JP2005254794A - インクカートリッジの着脱装置、記録装置及び液体噴射装置 - Google Patents

インクカートリッジの着脱装置、記録装置及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インクカートリッジの装填に際し、極めて小さな力で大きな押込み力を得ることができ、インクカートリッジを簡単、確実に装填できるようにする。
【解決手段】インクカートリッジ11を挿入することによってインクカートリッジ11を保持するカートリッジ保持手段30と、レバーアーム31の回動運動により、てこの原理を使用してインクカートリッジ11の装填に十分な押込み力を確保し、レバーアーム31の回動運動をインクカートリッジ11の装填に必要な動きに変換する回動スライド機構32とを備えている。またカートリッジ保持手段30には、レバーアーム31の回動操作によりインクカートリッジ11を記録装置本体3から取り出すことのできるロック解除機構33が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置、及び該着脱装置を備えた記録装置に関する。
更に本発明は、インク等の液体をそのヘッドから吐出(噴射)して被記録材(被液体噴射材)に記録を実行する(液体を付着する)インクジェット式記録装置などの液体噴射装置及び該液体噴射装置において設けられる液体カートリッジの着脱装置に関するものである。
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録材に記録を行なうプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被液体噴射材に噴射して、前記液体を前記被液体噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
また液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
以下、インクジェット式記録装置あるいは液体噴射装置の一例としてインクジェットプリンタを採り上げて説明する。インクジェットプリンタにおいてインクカートリッジを装填する場合には、比較的大きな押込み力が必要になる。この場合、各色ごとにインクカートリッジが分かれている場合には4.9〜6.9N程度の押込み力で足りるが、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジの場合には、同じく複数本の針を備えることになるから、前記4.9〜6.9Nの複数倍という非常に大きな押込み力が必要になる。このような大きな押込み力は、インクカートリッジを垂直方向に装填する場合にはどうにか可能であるが、インクカートリッジを垂直方向以外の方向にスライドさせて装填するとなるとインクジェットプリンタにも無理な力がかかり、現実的には不可能である。
特許文献1は、てこの原理を利用して大きな押込み力を得るインクカートリッジの着脱装置を示している。即ちカートリッジ着脱用レバーの回動運動をリンク板に伝達し、リンクレバーのロック解除と、インクカートリッジのホルダへの装填とを可能にしている。しかし各色ごとのインクカートリッジの装填を目的にして開発されたものであり。複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジに対応できるような大きな押込み力を備えていない。またカートリッジ着脱用レバーやリンク板を各色ごとのインクカートリッジに対して設けることは、部品点数の増加につながり部品コストの増大をもたらす。
またインクカートリッジは、装填中及び装填後において、これと連結する流路部材からインクカートリッジを押し戻そうとする力を受けている。従ってこの力を上回る押込み力によってインクカートリッジを装填し、その状態を維持しなければ、両者の間に隙間ができてしまい、インクカートリッジ及び流路部材のそれぞれに設けられている接点がずれ、インク残量等の検出ができなくなってしまう。また部品寸法の公差のばらつき等によっても上記接点の位置ずれは生ずる。しかし特許文献1には、このような大きな押込み力を確保し、密着状態を確保するための構成は開示されていない。
特開平11−157094号公報
そこで本発明は、このような問題に鑑みなされたものであって、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジを使用した場合にあっても、極めて小さな力で大きな押込み力を得ることができ、インクカートリッジを確実に装填し、装填後の位置ずれも生ぜず、簡単にインクカートリッジを取り出すことのできるインクカートリッジの着脱装置及び該着脱装置を備えた記録装置等を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置であって、インクカートリッジを所定ストローク挿入することによってインクカートリッジを保持するカートリッジ保持手段と、レバーアームの回動運動により、てこの原理を使用してインクカートリッジの装填に必要な押込み力を確保すると共に、レバーアームの回動運動をインクカートリッジの装填に必要な所定ストロークの動きに変換する回動スライド機構とを備えていることを特徴とするものである。
本発明の第1の態様によれば、作用点と支点との距離を比較的長く取れるレバーアームを使用したことにより比較的大きなてこ比を得ることができる。これにより、てこの原理を使用して極めて小さな力で大きな押込み力を得ることができるから、単一パッケージタイプのインクカートリッジであっても容易に装填し、取り出すことができる。
本発明の第2の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第1の態様において、前記カートリッジ保持手段には、レバーアームの回動操作のみによってインクカートリッジを記録装置本体から取り出すことのできるロック解除機構が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第2の態様によれば、インクカートリッジを記録装置本体から取り出す際には、レバーアームの回動操作のみのワンタッチの操作で行うことができるから、インクカートリッジの取出し作業が円滑且つ容易になる。
本発明の第3の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第2の態様において、前記ロック解除機構は、レバーアームの回動操作に伴ってインクカートリッジと共に移動するロック解除ピンと、ロック解除ピンの移動軌跡をインクカートリッジの挿入方向と取出し方向とで異ならせることによってインクカートリッジのロック状態を解除する弾性ロック解除片とを備えることを特徴とするものである。
本発明の第3の態様によれば、ロック解除ピンの移動軌跡をインクカートリッジの挿入方向ではインクカートリッジをロック状態とし、インクカートリッジの取出し方向ではインクカートリッジをロック解除状態となるように設定することにより、インクカートリッジを取り出す際の操作をワンタッチで行うことが可能となる。
本発明の第4の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第1〜第3のいずれか1つの態様において、前記カートリッジ保持手段は、インクカートリッジの両側面から突出する押込みリブに当接することによって、取出しバネの付勢力に抗して摺動するロックスライダと、ロックスライダを摺動自在に保持した状態で、可動フレームと一体に移動するスライダホルダと、ロックスライダに対して回動自在に接続され、スライダホルダに対して形成されている係合リブと係合することでロックスライダとスライダホルダとを一体化させる係合爪と、係合爪を係合リブ側に付勢するロックバネと、ロックスライダに対してインクカートリッジの装填方向と直交する方向にスライドすると共に、スライダホルダに対して形成されている案内溝と係合する案内突起を有するスライドロック片とを備えていることを特徴とすること特徴とするものである。
本発明の第4の態様によれば、インクカートリッジを所定ストローク挿入するという操作によってインクカートリッジを保持し、インクカートリッジ、可動フレーム、スライダホルダ及びロックスライダを一体化させることができるから、極めて簡単な操作によってインクカートリッジの保持状態を得ることができる。
本発明の第5の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第1〜第4のいずれか1つの態様において、前記レバーアームは、固定フレームから立ち上げられている回動ピンに対して回動自在に接続される基端部と、基端部から記録装置本体の背面に向けて延長形成されているアーム本体と、アーム本体の先端部に対して取り付けられるつまみ部とを備えており、前記基端部にはレバーアームを左右いずれかの回動端に位置するように付勢する二安定バネが固定フレームとの間で張設されていることを特徴とするものである。
本発明の第5の態様によれば、二安定バネの作用によってレバーアームを左右いずれかに回動させれば、自動的にレバーアームは左右いずれかの回動端に向けて移動して停止する。従って、インクカートリッジも中途半端な位置で停止することはなく、完全に記録装置本体に装填された位置か、挿入されたインクカートリッジを受け取る待機位置に位置するようになる。
また二安定バネは、このような作用を奏することから、比較的線径の太い付勢力の大きなバネが使用される。これに伴い、インクカートリッジを記録装置本体から取り出す際に、インクカートリッジを記録装置本体背面側に多少飛び出させ、インクカートリッジを取り出し易くする作用も併せ持っている。
本発明の第6の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第5の態様において、前記レバーアームの基端部には、レバーアームと一体に回動する伝達部材が押圧増力バネを介して接続されており、レバーアームを所定の方向に回動させて、インクカートリッジを装填する際、上記押圧増力バネの付勢力が作用してインクカートリッジを流路部材に密着状態に押圧保持するようにしたことを特徴とするものである。
本発明の第6の態様によれば、流路部材からの押戻し力や部品公差のばらつき等に起因してインクカートリッジと流路部材との間に隙間が生じたとしても、押圧増力バネの付勢力が作用するから両者は常に密着状態となるよう押圧保持される。
本発明の第7の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第1〜第6のいずれか1つの態様において、前記回動スライド機構は、ラック、ピニオン機構によって構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第7の態様によれば、比較的簡単な構成によってレバーアームの回動運動を可動フレームないし、可動フレームによって保持されるインクカートリッジの装填に必要な所定ストロークの動きに変換することができる。また、ラックを使用することによって伝達経路ないし、その作用長を比較的長く取ることができるから、歯車列を多用した伝達経路を構成した場合に比べて部品点数を少なくすることができる。
本発明の第8の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第7の態様において、前記回動スライド機構は、レバーアームの基端部に対して取り付けられ、レバーアームと一体に回動する第1ピニオンと、第1ピニオンと噛み合う第1ラック及び第1ラックの動きを伝達経路下流に伝達する第2ラックとを備えるスライドバーと、第2ラックと噛み合う第2ピニオン及び第2ピニオンの回転を伝達経路下流に伝達する第3ピニオンとを一体に備える組合せピニオンと、固定フレームに対して摺動自在に設けられる可動フレームに対して設けられ、前記第3ピニオンと噛み合う第3ラックとを備えていることを特徴とするものである。
また、本発明の第9の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第8の態様において、前記第2ラック、第2ピニオン、第3ピニオン及び第3ラックによって構成される伝達経路は、レバーアームを挟んで、その左右に一組ずつ配設されていることを特徴とするものである。
本発明の第8及び第9の態様によれば、レバーアームの回動支点の位置に関係なく、可動フレームに力を伝達する最終的な力点の位置を可動フレームを円滑にスライドさせる最適な位置に設定することが可能となる。また、伝達経路を左右に振り分けて配設した場合には、インクカートリッジ着脱時の可動フレームの傾きを抑え、更に円滑且つ確実なインクカートリッジの装填及び取り出しが可能となる。
本発明の第10の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第1〜第9のいずれか1つの態様において、前記インクカートリッジの着脱装置には、レバーアームがインクカートリッジの装填完了時にとるセット位置にある時に、あるいはレバーアームがインクカートリッジの装填可能なリセット位置以外にある時に、または片側のカートリッジ保持手段のみが作動した状態でインクカートリッジを挿入しようとした時にインクカートリッジの挿入を防止するインクカートリッジ誤挿入防止手段が設けられていることを特徴とするものである。
