JP2005253975A - 室内用物干し具等に於ける支持部材と吊掛棒の着脱機構 - Google Patents

室内用物干し具等に於ける支持部材と吊掛棒の着脱機構 Download PDF

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【課題】室内の天井から懸架するタイプの室内用物干し具に於ける支持部材と吊掛棒の着脱機構に関するものであり、該着脱機構は構成が簡単で安価に製作でき、取扱が簡単且つ容易である。
【解決手段】天井又は壁面に固着される支持部材4と吊掛棒5から成り、該支持部材4は嵌合部12に刻設された嵌合溝13及び固定溝18を設けて、該支持部材4の嵌合溝13に挿入され前記固定溝18内で任意に装架されるように構成された先端部5aに円盤形状のフック14を有する吊掛棒5から成ることを特徴とする室内用物干し具等に於ける支持部材と吊掛棒の着脱機構を提供する。
【選択図】 図5

Description

本発明は室内の天井等から懸架するタイプの室内用物干し具等に於ける支持部材と吊掛棒の着脱機構に関するものであり、該着脱機構は天井等に固着された支持部材に吊掛棒又は紐を簡単且つ容易に取り付け、また取り外しできるもので、前記支持部材に嵌合される吊掛棒等を介して物干し竿やドライハンガーが懸装されて使用されるため、必要時には簡単且つ容易に取り付け可能で、使用後は支持部材より懸架される吊掛棒並びに物干し竿等を、できるだけ目立たなく片づけることができる室内用物干し具等に於ける支持部材と吊掛棒の新規な着脱機構を提供するものである。
室内の天井に支持具を固着し、該支持具に吊掛具を着脱自在に係合、懸架することにより物干し具や観葉植物や絵画等を吊り下げて使用する吊掛装置が特開平6−121725号に提案されている。
特開平6−121725号においては、支持具と吊掛具から成る吊掛装置であって、支持具は、挿入孔を設けた基体の中に可動の抜止具と、係合部を設けた伝達具とを有し、該抜止具は、伝達具によって動かされて挿入孔の一部を閉塞する閉塞部を有して成り、吊掛具は、引掛部を設けると共に、一端部に、挿入孔から挿入可能な挿入部を設け、該挿入部には、伝達具の六角形の係合部に係合させて回動することによって伝達具を動かすことができる六角形の孔の駆動部を設けて成り、吊掛具の駆動部が伝達具を介して抜止具を動かして挿入孔の一部を閉塞することによって挿入部を抜け止めし、吊掛具を支持具に支持できるようにして成るか、あるいは、支持具と吊掛具から成る吊掛装置にあって、支持具は、挿入孔を設けた基体の中に可動の抜止具を有し、該抜止具は六角形の孔の係合部を有すると共に動くことによって挿入孔の一部を閉塞する閉塞部を有して成り、吊掛具は、引掛部を設けると共に、一端部に、挿入孔から挿入可能な挿入部を設け、該挿入部の先端部には球形を一部切り欠いて六角形の突起部を突設してある。そして、抜止具の六角形の孔の係合部に六角形の突起の駆動部を係合させて回動することによって抜止具を動かすことができる駆動部を設けて成り、吊掛具の駆動部が抜止具を動かして挿入孔の一部を閉塞することによって挿入部を抜け止めし、吊掛具を支持具に支持できるようにして成るものである。
斯くして、上述の従来装置にあっては、天井に固着される支持具と吊掛具との着脱機構が複雑で、部品数が多いため、製作コストが掛かり高価な装置に成ってしまう。また、室内に設置される物干し具は、にわか雨や入梅時等に臨時の洗濯物干場を提供する意味合いが大きく、子供からお年寄りまで、必要時には簡単且つ容易に設置可能で、使用後は、できるだけ目立たなく片づけることができる室内用物干し具が要望されており、ボルト・ナットの締結に用いられるレンチの如く先端部が、六角形を有する凸部または凹部に吊掛具の他端を持って嵌合操作をする従来装置では、この現況を解決するにふさわし商品ではなかつた。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、より簡単な機構で壊れにくく、安価であり、且つ必要時には簡単且つ容易に設置可能で、使用後は、容易にまた、できるだけ目立たなく片づけることのできる室内用物干し具等に於ける支持部材と吊掛棒の新規な着脱機構を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の室内用物干し具においては、天井にビス等にて固着された支持部材に、簡単且つ容易に着脱できる嵌合部を設け、該嵌合部に吊掛棒の先端部を嵌合、懸架して、該吊掛棒の下端部に物干し竿等の物干し具を装架する。
