JP2005253575A - ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ゴルフクラブヘッドのネック端部におけるシャフトの折損を効果的に抑制することが可能となるゴルフクラブヘッドおよび該ゴルフクラブヘッドを備えたゴルフクラブを提供する。
【解決手段】 ゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッド1と、シャフト5およびグリップを備える。ゴルフクラブヘッド1は、シャフト5を受け入れる凹状のシャフト受入部2aを有する金属製のヘッド本体2と、シャフト受入部2a内であってシャフト5の外側に装着されヘッド本体2よりも弾性率の低い金属材料からなる金属製スリーブ3とを備える。シャフト受入部2a内であって該シャフト受入部2aの開口端側に第1凹部2bを設け、該第1凹部2b内に緩衝部材4を設置する。
【選択図】 図1
【解決手段】 ゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッド1と、シャフト5およびグリップを備える。ゴルフクラブヘッド1は、シャフト5を受け入れる凹状のシャフト受入部2aを有する金属製のヘッド本体2と、シャフト受入部2a内であってシャフト5の外側に装着されヘッド本体2よりも弾性率の低い金属材料からなる金属製スリーブ3とを備える。シャフト受入部2a内であって該シャフト受入部2aの開口端側に第1凹部2bを設け、該第1凹部2b内に緩衝部材4を設置する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブに関し、特に、金属製ゴルフクラブヘッドおよび該ヘッドを備えたゴルフクラブに関する。
一般に、大型のウッド型ゴルフクラブヘッドでは、慣性モーメントが大きくなることから、ヘッドのスイートスポットからオフセットした位置でボールを打撃した、いわゆるオフセット打撃を行った場合でも、ボールの極端な飛距離低下を抑制し、またボールの方向性を安定させることができるというメリットを有している。
該ウッド型ゴルフクラブヘッドの質量は、クラブ長さ、バランス、シャフト質量、グリップ質量から一義的に決まるので、大型のウッド型ゴルフクラブヘッドを作製するための材料としては、近年、チタン、チタン合金といった比重が小さく強度の高い金属を使用することが有効な手段となっている。
また、ウッド型ゴルフクラブヘッドの大型化による慣性モーメント増大を追及するあまり、ヘッドを極限まで薄肉にするという薄肉設計もなされている。そのため、ロストワックス製法においては鋳造での湯流れが悪くなって鋳造欠陥が多くなることに起因する歩留り低下や、ヘッドの各部位での薄肉化による強度低下や、ヘッドの重心位置を調整するための質量確保が困難となることに起因してヘッドの重心位置の調整が困難となる等の欠点が多く見られるようになってきた。
ところで、ゴルフクラブヘッドのネック部の端部におけるシャフトの折損には、ゴルフクラブヘッドの重心位置が大きく影響するが、上記のようにゴルフクラブヘッドの重心位置の調整が困難となることにより、該ネック端部におけるシャフトの折損も生じ易くなることが懸念される。
ゴルフクラブヘッドのネック端部とシャフトとの接続部の構造を記載した先行技術として、たとえば特開平7−255880号公報に記載のゴルフクラブ、特開平3−286787号公報に記載のゴルフ用ウッドクラブヘッド、特開平9−84902号公報に記載のゴルフクラブ、特開平10−165546号公報に記載のゴルフ用クラブヘッド、特開2000−185122号公報に記載のゴルフクラブなどがある。
特開平7−255880号公報には、金属で成形した中空な外殻体からなるヘッド本体のトップ部側とソール部側にシャフト支持部を設け、ヘッド本体に挿着するシャフトを当該両シャフト支持部で2点支持し、各シャフト支持部とシャフトとの間に合成樹脂製の緩衝部材を介在させた金属製のゴルフクラブが記載されている。
特開平3−286787号公報には、FRP外殻構造からなるヘッド本体および塑性変形可能な金属素材で形成したホーゼル部からなるゴルフ用ウッドクラブヘッドが記載されている。
特開平9−84902号公報には、クラブヘッドのホーゼル部にシャフトを装着し、ホーゼル部上端からヘッドソール部に向かって所定の長さの領域内に低剛性部分を設けたゴルフクラブが記載されている。
特開平10−165546号公報には、打球部材とシャフト差込み部材とを金属材料にて別体に形成し、これら打球部材とシャフト差込み部材とを接合し、シャフト差込み部材に極微小空孔を含有させて打球部材の材料密度よりも低くしたゴルフ用クラブヘッドが記載されている。
特開2000−185122号公報には、ヘッドの開口に柔軟材を嵌め込むことによってシャフトのしなり量を所望の値に調節するようにしたゴルフクラブが記載されている。
特開平7−255880号公報
特開平3−286787号公報
特開平9−84902号公報
特開平10−165546号公報
特開2000−185122号公報
特開平7−255880号公報に記載のゴルフクラブでは、シャフト支持部とシャフトとの間に合成樹脂製の緩衝部材を介在させているが、シャフトの折損に対して考慮されていないばかりでなく、緩衝部材が合成樹脂製であるため緩衝部材自体の強度も低いので、ゴルフクラブヘッドのネック端部におけるシャフトの折損を効果的に抑制することができない。