従来のオフキャリッジ方式のインクカートリッジにおける誤挿入防止手段は電気導通の有無を電気的に検出するようにしたものと、カートリッジホルダ側に突起物を設け、この突起物と係合しないインクカートリッジを物理的に挿入できないようにしたものが主流であった。しかしながら、これらは各色ごとにインクカートリッジが分かれている場合に適用される構成であって、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジにおいては必ずしも十分なインクカートリッジの誤挿入防止手段とはなり得ない。
これに対し本発明の第10の態様によれば、本来インクカートリッジを挿入すべきでない、レバーアームがリセット位置以外にある時に、誤ってインクカートリッジを挿入しようとしてもカートリッジ保持手段は作動せず、インクカートリッジの誤挿入は防止されるようになっている。また片側のインクカートリッジ保持手段のみが作動した状態でインクカートリッジを挿入しようとしても、インクカートリッジが傾いてしまってインクカートリッジの挿入が完了できないようになっている。従って単一パッケージタイプのインクカートリッジの誤挿入防止手段としても十分な効果が発揮される。
本発明の第11の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第10の態様において、前記インクカートリッジ誤挿入防止手段は記録装置の固定フレームに対して設けられ、ロックスライダ側に突出する誤挿入防止突起と、ロックスライダに対してインクカートリッジの挿入方向と直交する方向にスライドするスライドロック片と、記録装置の可動フレームと一体に移動するスライダホルダに対して形成され、スライドロック片に対して設けられている案内突起と係合する案内溝とを備えることによって構成されており、前記案内溝はレバーアームがセット位置にある時にインクカートリッジを挿入しようとした場合、スライドロック片が誤挿入防止突起に当接し、インクカートリッジの挿入を防止する移動軌跡をとるように形成されていることを特徴とするものである。
本発明の第11の態様によれば、固定フレームに誤挿入防止突起を設け、案内溝の形状を工夫するだけの比較的簡単な構成によって、レバーアームがセット位置にある時のインクカートリッジの誤挿入を防止することが可能となる。
本発明の第12の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第10または第11の態様において、前記インクカートリッジ誤挿入防止手段は記録装置の固定フレームに対して設けられ、ロックスライダ側に突出する誤挿入防止突起と、ロックスライダに対してインクカートリッジの挿入方向と直交する方向にスライドするスライドロック片と、記録装置の可動フレームと一体に移動するスライダホルダに対して形成され、スライドロック片に対して設けられている案内突起と係合する案内溝とを備えることによって構成されており、前記案内溝は片側のカートリッジ保持手段のみが作動した状態でレバーアームをリセット位置からセット位置側へ回動させた場合、保持されていない他方のカートリッジ保持手段側に位置するスライドロック片が誤挿入防止突起に当接し、インクカートリッジの挿入を防止する移動軌跡をとるように形成されていることを特徴とするものである。
本発明の第12の態様によれば、固定フレームに誤挿入防止突起を設け、案内溝の形状を工夫するだけの比較的簡単な構成によって、片側のカートリッジ保持手段のみが作動した状態でレバーアームをリセット位置からセット位置側へ回動させた場合のインクカートリッジの誤挿入を防止することが可能となる。
本発明の第13の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第10〜第12のいずれか1つの態様において、前記インクカートリッジ誤挿入防止手段には、レバーアームがリセット位置以外にある時にインクカートリッジが挿入された場合に、係合爪に対して設けられているロック解除ピンと衝突することによって生ずる弾性ロック解除片の変形を防止する衝突回避手段が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第13の態様によれば、衝突回避手段が設けられているから、レバーアームがリセット位置以外にある時にインクカートリッジが挿入されたとしても、ロック解除ピンは弾性ロック解除片との衝突を回避でき、当該衝突に基づく弾性ロック解除片の変形は未然に防止されている。
本発明の第14の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第13の態様において、前記衝突回避手段は、係合爪と一体に回動する衝突回避凸部と、衝突回避凸部に摺接し、係合爪と係合する係合リブと一体に形成されている摺接面とを備えることによって構成されており、レバーアームがリセット位置以外にある時にインクカートリッジが挿入された場合には、ロック解除ピンが弾性ロック解除片に衝突する係合爪の通常回動軌跡を補正して、ロック解除ピンが弾性ロック解除片と衝突しない回避回動軌跡をとるように係合爪の回動軌跡が設定されていることを特徴とするものである。
本発明の第14の態様によれば、衝突回避凸部と摺接面とを備えるという比較的簡単な構成により係合爪の通常回動軌跡を回避回動軌跡に補正でき、ロック解除ピンと弾性ロック解除片の衝突を防止できるようになる。
本発明の第15の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第10〜第14のいずれか1つの態様において、前記インクカートリッジ誤挿入防止手段は、レバーアームがリセット位置にある時に退避姿勢、レバーアームがリセット位置以外にある時に突出姿勢をとる誤挿入防止フラップと、レバーアームの動きを誤挿入防止フラップの動きに変換する回動方向変換機構とを備えることによって構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第15の態様によれば、レバーアームがリセット位置以外にある状態では誤挿入防止フラップが突出するため、物理的にインクカートリッジを挿入することが不可能となる。またユーザはインクカートリッジを挿入しようとしても突出姿勢の誤挿入防止フラップが目に入るためにインクカートリッジを挿入できないことを視覚的にも自覚できる。
本発明の第16の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第15の態様において、前記誤挿入防止フラップは、直接インクカートリッジの挿入側端面に当接してインクカートリッジの誤挿入を防止するフラップ本体と、軸心方向が固定フレームの幅方向に設定され、固定フレームに対して回動自在に接続される回動軸と、回動軸を挟んでフラップ本体と反対側の端部に設けられる変換カムフォロワ部とを備えており、固定フレームとの間に配設される付勢手段からの付勢力を得て、誤挿入防止フラップは常時突出姿勢をとるように設定されていることを特徴とするものである。
本発明の第16の態様によれば、誤挿入防止フラップが比較的簡単且つ機能的に構成されており、しかもインクカートリッジの誤挿入を物理的に、視覚的に、及び効果的に防止できる配設態様がとられている。
本発明の第17の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第15または第16の態様において、前記回動方向変換機構は、固定フレーム上面に立ち上げられている回動ピンを回動中心として前記レバーアームの動作方向に所定の角度回動するトリガーと、誤挿入防止フラップに対して設けられている変換カムフォロワ部と、トリガーが常時レバーアーム側に回動するように付勢する付勢手段とを備えることによって構成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の第18の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第17の態様において、前記トリガーは、回動ピンに対して回動自在に接続され、半径方向に延びるアーム部と、アーム部の先端からレバーアーム側及び誤挿入防止フラップ側に、円周方向に延長形成される変換作用部とを備えており、変換作用部には入力側にレバーアームと直接当接する入力側当接部、出力側に誤挿入防止フラップにおける変換カムフォロワ部と摺接する変換カム面が形成されていることを特徴とするものである。
これら本発明の第17ないし第18の態様によれば、所定形状のトリガーを介在させるだけの比較的簡単な構成によって、レバーアームの回動運動を誤挿入防止フラップの回動運動に変換できる。従ってレバーアームがリセット位置にある場合にのみインクカートリッジを挿入できるようになる。
本発明の第19の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第1〜第18のいずれか1つの態様において、前記インクカートリッジの着脱装置には、レバーアームがインクカートリッジの装填完了時にとるセット位置に位置し続けることによって生じる、記録装置本体各部に掛かるクリープ荷重を軽減させるクリープ荷重軽減手段が設けられていることを特徴とするものである。
レバーアームをセット位置に位置させた状態では記録装置本体の各部にかなり大きな負荷が掛かっている。この状態を長く続けると、記録装置本体の各部にクリープが生じ、インクカートリッジを流路部材に押し当てるのに必要な押込み力が確保できなくなってしまう。そこで本発明の第19の態様によれば、クリープ荷重軽減手段が設けられているから、記録装置本体の各部はクリープに至らない状態で保持されている。またインクカートリッジは多少後退するが、インクカートリッジの装填に必要な押込み力は得られている。従って、記録装置本体の各部にはクリープに至るような大きな負荷は掛かっていないから、インクカートリッジの着脱を繰り返してもインクカートリッジの装填に必要な押込み力は常に確保されている。
本発明の第20の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第19の態様において、前記クリープ荷重軽減手段は、セット位置にあるレバーアームをリセット位置側に回動させるように付勢する付勢手段と、レバーアームをセット位置からリセット位置側に所定ピッチ戻したセット待機位置で停止させるレバーアーム停止機構とを備えることによって構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第20の態様によれば、セット位置に至ったレバーアームは付勢手段の付勢力によって自動的にリセット位置側に移動するようになり、更にレバーアーム停止機構の作用によって所定のセット待機位置で停止する。従ってユーザが特に注意を払わなくてもレバーアームは自動的にセット待機位置に至ることができ、作業性を向上させることができる。また、記録装置本体の各部に掛かる負荷が小さくなるから、記録装置本体の高寿命化にもつながる。
本発明の第21の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第1〜20のいずれか1つの態様において、インクカートリッジを所定距離以上挿入しようとしたとき、インクカートリッジ装填前の所定位置に前記インクカートリッジを停止させ、ユーザに該インクカートリッジの挿入状態が正常か不正常かを判定可能にするインクカートリッジ挿入状態判定手段を備えていることを特徴とするものである。
インクカートリッジの挿入はユーザによる行為のため、片側のカートリッジ保持手段のみが作動した状態でインクカートリッジを挿入した斜め挿入等の誤挿入(不正常な挿入状態)の虞があり、前記誤挿入のまま該インクカートリッジが装填(以下、誤装填という)される虞がある。
そこで本発明の第21の態様によれば、前記インクカートリッジ挿入状態判定手段は、インクカートリッジを所定距離以上挿入しようとしたとき、インクカートリッジ装填前の所定位置に前記インクカートリッジを停止させるので、ユーザはインクカートリッジの後端部を目視して該インクカートリッジの挿入状態が正常か不正常かを容易に判定することができる。その結果、仮に不正常な挿入状態の場合は、再度インクカートリッジを挿入し直すことができ、インクカートリッジの不正常な挿入状態のままレバーアームの回動操作によりインクカートリッジが誤装填される虞を大幅に低減することができる。
本発明の第22の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第21の態様において、前記インクカートリッジ挿入状態判定手段は、挿入されたインクカートリッジが前記所定位置に停止するように、前記レバーアームのリセット位置からセット位置側への回動を規制するレバーアーム回動規制機構を備えていることを特徴とするものである。
本発明の第22の態様によれば、ユーザによって該インクカートリッジが前記所定距離以上挿入されようとするときであっても、前記レバーアームのリセット位置からセット位置側への回動が規制されるので、前記回動スライド機構の動きも規制され、インクカートリッジを前記所定位置に停止させることができる。その結果、レバーアームの回動を規制するように構成するだけで、ユーザはインクカートリッジの挿入状態が正常か不正常かを容易に判定することができる。
本発明の第23の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第22の態様において、前記レバーアーム回動規制機構は、前記レバーアームの回動を案内するガイド上のリセット位置に、前記レバーアームのセット位置側への回動を規制する規制部を備えていることを特徴とするものである。