本発明のおいては、天井又は壁面に固着される支持部材と吊掛棒から成り、該支持部材は嵌合部に刻設された嵌合溝、及び固定溝を設けて、該支持部材の嵌合溝に挿入され前記固定溝内で任意に装架されるように構成された先端部に円盤形状のフックを有する吊掛棒から成る室内用物干し具等に於ける支持部材と吊掛棒の着脱機構が要旨である。
また、本発明は、前記支持部材に設けられた嵌合溝内部に板バネ、並びに固定溝が設けられていることで、前記吊掛棒の懸装、使用時の脱落を防止したことが、もっとも重要な要旨である。
而して、本発明は、例えば、天井に一対の支持部材を各々ビス等にて固着する。該支持部材には本発明にて提案する着脱機構の嵌合部が設けられており、該それぞれの嵌合部に吊掛棒等を懸装して、該吊掛棒間に物干し竿又は物干し紐を装架する。
尚、前記吊掛棒は伸縮自在な構成として長さ調整ができ、長さを調整することで物干し竿の高さを可変とする他、天井に取り付けられた高い位置にある支持部材の嵌合部に、子供や車椅子利用者のように低い位置からであっても、吊掛棒の長さを調整することにより、該吊掛棒の先端部を支持部材の嵌合部に容易に嵌合することができる。
また、本発明の着脱機構を使用した室内用物干し具においては、天井支持部材をビス、あるいは接着等任意手段にて固着し、前記支持部材には吊掛棒の先端部を嵌合することのできる嵌合部が設けられているので、必要ならば該支持部材の嵌合部に吊掛棒を懸架して、該吊掛棒下端部に、物干し竿に代えて、洗濯バサミが複数個予め並設されているドライハンガーを一個又は複数個懸装できる。
尚、前記吊掛棒は前述の使用例と同様、長さを可変とし子供等低い位置からの操作も簡単に行えるようにもできる。
而して、本発明は、上述したように室内の天井等から懸装するタイプの物干し具等に於ける支持部材と吊掛棒の着脱機構に関するものであり、本発明の着脱機構は天井に固定された支持部材に吊掛棒を容易に取り付け、且つまた容易に取り外しのできるもので、前記支持部材に嵌合される吊掛棒を介して、物干し竿や物干し紐、または、ドライハンガーが懸装されて使用されるため、必要時には素速く容易に取り付けが可能で、また使用後は支持部材より懸架される吊掛棒を素速く又簡単に取り外しできるることから、該吊掛棒を介して装架される物干し竿等を素速く片づけることが出来るという顕著な効果を有する。
また、本発明の支持部材と吊掛棒着脱機構は従来装置に比較して構造が非常に簡単であり、且つ部品数が少ないため製作コストを安価とすることができ、また取扱方法も極めて簡単なものに改善された。
また、本発明は、必要に応じて、屋外(例えばベランダ天井や外壁面)に実施することも可能である。
本発明は、天井又は壁面に固着される支持部材と吊掛棒から成り、該支持部材は嵌合部に刻設された嵌合溝、及び固定溝を設けて、該支持部材の嵌合溝に挿入され前記固定溝内で任意に装架されるように構成された先端部に円盤形状のフックを有する吊掛棒から成る支持部材と吊掛棒の着脱機構とすることが好ましい。
また、本発明は、前記支持部材に設けられた嵌合溝内部に板バネ、並びに固定溝が設けられていることで、前記吊掛棒の懸装、使用時の脱落を防止した構成とすることが好ましい。
本発明の実施例を図1及び図2に基づき説明する。