特開平3−286787号公報に記載のゴルフ用ウッドクラブヘッドでは、ホーゼル部を塑性変形可能な金属素材で形成することが記載されているが、どのような金属素材を使用するかは記載されていない。したがって、材質によってはホーゼル部の振動減衰性が低くなり、シャフトの折損を効果的に抑制することができないといった問題が生じる。
特開平9−84902号公報に記載のゴルフクラブでは、インパクト時におけるシャフト変形を制御してボールの飛距離増大や正確なショットを行うためにホーゼル部に低剛性部分を設けることが記載されているが、ゴルフクラブヘッドのネック端部におけるシャフトの折損に着目しておらず、また低剛性部分の強度やホーゼル部とヘッド本体との接合部分の強度が考慮されていないため、ゴルフクラブヘッドのネック端部におけるシャフトの折損を効果的に抑制することができない。
特開平10−165546号公報に記載のゴルフ用クラブヘッドでは、打球部材とは別体の金属製のシャフト差込み部材に極微小空孔を含有させて打球部材の材料密度よりも低くして耐衝撃性などのヘッド打球特性を調整しているが、材料密度を調整しただけでは耐衝撃性改善効果はさほど高くなく、ゴルフクラブヘッドのネック端部におけるシャフトの折損を効果的に抑制することができない。
特開2000−185122号公報に記載のゴルフクラブでは、ヘッドの開口に柔軟材を嵌め込んでいるが、シャフトのしなり量にのみ着目しているので柔軟材の強度が低く、特開平7−255880号公報に記載のゴルフクラブの場合と同様に、ゴルフクラブヘッドのネック端部におけるシャフトの折損を効果的に抑制することができない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ゴルフクラブヘッドのネック端部におけるシャフトの折損を効果的に抑制することが可能となるゴルフクラブヘッドおよび該ヘッドを備えたゴルフクラブを提供することを目的とする。
本発明に係るゴルフクラブヘッドは、1つの局面では、シャフトを受け入れる凹状のシャフト受入部を有する金属製のヘッド本体と、シャフト受入部内であってシャフトの外側に装着されヘッド本体よりも弾性率の低い金属材料からなる金属製スリーブとを備える。なお、金属製スリーブは少なくともシャフト受入部内に設置されればよく、シャフト受入部内から外部に突出するものであってもよい。
上記シャフト受入部は、好ましくは、金属製スリーブの周囲に位置するヘッド本体に設けられた凹部を有する。この場合、該凹部内に、金属製スリーブよりも弾性率の低い材料で構成された緩衝部材を装着することが好ましい。金属製スリーブをヘッド本体よりも比重の小さい金属材料で構成してもよく、緩衝部材を金属製スリーブよりも比重の小さい材料で構成してもよい。また、金属製スリーブの外周に凹部を設け、該凹部内に緩衝部材を受入れるようにしてもよい。
本発明に係るゴルフクラブヘッドは、他の局面では、シャフトを受け入れる凹状のシャフト受入部を有する金属製のヘッド本体と、シャフトの外側であってシャフト受入部内に設置されヘッド本体よりも弾性率の低い材料で構成される第1緩衝部材と、第1緩衝部材の外側であってシャフト受入部内の開口部近傍に設置されヘッド本体よりも弾性率の低い材料で構成される第2緩衝部材とを備える。
上記第1緩衝部材よりも弾性率の低い材料で第2緩衝部材を構成することが好ましい。たとえば第1緩衝部材を金属で構成し、第2緩衝部材をゴムとプラスチックの少なくとも一方で構成することが考えられる。シャフトの軸方向における第1緩衝部材の長さを、シャフトの軸方向における第2緩衝部材の長さよりも長くすることが好ましい。また、第1緩衝部材および第2緩衝部材を、ヘッド本体よりも比重の小さい材料で構成することが好ましい。シャフト受入部は、たとえば該シャフト受入部の開口側に位置する第1凹部と、該第1凹部と連通し第1凹部よりもヘッド本体の内方側に位置する第2凹部とを含む。この場合、第1緩衝部材を、第2凹部内から第1凹部内に延在させ、第2緩衝部材を、第1凹部にのみ設置することが好ましい。
本発明に係るゴルフクラブヘッドは、さらに他の局面では、チタン、チタン合金およびステンレスから選ばれた少なくとも1種の材質からなりシャフトを受け入れる凹状のシャフト受入部を有するヘッド本体と、シャフト受入部内であってシャフトの外側に装着されマグネシウム、マグネシウム合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金から選ばれた少なくとも1種の材質からなる金属製スリーブと、シャフト受入部の開口側部分を形成し金属製スリーブの周囲に位置するヘッド本体に設けられた凹部と、凹部に装着されゴムとプラスチックの少なくとも一方で構成される緩衝部材とを備える。
本発明に係るゴルフクラブは、上述のゴルフクラブヘッドを備える。
本発明の1つの局面のゴルフクラブヘッドは、ヘッド本体のシャフト受入部内に、該ヘッド本体よりも弾性率の低い金属材料からなる金属製スリーブを備えるので、ゴルフクラブヘッドのネック端部において打球時にシャフトに応力が集中するのを回避あるいは応力集中の程度を緩和することができる。それにより、ゴルフクラブヘッドのネック端部におけるシャフトの折損を効果的に抑制することができる。
本発明の他の局面のゴルフクラブヘッドは、ヘッド本体のシャフト受入部内の開口部近傍に、ヘッド本体よりも弾性率の低い材料で構成される複数の緩衝部材を備えるので、ゴルフクラブヘッドのネック端部において打球時にシャフトに応力が集中するのを回避あるいは応力集中の程度を緩和することができ、ゴルフクラブヘッドのネック端部におけるシャフトの折損を効果的に抑制することができる。