本発明の第23の態様によれば、レバーアームの回動を案内するガイド上のリセット位置に、規制部が形成されているので、部品点数を増やさずに低コストで簡単に前記レバーアーム回動規制機構を構成することができる。
本発明の第24の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第1〜23のいずれか1つの態様において、インクカートリッジの不正常な挿入状態により前記インクカートリッジが誤装填されたとき、ユーザにインクカートリッジの誤装填を知らせるインクカートリッジ誤装填警告手段を備えていることを特徴とするものである。
インクカートリッジが誤挿入されにくい構造にした場合であっても、挿入行為はユーザによる人為的行為であるため、インクカートリッジの誤挿入(不正常な挿入状態)を完全に防止するのは困難である。
そこで本発明の第24の態様によれば、インクカートリッジの不正常な挿入状態(誤挿入)のまま前記インクカートリッジが誤装填されたとき、インクカートリッジ誤装填警告手段が設けられているので、ユーザにインクカートリッジの誤装填を知らせることができる。従って、ユーザは前記知らせを察知し、インクカートリッジを再挿入し、再装填することができる。その結果、インクカートリッジの不正常な挿入状態(誤挿入)のままレバーアームの回動操作によりインクカートリッジが誤装填される虞を大幅に低減することができる。さらに、インクカートリッジが誤装填のまま放置される虞も大幅に低減することができ、インク供給針とシールゴムとが不完全シール状態となり毛細管現象によってインクが漏れる虞も大幅に低減できる。
本発明の第25の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第24の態様において、前記インクカートリッジ誤装填警告手段は、インクカートリッジの挿入開口部を閉塞し得る回動自在な蓋部材と、前記蓋部材の内側に形成されたリブとを備え、前記リブは、インクカートリッジが誤装填されたとき、前記リブが前記インクカートリッジと当接し前記蓋部材の回動を規制することによって、前記蓋部材を閉塞させないように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第25の態様によれば、インクカートリッジが誤装填されたとき、該蓋部材の内側のリブが、前記インクカートリッジと当接し前記蓋部材の回動を規制することによって、前記蓋部材を閉塞させない。その結果、前記インクカートリッジの誤装填をユーザに知らせることができる。即ち、ユーザは前記知らせを察知し、インクカートリッジを再挿入および再装填することができる。
本発明の第26の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第25の態様において、前記インクカートリッジ誤装填警告手段は、前記蓋部材の開閉を検知する蓋部材開閉検出器を備えていることを特徴とするものである。
本発明の第26の態様によれば、蓋部材開閉検出器が蓋部材の開閉を検知できるので、前記蓋部材が閉塞していないことを、電気的信号に変換して警告表示等によってユーザに知らせることができる。
本発明の第27の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第25の態様において、前記インクカートリッジ誤装填警告手段は、前記蓋部材開閉検出器が前記蓋部材の閉塞を検知しない限り、記録装置本体を作動させないインクカートリッジ誤装填時制御部を備えていることを特徴とするものである。
本発明の第27の態様によれば、インクカートリッジ誤装填時制御部によって、前記蓋部材開閉検出器が前記蓋部材の閉塞を検知しない限り、記録装置本体が作動する虞がない。従って、インクカートリッジの誤装填時に、前記記録装置本体がインクを記録ヘッド内のインク流路まで充填させる初期充填ステップ等に移行する虞がない。その結果、インクカートリッジが誤装填されても、前記初期充填ステップ等に起因する廃液インクの機外漏れの虞はない。
本発明の第28の態様に係る記録装置は、インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置を備える記録装置であって、前記インクカートリッジの着脱装置は第1〜第27のいずれか1つの態様の着脱装置であることを特徴とするものである。
本発明の第28の態様によれば、インクカートリッジの着脱を極めて小さな力で簡単に、確実に行うことができる記録装置を提供することが可能となる。
本発明の第29の態様に係る液体噴射装置は、液体カートリッジをスライドさせて液体噴射装置本体に装填する液体カートリッジの着脱装置を備える液体噴射装置であって、液体カートリッジを所定ストローク挿入することによって液体カートリッジを保持するカートリッジ保持手段と、レバーアームの回動運動により、てこの原理を使用して液体カートリッジの装填に必要な押込み力を確保すると共に、レバーアームの回動運動を液体カートリッジの装填に必要な所定ストロークの動きに変換する回動スライド機構とを備えていることを特徴とするものである。
以下、本願発明に係るインクカートリッジの着脱装置及び該着脱装置を備えた液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタを採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。図1はインクカートリッジ装填時のインクジェットプリンタの概略を示す側断面図である。
インクジェットプリンタ100には、被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう。)に記録を実行する液体噴射実行手段の一例である記録実行手段の主たる構成要素として、主走査方向(図1において紙面に直交する方向)に往復可能にキャリッジガイド軸12によって軸支されたキャリッジ10が設けられている。そして、該キャリッジ10には用紙P等に液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を行なう液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。また、キャリッジ10の下方の記録装置本体3の下部スペースには、液体カートリッジの一例である単一パッケージのインクカートリッジ11が後述する本発明の着脱装置1を介して装填されている。
記録ヘッド13の下方には、記録ヘッド13と対向して記録ヘッド13のヘッド面と用紙P等との間のギャップPGを規定するプラテン28が設けられている。そして、キャリッジ10とプラテン28との間に用紙P等を主走査方向と直交する副走査方向(図1において左右方向)に所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド13を主走査方向に一往復させる間に記録ヘッド13から用紙P等にインクを噴射する動作とを交互に繰り返すことによって用紙P等に記録が行われる。
次に、用紙Pの搬送経路に従ってインクジェットプリンタ100の構成を更に説明する。先ず、最も搬送方向上流側に用紙Pを積畳する被液体噴射材積畳部の一例である給送用トレイ5が設けられている。また、給送用トレイ5には用紙Pの側端面に当接し、副走査方向への円滑な搬送を案内するエッジガイド15が設けられている。給送用トレイ5上の用紙Pは、給送用ローラ14の回転軸17の回転に伴って、ホッパ16が所定のタイミングで上昇し、給送用ローラ14に向けて押し上げられる。
また、これらの給送用トレイ5、給送用ローラ14及びホッパ16を含む装置が自動給送装置2である。そして、給送用ローラ14の回転に伴って最上面に位置する用紙Pから順番に給送用ローラ14近傍に設けられる分離作用部の一例である分離パッド等の力を借りて単位数ずつピックアップして搬送方向下流に向かって送られる。
給送用ローラ14の下流には、用紙Pの通過を検出する被液体噴射材検出手段の一例である図示しない被記録材検出手段(以下単に検出レバーという)が設けられている。そして、検出レバーの下流には搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとによって構成される搬送用ローラ19が設けられている。このうち搬送用従動ローラ19bは、搬送用従動ローラ用のローラホルダ18の下流側において軸支されている。当該ローラホルダ18は、図示しない回転軸を中心に回動可能に設けられ、かつ図示しないねじりコイルばねによって搬送用従動ローラ19bが常に搬送用駆動ローラ19aに圧接したニップ状態になるように回動付勢されている。
搬送用ローラ19によって挟圧された状態で搬送される用紙Pは、記録ヘッド13の下方の記録ポジション26に導かれ、上述のキャリッジ10及び用紙Pの動作によって用紙Pの記録面のほぼ全面に亘って所望の記録が実行される。記録ヘッド13とその下方において、これと対向して設けられるプラテン28とのギャップPGは、高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙Pの厚さの変化に応じて適宜調節されるようになっている。
記録ヘッド13の下流には、排出用駆動ローラ20aと、排出用ギザローラ20bとによって構成される被液体噴射材排出手段の一例である排出用ローラ20が設けられている。この排出用ローラ20によって排出された用紙Pは、更に下流に位置する被液体噴射材受け部の一例である排出用スタッカ50上の載置面51に排出されるようになっている。
排出用ギザローラ20bは、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、排出用ギザローラ用の図示しないローラホルダによって自由回転可能に軸支されている。排出用ギザローラ20bの上流には補助ギザローラ22が設けられ、用紙Pは該補助ギザローラ22によってやや下方に押し付けられるようになっている。また、搬送用従動ローラ19bは、搬送用駆動ローラ19aよりその軸芯位置がやや下流側に配設されている。更に排出用ギザローラ20bは、排出用駆動ローラ20aよりその軸芯位置がやや上流側に配設されている。
このような構成によって、用紙Pは、搬送用ローラ19と排出用ローラ20との間において僅かに下に凸となる俗に「逆ぞり」と呼ばれている湾曲状態となる。そして、記録ヘッド13に対向する位置にある用紙Pは、プラテン28に押し付けられ、これにより用紙Pの浮き上がりが防止され、正常に記録が実行されるようになっている。尚、補助ギザローラ22は、排出用ギザローラ20bと同様に歯付きローラから構成されており、図示しない補助ギザローラ用のローラホルダに軸支されている。
また、本形態に係るインクジェットプリンタ100は、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジ11を使用し、当該インクカートリッジ11を記録装置本体3後方の給送用トレイ5の下方から水平方向にスライドさせて装填するタイプのプリンタである。また図16に示すように、記録装置本体3の後端面にはインクカートリッジ11の挿入開口部を閉塞し得る蓋部材29が設けられている。
[実施例]
次に、このようなインクジェットプリンタ100に対して適用される本願発明に係るインクカートリッジの着脱装置について説明する。図2はインクカートリッジを挿入する前の状態を示す着脱装置の分解斜視図、図3は同状態の平面図、図4は同状態の底面図、図5は同状態のカートリッジ保持手段を示す側面図である。図6はカートリッジ保持手段を拡大して示す分解斜視図である。また図7はインクカートリッジの挿入開始位置におけるカートリッジ保持手段の作動状態を示す側面図及び底面図、図8はインクカートリッジの挿入完了位置におけるカートリッジ保持手段の作動状態を示す側面図及び底面図である。
また図9は、インクカートリッジを装填する途中の状態を示す着脱装置の平面図、図10は同状態のカートリッジ保持手段の作動状態を示す側面図及び底面図である。また図11はインクカートリッジを完全に装填した状態を示す着脱装置の平面図、図12は同状態のカートリッジ保持手段を示す側断面図及び底面図である。また図13はインクカートリッジを取り出す場合におけるロック解除の瞬間を示す着脱装置の平面図、図14は同状態のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図である。また図15はレバーアームの基端部を拡大して示す斜視図である。
本発明のインクカートリッジの着脱装置1は、インクカートリッジ11を所定ストローク挿入することによってインクカートリッジ11を保持するカートリッジ保持手段30と、レバーアーム31の回動運動により、てこの原理を使用してインクカートリッジ11の装填に十分な押込み力を確保すると共に、レバーアーム31の回動運動をインクカートリッジ11の装填に必要な所定ストロークの水平方向の動きに変換する回動スライド機構32とを備えることによって構成されている。