図1は本発明の使用の一形態を示す説明図であり、1は天井スラブ、2はスラブ下に懸装された木軸等からなる天井下地材、3は天井下地材に装着された天井、4、4’は嵌合部を有する支持部材、5、5’は支持部材に着脱自在に懸装された伸縮自在の吊掛棒、該吊掛棒5、5’の下端部にはリング6、6’を介して物干し竿7が保持されている。尚、8は床を示している。
前記支持部材4、4’は天井3を介して天井下地2内に構成される補強用裏打ち材9、9’にそれぞれビスあるいは接着等(図示せず)により固着されている。
斯くして、本使用例においては、天井3に固着された一対の支持部材4、4’にはそれぞれ吊掛棒5、5’が着脱自在に懸装されているので、前記吊掛棒5、5’と物干し竿6は不要時には、支持部材4、4’から取り外し片づけることができ、この場合天井3には支持部材4、4’が残るのみで、室内空間は本来の使用目的に沿った快適感が維持できる。
図2は図1と同様本発明の使用の他の例を示す説明図であり、同一符号は同一構成要素を示す。図2において、吊掛棒5の嵌合部を有した支持部4は天井3を介して天井下地2内に構成される補強用裏打ち材9にビス、接着等(図示せず)により固着されており、該支持部材4には伸縮自在の吊掛棒5が着脱自在に懸装されており、該吊掛棒5を介して洗濯バサミ10,10,10・・・が複数個並設されている所謂ドライハンガー11を懸装している。
図2の使用例は以上説明の通り、使用する物干しの形態が、図1の物干し竿7のように必ず一対の支持部材4、4’を必要とするのに対して、ドライハンガー11を使用するものであるから支持部材4は一個でもまた複数個でもよい。
図1及び図2にて説明した吊掛棒5の嵌合部を有する支持部材4、4’の取り付け位置、即ち天井下地材2内に構成される補強用裏打ち材9、9’は、予め計画された位置に十分に耐重量を考慮して設けられ、施工者が支持部材4、4’まで取り付けてしまうことや、前記補強用裏打ち材9、9’を大きな部材として予め製作しておき、該補強用裏打ち材9、9’の範囲を施工者が明示しておき、後日、居住者が表示範囲内にて、必要に応じ、任意に室内用物干し具を一対でも、また、それ以上でも(物干し竿の場合)、又、一個でも複数個でも(ドライハンガーの場合)設置できるのみならず、居住者が耐重量を考慮して室内の任意の場所にビスや接着等にて簡単に取り付けられることは、言うまでもない。
而して、本発明は、図1及び図2にて説明した使用例にて実施され非常に有効な室内用物干し具の支持部材と吊掛棒の着脱機構に関するもので、以下、図3乃至図5にて本発明の支持部材と吊掛具の嵌合機構を説明する。
図3乃至図5は本発明の実施例を示すものであって、図3は天井に固着された支持部材4と、該支持部材4に嵌合する吊掛棒5の形状を示す斜視拡大図、図4は支持部材4の要部断面拡大図、図5(A)、(B)は着脱機構の動作説明図を示している。
図3において、支持部材4はビス(図示せず)等にて天井に固着されており、該支持部材4には嵌合部12が設けられており、該嵌合部12には、嵌合溝13が幅広に刻設されている。一方、吊掛棒5上端部5aには円盤形状のフック14が設けられており、該円盤形状のフック14は前記嵌合溝13に嵌合して、支持部材4に懸装可能である。
而して、図4の支持部材4の要部断面図において、13は嵌合溝、14は円盤状のフック、15、15’は板バネ、16、16’は天井にビス等で固着されたベースプレート17に前記支持部材4を回転させ固定させるための螺合部である。(尚、この板バネ15、15’の素材は、必ずしも金属に限らず、弾性のある合成樹脂等、弾性のある素材であれば特に限定される必要はない。)
図4は前記嵌合溝13に嵌合され、板バネ15、15’を押しやり規定位置に固定された吊掛棒5の状態を示し、この状態で支持部材4と吊掛棒5の嵌合は完了しており、該吊掛棒5の下端部には前記リング6、6’を介して物干し竿7やドライハンガー11が懸装できる。
図5(A)、(B)は支持部材4に吊架棒5を着脱する操作を説明する側断面図であり、(A)は支持部材4の嵌合溝13に吊掛棒5の先端部5aに設けられた円盤形状のフック14を挿入して、板バネ15,15’を押しやり規定位置にの固定溝18に係合して、支持部材4と吊掛棒5が嵌合している状態を示している。