本発明のさらに他の局面のゴルフクラブヘッドは、ヘッド本体のシャフト受入部内に、ヘッド本体よりも弾性率の低い金属材料であるマグネシウム、マグネシウム合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金から選ばれた少なくとも1種の材質からなる金属製スリーブを備えるので、ゴルフクラブヘッドのネック端部において打球時にシャフトに応力が集中するのを回避あるいは応力集中の程度を緩和することができ、ゴルフクラブヘッドのネック端部におけるシャフトの折損を効果的に抑制することができる。
本発明のゴルフクラブは前述のゴルフクラブヘッドを備えるので、ゴルフクラブヘッドのネック端部において打球時にシャフトに応力が集中するのを回避あるいは応力集中の程度を緩和することができ、ゴルフクラブヘッドのネック端部におけるシャフトの折損を効果的に抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明は、典型的にはウッドゴルフクラブに適用されるが、本発明の思想をアイアンゴルフクラブにも適用可能である。以下の説明では、本発明をウッドゴルフクラブに適用した場合について述べる。
本実施の形態におけるゴルフクラブは、後述するゴルフクラブヘッドと、シャフトおよびグリップを備える。シャフトおよびグリップとしては周知のものを採用可能である。
本実施の形態におけるゴルフクラブヘッドは、金属製のヘッド本体を備える。ヘッド本体は、たとえばチタン、チタン合金およびステンレスから選ばれた少なくとも1種の材質からなり、フェース部と、クラウン部と、ソール部、サイド部と、ネック部(ホーゼル部)と、シャフトを受け入れる凹状のシャフト受入部とを有する。
ネック部(ホーゼル部)は、ヘッド本体とシャフトとを接続する部分であり、本実施の形態では、典型的には該ネック部を、ヘッド本体よりも弾性率の低い金属材料からなる金属製スリーブ(筒状部材:ホーゼルパーツ)で構成する。たとえばヘッド本体をチタン、チタン合金およびステンレスから選ばれた少なくとも1種の材質で構成した場合、金属製スリーブを、マグネシウム、マグネシウム合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金から選ばれた少なくとも1種の材質で構成すればよい。このように金属製スリーブをヘッド本体よりも弾性率の低い金属材料で構成することにより、金属製スリーブに優れた振動減衰性能を発揮させることができる。それにより、打球時の衝撃を緩衝する緩衝部材として金属製スリーブを機能させることができ、またシャフトとヘッド本体との接続部に応力が集中することを回避あるいは応力集中の程度を緩和することもできる。
上記の金属製スリーブは、ヘッド本体のシャフト受入部内であってシャフトの外側に接着剤などを介して装着される。該金属製スリーブを、シャフトの外周面に沿ってシャフト受入部内にのみ設けてもよいが、シャフトの外周面に沿ってシャフト受入部内からヘッド本体の外部に突出するように設けることが好ましい。より好ましくは、シャフト受入部の開口部およびその近傍に金属製スリーブを装着する。
金属製スリーブの長さを比較的長めに(たとえば30mm以上60mm以下程度)設定することが好ましい。それにより、シャフトを広い面積にわたって金属製スリーブで支持することができ、シャフトとヘッド本体との接続部における打球時の応力集中を効果的に回避あるいは緩和することができる。また、金属製スリーブの個数は、典型的には単数であるが、複数の金属製スリーブを積層してシャフトの外周上に装着してもよい。
金属製スリーブの厚みは、材質により異なるが、たとえば0.5mm〜4.0mm程度であればよい。金属製スリーブの厚みは、好ましくは1.0mm〜3.0mm程度、より好ましくは1.5mm〜2.5mm程度である。
金属製スリーブの厚みを上記のような範囲とすることにより、ネック部(ホーゼル部)の所望の強度を確保しながら上述の効果が得られる。なお、金属製スリーブの厚みは、典型的には均一であるが、金属製スリーブに厚肉部と薄肉部とを設けてもよい。このように薄肉部を設けることにより、金属製スリーブを軽量化することができる。また、軽量化した分の質量をゴルフクラブヘッドの所望の箇所に配置することにより、ゴルフクラブヘッドの重心位置の制御も行える。
上記の金属製スリーブを、ヘッド本体よりも比重の小さい金属材料で構成することが好ましい。それにより、ゴルフクラブヘッドの低重心化を行うことができる。また、金属製スリーブが軽量化された分の質量をゴルフクラブヘッドの所望の箇所に配置することにより、ゴルフクラブヘッドの重心位置の制御を行なうこともできる。たとえば、上記の質量をソール部に配置することにより、ゴルフクラブヘッドの更なる低重心化を図ることができる。