このうちカートリッジ保持手段30には、本発明の特徴的構成の一つとしてレバーアーム31の回動操作のみによってインクカートリッジ11を記録装置本体3から取り出すことのできるロック解除機構33が設けられている。このロック解除機構33は、レバーアーム31の回動操作に伴ってインクカートリッジ11と共に移動するロック解除ピン34と、ロック解除ピン34の移動軌跡をインクカートリッジ11の挿入方向と取出し方向とで異ならせることによってインクカートリッジ11のロック状態を解除する弾性ロック解除片35とを備えることによって構成されている。尚、ロック解除機構33についてのこれ以上の詳細な構成は、以下述べるカートリッジ保持手段30の他の構成の説明と併せて説明する。
カートリッジ保持手段30は、図6に示すようにインクカートリッジ11を直接保持するロックスライダ36と、ロックスライダ36を摺動自在に保持するスライダホルダ37と、上記ロック解除機構33とを備えることによって構成されている。ロックスライダ36は、インクカートリッジ11の両側面から突出する図2に示す押込みリブ6の当接面7に当接することによってスライドするブロック状の部材である。
ロックスライダ36は、スライダホルダ37の上板及び下板の内壁面に摺接すると共に、スライダホルダ37の内側壁に形成されている案内リブ38によって案内されて、スライダホルダ37内を移動する。ロックスライダ36には、上記案内リブ38と係合する係合溝部39が形成されており、ロックスライダ36とスライダホルダ37の双方に形成されている係止フック40、41間には、一例として引張りコイルバネによって構成される取出しバネ42が張設されている。
ロックスライダ36には、係合爪43を回動自在に軸支する軸受部44が設けられている。軸受部44には、係合爪43の基端部に設けられている回動軸部45を受け入れる穴部が形成されている。また回動軸部45には、係合爪43をスライダホルダ37の上板内壁面に向けて付勢する一例として捩りコイルバネによって構成されるロックバネ46が取り付けられている。
係合爪43は、先端に鉤状の爪部が形成された部材で、爪部の外側面にはロック解除機構33の一部であるロック解除ピン34が平行に設けられている。また、ロックスライダ36には、インクカートリッジ11の装填方向と直交する方向に延びる案内凹部47が形成されている。そして、この案内凹部47にはスライドロック片48が係合するようになっている。
スライドロック片48は、係合する案内凹部47の形状に合わせて先端が山形にカットされた平板状の部材で、スライダホルダ37における下板側の端面には案内突起53が形成されている。案内突起53は、スライダホルダ37の下板に形成されている案内溝54と係合するように組み付けられており、案内溝54の形状に倣うように案内突起53がインクカートリッジ11の装填方向に移動することによってスライドロック片48は、インクカートリッジ11の装填方向と直交する方向にもスライドするようになっている。
即ち案内溝54は、図4、図7、図8、図10、図12、図14等に示すように、インクカートリッジ11を挿入する始端側に傾斜部55、終端側に水平部56を有している。そして更に、傾斜部55は、外方から徐々に内方に向って傾斜するように形成されており、水平部56は、傾斜部55のうち最も内方に位置する端部と連接し、その位置を保ったまま更に終端部に向って平行に延びている。
そして、このような形状の案内溝54と係合する案内突起53は、インクカートリッジ11を挿入する始端側で最も外方に位置し、傾斜部55の終端部で最も内方に位置した状態になってスライドロック片48をインクカートリッジ11の側面に形成されている図2に示す係合凹部57に進入させてインクカートリッジ11の両側面を保持するような構成になっている。
スライダホルダ37は、上記ロックスライダ36を収容する収容空間が内部に形成された筐体状の部材である。スライダホルダ37は、一例として門型断面をした可動フレーム58に対して係止され、可動フレーム58と一体になってスライドし得るように構成されている。スライダホルダ37における上板の内壁面には、鉤状をした係合リブ59が設けられていて、ロックスライダ36に対して回動自在に設けられている上記係合爪43と係合することによって、ロックスライダ36とスライダホルダ37とを一体化させる作用を有している。
スライダホルダ37の外側面は、開放されていて、ロックスライダ36と取出しバネ42とを収容した後、外方からサブフレーム60を当て、該サブフレーム60によって開放面は閉塞される。尚、サブフレーム60は、固定フレーム61の一部であり、固定フレーム61のメインフレーム62に対してビス止めされることによって取り付けられる構成になっている。
また、サブフレーム60の奥部側端面には、インクカートリッジ11と接続される流路部材4が取り付けられている。流路部材4には、インクカートリッジ11の針挿入口に挿入する針4aとインクの供給流路、インク残量等を検出するための接点等が設けられている。そしてサブフレーム60には、ロック解除機構33の一部である弾性ロック解除片35が取り付けられている。弾性ロック解除片35は、板バネ様の部材で、斜め上方に延びる弾性舌片63の弾性変形作用によってロック解除ピン34の移動軌跡をインクカートリッジ11の装填方向と取出し方向とで異ならせている。
即ち、ロック解除ピン34がインクカートリッジ11の装填方向に移動する場合には、弾性舌片63を下方に撓ませて、そのままの高さを保って移動できるが、ロック解除ピン34がインクカートリッジ11の取出し方向に移動する場合には弾性舌片63の傾斜方向等の関係で逆方向に撓ませることはできない。従って、ロック解除ピン34の方が移動軌跡を変えて下方に移動するようになって、ロック解除ピン34と一体の係合爪43を下方に回動させて係合リブ59との係合を解除させるのである。
メインフレーム62は、記録装置本体3の骨格を形作る部材で、可動フレーム58と摺接する平板部の他、その周縁の一部を上方に折り曲げること等によって構造強化が図られている。メインフレーム62には、次に述べるレバーアーム31の回動支点となる回動ピン64が奥部中央付近に設けられており、その側傍には二安定バネ65の一端を係止するための係止孔66が形成されている。また、回動ピン64の手前側の近傍には、メインフレーム62の一部を垂直に立ち上げたガイドリブ67が記録装置本体3の幅方向に延びるように形成されている。
回動ピン64の更に手前側には、上記ガイドリブ67と直交するインクカートリッジ11の着脱方向に延びる長穴状のガイドスリット68が形成されている。このガイドスリット68には、下方の可動フレーム58から立ち上げられている係合ピン69が係合している。そして、可動フレーム58は、サブフレーム60の内壁面とメインフレーム62に形成されている上記ガイドスリット68との案内作用によって、傾くことなく平行に移動し得るように構成されている。またガイドスリット68の左右には、後述する組合せピニオン70の回動支点となる回動ピン71が立ち上げられている。
レバーアーム31は、メインフレーム62に対して設けられている上記の回動ピン64に対して回動自在に接続される基端部72と、基端部72から記録装置本体3の背面に向けて延長形成されているアーム本体73と、アーム本体73の先端部に対して取り付けられるつまみ部74とを備えている。基端部73の側方に張り出した周縁部には、レバーアーム31を左右いずれかの回動端に位置するように付勢する比較的線径の太い捩りコイルバネによって構成される二安定バネ65の一端を係止するための係止孔85が形成されている。
また、基端部72の下面には、回動スライド機構32における伝達部材の一例である扇形をした第1ピニオン75が、ねじりコイルバネによって構成される押圧増力バネ87を介してレバーアーム31と一体になって回動するように取り付けられている。尚、レバーアーム31における支点と作用点との距離Sは、第1ピニオン75のピッチ円半径Rとの比が実質的にてこ比となり、レバーアーム31の採用によって支点と作用点との距離Sを比較的長く取れるようになったことに伴い、本実施例ではS:R=1:0.12という大きなてこ比が得られている。
従って、摩擦損失や二安定バネ65の荷重を除けば、インクカートリッジ11の装填に必要な押込み力が34.0Nであった場合に、レバーアーム31のレバー操作力は、約4.1Nでよいことになる。また、本実施例では、レバーアーム31の回転角を約55°とし、この回転角によって得られるインクカートリッジ11の移動ストロークを約12mmに設定している。
また、レバーアーム31の基端部72には、図15に示すように第1ピニオン75の上面から立ち上げられている平面視円弧状をした2個の係合リブ88と係合する2個の係合穴部89と、押圧増力バネ87の一方の端部を係止する長穴状の係止穴部90が形成されている。係合穴部89は、係合リブ88と同様平面視円弧状をしており、その周長は係合リブ88の周長より幾分長く、両者の間には空隙部91が形成されている。押圧増力バネ87は、レバーアーム31の基端部72と第1ピニオン75との間に挟まれたように縮設されており、押圧増力バネ87の他方の端部は、第1ピニオン75の周縁部に形成されている切欠部92に対して係止されている。
回動スライド機構32としては、一例としてラック、ピニオン機構が採用できる。本実施例では、レバーアーム31と一体に回動する上記第1ピニオン75と、第1ピニオン75と噛み合う第1ラック76及び第1ラック76の動きを伝達経路下流に伝達する第2ラック77とを備えるスライドバー78と、第2ラック77と噛み合う第2ピニオン79及び第2ピニオン79の回転を伝達経路下流に伝達する第3ピニオン80とを一体に備える組合せピニオン70と噛み合う第3ラック81とを備える構成とした。
また本実施例では、第2ラック77、第2ピニオン79、第3ピニオン80及び第3ラック81によって構成される伝達経路をレバーアーム31を挟んで、その左右に一組ずつ配設している。これに伴いスライドバー78には、回動ピン64側の中央部に第1ラック76、これと対向する辺の左右両端部に第2ラック77がそれぞれ形成されている。尚、スライドバー78は、メインフレーム62のガイドリブ67に案内されて記録装置本体3の幅方向に往復運動するようになっている。
第2ピニオン79と第3ピニオン80は、第1ピニオン75と同様、扇形のギヤによって構成されており、約90°位相を異ならせた状態で接合されて組合せピニオン70となっている。第3ピニオン80は、メインフレーム62に形成された半円環状の開口部を貫通して、その下方に位置する可動フレーム58に開口されている窓部83に達し、窓部83の側縁に形成されている第3ラック81と歯合する。また、左右の組合せピニオン70の回転方向は同一であり、これに伴い、左右に位置する第2ピニオン79、第3ピニオン80及び第3ラック81の配置方向は同一になっている。
次に、このような構成を有するインクカートリッジの着脱装置1における作動態様について説明する。
(1)挿入時(図2〜図5参照)
インクカートリッジ11を記録装置本体3に挿入する前の段階では、図3に示すようにレバーアーム31は最も左側に回動した状態にある。この状態では、ロックスライダ36は、最も始端側に位置し、係合爪43はスライダホルダ37の上板の内壁面に当接した状態にある。そして、案内突起53は、図4に示すように、案内溝54における傾斜部55の最も外方寄りの始端位置に位置している。従って、スライドロック片48は、案内凹部47内に収容された状態にあり、インクカートリッジ11の挿入を可能にしている。
(2)挿入開始時(図7参照)
インクカートリッジ11を手に持って記録装置本体3の背面の開口部から挿入すると、インクカートリッジ11の両側面に設けられている押込リブ6先端の当接面7がロックスライダ36における案内凹部47が形成されている部位の端面に当接し、ロックスライダ36を取出しバネ42の付勢力に抗して徐々に押し込んで行く。これに伴い、案内突起53は、案内溝54における傾斜部55、更に水平部56に案内されて記録装置本体3の内方に向って進行する。そして、案内突起53の進行に合わせてスライドロック片48は、内方に向って徐々に移動し突出状態へと移行して行く。
(3)挿入完了時(図8参照)
インクカートリッジ11を一杯まで押し込むと、カチッという音がして係合爪43が係合リブ59の背面を乗り越えて係合リブ59と係合するようになって、ロックスライダ36はスライダホルダ37と一体化する。この状態では、案内突起53は、案内溝54における水平部56の終端に達している。そして、スライドロック片48は、完全に内方に突出した状態になってインクカートリッジ11の両側面に形成されている係合凹部57内に進入し、インクカートリッジ11はロックスライダ36にロックされた状態になって保持される。
(4)装填時(図9、図10参照)
レバーアーム31のつまみ部74に指を掛け、図9に示すようにレバーアーム31を徐々に右側に回動させて行くと第1ピニオン75が回動するようになって第1ラック76に力が伝達されてスライドバー78を右方に移動させる。そして、第2ラック77から第2ピニオン79及び第3ピニオン80に力が伝達され、これらを図9中、反時計方向に回動させる。これに伴い、第3ピニオン80と噛み合っている第3ラック81及び第3ラック81を有する可動フレーム58が奥部側に向けて移動する。尚、この状態では、図10に示すように、ロック解除ピン34は、弾性ロック解除片35における弾性舌片63の手前側に位置し、上側の移動軌跡を進行する。また、スライドロック片48は、突出した状態にあり、係合凹部57内に進入しており、インクカートリッジ11はロックスライダ36によってロックされ、保持された状態にある。
(5)装填完了時(図11、図12、図15参照)
