実施例によれば、給紙トレイ60の押し込み動作に連動して駆動モータ81の回転を給紙トレイ60の移動又はボトムプレート40の上昇のいずれかに使用することが可能となり、切り換えクラッチ82の如くコントローラ51によって制御される対象を設ける必要がないので、コントローラ51の処理負荷を軽減することが可能となるものである。
また、この第3実施例では駆動モータ81の軸方向に移動自在な伝達ギヤを用いることにより、かかる駆動モータ81の動力を給紙トレイ60の移動介助とボトムプレート40の上昇に切り換えていたが、例えば、プラネタリギヤやディファレンシャルギヤを用いることにより、駆動モータ81のを給紙トレイ60の移動介助とホドムプレート40の上昇に自動的に切り換えるように構成することも可能である。
すなわち、給紙トレイ60はリニアベアリングによってその移動を支承されており、シート補給位置から給紙位置へ給紙トレイ60を押し込む場合であっても、給紙位置の直前までは小さい負荷で給紙トレイ60を動かすことが可能である。その反面、ボトムプレート40上に記録シートを補給した後は、ボトムプレート40を上昇させる際に大きな負荷が作用する。従って、前記プラネタリギヤやディファレンシャルギヤを使用し、給紙トレイ60の移動介助とホドムプレート40の上昇のうち、前記駆動モータ81の動力が負荷の軽い方へ作用するように構成することで、かかる駆動モータ81の動力を2つの用途に使い分けることができる。例えば、給紙トレイ60がシート補給位置から給紙位置にセットされるまでは、駆動モータ81が負荷の軽い給紙トレイ60を移動させ、給紙トレイ60が給紙位置にセットされて該給紙トレイ60の移動に対する負荷が急激に増大することにより、駆動モータ81がそれよりも負荷の軽いボトムプレート40を上昇させるように構成することができる。但し、このような構成においては、給紙トレイ60をシート補給位置に引き出しても、駆動モータ81とワイヤ巻取り軸71との連結が解除されないよう、ワイヤ巻取り軸71と駆動モータ81の間を伸縮自在なシャフトによって連結しておくか、あるいは駆動モータ81を給紙トレイ60に搭載する必要がある。また、給紙トレイをシート補給位置へ引き出した際に、ワイヤ巻取り軸71がカップリング73から抜け出ることに連動して、かかるカップリング73の回転をロックする機構を設けても良い。
本発明の給紙装置を適用可能な画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の給紙装置の第1実施例の要部を示す斜視図である。 第1実施例に係るモータの制御系を示すブロック図である。 第1実施例に係るモータの制御手順を示すフローチャートである。 第1実施例に係るモータの制御手順の第1変形例である。 第1実施例に係るモータの制御手順の第2変形例である。 本発明の給紙装置の第2実施例の要部を示す斜視図である。 第2実施例に係るモータの制御系を示すブロック図である。 第2実施例に係るモータの制御手順を示すフローチャートである。 本発明の給紙装置の第3実施例の要部を示す斜視図である。 第3実施例に係る伝達ギヤの動作を示す拡大図である。 給紙トレイの係止機構の従来例を示す図である。
符号の説明
40…ボトムプレート、60,61…給紙トレイ、72…リフトアップモータ、76…パワーアシストモータ、77…操作グリップ、78…トレイ位置センサ、79…圧力センサ(操作方向センサ)

Claims (5)

  1. 画像形成装置に付設される装置筐体と、記録シートがセットされると共に前記装置筐体に収納され、かかる装置筐体に収納された給紙位置と装置筐体外へ引き出したシート補給位置との間でスライド自在な給紙トレイと、この給紙トレイに設けられ、かかる給紙トレイを装置筐体から引き出す際、あるいは押し込む際にユーザが把持する操作グリップと、この操作グリップに設けられると共に前記給紙トレイに対するユーザの操作力の方向を検出する操作方向センサと、前記操作方向センサの出力信号に応じて前記ユーザの操作力を介助するトレイ駆動部とを備えたことを特徴とする給紙装置。
  2. 前記給紙トレイが給紙位置又はシート補給位置に設定されていることを検出するトレイ位置センサを備え、このトレイ位置に検出センサの出力信号に応じて前記トレイ駆動部の動作を停止又は禁止することを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 記録シートの給紙動作中に、前記トレイ駆動部が給紙トレイを給紙位置に係止する保持力を発揮することを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  4. 前記給紙トレイ内における記録シートの消費に伴って該給紙トレイ内で上昇すると共に、前記給紙トレイを給紙位置からシート補給位置へ引き出した際に下降するボトムプレートと、前記給紙トレイ内における記録シート高さに応じて前記ボトムプレートを上昇させる駆動モータとを備え、
    前記駆動モータが前記トレイ駆動部の駆動源と兼用されていることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  5. 前記給紙トレイが給紙位置に設定されたか否かに応じ、前記駆動モータの駆動力を前記トレイ駆動部又はボトムプレートのいずれか一方に作用させる切り換え手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の給紙装置。
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US7931267B2 (en) 2007-12-27 2011-04-26 Ricoh Company, Ltd. Sheet feed device with sheet tray guide unit
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