上記シャフト受入部は、たとえば該シャフト受入部の開口側に位置する第1凹部と、該第1凹部と連通し第1凹部よりもヘッド本体の内方側に位置する第2凹部とを含む。第1凹部は、シャフト受入部の開口側部分を形成するように金属製スリーブの周囲に位置するヘッド本体に設けられ、好ましくは金属製スリーブを取り囲む。しかし、金属製スリーブの周囲に選択的に第1凹部を設けることも考えられる。第1凹部は、典型的には、第2凹部の周囲に該第2凹部を取り囲むように設けられる。したがって、典型的には、第1凹部の開口幅は第2凹部の開口幅よりも大きく、第1凹部の開口面積は第2凹部の開口面積よりも大きくなる。なお、第2凹部の深さは、金属製スリーブとシャフト受入部との間の接着強度を確保できるように、たとえば10mm以上50mm以下程度であればよいと考えられる。該第2凹部の深さは、好ましくは、15mm以上45mm以下程度、さらに好ましくは、20mm以上40mm以下程度である。
本実施の形態の好ましい態様では、上記の金属製スリーブを、第2凹部内から第1凹部内に延在するようにシャフト受入部に設置する一方で、金属製スリーブの周囲に位置する第1凹部にのみ接着剤などを用いて緩衝部材を装着する。緩衝部材の厚み(シャフトの径方向における厚み)は、緩衝部材が衝撃緩衝機能を発揮しかつ破損しないように、たとえば1mm以上20mm以下程度あればよいと考えられる。該緩衝部材の厚みは、好ましくは、2mm以上15mm以下程度、さらに好ましくは、3mm以上10mm以下程度である。
金属製スリーブの周囲に設置する緩衝部材としては、金属製スリーブよりも弾性率の低い材料で構成された部材、たとえば金属部材や、ゴムとプラスチックの少なくとも一方で構成される部材などを使用可能である。たとえば、金属製スリーブがチタンまたはチタン合金の場合には、緩衝部材としてアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂やポリウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂を使用可能である。金属製スリーブがアルミニウムまたはアルミニウム合金の場合には、緩衝部材としてマグネシウム、マグネシウム合金、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂やポリウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂を使用可能である。また、金属製スリーブがマグネシウムまたはマグネシウム合金の場合には、緩衝部材として、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂やポリウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂を使用可能である。
上記のように金属製スリーブとともに緩衝部材をシャフトの周囲に設置することによって、より効果的に、打球時にシャフトとヘッド本体との接続部に応力が集中することを回避あるいは応力集中の程度を緩和することができる。特に、シャフト受入部の開口部に緩衝部材を設置し、該緩衝部材をヘッド本体と金属製スリーブとの間に介在させることにより、上記の効果が顕著となる。
緩衝部材は金属製スリーブよりも比重の小さい材料で構成することが好ましい。この場合も、ゴルフクラブヘッドの低重心化を行なうことができる。なお、金属製スリーブの外周に凹部を設け、該凹部内に上記の緩衝部材を受入れるようにしてもよい。この場合には金属製スリーブの軽量化を行うともに緩衝部材の脱落をも抑制することができる。
また、第1凹部の側壁を傾斜またはラウンドさせ、シャフト受入部の開口部に近づくに従って第1凹部の開口面積(開口径)が小さくなるようにしたり、第1凹部の開口面積(開口径)が大きくなるようにすることも可能である。シャフト受入部の開口部に近づくに従って第1凹部の開口面積(開口径)が小さくなるように第1凹部の側壁を傾斜させた場合には、緩衝部材の脱落を効果的に抑制することができ、シャフト受入部の開口部に近づくに従って第1凹部の開口面積(開口径)が大きくなるように第1凹部の側壁を傾斜させた場合には、シャフト受入部の開口部およびその近傍における打球時の応力集中の程度を効果的に緩和することができるとともに第1凹部への緩衝部材の装着も容易となる。
上述の例ではシャフトの周囲に金属製スリーブと緩衝部材とを設置したが、シャフト受入部内であってシャフトの外側に、ヘッド本体よりも弾性率の低い材料で構成された複数の緩衝部材を設置するものであればよい。シャフト受入部内に複数の緩衝部材を設置することにより、各緩衝部材自体の強度が比較的低いものであっても、打球時にシャフトとヘッド本体との接続部に応力が集中することを回避あるいは応力集中の程度を緩和することができる。
たとえばシャフトの周囲に第1と第2緩衝部材を順に設置する場合、外側に位置する第2緩衝部材を内側に位置する第1緩衝部材よりも弾性率の低い材料で構成することが好ましい。このようにシャフトに近い側に相対的に弾性率の高い緩衝部材を配置することにより、シャフトを有効に保護することができる。また、シャフトの軸方向における第1緩衝部材の長さを、シャフトの軸方向における第2緩衝部材の長さよりも長くすることが好ましい。それにより、相対的に弾性率の高い緩衝部材でシャフトの外周を広い面積にわたって保護することができる。さらに、第1および第2緩衝部材を、ヘッド本体よりも比重の小さい材料で構成することが好ましい。この場合には、ゴルフクラブヘッドを低重心化することができる。なお、上述の緩衝部材を省略することも可能であるが、複数の緩衝部材を設置することも可能である。
以下、本発明の実施例について、図1〜図15を用いて説明する。