図11に示すようにレバーアーム31を最も右側に回動させると、インクカートリッジ11は、更に奥部側に進入し、インクカートリッジ11の針挿入口に流路部材4に形成された針4aが挿入される。具体的には、レバーアーム31を図11中、右側に回動させて行くと、右端少し手前でインクカートリッジ11が流路部材4に当接し第1ピニオン75は動かなくなる。この状態から更にレバーアーム31を右側に回動させると、押圧増力バネ87は収縮され、その反発力によって係合穴部89における回動方向下流側に形成されていた空隙部91は詰められ、同時に部品寸法の公差に起因するガタツキ等も吸収される。また、当該押圧増力バネ87の付勢力によって、インクカートリッジ11は、流路部材4に対して密着状態になるよう強く押し込まれ、二安定バネ65等の付勢力も作用してレバーアーム31の位置は固定され、その密着状態が維持されてインクカートリッジ11の装填が完了する。この状態では図12に示すように、ロック解除ピン34は、弾性舌片63を乗り起えて弾性舌片63の背面側に移動している。また、スライドロック片48は、突出した状態にありインクカートリッジ11はロックスライダ36によって保持された状態にある。
(6)取出時(図13、14参照)
図13に示すように最も右側に位置していたレバーアーム31を左側に回動させて行くと、図14に示すようにロック解除ピン34は弾性舌片63の傾斜に案内されて下方に移動し、弾性舌片63の下方を通る下側の移動軌跡を辿って弾性舌片63の手前側に至る。この時、ロック解除ピン34と一体の係合爪43もロックバネ46の付勢力に抗して下方に回動するようになり、係合爪43と係合リブ59との係合が解除される。そして、レバーアーム31を図3に示す最も左側に位置するまで回動させると、インクカートリッジ11は、取出しバネ42と二安定バネ65との付勢力も作用して記録装置本体3の後端面から22mm以上飛び出し、取り出される。
[他の実施例]
本願発明に係るインクカートリッジの着脱装置及び該着脱装置を備えた記録装置等は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。最初にインクカートリッジ誤挿入防止手段を設けた三種の実施例(他の実施例1〜3として識別する)を順番に説明し、次いで、クリープ荷重軽減手段を設けた一つの実施例(他の実施例4として識別する)について説明した後、最後に更に細かな部品的な変形様態について言及する。
さらに、インクカートリッジ挿入状態判定手段を設けた一つの実施例(他の実施例5として識別する)、次いで、インクカートリッジ誤装填警告手段を設けた一つの実施例(他の実施例6として識別する)について説明した後、最後に更に細かな部品的な変形態様について言及する。
[他の実施例1]
図16は蓋部材を閉じた状態のインクジェットプリンタを示す背面図である。図17は蓋部材を開き、レバーアームがセット位置にある状態のインクジェットプリンタを示す背面図、図18は同上、レバーアームがリセット位置にある状態のインクジェットプリンタを示す背面図である。また図19はインクカートリッジ誤挿入防止手段周辺を拡大して示す斜め下方からの斜視図である。図20は、インクカートリッジの通常挿入時におけるインクカートリッジ誤挿入防止手段の作動態様を示す底面図である。また図21はインクカートリッジの誤挿入時におけるインクカートリッジ誤挿入防止手段の作動態様を示す底面図である。また図22は片側のカートリッジ保持手段のみが作動した状態でインクカートリッジが挿入された場合のインクカートリッジ誤挿入防止手段の作動態様を示す底面図である。
本実施例では、インクカートリッジの着脱装置1に対してインクカートリッジ誤挿入防止手段101が設けられている。インクカートリッジ誤挿入防止手段101は、レバーアーム31がインクカートリッジ11の装填完了時にとる図17に示すセット位置にある時に、あるいはレバーアーム31がインクカートリッジ11の装填可能な図18に示すリセット位置以外にある時にインクカートリッジ11の誤挿入を防止している。またインクカートリッジ誤挿入防止手段101は、図22に示すように片側のカートリッジ保持手段30のみが作動した状態でのインクカートリッジ11の挿入を防止している。
具体的には、インクカートリッジ誤挿入防止手段101は、誤挿入防止突起102と、前述のスライドロック片48及び案内溝54とを備えることによって構成されている。誤挿入防止突起102は、固定フレーム61としてのサブフレーム60の一部を利用して、ロックスライダ36側に突出するように形成した部分である。また案内溝54は、前述の実施例とは相違し、図20、図21に示すように始端側と終端側に水平部分103を有し、しかも始端側で長く、終端側で短くなるように形成されている。また、始端側と終端側の水平部分103を連接するように傾斜部分104が形成されていて、傾斜部分104の長さは前述の実施例のものよりかなり短くなっている。
また、このような案内溝54の形状に加えて、案内溝54の傾斜部分104と誤挿入防止突起102の相対位置が重要な意味を持っている。即ち、レバーアーム31がセット位置にある時に、インクカートリッジ11を挿入しようとした場合、図21(b)に示すようにスライドロック片48が誤挿入防止突起102に当接してインクカートリッジ11の誤挿入を防止する移動軌跡をとるように設定されている。
また、案内溝54は、片側のカートリッジ保持手段30のみが作動した状態(図22では左側のカートリッジ保持手段30のみが作動した状態を示す)でレバーアーム31をリセット位置からセット位置側へ回動させた場合、保持されていない他方のカートリッジ保持手段(図22では右側のカートリッジ保持手段)30側のスライドロック片48が誤挿入防止突起102に当接してインクカートリッジ11の挿入を防止する移動軌跡をとるように設定されている。
従って、インクカートリッジ11は、図22に示すように傾いた形の不完全な状態で挿入されるため、インクカートリッジ11の挿入に誤りがあり、装填が完了していないことがカートリッジセンサ105の認識不良によって確認され、ユーザに告知される。また、レバーアーム31がリセット位置にある正しい状態でインクカートリッジ11が挿入された場合には、図20に示すようにスライドロック片48が誤挿入防止突起102に当接することなく、係合凹部57内に至ることができ、カートリッジ保持手段30の保持状態が確保される。
そして、このような構成を有することによって、本実施例に係るインクカートリッジの着脱装置1は、レバーアーム31の位置の違いに起因するインクカートリッジ11の誤装着が起こりにくくなる。また、インクカートリッジ11の傾きが起こらない厳密且つ高精度のスライダホルダ37間の寸法や複雑な姿勢維持構造をとらなくても、比較的簡単なカム溝構造のみの対応で、インクカートリッジ11の誤挿入を防止でき、利便性が向上する。
[他の実施例2]
図23は衝突回避手段を備えたインクカートリッジ誤挿入防止手段を示す斜視図である。図24は、同上、レバーアームがリセット位置以外にある状態でインクカートリッジが誤挿入された場合の作動態様を示す側断面図である。また図25は、同上、レバーアームがリセット位置にある状態でインクカートリッジが挿入された場合の作動態様を示す側断面図である。また図26は、衝突回避手段を備えないインクカートリッジ誤挿入防止手段における、レバーアームがリセット位置以外にある状態でインクカートリッジが誤挿入された場合の作動態様を示す側断面図である。また図27は、同上、レバーアームがリセット位置にある状態でインクカートリッジが挿入された場合の作動態様を示す側断面図である。
本実施例では、インクカートリッジの着脱装置1に対してインクカートリッジ誤挿入防止手段201が設けられている。インクカートリッジ誤挿入防止手段201は、基本的には上述の実施例におけるインクカートリッジ誤挿入防止手段101と同様の構成を備えており、更に衝突回避手段202が設けられている点において上述の実施例におけるインクカートリッジ誤挿入防止手段101と相違する。
衝突回避手段202は、レバーアーム31がリセット位置以外にある状態でインクカートリッジ11が挿入された場合に生ずるロック解除ピン34と弾性ロック解除片35との衝突を回避し、当該衝突によって生ずる弾性ロック解除片35の変形を防止する機能を有している。具体的には、衝突回避手段202は、係合爪43と一体に回動する衝突回避凸部203と、衝突回避凸部203に摺接し、係合爪43と係合する係合リブ59と一体に形成されている摺接面204とを備えることによって構成されている。
衝突回避凸部203は、図23〜図25に示すように、係合爪43の回動軸部45寄りの部分に設けられており、図示のように側面視長円形を有している。そして、衝突回避凸部203が摺接面204に当接している状態では、ロック解除ピン34の高さ位置が弾性ロック解除片35の高さ位置よりも低くなるように設定されている。これにより、図24に示すように、レバーアーム31がリセット位置以外にある状態で、インクカートリッジ11が挿入された場合、ロック解除ピン34は、弾性ロック解除片35に衝突する、係合爪43の通常回動軌跡を補正して、ロック解除ピン34は弾性ロック解除片35の一例として下を通る回避回動軌跡をとるようになる。
尚、レバーアーム31がリセット位置にある状態では、図25に示すようにかなり早い段階で衝突回避凸部203と摺接面204との摺接状態は終了するが、ロック解除ピン34が弾性ロック解除片35に衝突する前の段階で係合爪43と係合リブ59との係合状態が完了しているため、ロック解除ピン34と弾性ロック解除片35との衝突は起こらない。
これにより、このような衝突回避手段202を設けない場合には、図27に示すレバーアーム31がリセット位置にある状態では衝突しなかったロック解除ピン34と弾性ロック解除片35とが、図26に示すレバーアーム31がリセット位置以外にある状態で衝突し、弾性ロック解除片35を変形させてしまうという不具合が改善される。
[他の実施例3]
図28は、レバーアームがリセット位置以外にある時のインクカートリッジ誤挿入防止手段を示す斜視図、図29は、レバーアームがリセット位置にある時のインクカートリッジ誤挿入防止手段を示す斜視図である。また図30は、インクカートリッジ誤挿入防止手段の分解斜視図、図31はレバーアームがリセット位置以外にある時のインクカートリッジ誤挿入防止手段を示す背面図である。また図32は、レバーアームがリセット位置以外にある状態(a)と、レバーアームがリセット位置にある状態(b)とを対比して示すインクカートリッジ誤挿入防止手段を示す平面図である。また図33は、同上、斜め下方からの斜視図である。
本実施例では、インクカートリッジの着脱装置1に対してインクカートリッジ誤挿入防止手段301が設けられている。インクカートリッジ誤挿入防止手段301は、レバーアーム31がリセット位置にある時にインクカートリッジ11が挿入可能な退避姿勢、レバーアーム31がリセット位置以外にある時にインクカートリッジ11の挿入を規制する突出姿勢をとる誤挿入防止フラップ302を備えている。またインクカートリッジ誤挿入防止手段301は、レバーアーム31の水平方向の動きを誤挿入防止フラップ302の垂直方向の動きに変換する回動方向変換機構303を備えている。
このうち、誤挿入防止フラップ302は、フラップ本体304と、回動軸305と、変換カムフォロワ部306とを備えており、付勢手段としてのねじりコイルバネ307の付勢力を得て、誤挿入防止フラップ302は常時突出姿勢をとるように設定されている。フラップ本体304は、直接インクカートリッジ11の挿入側端面に当接してインクカートリッジ11の誤挿入を防止する翼板状の部材である。
また、フラップ本体304の基端部には回動軸305が設けられている。回動軸305は、固定フレーム61としてのメインフレーム62に対して形成されている軸受部308に対して回動自在に接続されており、回動軸305の軸心方向はメインフレーム62の幅方向に沿う方向に設定されている。また、変換カムフォロワ部306は、次に述べる回動方向変換機構303の出力側に位置する部材であり、回動軸305を挟んでフラップ本体304と反対側の端部に設けられている。
一方、回動方向変換機構303は、メインフレーム62の上面に立ち上げられている回動ピン309を回動中心として水平方向に所定の角度回動するトリガー310と、誤挿入防止フラップ302に対して設けられる上記変換カムフォロワ部306と、トリガー310が常時レバーアーム31側に回動するように付勢する付勢手段としてねじりコイルバネ311(図29において表示する)とを備えることによって構成されている。
このうちトリガー310は、回動ピン309に対して回動自在に接続され、半径方向に延びるアーム部312と、アーム部312の先端からレバーアーム31側及び誤挿入防止フラップ302側に、円周方向に延長形成される変形作用部313とを備えている。また、変形作用部313には、入力側にレバーアーム31と直接当接する入力側当接部314、出力側に誤挿入防止フラップ302における変換カムフォロワ部306と摺接する変換カム面315が形成されている。
尚、変換カム面315は、変換カムフォロワ部306に対して摺接することによって突出姿勢の誤挿入防止フラップ302を退避姿勢に移行させる他、突出姿勢の誤挿入防止フラップ302に対してインクカートリッジ11が当接した場合において、誤挿入防止フラップ302の突出姿勢を維持する回り止め作用を併せ持っている。