また、支持部材4と吊掛棒5の嵌合を取り外すには、図5(A)の状態にて、吊掛棒5を上部に押し上げ、図5(B)の如く吊掛棒5の先端部5aの円盤形状のフック14を嵌合溝13に沿って嵌合時と逆方向に摺動することで、簡単に行える。
本発明は、天井又は壁面に固着される支持部材4と吊掛棒5から成り、該支持部材4は嵌合部12に刻設された嵌合溝13及び固定溝18を設けて、該支持部材4の嵌合溝13に挿入され前記固定溝18内で任意に装架されるように構成された先端部5aに円盤形状のフック14を有する吊掛棒5から成ることを特徴とする室内用物干し具等に於ける支持部材と吊掛棒の着脱機構を提供するものである。
また、本発明は、前記支持部材4に設けられた嵌合溝13内部に板バネ15、15’並びに固定溝18が設けられていることで、前記吊掛棒5の懸装、使用時の脱落を防止したことを特徴とする室内用物干し具等に於ける支持部材と吊掛棒の着脱機構を提供するものである。
斯くして、本発明の室内用物干し具等に於ける支持部材と吊掛棒の着脱機構にあっては、天井に固定された支持部4の嵌合溝13に沿って円盤形状のフック14を有した吊掛棒5を摺動させて、前記支持部材4の中央部に位置する固定溝18に係合させるのみで、前記支持部材4に吊掛棒5を簡単且つ確実に懸装できる。また、懸装した吊掛棒5を取り外すには、吊掛棒5を上部に押し上げ嵌合溝13に沿って移動させることで、簡単且つ容易に行えることとなる。
本発明は上述したように室内の天井等から懸装するタイプの物干し具等に於ける支持部材と吊掛棒の着脱機構に関するものであり、本発明の着脱機構は天井に固定された支持部材に吊掛棒を容易に取り付け、且つまた容易に取り外しのできるもので、前記支持部材に嵌合される吊掛棒を介して、物干し竿や物干し紐、または、ドライハンガーが懸装されて使用されるため、必要時には素速く容易に取り付けが可能で、また使用後は支持部材より懸架される吊掛棒を素速く又簡単に取り外しできるることから、該吊掛棒を介して装架される物干し竿等を素速く片づけることが出来るという顕著な効果を有し、その産業上の利用の可能性は頗る多大である。
また、本発明の支持部材と吊掛棒着脱機構は従来装置に比較して構造が非常に簡単であり、且つ部品数が少ないため製作コストを安価で、また取扱方法も極めて簡単で産業上の利用価値は大きい。
本発明の室内用物干し具使用例説明図である。 本発明の他の室内用物干し具使用例図である。 本発明の実施例を説明する斜視拡大図である。 本発明の実施例を説明する要部断面図である。 本発明の実施例を説明する動作説明図である。
符号の説明
1 天井スラブ
2 天井下地材
3 天井
4、4’ 支持部材
5a 吊掛棒の先端部
5、5’ 吊掛棒
6、6’ リング
7 物干し竿
8 床
9 補強用裏打ち材
10 洗濯バサミ
11 ドライハンガー
12 嵌合部
13 嵌合溝
14 円盤形状のフック
15、15’ 板バネ
16、16’ 螺合部
17 ベースプレート
18 固定溝

Claims (2)

  1. 天井又は壁面に固着される支持部材4と吊掛棒5から成り、該支持部材4は嵌合部12に刻設された嵌合溝13及び固定溝18を設けて、該支持部材4の嵌合溝13に挿入され前記固定溝18内で任意に装架されるように構成された先端部5aに円盤形状のフック14を有する吊掛棒5から成ること、
    を特徴とする室内用物干し具等に於ける支持部材と吊掛棒の着脱機構。
  2. 前記支持部材4に設けられた嵌合溝13内部に板バネ15、15’並びに固定溝18が設けられていることで、前記吊掛棒5の懸装、使用時の脱落を防止したこと、
    を特徴とする請求項1記載の室内用物干し具等に於ける支持部材と吊掛棒の着脱機構。
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