まず、図1および図2を用いて、本発明の実施例1について説明する。図1に示すように、本実施例1におけるゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッドと、周知のシャフトおよびグリップとを備える。
図1に示すように、ゴルフクラブヘッド1は、シャフト受入部2aを有するヘッド本体2を備える。ヘッド本体2は、チタン製であり、図示しないフェース部と、ソール部6と、サイド部7と、クラウン部8とを有する。シャフト受入部2aは、凹状であり、第1凹部2bと、第2凹部2cとを有する。第1凹部2bと第2凹部2cとは連通し、第2凹部2cはヘッド本体2の内方側に位置し、第1凹部2bはシャフト受入部2aの開口部側に位置する。図1に示すように、第1凹部2bの開口面積(開口幅)が、第2凹部2cの開口面積(開口幅)よりも大きくなっている。
上記のシャフト受入部2aにシャフト5とともに金属製スリーブ3が挿入される。本実施例1では、金属製スリーブ3をマグネシウムで構成する。シャフト5および金属製スリーブ3の先端部は、シャフト受入部2aの底部に当接されているが、シャフト5および金属製スリーブ3の先端部と、シャフト受入部2aの底部との間に何らかの部材を挿入してもよい。金属製スリーブ3の内周面は接着剤を介してシャフト5の外周面に固定され、金属製スリーブ3の外周面は接着剤を介して第2凹部2cを規定するヘッド本体2の一部(第2凹部2cの内周面)に固定される。
金属製スリーブ3の周囲であって第1凹部2b内に、接着剤を用いて環状の緩衝部材4を装着する。緩衝部材4は、エポキシ樹脂で構成され、図1の例では、略矩形の断面形状を有し、第1凹部2b内から外部に突出するように設けられる。
次に、図2を用いて、本実施例1における各部の寸法例について説明する。図2に示すように、第2凹部2cの深さL1は、30mmであり、緩衝部材4の厚み(第1凹部2bの底面の幅)L2は、8mmであり、金属製スリーブ3の厚みtは、2mmである。シャフト5の軸方向における金属製スリーブ3の長さは40mmであり、シャフト5の軸方向における緩衝部材4の長さよりも大きい。
本実施例1によれば、シャフト受入部2aの開口部およびその近傍において、金属製スリーブ3と緩衝部材4との双方が存在するので、打球時のシャフト5とヘッド本体2との接続部における応力集中を回避あるいは該応力集中の程度を効果的に緩和することができる。
次に、図3を用いて、本発明の実施例2について説明する。図3に示すように、本実施例2では、金属製スリーブ3に厚肉部3aと薄肉部3bとを設けている。より詳しくは、金属製スリーブ3の外径を部分的に減じることで、2mmの厚みの厚肉部3aと、1mmの厚みの薄肉部3bを設けている。薄肉部3bは、シャフト受入部2a内からヘッド本体2の外部に突出している。この薄肉部3bの外周面上に緩衝部材4を配置する。
また、厚肉部3aと薄肉部3bとの境界部に位置する段差部は、第1凹部2bの底面近傍に位置しており、緩衝部材4は、第1凹部2bの底面上から金属製スリーブ3の外周の段差部上にわたって設置されている。これ以外の構成については、実施例1と基本的に同様である。
本実施例2によれば、実施例1と同様の効果に加えて、薄肉部3bを設けることにより金属製スリーブ3を軽量化することができるので、その分の質量をゴルフクラブヘッドの他の箇所に配分してゴルフクラブヘッドの重心位置の制御を行うことができる。
次に、図4を用いて、本発明の実施例3について説明する。図4に示すように、本実施例3においても金属製スリーブ3に厚肉部3aと薄肉部3bとを設けているので、実施例2の場合と同様に、ゴルフクラブヘッドの重心位置の制御を行うことができる。
本実施例3では、上記の実施例2の場合とは逆に、薄肉部3bをヘッド本体2の内方側に配置し、厚肉部3aをシャフト受入部2aの開口部側に配置している。そのため、厚肉部3aが、シャフト受入部2a内からヘッド本体2の外部に突出している。このように厚肉部3aをシャフト受入部2aの開口側に配置することに応じて、緩衝部材4の厚みを実施例1の場合よりも薄くしている。
本実施例3によれば、実施例1と同様の効果に加えて、シャフト受入部2aの開口部およびその近傍において金属製スリーブ3と緩衝部材4との双方が存在し、かつ金属製スリーブ3の厚みを大きくすることができるので、打球時のシャフト5とヘッド本体2との接続部における応力集中を回避あるいは応力集中の程度を効果的に緩和することができる。上記以外の構成については、実施例1と基本的に同様である。
次に、図5を用いて、本発明の実施例4について説明する。図5に示すように、本実施例4においても金属製スリーブ3に厚肉部と薄肉部とを設けている。したがって、実施例2の場合と同様の効果を期待できる。
本実施例4では、金属製スリーブ3の長手方向の中央部あるいはその近傍に位置する外周面に凹部3cを設けることで、金属製スリーブ3に厚肉部と薄肉部とを設けている。
凹部3cの一方の側壁は、第1凹部2bの底面近傍に位置しており、第1凹部2b内から凹部3c内にわたって緩衝部材4を設置している。上記以外の構成については、実施例1と基本的に同様であるので、実施例1の場合と同様の効果も得られる。
次に、図6を用いて、本発明の実施例5について説明する。図6に示すように、本実施例5においても金属製スリーブ3に厚肉部と薄肉部とを設けている。したがって、実施例2の場合と同様の効果を期待できる。
本実施例5では、金属製スリーブ3の長手方向の一方端またはその近傍に位置する外周面に凹部3cを設けることで、金属製スリーブ3に厚肉部と薄肉部とを設けている。