インクカートリッジ誤挿入防止手段301は、このような構成を有することによって以下のように作動する。即ち、レバーアーム31がリセット位置以外にある状態では、図31、図32(a)、図33(a)に示すように、ねじりコイルバネ307の付勢力によって、誤挿入防止フラップ302はメインフレーム62と垂直な突出姿勢をとる。この状態では、ユーザに対して視覚的にインクカートリッジ11が挿入できないことを把握させることができる。また、トリガー310における変換カム面315による回り止め作用によって、誤挿入防止フラップ302は物理的にもインクカートリッジ11の挿入を許容しない。
一方、レバーアーム31がリセット位置にある状態では、図32(b)、図33(b)に示すように、トリガー310がねじりコイルバネ311の付勢力に抗して図32(b)中、時計方向に回動するから、変換カム面315と変換カムフォロワ部306とによる回動方向変換作用によって、誤挿入防止フラップ302は手前に向けて垂直方向に回動し、メインフレーム62と平行な退避姿勢をとる。
この状態では視覚的にも物理的にもインクカートリッジ11を挿入するに当たっての障害はないから、インクカートリッジ11の挿入が可能となる。従って視覚的な面と、物理的な面の両面においてレバーアーム31の位置の違いに起因するインクカートリッジ11の誤挿入を防止することが可能となる。
[他の実施例4]
図34は、クリープ荷重軽減手段を備えたカートリッジの着脱装置を示す斜視図である。図35は、レバーアームがセット位置にある時(a)と、セット待機位置にある時(b)とを対比して示す背面図である。また図36は、インクカートリッジが流路部材から受ける反力の推移を示すグラフ、図37はクリープ後のインクカートリッジの挿入力の減少の様子を表すグラフである。
本実施例では、インクカートリッジの着脱装置1に対してクリープ荷重軽減手段401が設けられている。クリープ荷重軽減手段401は、レバーアーム31がセット位置に位置し続けることによって生ずる記録装置本体3各部に掛かるクリープ荷重を軽減させる機能を有している。具体的には、クリープ荷重軽減手段401は、セット位置にあるレバーアーム31をリセット位置側に回動させるように付勢する付勢手段としての引張りコイルバネ402と、レバーアーム31をセット位置からリセット位置側に所定ピッチ戻したセット待機位置で停止させるレバーアーム停止機構403とを備えることによって構成されている。
具体的には、レバーアーム31におけるアーム本体73自体をつまみ部74側が上方に偏移するように撓ませることによって、図35(a)(b)に示すように、セット位置に達したレバーアーム31は、手を離した瞬間、自動的にアーム本体73の作用によって上方に付勢されるようになっている。また、上方に移動したレバーアーム31は、係止切欠部408の上部隅部に形成されている案内傾斜面409に案内されながら引張りコイルバネ402による付勢力によってリセット位置側に向けて水平に移動する。そして、係止切欠部408における係止爪部410に当接したセット待機位置でレバーアーム31は停止し保持される。
従って、レバーアーム31をセット位置に位置し続けることによって記録装置本体3の各部にクリープを起こすような過大な負荷が掛かっていた状態が改善される。また、レバーアーム31がセット位置からセット待機位置に移動することによって、インクカートリッジ11は流路部材4から多少後退するが、インクカートリッジの装填に必要な所定の押込み力は確保されている。
ここで、図36、図37に示すグラフに目を移して、インクカートリッジ11が流路部材4から受ける反力の推移と、クリープ後のインクカートリッジ11の挿入力の減少の様子について簡単に説明する。図36はインクカートリッジ11が流路部材4から受ける反力の推移を示している。横軸がレバーアーム31のセット位置からの距離、縦軸が流路部材4から受ける反力の大きさを示している。図から分かるように、セット位置で反力が最大であり、セット位置から離れるに従って徐々に反力が減少して行く様子が理解される。
また、図37はクリープ後のインクカートリッジ11の挿入力の減少の様子を示している。横軸がインクカートリッジ11の挿入力の減少によって余計に押し込まなければならない余計押込み量、縦軸がインクカートリッジ11の挿入力の大きさを示している。また、A、B、Cはクリープ前、a、b、cはA、B、Cのそれぞれのクリープ後の状態を示している。図から分かるように、インクカートリッジ11の挿入力は、クリープ後には減少していることが理解される。また、クリープ後において、当初のインクカートリッジ11の挿入力を得ようとすれば、当初よりかなり余計に押込み量を確保しなければならないことが理解される。尚、本実施例ではクリープ荷重が大幅に軽減されるため、記録装置本体3の各部は、クリープには至らず、インクカートリッジ11の着脱操作を繰り返してもインクカートリッジ11の必要な挿入力は確保されている。
[他の実施例5]
図38は、インクカートリッジ挿入状態判定手段501およびインクカートリッジ誤装填警告手段504を備えたインクカートリッジ11の着脱装置1を示す背面図であり、図39は、レバーアーム31がリセット位置にある時のレバーアーム回動規制機構502を示す背面図である。
本実施例では、インクカートリッジ11の着脱装置1に対してインクカートリッジ挿入状態判定手段501が設けられている。インクカートリッジ挿入状態判定手段501は、ユーザがインクカートリッジ11を所定距離以上挿入しようとしたとき、インクカートリッジ装填前の所定位置500(図3参照)にインクカートリッジ11を停止させ、ユーザに該インクカートリッジの挿入状態が正常か不正常かを判定可能にする機能を有している。
本実施形態のインクカートリッジ挿入状態判定手段501は、レバーアーム31のリセット位置からセット位置側への回動を規制することによって、回動スライド機構32の動きを規制し、挿入されたインクカートリッジ11を所定位置500に停止させるレバーアーム回動規制機構502を備えることによって構成されている。
このうち、レバーアーム回動規制機構502は、レバーアーム31の回動を案内するガイドであるガイドスリット407上のリセット位置のセット位置側の近傍に、レバーアーム31のセット位置側への回動を規制する段差よりなる規制部503を備えている。
従来は、ユーザはインクカートリッジ11を挿入するとき、奥まで(所定距離以上)挿入しようとする。そのとき、まず、インクカートリッジ11は図7および図8に示されるようにカートリッジ保持手段30によって保持される。即ち、インクカートリッジ11はスライダホルダ37、および可動フレーム58と一体になる。次に、ユーザの挿入する力により、インクカートリッジ11はさらに奥まで挿入されるので、所定位置500を越える。従って、このときインクカートリッジ11と一体である可動フレーム58は、組合せピニオン70およびスライドバー78を介して、レバーアーム31をセット位置側へ回動させる。しかしながら、レバーアーム31には二安定バネ65或いは引張りコイルばね402が付勢しているので、レバーアーム31の回動を抑止する。即ち、二安定バネ65或いは引張りコイルばね402の付勢力が、可動フレーム58を介してユーザのインクカートリッジ11を挿入する力に対抗する。その結果、図9および図10に示されるように、レバーアーム31がセット位置側へ回動して、インクカートリッジ11が装填される手前で停止する。
このようにインクカートリッジ11を挿入したとき、インクカートリッジ11において、ど当たりする感触はなく、レバーアーム31は僅かであるがセット位置側へ回動する。従って、インクカートリッジ11の後端部511は、記録装置本体3の機内に入ってしまう虞がある。その結果、ユーザは後端部511の状態を視認することができなかった。
以上の理由で、ユーザはインクカートリッジ11を誤挿入した場合であっても、インクカートリッジ11の挿入状態が正常か不正常かを判定するのが困難であり、そのまま、レバーアーム31をセット位置側へ回動する虞があった。その結果、図22に示すように、インクカートリッジ11が誤挿入によって片側のカートリッジ保持手段30のみが作動した(インクカートリッジの不正常な挿入状態)ままインクカートリッジ11が装填される(以下、誤装填という)虞があった。
そこで、本実施例では、レバーアーム31の回動を案内するガイドスリット407のリセット位置においてセット位置側の近傍で上側に、レバーアーム31のセット位置側への回動を規制する規制部503を備えている。このとき、レバーアーム31におけるアーム本体73自体をつまみ部74側が上方へ偏移するように撓ませている(他の実施例4と同様)ので、ガイドスリット407の上側に設けられた規制部503によって、レバーアーム31のリセット位置からセット位置側への回動を規制できる(図39参照)。従って、レバーアーム31の回動に付随する回動スライド機構32の移動を規制できる。即ち、インクカートリッジ11の装填前の所定位置500で、ど当たりする感触と共に停止させることができる。
このとき所定位置500は、インクカートリッジ11がカートリッジ保持手段30によって保持された状態であって、レバーアーム31の回動によって装填される前の位置である。従って、所定位置500は、インクカートリッジ11の後端部511を、記録装置本体3の機外へ突出させた状態にすることが可能である。その結果、ユーザはインクカートリッジ11の後端部511を目視して該インクカートリッジ11の挿入状態が正常か不正常かを容易に判定することができる。
仮に不正常な挿入状態であった場合は、再度、インクカートリッジ11を挿入し直すことができる。その結果、インクカートリッジ11の不正常な挿入状態のままレバーアーム31の回動操作によりインクカートリッジ11が誤装填される虞を大幅に低減することができる。
一方、正常な挿入状態であった場合は、レバーアーム31のつまみ部74を一旦下げて規制部503による規制を解除した後、セット位置へ回動してインクカートリッジ11を正常、かつ、確実に装填することができる。
また、規制部503は、インクカートリッジ11の挿入時に、レバーアーム31が僅かにセット位置側へ回動した後に、ど当たるように形成することが可能である。即ち、レバーアーム31のセット位置側への回動規制に遊びを備えることである。従って、インクカートリッジ11が挿入されてど当たりしたとき、レバーアーム31が遊びの分だけ回動する。その結果、ユーザはインクカートリッジ11の挿入時のど当たりが、規制部503によるものと容易に察知することができる。そして、ユーザは自然と規制部503によるレバーアーム31の規制を解除することができる。
このようにレバーアーム31の回動を案内するガイドスリット407上のリセット位置に、規制部503を形成しただけであるので、部品点数を増やさずに低コストで簡単にレバーアーム回動規制機構502を構成することができる。
[他の実施例6]
前述したように、インクカートリッジ11の不正常な挿入状態になりにくい構造にした場合であっても、挿入行為はユーザによる人為的行為であるため、インクカートリッジ11の不正常な挿入状態を完全に防止するのは困難である。従って、そのままレバーアーム31が回動されて装填位置まで移動され、インクカートリッジ11が誤装填のまま放置される虞があった。その結果、インク供給針とシールゴムとが不完全シール状態となり毛細管現象によってインクが漏れる虞があった。インクカートリッジ11が誤装填された状態を示すのが図22である。
図22に示すように、インクカートリッジ11が誤挿入によって片側のカートリッジ保持手段30のみが作動した(インクカートリッジの不正常な挿入状態)ままインクカートリッジ11が誤装填された場合、インクカートリッジ11の後端部511は、傾いた状態になる。即ち、正常にカートリッジ保持手段30が作動しなかった側のインクカートリッジ11の後端部511bは、正常に作動した側のインクカートリッジ11の後端部511aと比較して背面側(図22では上側)へ突出している。本実施例において、正常に作動した側の後端部511aと正常に作動しなかった側の後端部511bの位置の差は4mmである。
そこで、本実施例では、後端部511aと511bとの位置の差を利用して、インクカートリッジ11が誤装填であることを警告するインクカートリッジ誤装填警告手段504を設けた。以下、インクカートリッジ誤装填警告手段504について説明する。
図40は、インクカートリッジ誤装填警告手段504の作動態様を示す側断面図である。
本実施例では、インクカートリッジ11の着脱装置1に対してインクカートリッジ誤装填警告手段504が設けられている。インクカートリッジ誤装填警告手段504は、インクカートリッジ11が誤装填されたとき、ユーザにインクカートリッジ11が誤装填であることを警告する機能を有している。具体的には、インクカートリッジ誤装填警告手段504は、蓋開閉支点510を支点にインクカートリッジ11の挿入開口部505を閉塞し得る回動自在な蓋部材29と、蓋部材29の内側に形成されたリブ506とを備えている。
このうち、リブ506は、インクカートリッジ11が誤装填されたとき、インクカートリッジ11と当接し蓋部材29の回動を規制して蓋部材29を閉塞させないように、蓋部材29の左右両端近傍で後端部511a、511bに対向する位置に設けられている。
また、インクカートリッジ誤装填警告手段504は、蓋部材29の開閉を検知する蓋部材開閉検出器507と、インクカートリッジ誤装填時制御部520とを備えている。
このうち、蓋部材開閉検出器507にはレバー突片508が設けられ、レバー突片508は蓋部材29の閉塞時に蓋部材29の内側に設けられた突部509と当接して蓋部材29の閉塞を検知するように構成されている。本実施例の蓋部材開閉検出器507は、挿入開口部505において、蓋部材29の開閉状態を確実に検知するために蓋部材29の先端側(図においては上方側)に配設されている。
一方、インクカートリッジ誤装填時制御部520は、蓋部材開閉検出器507が蓋部材29の閉塞を検知しない限り、記録装置本体を作動させないように制御する機能を有している。
図40(A)に示すのが、両側のカートリッジ保持手段30が正常に作動(インクカートリッジの正常な挿入状態)してインクカートリッジ11が正常に装填された状態である。まず、開いた状態の蓋部材29cが挿入開口部505を閉塞する方向へ蓋開閉支点510を軸に回動する。このとき、インクカートリッジ11の後端部511は、傾いていない状態である。即ち、後端部511は、後端部511aの位置のみにあるので、リブ506が後端部511aと当接する虞がない。さらに、同じ方向へ回動し、蓋部材29の内側に設けられた突部509が、蓋部材開閉検出器507のレバー突片508を押すことができる。その結果、蓋部材開閉検出器507は蓋部材29aの閉塞を検知することができる。
一方、図40(B)に示すのが、正常にカートリッジ保持手段30が作動しない(インクカートリッジの不正常な挿入状態)まま、インクカートリッジ11が誤装填された状態である。ここで示す符号511aおよび511bは、図22に示す如くカートリッジ保持手段30が正常に作動した側の後端部511aおよび正常に作動しなかった側の後端部511bと対応している。
まず、開いた状態の蓋部材29cが挿入開口部505を閉塞する方向へ蓋開閉支点510を軸に回動する。このとき、リブ506は蓋部材29の内側の左右両端近傍(後端部511a、511bに対向)に設けられている。従って、蓋部材29の回動途中で2つのリブ506のうち1つが後端部511bと当接するので、リブ506は蓋部材29の回動を妨げて蓋部材29bの位置で停止させることができる。その結果、突部509はレバー突片508を押すことができない。即ち、蓋部材開閉検出器507は蓋部材29の閉塞を検知しない。
さらに、蓋部材開閉検出器507は、蓋部材29が閉塞していないことを電気的信号に変換して操作パネル等(図示しない)に警告表示してユーザに知らせることができる。
またさらに、インクカートリッジ誤装填時制御部520(図40参照)によって、蓋部材開閉検出器507が蓋部材29の閉塞を検知しない限り、記録装置本体3が作動しないようにすることができる。従って、インクカートリッジ11の誤装填時は、記録装置本体3がインクを記録ヘッド13内のインク流路(図示しない)まで充填させる初期充填ステップ等に移行する虞がない。その結果、インクカートリッジ11が誤装填されても、初期充填ステップ等に起因する廃液インクの機外漏れの虞はない。
この他、前記各実施例では、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジ11を使用したが、各色別に構成されたインクカートリッジ11でもよいし、2色ないし3色ずつパッケージされたインクカートリッジを組み合わせて使用するインクカートリッジ11に適用することも可能である。
また、二組設けられる第2ピニオン79、第3ピニオン80及び第3ラック81の配列をレバーアーム31を挟んで左右対称にすることも可能であるし、スライドバー78に代えて適宜の歯車列を設けることで第1ピニオン75の回転を第2ピニオン79に伝達するようにすることも可能である。この他、レバーアーム31が図3に示すインクカートリッジ11の挿入可能位置にある時のみインクカートリッジ11を挿入できるようにするストッパ等を設けることも可能である。
尚、ここでいうストッパ等には上述したインクカートリッジ誤挿入防止手段101、201、301が含まれる他、電気的にインクカートリッジ11の誤挿入を検知してインクカートリッジ11の誤挿入を防止するものや、インクカートリッジ11と固定フレーム61の双方に形成しておいた凹凸係合構造によってインクカートリッジ11の誤挿入を防止するもの等も含まれる。
上記実施例では、インクカートリッジを水平方向に挿入・装填した例を示したが、インクカートリッジを斜め下方向に挿入・装填するようにしてもよいのは勿論である。
また、レバーアームは、インクカートリッジが斜め下方向に挿入・装填される構造の場合は、該インクカートリッジの作る斜面と平行な面内で往復動作させる構造となる。
インクジェットプリンタの概略を示す側断面図。 インクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す分解斜視図。 インクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す平面図。 インクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す底面図。 インクカートリッジ挿入前のカートリッジ保持手段を示す側面図。 カートリッジ保持手段を拡大して示す分解斜視面図。 インクカートリッジ挿入開始時のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図。 インクカートリッジ挿入完了時のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図。 インクカートリッジ装填時の着脱装置を示す平面図。 インクカートリッジ装填時のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図。 インクカートリッジ装填完了時の着脱装置を示す平面図。 インクカートリッジ装填完了時のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図。 インクカートリッジ取出時の着脱装置を示す平面図。 インクカートリッジ取出時のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図。 レバーアームの基端部を拡大して示す斜視図。 蓋部材を閉じた状態のインクジェットプリンタを示す背面図。 蓋部材を開き、レバーアームがセット位置にある状態のインクジェットプリンタを示す背面図。 同上、レバーアームがリセット位置にある状態のインクジェットプリンタを示す背面図。 インクカートリッジ誤挿入防止手段を示す下方からの斜視図。 通常挿入時のインクカートリッジ誤挿入防止手段の作動態様を示す底面図。 誤挿入時のインクカートリッジ誤挿入防止手段の作動態様を示す底面図。 片側のカートリッジ保持手段のみが作動した状態のインクカートリッジ誤挿入防止手段の作動態様を示す底面図。 衝突回避手段を備えたインクカートリッジ誤挿入防止手段を示す斜視図。 同上、レバーアームがリセット位置以外にある状態で誤挿入があった場合の作動態様を示す側断面図。 同上、レバーアームがリセット位置にある状態で通常挿入がされた場合の作動態様を示す側断面図。 衝突回避手段を備えない場合の誤挿入時の作動態様を示す側断面図。 同上、通常挿入時の作動態様を示す側断面図。 レバーアームがリセット位置以外にある時のインクカートリッジ誤挿入防止手段を示す斜視図。 レバーアームがリセット位置にある時のインクカートリッジ誤挿入防止手段を示す斜視図。 インクカートリッジ誤挿入防止手段の分解斜視図。 レバーアームがリセット位置以外にある時のインクカートリッジ誤挿入防止手段を示す背面図。 レバーアームがレリース位置以外にある時とレリース位置にある時のインクカートリッジ誤挿入防止手段を対比して示す平面図。 同上、斜め下方からの斜視図。 クリープ荷重軽減手段を備えたインクカートリッジの着脱装置を示す斜視図。 レバーアームがセット位置にある時とセット待機位置にある時とを対比して示す背面図。 インクカートリッジが流路部材から受ける反力の推移を示すグラフ。 クリープ後のインクカートリッジの挿入力の減少の様子を示すグラフ。 インクカートリッジ挿入状態判定手段およびインクカートリッジ誤装填警告手段を備えたインクカートリッジの着脱装置を示す背面図。 レバーアームがリセット位置にある時のレバーアーム回動規制機構を示す背面図。 インクカートリッジ誤装填警告手段の作動態様を示す側断面図。
符号の説明
1 (インクカートリッジの)着脱装置、2 自動給送装置、3 記録装置本体、
4 流路部材、4a 針、5 給送用トレイ、6 押込みリブ、7 当接面、
10 キャリッジ、11 インクカートリッジ、12 キャリッジガイド軸、
13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、15 エッジガイド、16 ホッパ、
17 回転軸、18 ローラホルダ(搬送用従動ローラの)、19 搬送用ローラ、
19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、20 排出用ローラ、
20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用ギザローラ、22 補助ギザローラ、
26 記録ポジション、28 プラテン、29 蓋部材、29a 蓋部材(閉塞時)、
29b 蓋部材(警告時)、29c 蓋部材(開放時)、30 カートリッジ保持手段、
31 レバーアーム、32 回動スライド機構、33 ロック解除機構、
34 ロック解除ピン、35 弾性ロック解除片、36 ロックスライダ、
37 スライダホルダ、38 案内リブ、39 係合溝部、
40 係止フック(ロックスライダの)、41 係止フック(スライダホルダの)、
42 取出しバネ、43 係合爪、44 軸受部、45 回動軸部、46 ロックバネ、
47 案内凹部、48 スライドロック片、50 排出用スタッカ、51 載置面、
53 案内突起、54 案内溝、55 傾斜部、56 水平部、57 係合凹部、
58 可動フレーム、59 係合リブ、60 サブフレーム、61 固定フレーム、
62 メインフレーム、63 弾性舌片、64 回動ピン(レバーアームの)、
65 二安定バネ、66 係止孔、67 ガイドリブ、68 ガイドスリット、
69 係合ピン、70 組合せピニオン、71 回動ピン(組合せピニオンの)、
72 基端部、73 アーム本体、74 つまみ部、75 第1ピニオン、
76 第1ラック、77 第2ラック、78 スライドバー、79 第2ピニオン、
80 第3ピニオン、81 第3ラック、83 窓部、85 係止孔、
87 押圧増力バネ、88 係合リブ、89 係合穴部、90 係止穴部、
91 空隙部、92 切欠部、100 インクジェットプリンタ、
101 インクカートリッジ誤挿入防止手段、102 誤挿入防止突起、
103 水平部分、104 傾斜部分、105 カートリッジセンサ、
201 インクカートリッジ誤挿入防止手段、202 衝突回避手段、
203 衝突回避突部、204 摺接面、301 インクカートリッジ誤挿入防止手段、
302 誤挿入防止フラップ、303 回動方向変換機構、304 フラップ本体、
305 回動軸、306 変換カムフォロワ部、307 ねじりコイルバネ(付勢手段)、
308 軸受部、309 回動ピン、310 トリガー、
311 ねじりコイルバネ(付勢手段)、312 アーム部、313 変換作用部、
314 入力側当接部、315 変換カム部、401 クリープ荷重軽減手段、
402 引張りコイルバネ(付勢手段)、403 レバーアーム停止機構、
404 係止部(メインフレーム側)、405 係止部(レバーアーム側)、
406 ガイドカバー、407 ガイドスリット、408 係止切欠部、
409 案内傾斜面、410 係止爪部、500 所定位置、
501 インクカートリッジ挿入状態判定手段、502 レバーアーム回動規制機構、
503 規制部、504 インクカートリッジ誤装填警告手段、505 挿入開口部、
506 リブ、507 蓋部材開閉検出器、508 レバー突片、509 突部、
510 蓋開閉支点、511 後端部、511a 後端部(正常装填時)、
551b 後端部(誤装填時)、520 インクカートリッジ誤装填時制御部、
P 用紙(被記録材)、PG (記録ヘッドと被記録材との間の)ギャップ、
S 支点と作用点との距離、R ピッチ円半径

Claims (29)

  1. インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置であって、