図6の例では、凹部3cを、ヘッド本体2の内方側に位置する金属製スリーブ3の端部の外周に設けている。このように凹部3cを設けることにより、金属製スリーブ3の外周面と、シャフト受入部2aを規定するヘッド本体2の壁部との間にスペースを設けることができる。上記以外の構成については、実施例1と基本的に同様であるので、実施例1の場合と同様の効果も得られる。
次に、図7を用いて、本発明の実施例6について説明する。図7に示すように、本実施例6では、シャフト受入部2aを規定するヘッド本体2の壁部にスリットを設けている。スリットの数は単数でも複数でもよく、形状も任意に選択可能である。
本実施例6によれば、実施例1の場合と同様の効果に加えて、ヘッド本体2を軽量化することができるので、この分の質量をヘッド本体2の他の箇所に配分してゴルフクラブヘッド1の重心位置の制御を行うことができる。上記以外の構成については、実施例1と基本的に同様である。
次に、図8を用いて、本発明の実施例7について説明する。図8に示すように、本実施例7では、実施例1の場合と比較して、シャフト受入部2aの開口部近傍の周囲の形状および緩衝部材4の形状を変更している。
具体的には、第1凹部2bの外側に受け部2dを設けている。該受け部2dは、緩衝部材4の周縁部4aを受ける(支持する)部分であり、図8の例では受け部2dの表面を略平坦な面で構成している。しかし、緩衝部材4の周縁部4aを支持することができるものであれば、受け部2dの表面を曲面や、部分的に凹凸部を有するような凹凸面で構成するなど平坦面以外の様々な表面形状とすることができる。他方、緩衝部材4は、周囲に張出す周縁部(張出部)4aを有し、該周縁部4aを受け部2d上に延在させて受け部2dに接着する。
上記のように受け部2d上に緩衝部材4の周縁部4aを延在させて該受け部2dと周縁部4aとを接着することにより、緩衝部材4の接着面積を増大することができるので、緩衝部材4の接着強度を向上することができる。その上、シャフト受入部2aの開口部近傍に位置するシャフト5の径方向における緩衝部材4の厚みをも増大できるので、打球時におけるシャフト5とヘッド本体2との接続部における応力集中を回避あるいは応力集中の程度を効果的に緩和することもできる。上記以外の構成については、実施例1と基本的に同様であるので、実施例1の場合と同様の効果も期待できる。
次に、図9を用いて、本発明の実施例8について説明する。図9に示すように、本実施例8では、緩衝部材4をシャフト受入部2aの第1凹部2bから突出しないように第1凹部2b内に装着している。これ以外の構成については、実施例1と基本的に同様である。
次に、図10を用いて、本発明の実施例9について説明する。図10に示すように、本実施例9では、金属製スリーブ3の長手方向の中央部あるいはその近傍に位置する外周面に凹部3cを設けることで金属製スリーブ3に厚肉部と薄肉部とを設け、第2凹部2cの周囲に受け部2dを設け、さらに周囲(外方)に張出す周縁部(張出部)4aを緩衝部材4に設けている。
金属製スリーブ3の外周に設けた凹部3cの一方の側壁は、第1凹部2bの底面近傍に位置しており、第1凹部2b内から凹部3c内にわたって緩衝部材4を設置している。また、受け部2dは、緩衝部材4の周縁部4aを支持し、図10の例では受け部2dの表面が略平坦な傾斜面で構成されている。しかし、実施例7の場合と同様に、緩衝部材4の周縁部4aを支持することができるものであれば、受け部2dの表面を曲面、部分的に凹凸部を有するような凹凸面など平坦面以外の様々な表面形状とすることができる。また、緩衝部材4の周縁部4aを、受け部2d上に延在させ、受け部2dに接着する。
上記の構成を採用することにより、実施例1,2,7の場合と同様の効果を期待できるとともに、各構成の相乗効果により打球時におけるシャフト5とヘッド本体2との接続部における応力集中を回避あるいは応力集中の程度を更に効果的に緩和することもできる。その上、周縁部4aの外周面を緩やかな曲面で構成する等することでネック部の外観を向上できるとともに、第1凹部2b内から凹部3c内にわたって緩衝部材4を設置することで緩衝部材4の抜けをも効果的に抑制することができる。上記以外の構成については、実施例1と基本的に同様である。
次に、図11を用いて、本発明の実施例10について説明する。図11に示すように、本実施例10では、実施例1の場合と比較して、シャフト受入部2aの第1凹部2bの側壁形状を変更するとともに、これに応じて緩衝部材4の形状も変更している。
具体的には、第1凹部2bの側壁表面を、シャフト受入部2aの開口端に向かうにつれてシャフト受入部2aの開口面積(開口幅)が徐々に大きくなるように傾斜する傾斜面で構成している。該傾斜面は、平坦面であってもよく、曲面であってもよい。
これに対応して、緩衝部材4の断面形状を、シャフト受入部2aの開口端に向かうにつれてその厚みが徐々に大きくなるテーパ形状としている。つまり、緩衝部材4の周縁部4aの外周面を第1凹部2bの側面形状に対応した形状の傾斜面で構成し、シャフト5の径方向における緩衝部材4の厚みを、第1凹部2bの底面側よりもシャフト受入部2aの開口端側で大きくしている。図11の例では、シャフト5の軸方向と、緩衝部材4の外周面(第1凹部2bの側面)とのなす角度θ1は15度程度であるが、10度〜20度程度とすることも可能である。