    インクカートリッジを所定ストローク挿入することによってインクカートリッジを保持するカートリッジ保持手段と、レバーアームの回動運動により、てこの原理を使用してインクカートリッジの装填に必要な押込み力を確保すると共に、レバーアームの回動運動をインクカートリッジの装填に必要な所定ストロークの動きに変換する回動スライド機構とを備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  2. 請求項1において、前記カートリッジ保持手段には、レバーアームの回動操作のみによってインクカートリッジを記録装置本体から取り出すことのできるロック解除機構が設けられていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  3. 請求項2において、前記ロック解除機構は、レバーアームの回動操作に伴ってインクカートリッジと共に移動するロック解除ピンと、ロック解除ピンの移動軌跡をインクカートリッジの挿入方向と取出し方向とで異ならせることによってインクカートリッジのロック状態を解除する弾性ロック解除片とを備えることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、前記カートリッジ保持手段は、インクカートリッジの両側面から突出する押込みリブに当接することによって、取出しバネの付勢力に抗して摺動するロックスライダと、ロックスライダを摺動自在に保持した状態で、可動フレームと一体に移動するスライダホルダと、ロックスライダに対して回動自在に接続され、スライダホルダに対して形成されている係合リブと係合することでロックスライダとスライダホルダとを一体化させる係合爪と、係合爪を係合リブ側に付勢するロックバネと、ロックスライダに対してインクカートリッジの装填方向と直交する方向にスライドすると共に、スライダホルダに対して形成されている案内溝と係合する案内突起を有するスライドロック片とを備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、前記レバーアームは、固定フレームから立ち上げられている回動ピンに対して回動自在に接続される基端部と、基端部から記録装置本体の背面に向けて延長形成されているアーム本体と、アーム本体の先端部に対して取り付けられるつまみ部とを備えており、前記基端部にはレバーアームを左右いずれかの回動端に位置するように付勢する二安定バネが固定フレームとの間で張設されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  6. 請求項5において、前記レバーアームの基端部には、レバーアームと一体に回動する伝達部材が押圧増力バネを介して接続されており、レバーアームを所定の方向に回動させて、インクカートリッジを装填する際、上記押圧増力バネの付勢力が作用してインクカートリッジを流路部材に密着状態に押圧保持するようにしたことを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、前記回動スライド機構は、ラック、ピニオン機構によって構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  8. 請求項7において、前記回動スライド機構は、レバーアームの基端部に対して取り付けられ、レバーアームと一体に回動する第1ピニオンと、第1ピニオンと噛み合う第1ラック及び第1ラックの動きを伝達経路下流に伝達する第2ラックとを備えるスライドバーと、第2ラックと噛み合う第2ピニオン及び第2ピニオンの回転を伝達経路下流に伝達する第3ピニオンとを一体に備える組合せピニオンと、固定フレームに対して摺動自在に設けられる可動フレームに対して設けられ、前記第3ピニオンと噛み合う第3ラックとを備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  9. 請求項8において、前記第2ラック、第2ピニオン、第3ピニオン及び第3ラックによって構成される伝達経路は、レバーアームを挟んで、その左右に一組ずつ配設されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項において、前記インクカートリッジの着脱装置には、レバーアームがインクカートリッジの装填完了時にとるセット位置にある時に、あるいはレバーアームがインクカートリッジの装填可能なリセット位置以外にある時に、または片側のカートリッジ保持手段のみが作動した状態でインクカートリッジを挿入しようとした時にインクカートリッジの挿入を防止するインクカートリッジ誤挿入防止手段が設けられていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  11. 請求項10において、前記インクカートリッジ誤挿入防止手段は記録装置の固定フレームに対して設けられ、ロックスライダ側に突出する誤挿入防止突起と、ロックスライダに対してインクカートリッジの挿入方向と直交する方向にスライドするスライドロック片と、記録装置の可動フレームと一体に移動するスライダホルダに対して形成され、スライドロック片に対して設けられている案内突起と係合する案内溝とを備えることによって構成されており、前記案内溝はレバーアームがセット位置にある時にインクカートリッジを挿入しようとした場合、スライドロック片が誤挿入防止突起に当接し、インクカートリッジの挿入を防止する移動軌跡をとるように形成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  12. 請求項10または11において、前記インクカートリッジ誤挿入防止手段は記録装置の固定フレームに対して設けられ、ロックスライダ側に突出する誤挿入防止突起と、ロックスライダに対してインクカートリッジの挿入方向と直交する方向にスライドするスライドロック片と、記録装置の可動フレームと一体に移動するスライダホルダに対して形成され、スライドロック片に対して設けられている案内突起と係合する案内溝とを備えることによって構成されており、前記案内溝は片側のカートリッジ保持手段のみが作動した状態でレバーアームをリセット位置からセット位置側へ回動させた場合、保持されていない他方のカートリッジ保持手段側に位置するスライドロック片が誤挿入防止突起に当接し、インクカートリッジの挿入を防止する移動軌跡をとるように形成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  13. 請求項10〜12のいずれか1項において、前記インクカートリッジ誤挿入防止手段には、レバーアームがリセット位置以外にある時にインクカートリッジが挿入された場合に、係合爪に対して設けられているロック解除ピンと衝突することによって生ずる弾性ロック解除片の変形を防止する衝突回避手段が設けられていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  14. 請求項13において、前記衝突回避手段は、係合爪と一体に回動する衝突回避凸部と、衝突回避凸部に摺接し、係合爪と係合する係合リブと一体に形成されている摺接面とを備えることによって構成されており、レバーアームがリセット位置以外にある時にインクカートリッジが挿入された場合には、ロック解除ピンが弾性ロック解除片に衝突する係合爪の通常回動軌跡を補正して、ロック解除ピンが弾性ロック解除片と衝突しない回避回動軌跡をとるように係合爪の回動軌跡が設定されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  15. 請求項10〜14のいずれか1項において、前記インクカートリッジ誤挿入防止手段は、レバーアームがリセット位置にある時に退避姿勢、レバーアームがリセット位置以外にある時に突出姿勢をとる誤挿入防止フラップと、レバーアームの動きを誤挿入防止フラップの動きに変換する回動方向変換機構とを備えることによって構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  16. 請求項15において、前記誤挿入防止フラップは、直接インクカートリッジの挿入側端面に当接してインクカートリッジの誤挿入を防止するフラップ本体と、軸心方向が固定フレームの幅方向に設定され、固定フレームに対して回動自在に接続される回動軸と、回動軸を挟んでフラップ本体と反対側の端部に設けられる変換カムフォロワ部とを備えており、固定フレームとの間に配設される付勢手段からの付勢力を得て、誤挿入防止フラップは常時突出姿勢をとるように設定されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  17. 請求項15または16において、前記回動方向変換機構は、固定フレーム上面に立ち上げられている回動ピンを回動中心として前記レバーアームの動作方向に所定の角度回動するトリガーと、誤挿入防止フラップに対して設けられている変換カムフォロワ部と、トリガーが常時レバーアーム側に回動するように付勢する付勢手段とを備えることによって構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  18. 請求項17において、前記トリガーは、回動ピンに対して回動自在に接続され、半径方向に延びるアーム部と、アーム部の先端からレバーアーム側及び誤挿入防止フラップ側に、円周方向に延長形成される変換作用部とを備えており、変換作用部には入力側にレバーアームと直接当接する入力側当接部、出力側に誤挿入防止フラップにおける変換カムフォロワ部と摺接する変換カム面が形成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  19. 請求項1〜18のいずれか1項において、前記インクカートリッジの着脱装置には、レバーアームがインクカートリッジの装填完了時にとるセット位置に位置し続けることによって生じる、記録装置本体各部に掛かるクリープ荷重を軽減させるクリープ荷重軽減手段が設けられていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  20. 請求項19において、前記クリープ荷重軽減手段は、セット位置にあるレバーアームをリセット位置側に回動させるように付勢する付勢手段と、レバーアームをセット位置からリセット位置側に所定ピッチ戻したセット待機位置で停止させるレバーアーム停止機構とを備えることによって構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  21. 請求項1〜20のいずれか1項において、前記インクカートリッジの着脱装置は、
    インクカートリッジを所定距離以上挿入しようとしたとき、
    インクカートリッジ装填前の所定位置に前記インクカートリッジを停止させ、
    ユーザに該インクカートリッジの挿入状態が正常か不正常かを判定可能にするインクカートリッジ挿入状態判定手段を備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  22. 請求項21において、前記インクカートリッジ挿入状態判定手段は、
    挿入されたインクカートリッジが前記所定位置に停止するように、前記レバーアームのリセット位置からセット位置側への回動を規制するレバーアーム回動規制機構を備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  23. 請求項22において、前記レバーアーム回動規制機構は、
    前記レバーアームの回動を案内するガイド上のリセット位置に、前記レバーアームのセット位置側への回動を規制する規制部を備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  24. 請求項1〜23のいずれか1項において、前記インクカートリッジの着脱装置には、
    インクカートリッジの不正常な挿入状態により前記インクカートリッジが誤装填されたとき、ユーザにインクカートリッジの誤装填を知らせるインクカートリッジ誤装填警告手段を備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  25. 請求項24において、前記インクカートリッジ誤装填警告手段は、
    インクカートリッジの挿入開口部を閉塞し得る回動自在な蓋部材と、
    前記蓋部材の内側に形成されたリブとを備え、
    前記リブは、
    インクカートリッジが誤装填されたとき、前記リブが前記インクカートリッジと当接し前記蓋部材の回動を規制することによって、前記蓋部材を閉塞させないように構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  26. 請求項25において、前記インクカートリッジ誤装填警告手段は、
    前記蓋部材の開閉を検知する蓋部材開閉検出器を備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  27. 請求項26において、前記インクカートリッジ誤装填警告手段は、
    前記蓋部材開閉検出器が前記蓋部材の閉塞を検知しない限り、記録装置本体を作動させないインクカートリッジ誤装填時制御部を備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  28. インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置を備える記録装置であって、前記インクカートリッジの着脱装置は請求項1〜27のいずれか1項に記載のインクカートリッジの着脱装置であることを特徴とする記録装置。
  29. 液体カートリッジをスライドさせて液体噴射装置本体に装填する液体カートリッジの着脱装置を備える液体噴射装置であって、
    液体カートリッジを所定ストローク挿入することによって液体カートリッジを保持するカートリッジ保持手段と、レバーアームの回動運動により、てこの原理を使用して液体カートリッジの装填に必要な押込み力を確保すると共に、レバーアームの回動運動を液体カートリッジの装填に必要な所定ストロークの動きに変換する回動スライド機構とを備えていることを特徴とする液体噴射装置。
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