上記のように緩衝部材4における厚みの大きい部分をシャフト受入部2aの開口端側に配置することにより、緩衝部材4における厚みの大きい部分で金属製スリーブ3をサポートすることができ、打球時におけるシャフト5とヘッド本体2との接続部における応力集中を回避あるいは応力集中の程度を効果的に緩和することができる。上記以外の構成については、実施例1と基本的に同様であるので、実施例1の場合と同様の効果も期待することができる。
次に、図12を用いて、本発明の実施例11について説明する。図12に示すように、本実施例11でも、実施例10の場合と同様に、シャフト受入部2aにおける第1凹部2bの側壁形状と、緩衝部材4の形状とを、実施例1の場合とは異ならせている。
本実施例11では、実施例10の場合とは逆に、第1凹部2bの側壁表面を、シャフト受入部2aの開口端に向かうにつれてシャフト受入部2aの開口面積(開口幅)が徐々に小さくなるように傾斜する傾斜面で構成している。該傾斜面は、平坦面であってもよく、曲面であってもよい。
これに対応して、緩衝部材4の断面形状を、シャフト受入部2aの開口端に向かうにつれて徐々に緩衝部材4の厚みが小さくなるテーパ形状としている。つまり、緩衝部材4の周縁部4aの外周面を第1凹部2bの側面形状に対応した形状の傾斜面で構成し、シャフト5の径方向における緩衝部材4の厚みを、第1凹部2bの底面側よりもシャフト受入部2aの開口端側で小さくしている。図12の例では、シャフト5の軸方向と、緩衝部材4の外周面(第1凹部2bの側面)とのなす角度θ2は20度程度であるが、10度〜45度程度とすることも可能である。
上記のように第1凹部2bの側壁を傾斜させることにより、第1凹部2bからの緩衝部材4の抜けを効果的に抑制することができる。上記以外の構成については、実施例1と基本的に同様であるので、実施例1の場合と同様の効果も期待することができる。
次に、図13〜図15を用いて、本発明の実施例12について説明する。本実施例12では、シャフト5とともに金属性スリーブ3を受け入れるシャフト受入部2aの構造の変形例について説明する。
上述の各実施例では、シャフト受入部2aを、ヘッド本体2の外殻の一部からヘッド本体2の内方に突出する筒状の壁部のみで形成していたが、該筒状の壁部をヘッド本体2の外殻の一部と接続する接続部を設け、該接続部によってシャフト受入部2aを支持するようにしてもよい。
図13に示すように、シャフト受入部2aを、ゴルフクラブヘッド1のソール部6に達するように設けてもよい。この場合には、シャフト受入部2aとソール部6との接続部が上記の接続部となる。このように、シャフト受入部2aをソール部6と接続することにより、シャフト5の先端を金属性スリーブ3を介してソール部6にも固定することができ、ヘッド本体2の内部におけるシャフト5の支持点を増加することができる。このことによっても、打球時におけるシャフト5とヘッド本体2との接続部における応力集中を回避あるいは応力集中の程度を緩和することができる。
また、図14および図15に示すように、シャフト受入部2aを形成するヘッド本体2の一部を、シャフト受入部2aの近傍あるいは周囲に位置するヘッド本体2の外殻と接続する接続部を設けることも考えられる。この場合には、シャフト受入部2aを補強することができるとともに、上記の接続部によってシャフト受入部2aの側面を支持することもできる。この場合も、打球時におけるシャフト5とヘッド本体2との接続部における応力集中を回避あるいは応力集中の程度を緩和することができる。
図14の例では、シャフト受入部2aにおいてヘッド本体2のヒール部側に位置するシャフト受入部2aの側部を、ヘッド本体2の外殻においてヒール部側に位置するサイド部の一部と接続することで接続部を設け、該接続部下にはスペース9を設けている。
他方、図15の例では、シャフト受入部2aにおけるヘッド本体2のヒール部側に位置する部分を、ヘッド本体2の外殻においてヒール部側に位置するサイド部の一部と一体化し、該サイド部の一部で構成している。つまり、ヘッド本体2の外殻の一部で、シャフト受入部2aの一部を形成している。上記以外の構成については、実施例1と基本的に同様である。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、各実施の形態および実施例の特徴を適宜組合わせることも当初から予定している。また、今回開示した実施の形態および実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
本発明は、ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブに有効に利用され得る。
1 ゴルフクラブヘッド、2 ヘッド本体、2a シャフト受入部、2b 第1凹部、2c 第2凹部、2d 受け部、3 金属製スリーブ、3a 厚肉部、3b 薄肉部、3c 凹部、4 緩衝部材、4a 周縁部、5 シャフト、6 ソール部、7 サイド部、8 クラウン部、9 スペース。
Claims (13)
- シャフト(5)を受け入れる凹状のシャフト受入部(2a)を有する金属製のヘッド本体(2)と、
前記シャフト受入部(2a)内であって前記シャフト(5)の外側に装着され、前記ヘッド本体よりも弾性率の低い金属材料からなる金属製スリーブ(3)と、
を備えた、ゴルフクラブヘッド。 - 前記シャフト受入部(2a)は、前記金属製スリーブ(3)の周囲に位置する前記ヘッド本体(2)に設けられた凹部(2b)を有し、
前記凹部(2b)内に装着され、前記金属製スリーブ(3)よりも弾性率の低い材料で構成された緩衝部材(4)をさらに備えた、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。 - 前記金属製スリーブ(3)を前記ヘッド本体(2)よりも比重の小さい金属材料で構成した、請求項1または請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記緩衝部材(4)を前記金属製スリーブ(3)よりも比重の小さい材料で構成した、請求項2または請求項3に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記金属製スリーブ(3)の外周に凹部(3c)を設け、該凹部(3c)内に前記緩衝部材(4)を受入れた、請求項2から請求項4のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- シャフト(5)を受け入れる凹状のシャフト受入部(2a)を有する金属製のヘッド本体(2)と、
前記シャフト(5)の外側であって前記シャフト受入部(2a)内に設置され、前記ヘッド本体よりも弾性率の低い材料で構成される第1緩衝部材(3)と、
前記第1緩衝部材(3)の外側であって前記シャフト受入部(2a)内の開口部近傍に設置され、前記ヘッド本体よりも弾性率の低い材料で構成される第2緩衝部材(4)と、
を備えた、ゴルフクラブヘッド。 - 前記第1緩衝部材(3)よりも弾性率の低い材料で前記第2緩衝部材(4)を構成した、請求項6に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記第1緩衝部材(3)を金属で構成し、前記第2緩衝部材(4)をゴムとプラスチックの少なくとも一方で構成した、請求項6または請求項7に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記シャフト(5)の軸方向における前記第1緩衝部材(3)の長さを、前記シャフト(5)の軸方向における前記第2緩衝部材(4)の長さよりも長くした、請求項6から請求項8のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記第1緩衝部材(3)および前記第2緩衝部材(4)を、前記ヘッド本体(2)よりも比重の小さい材料で構成した、請求項6から請求項9のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記シャフト受入部(2a)は、該シャフト受入部(2a)の開口側に位置する第1凹部(2b)と、該第1凹部(2b)と連通し該第1凹部(2b)よりも前記ヘッド本体(2)の内方側に位置する第2凹部(2c)とを含み、
前記第1緩衝部材(3)は、前記第2凹部(2c)内から前記第1凹部(2b)内に延在し、
前記第2緩衝部材(4)は、前記第1凹部(2b)にのみ設置される、請求項6から請求項10のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。 - チタン、チタン合金およびステンレスから選ばれた少なくとも1種の材質からなり、シャフト(5)を受け入れる凹状のシャフト受入部(2a)を有するヘッド本体(2)と、
前記シャフト受入部(2a)内であって前記シャフト(5)の外側に装着され、マグネシウム、マグネシウム合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金から選ばれた少なくとも1種の材質からなる金属製スリーブ(3)と、
前記シャフト受入部(2a)の開口側部分を形成し、前記金属製スリーブ(3)の周囲に位置する前記ヘッド本体(2)に設けられた凹部(2b)と、
前記凹部(2b)に装着され、ゴムとプラスチックの少なくとも一方で構成される緩衝部材(4)と、
を備えた、ゴルフクラブヘッド。 - 請求項1から請求項12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドを備えた、ゴルフクラブ。
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JP2004067091A JP2005253575A (ja) | 2004-03-10 | 2004-03-10 | ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009178296A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ及びシャフト交換方法 |
JP2014018520A (ja) * | 2012-07-20 | 2014-02-03 | Bridgestone Sports Co Ltd | フェルール及びゴルフクラブ |
JP2015084921A (ja) * | 2013-10-30 | 2015-05-07 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | ゴルフクラブ |
-
2004
- 2004-03-10 JP JP2004067091A patent/JP2005253575A/ja not_active Withdrawn
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